パオパオさんのマイ★ベストレストラン 2012

大気さんが書かれた昨年9月のレビューを拝見して以来、行きたかったお店です。
駅からだとかなり歩くようですから、自宅から車で行ける機会を狙っていました。

今日は揚げ物嫌いの妻と息子が留守。
私の自宅から車で約30分の当店にお昼時に伺いました。
コインパーキングは数軒隣にあります。
小さな街のとんかつ屋という佇まい。
入口を開けると奥様が「いらっしゃいませ」と明るく声をかけてくれます。
8席程度座れるカウンターは実質4席でいっぱいです。
4人掛けのテーブルが3つ。
先客はカウンターに2名、2テーブルに4名。
何れも常連さんのようです。
ご主人は寡黙な雰囲気で、配達をされて帰って来たばかりなんですね。

注文したのは【ランチのとんかつ定食850円也＋カキフライ3個450円也】です。
普段、カキフライを単品で注文を受けることはないようですが、奥様が「それでお出しします」と仰って頂きました。

待つこと20分程度でしょうか…皿いっぱいに盛られたキャベツ、レタス、トマト、そしてとんかつの上にカキフライ。
なかなかすごいビジュアルです。
けど、濃いきつね色で美味しそう。
何よりもとんかつの上に載っているカキフライがデカい！
1個150円とは思えません。
とんかつはなかなか厚みもあるし脂身も程良くあるのがわかります。

まずはとんかつをそのまま食べてみます…旨い…これが850円のとんかつ？？久し振りに「ホントかよ…」って感じです。
衣はサクッとしたものではありませんが、香ばしくて何となく「丸一系」で出てくるような感じです。
音で言うとガリッていうのが近いかな？
赤身は柔らかくて脂身もしっかり主張してるから、この手のロース好きの方でしたら間違いなく及第点です。
私はソースと醤油を半々で食べましたが、何をかけてもこのとんかつは旨いでしょうね。

カキフライも何個か纏めたものではありません。
1個が大粒で、それをしっかりとした衣で揚げるものです。
これも旨いなぁ…。
ご飯もキャベツもとん汁もお新香も旨かった！
何だろこれ…ランチとはいえ、どうしてこの値段でやれちゃうんだろ？
欠点と言えば、キャベツの水切りが甘いので、とんかつの衣が水浸しになっちゃうことと、タルタルが無かったくらいかな。

お店は完全に常連さんばかりです。
一見さんは珍しいのかも。
けど、奥さんはとてもいい人です。
毎日来ているという昼間から酔った常連さんに
「お財布失くしちゃだめよ。お札には名前書けないんだから」
「栄養の摂りすぎだから毎日来なくていいって言ってるんだけど」
明るくて温かい奥様なんですね。
きっと常連さんは当店とご主人、奥様のことが大好きなんでしょう。

こんな美味しいとんかつとカキフライを腹いっぱい食べて1,300円…もう最強でしょう。
食べログの評価は★3.26…これ低過ぎです。
いやぁ、私が思っていた以上に、とてもとても素晴らしいお店でした。
必ず再訪します。
ごちそうさまでした。

東急池上線 久が原駅より徒歩7～8分でしょうかね…歩いてて心配になるくらいの住宅街ど真ん中に当店はあります。
かなり以前に大気さんの「カキフライが美味い」レビューを拝見してカキフライの季節を待ちに待ってお伺いしました。

お店はきれいですね～、清潔感に溢れています。
BGM はバッハが流れています。
とんかつ屋でこの雰囲気は久しぶりですね。

カキフライは1個450円で、それを6個にして定食にしてもらいました…【カキフライ定食3300円也】を注文です。
美しいお新香と小さな茶碗に軽く盛られたご飯、続けて出されたカキフライはかなりの大きさです。
全てがとても上品ですな。
このカキフライ、箸で掴むとなかなか重みもあります…口に運んでみます…これは旨いです…めちゃめちゃ旨い…。
1個を噛み締めて食べると思わず目を閉じてしまいます。

