10回
2020/11 訪問
【再訪】癒しの甘味、柔らかみ。
2020/11 再訪☆
祝5周年!
おめでとうございます☆
冬になると必ず、いや、絶対に宮坂さんの松葉ガニの
お椀がいただきたくなる。たっぷりと入った松葉ガニと
湯葉豆腐を使った真丈の甘味が、とても端正な吸地と相まって、悶絶レベル。
ひとくちめ、ふたくちめ。真丈を崩してみくちめ、、、どんどん味が変化していって、最後の方にはひたひたな幸福感で満ちる。こんなにも素敵なお椀をつくれる宮坂さんて、ほんとうにすごいなぁ、って。
今年の六月に伺った時は毛蟹のお椀。
毛蟹も松葉ガニも、どちらもそれぞれの美味しさが
あって、宮坂さんの蟹を使ったお椀が個人的にはとてもとても大好きだなぁ、って再認識。
でも、三月だけの蛤のお椀も大好きなので、
次回は筍の前にひそかに?そちらを狙っています♪
スタートから、大好きな海老を使った御料理。
しっとりしていてめちゃくちゃあまい、鹿児島車海老。
奥の方からふわん、と香り、とても美味しい。
添えてあるのは、丹波篠山の無農薬の菊菜。
この菊菜もすごく美味しい。味が濃くて、ストレスがない
味。えぐみとかは皆無。色もキレイ。
このふたつを支えるのはもちろん、美味しい出汁。
車海老にも菊菜にも、上品な出汁がほどよくゆきわたって
統一感が生まれて。
あぁ、もう、シアワセ。
お作りには淡路の鯛と三厩マグロ。
マグロは背とろと中トロ食べ比べ。
鯛は旨味がすごくて、美味しい。
マグロもシルキーで脂がほどよくて香りもよくて美味。
美味しい昆布醤油は最後まで日本酒のお供に。
日本酒は、お任せで。
この日出していただいたのが、、
祈水という青森のお酒。
下北半島、東通村の地酒。村にある約1億5千万年前の地層から湧くジュラ紀湧水を使われているそうです。
ふたつめは、北勇。
いずれも都内ではなかなか珍しい日本酒だそう。
食中酒として最適で、フワッとかおってパワーもあって美味。
焼き物はトロ鰆。
九条ネギとゴマを上から。
しっとりと丁寧に焼いた鰆は火入れも絶妙。
ピュアな味、上品な脂な身の味わい。
ゴマの香ばしさもアクセント。
そして、八寸。
宮坂さんのところに伺ううえで、かかせない御料理のひとつ。今回も手が込んでいるし華やかでキレイ。
平面美をかんじる八寸。
写真におさめたいっていう気持ちにいつもなるんだけど、
やっぱりこの楽しみは実際に訪問してはじめて感じれば
いいことなのかなって。
今宵も目からも栄養をたっぷりと補給させていただきました♪
それにしても、宮坂さんのところでいただく雲子の、
なんとピュアなこと。。透明感のある味、ほんと美味しい。
上賀茂の蕪は炊き合わせで。
相変わらずの出汁の美味しさにうっとり。
しみしみの蕪が、炊き加減もちょうどよくて。
赤万願寺と青菜の組み合わせ?もキレイだなぁ。てがこんでる。
そして、松葉ガニの酢の物。
味噌もはいって、甘味もたっぷり。
宮坂さんのお酢の感じがまろやかで、
出汁もふんわりきいていて、いつも美味しいとおもう。
蟹の甘味を邪魔しないこの塩梅がとても素敵で。
甘味は栗の葛焼きに、フルーツとシャーベット。
あたたかい素朴な甘さ。
相変わらずの宮坂さんの御料理の美味しさに
居心地のよさも相まって、ゆっくりと過ごすことが
できました。ごちそうさまでした。
口切りの茶事。
お茶の世界ではお正月。
掛け軸の「味」という文字にこめられた宮坂さんの想い。
素敵な器、御料理、お酒。
わたしにとって、宮坂さんの御料理や宮坂さんとの
お話がとても癒しになっています☆
いつもありがとうございます♪
お一人様度★★★
迷子レベル★★☆
りぴど★★★
予約難度★★☆
2020/11/29 更新
2020/06 訪問
【再訪】奥行。
2020/6 再訪☆
