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1位
10回
2021/03訪問 2021/05/06
2021/3 再訪☆
春こそ、宮坂さんに訪問すべき季節。
宮坂さんのお椀は、何もかもが大好きだけど
一年を通じて特に好きなのが主に3月限定の蛤のお椀。
お椀のバランスが絶妙すぎて、個人的にピンポイントで
好きすぎる。桑名の蛤の出汁と相まって、
なんてキレイで美味しいの。。
そこに大好きな滑らかでピュアな胡麻豆腐。
もちもちですっととけて、後味がすごくよくて。
大好きなものの組み合わせで、最強のお椀でした。
凛々しくて繊細で、とても美味しかった。
そしてそして、朝堀の塚原筍。
こちらはさっと焼いて出汁醤油で。
ふわんと軽い香ばしさに、筍の穏やかな甘味が美味しい!
筍もとても柔らかくて。二年越しでようやくいただけてとても嬉しかったです。
スタートの貝寄せから素晴らしくて、ぐっと心を鷲掴みに。
ホッキ貝、タイラ貝、ホタテ、そして菜花にウルイの餡で。
穏やかでとても美味しい。春らしさって正直あまりピントこないことも多いのだけどこういう味わいをきっと言うのかもしれないな。
相変わらず楽しくて美しい八寸は日本酒泥棒。
宮坂さんが出してくださるお酒はあまり出会ったことがなくて、お店にうかがう度に実は楽しみにしています☆
焼き物はサクラマス。
幽庵焼きで。脂がキレイでタレの味も上品で、ため息の出る美味しさ。こんなに丁寧に焼かれたお魚をいただけてしあわせ。丹波篠山の無農薬野菜もいつもながら味のアクセントになっていて好きだなぁ。
美味しいごはんとご飯のおとものあとは、茶菓子。
なんとつくしの干菓子!初めていただいたかも。
この季節ならではのものです。
作りたてのさくらもちも。
宮坂さんの御料理をいただくと、背筋がぴんと伸びるというか、なんというか。でも決して緊張するとかそういうことではなくて、五感をつかってすべて、その美味しさや宮坂さんの美学を感じとりたい!って全力で食いしん坊になっているから、かも♪
今宵もご馳走さまでした!
2020/11 再訪☆
祝5周年!
おめでとうございます☆
冬になると必ず、いや、絶対に宮坂さんの松葉ガニの
お椀がいただきたくなる。たっぷりと入った松葉ガニと
湯葉豆腐を使った真丈の甘味が、とても端正な吸地と相まって、悶絶レベル。
ひとくちめ、ふたくちめ。真丈を崩してみくちめ、、、どんどん味が変化していって、最後の方にはひたひたな幸福感で満ちる。こんなにも素敵なお椀をつくれる宮坂さんて、ほんとうにすごいなぁ、って。
今年の六月に伺った時は毛蟹のお椀。
毛蟹も松葉ガニも、どちらもそれぞれの美味しさが
あって、宮坂さんの蟹を使ったお椀が個人的にはとてもとても大好きだなぁ、って再認識。
でも、三月だけの蛤のお椀も大好きなので、
次回は筍の前にひそかに?そちらを狙っています♪
スタートから、大好きな海老を使った御料理。
しっとりしていてめちゃくちゃあまい、鹿児島車海老。
奥の方からふわん、と香り、とても美味しい。
添えてあるのは、丹波篠山の無農薬の菊菜。
この菊菜もすごく美味しい。味が濃くて、ストレスがない
味。えぐみとかは皆無。色もキレイ。
このふたつを支えるのはもちろん、美味しい出汁。
車海老にも菊菜にも、上品な出汁がほどよくゆきわたって
統一感が生まれて。
あぁ、もう、シアワセ。
お作りには淡路の鯛と三厩マグロ。
マグロは背とろと中トロ食べ比べ。
鯛は旨味がすごくて、美味しい。
マグロもシルキーで脂がほどよくて香りもよくて美味。
美味しい昆布醤油は最後まで日本酒のお供に。
日本酒は、お任せで。
この日出していただいたのが、、
祈水という青森のお酒。
下北半島、東通村の地酒。村にある約1億5千万年前の地層から湧くジュラ紀湧水を使われているそうです。
ふたつめは、北勇。
いずれも都内ではなかなか珍しい日本酒だそう。
食中酒として最適で、フワッとかおってパワーもあって美味。
焼き物はトロ鰆。
九条ネギとゴマを上から。
しっとりと丁寧に焼いた鰆は火入れも絶妙。
ピュアな味、上品な脂な身の味わい。
ゴマの香ばしさもアクセント。
そして、八寸。
宮坂さんのところに伺ううえで、かかせない御料理のひとつ。今回も手が込んでいるし華やかでキレイ。
平面美をかんじる八寸。
写真におさめたいっていう気持ちにいつもなるんだけど、
やっぱりこの楽しみは実際に訪問してはじめて感じれば
いいことなのかなって。
今宵も目からも栄養をたっぷりと補給させていただきました♪
それにしても、宮坂さんのところでいただく雲子の、
なんとピュアなこと。。透明感のある味、ほんと美味しい。
上賀茂の蕪は炊き合わせで。
相変わらずの出汁の美味しさにうっとり。
しみしみの蕪が、炊き加減もちょうどよくて。
赤万願寺と青菜の組み合わせ?もキレイだなぁ。てがこんでる。
そして、松葉ガニの酢の物。
味噌もはいって、甘味もたっぷり。
宮坂さんのお酢の感じがまろやかで、
出汁もふんわりきいていて、いつも美味しいとおもう。
蟹の甘味を邪魔しないこの塩梅がとても素敵で。
甘味は栗の葛焼きに、フルーツとシャーベット。
あたたかい素朴な甘さ。
相変わらずの宮坂さんの御料理の美味しさに
居心地のよさも相まって、ゆっくりと過ごすことが
できました。ごちそうさまでした。
口切りの茶事。
お茶の世界ではお正月。
掛け軸の「味」という文字にこめられた宮坂さんの想い。
素敵な器、御料理、お酒。
わたしにとって、宮坂さんの御料理や宮坂さんとの
お話がとても癒しになっています☆
いつもありがとうございます♪
お一人様度★★★
迷子レベル★★☆
りぴど★★★
予約難度★★☆
2020/6 再訪☆
約3か月ぶりの外食は、大好きな宮坂さんで。
春をすっ飛ばしてもう、紫陽花がキレイな季節、夏のような陽気。
席の間隔を空けての案内、宮坂さんも皆さんも、お元気そうでよかった。
少しじめっとして蒸し暑い。
そんな時に初めに出してくださった、きりっとした濃いめで
ひんやりと冷えた梅酒がありがたい。。。
宮坂さんに通わせていただいてもうかれこれ、4年になるのだけど
6月に伺うのは初めて。どんな御料理なのかな、とってもワクワクする。
・水無月豆腐(胡麻豆腐、大納言小豆)、大間のウニ
・御造り(干し鰈、氷見鮪234キロ)
・お椀(昆布森毛蟹、真丈)
・5.6キロの時鮭の幽庵焼き、丹波篠山無農薬野菜
・八寸(和歌山稚鮎のおかき揚げ、隠元のお浸し胡麻クリー
ム、磯つぶ貝の旨煮、干し鰈の三角寿司、富山白エビともずく、鱧の子と菊菜のお浸し、
三重釣り鯵、うすいエンドウ豆)
・鯛赤飯(お誕生日サービス)
・上賀茂茄子、煮穴子、赤万願寺
・舞鶴の鳥貝の炙り、金糸瓜、青菜
・ご飯(にえばな→蒸らして)、鱧フライ、香物、マグロ漬け、ちりめん山椒、赤出汁
・ほんわらびこもち、波照間黒糖、秋田のじゅんさい
・お薄
・フルーツ、スナップエンドウのアイスクリーム
まずは、水無月豆腐から。
水無月は京都で6月に無病息災を祈願する際に使われる代表的な和菓子。
それを料理にしたのが水無月豆腐。三角形に切った胡麻豆腐に、大納言小豆をのせています。
とってもピュアな味わいの胡麻豆腐。
ねっとりとした食間も素敵。余韻、ていうのかな。
胡麻豆腐で余韻を感じられるなんて素晴らしい。
宮坂さんの胡麻豆腐が大好き。
添えられたジュレも、雲丹も美味しい。
茅の輪くぐりというこの季節ならでわの表現で。
「蘇民將來子孫也」。早くこのコロナが少しでも落ち着くといいですね。。
御造りは氷見のマグロの脂のりが濃厚。夏のマグロの脂のサラッとした感じよりも
少しこっくりめに。昆布醤油とよく合います。
干し鰈は身がとてもキレイ。ぎゅっとつまった奥のほうから感じる香り。
お椀は昆布森の毛蟹を使ったお椀。
初めは少し酸味を感じる夏らしさ。蟹と湯葉使ったふわふわの真丈を崩すと
ぐっとお椀が引き締まって奥行きのある美味しさに変化する。
何度も宮坂さんでお椀をいただいてきたけれど、今回のこの2段変化が
一番変化率がすさまじかったかな。
じんわりとするうま味っていうか、なんていうか。語彙力がなさすぎるし
表現力が乏しすぎる。。
とにかく、おいしすぎてまったり。しみじみと、和食のすばらしさを感じました。
記憶をたどると初回訪問のときにも、昆布森毛蟹と
湯葉の真丈のお椀!
時鮭は絶妙な火入れで。うっとりするくらいの艶。
脂がさらっとしていて上品。お野菜の個々の苦みが脂をまとってさらに美味。
そして八寸。
「6月はこんな感じです」と宮坂さん。
紫陽花がちりばめられた八寸。相川らず美しくて写真におさめたいけど、
ぐっと我慢。宮坂さんから写真OKが出たとしても、きっと我慢しちゃう(笑)
何気ない、たとえば隠元なんかがきちんとおいしい。
胡麻クリームは、胡麻が焦げるギリギリのところの火加減が大切なのだそう。
香ばしくてこっくりと美味しい。
干し鰈の三角寿司もうま味がぎゅっとつまってておいしかったなぁ。
そしてお誕生日記念に鯛赤飯。
ありがとうございます!頑張ります。
また宮坂さんに来れるように。
上賀茂茄子は引き算の美学。ぎりっぎりの味付け。上品。
対照的にしっかりとした穴子。この差異が好き。
大きな鳥貝は香りが素敵。
タレ(伺ったのだけど忘れてしまった。。)がまた、おいしくて。
そして〆にはご飯。冷めてもめちゃくちゃおいしいご飯なので残してお土産にするのもひそかな楽しみ。
一緒に出していただいた鱧フライがまたおいしくって!!!!
至福。
まさに、このこと。
久しぶりの外食で、料理人さんの手間暇かけたお料理をいただく時間の
すばらしさを再認識。ひとりでゆっくりと、大好きなお店で過ごす時間て
なんてぜいたくで幸せなのだろう。
また季節を変えてうかがわせてくださいね。
いつもありがとうございます!
ごちそうさまでした~
おひとり様度★★★
迷子レベル★★☆
リピド★★★
2019年11月 再訪☆
祝!ミシュラン2つ星。
祝!四周年。
ミシュラン2つ星は昨年に続いて、4年連続。
おめでとうございます☆
今回は、今年1月以来の宮坂さんでした。
11月、様々な食材が美味なる季節。
●お任せメニュー
・汲みだし塩香煎
・京都生湯葉蒸し、天然舞茸、金時人参、ぐじ
・お造り(青森平目、勝浦192キロ中トロ、大間延縄140キロ)
・松葉蟹と湯葉豆腐の真丈のお椀
・のどぐろ炭火焼き、丹波篠山無農薬野菜
・豆腐、白みそ仕立て(アクセントに辛子)
・八寸(揚げたわかさぎ、白バイガイ旨煮、京都湯葉と雲丹、余市鮟肝ともずく、
すけこに自家製胡麻クリーム、穴子煮こごり、鯛手毬寿司、雲子)
・炊いた上賀茂コカブ
・松葉蟹の酢の物
・ご飯、ご飯のお供(いくら昆布醤油、金目鯛フライ、漬け鮪、香物)、赤出汁
・栗の葛焼
・抹茶
・リンゴのアイス、オレンジのゼリー、フルーツ
お椀はお邪魔させていただくたびに、
いつもとっても楽しみにしているお料理のひとつ。
今回は、松葉蟹と湯葉豆腐の真丈のお椀。
素敵なお椀のふたを開けると、ふわっと伝わる湯気のほんのりとした熱。
そして見えるのは、松葉蟹をたっぷりと使用した真丈。
松葉蟹がぎっしりとつまっていて、思わず、「蟹凄い!」と声に出てしまった。。(笑)
蟹はしっとりとみずみずしく甘くて美味しい~。
松葉蟹の中には、湯葉豆腐。
ふわっとしたテクスチャで、穏やかな豆の香り。
そしてこちらも、甘い。
甘みの接点、融合の塩梅が、少し濃いめの吸地と絶妙にマッチ。
めちゃくちゃ美味しい。悶絶。。。
お造りは、鮪を食べくらべ。シルキーで香りがあって脂も上品で美味しい。
そして、朝〆した柔らかい青森の平目も。
手作りのお豆腐は白みそ仕立てに。
あまり食べなれない白みそ、こっくりと甘くてほっこりとした美味しさ。
辛子がとてもいいアクセントになっていて、甘みを少しきゅっとしめてくれる。
こういうバランスがとても好き。。
八寸は、秋の終わりをイメージ。もみじと銀杏で彩り。
平面美を見事に演出している宮坂さんの八寸。
もう何度同じことを言っているんだ!という感じですが、
今回もとても美しい盛り付け。目からもしっかり栄養補給。
そして、雲子がピュアすぎて悶絶。
雑味がなくって、どこまでも、まっすぐでクリーミー。
日本酒の「MIYASAKA」ともよく合います。
すけこに載せた自家製の胡麻クリームは、
胡麻の風味がものすごい。
よくある「なんとなく胡麻」ではなく
その存在感を200%出した胡麻。
この胡麻クリームが、思いのほか、癖になる。
すけこにこのクリームをあわせる宮坂さんのセンスが素敵。
上賀茂の小蕪はまっすぐな素材の美味しさと優しくも強い出汁の美味しさ。
こういったシンプルな食材がしみじみと美味しいところが
宮坂さんの凄さ。
そして、美味しいな、と純粋に感じることができる環境に感謝。。
松葉蟹、もうひとさらは酢の物で。
個人的に酢の物ってあまり得意ではない(酸味が苦手)のだけど、
宮坂さんの酸味の使い方は毎回絶妙ですごく好き。
甘い甘い松葉蟹に、あえて少ししっかりめの酸味のジュレ。
このメリハリがすごくよくって、後味までしっかり鮮明。ぼやけない。
美味しい~❤
ご飯はいつもの煮えばなから。
相変わらずご飯が甘くてつやつやしていて美味しい。
ご飯のおともについてきた、いくらも皮が薄く上品な味。
昆布醤油をあわせて。
金目鯛のフライも、脂がじゅわっとのった金目鯛がものすごくおいしい。
ご飯に合う!
漬けの鮪も美味しいし、もう、ご飯が進君ですね。。
デザートには、栗の葛焼。
ほくほくで甘い栗、もっちりとした葛。温かい和菓子、
こういう素朴な味わいのものが好きなので嬉しい。
今回も、とっても美味しくて幸せなひと時。
何度も悶絶してしまった‥。
今年はなかなか伺う機会を作ることができなかったのだけど
久しぶりに宮坂さんとお会いできてうれしかったなぁ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!★
ごちそうさまでした~
おひとり様度★★★
迷子レベル★★☆(入口にお弟子さんが待っていて下さいます)
リピ度★★★
予約難度★★☆(写真NGのためかそこまで困難ではないです)
2019年1月 再訪☆
半年ぶりに宮坂さん。
今年もよろしくお願い致します☆
宮坂さん。
いやー、美味しい。
やっぱり、美味しい。
いたるところで感じられる華美すぎない良さ、素朴な美味しさ。
こういうお料理は、心底体にゆきわたって、しみじみと美味しさを実感できる。
訪問のタイミングによっては、自分の好みにピタっと
嵌らないお料理が登場することもある中で、
宮坂さんでは今までそれがほとんどない。
お椀の吸地は、相変わらずの着地の心地よさ。
ふわっと香るぐじの香りは臭みなどが皆無、柔らかで時として
食感がいい湯葉の真丈もまた、吸地と一緒にいただくと
塩加減のバランスがうまくまとまる。
八寸は毎回美しくて、本当にお写真が撮れないことがさみしい。
セツナイ(笑)
平面的だったり、立体的だったり。
まるで絵画のように、その世界観を醸し出している。
お料理各々のうえに載せている葉(?)などの置き方のバランスも
きっちり計算されていて。
美味しかったです。
ごちそうさまでした~
●本日のお任せお料理
・加賀れんこんすりおろし
・金目鯛、堀川御坊、金時
・お造り(青森平目、エンガワ、下田鮪150キロ大トロ119キロ中トロ)
・お椀(ぐじの酒蒸し、湯葉真丈)
・対馬のノドグロ、松葉ガニ、雲子
・八寸(ホタテのおかきあげ、燻した鰆、能登半島の鮟肝、聖護院大根、蕗など)
・豊後水道トラフグ
・三重伊勢海老の炙り
・ご飯
・ヒラメと九条ネギのフライ
・真珠豆のぜんざい、白玉、黒豆
(※一部記憶が曖昧。。すみません。)
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★☆☆(入口にお弟子さんが待っていてくれます)
リピ度:★★★
予約難度:★☆☆(写真撮影がNGだからなのか、予約はそこまでとりにくくありません)
2017年7月 再訪☆
夏を感じに宮坂さん。
相変わらず漆喰が施された壁が美しいです。
京都の夏ということで、飾りもそれにちなんだものでした。
本日のお任せお料理は以下の内容。
●お任せ(28,000円~)
・汲み出し梅酒
・ごま豆腐、うに、おくら
・お造り(まぐろ、ほしがれい)、星鰈の肝ソース
・アコウと加賀胡瓜のお椀
・焼物(のどぐろ、)
・冷物(毛蟹、茶豆、焼き茄子)
・八寸(キスの昆布締め、コーンのすりながし、ヒメサザエ、ハモの子といんげんのおひたし、
鮑ともずく、ほおづき…白海老とうなぎ印籠詰め、たいのちまき、車エビと湯葉)
・四万十川の鮎
・あなごと賀茂茄子の炊き合わせ
・はも、車エビの炙りもの
・御飯(にえばなから白飯)、漬物、干鰈と万願寺唐辛子のフライ、赤出汁
・わらび餅
・抹茶
・フルーツ、桃のシャーベット
今回もとても素晴らしかったです。
夏の清涼感を薬味や酸味でエッセンスとして加えていて。
御椀はアコウ(キジハタ)と加賀胡瓜。
初夏が旬のアコウ、葛で少しとろみをつけていて、身はふっくら。
淡白な味わいですが、上品な身質で、ふわっと香ります。
加賀胡瓜は少し酸味があって、お出汁が冬場などに比べるとやや酸を感じる仕立てに。
酸の正体は胡瓜から少し出ている酸味。いいアクセントになっています。
お出汁は季節と素材によって当然ブレンドを変えていて、
夏場の少しキリっとした御椀もまた、いいですねぇ☆
お造りの鮪も良かった。
夏の鮪なのに、さっぱり・あっさりしすぎておらず、旨味がしっかりあります。
2種類の鮪を食べ比べ。
一品目のゴマ豆腐には、醤油ベースのジュレ。
宮坂さんで醤油ベースのジュレをいただくのは珍しいような。
醤油が強く出過ぎておらず、コクがうまくまわりこんだすっときえゆく儚いジュレ。
上品で香り高いしっかりとした弾力のゴマ豆腐も素敵な美味しさ。
盛り付けがまた素敵です。
もう、写真に残せないのが泣きたくなるくらいに(笑)
この季節の京都の、、という盛り付けや、八寸も平面体なのに奥行きを作り、
食材と飾りの配置のセンスがとっても美しい!!!!
