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1回
昼の点数：4.5
2011/03 訪問
昼の点数：4.5
幻の坂東太郎を食す
坂東太郎一本2800円
2015/07/20 更新
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場所は京急北品川駅の裏手、踏切を渡った側に有る北品川商店街に有ります
ややくたびれた間口の狭い店構えに緑色の暖簾
店前には『坂東太郎蒲焼き』『鹿児島産蒲焼き』の文字が
坂東太郎とは我が故郷の埼玉県にも股がる利根川そのものの事
転じて利根川で取れる天然の鰻の事でもあり、自然環境の変わった今日では幻の河魚ですが、坂東太郎ブランドの高級養殖鰻の方がメジャーなのかもしれません
店に入ると暖簾は有れど誰も居らず、店内には営業時間11:00〜の文字が。
時計を見ると10:50位だったので一旦店を出ると、店主が急いで戻ってきて大丈夫との事
昨今の大地震の余震に備えて懐中電灯用の電池を買いに行っていたが、どこも売り切れだった様子
店内は鰻屋と掛けたのか知りませんが厨房前のカウンターのみの文字通り鰻の寝床
明るく気さくで饒舌なご主人が震災直後の話で話が弾みます
店はややヨレヨレながら、町の静かさとご主人の人柄で非常に居心地が良いです
奮発して坂東太郎一本2100円をオーダー
ガスコンロで鰻が焼かれます
メニューは、坂東太郎１本、１．５本、２本と鹿児島産の松竹梅のみ。
坂東太郎１本で、鰻蒲焼２枚、１．５本で鰻蒲焼３枚、２本だと蒲焼３枚がご飯に乗り、更に御飯の中に４枚目の蒲焼が埋まるのだとか。。。
鰻の天然モノは今では全くと言って良い程取れずに利根川で鰻の稚魚を捕獲して養殖した物だとか
店主がオススメするとすれば、高級品で他店には無い坂東太郎をやはりオススメするそうですが、
鹿児島産鰻も非常に人気が有り、人によっては鹿児島産の方が好きという客も居るとか
店主の話によると、脂の乗り具合等が微妙に違うそうです
大根のベッタラ漬けを食べながら鰻の話を聞きます
待つ事５分少々で出て参りました
フタ無しのお重に御飯が見えない位に大きな鰻の蒲焼が２枚乗ります。
鰻は非常に香ばしく焼きあがっています
箸で切れ目を入れると表面はパリっとしていながら皮目の存在を全く感じずに身が切れ、非常に柔らかいです
表面はコンガリでパリッとしながら脂がジュワっと滴り、御飯が柔らかめなのかと思いきや溶けた鰻の脂でシットリしております
骨も一切感じず、とにかく柔らかい鰻でした
もちろん肝吸も付きます。
一切の臭みも無く、山椒ナシでも十分美味しく食べられます
7～8000円出せば他でも食べられるかもしれませんが、2000円台ではなかなか無いのではないでしょうか
とにかく美味しい鰻でした。
まさに旨いの一言です。