約3か月ぶりの外食は、大好きな宮坂さんで。
春をすっ飛ばしてもう、紫陽花がキレイな季節、夏のような陽気。
席の間隔を空けての案内、宮坂さんも皆さんも、お元気そうでよかった。
少しじめっとして蒸し暑い。
そんな時に初めに出してくださった、きりっとした濃いめで
ひんやりと冷えた梅酒がありがたい。。。
宮坂さんに通わせていただいてもうかれこれ、4年になるのだけど
6月に伺うのは初めて。どんな御料理なのかな、とってもワクワクする。
・水無月豆腐(胡麻豆腐、大納言小豆)、大間のウニ
・御造り(干し鰈、氷見鮪234キロ)
・お椀(昆布森毛蟹、真丈)
・5.6キロの時鮭の幽庵焼き、丹波篠山無農薬野菜
・八寸(和歌山稚鮎のおかき揚げ、隠元のお浸し胡麻クリー
ム、磯つぶ貝の旨煮、干し鰈の三角寿司、富山白エビともずく、鱧の子と菊菜のお浸し、
三重釣り鯵、うすいエンドウ豆)
・鯛赤飯(お誕生日サービス)
・上賀茂茄子、煮穴子、赤万願寺
・舞鶴の鳥貝の炙り、金糸瓜、青菜
・ご飯(にえばな→蒸らして)、鱧フライ、香物、マグロ漬け、ちりめん山椒、赤出汁
・ほんわらびこもち、波照間黒糖、秋田のじゅんさい
・お薄
・フルーツ、スナップエンドウのアイスクリーム
まずは、水無月豆腐から。
水無月は京都で6月に無病息災を祈願する際に使われる代表的な和菓子。
それを料理にしたのが水無月豆腐。三角形に切った胡麻豆腐に、大納言小豆をのせています。
とってもピュアな味わいの胡麻豆腐。
ねっとりとした食間も素敵。余韻、ていうのかな。
胡麻豆腐で余韻を感じられるなんて素晴らしい。
宮坂さんの胡麻豆腐が大好き。
添えられたジュレも、雲丹も美味しい。
茅の輪くぐりというこの季節ならでわの表現で。
「蘇民將來子孫也」。早くこのコロナが少しでも落ち着くといいですね。。
御造りは氷見のマグロの脂のりが濃厚。夏のマグロの脂のサラッとした感じよりも
少しこっくりめに。昆布醤油とよく合います。
干し鰈は身がとてもキレイ。ぎゅっとつまった奥のほうから感じる香り。
お椀は昆布森の毛蟹を使ったお椀。
初めは少し酸味を感じる夏らしさ。蟹と湯葉使ったふわふわの真丈を崩すと
ぐっとお椀が引き締まって奥行きのある美味しさに変化する。
何度も宮坂さんでお椀をいただいてきたけれど、今回のこの2段変化が
一番変化率がすさまじかったかな。
じんわりとするうま味っていうか、なんていうか。語彙力がなさすぎるし
表現力が乏しすぎる。。
とにかく、おいしすぎてまったり。しみじみと、和食のすばらしさを感じました。
記憶をたどると初回訪問のときにも、昆布森毛蟹と
湯葉の真丈のお椀!
時鮭は絶妙な火入れで。うっとりするくらいの艶。
脂がさらっとしていて上品。お野菜の個々の苦みが脂をまとってさらに美味。
そして八寸。
「6月はこんな感じです」と宮坂さん。
紫陽花がちりばめられた八寸。相川らず美しくて写真におさめたいけど、
ぐっと我慢。宮坂さんから写真OKが出たとしても、きっと我慢しちゃう(笑)
何気ない、たとえば隠元なんかがきちんとおいしい。
胡麻クリームは、胡麻が焦げるギリギリのところの火加減が大切なのだそう。
香ばしくてこっくりと美味しい。
干し鰈の三角寿司もうま味がぎゅっとつまってておいしかったなぁ。
そしてお誕生日記念に鯛赤飯。
ありがとうございます!頑張ります。
また宮坂さんに来れるように。
上賀茂茄子は引き算の美学。ぎりっぎりの味付け。上品。
対照的にしっかりとした穴子。この差異が好き。
大きな鳥貝は香りが素敵。
タレ(伺ったのだけど忘れてしまった。。)がまた、おいしくて。
そして〆にはご飯。冷めてもめちゃくちゃおいしいご飯なので残してお土産にするのもひそかな楽しみ。
一緒に出していただいた鱧フライがまたおいしくって!!!!
