『『食べログ』の意義』パオパオさんの日記

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『私が応援したいお店』

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パオパオ (男性・愛知県) 認証済

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昨日、今年7月迄、東京の小石川でフレンチの店を経営されていたご夫婦とお話しをしました。
開店は昨年10月末で、僅か9か月程度だったそうです。
都内一流ホテルのレストランで17年働き、念願の自分のお店を開かれたとのこと。

ところが開店当初、食べログに、かなり辛辣な口コミを書かれたとのことでした。
アルバイトの女性の知識が無いことを厳しく書かれ、それが原因でそのアルバイトの女性は辞められたようです。
立地は目立たない場所だった為、料理の味でお客さんを呼びたいと思っていたようですが、食べログには数件の厳しいコメントが続き、開店から僅か3か月目には客足がぱったり止まったようです。
レビューには出身であるホテルについて「本当にそのホテル出身なのか?」というようなことも書かれ、奥さまは悔しくて泣いてばかりいたとのことでした。
現在は、横浜のホテルで働いていらっしゃり、「マイナスからの再スタートです」と笑っておられたのが救いでした。

食べログは飲食店側にとって、実力があれば辺鄙な立地でも列を為すほどお客さんが来てくれるチャンスを原則、無償で与えてくれるものですが、一方、単なる素人の俄評論家が、その店が望む望まないに関係なく点数化して評価し、インターネット上で公開してしまう、よく考えれば恐ろしい仕組みなのです。
食べログのレビュアーが、真実を伝えることを曲げたくないという共通した信念があることを私も含めて認めつつ、自分の主観や価値観が他の人達と同じではない、という当たり前のことを肝に命じて、その書き振りや表現に細心の注意を図るべきなんだと、このご夫婦とお会いして強く思いました。
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