これは何個か纏めたものではありません。
1個の粒が大きいのです。
産地はどこなんだろう？
私、カキフライは断然タルタル派ですが、このカキフライは出されたソースをかけた方が旨かったですね。
今まで食べたカキフライでは、『フリッツ』のカキフライを超えて私史上最高かもしれません。
ただ、立地を考えると定食にして3300円は高いですな…。
だったら6個も食うなよ、ってことですけど。
それでも「こんな旨いんだから3300円くらい、いいじゃん」って思わせてしまう力がこのカキフライにはあります。
正に必殺のカキフライです。
季節の内に、もう一度食べたいなぁ。

とにもかくにも、「カキフライが好き！」という方なら、少々値は張りますが後悔しない味だと思います。
うん、とっても美味しかった！
ごちそうさまでした。

【2014年1月再訪】

私の大好きなお店です…と言いながら随分とご無沙汰でしたね。
今晩も『かつ丼1200円也とカキフライ2個500円也』を注文しました。
メニューは豊富なんですが、どうしても絶対満足することが分かってるこの組み合わせを注文しちゃうんですよね…。

正直、当店のとんかつは極々普通かな？って思いますが、かつ丼はめちゃめちゃ旨いです。
当店より旨いかつ丼を私は食べたことがありません。
相変わらず、お店の雰囲気はとても癒されます。
他店と何が違うんでしょう？

また女将さんに、「初めてですか？」って言われたんですが、そう聞かれるのは何度目でしょうか？（笑）
それでも大好きです『美竹』。
またお邪魔します…ごちそうさまでした。

【2013年5月再訪】

またかつ丼を食べに立ち寄りました。
あれっ？肉がミルフィーユ状になってました。
変えたのかな？前回食べた時は違うように思えましたけど。
けど、相変わらず旨かったですよ。
明るい女将さんが、行く度に「初めてですか？」って聞かれるんですよね(笑)…何度かお邪魔してるんですが、しょうがないですよね(笑)。
また行きます。
ごちそうさまでした。


【2013年2月再訪】

かつ丼を目的に、会社帰りに再訪してみました。
私の注文は【かつ丼1200円也＋カキフライ2個500円也】です。
お店に入った瞬間から、何だろ…私にとってはとても居心地がいいんですよね…何でだろ…。

出されたかつ丼にはキャベツ、ポテトサラダ、お新香、野沢菜、味噌汁がつきます。
器がとてもユニークです。
このかつ丼、めちゃめちゃ旨いです…肉は程良い厚みがあり、衣はタレに馴染んでとても柔らかい。
よく絶賛される、あの『やまいち』で食べたかつ丼より美味しく思えます。

かつ丼はあまり語れる程の経験がないのですが、当店より旨いかつ丼があるなら教えて欲しいです。
カキフライは前回同様、満足しました。

帰りは息子さんと女将さんが外にまで出て見送って頂き、こちらが恐縮してしまいます。
うん、すごくいいお店です！
また来ます！
ごちそうさまでした。


【2012年12月】

2012年最後のとんかつ締です。

JR 大井町駅から徒歩5分くらい…品川郵便局のほぼ隣に位置しています。
夜は道沿いに「とんかつ美竹」のスタンドがあり、わかりやすいと思います。
お店に入るとまだお若いご主人が、「外は雨で嫌ですねぇ」と気さくに声をかけてくれました。

私の注文は【上ロース定食1500円也＋カキフライ2個500円也】です。
店内はイチローグッズが所狭しに並んでいます。
前もってレビューを拝見していましたので知っていましたが、当店は鈴木イチロー家御用達のとんかつ屋さんなんですね。

出されたとんかつはかなり叩かれていると思われます。
全て断面を見せて皿に並べられているのは、ちょっと珍しい。
見れば脂身は全体の2割弱くらいかな。

丁度、年配のご婦人が入って来られましたが、ご主人のお母さまなんですね。
ご主人は息子さんのようです。
お母さまは私に、当店でブレンドされている岩塩について丁寧に説明してくれました。

とんかつは最近流行の「ジューシーな肉」ではありませんが、自家製の岩塩をかけて食べるとなかなか旨いです。
ちょっとミルフィーユっぽいビジュアルなのですが、当然ながら、あんな歯応えのないものではありません。
キャベツにポテトサラダが添えられていますが、可もなく不可もなく。
ワカメの味噌汁はちょっと具がチープかな。
お新香は沢庵･梅･胡瓜でしたが、とても美味しかったです。
ご飯も十分、及第点でした。