至福。
まさに、このこと。
久しぶりの外食で、料理人さんの手間暇かけたお料理をいただく時間の
すばらしさを再認識。ひとりでゆっくりと、大好きなお店で過ごす時間て
なんてぜいたくで幸せなのだろう。
また季節を変えてうかがわせてくださいね。
いつもありがとうございます!
ごちそうさまでした~
おひとり様度★★★
迷子レベル★★☆
リピド★★★
2020/06/18 更新
2019/11 訪問
【再訪】祝!4年連続ミシュラン☆☆、祝!4周年
2019年11月 再訪☆
祝!ミシュラン2つ星。
祝!四周年。
ミシュラン2つ星は昨年に続いて、4年連続。
おめでとうございます☆
今回は、今年1月以来の宮坂さんでした。
11月、様々な食材が美味なる季節。
●お任せメニュー
・汲みだし塩香煎
・京都生湯葉蒸し、天然舞茸、金時人参、ぐじ
・お造り(青森平目、勝浦192キロ中トロ、大間延縄140キロ)
・松葉蟹と湯葉豆腐の真丈のお椀
・のどぐろ炭火焼き、丹波篠山無農薬野菜
・豆腐、白みそ仕立て(アクセントに辛子)
・八寸(揚げたわかさぎ、白バイガイ旨煮、京都湯葉と雲丹、余市鮟肝ともずく、
すけこに自家製胡麻クリーム、穴子煮こごり、鯛手毬寿司、雲子)
・炊いた上賀茂コカブ
・松葉蟹の酢の物
・ご飯、ご飯のお供(いくら昆布醤油、金目鯛フライ、漬け鮪、香物)、赤出汁
・栗の葛焼
・抹茶
・リンゴのアイス、オレンジのゼリー、フルーツ
お椀はお邪魔させていただくたびに、
いつもとっても楽しみにしているお料理のひとつ。
今回は、松葉蟹と湯葉豆腐の真丈のお椀。
素敵なお椀のふたを開けると、ふわっと伝わる湯気のほんのりとした熱。
そして見えるのは、松葉蟹をたっぷりと使用した真丈。
松葉蟹がぎっしりとつまっていて、思わず、「蟹凄い!」と声に出てしまった。。(笑)
蟹はしっとりとみずみずしく甘くて美味しい~。
松葉蟹の中には、湯葉豆腐。
ふわっとしたテクスチャで、穏やかな豆の香り。
そしてこちらも、甘い。
甘みの接点、融合の塩梅が、少し濃いめの吸地と絶妙にマッチ。
めちゃくちゃ美味しい。悶絶。。。
お造りは、鮪を食べくらべ。シルキーで香りがあって脂も上品で美味しい。
そして、朝〆した柔らかい青森の平目も。
手作りのお豆腐は白みそ仕立てに。
あまり食べなれない白みそ、こっくりと甘くてほっこりとした美味しさ。
辛子がとてもいいアクセントになっていて、甘みを少しきゅっとしめてくれる。
こういうバランスがとても好き。。
八寸は、秋の終わりをイメージ。もみじと銀杏で彩り。
平面美を見事に演出している宮坂さんの八寸。
もう何度同じことを言っているんだ!という感じですが、
今回もとても美しい盛り付け。目からもしっかり栄養補給。
そして、雲子がピュアすぎて悶絶。
雑味がなくって、どこまでも、まっすぐでクリーミー。
日本酒の「MIYASAKA」ともよく合います。
すけこに載せた自家製の胡麻クリームは、
胡麻の風味がものすごい。
よくある「なんとなく胡麻」ではなく
その存在感を200%出した胡麻。
この胡麻クリームが、思いのほか、癖になる。
すけこにこのクリームをあわせる宮坂さんのセンスが素敵。
上賀茂の小蕪はまっすぐな素材の美味しさと優しくも強い出汁の美味しさ。
こういったシンプルな食材がしみじみと美味しいところが
宮坂さんの凄さ。
そして、美味しいな、と純粋に感じることができる環境に感謝。。
松葉蟹、もうひとさらは酢の物で。
個人的に酢の物ってあまり得意ではない(酸味が苦手)のだけど、
宮坂さんの酸味の使い方は毎回絶妙ですごく好き。
甘い甘い松葉蟹に、あえて少ししっかりめの酸味のジュレ。
このメリハリがすごくよくって、後味までしっかり鮮明。ぼやけない。
美味しい~❤
ご飯はいつもの煮えばなから。
相変わらずご飯が甘くてつやつやしていて美味しい。
ご飯のおともについてきた、いくらも皮が薄く上品な味。
昆布醤油をあわせて。
金目鯛のフライも、脂がじゅわっとのった金目鯛がものすごくおいしい。
ご飯に合う!