登場した瞬間、思わず、あぁ~キレイ♡と唸っちゃいました。
冷物に登場した茶豆のピュアな美味しさや、ぎゅっと濃縮した旨味と香り高いキスの昆布じめや
毎日いただきたいくらい素材の味が真っ直ぐなホワイトコーンのすり流し、とろけるような穴子と賀茂ナス。
初回の訪問でカンゲキした錦糸瓜の酢漬け。。。などなど、
ひとつひとつの素材にしっかり手間をかけて、素材感を伝える美味しさ。
決して華美ではないけれど、そこにきちんと美学があるお料理。
やっぱり宮坂さんのお料理が大好きです。
デザートのわらび餅も美味しかったなー。
固くもなく柔らかくもなく、弾力が絶妙。
何から何まで美味しかった。
日本酒はお任せでお願いしたら、夏酒を2種類ほど出して下さいました。
阿部勘は夏酒version。
見るからに涼しげなボトル、お味もきりっとすっきりまさに夏酒。
くいくいっとお酒をいただいていると、宮坂さんがおもむろにボトルをくるっと裏返しに、、、
なんと、ボトルの中に金魚が!!!!
ラベルの裏に金魚が描かれていて、透明ボトルなのでそのラベルが透けてみえるという仕掛け。
とっても夏らしくてキレイ☆☆☆
無言でくるっとボトルを裏返しにしてくださる演出、素敵です(笑)
季節を変えてまた、お邪魔させてくださいませ。
いつもありがとうございます!
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★★☆(お弟子さんが入口に立って下さっています)
リピ度 :★★★
予約難度 :★★☆(電話をすればきちんととれます)
2018年3月 再訪☆
春を感じに宮坂さん。
今回は食べ友さん3名でカウンターにて。
素晴らしかったです。
毎回、毎回、発見が多くてトキメキっぱなしなのですが
今宵もまた、トキメイテしまいました。
まず、一番のトキメキが蛤潮仕立てのお椀。
毎年3月だけのお椀なのだそう。
蛤と塩だけというお出しがなんてピュア!!!
香りと旨み、甘みだけを残して、他の一切の雑味がないクリアな味。
クリアでピュアなのに、しっかりと旨みと甘みがあって。
こんなにおいしい蛤のお椀は初めて。
あぁ、自分の表現力のなさが悲しい。。。
とっても美味しかったです。
続いて鮪。
この時期の鮪はとても難しい、、とのことでしたが
今宵いただいた鮪は、香りがよくて質感もシルキー。
水っぽさなども皆無で味がぎゅっと濃縮した美味しいもの。
和食屋さんでこんなにおいしい鮪をいただくことができるのって
かなりすごいと思う。
仕入力ですね。すごいなぁ。
箸休めです、と出していただいたのは茶わん蒸し。
ノドグロの脂がほどよくまわってコクのあるおいしいお出汁。
刻んだ筍の触感もいいですね。しゃくしゃく。
添えられたグリーンのきれいな色のソースは葉ごぼう。
ごぼうの香りだけを移して、豊かな味わいに。
桜をちりばめた春仕様の八寸。毎度ながらに丁寧に作られています。
セリのお浸しがお出しが染みていて香りと食感が良くて美味しかったな。
炊き合わせのふき。
これにもとっても感動しました。
ふきというと、苦みが少しあるのが特徴ですが
このふきにはそれがほぼなくて、微かに感じる軽快なほろ苦さ。
それに勝るのが甘み。
これ、調味料ではなくて、ふきそのものの甘み。
食感はシャクシャクとしていて歯触りが最高。
丁寧に調理されているのがわかる一品。
宮坂さんのお料理は、本当にこういった、特に野菜の調理の仕方
提供の仕方が素晴らしいと思う。
手をかけて丁寧に、素材の良さを最大限に引き出す調理法で
味あわせてくれる素晴らしさ。
春というと、山菜が並びだし、個人的には山菜類はあまり好んでは
いただかない食材(苦みが残るので。。)なのですが、
今日、宮坂さんのお料理で山菜などをいただいていると、
今まで抱いていた感覚が吹き飛んでしまうくらい。
むしろ、こんなに山菜って、力強いのに香りも甘みもあって
奥深いんだ!って感動しました。
いやー。今回もとっても美味しかったです。
また季節を替えてお邪魔させていただきたいと思います。
ありがとうございました!
ごちそうさまでした~
●今宵のお任せメニュー
・タラの芽、金時人参、アマダイ、生湯葉あんかけ
・京都伊根143キロ鮪、千葉県勝山タイ
・三重県桑名蛤潮仕立て、湯葉真丈、胡麻豆腐
・青森深浦のサクラマスの幽庵焼き、丹波無農薬野菜
・対馬ノドグロ、筍、葉ごぼうソース、茶わん蒸し
・八寸(小柴太刀魚おかきあげ、宍道湖白魚、セリのお浸し、鯛の手毬寿司、
ひめさざえ旨煮、佐賀イイダコ、北海道ワカサギ南蛮漬け、冷製のえんどう豆、能登もずく、
京都くみ上げ湯葉出汁椀)
・上賀茂小蕪、ふき、筍の炊き合わせ
・有明赤貝、うるい、愛媛鳥貝のあぶり、菊名のお浸し、金目鯛の炙り
・土鍋ご飯、香の物、小芋入り赤出汁、九条ネギと鯛のフライ
・丹波芋薯蕷饅頭、真珠豆のあんこ、ばんぺいゆの冷やし
・やよい姫、日向夏、木の芽アイス、リンゴとぶんたん、瀬戸香のゼリー、豆腐のクリーム
・抹茶
上記にグラスビール1杯プラス日本酒2合で31,200円(サ税込)
おひとり様度:★★★
迷子レベル :★☆☆(表参道からの場合コンビニ過ぎたらすぐ)
リピ度 :★★★
2017年12月 再訪☆
祝!ミシュラン☆☆
相変わらず素晴らしかった。
冬の宮坂さんではいったい、どんな素晴らしいお料理がいただけるのだろうと、ワクワクしながら伺ったが、
そのワクワク感は期待を裏切らないそれだった。
特に寒かったこの日。
ズワイガニと湯葉、キンメの温かい蒸し物からスタート。
優しくて深みのある出汁がそれぞれの具に回り込み、融合。
後味の余韻も心地よくって、しみじみと美味しい。
続くお造りも、前回に続きマグロがとても美味しかった。マグロの風味、脂。少しだけ寝かした平目。
添えてある平目の肝醤油もなんて美味しいのだろう。これは明らかに確信犯的に、日本酒泥棒ですよねぃ。。
お椀はグジと胡麻豆腐。
前回ほどの着地点ではなかったものの、今回もお出汁が素晴らしい。
グジの風味も特有の癖も、このお椀の中ではすっと沁みこんでくる。
火を入れないゴマだから真っ白な胡麻豆腐。もっちり。ごまごま。
嬉しかったのは、この日特に希少だという特に良質な尾長鴨の炭火焼きをいただけたこと。
炭火で炙った尾長鴨の身の風味の良さといったら!
血が身にしっかりと行きわたり、風味と癖のバランスが素晴らしい。
しっとりと焼き上げられた身は艶やかで、かみしめるほど香りが広がる。
添えられた肝ソースでまた、風味が変化し、楽しめる。
茶わん蒸しにはノドグロとカブ。
炊いたカブは絶妙な炊き加減。さりげなく食べやすいように切込みが入っていることにもカンゲキ。
こういう細かなところまで配慮が行き届いているところが素晴らしい。
出汁も優しく、上品な脂のノドグロもとても美味。
八寸は今回は平面演出。
立体的な盛り付けの八寸も華やかでいいけれど、こうした平面的(奥行きは段差で演出)している
飾り付けは、センスのみせどころ。クリスマスが近いので、どことなくそういった雰囲気も。
写真におさめられないのがほんとうに残念。
でも、こうして記録を残しているなかで、あれも美味しかったな、またあれは食べたいな、、なんて
色々思いだされるひとときもまた、楽しい。
ある意味、写真に残さないからこそ、鮮明に刻み付けられるのかもしれない。
クエと松葉ガニは酢の物で。松葉ガニは香りがとてもよく、甘い。
とっても美味しくて、思わず「美味しい」を三回も連呼(笑)
宮坂さんの酢の使い方はとても好き。角張っていなくて、優しい。でも、ぼやけておらず
酸味がちゃんと主張している。バランスがすごくいいのだ。
そしてご飯。
煮え花から、炊き立てを2杯お代わり。
甘くてふっくらとしていて、かみしめるほどに美味しい近江米を炊いたご飯。
ご飯のアテには盛りだくさんのお漬物と、「どうぞ~」といただいた
自家製の生カラスミ。そしてタイと九条ネギのフライ。
どれも美味しくてご飯が進んでしまう。
甘味には、そばがきと黒豆と白あんに、クリスマス仕様のフルーツとゼリー。
白あんが甘すぎず香りもよく上品でとってもツボだった。
これ、あと3杯は食べれる(笑)
最後は宮坂さんに抹茶をたてていただいて〆。
今回もハイレベルで、大満足でした。
伺うたびに、宮坂さんのお料理に惹きこまれていくのがわかります。
こちらでいただくお出汁に、お野菜の美味しさに、美しい八寸に、バランスのいい調味に。
そして、宮坂さんのナチュラルな接客に。
次回また、訪問できる機会を願って。
ごちそうさまでした~
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★☆☆(入口でお弟子さんが立っていてくださいます)
リピ度 :★★★
2017年8月 再訪☆
帰り際はそれはもう、なんとも言い難い幸福感で胸がきゅっとなっていた。
この日はタイミングが悪く台風が直撃、予約時間あたりが特にひどかったようだ。
豪雨でずぶ濡れになったことだとか、タクシーが全然拾えずに途方にくれたことだとか。
そんなことももう、すっかり忘れてしまっていた。とっても素晴らしくて美味しくて居心地がよくて。
またぜひ、伺いたい。そう思っていた。
・・・・・と、1年ぶりの訪問の今日も雨が降り寒い日だったものだから、前回の台風の夜のことを思いだし、あれから約1年ぶりかぁ早いものだなぁ、とお店に向かいながらしみじみと、私。
「初めていらしてくれた時からもう1年も経ったのですね。ホント早いですね」
と宮坂さん。覚えていてくれるというのはやっぱりうれしい。前回は一人だったけど
今回は食べ友さん4名でカウンター席に。
ひとりで、わーとかきゃーとか、おーとか(笑)美味しさの悲鳴を上げるのもいいけれど、
気心しれた食べ友さんとそれらをするのもまた素敵すぎて!
今回はみんなで、おいしーとか、きれいーとか、わーだとか。
いろいろな美味しさの悲鳴を連呼した夜だった。
当日いただいたのは、お任せコース28,000円(税サ別)。
以下の内容でした。
・梅酒
・葛水玉茶豆ペースト入りに鰹出汁のジュレ、焼きナスと車海老
・愛媛八幡浜天然鯛と北海道噴火湾天然マグロのお造り、篠山の香り塩
・房総鮑と松茸、加賀胡瓜のお椀
・青森アイナメ、鷹峰唐辛子、丹波篠山ズッキーニ
・桑名蛤の冷製茶わん蒸し
・八寸(いくら、姫サザエの旨煮、ストロベリートマトとほおずき、鯛の三角鮨とガリ、
炊いたしろずいき、トマトと玉ねぎのすり流し、鱧の子、鰻の印籠煮、佐島蛸、能登半島糸もずく、
紫雲丹、くみ上げ湯葉)
・賀茂ナスと長崎対馬煮穴子、万願寺唐辛子の炊き合わせ
・郡上八幡長良川の鮎塩焼き
・北海道毛蟹、黄身酢と下田キンメ炙り、鳴門の塩わかめ、キンシ瓜の塩漬け
・ご飯、自家製漬物盛り合わせ、揚げ芋入り赤出汁、淡路鱧のかば焼き
・胡麻豆腐、黒蜜
・無花果アイスクリームに、フルーツ
・お抹茶
美味しい。ホント美味しい。
特に今回、お椀に悶絶。
ひとくちいただいた瞬間、悶絶のち、気絶(嘘)。
でも、それくらい、今回いただいたお椀はジブンの中では絶品すぎました。
かつおとマグロ節を使用したお出しはただでさえ深みがあって、この心地よさに
はまってしまいそうなくらいの旨みなのにそこに鮑と松茸の風味が加わるとさらにパワーアップ。
完全無敵状態。
もう、ノックアウト!ごめんなさい。
加賀胡瓜には美しいほどに包丁が入っていて、皮目(食感固め)と身(とろり)のバランスもいい。
あー。美味しい。
そして前回同様お野菜の美味しさが際立つ。
食感、温度、質感、個々が持つ甘み、苦み、風味。
それらをとっても大切にしておられ、かつ、最大限に引き出す技術。
しゃくしゃくのキンシウリ、みずみずしい茶豆、香り立つ茄子、甘みたっぷりのトマトや玉ねぎに
お造りに添えられたシソの葉(篠山のもの)にまでも、もちろん抜かりなし。
そしてそして、ジュレの美味しさ。
鰹出汁で作ったジュレは、風味とまろやかな酸味がとてもツボ。
ジュレって実はあまり得意じゃない(酸味が強かったり、味が濃かったり)ことも多いのだけれど
宮坂さんで出てくるジュレはどれもそれらのバランスが素晴らしくとれている。
だから、素材を邪魔しないし、ジュレ自身も主張しすぎない。
そこがまた、素晴らしいのだ。
美しすぎる八寸は、脳内メモリの中にはしっかりとインプットされているけれど
やはりどうしても1枚くらいは、、、と写真に残したくなるスケベ心が働くほど。
立体的な配置バランスもいいし。絵心が(私にはないですが(笑))くすぐられる、と思う。
と、いろいろにおいしすぎてもう語れない(笑)
それくらい、いろいろに満足できる内容だった。
〆のご飯も相変わらず美味しい。
豪華な漬物盛り合わせで、ご飯おかわりは必須ざます★
残った分は塩結びにしてお土産にしてくださいます★
気さくで、素材や調理方法についても丁寧に教えてくださる宮坂さんの接客や
お弟子さんの気の利いた接客も相まって、終始ゆっくりと過ごした約3時間でございました。
前回同様、雨の降る日だった(台風ではないけれど(笑))し
そして、前回同様帰り際には、美味しさの余韻で胸がきゅっとなっていた。
雨ときゅっと。雨きゅっと!雨きっと。いや、次回は晴れの日でどうかありますように。
(雨だと湿気で髪の毛がすごいんです。。。。)
美味しかったです!季節を変えて、また伺います。
ごちそうさまでした~
おひとり様度:★★★
迷子レベル :★☆☆
リピ度 :★★★
★4.7→4.9
2016年9月 初訪☆
帰り際はそれはもう、なんとも言い難い幸福感で胸がきゅっとなっていた。
この日はタイミングが悪く台風が直撃、予約時間あたりが特にひどかったようだ。
豪雨でずぶ濡れになったことだとか、タクシーが全然拾えずに途方にくれたことだとか。
そんなことももう、すっかり忘れてしまっていた。
お店は六本木と表参道のちょうど中間あたり。
地下にあるのだが目立つような看板等はないため初訪問だと迷ってしまいそう。
だがそこは、安心。
お店の外でお弟子さんが待っていてくださるのだ。
(雨の中待たせてしまってすみません)
階段を下り、お店へ入るとグレーの漆喰と一枚板のテーブルカラーのコントラストが
視覚に訴えかけてくる。すごくいい。すごく好み。
この日はたまたま私以外は同じグループの男性陣ということもあって
店主の宮坂さんは気さくにたくさん話しかけてきてくださった。
お料理の丁寧な説明ももちろんのこと、好きなジャンルのお店のお話だとか京都のお話だとか。
なんていうか、初訪問で宮坂さんを独占したかのような贅沢感(笑)
お料理があまりに美味しくて、だんでぃな男性たちが陣取るカウンターの一番端っこで
「ひゃー、きれいー、おいしいー」だなんてぶつぶつ言っていた私を
お隣の男性が若干、不思議そうに見ていたのは内緒。
お酒はグラスビールでまずのどを潤し、その後は梅酒をロックで2杯いただいた。
日本酒もいろいろそろっているのだそう。
コースのお値段は基本は25,000円。
食材の仕入により価格は変動するとのアナウンスを予約に際に丁寧に説明いただいた。
予約の電話の際から、この「出会い」はドキドキの始まりだったのだわー。
と今改めて思っても、ドキドキ。
ということで、この日のお会計は、お酒込みで29,200円。
いただいたお料理の内容は以下の通りでした。
・山口ぐじ、胡麻豆腐、菊花あん
・北利尻ヒラメ、エンガワ、大間中トロ(144キロもの)、中トロ、赤身に白菜のお浸しを昆布醤油と柑橘塩で
・昆布森毛蟹の湯葉真丈、白ずいき、松茸
・千葉タケオカの太刀魚の実山椒ソース、丹波篠山無農薬のマイクロきゅうり、オクラの花のつぼみなど
・丹波栗の揚げ栗、揚げ銀杏、秋刀魚の赤酒山椒炊き、紫雲丹とくみ上げ湯葉、佐賀の小肌と糸もずくの酢の物、
姫サザエ、新いくら、つる菜と揚げの炊いたもの、真鯛手毬寿司、赤ずいき酢漬け
・里芋と煮穴子(長崎)、万願寺唐辛子、春菊の炊き合わせ
・佐島真タコとオクラ、同タコの吸盤、房州鮑、静岡キンメをさっと炙り海苔醤油を乗せたもの、
錦糸瓜の土佐酢ジュレ
・滋賀甲賀近江米(新米)をにえばな、時間をおいて、1杯ずつ、篠山万願寺唐辛子を巻いた牛肉のフライ
自家製香の物、揚げた小芋を入れた赤だし、
・薯蕷饅頭、新栗入りの餡、お抹茶
・豆腐クリームのせいちじく、ステビア、マイクロトマトマト、洋ナシ、柿、巨峰、シャインマスカット、グレープフルーツのジュレ
スタートの胡麻豆腐からノックアウト。
白胡麻を丁寧に伸ばして作った胡麻豆腐はどこまでもピュアで上品な味。
特製の昆布醤油でいただく白身魚はねっとりと旨味もしっかり。
脂の加減がとてもいいマグロと、お刺身もきっちりと丁寧に。
そして、昆布森の毛蟹で作ったという湯葉真丈。
毛蟹の甘さと湯葉の仄かな豆風味とお出汁のバランスが素晴らしい。
思わず、ひゃー美味しいと唸ったお椀。
太刀魚は実山椒のソースで。
この太刀魚はかなり大きなサイズらしく脂乗りがすごくいい。
時々若干臭みが気になったりするお魚なのだけれども
宮坂さんが出して下さった太刀魚はそれが皆無。
うーむ。すごい。
そしてそして、華やかなる八寸。
写真でお伝えできないのがなんとももどかしい。
丹波から届いたばかりの栗を揚げたものやほくほくの銀杏。
赤ずいきを酢漬けにしたものが特に印象的。
衝撃的だったのは、佐島タコと鮑に添えられたきんし瓜。
土佐酢とお出汁の入ったジュレがかかっているのだけれどもこれがなんとも奥深い味わい。
酸味と甘み、塩のバランスがよく、きんし瓜のシャクシャク感が相まって素晴らしかった。
お料理の最後を飾るのは滋賀甲賀近江米(新米)の炊き立てご飯。
まずは「にえばな」で味見。
なんて表現したらよいでしょうかね、いくばくかおかゆのような状態の米粒のなかに芯がある感じ。
しっかりと噛みしめて甘みを堪能。
そして時間を置いて変化した「御飯」のお供には
自家製のお漬物や篠山万願寺とうがらしを巻いた牛肉の揚げものをおかずに愉しみます。
赤出汁のお椀の中には、揚げた小芋。
最後は自家製の新栗入りの餡子を包んだ薯蕷まんじゅうをいただきながら
宮坂さんがたててくださったお茶をいただきます。
そして本当の最後は、いちじくやマイクロトマト、洋梨などのフルーツの
のったグレープフルーツジュレ。
トマトの味を敢えて合わせているのは面白いなぁ、個性でしょうかね。
グレープフルーツのジュレはやや甘めながらも、すっきりしていてすぅっと染み入る感じ。
全体を通して、穏やかさと幾ばくの捻りと力強さを感じる、個人的に非常に好みの流れ。
食べていてほっこりするというか、身体にじんわり染み込んでくる感じの美味しさ。
メモはOKだけども、写真はNGなので、美しい盛り付けや思わずきゅん、、、、
としてしまう器なんかがお見せできずにさみしい。
でも、お店に伺えばこれらに出会うことができるので、まだの方は是非、ぜひ、ゼヒー。
季節を変えてまた、再訪したいお店。
いや、再訪させてください。
ごちそうさまでした~
お一人様度・・・★★★
迷子レベル・・・★★☆(タクシー推奨)
リピ度・・・・・★★★
2位
5回
2018/11訪問 2019/09/19
2018年11月 再訪☆
久しぶりに茶禅華さん。
この日はみつごとうさん様にお誘いいただき
初めての個室へ。
一階のメインダイニングも雰囲気もよく
素晴らしいのですが、個室は更に雰囲気よく、
ゆっくりと寛ぐことができますね。
サービスのかたも相変わらず丁寧で。
大好きなソムリエールの方も、後半
きてくださって、久しぶりの対面が
嬉しかったです♪
この日のお料理は、上海蟹コース。
これでもかー、というほどの上海蟹。
どんなに身をほぐすのが大変だったろうか‥と
思いを馳せずにはいられないほどに。
おそらく、人生ではじめて、こんなにも
上海蟹をいただいたことでしょう。
甘味がすごくて、旨味もすごい。
ほんと、贅沢で罪な食べ物ですね。
川田さんのお料理なので、スタートから
安心しきって身を委ねていたせいか、
終始、目の前のお料理にしっかりと
向き合うことができました。
定番の雉のスープや、鳩なんかも
相変わらずの美味しさ。
温度を意識して、提供スタイルも
かえられたそうで。
客の訪問履歴をとっていて、
同じような料理は出さないスタンス。
これまで何回か伺ったなかでも、
色々の完成度がとても高かった。
賛否両論あるこちらですが、
個人的には川田さんの繊細なお料理はすごく好きだし、
サービスも雰囲気も抜群。
そして、予約がほんととれなくなりました。
またいつの日か行けるといいなぁ、なんて。
思いを胸に。
ご馳走さまでした~
迷子レベル★★☆
リピ度★★★
2018年2月 再訪☆
誂えもさることながら、お皿の中の様式美まで
ぴたりと嵌っていて、毎回訪問の度、次回もきっときっと、伺いたい!
