2回
2015/12 訪問
沁みいる出汁とおもてなし。
2015年12月 初訪☆
麻布十番駅からほど近い場所にある今年ミシュランひとつ☆を獲得したレストラン。
まだ新しい店内は非常に心地よく、若き御主人と女将さん、
心のこもった接客がさらにそれを加速させている。
此方のお店は昨年6月頃に食べ友さんがいらした際のレビューを見てずっと気になっていた。
12月のとある平日の夜、食べ友さん3名で伺ってきた。
予約時間少し前に一番乗り。
カウンターの端に座らさせていただき、御主人と軽くごあいさつ。
話の流れで、6月に訪問した食べ友さんの名字を言うと、「あぁ、○○様ですね」と
きちんと其の当時のことを覚えているご様子で、色々と話に花が咲いた(笑)
ジブンの名前を聞かれたので、一度だけ伝えると、以降、ずっと名字で呼んでくさる徹底ぶり。
いやぁ、感心しちゃうな。ほんとに。
まずはエビスビール(小瓶)を。良心的価格なのがありがたい。
次は日本酒、、といきたいところだけど、珍しいお酒があったのでそれを。
そしてお料理のコースは12,000円のお任せで。
すごく楽しみにしていた当日の御献立は以下の感じで。
●12,000円・お任せコース
○香箱蟹生姜餡
たっぷりの甘い蟹と優しい味付けの餡。
上にはすりおろしたショウガ。
少し生姜が強いかな、と思うのだけれど
優しい味わいの餡がスタートからほっこりさせてくれる。
○鱈白子かぶらすりながし
かぶらがとろとろ。
ちゃんと出汁が奥の方で効いていながら穏やかな味にまとまっている。
白子もふるっととろん、と美味。
こちらにも柚子が結構かかっており、1品目同様少し多めかな?と感じた。
○お造りその1
かわはぎを肝醤油とポン酢それぞれで。
食感が素敵なかわはぎ、特にツボだったのが肝醤油。
肝とやや甘めの醤油とうまく融合しており、変な臭みや甘みがない。
これをアテにお酒が飲めちゃうね♪と思わず納得。
○お造りその2
佐渡寒ブリにすりおろした大根と山葵を載せて。
厚めにカットされた寒ブリの脂具合が大根・山葵でさっぱり効果。
○根室キンキ塩焼き、水菜、京揚げ
塩焼きにしたキンキを煮びたしにしたもの。
キンキはとても脂がのっていて、身がふっくら、ジューシー、とても甘い。
上に盛られた水菜や京揚げも良いアクセントになっている。
出汁もすごくいい。これはかなり旨い。
○いくら絹蒸し
やわらかないくら。塩気もほどよく優しい味。
いくらの下の茶碗蒸しもふるんふるん、とても滑らか。
ただ、こちらも柚子が少し効き過ぎかな?とも思いつつ。
○海老芋唐揚げおろし餡
今シーズンは和食を沢山いただく機会があったので海老芋もたくさん食べました♪
ほくっと揚がった海老芋。
○穴子と牛蒡の炊き込みご飯
大好きな穴子入りの御飯でtensionも上がります♡
御飯はやや柔らかめだったので、もう少し固い方が好み。
穴子と牛蒡の風味が御飯に染み込んでいて、くどさもなく美味しい。
余ったご飯はお土産に。折詰1人1ついただいてしまった、こんなのは初めて。
しじみ入りの赤出汁は深みのある味わいで好み。
○和歌山三宝柑ゼリー
酸味がほとんどない三宝柑を使ったゼリー。
口どけがすごく滑らかで、口腔内の温度でゆるゆると溶けてゆく。
香りもすごくよくって、美味。
器もキレイ、凝ってる。
この日の客は、我々3名と他、2名のみ。カウンター5席だけ。
他に個室席もあるようだが、一度に対応できる人数が限られているので(1日2組のみ)
使わない時も多々あるようだ。(個室が埋まったらカウンターは使用しないとか)
御主人と女将さんお二方の丁寧な心のこもった「おもてなし」を受けての晩餐。
想像以上に、ほっこりしてしまった。