漬けの鮪も美味しいし、もう、ご飯が進君ですね。。
デザートには、栗の葛焼。
ほくほくで甘い栗、もっちりとした葛。温かい和菓子、
こういう素朴な味わいのものが好きなので嬉しい。
今回も、とっても美味しくて幸せなひと時。
何度も悶絶してしまった‥。
今年はなかなか伺う機会を作ることができなかったのだけど
久しぶりに宮坂さんとお会いできてうれしかったなぁ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!★
ごちそうさまでした~
おひとり様度★★★
迷子レベル★★☆(入口にお弟子さんが待っていて下さいます)
リピ度★★★
予約難度★★☆(写真NGのためかそこまで困難ではないです)
2019/12/06 更新
2019/01 訪問
【再訪】平面美立体美
2019年1月 再訪☆
半年ぶりに宮坂さん。
今年もよろしくお願い致します☆
宮坂さん。
いやー、美味しい。
やっぱり、美味しい。
いたるところで感じられる華美すぎない良さ、素朴な美味しさ。
こういうお料理は、心底体にゆきわたって、しみじみと美味しさを実感できる。
訪問のタイミングによっては、自分の好みにピタっと
嵌らないお料理が登場することもある中で、
宮坂さんでは今までそれがほとんどない。
お椀の吸地は、相変わらずの着地の心地よさ。
ふわっと香るぐじの香りは臭みなどが皆無、柔らかで時として
食感がいい湯葉の真丈もまた、吸地と一緒にいただくと
塩加減のバランスがうまくまとまる。
八寸は毎回美しくて、本当にお写真が撮れないことがさみしい。
セツナイ(笑)
平面的だったり、立体的だったり。
まるで絵画のように、その世界観を醸し出している。
お料理各々のうえに載せている葉(?)などの置き方のバランスも
きっちり計算されていて。
美味しかったです。
ごちそうさまでした~
●本日のお任せお料理
・加賀れんこんすりおろし
・金目鯛、堀川御坊、金時
・お造り(青森平目、エンガワ、下田鮪150キロ大トロ119キロ中トロ)
・お椀(ぐじの酒蒸し、湯葉真丈)
・対馬のノドグロ、松葉ガニ、雲子
・八寸(ホタテのおかきあげ、燻した鰆、能登半島の鮟肝、聖護院大根、蕗など)
・豊後水道トラフグ
・三重伊勢海老の炙り
・ご飯
・ヒラメと九条ネギのフライ
・真珠豆のぜんざい、白玉、黒豆
(※一部記憶が曖昧。。すみません。)
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★☆☆(入口にお弟子さんが待っていてくれます)
リピ度:★★★
予約難度:★☆☆(写真撮影がNGだからなのか、予約はそこまでとりにくくありません)
2019/06/24 更新
2018/07 訪問
【再訪】夏の金魚。
2017年7月 再訪☆
夏を感じに宮坂さん。
相変わらず漆喰が施された壁が美しいです。
京都の夏ということで、飾りもそれにちなんだものでした。
本日のお任せお料理は以下の内容。
●お任せ(28,000円~)
・汲み出し梅酒
・ごま豆腐、うに、おくら
・お造り(まぐろ、ほしがれい)、星鰈の肝ソース
・アコウと加賀胡瓜のお椀
・焼物(のどぐろ、)
・冷物(毛蟹、茶豆、焼き茄子)
・八寸(キスの昆布締め、コーンのすりながし、ヒメサザエ、ハモの子といんげんのおひたし、
鮑ともずく、ほおづき…白海老とうなぎ印籠詰め、たいのちまき、車エビと湯葉)
・四万十川の鮎
・あなごと賀茂茄子の炊き合わせ
・はも、車エビの炙りもの
・御飯(にえばなから白飯)、漬物、干鰈と万願寺唐辛子のフライ、赤出汁
・わらび餅
・抹茶
・フルーツ、桃のシャーベット
今回もとても素晴らしかったです。
夏の清涼感を薬味や酸味でエッセンスとして加えていて。
御椀はアコウ(キジハタ)と加賀胡瓜。
初夏が旬のアコウ、葛で少しとろみをつけていて、身はふっくら。
淡白な味わいですが、上品な身質で、ふわっと香ります。
加賀胡瓜は少し酸味があって、お出汁が冬場などに比べるとやや酸を感じる仕立てに。
酸の正体は胡瓜から少し出ている酸味。いいアクセントになっています。
お出汁は季節と素材によって当然ブレンドを変えていて、
夏場の少しキリっとした御椀もまた、いいですねぇ☆
お造りの鮪も良かった。
夏の鮪なのに、さっぱり・あっさりしすぎておらず、旨味がしっかりあります。
2種類の鮪を食べ比べ。
一品目のゴマ豆腐には、醤油ベースのジュレ。
宮坂さんで醤油ベースのジュレをいただくのは珍しいような。
醤油が強く出過ぎておらず、コクがうまくまわりこんだすっときえゆく儚いジュレ。
上品で香り高いしっかりとした弾力のゴマ豆腐も素敵な美味しさ。
盛り付けがまた素敵です。
もう、写真に残せないのが泣きたくなるくらいに(笑)
この季節の京都の、、という盛り付けや、八寸も平面体なのに奥行きを作り、
食材と飾りの配置のセンスがとっても美しい!!!!