そしてそしてカキフライ…これが旨かった！
2個しか食べてませんが、これ、10個食べたいです。
とても大粒のカキに自家製のタルタルが添えられています。
このタルタルもいいですが、醤油をかけても抜群に旨かったです。
あと2個注文しておけばよかった…。

当店は､とても温かな雰囲気のお店なんです。
何とも言いようがなく居心地がいい。
ただ抜群に旨いとんかつ屋は数あれど、｢もう少し何か注文してみようかな…もう少し居たいな…」って思うとんかつ屋ってなかなかないですよね…その日がハッピーになれる…当店はそんなお店なんです。
こんな気持ちになるお店って今まであったかな…。
帰る際には、お母さまが外まで見送ってくれます。
私が酒を飲めるなら、きっととんかつや揚げ物を肴にゆっくりできるんだろうな。

大井町は私の通勤途中駅ですから、カキフライの季節の内、必ずまた再訪します。
とてもいい時間を過ごさせていただきました。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。

東京の常磐線沿線…葛飾区金町に当店があります。
私の自宅からも、勤務先からも非常に遠いんですよね。
万年ブックマーク先でしたが、意を決して平日の日中に車で行ってみました。
案の定、渋滞に嵌って横浜から片道2時間半…到着するだけでかなり疲れました。

14時少し前に入りましたが先客は誰もおらず、私の貸切状態です。
以前から当店の200gあるヒレかつを狙っていました。
同様の量でロースもありますが、200gのロースでしたら何度も食べています。
ヒレで200gとなると私のとんかつ歴でもまだ未知です。
しかもかなり評判がいいようで、とても楽しみです。

注文したのは【特ヒレ200g(ご飯 味噌汁付)2,971円也】。
出されるまで『漬物バー』でキムチやザーサイを食べましたが、食べ放題は嬉しいもののどうってことない味です。
キャベツもセルフサービスで食べ放題ではあるものの、若干乾いていて大したことはありません。

20分程で白醤油と一緒にヒレかつが出されました。
白い衣を纏っていますが、この分厚さ(約4cm超)はなかなかお目にかかれない…何もかけずに一口食べてみます…こりゃあ、スゴイな…この厚さでしかも究極に柔らかい。
味も上品に下味がつけられています。
当店のご主人は「かつ吉」の出身ですから、衣の色も食感も、何となく油っぽい衣も似ているのですが、全てが現在の「かつ吉」を凌駕しています。
人によっては「油っぽ過ぎる衣」も、白醤油につけて食せば何とも美味。
食べれば食べるほど、このヒレはスゴイな…という感想しか思いつかない。
私は全く意に介しませんが、人によっては赤味がかったピンクの肉には抵抗があるかもしれませんが…。
今までヒレかつで一番は、高田馬場「成蔵」のヒレかつだと思っていましたが、当店のヒレかつはあの肉を超えるように思います。
それほどのインパクトがあります。
当店のご主人が、『揚げ職人』として間違いなく第一級であることは疑う余地もありません。

正直、このとんかつ以外に出された定食部分については、全く大したことないです。
この点については大いに改善の余地ありだと思いますが、しかし、それを補って余りあるほど、このヒレかつのインパクトは超絶的な破壊力があります…う～ん…大したもんです。
何でこの店、★3.5程度(8/10現在)なんでしょう？これって評価低過ぎるように思えますけど。
都心にあったら違うのかなぁ…口コミも少ないですし。
このヒレに★5.5、定食は★3.0、総合で応援の意味も含めて★4.1です。
次回はロースを注文してみたいですが、今度はいつ行けるかな…。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。

【2013年3月】
久し振りに伺いました。
実は今月、夜に来たのですが満席で入れませんでした。
今日はランチでリベンジです。

私の注文は【カキフライ定食1400円也】です。
ホールの女性はとても仕事の手際が良く、見ていて気持ちがいいですね…女将さんなんでしょうか？

出されたカキフライはめちゃめちゃ秀逸…旨いです…『フリッツ』時に食べたものと何ら変わりません。
カキ食ってる感が抜群で究極にジューシー…流石ですねぇ…やっぱり並の店じゃない。
私が食べたカキフライでは『自然坊』と当店が双璧です。
ご飯、キャベツ、豚汁もおかわりフリーで、コスパは抜群だと思います。