そのために仕事がんばるぞぃ!
と、思わせてくれるレストランです。
サービスの女性の方も相変わらず丁寧でにこやかで素敵。
男性のサービスの方も丁寧で気配りもきちんと。
サービスもすごく、心地よさを感じさせてくれます。
お料理。
「鳩は2月・3月が最高に美味しい」という川田シェフから聞き出して(笑)、
いそいいそと鳩をメニューに組み込んでもらうコースに。
その鳩は、というと、、、、、、
とびきり美味しかったでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす♡
香り。
艶のある、奥ゆかしさ、野性味のあるかんじ。品のある艶やかさ。
味。
むぎゅーーーーっと、旨味が凝縮していて、噛みしめるたびに旨味が溢れだす。
弾力の跳ね返りが、さらに旨味を生み出す。
溢れ出る脂が、なんともいえない香り。
今まで頂いた鳩もとても美味しかったけど、今までで一番ジューシーで
肉質が柔らかさと弾力性が共存していて、美味。
美味しい。うれしい。
がっつん!と登場したスペアリブもとても良かった。
ほろっと骨から離れる肉はほんのりスパイシー。こてっとした甘酢あんとの相性も抜群。
かと思えば、繊細な雉スープ。
白きくらげ。
こういう「メリハリ」をきちんと利かせているのはスゴイ。
なかなか予約が先まで埋まっているようで、訪問ペースは今年は落ちてしまいそうだけど
今年も行ける範囲で通わせていただきたいお店でございます。
年内もう一度くらい、行けたらいいけどなぁ。
ごちそうさまでした~!
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆(広尾駅からの坂がきつい♪)
リピ度 :★★★
2017年12月 再訪☆
今年3回目の茶禅華さん。
こちらの、上品な中にもメリハリをしっかり持って
素材感をちゃんと感じさせてくれるお料理が個人的にとても好みです。
時々好みとは違う方向性もあるのですが、それは新しい出会いに感謝するひとときと捉えて。
伺うたびにお料理の中でのまとまりが、ぐん、と
アップしていっている印象を持っています。
土曜日のランチ限定でのショーコースは
通常のディナーコースよりも皿数を減らしていて
川田シェフおススメのお料理をピックアップして提供してくださる。
その分お値段もディナーよりは手頃な設定となっており
使い勝手がいいのです。
ボリューム的にも、最近はこの土曜日限定ショートコースで
十分かなぁと思っている今日この頃。
あぁ、としとったなぁ。苦笑
今回もとても素晴らしかったです。
味わいにより奥行きが出ていて、鳩の火入れも相変わらず素晴らしかった。
追加した上海蟹の紹興酒漬けは、比較的しっかり・どっしりとした重みを感じるもの。
個人的にはもう少し軽やかで華やかな香りが突き抜ける感じが好きなのだけれども
こういったどっしりと強い主張の味わいもまた、悪くないかも。
清油麺の深みがあり清らかな味わいのスープには悶絶。
旨味がしっかりとつまっているのに、重すぎず、全部呑み干したくなるスープ。
細い麺ともすごくよくあっていて、美味しい。
嬉しいのは、通うたびにお料理をきちんと変えてくれること。
訪問履歴をとっていて、なるべく同じ料理を提供しないように(メインなどで)してくださいます。
手羽先にすっぽんを詰めて表面を油でじっくりと揚げ焼きしたものは、
とびきりジューシーで、手羽とスッポンエキスでもう、大洪水。
今回は珍しい中国の赤ワインを進めてくださりそれをいただいたのですが
これがまた、美味しい。ワインにもまったく疎いのでウマイ言い回しが見つかりませんが、
果実味がしっかりしていて適度に重くて、なかなか好みでした。
帰り際、川田シェフから鳩情報をゲットしたので再訪を誓いお店を後に☆
2017年は5月以降、3回も伺う機会に恵まれました。
2018年はどうなることやら、、ですが、好きなお店なのでまたお邪魔できる機会を作りたいと
思います。
サービスも相変わらず素敵。
美味しかったです。
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★★☆(広尾駅からちょっと歩きます。坂きつい)
リピ度 :★★★
予約難度 :★★★(最低2カ月先まではぼちぼち埋まっているようです)
2017年9月 再訪☆
5月以来の再訪です。
今回はランチ。
といっても、日曜日のランチはディナーコースをいただくことができます。
この日は4名での食事会、飲みものはティーペアリングで。
前回と変わらず、スマートなサービスで居心地も抜群です。
女性のサービスの方は特に素敵です☆
当日いただいたのは以下のお料理。
●18,000円おまかせコース
・茶油素麺
・シロイカ青紫蘇炒め
・アカザエビ紹興酒漬け
・車海老の春巻き
・雉の極上スープ ワンタン添え
・鶏腿肉の黒コショウ焼き
・ふかひれと黒鮑の煮込み
・赤むつの焼きもの 発酵トマト
・千葉中台菜園 紅ひゆ菜の瞬間炒め
・小鳩
・冷やし坦々麺
・桃の台湾かき氷
・杏仁豆腐 二つの温度で
今回もとーーーっても美味しかったです。
むしろ、前回よりも更にパワーアップしている気も。
サッと炒めた白イカは柔らかで、紫蘇も青臭くなくってキレイに香る。
春巻きはパリっととても上手に揚がっているし、雉のスープは澄んだキレイな味。
赤むつに発酵トマトを合わせているのも面白かった。
他でもこう言う調理法があるのかもしれないけれど、個人的にはこの風味は初めてかもしれない。
パリパリに仕上げた皮目の香ばしさも、キリっとした酸味の発酵トマトと合いますね。
何気に春雨が入っているのもアクセントになっていて良かった。
そして相変わらず美味しい、小鳩。
噛みしめると肉汁がじゅわっと溢れ出てきて、香りもとてもいい。
シェフのスペシャリテということで、小鳩は訪問のたびにいただきたいかも。
(とはいえ、他のメインもいただきたいけれど(笑))
アカザエビの紹興酒漬けは、海老ラヴァーならだれしもが、心の底から溢れ出る歓喜を
とめることができないほどの素敵ビジュアル。
甘みはあるもののこっくり感ではなく比較的奥からずん!とくるベースの紹興酒ダレ。
個人的にはもう少し、こっくりと・どっしりとした深い甘みがある方が好きなのだけど
こういったタイプも美味しい。
ただ、海老の独特のクセがちょっと出てしまっていた印象でした。
でも、やっぱりすきだな~。このビジュアル♡
冷やし坦々麺も、個人的にはもう少しナッツなどのコクが欲しいところ。
少しさっぱりしていたので。ただ、夏場にはこれ位の方がいいのかもしれません。
桃の風味がいいふんわりかき氷と、お馴染の2種の温度の杏仁豆腐でフィニッシュ。
改めて、川田シェフのお料理、好きだなぁ~。と再確認。
季節を変えて、伺いたいお店。
ただ、ティーペアリングは自分にはちょっと難解だった、かも。
お茶単体の個性がしっかりしているので、お料理との相性を考えると
難しいというか、お茶とお料理の相乗効果がいまひとつ感じられない部分も。
お茶単体でみればどちらもたいへん美味しいのですが。。。
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★★☆(広尾駅からだと坂がきついのです。。。)
リピ度 :★★★
予約難度 :★★★
2017年5月 初訪☆
祝!ミシュラン☆☆
今年の2月のオープン以来、瞬く間に人気となったこちら。
5月に初めて訪問してその後9月、12月と全部で3回訪問しました。
個人的にはとても好きなお店で今後も定期的に通えればいいなぁと
思っています。
お店は広尾駅から徒歩約10分強の場所にあり、シックで高級感のある落ち着いた雰囲気。
1階はテーブル席と個室。
2階にある個室には大きな窓もあり、ゆったりと過ごせる感じ。
個室はお子様連れも可だそうで、家族での集まりやお祝いごとでも使えそう。
ランチは土日のみ。土曜日はショートコースといってディナーよりも皿数を少なく提供し
12,000円(税サ別)。
日曜日ランチはディナーと同じだそう。
ディナーは18,000円(税サ別)お任せコースのみ。
訪問履歴をとっていて、同じ料理を出さないようにするという配慮もうれしい。
なお、コースの価格はその日の仕入れにより変動することもあるそうですので
訪問の際に確認を入れると良いでしょう。
ドリンクペアリングにはアルコールとお茶の2種類。
前者は9,500円、後者は6,500円(いずれも内容により変動あり)。
当日はアルコールペアリングを選択。シャンパーニュからスタートし
ワインをメインに、途中、中国茶も挟んでくれたりも。
個人的には楽しいペアリングでした。お料理との相性も良かったものが
多かったし。お料理もお酒も、サービスの方の説明がきちんとしているのも好印象。
メニューは封筒に入れていただけるので、訪問記念にもなりますね。
サービスは特に女性の方がとても素敵。程よい距離感で、笑顔もしっかりとあって。
チャーミングです。
そして、お味。
美味しいです。
全体的に素材の味を大切にしていて、キレイで優しみのある味わい。
優しい味、というと、褒め言葉としてはぼんやりとしたニュアンスで
褒めているのかどうなのか?という疑問を抱かれる方もいるかもしれません。
優しいとはいっても、ぼんやり、とした、というような意味合いではなく、
そこに効かせた香辛料類や、酸味・甘みなどが基本的には素材を邪魔しておらず、
美味しさがふんわりと、ゆんわりと、流れ込んでくる感覚を楽しませてくれるのです。
例えばこちらのスペシャリテの小鳩。
台湾の香辛料(馬告:山胡椒)や五香粉を使用して焼き上げているのですが、
それらの風味がでしゃばりすぎていないのです。
小鳩自体のクオリティが高いということと、シェフの腕が確かであるということも
もちろん重要なファクターなのですが、なんていうか、ほんと、優しみのある味に
仕上がっている。着地点がすっと入ってくるというか。
叉焼も、とっても優しいんですよ。こんな風に優しい叉焼って初めて(笑)
奥の方に隠れる臭みもなく、しっとりとジューシー、香りもよく甘みもあって美味。
しっとりと焼かれたキンメダイの香りに青花椒風味が溶け込む。春巻きもとてもキレイに
揚げてあって。デザートの杏仁豆腐は温かいものと冷たいものでの提供。
温かいものはくずもちみたいな、感じ。ちょっと粉っぽさがありあまり好みではないかな。
冷たい方はすっとした味。
なんだかこう、もっといろいろ、いろんな味を知りたいという感じにさせてくれます。
川田シェフ、すごい。
ごちそうさまでした~
●18,000円のお任せコース(税サ別)
・イバラ蟹、衣笠茸詰
・蒸し餃子
・叉焼
・2種類のくらげ
・桜海老真丈の春巻き
・キジの極上スープ 雲吞添え クレソンの香り
・梅山豚の四川の香り炒め
・いちじくと話梅
・金目鯛の焼物 青花椒風味
・油麦菜の瞬間炒め
・小鳩 胸肉の台湾香辛料(馬告)焼きと腿肉の五香脆皮仕立て
・ふかひれ姿煮
・台湾式ライチ紅茶とパール
・杏仁豆腐 二つの温度で
・かしわもち
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★★☆(広尾駅周辺も地上に出たら迷子パターンでしょ)
リピ度:★★★
使用金額:コース+税サ+アルコールペアリング=24,564円
予約難度:★★★
3位
2回
2018/02訪問 2018/05/14
2018年2月 再訪☆
予約できる時間&お値段が変わってから初めての猪俣さん。
伺ったのは2回転目の18時~の会。(1回転目は14時~)
この日もカウンター席は満員御礼。
とっても丁寧で愛想のいい女将さんの接客が素晴らしいです。
シャリの酢のバランス(マイルドで酸味が角張っていない)と
ネタ、漬けタレの旨みが相変わらず素晴らしいのだけど、
時期的な問題ということで、鮪がいまひとつ、でした。(とはいえ、この日がここ最近で一番いい状態のマグロだとご主人がおっしゃっておりました)
大トロは筋があり(提供部位にもよるのかもですが)、口の中で筋が少し残る感じ。
鮪はそのまま、と漬けにしたもの(少しだけ)を両方いただきましたが少し漬けにしたほうが香りがたっていてよかったです。
勝浦のキンメは香りがすごくよくって、うっとり。
サヨリは少し癖がたっていて、ネタとしてバランスが今一つに感じました。
ということで、今回はいろいろと波乱万丈。
それでもこちらの、お鮨の一体感は、好みです。
値上げをされた、かつ、訪問ハードルが高い(予約時間)ので
なかなか簡単には行けませんが、また時間を置いて
伺わせてくださいませ☆
ごちそうさまでした~
●この日いただいたもの
・ヒラメ(四日寝かせ)
・勝浦キンメ
・サヨリ(氷の中に2日おいて〆ている)
・紫雲丹
・厚岸バフンウニ
・赤身
・鮪漬け
・しめサバ
・小柱(当日の朝、青柳から向いてもらった状態のもの)
・富山海老、海老の味噌
・赤貝
・ながすくじら尾の身
・大トロ
・かっぱまき
・子持ちヤリイカ
・蒸し牡蠣
・鉄火巻き
・(追加)漬け
・干瓢巻き
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★★☆
リピ度 :★★☆
予約難度 :★★☆(少し先ならとれる)
使用金額 :コース&税&ビール中ビン=27,640円
★4.6→4.2へ
2017年9月 初訪☆
埼玉県川口市に美味しいお鮨屋さんがあるYO!