ほっこりしすぎてしまい、麻布十番から自宅に帰るのが
普段の倍以上に思えるようなリラックス感に(笑)
女将さんはとてもキュートな方で、お若いのにとても勉強熱心で、頭が下がる想い。
お茶にもお詳しく、この日は何度も美味しいお茶を淹れてくださった。
(お茶ってちゃんと淹れるの難しいですもんねん)
今シーズンは、食べ友さんと沢山和食にご一緒させていただく機会があったが
その中でも此方はとても印象的で是非また、再訪したいと思った。
ごちそうさまでした~
ということで♡1・2・3・4♡
お一人様度・・・0%(お一人様では予約不可)
迷子レベル・・・5段階中3(何度来てもこの界隈は迷う。。。。)
リピ度・・・・・5段階中4(ぜひまた伺いたい)
外観
階段をのぼって
まだ新しいお店
エビス小瓶で
香箱蟹生姜餡
鱈白子かぶらすりながし
かわはぎを肝醤油とポン酢それぞれで。
食感が素敵なかわはぎ
果実系のお酒
佐渡寒ブリにすりおろした大根と山葵を載せて。
根室キンキ塩焼き、水菜、京揚げ
いくら絹蒸し
いくらの下の茶碗蒸しもふるんふるん
海老芋唐揚げおろし餡
大好きな穴子入りの御飯でtensionも上がります♡
穴子と牛蒡の炊き込みご飯
口どけがすごく滑らかで、口腔内の温度でゆるゆると溶けてゆく。
和歌山三宝柑ゼリー
2016/01/13 更新
2016年12月 再訪☆
とっても久しぶりのふくださん。
お料理はコースのみで15,000円(税別)。
福田ご夫婦お二人のぽかぽかな接客にゆーっくりとお食事を楽しめる
一日二組(遅いスタートだと入れる可能性もあり)限定のレストラン。
前回もちょうど冬の時期。
生姜(薬味)が少し多いかな、という印象だったのだけれども
今回はそれを感じさせなかった。
この日、トキメイタのは背子蟹のあんかけとノドグロの肝のしぐれ煮。
ひとくちめは力強く。ふたくちめも強く。みくちめも、強く。
でも、しつこさだとかまとわりつくかんじの類は全然ない。
すっと沁みるお出しの美味しさと背子蟹のほのかな甘みがとても良かった。
そして、ノドグロの皮目を炙ってお造りに。
脂ののったノドグロはちょっとくどいな、、と思うとき(トシ?涙)も
たまにある。皮目を炙ったことで適度に脂がまるみをもっていただけた。
そしてノドグロの肝を使ったしぐれ煮。あんきもとはまた違った
まどろっこしいくらいの(笑)、ねっとり。でも、くどくない。
このいっぴんだけでも日本酒が進んだことは間違いない。
●15,000円お任せコース(税別)
・背子蟹のあんかけ ★
・萩甘鯛の酒蒸し、聖護院蕪のお椀
・苫小牧の北寄貝の焼き物
・高知ノドグロを皮目だけ焼いたお造りとノドグロの肝のしぐれ煮 ★
・根室つりキンキ、水菜、京揚げの煮びたし
・サロマホタテのおかき揚げ
・海老芋素揚げ、出汁、春菊
・カマスの炊き込みご飯、漬物、お味噌汁
・和歌山三宝柑のゼリー ★
(今回特にツボだったお料理=★)
お人柄がにじみ出ているかのような丁寧でほっこりするお料理。
食材自体は特に大ぶりにカットして提供しているわけでもないのだけど
なんだか食材の存在そのものを結構強く感じるお料理たち。(うまくいえないのだけど)
麻布十番ってなんだかおっかない(すみません田舎者なので・・・)
イメージしかなかったのだけれど、ここのお店にはほっこりな灯があるんだなぁーーー。
ごちそうさまでした~
おひとり様度:☆☆☆(ひとりNG)
迷子レベル :★☆☆
リピ度 :★☆☆
こんな人に向いている:
・ほっこり感な癒しを求めてる
・食材の感じを強く感じてみたい(素材感とは違います。うまく表現できずに申し訳ない)
・お酒も軽く飲んで和食は2万円以内で収めたい