前身の『フリッツ』は揚げ物であればハズレがありませんでした。
何を食べても極めて高い次元で客に提供してくれたのです。
『ポンチ軒』に生まれ変わっても、それは全く変わりません。

また次回…夜に来ます。
ごちそうさまでした。


【2012年5月】
JR 神田駅から行きました。
途中、「勝漫」・「やまいち」を通り過ぎ、徒歩10分超でしょうか…場所は単純な行き方なので分りやすかったです。
赤坂「フリッツ」は2度伺っています。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13002128/dtlrvwlst/3481714/

ロース、ヒレ、メンチカツ、クリームコロッケ、カキフライ…とにかく、揚げ物に関しては、何を食べても非常に高いレベルにあったと思います。
少なくとも、メンチカツとカキフライに関してはフリッツを凌駕する店を私は知りません。
再び復活する日を、また食べに行く日を心待ちにしておりました。
外観も内装も、前店が老舗のとんかつ屋を改装したものですから、赤坂時の雰囲気をイメージして行くとギャップがあるかもしれません。
内外装共に典型的な神田界隈の飲み屋的になってますから。
ただ、BGM はジャズ、箸には「洋食フリッツ」の刷り…この辺りには、ちょっとした意地を感じてしまいます。
店の箱は赤坂の時よりも2回り程度小さくなっているでしょうか。

私の注文は【特厚ロースかつ定食2,890円也】です。
メニューにはありません。
無理を言って、フリッツ時にあったメニューを調理してもらいました。
先にキャベツとお新香が出されます。
自家製のオニオンドレッシングは淡白な味ながら、フワフワのキャベツにかけて食べると非常に旨いです。
茄子の浅漬けと沢庵、白菜のお新香もなかなかのもの。

待つこと20分くらいでしょうか…出されたロースかつは衣は白く、厚みにして3cm超、約250g程度あるかと思います。
断面ははっきりと赤身と脂身が綺麗に分かれています。
テーブルには岩塩・ソースが2種・自家製と思われる柚子ペッパーソースが備えられています。
私が一番気に入ったのは少量の岩塩でしたが、何もかけなくてもイケると思います。
よく火が通っている赤身は歯応えがありつつ、柔らかく、脂身はとても甘い……これは旨いです……。
そう、この肉です。
紛れもなく、本気を出した時のフリッツのロースかつなのです。
ご飯は先のレビューにもあった通り、確かに軟らかかったかな…豚汁は私にはちょっと甘めかな。
けど、十分及第点だったと思います。

赤坂時代のフリッツは、オシャレな洋食店でありながらランチ時にはラーメンを出したり、店内には日本酒の一升瓶が飾られていたり、ジャンルやコンセプトにこだわりがないように見受けられました。
店名である「ポンチ軒」は、昭和初期に初めてとんかつをメニューとした御徒町「ポンチ軒」から名付けたのでしょう。
徒歩圏内には「勝漫」・「万平」・「やまいち」・「丸五」といった東京を代表するとんかつ店がひしめく超激戦地に敢えて出店したのですから相当な自信がなければできないわけですが、食べる側の好みは当然あるものとして、間違いなく互角以上に渡り合える店なのです。
残念だったのは喫煙可であること。
私も煙草は吸いますが、食事している最中は止めましょうね。

近々、ロースかつ以外を食べに再訪したいと思っています。
とにもかくにもフリッツが、この神田に強烈なチャレンジスピリッツを持って「ポンチ軒」として復活したことを、ただただ嬉しく思います。
ごちそうさまでした。

都営浅草線 東銀座駅A 7出口から徒歩3分｡
場所はとても分かりやすいですね。
上品な店構えです。
店内はL字型のカウンターのみ､13席程度。
先客は4名いらっしゃいましたが、満席だとちょっとばかり窮屈だろうな。
厨房にはご主人と女性がお二人。
皆さん、ご家族かな… 。
注文したのは【上ロース1350円也＋ポテトサラダ300円也】です。
おかわりは有料で100円みたいですね。