との情報を食べ友さんからキャッチ。
美味しいと聞いたら行かずにはいられないと、とある9月の週末にこそっと訪問。
最寄駅の川口駅からは商店街を抜け住宅地を突き進むこと徒歩約10分。
暖簾をくぐり店内に入るとすぐ左手にカウンター席。
笑顔が素敵な女将さんが出迎えてくれました。
御主人ともご挨拶をして、さっそくスタート☆
お任せコース1本のみです。
いやーーーーーーー、美味しいです。
軽い衝撃。
ネタにすっと寄りそい馴染みに馴染む、漬けタレがとてつもなく美味しくて
呑みこむのがもったいないくらい。(笑)
鮪のとろける身質と独特の風味は、特にこの漬けタレとの相性が最高に思えました。
あのとろん、とした食感と香りと旨味と。
厭らしく美味しい。
おいしいーーーー!!!!!と叫びたくなる美味しさではなく
内に向かって突き進んでくる、思わずにんまりと、抱え込みたくなるような
誰にも内緒にしておきたくなるような美味しさ。
酸味が柔らかいシャリもまた、こちらのお鮨の特徴でしょうか。
酸味というものが弱い私にはこちらのふんわりと香る上品なシャリがとても好みに思えました。
お魚によって勿論個性があって、「淡々と続く」側面なんてもしかしたら皆無かもしれませんが
お鮨ってやっぱり基本的には、シャリとおさかな。この二つのバランスの要素でしょうから
シャリが好みに合わないと、、、、な部分が大きいと想うのですね。
なので、私と同じく酸味に弱い方でシャリの自分ツボ探しをしておられる方。
どうぞ、こちらに一度伺ってみていただきたいな、、なんて思ったりします。
ただ、唯一、海老とシャリ、そして煮キリのバランスは少し物足りなかった部分があります。
海老の風味が酸を際立たせてしまっている部分があって。
それ以外はほんとうに美味しくて、なんでもっと早く伺わなかったのだろう、って
自分を責めてしまいますね(笑)
いただいた全部で16貫といくら、たまご。
そして美味しかったので追加で鮪の中トロ。
ビールを1杯いただいて、2万円とちょっとでした。
上質な食材を使い、このお値段は昨今の都心部でのお鮨事情を踏まえると
割安感を感じることでしょう。
・・・・あぁ、
こうして想いだしてあの時の記憶をひっぱりだしていると
また食べたくなってきてしまった。
どうしよう。
ということで、来年もまたどうぞ、お邪魔させてくださいませね☆
(予約ができないなんていう事態になっていなければいいのだけども。。。怖)
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
予約難度 :★★☆(当日入店できる時もあるらしいです)
4位
4回
2018/02訪問 2019/01/27
2018年3月 再訪☆
半年ぶり?くらいの松川さん。
今回も個室、四人で。
松川さんのお料理は、全体的に力強さが増しています。
お椀もしっかりしているし、塩や酸味の使い方のメリハリには強いものがあります。
伺うたびにその強みを感じるように。
どちらかといえば、お椀は自分のツボからは少し離れているし、
メニューは予約の都合から伺う季節がほぼ同じなので構成もほぼ同じ。
それでも、昨年のこれは、、、これとこれは、、
とかの違いを感じるのは、それはそれで楽しいことなのだけど、
やはりどこか少し寂しさはありますね。(仕方がないですが)
それでも、やっぱり松川さんのお料理はおいしいし、ダイナミックさも予定調和。
力強さがありながらも、ただそれだけではないところが流石と言われるところなのか。。
そんな松川さんのお料理の世界観に触れる度に、なんだか背筋がぴん、と伸びます。
ごちそうさまでした。
お一人様度:★★★
迷子レベル:★★☆
リピ度:★★☆
予約難度:一見さん不可
★4.6→4.3
2017年7月 再訪☆
夏の松川さん。
この日一番驚いたのは、鰻と冬瓜のお椀。
少し生姜が強く香った部分が好みとは違うかなとも思ったのですが
丁寧に丁寧に炊かれた冬瓜の透き通るような美味しさ。
そして、下手したら臭みが出てしまいそうな、やわい扱い方(炙り方)の鰻。
この二つを御椀にしてしまう、松川さんの技量が、東京、いや、全国の
和食店の中でもこれほどまでに人気で愛されるお料理であるのも当然なのかも。
他にも、唐津の惚れぼれしちゃうくらいに甘くて美味しい雲丹だとか
炭火で真っ黒になるまで焼きあげたジューシーで素朴な甘みの賀茂茄子だとか。
旨味と脂ののった焼いたスッポンのこっくりとした美味しさだとか。
ひとつひとつが、確実に美味しくて、コースの流れもキレイな纏まり。
〆の御飯の相変わらずの甘みのあるつややかな美味しさには
お代りせずにはいられないし、デザートのすっと儚く消えゆく水羊羹までも
キリっとしつつも、柔和で、とても満足感を感じるものばかり。
予約は自力では不可だし、お値段もかなりの、、、なのでそうそうの訪問はできないけれど
優しい食べ友さんが声をかけてくださり、こうして訪問できるのはとてもシアワセ。
なんていうか、やっぱり、松川さんって、スゴイ。
未だにちょっと背伸びしている(自分が松川さんに伺うにあたって)感はあるのだけど
こうして伺うたび、仕事をガンバロウ!と自分に喝を入れることもできるのです(笑)
今回もとても美味しかった。
個室でのんびり、みなさんといただけたことも楽しかったし。
ありがとうございます。
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆(坂がキツイのです。。。)
リピ度 :★★★
予約難度 :一見不可
☆4.4→4.6へ
2017年2月 再訪☆
約1年ぶりの訪問となった晴天に恵まれた週末。
冬だっていうのにこんなにも日差しが眩しい。
明るい光が差し込む個室の部屋は、あたたかな空気感が流れている。
それは温度だけじゃなくって、、、なんだろう、よくわからないけれど。
久しぶりに伺えた松川さんに感極まってるジブンの体温かな。
それとも、窓際に座らせていただいたので余計にそう、感じたのかな。
よく、わからないけれど。
和食はカウンター!絶対!って思いこんでいたフシもあるのだけれども
こういう気持ちになれるのならば、個室もいいものだなぁとしみじみ。
さてお料理。
間人蟹がメインの2月の献立。
魅せ蟹からはじまり、途中に魅せモロコも。(笑)
あらためて、「魅せ」にはどきどきするものがありますね。
蒸したもの、焼いたものをそれぞれ愉しんだ間人蟹。
いくばくか繊細な香りと甘みが物足りない気もしたけれど、十分に美味しい。
去年いただいたもののほうが、今回よりそれらが顕著。
そして、フグ白子を入れた柚子釜。
香りがよくって白子も蕩ける。ただ、少しだけ柚子の皮の苦みが気になる。
御椀はホタテの真丈。
きくらげを入れているのが、個人的には面白かった。
このこからの塩味だろうか力強い御椀、ホタテ自体も結構味がする。
こういったくっきりとしたお椀は個人的にはなかなか近づきがたい部分があるのだけれども
それでも、きちんと調和感を感じさせるのは、流石だなぁ・・・・。
前回いただいて、感激した伊勢海老とその味噌、焼き餅を入れた一皿。
甘みとコク、焼いた餅の香ばしさのバランスが前回はドンピシャだったのだけれども
今回はやや味の輪郭が強調されていて、強めの印象に思えた。
もろこはテーブルで焼いてくれる。
焼き加減もとてもよく、美味しい。
味付けを施したすっぽんは炭火焼に。香ばしく焼かれていて身はジューシー。
スッポンってあまり食べる機会はないけれど、お肉みたいなのね。
筍には蛤をサンド、浸した出汁の風味がとても良かった。
蕎麦には山葵菜をたっぷりと。
辛みが強いので賛否はわかれそうだけれど、個人的にはこの辛みは好き。
でももう少し量を減らしても良さそうな気も。
御飯は前回同様美味しい。御飯のお供のいくら、からすみも。
このカラスミは、私は好きだな。
御飯よりもお酒に合わせたいカラスミ。
デザートの黒豆羊羹は前回同様、とても美味しい。
甘さの引き際がよくって、余韻の残る味。
前回はサービス面については特筆すべき何かを感じなかったけれど
今回は個室ということもあってか、女性のサービスの方の
丁寧な接客が心地よいと感じた。
対応も柔らかいし、とても良かった。
お会計が、ビールをいただき私は43,700円也。
なかなか行ける値段ではないけれど、素材力とその素材を生かす松川さんの力。
そして、静かさと力強さが同居する松川さんのお料理の世界観は
なんともいえないシアワセな気持ちになるのです。
美味しかったです。ごちそうさまでした。
●お任せランチのコース
・香煎茶
・ふぐ白子と雲丹の柚子釜蒸し
・間人蟹
・お造り(鯛)、柚子のこのわた
・ホタテ真丈のお椀、このこ、キクラゲ
・河豚とその白子のクリーム仕立てのソース、ポン酢
・イセエビ、焼餅、菜の花の餡
・みる貝蒸し、ふきのとうの天ぷら
・本もろこの炭火焼
・筍蛤波はさみやき、ふき
・すだち蕎麦、山葵菜
・お食事(御飯、自家製カラスミ、いくら、じゃこ、のり)
・黒豆羊羹、お薄
★4.5→4.4
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★☆
予約難度 :★★★
2016年1月 初訪☆
このたびとても有難いことにご縁があり、お伺いさせていただくことができた。
食べログをこうして続けていなければ私には程遠い世界であろう、こちらに。
場所は、赤坂アークヒルズ裏手の白いマンションの一階。
暗闇に橙色の灯りが見えるそれが、こちらの入口。
完全紹介制の超高級店。
この日はお誘いいただいて4名でカウンター席に。
御主人は寡黙ではあるが、きちんと説明もしてくださる。
そしてその、凛々しい佇まいに自信の表れを感じる。
コースはお任せ。アルコール代(ビール、日本酒)と合わせると1人43,000円程となった。
最高の食材を最高のレベルで最高の状態でいただく贅沢。
ましてや、和食食材としても良いものが沢山揃うこの季節。
本当に本当に「贅沢」であった。
こちらのお店。
単なる「金額の数字」だけでは、なんとも言い難いものがあるのはもちろんだし
こういったお店で、いわゆる「CP」なんていうのはナンセンスなのかもしれない。
ただ、ジブンにとってこちらのようなお店は俄然、ハードルが高く感じてしまったのも事実。
もっとも、、、
もう少し大人になって、たくさん仕事を頑張って(笑)、精神的にもう少し成長できたらばまた伺ってみたい。
と、今回はちょっと背伸びした感じでの訪問。
●今宵のお任せコース
○ほっき貝、ふきのとう素揚げ
肉厚なホッキ貝はほんのりレア。噛みしめると独特の甘さが溢れる。
そもそも、北寄貝ってこんなに肉厚なものあるの?と思うくらいに軽い衝撃。
○伊勢海老、焼餅、菜の花
表面にさっと火を通した伊勢エビは中はレア。
菜の花の入った餡はやや甘めで、そこに海老味噌でコクをプラス。
一番下には焼いた餅が敷いてあり、香ばしさがこれでプラスされる。
甘み、コク、香ばしさのバランスが絶妙。これは唸る。
○淡路島鯛、海鼠腸
鯛を海鼠腸(ナマコの塩辛)で巻いていただく。
とても上品な海鼠腸。
○間人蟹の真丈
ハジメにカウンターの上でお披露目された間人蟹(たいざがに)を真丈で。
この真丈はスゴイ。
蟹の身がたっぷり(中には蟹味噌)なのももちろんスゴイのだが
吸い地がまるで、細い線の上を歩いているかの錯覚に陥るかのような、ギリギリの塩梅な仕上がりなのだ。
なんのこっちゃ、というかんじだが(滝汗)、若干の甘みを感じるものの塩を感じるか感じないかの
ほんとうにギリギリな加減。
それによって、蟹の甘み・旨みがそのままで食べるより最大限に引き出されているという状態。
個人的には上に乗った柑橘がいくばくか余分に感じてしまったものの、このお椀は凄かった。
○山口ふぐとその白子をクリーム仕立てで
ふぐの薄造りにふぐの白子で作った白子クリームを合わせたもの。
白子クリームが優しい味。下に敷いてあるかんきつ類の入ったタレは若干酸味が角張っているので
もう少しまろやかな方が好み。とはいえ、この白子クリームにはこれ位の方がバランスがいいのかも。
○間人蟹とその味噌、もち米
贅沢に蒸した間人蟹。下にはもち米。上には蟹味噌。
いやー贅沢。
酢は土佐酢と出汁、生姜を合わせたものなんだけれども、この酢がまた最高に旨い。
出汁効果でまろやか、とろみのあって奥行きのある味。
思わずこの酢だけお代りしてのみたいくらい(笑)
○炭火で焼いた間人蟹
焼いたversion。甘みぎっしり。
○ぐじの焼き浸し
ぐじ(アカアマダイ)を焼き浸しに。
これも唸った。
上品なぐじの身、その甘みと旨味を最大限に引き出している出汁の塩梅がスゴイ。
○新潟鴨、白髪ねぎ揚げ、ちょろぎ
辛子醤油とポン酢で味を加えた新潟の鴨。
焼き加減が見事、辛子醤油とポン酢を合わせてしまうところが和食らしいのだろうか。
○すだちそば、わさび菜
すだちのきいた出汁に、喉越しがいい手打ちそば。
ぴりっと辛味のあるわさび菜がいいアクセントに。
どちらかというと、今までの流れの中では一番、くっきりとした輪郭を感じるお皿。
○河豚白子、湯葉、蕪おろし
とろりとした白子に、湯葉、蕪おろしを合わせて辛子を乗せたもの。
蕪おろしが雑味がなくとても純真な味わい。
○お食事
こちらの名物(!?)らしい、お食事セット。
自家製のカラスミ、いくら、じゃこ、そして海苔が並び、これらは御飯とともにお代り自由だとのこと。
カラスミはねっとりかつ滑らかで、今まで食べたカラスミとは風味も合わせて別格。
今までで一番ツボなカラスミ。
そしていくら。上品な味付けで、くどさがまったくない。
あの、いくら独特の味が苦手な方でも、これは食べられるんでは?と思うほど上品な味付け。
そしてじゃこものりもいい素材なのは当然だろう。
御飯は鳥取の「ヒノヒカリ」という米を使用。やや水分量が多く瑞々しい。
個人的にはもう少し固めの炊き加減が好きなのだが、偶にはこういった御飯も悪くない。
○水ようかん
黒豆を使用した水ようかんはグレーがかった色合い。
角がぴんとしているのに、スプーンですくい口に含むとあっという間に口腔内の熱で溶けてゆく。
絶妙なまでのやわさ。
甘味も、これまでの料理と同様、非常に繊細な味付け。
甘さを感じるか、感じないかの中間、引きのよい甘さの余韻が残る程度。
○苺ゼリー寄せ
こちらも口に含むとすぅっと溶けてなくなるもの。
甘さも苺のほんのりとした甘みに頼るとても上品な味わい。
ただ、水ようかんの甘みの余韻が残るので、順番はこの逆が個人的には嬉しい。。。。
○おうす
静かだけれど、奥底に感じるのは力強さ。
これが噂にきいていた「研ぎ澄まされた出汁」なのだろうか。
レストランで食事をいただいた際、レビュー(厳密に言うとレビューにはなっていないが。。。)で
うまい表現を書き連ねるのは難しいなぁと毎度毎度想うのだが、今回は特にソレを痛感した。
あぁ、イロイロにうまい言葉が見つからない(じゃ書くなというかんじですが、すみません。。。。涙)
改めてこうして書いていて想う。
とても貴重な経験をさせていただき感謝、感謝。
ごちそうさまでした!
5位
13回
2021/12訪問 2022/09/25
2021/12 再訪☆
(時差投稿)
久しぶりの虎白さん。
相変わらず大人気で、カウンターもとっても賑やか。
小泉さんはいつ伺ってもにこやかで、面白くて、全力で楽しませてくださる。
サービスの皆さんもしっかりしていて、流石の接客。
お椀はいぜんよりも線がくっきりとして、輪郭もはっきりした感じ。
素材の力強さもあるかもしれないけどそもそも、お椀の着地点への考え方というか
そういうところにも工夫を日々されているんだろうな。
変化を常に、求めて。
極わずかに火をいれてレアに仕立てた真鴨には、玉ねぎのすりおろし。
合わせたセリの胡麻和えがさりげなくアクセントになっていて美味。主役級のおいしさ。
今までの小泉さんのお料理から変化している傾向を随所に感じられて純粋に楽しい。
蒸してから揚げた海老芋、いろいろな手法を使って食べる海老芋は
シンプルにいただくのもいいけれど、ほんと楽しいしおいしい。
今日は全体的に味がしっかりめ。冬ということもあるのかな。
いずれにせよ、小泉さんワールド、今夜もたっぷり堪能させていただきました☆
ごちそうさまでした~
2020/8 再訪☆
久しぶりの虎白さん。
小泉さんの髪型が変わっていて、はじめどなたか
わからなかった(ごめんなさい汗)
でもとっても、お似合いです♪
虎柄のマスクもお洒落。
この季節といえば、の定番のメニューから
新しい小泉さんワールドを楽しめる御料理まで、
幅広い「虎白」を経験できて、今日もとても楽しかったです。
以下、当日のめにゅうを。。。
・帆立を塩だけで40分だけ火を通しての出汁。
うまみがすごい。帆立のエキスを極限までかんじる。
これ以上だとえぐみが、という寸前でストップ。
・あゆ、トリュフソース
定番のメニュー。どぼん、とトリュフの香るクリームソースでオヨグ香ばしい鮎。
・うみうなぎ
アクセントに、うめ
飯蒸し
・けがにと松茸のお椀
今まで史上ナンバーワンのうまくちな完成度。
旨味が強くて、ぎゆっと濃厚。
毛蟹の甘味もたっぷりと。
・琵琶の鱒、藁やき
虎白名物のジュレをたっぷりとかけて。キレイナ味の鱒。
貴重なものとのことで、有難い。
・鱧、ミョウガ、梅あん
・衣皮なすの天ぷら、赤味噌
・トウモロコシの寒天
とうもろこしのあまみだけを抜いたもの。
昆布だし、かつおを一緒に。透明度の高い甘さ。
あるようでない、小泉さんの御料理。
・鼈、じゅんさい、冬瓜
・アワビ麺
特注のこはくめん。
食感のいいつるつるとした喉ごしのよさ。
蒸しアワビの出汁と。
・炊き込みご飯
・小豆とわらび餅、柚子クリーム、焼いた松の実
ごちそうさまでした~
2020/2 再訪☆
2020年はじめの虎白さん。
カウンターで、小泉さんとの会話も楽しい♪
・鼈の出汁、炭焼きの厚揚げ
・虎ふぐ白子のパン粉揚げ、キャビアでおめめ
・香箱蟹を紹興酒と出汁で、飯蒸し
・松葉ガニ真丈のお椀
・表面炙りのフグ、フォアグラ、ジュレ
・白甘鯛、ふきみそ、菜の花
・揚げた海老芋のマッシュ、トリュフ、温玉
・鮎並、葱と春蕪、白味噌
・からすみ
・松葉ガニさっと炙って
・炊き込みご飯
・あまおうシャーベット、コンポート、松の実
虎ふぐの白子は滑らかでクリアな味わい。
パン粉をまぶしてさっとフライに。
キャビアのおめめがかわいい♪
飯蒸しには、香箱蟹。紹興酒と香箱蟹の出汁を
あわせて。かおりよく美味しい♪
お椀は松葉ガニ。味噌が少し入っていて、
甘い。出汁はふくよか、いつもより少し強めだけど
蟹の甘味とのバランスが素晴らしいのは
さすが小泉さん♪
この日一番だったのは、海老芋。
素揚げにして、海老芋を炊いた出汁をもどして
一緒にしてマッシュしている。
トリュフと温玉をまぜまぜしていただく。
海老芋の甘味と、ほんのり塩味。
ほっくりと美味。
蟹はさっと火を入れた方が甘さがアップして
美味しいですよねー。
からすみもやさしく。
いつも美味しくて楽しい虎白、小泉さん。
ごちそうさまでしたー
迷子レベル★★☆
りぴど★★★
2019年9月 再訪☆
通うたびに、驚きや発見を重ねることができる、
研究熱心な小泉さんのお料理がいつも楽しい。
そして、素晴らしいホスピタリティ。
この日は少し早めに到着、カウンターがまだ空かないので、
とテーブル席に通され、こちらがストレスを感じることがないよう
細部まで丁寧なおもてなし。
客の顔もしっかり覚えて、表情もしっかりと汲み取る素晴らしさ。
虎白さんの人気は料理の味わいとともにこういった
ホスピタリティの高さにもあるんだなぁ、としみじみ。。
そして、お料理。
今回は、ここ最近とは趣を変えたアプローチを
魅せてくれて、改めて、小泉さんの凄さを実感。
その高みへと向かっていく姿勢に、ツイテいきます!
なんて、心の中でガッツポーズ。
今宵のメニュー☆
・松茸のすり流し、炭火で焼いた銀杏
・太刀魚、ゴボウ、トリュフクリーム
・鰻の真丈のお椀
・和牛をジュレと合せて
・雲丹の塩蒸し
・アマダイ、衣川茄子
・天然車海老、くずぎり、梅出汁
・スッポン、れんこん餅
・ホタテと新生姜の炊き込みご飯、香物、お味噌汁
・塩シャーベット、最中、ココナッツ餅
いやー、素晴らしかった。
虎白さんに通わせていただいて早、6年以上になるのだけど
従来の小泉さんのアプローチを踏襲して、さらに一歩、二歩、
歩み始めた感じ。
ずっと課題だった、という鰻を使った真丈のお椀。
真丈にするには難しい食材である鰻を、
ここまで凄みを持たせて椀種にしてしまうなんて。
処理が甘いとくさみが残ったり、鰻特有の癖なんかもあるのだけど
この真丈は、まっすぐに、鰻。
うなぎの旨みや香りだけをしっかりと残して、閉じ込める。
そのコツは鰻をカリカリカリ!と焼いたこと。
最後にエッセンスとして生姜を3滴。
旨みたっぷりで、でも、上品な鰻の真丈のお椀。
小泉さんの凄さを知る。。。
スタートで登場した松茸のすり流し。
これもとっても美味しかった。
少し高めの温度で熱を加えた松茸は香りがたって
ぎゅっと詰まった味わいも加わり、濃厚な美味しさ。
少しとろみをつけているのもいいなぁ。
炭火で炙った銀杏もアクセントになっていて。
そして相変わらず炊き込みご飯がおいしい。
炊き加減がちょうどよくって、好み!
デザートに登場したココナッツ餅も
ふるふるで甘さがちょうどよくて美味しいなぁ。
通い始めたころよりはお値段もそこそこあがったけれど、
小泉さんのセンスと居心地の良さと
ホスピタリティの良さ等々、やっぱり虎白は大好きなお店。
お友達と久しぶりの再会で話が弾んでいると、
さりげなくお酒の「アテ」も出してくれたりと
嬉しい心遣いまでいただきまして。
2020年もよろしくお願いします☆
(だいぶ予約も難しくなってきたけど・・・・)
おひとり様度★★★
迷子レベル★☆☆
リピ度★★★
予約難度★★★
ミシュラン★★★
食べログsilver
2019年4月 再訪☆
2019年初めての虎白さん。
今年もよろしくお願いいたします!
今回は新メニューが多かった。
新しいメニューは、不定期で登場するのだけど
いつも新しい発見があって、楽しい。
ふかひれはせりとあわせて。
ぷりぷりの食感と、香り。
穴子は西京味噌でつけてから焼く。
ふっくら、香ばしさも。
お椀はのどぐろ。
小泉さんのお椀は、この、ギリギリのラインが
刺激的。訪問の度に強弱も変化があって
楽しい。
神戸牛お肉は、ジュレで。
52度、8.7秒。
お造りにジュレだけど、今回はお肉。
のれそれ、きゃびあ
むしたあまだい
うど ふきみそ
あかみそ
あわびは昆布出汁に10秒くぐらせて。
絶妙な火のとおしかた。
うえには、かきな、
肝のソースにしおこぶ。
しおこぶの塩からさがアクセントに
なっていて美味。
肝ソースもぜんぜんくどさがなくて
コクが好き。
小泉さんの和食のラインを大切にしながらも
独特のcolorを加える世界観がほんと好き。
ごちそうさまでした~
2018年12月 再訪☆
今年最後の虎白さん。
素揚げにした千住葱が香ばしさと深い甘み、軽い油分を加えていて
こっくりとした旨みのすっぽん出汁とマッチ。美味しい。
スタートから、虎白さんらしさを感じる。
お椀にはうなった。
ああ、やっぱり美味しいなぁ。
松葉蟹を使ったお椀は、普段よりやや吸地が強め。
濃厚な味噌入りの繋ぎを使わない真丈をほぐして食べると
吸地の濃度がぴたりと嵌る。
ひゃー、美味しい。シアワセ。
相変わらず小泉さんの食材への色の付け方が、
表現の仕方が、とても心地いい。
●今回のお任せ
・すっぽん、千住葱、根菜
・燻した活けもろこの素揚げ、八角塩
・トラフグ白子、もちごめ、白トリュフ
・松葉蟹のお椀
・ふぐ身、塩で炊いた鮟肝、ふぐ皮
・炭焼き菜の花、マナガツオ
・真鴨と海老芋
・シロアマダイ、聖護院蕪のすり流し
・蟹ご飯
・イチゴアイス、黒糖ゼリー
今年もありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします☆
2018年8月 再訪☆
今年2回目の虎白さん。
今宵は、カウンター貸切でのお食事でした。
なんて贅沢――。
相変わらずの小泉さんワールドはとても居心地がよく、前回しめしめとそのおいしさに目覚めた白ワインをたくさんお代わりしてしまった。
やっぱり大好き!虎白が、小泉さんのお料理が。
この日のお椀は、穴子の真丈。好きな種のひとつであります。
穴子のみでつなぎは一切使用していない真丈はふわふわで、旨みがすごい。
クリアな吸い地に、真丈を崩した瞬間に広がる奥行きが、本当に素敵。
ギリギリのラインの塩の塩梅、季節や素材によって魅せるお椀の表情。
虎白に通う目的の大きなひとつとなっています。
お造りにのせるジュレは少し今回酸味がしっかりめだったかな。
夏だから酸味をという気持ちはあるので、これはこれで良かったりも。
炊き方が完璧な相変わらず美味しい炊き込みご飯。
あぁ、おいしいな~。
そして、会もとても和やかで楽しかったです。
今回は大好きな虎白さんで皆さんとお食事ができて
ほんとうに楽しかった☆
ごちそうさまでした~
●当日いただいたメニュー
・鮑素麺
・フカヒレの雲丹和え
・お椀(穴子の真丈)
・太刀魚のジュレかけ
・鱧の木の芽おとし
・ノドグロ西京漬け、冬瓜
・58度で火を通した和牛、万願寺唐辛子、ずいき
・岐阜のすっぽんの酒蒸し
・炊き込みご飯(ホタテ)
・メロンのスープ、揚げ湯葉、ラムゼリー、黒蜜のムース
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度:★★★
予約難度:週末は数ヵ月先まで一杯。(特にカウンター)
2018年3月 再訪☆
2018年はじめての虎白さん。
今年もよろしくお願いいたします。
当日のお任せは以下の通り。
・千住ネギと根菜、ミルク出汁ソース、黒トリュフ
・ふかひれ揚げ、たけのこ、ふきのとう
・からすみ、温泉卵
・ふぐのにゅうめん
・のどぐろじゅれがけ
・70度でたいたあんきも
・もろこだしじょうゆ
・松葉蟹、出汁白味噌、なす
・いのししのスープ
・ごぼうの炊き込みご飯
・うすいまめ、しろごま、洋酒のゼリー、あられ
初めて「お椀」ではなく、「にゅうめん」を
いただきました。
ふぐの出汁がなんとも優しい。
少し、癖があるのが好き嫌いもわかれそうな
ところかな、とも思うふぐのお出汁ですが、
こちらのものはその癖もマイルドで穏やか。
まるみがあって、深い旨味のある美味しさ。
こちらの椀種が毎回の訪問の度に楽しみでも
あるのですが、こうした「にゅうめん」も
いいものですねぇ。
小泉さんに「初めていただきました」と言うと
意外だった様子。にゅうめんとお椀は不定期
サイクルで登場させているとのことです。
今回はお弟子さんとのお話もとても楽しかった。
チーム虎白、ますます絶好調です。
ごちそうさまでした!
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度:★★★
予約難度:★★★
2017年11月 再訪☆
11月の虎白。
年内最後の訪問です。
今年も定期的に通わさせていただきました。
小泉さんの造るお料理は、日本料理の枠にとらわれない世界観で
きちんと造り手の「色」を感じとれるお料理ばかり。
昨今の超高級価格帯が多い和食店と比較すると、比較的手ごろな値段で
コース料理を楽しめる分、素材力という面ではやや不足する部分があるのは事実ですが、
虎白、小泉さんのお料理のスゴイところは、決して素材力だけにとらわれず、
料理自体の調和やその中に込めたエッセンスを明確に表現している部分にあると感じます。
毎回伺うたびに、新しい発見があったり、新しい驚きがあったり。
定番のお料理にも変化が見られたり、色々に工夫をされていることが
ひしひしと伝わって参ります。
カウンター席で、適度な距離感をもって接してくれる小泉さんのおもてなしも心地がいいものです。
今回は特にお弟子さんとのお話も楽しくて、終始笑顔の絶えないひとときとなりました。
若干今回は全体的に味付けの濃淡の波が強くて、それは素材の影響なのか季節の影響なのか。
はたまた、自分の体調の影響なのかは定かではありませんが、
シーズンごとにかようたびにその「違い」を定点観測とは大げさでしょうが、
楽しむのもまた、素晴らしく楽しいひとときだったりします。
今回もご馳走様でした。
2018年もまた、よろしくお願いいたします☆
当日のメニュー☆
・鼈と海老芋
・藁でいぶした揚げた鴨
・香箱蟹、もち米
・松葉ガニ真丈、
・低温火入れしたあんきも、ひらめ
・とらふぐの白子、出汁醤油、ゆず
・炙り蟹
・鳥取猪の炭火焼
・鰆と牛蒡のミルクソース
・ノドグロ、焼きレンコン、熟成酢、茄子、刻みネギ
・煮穴子と牛蒡の炊き込みご飯
・チーズのムース、ブランデーとラム酒の寒天
2017年8月 再訪☆
8月の虎白さん。
今回はコースの中の緩急を非常に感じた。
キレイな味わいは残しつつ、くっきりした部分と淡い部分のメリハリの確実さ。
・鮑そうめん、鮑、柚子のジュレ
・天竜川の鮎トリュフミルクソース
・鰻の蒸し鮨、梅
・毛蟹とタラバガニのお椀
・太刀魚のジュレがけ
・鶉の温泉卵、キャビア
・鼈焼き、いぶりがっこ
・クエ、冬瓜、水蓮菜
・55度で火入れした牛肉、絹皮茄子、じゅんさい、赤万願寺、ずいき
・ノドグロの炊き込みご飯、香の物、お椀
・蓮餅、マンゴー、ノチェロリキュールの氷、最中
鮎がトリュフ香る鰹出汁ベースのミルクソースに飛び込んだものは
小泉さんらしさが感じられるひとしな。
揚げたことで脂感を纏った鮎がミルクの油分と良く合う。
素材の共通点をつなげるのが、とても上手だなと感じる。
御椀は蟹。
つなぎはつかわず、蟹だけでまとめあげる。
なんとなくだけども、お椀や炊き合わせの水分の質感が違うなぁと
感じて小泉さんに聞いたところ、少し前から超軟水を使い始めたのだそう。
まろやかな超軟水を使うことでより、料理にまろやかになり含みを持たせることができる。
相変わらず御椀は美味で、種の部分と吸地が合わさると最強説、に揺るぎはない。
〆の御飯もいつも美味しい。
ノドグロの脂がまわった御飯はしっとりと、旨味たっぷり。美味しい。
本日も美味しかったです☆
適度な距離感を保ってくれる小泉さん。
初訪の友人などにも丁寧に接してくれる(お酒の状態だとかも厳しく確認してくれる)ので
初めて訪問する友人も、とてもいい食後感でお店をあとにできる。
求めるのは、極端な慣れ合いではなく、適度で心地よい距離感。
美味しい食事と居心地の良い空間、そしてサービス。
通いたいと思わせてくれる十分すぎる要素が、ここにある。
ごちそうさまでした~
★5.0→5.0
2017年4月 再訪☆
今年2回目の虎白。
どうやら、定番だったデザートが変わったようだ。
結論。
新しくなったデザートも、おいし♡
以下、当日いただいたお料理たち☆
・蒸した甘鯛、ふきのとうを入れた黄身酢ソース、ばらこ、花わさび
・天竜川稚鮎の天ぷら、八角塩
・酒盗の出しに浸したホタルイカの炭焼きと御飯、生うに、半ずり胡麻★
・車海老のお椀★
・キンメダイのジュレかけ★
・すっぽんの煮こごり★
・白海老とベルーガ天然キャビア(サービス)★
・ノドグロの焼きもの、ウドとレンコン
・58度の鰹出汁にくぐらせた牛肉、うずらの温泉卵、焼き菜の花、花山椒★
・あいなめ、春蕪のすり流し、新玉ねぎ、スナップエンドウ
・ホタテと蕗の薹とソラマメの炊き込みご飯★
・お味噌汁、香の物
・ノチェロを使った寒天、八朔アイス、やいた胡桃、最中★
(今回ツボだったお料理=★)
春ですね~♪
ということで春を感じる食材もしっかり入ったお献立。
小泉さんの独特のエッセンス、色が今回のメニューではこれでもかーーーーー!と発揮されていた気がする。
淡いピンク色のほんわかとしたものがお料理の中に入り込んだり上をなぞったり、通り抜けたり、包み込んだり。
冬の時期には、淡いブルーのだったり紫色だったり、橙色だったりを感じるけれど
春だからなのかな、なんとなく淡いピンク色。
でも、淡いからといって、だるるん、とはしていないのは流石なのです。
お料理の中にはメリハリがきちっと感じられて、そのバランスがとてつもなく毎度心地よく思ってしまうのです。
今回のお椀は車海老。
海老ラヴァーなのでとっても嬉しい。
椀種の効果でしょうが、比較的きりりっとした味わいのお椀の仕上がり。
海老味噌も入っていて上品にコクも感じる。
吸い地をひとくちいただいた後に椀種をともに食べれば
広がる広がるこの旨味。うーん。今回も美味しい。
炊き込みご飯には蕗の薹。
正直蕗の薹ってあまり好みじゃない(おこちゃまなので苦みがね)のだけど
ホタテの甘みとふわっと香る蕗の薹の香りとほんのりな苦みが凄く良かった。
炊き加減も言わずもがな。
そしてデザート。
ノチェロ(胡桃のリキュール)を使った寒天に八朔のアイス。
上から最中と胡桃。
この八朔のアイスが美味しいのなんのって。
小泉さん曰く「さっぱりなデザートを作りたかった」とのこと。
苦みが最小限に抑えられて、優しい甘み。そしてさっぱり。
香ばしい胡桃と最中がアクセントになっていて
前回までの定番スタイルのデザートもとても好きだったけれど
今回も美味しかったなー。
今宵は久しぶりにオツレサマと一緒に訪問。
オツレサマも日ごろのストレスから解放されて、お楽しみになっておられたようで良かった~。
お互い仕事が大変だけど、いろいろがんばろうねぃ!と
はらぱん状態でお店をあとに。
相変わらずの美味しさと心地いい適度なサービス。
大好きなお店です。
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
予約難度 :★★☆(特に週末は数カ月先まで埋まってることも多いです)
使用金額 :料理+税サ+ビール1杯+日本酒2合=21,550円
2017年1月 再訪☆
新年初の訪問はマイレビュアー様と。
カウンター席でいただいたお料理は以下の通り。
●18,000円お任せコース
・聖護院かぶらすりながし、河豚の白子
・揚げた鴨、昆布と八角の塩を添えて ★
・鰤、干し貝柱、干しエビと米、海苔と
・松葉蟹真丈 ★
・活け〆ヒラメの餡肝ソース ★
・松葉蟹炙り
・炭焼きした鰆、下仁田ネギ、牛蒡、ミルクソース、黒トリュフ
・生胡麻豆腐、カラスミ、塩昆布、キャビア
・ノドグロ、みぶな、海老芋、長ネギ
・キンメダイと小松菜(軸)の炊き込みご飯、香の物、お椀
・胡桃のリキュール、焼いた胡桃、苺アイス、ブランデーゼリー
(今回特にツボだったお料理=★)
今回のお椀は松葉蟹。
つなぎを使わない真丈の甘み、香り、塩味。
まっさらな吸い地と合わさることで虎白のお椀は、絶妙な着地点となる。
あぁ、美味しい。本当に。
珍しかったのは鴨を揚げたお料理。
鴨を揚げると身が縮まってしまい下手に火が入り過ぎてしまうらしく
あまり使わない調理方法なのだそうだけど、さすが小泉さん。
火入れもよくって、炙った皮目も香ばしい。鴨の旨みがぎゅっと詰まってる。
八角の入った塩と一緒にいただいた。
そして、活け〆したヒラメを裏ごししたあんきもと合わせた一品。
これも抜群に美味しかった。
濃厚で旨味のあるあんきもソース、食感のいいヒラメ。
何度かいただいてきた、炒っていない生の胡麻を使用した
真っ白な胡麻豆腐のクリーミーさと優しさも良かった。
〆のご飯はキンメダイと小松菜の軸を使ったもの。
相変わらずの炊き加減と美味しさで、ハラパンながらも
お代りを食べちゃった♡
毎回伺うたびに、小泉さんの世界が味わえるのがとても楽しくて心地いい。
今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
こんな人に向いている:
・しっかりと基本を押さえつつ創作も交えたキレイな味ってどんな味?って思った方。
・丁寧なおもてなしの接客にほっこりしたい(カウンター推奨!)
・昨今の和食高騰の中、2万円程度で美味しくて軽く飲めたらシアワセ万歳
2016年10月 再訪☆
今回はカウンターにて20時半スタート。
年内訪問は今回が最後なのでゆっくり・じっくり楽しみました。
今宵のめにゅうは以下の内容。
・活け穴子皮目炙りやき、茄子 ★
・鰻炭焼き、新銀杏
・ノドグロの西京漬け炭焼き ★
・太刀魚の真丈 ★
・鰆のだいだいのジュレがけ ★
・キンメ炭焼き、玉ねぎ
・65度の鰹出汁で火を入れた牛肉、原木椎茸、オータムトリュフ ★
・甘鯛と水菜、蕪
・お酒のともに、コノコと生ホタテ(サービス) ★
・秋鮭の炊き込みご飯、いくら、お椀、香の物
・抹茶ムースとカラメルソース、ブランデーの氷、松の実、胡桃
(今回特にツボだったお料理=★)
毎回安定した美味しさの中に、新しい発見もある虎白。
伺うたびに、今回のお椀の真丈はなんだろう?とわくわくするのだけど
今回は太刀魚。
炭火で焼いたものと生のものを合わせて、つなぎをいっさい使わずに真丈に仕上げる。
旨味の凝縮した真丈はひとくち食べたらソッコウ悶絶。
穴子もとても良いけれど、太刀魚も負けない美味しさ。
ただ、吸い地がほんとうに薄い味付けなので、お椀ひとくちめの印象は
ここ数回ちょっとだけ物足りなさを感じるのも事実。
力強い種と合わせるとパワー全開になるお椀に変化してきているのかしら。
いずれにせよ、虎白のお椀は凄まじく美味しくて、好み。
サービスでいただいたコノコと生ホタテもかなりの美味しさ。
特に生ホタテは絶品。
貝柱のあの繊維質、いっぽんいっぽんに味がぎゅっと詰まっている感じ。
1時間蒸し煮にしたそうで、火の加減がとても繊細なのだとか。
ホタをホタテ以上に感じた瞬間。さすが小泉さん。
炊き込みご飯は秋鮭に梅干しを入れたもの。さっぱりしている。
個人的には梅干しはなくてもいいかなぁ、と想いつつ。
トッピングには上品に味付けされたいくら。
御飯に比較的しっかりと味がついている(といっても上品だけど)ので
これくらいのいくらは味にとどめておきたい気持ちは納得。
今回も楽しくて美味しくてシアワセな時間でした。
来年の虎白さんもとっても楽しみです!
小泉さん、お店の皆さま、今年もありがとうございました♡
☆5.0→そのまま
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2016年7月 再訪☆
今宵も20時スタート、カウンター席でお願いしました。
伺ったこの日は神楽坂のお祭りだそうで、いつにも増してすごい賑わい。
そんな賑やかな雰囲気の中を進み店内へ。
今日はとあるお店でのお食事がきっかけでお知り合いになったマイレビュアー様とともに。
ビールで乾杯☆して、お料理のスタート。
・ノドグロとずいきを酸味のあるジュレで
・天竜川鮎のタスマニア産黒トリュフ入りミルクソースで ★
・千葉大原蒸しアワビの飯蒸
・穴子の真丈のお椀 ★
・鱧の刺身、梅ダレと鰹出汁醤油で ★
・甘鯛うろこ焼き、牛蒡とくず粉の揚物
・牛肉の雲丹巻き、赤万願寺とうがらし、衣川茄子 ★
・鼈と原木椎茸、スナップエンドウ
・鱧子生と鱧すなずりの素揚げ(サービス)
・北紫雲丹と出汁で伸ばした焼き海苔(サービス)
・キンメダイと小松菜の軸入り炊き込みご飯、御椀、香の物 ★
・宮崎マンゴー、杏仁、黒蜜とラム酒のゼリー、揚げ湯葉のせ
(今回特にツボだったお料理=★)
ようやく(?)、いただく機会を得た、飛び込み鮎。
このビジュアルは衝撃的っ!
揚げた鮎が飛び込む海は、ミルクを鰹出汁で伸ばしてタスマニア産の黒トリュフで香りづけしたミルクの海。
このソース、何とも言えないミルク感で、こっくり美味。
小泉さん曰く、サマートリュフでは香りがちょっと、、なので
敢えてタスマニア産の黒トリュフを使用しているのだそう。
揚げた脂の感じとミルクソースが合いますねー。美味。
蒸しアワビの下には鮑の肝で和えたもち米。白ゴマ油でコクをプラスして酢橘で爽やかに。
酢橘の加減かな、個人的にはやや酸味が目立つ格好となった。
そしてそして、今日のお椀はなんだろうなぁ、、とわくわくしていると、、なんとー!!!!
前々回に引き続き穴子のお椀ではないですかっ!!!