待つこと10分程でしょうか、あれっ、もうできたの？って感じです。
上ロースは180g～190gとのことですが、揚げ時間が短いですね。
高温でさっと揚げる…という感じでしょうか。
「右側は霜降りになっていますので岩塩でお召し上がりください」…女性がカウンター越しに説明してくれました。
断面はかなりのレアで､脂身が4割程度でしょう…一部はピンクというより赤みがかかっています。
久々、「ザ・ロース」と呼ぶのがぴったり。
先ずはど真ん中の肉をそのまま口に頬張ります。
衣は薄く、下味がしっかりしたタイプ…柔らかく、それでいて歯応えもしっかりしてるし、肉食ってるなぁってしみじみ思える…これは旨いなぁ。
女性のアドバイス通りに岩塩をかけて食べれば、脂身の甘さと赤身の旨味がはっきりと感じられる…より一層旨い。
キャベツも山盛りで及第点。
とん汁は具だくさん…私には若干甘過ぎに感じたけど、この味の方が好きという人の方が多いかも。
唯一の難点はお新香かな…沢庵の粒みたいなのが申し訳程度で､ちょっとチープかな。
ご飯は若干軟らかいものの、かなりの量を盛ってくれておかわりせずに満足しました。

いやいや、これって1350円の定食ではないよなぁ…ちょっと外れにあるとは言え、ここは銀座なんだもん。
2000円だと言われても納得しちゃう。
それと一緒に注文したポテトサラダ…これも旨かった！もし当店に行かれた際は注文されてくださいね。
ゆで玉子が刻まれてるのですが、めっちゃエクセレントでした。

う～ん、当店は食べログでもっと評価高くていいと思います。
★3.5以上なくてはおかしいとさえ思うけど。
とても美味しかったです。
また必ず再訪しますね。
ごちそうさまでした。

今から10年程前、四ッ谷にある取引先に上司と行く際のアポイントは必ず10時か13時でした……何故か……それは、終わってから当店の前身である『エリーゼ』で並ばずにランチをする為です。
ゆっくり食事を楽しむ……というには程遠い慌ただしさでしたが、味は間違いなく一級品だったと思います。
何を食べてもはずれがありませんでした。
当店は『エリーゼ』のご主人が新しいコンセプトで、揚げ物主体の店として再スタートされたようです。
成功されていたはずですから、かなり思い切った決断だったのではないでしょうか。

私が注文したのは【和豚もちぶたロースカツ1300円也】です。
1日10食限定ですから開店時間の11時前には到着しましたが、既に5人の方が並ばれていました。
出されたロースカツは120g～130g程度でしょうか、衣が白っぽく、若干剥がれやすくなっています。
「塩で食べる」という謳い文句通りにイギリス産と沖縄産の塩2種類が出されました。
何もかけず、そのまま食べてみます……これはメチャメチャ旨いです……いやはや流石だなぁ……。
イギリス産の強めの塩を少量つけて食べるとより一層、肉の旨味が引き立ちます。
個人的には同じ「もち豚」を使用している武蔵小山の『とんかつ たいよう』よりも味そのものは上だと思いました。
キャベツや味噌汁、その他の脇役達は全く平凡です。
特筆すべきものは何もないように思います。

とにかく慌ただしくお客さんが出入りしますし､カウンターも狭いですから落ち着かないのは昔も今も変わりません。
それを差し引いても当店の料理は金を出す価値､時間を割く価値があります。
コスパにしても、四ッ谷駅から程近い立地条件から考えれば、これが1300円なんてご立派の一言。
他のメニューはこれ以下がほとんどです。
200gのロースカツもランチなら1200円台でしたから。
今度は昔感激する程旨かったメンチカツを食べてみたいですね。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。

東京メトロ東西線 茅場町駅3番出口から徒歩5分程、場所はとても分かりやすいと思います。
店内はカウンター3席と4人掛けテーブルが4つ程度。
とても清潔感に溢れています。
小雨が降っていたせいもあるのでしょうか、先客はいらっしゃいません。
私の貸切状態です。
バンダナをしたご主人はまだお若い方ですね。
注文や配膳をされているのは奥様でしょうか…とても優しそうな、愛らしい方です。
ご主人がお好きなんでしょう、BGM はずっとビートルズが流れています。