かなり感動した穴子のお椀。思わず、ひゃー!とtensionあがりまくり。
ニヤニヤしながらいただいちゃいました(笑)
生の穴子をつなぎとして使用した煮穴子の真丈は松葉ガニみたいに派手な美味しさではないけれど
しみじみ旨いとはまさにこのことかも、、と再認識。あぁぁ、美味しい。。。感動です。
そしてシーズンメニューの鱧はなんとほぼ生(75度12秒湯通し)で。
湯引きでいただくことは多いのですが、たぶん生は初めてかも。。
鱧の美味しさを死角なしで受け止めれるのが生なんだそう。
確かに湯引きの時とは風味がすごく違う・・・。
いつもとはまた違った鱧を知ることができました♪
雲丹を巻いた牛肉に添えてあった衣川茄子は油通ししてあり甘く蕩ける美味しさ。
衣川茄子は小泉さんがお好きなんだそうだ。
お酒のお供に嬉しい、鱧子(鱧の卵)とすなずり揚げ。
鱧子は日本酒で洗って塩を振り5日間くらい置くのだそう。
適度な塩加減がありつつも上品な味わいだった。
炊き込みご飯も相変わらずの美味しさ。炊き加減と味がピタっと嵌っている。
今回も美味しかったです。穴子真丈はほんと嬉しかったし。
毎回美味しいお料理にシアワセを感じるのは当然ながらも・・・・
再訪したい、させていただきたい、と想わせるのは小泉さんのお人柄があってこそ。
いいものはいいと、ストレートに褒める。
ちょっと、、と思うものは無言ですっと裏に戻っていく。
お弟子さんへのそんな小泉さんの姿を見て、ひゃぁ~・・・とひとり心の中で唸るジブン。
今ちょうど、仕事の関係でマネージメントについて再考させられている最中だったので
きっといつも以上にそういう面がジブンの中に響いたのかもしれない。
伺うたびに、いつも驚きと発見、そしてシアワセになれる虎白さん。
また次回の訪問が楽しみです★
ごちそうさまでした~
☆5.0→そのまま
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2016年4月 再訪☆
今回も20時スタート。カウンター席で。
店内もとても賑わっています(騒がしいという意味ではなく)。
テーブル席には外国からのお客様のグループも。
海外のお客様も多いのだそう。
ミシュランを獲得すると、やはり、なのですね。すごいなぁ。
まずはビール、、、と行きたいとこですが本日はノンアルコールビールをいただくことに。
ちょっとしたハプニング(と言うほどでもないですが)がありつつも
スマートに対処してくださる小泉さんの対応は流石。
そして今宵いただいためにゅうです。
・うるい、長芋、焼いた蛍烏賊、フキノトウの出汁で
・笹で燻した天竜川の稚鮎、こごみ
・60度の温度で湯がいた和牛、いぶりがっこ、原木椎茸、もち飯、塩昆布 ★
・車海老の真丈のお椀 ★
・サクラマスの炙り ★
・ノドグロ西京焼き、出汁で炊いた牛蒡
・65度で調理した蛤、筍、生ウド、木の芽 ★
・すっぽん、みぶな、花山椒、白ゴマ豆腐
・キンメダイの炊き込みご飯、御椀、香の物
・クリームチーズクリームソースと抹茶のムース、焼いた松の実、ブランデー氷 ★
(今回特にツボだったのを★表記で)
今回も素晴らしかった御椀。素材は車海老。
前回の穴子も素晴らしかったけれど、大好きなエビを使用した御椀ともあって感激も倍増。
柔く甘みのあるほわほわな車海老の真丈。
和牛といぶりがっこ、原木椎茸の香りに塩コンブの旨味もすごくマッチ。
サクラマスは脂がさらっとしていて甘みもある。
酸味の効いたジュレとの相性もいい。
そして、65度で調理した蛤。
ほどよい火入れ加減で、中心部はレア。
香りと蛤のエキスが堪らん。
デザートのクリームチーズソースも甘すぎず品があって美味。
あ、御飯の時のお椀(お味噌汁)がちょっと変わっていた。
香ばしい揚げ入りに。
今回だけなのかな?個人的には前回までのお味噌汁の方が好みだったかも。
今回もすごく良かった。
時季的なものもあってか、全体的に優しい流れ。
でも、相変わらずきゅんとするエッセンスが盛り込まれていて
キレイな纏まり。一緒した友人も美味しい♪ってカンゲキしてくれました。
良かった。
次回も楽しみ★
ごちそうさまでした~
☆5.0→そのまま
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2016年2月 再訪☆
今回も20時スタート、カウンター席で。
ミシュラン3☆を獲得してから初めての訪問。
今日は高校時代からの友人と一緒に。
まずはビールで乾杯☆
そして、小泉さんにお勧めをお聞きしていただいたのが
「澤屋まつもと ultra」。40%精米されているので「ultra」なのだそう。
切れ味すっきりながらもコクがあって旨味たっぷり。
コルクのついたラベルもお洒落。
そして本日のお品書き。
・すっぽん蕪蒸し、原木椎茸 ★
・下仁田葱、牛蒡、黒トリュフ ★
・活け〆カワハギと肝、もち米を海苔で巻いて
・穴子の真丈 ★★★
・鰆藁焼き ★★
・キンメ、胡麻葛餅、山葵
・天然車海老、焼き茄子、みぞれ酢 ★★
・岐阜の熊もも肉、早筍 ★★
・ノドグロ入り炊き込みご飯 ★★★
・いちご3種類変化、ラム酒ゼリー、揚げ湯葉
今回もどれも美味しかったけれど特に印象的なのが以下の5点。
まずは強烈に印象に残った2品。
一品目は穴子の真丈。
生の穴子をつなぎにして煮穴子を真丈にしているとのこと。
ふわっふわな真丈は、穴子の持つ独特の風味と旨味が凄まじく
出汁と穴子の旨味が相まると更に素晴らしい。
処理の仕方で臭みが出てしまう食材なのにも関わらず、それを一切感じないほどに旨味が上回る。
あぁ、、シアワセ。。
二品目はこれまたびっくりな熊さんを使った料理。
前日に仕入れた岐阜の熊さんのもも肉を薄くスライスし、やや濃口の出汁で炊いたもの。
肉は弾力に溢れ、脂の部分は独特の風味。
なんといっても驚いたのは、出汁の旨さ。
サラっとしつつもコクがあり、深い旨味たっぷり。
熊さんの脂というともっとこう、野性味溢れるワイルドな感じを想像してしまうけれど全然違った。
「すごくきれいな味に仕上がったんです。キレイな脂ですよね」と、小泉さん。
小泉さんのおっしゃる通り本当にキレイな味。
熊さんを食べてキレイな味という表現を使うとはまさか思わなかった。
そしてつづいて皮目を軽く炙った鰆。
これには定番のジュレをかけている。
藁焼きの香ばしさと鰆の身、そしてやや酸味の強いジュレが鰆の旨味を引き締めている。
大好きな車海老を使った料理も良かった。
中心部だけがレア、火の入り方が絶妙で甘みもたっぷり。
甘くてジューシーな茄子とみぞれ酢もいい。
ご飯はノドグロの炊き込みご飯。
なんて豪華なんだろうか。嬉しい。
ノドグロの脂がいい具合に米に行き渡り香りもすごくいい。
味付けも優しく、ホント美味。
原木椎茸の旨味や、出汁を含んだ下仁田葱のジューシーさ等
野菜類もとても良かった。
今回も大満足。
食べながらワクワクするこの感じ、そしてカウンター席でほっこりゆっくりとできるこの感じ。
15,000円コースでこれだけの満足感はやはり素晴らしい。
次回伺うのもまた楽しみ★
ごちそうさまでした~
☆4.9→5へ(料理も接客も居心地も。すごく好き)
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2015年10月 再訪☆
今宵は会社の後輩と一緒に。
20時半~というやや遅い時間(?)ではあるものの、カウンター席・テーブル席ともに満席。
今回ももちろんカウンター席で。
6か月ぶり通算3回目という、「通う」というには程遠い
まだまだ全然な訪問回数なのにもかかわらず温かく迎えいれてくださる雰囲気。。。
お料理の美味しさもさることながら、接客の心地よさで仕事の疲れも吹き飛ぶような
あっという間の2時間半。
小泉さんのお料理と笑顔と接客(お弟子さんもありがとうございます)には、とても癒されます。
ホント良いお店。
お料理は今回も、15,000円のコースでした。
先付:毛蟹
揚物:鰻・銀杏 ★
凌ぎ:鯖寿司 ★
御椀:金目鯛真丈
お造り:鯛
焼物:のど黒、牛蒡 ★
冷やし物:和牛、椎茸、トリュフ ★
サービス:白トリュフ
煮物:甘鯛、胡麻豆腐
お食事:太刀魚の炊き込みご飯
デザート:焼きりんご、湯葉 ★
(★=今回特に美味しかったもの)
揚物で登場した鰻。
いったんむして焼いてから揚げているようで余計な脂がそぎ落とされ
うまみがぎゅっと濃縮しているかんじ。
食感もややむっちり、八角の風味も素敵。
淡路の棒鯖寿司は、4日寝かせたもの。香りが大変素晴らしく、旨味もしっかり。
つなぎをつかわない金目鯛の真丈は若干クセが出過ぎていたような。
それでも、十分すぎるほどに美味しい御椀。
のど黒とセットの牛蒡の炭焼きは、一度牛蒡をすりおろして鰹出汁と合わせて
しかくくまとめて揚げたもの。
小泉さん「こんなに太い牛蒡あるって思う方ももしかしたらいるかも?」・・・ですって(笑)
いないですよ、たぶん。あ、でも、此処(ワタシ)にいましたのは秘密です(爆)
牛肉は60度の鰹出汁でしゃぶしゃぶして火を通したもの。
しっとりとねっとりと官能的な食感と旨味。
甘鯛と胡麻豆腐の胡麻豆腐は、胡麻の香りの出汁くずもち。
ぷるん、とろん、と不思議な食感、胡麻の香りも良かった。
ご飯は今回は太刀魚。食べきれない分は勿論お土産に♪
でざーとは、炊いたりんごの氷に焼きりんごソース、ブランデー。
食感のアクセントには松の実と揚げ湯葉。
和風版アップルパイのようで、ほんと美味しい。
サービスで高価な白トリュフをいただいちゃいました!
今回もどれもおいしくって、居心地も良くって。
やはり此方には定期的に通わせていただきたい、、
そう心から思えるお店です★
(そのために仕事がんばるぞーーーーー!)
次回の予約も入れて、、ごちそうさまでした~
点数修正:
☆4.7→4.9へ(美味しい・雰囲気もサービスもいい。大好きなお店)
★祝★
ミシュラン3つ星おめでとうございます!
虎白さん(小泉さん)のいちファンとして心よりお喜び申し上げます(12/1)
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2015年3月 再訪☆
普段よりとってもお世話になっているオツレサマのBirthdayお食事会。
今年はどこにご招待しよう??
そう考えた時ふと、此方が浮かびました。
初訪は2013年12月。
此方のお店が大好きなマイレビュアーさまに連れて行っていただいたのが初めてでした。
今でもふと、あの時の「ドキドキ感」が思い出されます。
そんなドキドキ感を胸に、神楽坂をゆっくりお散歩しつつお店へ。
予約したお席はカウンター席、中央。
店主・小泉さんからの丁寧なごあいさつからスタートです。
お料理のコースはお任せの、15,000円。
まずはビールで乾杯☆
そのあとは、日本酒を3銘柄ほどお料理にあわせていただきました。
3月の訪問ともあって、春らしい食材がいくつか。
●お任せコース(15,000円)
○先付:雲丹、白胡麻豆腐
ねっとり美味しい白胡麻豆腐と雲丹。
のっけから旨い~!!
○揚物:煮穴子、牛蒡 ★
両方ともに出汁でいったん炊いてから揚げてあるので
出汁の味がぎゅっと素材に染み込んでいます。
醤油の香ばしさを強く感じることができて、これ、美味しい~!
喩がアレですが(笑)、磯部巻きのお醤油が焦げた感じの部分の風味が好きな方は
かなりの高確率でツボ!な味(笑)
○凌ぎ:鰤 飯蒸し
鰤にカラスミ、いぶりがっこを細かく刻んだものを合わせたもの。
海苔でくるっと巻いていただきます。
いぶりがっこが効いてて美味しい~。
○お椀:車海老真丈 ★★★!!!
前回いただいたのは松葉蟹真丈のお椀。
体に沁み入るような出汁とつなぎを一切使わない真丈に感動。
今回の真丈はなんと、大好きな車海老!!
火を入れると固くなりがちな車海老ですが
絶妙な火入れ加減なので、口の中でほわっと溶けてゆきます。
相変わらず絶妙に旨い出汁とともに、も~~~~シアワセ♡
思わずニヤニヤ。怪しい笑顔(笑)
○お造り:鮍 肝和え ★
オツレサマが大好きなカワハギ。肝がコクと甘み、濃厚で
まろやかな酸味のジュレとの相性も抜群。
シコシコとしたカワハギもとっても旨し。
日本酒がすすんじゃいます・・・ね。
3銘柄目、お代り!
○焼物:鰆、菜の花、トリュフソース
魚へんに春と書いて鰆<サワラ>。
しっとしとした鰆は抜群の火入れ加減。
黒トリュフを使ったソースも香り高き味わい。
○冷し物:蛤、独活、花山椒 ★
200度で素揚げした蛤は、甘さが引き立ちふっくら。
中はレアで絶妙な食感。
独活はしゃきゅしゃきゅ♪
ソースはバラコや塩昆布なんかが入った黄身酢。
この黄身酢がまた、美味しいのなんの。
酸味がまぁるくて、甘い蛤を上手に引き立てています。
そういえば、前回いただいた酢の物も、角張っていないお酢の味だった。
なんでも京都でお願いしている特注のお酢を使っているんだとか。
流石です!!
○煮物:蔵王鴨、筍、葱、春菊
ちょっぴりだけ脂加減がくどいかなー?とも思ったけれど
ちょっと濃いめの出汁が良かったです。
シャクシャクの筍も良かった。
○お食事:帆立と空豆の炊き込みご飯 ★
帆立と空豆の炊き込みご飯、初めてです。
お味のポイントは、ちょこっと入れた白味噌。
だから風味が引き立っているんですねー!
空豆って香りが難しいのですが、全然気にならなかったです。
炊き加減も抜群でホント美味しい。
思わずしっかりお代り♪
余った分はお土産に~。
○デザート:苺シャーベット、黒糖寒天、ラムソース、揚げ湯葉
前回と同様のスタイル。
これがこちらの定番デザートなのでしょうかね。
今回はトッピングに揚げ湯葉。
小泉さん曰く、「試してみたら美味しかったので」だとか♪
確かにサクサクでほんのり大豆風味も相まって美味しい~。
午後20時の予約で23時近くまでトータル約3時間。
前回同様の美味しさ、楽しさ、居心地の良さ。
お料理の紹介の時にふと、小泉さんが
「前回いらしてくださった際は、●●さん(マイレビュアーさん御二方の氏名)とご一緒でしたよね」
だいぶ期間の空いた2度目の訪問ながらも、小泉さんが私のことを覚えていて下さったことに何より大感動。
オツレサマもビックリしていました。私自身もかなり驚き。
でも、ホント嬉しかった♪
カンジンなオツレサマ。とっても喜んでくれましたよ~(良かった!(笑))
日々の仕事で疲れ切ったココロにしっかり栄養補給。
美味しいお料理をいただきながらゆっくりと過ごす3時間は、まさに至福の時。
全てが素敵すぎて、大好きなお店になりました。
お店と出会うきっかけを作ってくださったマイレビュアー様。
ホントホント感謝です、素敵な出会いの機会をありがとうございます♡
先のスケジュールがわからないので次回の予約は入れなかったのですが
ここは定期的に通わせていただきたいお店です。
ごちそうさまでした~
(2名でお勘定は38,200円)
大好きなので評価を修正:
★4.5→4.7へ
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2013年12月 初訪☆
神楽坂。
オーラ漂う、迷子になっても(笑)とびきり楽しそうな街。
今回は気になっていたこちらのお店に伺う機会をいただきました♪
飯田橋駅から坂を登り、メイン通りから1本路地に入ったところに
風情ある佇まい、仄かなる光で「虎白」という文字の外観。
ちょっぴりドキドキしながら(笑)入店です。
本日は予約が取りにくいというカウンター席で。
(お手配下さったマイレビュアー様には感謝感謝です)
ドリンクはまず烏龍茶。
そして素敵な切子グラスで日本酒をいただきました。
和食にはやはり日本酒が合います。
●お任せコース(15,000円)
○蕪と白子の椀
ホクっと柔らかく炊いた蕪の上に鱈の白子餡を合わせたお椀。
柚がふんわりと香り、とても柔らかで優しい味わい。
漆黒の器と純白な白子餡のコントラストも美しいです。
○早堀り筍と銀杏
甘みたっぷりのこの時期の筍と銀杏を天ぷらに。
シャクシャクとした歯ごたえ、筍の甘みが
昆布塩とともにいただくとより一層増します。旨し。
○紹興酒とメイクイ酒で漬けたいくら飯 ★
もち米に、紹興酒とメイクイ酒(薔薇のお酒)で香りづけした
いくらを合わせたものです。
いくらはその独特のクセはほとんどなく
こんなに上品ないくらって
初めて食べたかもしれません。
紹興酒と仄かに香る華やかな薔薇の香りも良かったです。
和食でこういうお料理が供されるのはスゴイですね♪
○松葉蟹の真丈のお椀 ★
自分の中では、この日一番、気に行ったお料理♪
ほろりと崩れる香り豊かな松葉蟹入りの真丈は
つなぎをいっさいつかっていなのだそう。
たっぷりの松葉蟹、とっても美味しかったなぁ♪
そしてなによりお出汁。柔らかで沁み入る美味しさです。
上にはちいちゃくてかわいい芽蕪が乗っていました。
○カワハギの肝和え
斬新な器で登場。まるで、タイガーさん、のような(笑)
肝で和えたプリプリのカワハギには
鰹の出汁と橙を合わせたジュレが添えてあります。
ちょっと、ジュレの酸味が強め(角張っている)に感じましたので
もう少し酸味にまるみがあると肝のコクとマッチしてよかったかも。
○海老芋、マナガツオとトリュフソース
炭火で焼いた海老芋は香ばしさがあってホクホク&ねっとり。
マナガツオを混ぜ込んで葛でとろみをつけたクリームソースは
とても優しい味。そこにトリュフがたっぷりと。
香りと食感、両方が楽しい一皿でした。
ちなみに、此方のお料理の提供前に一度離席したのですが
席にきちんと着いてからお料理を提供してくださいました。
(某高級店で、こういった点が徹底されていないお店があったので・・・)
○海鼠と海鼠子、胡瓜のみぞれ酢和え
「考太郎の酢」という京都の老舗のお酢専門のお店を使ったみぞれ和え。
このお酢、とにかく角張った酸味がなく味わいがマイルドなのです。
まろやかな酸味なので、お酢独特のあのツーンとした感じが苦手な方にも
おススメできるお酢です。
お店のHPもあり、お取り寄せも可能だそうです♪
○胡麻豆腐 すっぽんのスープ ★
白くもちもちな胡麻豆腐、胡麻の良い塩梅でのオイリーさも
このすっぽんのスープとマッチしていました。
上にトッピングされていたのは牛蒡。
胡麻と牛蒡の香りもとても良かったです。
このお料理もとても美味しかった~。
○鰆と山椒の炊き込みご飯
ご飯は、炭火で焼いた鰆を乗せ
山椒に生姜、あさつきを散らした炊き込みご飯。
まずは炊きあがりを土鍋ごと見せてくださいます。
ふわんと香る優しい香り♪
身の締まった鰆と出汁が優しく香るご飯がとっても美味しい。
たっぷりと入った生姜も良いですね、さっぱりといただけました。
残った分はおむすびにしてお土産に。
○柿のシャーベットと黒みつを使った寒天、ラム酒のゼリー添え
チーズクリームスープ ★
デザートは、チーズのコクとラム酒が香る
柿を使ったシャーベットと黒蜜の寒天入りのさっぱりとした一皿。
まとまりの良い、ちょっぴり大人のデザートでした。
このチーズクリームのスープ、まろやかで美味しかったな♪
和の素材にトリュフや紹興酒とメイクイ酒など
和以外のエッセンスをうまく融合させた創作和食を堪能させていただきました。
お店の方のホスピタリティも素晴らしく、カウンター席ならではの「画」も流石。
ゆったりとした時間に満ち溢れた、素敵空間を味わえるお店でした。
女性はこのような空気感、好まれる方多いのではないかと思います。
お祝い事や大切な人をご招待するのにも相応しいかと♪
此方はまた是非伺いたい、そう心から思えるお店でした。
お誘い下さった&ご一緒くださった方に感謝いたします。
ありがとうございました♪
ごちそうさまでした☆
6位
6回
2020/05訪問 2020/06/13
2020/5 お取り寄せ☆
イチリンでいただく、よだれ鶏のタレ、餃子、山椒麺を
お取り寄せ。omakaseから注文できて宅配もOK。
二人前で7050円。送料こみ。
冷凍便で届きます。
タレは蒸し鶏なんかにも使えるので活用を。
こんがり焼いた餃子はジューシーでもちもち。
タレに付けて食べると、そうそうこの味!
山椒麺も、ほんとこのタレにあいますね。
おいしくいただきました。
早くレストランにもいきたいわー。
ごちそうさまでした~
2020年2月 再訪☆
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あのイチリンの味をご家庭でも!
よだれ鶏のタレや、餃子、山椒麺のセットの
通販スタート。店頭受け取りも可能です。
詳細は、食べログのページをチェック!
*******
鎌倉で人気を誇るチャイニーズレストラン。
最近ではdancyuにも掲載されて、益々人気に。
秋元康や中田英寿なんかも訪問されていて
斎藤シェフの大ファンなのだそう!
イチリンハナレ、夜に訪問するのは実は初めてで
約2年ぶり。陽が落ちて少し薄暗くなったところに店内の灯り、
お庭のライトアップ。雰囲気抜群。
デートのお客様がぐっと増えてるって聞いたけど納得。
当日いただいたお料理は以下の内容でした。
・ハマグリの上澄み、粥
・ザーサイ入りのカッペリーニ、雲丹のせ
・帆立
・ボタンエビ紹興酒漬け
・よだれ鶏
・餃子、山椒麺
・焼きふかひれ
・黒トリュフ入り、ふかひれの出汁でのリゾット
・黒酢で炒めた北寄貝
・スペアリブのコンフィ
・すじあらをさっとソテーして
・中華そば
・炒飯
・白子麻豆腐
・いちごのデザート
・お茶菓子色々
イチリンハナレのオープン当時に食べた、ハマグリの上澄みを使った粥。
これが本当においしくてまた食べたいなぁと思いリクエスト。
久しぶりに食べたけどシンプルにおいしい。
当時とは少し改良点を加えて、うまみをうまく引き出している。
紹興酒漬けはテッパン。
イチリンさんで紹興酒が好きになったほどで、このたれのうまさと言ったら!
行くたびに食べたい紹興酒漬け。
まろみがあって少し甘めで。奥の方からじわじわとうまみが。
でも、キレもあって。くどすぎない。好き!
ザーサイのカッペリーニや厚切り帆立のさっぱりとした流れも良かった。
帆立は生姜とネギを使ったソースを合わせているのだけど、
帆立の甘さが負けてない。
そしてよだれ鶏。こちらのアイコニック。
齋藤シェフがこだわってる部分で、進化もしていてほんと美味しい。
餃子~山椒麺への流れもいいし。本当によく考えられているなぁと思う。
さっと炒めた北寄貝は黒酢を使って。
厚みを持たせたカット、レアな部分をしっかりと残していて香りもグッド。
スペアリブはコンフィにして香味野菜と一緒に。
すじあらは皮が少し硬かったかな。
スイレンサイのシャキシャキが良かった。
〆も怒涛の連続。
齋藤さんの作る炒飯が個人的に好き。
パラパラとしたのもいいのだけど、こういうほわっとしたのも好きなのよねぃ。
季節だもんねということで白子入りの麻婆豆腐もひとくち。
デザートには望月さん特製のイチゴのデザートと茶菓子色々。
山椒のきいたチョコレートとかすごく美味しい!
望月さんのデザートをもっと食べてみたい。
久しぶりのイチリンハナレ。
やっぱりいいなぁ。雰囲気もいいしお料理もおいしいし。
遠くてなかなかいけないけれど、今の状況が少しでも落ち着いたらまた、ぜひ!
ごちそうさまでした~
おひとり様度★★☆
リピ度★★★
迷子レベル★★☆(鎌倉駅から8分ほど歩きます)
2018年7月 再訪☆
ひるべろメンバーの先輩方と訪問。
よく晴れた日曜日のランチ、相変わらず、
緑のきれいな雰囲気がすてきー。
この日は1万円のお任せコースで。
定番のお料理のほか、烏龍茶で燻製をかけた
鯖だとか、かりかりに焼き上げたフカヒレだとか、
パワーアップしたカツサンド(なんと牛!)だとか。
齋藤さんのお料理には、伺う度に驚かされます。
そして毎回思うのだけど、いちりんさんの
紹興酒漬けがほんとうにほんとうに大好き。
こっくりしていて、甘さが絶妙。
アルコール臭さみたいなものもなく、深みの
ある味。
以前は紹興酒って、独特のくせがあって苦手
だったんだけど、いちりんさんのお料理をいろいろ
いただくうちにすきになりました。
と、いうことで、のんべえ特権?わがまま?(笑)
といえことで、紹興酒のみ比べは6種類で。
えーーー、こんなに味がそれぞれ違うなんて!
先輩方と、これがおいしーねー、これもいーねー
なんて言いながら楽しく飲み干しました。
A菜という葉っぱも紹興酒でいためてるもの
なんですってー。青菜の味と香る紹興酒が絶妙。
〆は冷製の酸辣湯麺。
つめたいのに、酸味がくどくない!美味しい!
雰囲気よし、味よし、接客よし!
もはや、鎌倉の名店ですね。
またうかがいます~
ごちそうさまでした!
2017年12月 再訪☆
こちらのお料理とシェフのお人柄。
そして、サービスのみなさんのあたたかなおもてなしが好きです。
美味しいお料理にゆっくりとくつろげる空気感、シェフのお人柄、サービスのみなさんのあたたかさ。
初めてでも、二度目でも。三度目でも、四度目でも。
繰り返しあいにゆきたくなるのは、こういうお店。
色々なお店に伺う中で、改めて、そう強く、感じた1年でした。
初回はカウンター席、2回目は座敷席で大皿料理。
どちらも、築地の一凜の斎藤さんのお料理の色を残しつつ、新たな色を感じるお料理たちでした。
そして3回目の訪問となった今回もまた、あらたな色が生まれました。
食を愛してやまない素敵な皆様とのカウンター貸切会。
とても贅沢で楽しい時間。
このような機会を作っていただき、改めて、幹事様にはお礼を。
ありがとうございました!
クリスマスらしいデコレーションのカウンター席。
あたたかな柔らかい日差しが差し込み、相変わらずの落ち着く空間。
築地店でお世話になっているキュートなサービスの女性もクリスマス期間は応援で
こられているとのことで、お会いできて嬉しい。とっても素敵な笑顔。
お料理はお任せで。内容は少し、アレンジしていただきました。
当日いただいた内容は以下の通りです。
●1万円お任せコース
・雲丹/竹炭のおこげ
・上海蟹/三種類の紹興酒
・丹波高坂地鶏のよだれ鶏
・につける餃子~山椒麺
・フカヒレ
・雑炊、トリュフ
・三陸産牡蠣・銀杏・マッシュルーム
・シャラン産鴨に四川唐辛子と山椒
・カツサンド
・オムライス?蟹玉?
・鱈の白子の陳麻婆豆腐と白ご飯
・中国茶 ポットで
・ベリーとジャスミンチョコのムースといちごチョコ
・小菓子
上海蟹の紹興酒漬けは、三種類の紹興酒を使ったものだそうで相変わらずの美味しさ。
上海蟹の臭みもほぼ皆無で、とにもかくにもこのタレが美味しい。
深い甘みなんだけれどもくどくない、重すぎない。
この絶妙なバランスがすごくいいです。
定番のよだれ鶏。
冬は特に鶏に脂がのっていてこの時期は美味しいと斎藤さん。
確かに、身質はしっとりコクがあって、レバーはキレイなコク。
今まで頂いた中でも、一番美味しかったです。
餃子や山椒を練り込んだ麺を、このタレにつけていただくのもいいですね。
フカヒレは、とろみがすごい。
旨味もすごくあって、美味しい。
正直、フカヒレの姿煮って好みではないのですが、イチリンさんのは好物です。
なんていうか、味付けの感じがすごくツボ。
濃すぎないし、くどすぎないし。とろみもちょうどよくって。
ここのお米を投入、もうね、おいしくないわけがない(笑)
三陸産の牡蠣はぷっくりジューシー。
何気にまぶしてある銀杏が美味しい。いいアクセントになってました。
鴨は皮目がパリパリ。身は少し弾力あり。
添えてある四川唐辛子はものすごーーーく辛いというので、口にせず。
こういう刺激物扱いのすごさも、流石です。
ちょっと添える塩梅がいいですね~。ちょっとでもだいぶ辛かったけれど(笑)
カツサンドは柔らかで美味。
脂っぽさもなくって。
上海蟹の出汁で炊いたご飯を使った、カニタマ?オムライス?は面白い。
御飯が上海蟹の出汁をうーんと吸っていて、香りがとても良かった。
卵白だけで作った卵は、わたしのところはかなり塩分が強かったのが残念。
そして〆は大好きな白子入り麻婆豆腐。
塩気も普段よりも控えめで、その分辛みがすこし強め。
でも、この方が個人的には好きです。
もう、御飯ドロボウっ!♪
華やかでキレイに香る辛みや、まどろむ甘みに深い甘み。
大胆さと繊細さ、その中庸さをうまくバランスをとりながら表現されたお料理を
今回も美味しくいただけました☆
ありがとうございました。
ごちそうさまでした~!
お一人様度:★★★
迷子レベル:★★★(初めてだとだいぶわかりにくいです!グーグルマップはあらかた正解)
リピ度 :★★★
2017年6月 再訪☆
前回4月にお邪魔した際に「6月から大皿料理の提供を考えてる」というお話を斉藤シェフから伺い、
もちろん食べたいよねぃ!!と前回とほぼ同じメンバーで、いざ鎌倉!の巻。
大皿料理は個室での提供で、6名揃えば予約可能(訪問日現在の情報)とのこと。
6月の梅雨の時期らしい雨模様であったけれど、しとしとと降る雨の中の鎌倉もまた、いいものです。
相変わらず素敵な佇まい、雨のツユに包まれるお庭の緑に風情を感じますね。
個室も雰囲気抜群。
まぁるい大きなテーブルを皆で囲み、料理をわいわいといただくスタイルも楽しいものです。
共通の趣味を持つ仲間との会食はもちろん、家族団欒の場としても最適。
ということで当日のお料理は以下の内容でした。
○1万円のお任せコース
・前菜5種類(バンバンジー、ハチノスと牛タンとハツの和え物、ぼたん海老紹興酒漬け、
雲白肉、野菜の湯葉巻揚げ)
・すっぽんとフカヒレ、冬瓜、鮑のスープ
・低温豚、二種の四川山椒で
・水連菜の炒め、金華ハム、ネギ
・蛸と三種の豆のおこげ
・アイナメ豆板醤ソース煮込み、山椒麺
・毛蟹のおかゆ
・☆special thanks☆ birthday plate 杏仁エスプーマ、パイナップルとソルベ
・茶菓子
前菜は5種。ぼたん海老はねっとり甘く紹興酒のタレの風味がとてもいい。
毎度毎度毎度想うのだけれども、この紹興酒のタレの美味しさといったら!!!!
美味しい。バンバンジーってあまり得意じゃないのだけれども、さっぱりとしていて
ソースが美味しく食べやすかった。ハチノスなどの和え物もソースが美味。
酸味と辛み、甘みのバランスがすごくいいのですよねぇ。
6名であっというまに前菜を平らげたころに、大きなツボに入ったスープの登場。
すっぽんにフカヒレ鮑がごろっと入ったスープは贅沢。
そして皆が歓喜をあげた豚肉の塊を低温調理した料理。
個室のすぐ隣の部屋のテーブルで、斉藤シェフ自らがスライスしてくださいます。
火入れと休ませる作業を2時間半ほどかけて作ったという豚肉はとってもシルキー。
肉汁もほどよくあり、脂身もぽてっとした甘み。
山椒を結構アクセントにしているので、山椒があまり得意じゃない場合には少し重いかもしれない。
水連菜が大皿で提供されるビジュアルはなんだか圧巻。
おもしろい画になってる。ふわんと香る癖のある香りがなんともいえない。
そしておこげ。
蛸と3種類の豆を入れたとろみ餡をおこげにかけます。
ジュージューと音を立てるおこげはアツアツ。実はおこげはあまり好んでは食べないのだけれども
初めておこげ料理が美味しいと感じたのが、こちらがハジメテ。
餡はしっかりした味なのだけど、重すぎないのが良かった。
あとは、豆の臭みもほぼなくホクっとしていて美味。
アイナメ料理はソースがぴりっと辛いもの。
脂の入ったしっとりとした身質とこのソース、そして山椒を練りこんだという麺を一緒に食べると
辛みと香りが色々と駆け巡る味わい。全体的に味がしっかりしているので
白い御飯が少しだけ欲しいかな、なんて思ったり(笑)
〆のご飯は毛蟹のおかゆ。
出汁がしっかりめにきいたベースにおかゆの上澄み、毛ガニの風味。
ひとつまえのお皿がしっかりとした力強いお料理だったので優しく感じる。
〆には最適かも。
デザートは、杏仁のエスプーマとパイナップル、ソルベ。
ここでなんと食べ友さんが事前にお店にお願いしてくださっていたようで
私のデザートはbirthdayプレートでの登場!!!!!
わーい♡
お皿に描かれたチョコレート文字も美しいし、何気にチョコも美味しい♪
嬉しかったです、ありがとうございました~!
前回伺ったカウンターでいただいた料理とはまた違った「色」を楽しめる大皿料理。
カウンターの個皿料理よりは、ダイナミックさ(ビジュアルだけではなく)があるし
お味もしっかりとした物が多かった印象。その中でも食材をうまくいかしたり、
斎藤シェフの色をちゃんと出しているのは流石だなぁと感じました。
イチリンでのお料理がどんどん進化していってるのと同時に、
今後更に、この大皿料理も色々と進化を遂げていきそう。
今回も美味しかったです☆
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★(カウンターなら)
迷子レベル:★★☆
リピ度 :★★★
使用金額 :コース1万+ビール1杯+紹興酒飲み比べ=14,000円前後
予約難度 :★★☆ 訪問の際は予約必須です。
2017年4月 初訪☆
築地東京チャイニーズ 一凛の斉藤シェフが鎌倉にお店を開いた。
鶴岡八幡宮にほど近い場所、ちょっと入り組んだ住宅街にある古民家をリノベしたというお店は
鎌倉の緑に包まれた、とっても雰囲気のいい空間。
足元から伝わる質感も感じて欲しいと、室内履きのスリッパにもこだわり、
随所に素敵ポイントが散りばめられている。
メインはカウンター。
席からの視界の先には緑溢れる小庭。
特に晴れた日なんかは、緑がたいへんに気持ちがいいくらいに飛び込んでくる。
店内奥には、個室も。
6名から予約が可能な個室は、カウンターで提供する料理とは違った大皿料理が楽しめるのだそう。
カウンターと個室、それぞれの愉しみ方ができるのは、伺う楽しみが増しますね。
そして、お料理。
東京チャイニーズ 一凛でいただいていたお料理にはあらたなるエッセンスが加わって、進化中。
従前の料理は、素材をより昇華させオリジナルな色をつけて提供してくれる部分がとても魅力的だったけれど
今回はよりいっそう、ソレが主張してみせる。
築地での定番の品(よだれ鶏、黒酢カツサンドなど)も踏まえつつ、
鎌倉で斉藤シェフが今後やっていきたいこと、想い、そういうのが入り混じった内容に。
良い素材を丁寧に扱い、シェフの色をつけて魅せてくれる料理が楽しめる、
鎌倉の緑の呼吸とぴたりと嵌る、イチリンハナレの空気感。
今後も楽しみでならないお店です☆
ごちそうさまでした~
なお、ランチコースは3,000円と5,000円、予約の際に伝えればディナーコースの提供も可能。
今回は8,000円のディナー用のお任せコースで。
ドリンクも手ごろ。紹興酒のデギュスタシオンは3種1,100円、5種1,680円とある。
珍しい紹興酒もあるので、お好きな方にはおススメ。
●8,000円のお任せコース(税別)
・四川山椒 トマトジュース
・堂ケ島 サザエ
・よだれ鶏
・につける餃子
・ハマグリ 上澄み★
・アオリイカ 大葉★
・劉さんの回鍋肉
・フカヒレ
・竹の子 マーメラス
・黒酢 カツサンド
・キンメダイネギソース(サービス)★
・はしづめさんの麺を使った麺 ★
・陳麻婆豆腐(キホン、麺か麻婆、いずれかなのでサービス)
・紹興酒 いちぢく★
・梅
・茶菓子(杏仁クッキー)
(今回特にツボだったお料理=★)
*めにゅう覚書*
スタートのトマトジュースから素敵な始まり。
だってトマトの青臭さがほとんどなくって、どくっとした美味しさ。
サザエも鮮度抜群、こりこり&肝まろ。
よだれ鶏はテッパン。相変わらず旨しならーゆベースソース。
餃子はやや大ぶりに?ジューシーさアップ。
ゼッピン驚きだったのは、はまぐり。お粥の上澄みと一緒に。
驚くべき蛤の出汁。こんなに風味が出るなんて!
いそいそしい香りも良かったし。これは唸る。
アオリイカは上品に。火入れもよく。
回鍋肉は面白い形で。肉がかみしめる系でこれもまたうまし。
サービスでいただいたキンメダイ!ネギ脂とキンメのエキス
上質な湯にノックアウト。斉藤シェフのこういうお料理もっと食べてみたいな。
はしづめさんの麺、香港麺も染み渡る味。
デザートはおしゃれな内容。紹興酒使いが本当にうまいと想う!
お一人様度:★★☆
迷子レベル:★★★(ちょいと奥ばった住宅地ですがグーグルマップ上は正確)
リピ度 :★★★
予約難度 :★★☆
使用金額 :コース8,000円+ドリンク2杯+紹興酒セット=約12,000円。
こんな人に向いている:
・素材にシェフの色を感じたい
・紹興酒好きなんです
・接客超大事!
・手ごろに美味しい中華コースを食べたい(昼は3,000円~)
・雰囲気良い空間で緑に囲まれゆっくり食事を楽しみたい
・四川、広東、中庸着地点、+α
7位
6回
2019/04訪問 2019/07/12
2019年4月 再訪☆
花山椒を愉しむ会☆
この日はご常連様主催カウンター貸切の会。
ありがたく参加させていただきましたよ==
とっても久しぶりのしのはらさん。
約1年ぶりかな?
それでもしのはらさんは「おひさしぶりですね!!!」と
覚えていて下さった。うれしいなぁ。
花山椒。
あの香り、あの鮮烈な辛み。
苦み。
実はあまり得意なほうではないのです。
でも、「上質な」花山椒は、薫り高く辛味は品があり、
苦みもすっと引いていく別物。
ということをちょっと前に知って。(遅い?)
しのはらさんでいただく花山椒をとっても楽しみにしていました。
牛肉や筍、白子、蛤鍋などの食材に花山椒を。
お肉の脂の感じと花山椒は鉄板の美味しさ。
蛤鍋の素晴らしい出汁にたっぷりの花山椒。
じんわり優しい旨みに、花山椒の刺激がプラスされると
こんなにも感じがかわるのですねー。
しっかりとした味わいのものへの花山椒っていうのは
多々経験があったけれど、こうして優しい味わいのものへの
花山椒っていうのも、ステキ。美味しい。
季節柄八寸は、花見仕様で。
立体的に桜が飾られ、目でも楽しい八寸。
お椀はホワイトアスパラガスと毛蟹の真丈に
特製のばちこを添えて。
季節と食材に合わせて出汁を変え、
その時々一番最高の魅せ方をしてくれる。
初回の訪問時よりもどんどん洗練されてきている
印象で、特にお椀が著しくそう、感じさせてくれる。
お椀はやはり、こういったお店へ訪問したときの
愉しみのウエイトが大きいし、
再訪したいと思うかどうかの決めてでもある。
しのはらさんのお椀は、季節ごとに本当に楽しめるし、
今回もまた、真丈の甘みと吸地のえんみが
見事に着地していた。美味しかった~。
貸切会ということもあって、終始とっても賑やかで
久しぶりのしのはらさん、とても楽しかったです。
お弟子さんには女性も入られたようで、
若手をけん引するしのはらさんが、ますますオトコマエに
見えました!
やっぱりかっこいい、しのはらさん☆
ごちそうさまでした~
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
予約難度:★★★
2018年1月 再訪☆
一年に一度きり、お正月限定のしのはらさんの
御料理をいただきました。
1月のお正月明けにいただける、御料理。
(こちらは昨年のものです)
沁みるお椀に、滋味深い味わい。
魅せる御料理。
おおらかで、気さくで、ダイナミックで繊細で。
カウンターのお客様すべてをしっかりと
包み込むその接し方はきっと、天性の才能。
おいしくて、楽しかった。
いつもですけどね♪
ごちそうさまでした~
※お誘いいただきありがとうございました。
★4.6→4.7
2017年12月 再訪☆
12月のしのはらさん。
初めて伺わせていただいた時からはや、1年。
なんだかあっという間過ぎます。
たくさんの、素敵な有難いご縁に感謝しながらの、2017年でした。
この日は平日の2回転目(20時~)の会で。
贅沢な冬の食材をたっぷり使ったお料理や、青首鴨、
鰻を揚げて御飯にまぶしたもの、など、大好きな食材が並びました。
御椀は松葉ガニ。
ほろほろしっとりな真丈、優しくて染み入るお出汁。
年間を通じて一番、染み入る優しさかもしれない。
食材等によってお出汁を変えているということなので
季節によって、色々なお椀の切り口を楽しめるのもまた、
しのはらさんに通わせていただきたくなる、理由のひとつなのだ。
前回それを実感して、今回更に、実感。
うん、スゴイや。。
八寸。お野菜も多く並びます。
滋賀かんぴょう(水口かんぴょう)は甘辛いお出汁が沁みて食感も優しい。
こういう、じんわりとした美味しさって、冬に特に沁みる。。
なんだか今回、「沁みる」というwordが連発してしまっているけれど(笑)、
とにかく、野菜の滋味深い味わいが、沁みるのです。
青首鴨は炭火焼に。
きゅっとしまった身質、香りもいい。
フレンチだったらワインなんだろうけれど、日本酒にもしっかり合います。
熊と猪を半分ずつ炊いたものは、相変わらずに美味しい。
脂が甘くて、身も適度な弾力ある肉質。
そして脂が溶けだしたお出汁の少し、キリっとした味わいがまた、いいですね。
御飯は鰻を揚げたものをのせて。
揚げた鰻を御飯に、、、、美味しくないわけがありません!(笑)
ウナギスキーとしては嬉しい限り。
甘辛くサクフワなうなさまと、ほくほく御飯。美味しい。
そしてそして、甘味にも今回唸った☆
ユリ根と黒蜜のくずやき、ということですが、ユリ根のほくほく感と
黒蜜のあま~い香り、くずでもっちり。これ、とっても美味しい!