私の注文は【上ロース定食1800円也】です。
注文から15分程、出されたロースはかなり分厚い。
厚みは2cm 超ありますね。
切られ方も大胆に5等分されていますから、なかなかダイナミックです。
「1つ塩で食べてみてください。大根おろしには味がついていますのでそのままでどうぞ」と説明していただきました。
ど真ん中の肉にテーブルにあった岩塩をかけて食べてみました…うわぁ、肉食ってるなぁ…これはめちゃ旨い！
『丸一』系のロースを彷彿とさせる感じですが、あの肉にだって負けてないと思います。
たまに筋が残ってて噛み切れなかったりしたんだけど、それはご愛敬。

当店のとんかつ最大の特徴は、その厚みがあり主張する「衣」にあります。
口に頬張り、噛む度に「ザクッ、カリッ」とした食感があります。
この上ロースの厚みがあればこの「衣」に勝負しても何とか負けませんが、肉が薄くなってこの「衣」であれば、肝心の肉の旨味が飛ぶかもしれません。
そういう意味ではこの「衣」を受け入れられる方は間違いなく旨いと感じられます。
逆に主張する「衣」が苦手な方は「う～ん…」って感じかな。

キャベツは若干粗く切られているものの自家製？の和風ドレッシングをかけるとさっぱりして旨いです。
お新香と味噌汁は極々普通。
可もなく不可もなく。
小鉢がつきますが、これは甘いタレのかかったチャーシューに胡瓜がついています。
これはなかなか旨かったですね。
まず、定食に小鉢が付くことが嬉しいです。
ご飯も固めで私好み。
ご飯もキャベツも味噌汁もおかわりOKで言うことなし。
1,800円の定食としてとてもいい出来だと思いました。

当店は周辺にお勤めの方を対象としたお昼の方がメインになるんでしょうかね。
かなりメニュー数を絞って営業していらっしゃるようなので、ご主人は「富士桜ポーク」への思い入れが強いのでしょう。
そんな意気込みで頑張っている当店をもっともっと沢山の人に知って欲しいですね。
実力ある若いご主人ととても愛らしい女性、センスある清潔感に溢れた店内、玄関前の可愛いブタの置物…。
何だかとっても応援したくなるお店でした。
頑張ってくださいね。
また必ずお伺いします。
ごちそうさまでした。

外苑前1a出口から横断歩道を渡って南青山三丁目交差点を左折、そのまま徒歩5分弱で到着です。
かなり急な階段を降りると若いご主人が出迎えてくれます。
まだ青年というようなお歳でしょうね。

私が注文したのは【岩中豚厚切りロース2700円也＋カキフライ2個400円也】です。
厚切りがどの程度なのかわかりませんが、なかなかいいお値段です。
南青山ですからしょうがないですかね。
20分程で出されたとんかつは、金網に乗せられきつね色した美しい衣を纏っています。
サクッとした歯応えです。
肉は脂身ザクザクとした霜降りで甘い。
赤身は柔らかくジューシー、旨味もしっかり感じられます。

この肉はめちゃ旨いです。

岩中豚は横浜の『馬酔木』で食べたことがありますが、あの肉よりも当店の方が旨いような気がします。
今季初めて食べたカキフライも、期間限定でしたが1個200円のもの。
これまた大振りで秀逸でした。
キャベツも瑞々しく、自家製と思われるドレッシングをかけると、これまためちゃ旨。
このドレッシングなんだろう？
ご飯も赤だしも旨かったなぁ…。
当店は味に関しては言うことありません。
ただ、今日は私の貸切り状態でしたから良かったですが、ちょっと混雑するとこちらのご主人だけでは大変でしょうね。
サービス面で客側にストレスを感じさせてしまうかもしれませんね。

けど、ちょっと場違いかな？って思える南青山で、たった一人でとんかつ屋として頑張っている当店とご主人を応援したいです。
肝心の味が抜群でしたので、総合では★4とさせていただきます。
頑張ってください。
ごちそうさまでした。

【2014年10月】
当店の開店直後である2012年11月以来、久し振りにお邪魔しました。
東京のとんかつ店では、あっという間に限りなくトップに位置する有名店になられましたね。
私が前回お邪魔した時には既にほぼ完成されていらっしゃったので、現在のステイタスは時間の問題だったのでしょう。

土曜日の夜、一番目の客として入店…雰囲気は全く変わっていませんね…入口横に券売機があることくらいかな。
私の注文は、迷ったあげくに【リブロース定食 2100円也】にしました。
最近のレビューによると、当店には色々なルールがあるようですが別に気になりません…問題なく注文して席につきました。
当店は携帯電話禁止のようですので、今日は写真もやめておきましょう。
ご主人には「火を若干入れてください」とお願いしました。

20分弱で出されたロースは、それでもかなりのレアです…部位がリブロースですから、これ以上火を入れると折角の肉が台無しになるのかもしれません。
ワサビとカラシが添えられています…ワサビが添えられたとんかつを食べるのは両国の「はせ川」以来かな。

真ん中の肉をワサビをつけて食べてみます…これねぇ…なんと表現したらいいんだろ…めちゃめちゃ旨いです…火の入れ方が絶妙なんだろうなぁ。
個人的な好みとしては、もう少し赤身が主張して、脂身がサシで入るような肉の方が好きですが、当店のとんかつが東京都内とんかつ店の最高峰の一つであることに何ら疑問を挟む余地はありません…この2年で腕を上げましたね…素晴らしいと思います。
キャベツの千切りもふわっとしていて抜群でした。
お新香がなくなったり、心なしかご飯が小盛りになったような気がして、コスパと定食に対する魅力は下がったように思いましたが、それをカバーするほど旨いとんかつを提供してくれました。

うん、生意気なことを言わせて頂ければ、非常に高いレベルに成長されたと感心しています。
私自身も久し振りのとんかつではありましたが、やはりとんかつを心から愛していることを再認識しました。
またお邪魔します。
美味しかったです…頑張ってくださいね。

【2012年11月】
JR浅草橋駅西口から徒歩7分程度でしょうか…昼間でしたので迷うことなく到着しましたが、夜だとわかり辛いかな？
秋葉原駅からも来れますね。
先月末に開店されたばかりの新しいお店です。
先の高評価レビューを拝見して急ぎお邪魔しました。
それというのも当店のご主人が、私の大好きなお店の一つである蒲田のとんかつ店「檍(あおき)」をリスペクトされていらっしゃるとのこと…これは食べねばならんでしょう。

店名がユニークですね…ご主人のお名前そのままなんでしょうか？
お店に入るとご主人とお若い奥さまがカウンター内にいらっしゃいました。
祝日の開店直後だった為か、先客はいらっしゃいません。
まず目に入ったのは、調理服のご主人が帽子にメガネ、大きなマスクをかけていらっしゃること…『変装してるの？？』って感じ。
お顔を窺い知ることができません。
う～ん、謎です…。

私の注文は【特上ロース定食1500円也】です。
貼り出されているメニューを見ると、価格はなるほど「檍」と同じように思います。
林SPFを使用しているのも同じですね。
出されたとんかつは、きつね色の衣も美しく、箸で掴むと衣はパラッと落ちるものです。
断面は、これはこれは久しぶりのスーパーレア！
レアが少しでも苦手な方は、ちゃんとご主人に伝えた方がいいですね…この肉は好みが極端に分かれると思います。

当店のとんかつは、厚み(高さ)があるものの薄く切られています。
食べてみれば味は正しく「檍」で食べた、あのロースそのものですが、もっとレア感が強いかな？
脂身がグニャ～っと伸びるようなロースです。
箸で持ち上げると弓なりに反ってしまいます。
柔らかさの限界に挑む感じ。
やるなぁ、ご主人…これ、旨いですよ…この手の潔いレアロースが好きな方なら満足されるでしょう。
塩でも醤油でもソースでも、何をかけてもいいかと思います。

とん汁も具だくさんで、これまた「檍」を彷彿とさせます。
キャベツはもう少しフワッと千切りにできたら文句ありませんが、瑞々しくて十分及第点。
ご飯も硬めで美味しかったです。
但し、お新香は改善する必要があるかもしれません。
冷奴の1ピースでも代わりに出された方がいいかもしれませんね。
けど、この内容で1500円なら文句ないですよ…立地を考えてもコスパは非常に高いレベルにあります。

店内はそこかしこから、ご主人と奥さまが拘って作られたんであろうことが、ひしひしと伝わってきます。
うん、急ぎ来て良かった。
激戦地である東京のとんかつ店に素晴らしいルーキーが登場したことを、とんかつを愛する一人として心から嬉しく思うと共に、ご主人と奥さまを応援させて頂きます。
頑張ってくださいね。
ごちそうさまでした。