このほっこりかん、染み入る。。。。
(あ、また言ってしまった。。。(笑))
今年1年間、ありがとうございました☆
美味しくて楽しくて。
客席全体をきちんと見渡して、その場の空気感を読み取って。
常連客とそうでないお客様への対応についても、その場全体が何かしらひっかかったまま
お店を後にしないような心づかいができる素晴らしさ。
みんなが、「美味しい、楽しい」と感じるような、その工夫、努力。
改めて、スゴイなぁ、と感じました。
来年もよろしくお願いいたします!
ごちそうさまでした!
お一人様度:未確認
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
予約難度 :★★★
使用金額 :2名で58,000円(お任せコース+税サ+グラスビール2+日本酒3合)
★4.5→4.6
2017年6月 再訪☆
今回は17時半スタートで。
早めのスタートだと夜が長い気がして?いいですねぇ♪
前回までの訪問と同様、篠原さんはじめお店の方々皆さんがにこやかでハツラツとしていて、
素敵な接客、おもてなし。
今回いただいたお料理は以下の通りでした。
・玉子豆腐、じゅんさい、牡丹海老
・おくらのすり流し、毛蟹真丈
・お造り(釜石本鮪、宮城まこがれい、五島列島アオリイカ)
・蒸しあわびにスッポンスープで炊いたおかゆ
・八寸
・安曇川の鮎と琵琶湖の鰻
・舞鶴産鳥貝のフライ
・蒸鮑と生鮑、鱧の鍋
・石川芋と茄子、いんげん豆
・新生姜の炊き込みご飯(フカヒレ入りスッポンスープ餡かけ、雑炊)、飛騨牛のしぐれ煮
・あじさい金団
・抹茶
6月!夏の食材を使ったお料理。
鮎は鰻と相盛りに。
通常ならば鮎単体で提供しますが、サイズなどのこともあって
琵琶湖鰻との豪華なひとさらに。
こういう演出は賛否両論ある(らしい)のですが
我々食べ手にとってみれば、そこまで小難しく考えるべくテーマでもないのかなぁ
なんて思いながら、美味しくいただきました。
珍しかったのは鳥貝のフライ。
きめ細かいパン粉でさくっと揚がった鳥貝は食感も香りもよく美味。
相変わらずダイナミックで素敵な八寸も楽しかったですよ~。
この日一番個人的ツボ★だったのは、毛蟹真丈の入ったおくらのすり流し。
今回で有難いことに3度目の訪問なわけなのですが、今回のお椀のイメージは
従前とは異なったもので。おくらという食材のせいもあるのかもしれないけれど
出汁の加減が柔らかくって、とふわっと香るおくらの風味のバランスが絶妙。
とっても美味しかったなぁ。
新生姜の御飯もさっぱりとしていて美味しかったし。
御飯の3通りのバリエーションも楽しめました。
デザートはあじさいに見立てた金時。美しいですね~。
しのはらさんのお料理の美味しさと居心地の良さは一度訪問して是非
いろいろなかたに体験していただきたいなぁ。
また伺いたいっ!そう思わせてくれる、お店の代表格だと思います。
素敵なプラスアルファがたっくさん詰まった、お店ですよね☆
ごちそうさまでした~
迷子レベル:★★☆
リピ度 :★★★
★4.1→4.5へ
2017年3月 再訪☆
2度目のしのはらさん。
今回は春の食材をたっぷりと楽しめた。
●おまかせコース(28,000円+税)
・香煎茶
・スコットランドオマールブルー、青森ウニ、本みる貝、花わさび、うど、土佐酢にこごり
・青森蝦夷鮑、たまごとくず豆腐のお椀、しゅんらん
・お造り(赤井川のいか、大間黒まぐろ、たけおかの太刀魚)
・初カツオとわさびの葉
・虎フグ白子とトリュフの蒸し寿司、花わさび
・八寸(もろこ、三雲でとれたきじのお浸し、ふなずし、庄内麩クリムチーズサンド、
たまご真丈、白エビ京湯葉、ふきのとうの天ぷら、トラフグ皮ぬたあえ、いいだこ
白魚酒煮、菜の花からし和え)
・フォアグラ柿最中
・クマたけのこ、ほしぜんまい、クルマエビ、こごみ、自家製ひりゅうず
・焼きすっぽん
・千葉ハマグリ潮鍋
・タケノコの炊き込みごはん
・よみぎきんとん
・お薄、奈良の古都華(いちご)
美しき八寸は前回訪問時の12月にいただいたものとはまた違う世界観。
春の温を感じる内容。
食材の影響もあってか、全体的に穏やかな印象。
春は春で、季節を感じる食材から伝わる滋味深さがあり良い季節。
例えば大きな大きなハマグリとたっぷりのわかめの潮汁。
肉厚なハマグリはとっても味が濃厚で、出汁にもハマグリのうまみが溶け込み
力強くもあたたかで朗らかな味。
わかめもとても肉厚でしっかりとした食感、海の味。香りも良かった。
タケノコ入りの炊き込みごはんは2種類の食べ方で。
炊き方は固めの炊き加減で前回よりも好みに近かった。味はやさしい。
デザートにはしのはらさんイチオシの奈良の古都華という苺。
大粒ながらも繊細な甘さ。おっしゃる通りホント、おいしい。
丁寧な仕事、今では面倒に思われがちな仕事を丁寧にすること、を
モットーとして実践しておられるしのはらさん。
今回も前回同様、しのはらさんのお人柄とお料理に触れあえたひととき。
美味しかったです。
ごちそうさまでした~
★4.3→★4.1へ
おひとり様度:★★★
迷子レベル :★☆☆
リピ度 :★★☆
予約難度 :★★★(基本的に最低3か月以上待ち)
こんな人に向いている:
・食べて&程よく飲んで銀座和食で3万以内
・気さくで和やかな接客が好きだ
・華やかとおいしさの両立
・素材を大切に和を引き出す味わい
2016年12月 初訪☆
店全体がキラキラとしているこの空気感は、居心地は。
まだ開店間もなく誂えが新しいからだけではきっとない。
ただ単に美味しいと感じるものだけをいただくのならば
あたたかな自宅だって良いはず。
だけど、あぁ、おいしい、シアワセと心からほっこりとするそのひと時は
客ひとりひとりに対して心を伸ばす、店主の人柄あってこそ。
人柄、というと、まだ初対面であるしのはらさんに対してあまりにも失礼(冷や汗)
だと想うので、なんというか、その、、きらきらなオーラがあると感じるのです。
口からふっと出た疑問点を拾う。そこに丁寧な説明を重ねる。
久りぶりの訪問であったことを覚えている。そこに感謝を重ねる。
初訪問でキンチョーしている客がいる。そこにくったくのない笑顔で安心感を重ねる。
お料理もたくさんいろいろなものが重なりあっている。
華麗で、豪勢で、面白くもあり、素材と素材が重なり合って、店主同様きらきらと輝いている。
●25,000円のお任せコース
・柚子椀(子持ち昆布、増毛のボタンエビ、浜中雲丹、セイコガニ、蝦夷鮑)、にこごり、伸ばした土佐酢
・鼈のお椀、胡麻豆腐、炊いた近江の蕪、焼きねぎ
・余市のアンキモを混ぜたシャリに松葉ガニを合わせたもの
・お造り(明石ひらめ、ハリイカ、氷見寒ブリ、ヒラメ、イカ、
いぶりがっこと大根おろしを合わせたもの、にこごり)
・八寸(ラフランスと小肌、海老芋と車海老を混ぜた卵真丈、菊蕪、佐島の煮蛸、
焼いた琵琶湖の青首鴨、水口干瓢、琵琶湖の鮎を使ったなれずし、能登ナマコのこのわた和え)
・フォアグラ、柿、最中
・マナガツオの幽庵焼き、辛み大根
・くもこの醤油焼き、トリュフ
・ツキノワグマの鍋
・カニみそと蟹殻からの出汁のご飯(1杯目)
・すっぽんとフカヒレのスープのだし餡かけごはん(2杯目、3杯目)
・さざんか、つくねいも、ユリ根、粒あん
12月。
食材的にも日本料理をいただくには素敵な季節。
沢山の素材が重なり合いながら喧嘩しないゆず釜から始まり、
とぅろん、とした艶めかしい食感が魅力的な
胡麻豆腐の入った鼈のお椀の優しさ・旨味が体に沁み入り。
そして、酢飯に餡肝を混ぜたシャリに松葉ガニを乗せたもの、だなんてなんて豪華。
お造りももちろん丁寧に、しっかりと。
皮目を炙ってあるヒラメは香りがいいし
いぶりがっことだいこんおろしを合わせた薬味と食べる脂ののった鰤もまた美味しい。
そして八寸。
盛り付けの様子をみているだけで、わくわく・うきうきしてきてしまう。
丁寧につくられた八寸。
ひとつひとつ説明を受けながら、どれから食べようかな?なんていう風に
考えるのもまた、八寸の魅力のひとつですよね。
この盛り付けは2人前。お隣の紳士とわかちあいながらいただきます。
特におおぅ、と唸ったのはコハダとラフランス。いっけん相性が「?」にも思うけれど
ラフランスがコハダの臭みを引き出すこともなく、甘く酸味があって面白い。
香ばしい最中にフォアグラをサンド。これは手渡しで。中には柿。軽いフォアグラ。
フォアグラはもう少し濃厚な方が柿とのバランスも良さそうかな。
そして、続くのは焼きもの。
マナガツオとくもこ。
焼き方も申し分なく、くもこに塗られた醤油が香ばしい。
さて、鍋。
熊鍋です。恐らく人生初めての熊鍋。
すっきりとした味の出汁に熊の脂から出たであろう甘みが混じった味。
肉も食感もほどよくあって、噛みしめるたびに旨い、系。
なんとなく、だけど、やぼったい感じも多少はあるのかな?と思いきや、ぜんぜん。
流石です。一緒に炊いた野菜も美味。
そしていよいよ〆ラッシュ。
蟹の炊き込みごはんを3通りの頂き方で楽しむ。
まずはそのままで。炊き加減はやや水分量が残る感じだけども柔らかすぎはしない程度。
ふんわり甘い。
つづいてふかひれのあんかけをかけて。
これも贅沢な食べ方。そして、鼈のスープでおじや風に。
鼈のスープがとても美味しい。しみじみ。
今回のこのお食事会はみつごとうさん様プレゼンツ「しのはらさん貸切の会」という素敵な会。
お誘いいただき、ご一緒させていただいたこのひとときは、とても楽しく美味しいものでした。
改めて、みつごとうさん様、ありがとうございました。
「店主が放つオーラは、店の全てに伝播する」
きらきらなしのはらさんの空気感が店中に伝播して、
美味しいね、って皆が笑顔で、きらきらと輝いていたシアワセなひとときでした☆
ごちそうさまでした~
8位
3回
2018/05訪問 2018/09/24
2018年5月 再訪☆
二番手だった「俊輔」さんが握る新生なんばさん。
食べ友さんに誘っていただき訪問。
1回転目(18時)スタートで、終わったのが20時半頃。
つまみ多めの握り少なめのスタイルは健在で、「呑ませてくれる」スタイルには
変わりありません。提供テンポは若干ゆっくりめ(今はだいぶテンポよくなっているでしょうね★)ですが
気配りの仕方だとか、お店の中に流れる空気感とかで、ゆっくり過ごすことができるのは
とても素晴らしいですね。
シャリは難波さんのものをいただいたときよりも、若干水分多めな感じ。
時期的・素材とのバランスもあるのかな?
少し重いような気もしました。(水分で)。
とはいえ、味がぎゅっとしまった食材とのバランスは凄く良かったし、
きっともっと、ご自分の個性が磨かれて、進化を遂げていくのだろうなぁ~と。
食べて、呑んでで、トータル約2万円弱で納まるのは
昨今の鮨バブルの中で考えてみると、比較的手ごろに感じてしまうのが
怖い部分もあるのだけど、お鮨はやっぱり、こんなかんじでいただきたいっ!って
想ってしまうのですよね。
チャーミングな接客で、昔からの常連さんも、新規のお客さんも、
お近くならば、きっと通いたくなるようなお鮨屋さん。
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★☆☆
その他メモ:決済現金のみ、予約時間に揃った順に店内へGO
2017年7月 再訪☆
美味しい。
美味しい時っていうのは、ただ純粋にひたすらに自分の中でトキメキが駆け抜ける。
小難しいことは抜きにして、美味しい、っていう
言葉がすっと生まれて、ふっと駆け抜けてゆく。
難波さんのこだわりの美学が、素材のうえにのって
我々、食べ手に訴えかけてくる。
この日は2回転目の21時スタートの会。
遅めのスタートながらも相変わらずの人気で満員御礼。自力での予約は不可能なので、ちゃっかり
御常連さんの食べ友さんの席に混ぜてもらう。
よく一緒に食べ歩く食べ友さん、三人の会。
いつも、どうもありがとうー!☆
香って脂艶やかな鰯や、ふっくらとした穴子に
とろけてコクのある雲丹。たっぷりのマグロと香りのよい海苔。風味がよくきめ細かいいくらに、旨味たっぷりの甘エビ。
つまみのセンスは本当に抜群で、ついついお酒が
進んでしまう。握りも軽めで、前回よりもさらに
シャリが美味しく感じた。
またどうか、お邪魔できますように。
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
予約難度 :★★★(一見さんほぼ予約不可)
2016年6月 初訪☆
「予約が取れない」というのもいくつかのパターンがありますよね。
①「電話をかけてもつながらない」
→これは確かに言葉通り「予約が取れない」だと思われる。
②「つながったとしても予約は半年先、等」
→これも確かに言葉通り。
③「自分の希望日に予約を入れられない」
→これも確かに広義で解釈すればその通りでしょう。
④「そもそも予約を受け付けていない」
→マイレビュアーさまからのご指摘で追加です(笑) 確かに、そうですよね。
こちらの鮨なんばさんは「予約がとれない」のうち上記①、②に該当すると想われる超人気店。
ご常連さんでそのほとんどの予約枠が埋まってしまっているのだそう。
なので、初訪問までのハードルは非常に高いのだ。
お鮨は好きで色々いただいてみたいなぁと思っている最中。
こちらのご常連様である食べ友さんにありがたいお誘いをいただいた。
当日は夕方まで仕事があったが、そそくさと片付けて(もちろんです(笑))いざ、阿佐ヶ谷に。
お店は地下にあり、カウンター席のみ。
初めての訪問でも居心地の良さを感じるのはいいお店の証拠、、ですよね。
まずはビールで乾杯☆
そのあとはお茶で。
お酒ではなくお茶にしたことを後々後悔するような美味なる上質なつまみの
オンパレードであることを、この時点ではまだ知る由はない(笑)
今宵のコースの流れは以下の内容です。
つまみ→握りの流れ。
なお、基本写真はNGだそうですが音&フラッシュのでない状態で
一瞬だったら撮影OKだそうです。なので、1皿1貫1発勝負☆
<つまみ>
・まこがれい、エンガワ
・石川産サバを〆サバで
・甘海老と海老味噌 ★
・アワビ ★
・メヒカリの焼きもの
・あんきも、生姜を奈良漬風に ★
・ハマグリの出汁を使った茶碗蒸し
7品のつまみの登場。
まこがれいは食感が◎。
甘海老の上に乗せた海老味噌には海老の殻をしのばせているのだそうで
滑らかさのなかに香ばしさもあってユニーク。
そしてこの海老がとろっとしていて甘みが奥深い。
味噌もすごく美味しい。
アワビは噛みしめるたびに旨味がじゅわ、っと。上質。
メヒカリは2切れも。
脂乗りがよく、旨味ぎっしり。脂しっかりながらもサラリとした脂もツボ。
あんきもはこっくりと甘辛く炊かれていて、上には生姜。
しっかり辛めの生姜がアクセント。
茶碗蒸しはとっても滑らか。蛤のいい出汁が効いている。
・・・と、つまみが凄く美味。
ひと手間加えてある仕事ぶりがすごく丁寧な印象。
あぁ、なぜ私は日本酒を飲めないのだろう(笑)
そして握りへ。
<握り>
・京都トリガイ ★
・シロイカ
・赤身
・中トロ ★
・コハダ
・アジ
・車海老
・北海道産紫ウニ ★
・御椀
・穴子塩で ★
・新生姜のガリ
・煮蛤 ★
・たまご ★
・巻物
・(追加)special♡巻き ★
握りはシャリを使い分け(赤と白)。
酢が結構立っているが、頬張るとそのつん、とした感じが心地よく感じるシャリ。
固さもほどよくほろり、、大きさもそこそこあるので満足度も高い。
トリガイは香りが凄く良かった。
シロイカはねっとり、甘い。
赤身、中トロとこの時期のマグロと考えればすごく良かった。
コハダは赤酢のシャリとの相性がすごくいい。
車海老はしっとり、甘い。
雲丹はキャラメリゼというひと手間を。
穴子は塩で。脂があるので塩でいただくに最適。
ガリは2種類あって、先に出されたものよりもピリカラ。
煮蛤はふっくら、ツメが美味しいのだなー。
このツメは穴子でも同じものを使うのかなぁ。穴子ツメversionもいただいてみたいと思った。
たまごはすごく独特。プディングのような食感。
一気に卵液を流して弱火でじっくりと焼き上げるのだそう。
そして、鉄火巻きをいただいたあとに、追加で食べ友さんspecial♡巻(笑)
具材をこれでもかーと巻いていただき完成した太巻き。
ちょっと大きめだったけれど、ひとくちで頬張ってしまいました。贅沢っ。
流石は人気店。
居心地の良さ(初めてでもそう感じるので常連さんだともっと、、でしょうね)と
抜群に美味しいつまみ、そして握りの流れ。
ゆるゆると日本酒なんかをいただきつつ、まったりお鮨をいただきたい~お店。
大将ははじめ、ちょっと怖い方(失礼)かと思ったのですがそんなことは全然なくって。
食後も少しお話させていただける時間がありましたが
とても丁寧で料理の説明もきちっとして下さる笑顔のチャーミングな気さくな方でした。
そしてお弟子さんもとってもユーモア溢れる方!
食べ友さんとお弟子さんの掛け合い(?)がもう、とってもとっても楽しくって
ケラケラ1人でずっと笑いっぱなしでした。(すみません(;'∀'))
お味に居心地、そしてお値段。
人気店なのも納得、です☆
ごちそうさまでした~
お一人様度・・・★☆☆(ご常連であれば?)
迷子レベル・・・★★☆(初めてだと目印がないのでちょっとわかりにくい)
リピ度・・・・・★★☆(美味しくてたのしい)
今年も沢山のご縁に恵まれて、沢山のレストランに伺うことができました。
ひとりで、みんなで、近場で、遠征で。
色々な意味で、どれもこれもが想い出深い経験ばかりです。
そういった中で、改めて、自分のお料理の好みのツボを確認することができたり、
自分という小さな枠の中で捉えきれない、世界を知ったりと
刺激的な一年でもありました。
また、新規開拓もさることながら、お気に入りのお店への再訪にも励みました。
やはり、好きなお店には何度も通いたい。
でも、新しいお店も気になる。(笑)
これだから、食べ歩きはやめられません。