登場した瞬間、思わず、あぁ~キレイ♡と唸っちゃいました。
冷物に登場した茶豆のピュアな美味しさや、ぎゅっと濃縮した旨味と香り高いキスの昆布じめや
毎日いただきたいくらい素材の味が真っ直ぐなホワイトコーンのすり流し、とろけるような穴子と賀茂ナス。
初回の訪問でカンゲキした錦糸瓜の酢漬け。。。などなど、
ひとつひとつの素材にしっかり手間をかけて、素材感を伝える美味しさ。
決して華美ではないけれど、そこにきちんと美学があるお料理。
やっぱり宮坂さんのお料理が大好きです。
デザートのわらび餅も美味しかったなー。
固くもなく柔らかくもなく、弾力が絶妙。
何から何まで美味しかった。
日本酒はお任せでお願いしたら、夏酒を2種類ほど出して下さいました。
阿部勘は夏酒version。
見るからに涼しげなボトル、お味もきりっとすっきりまさに夏酒。
くいくいっとお酒をいただいていると、宮坂さんがおもむろにボトルをくるっと裏返しに、、、
なんと、ボトルの中に金魚が!!!!
ラベルの裏に金魚が描かれていて、透明ボトルなのでそのラベルが透けてみえるという仕掛け。
とっても夏らしくてキレイ☆☆☆
無言でくるっとボトルを裏返しにしてくださる演出、素敵です(笑)
季節を変えてまた、お邪魔させてくださいませ。
いつもありがとうございます!
ごちそうさまでした~
お一人様度:★★★
迷子レベル:★★☆(お弟子さんが入口に立って下さっています)
リピ度 :★★★
予約難度 :★★☆(電話をすればきちんととれます)
2018/07/16 更新
2018/03 訪問
【再訪】ピュアな春
2018年3月 再訪☆
春を感じに宮坂さん。
今回は食べ友さん3名でカウンターにて。
素晴らしかったです。
毎回、毎回、発見が多くてトキメキっぱなしなのですが
今宵もまた、トキメイテしまいました。
まず、一番のトキメキが蛤潮仕立てのお椀。
毎年3月だけのお椀なのだそう。
蛤と塩だけというお出しがなんてピュア!!!
香りと旨み、甘みだけを残して、他の一切の雑味がないクリアな味。
クリアでピュアなのに、しっかりと旨みと甘みがあって。
こんなにおいしい蛤のお椀は初めて。
あぁ、自分の表現力のなさが悲しい。。。
とっても美味しかったです。
続いて鮪。
この時期の鮪はとても難しい、、とのことでしたが
今宵いただいた鮪は、香りがよくて質感もシルキー。
水っぽさなども皆無で味がぎゅっと濃縮した美味しいもの。
和食屋さんでこんなにおいしい鮪をいただくことができるのって
かなりすごいと思う。
仕入力ですね。すごいなぁ。
箸休めです、と出していただいたのは茶わん蒸し。
ノドグロの脂がほどよくまわってコクのあるおいしいお出汁。
刻んだ筍の触感もいいですね。しゃくしゃく。
添えられたグリーンのきれいな色のソースは葉ごぼう。
ごぼうの香りだけを移して、豊かな味わいに。
桜をちりばめた春仕様の八寸。毎度ながらに丁寧に作られています。
セリのお浸しがお出しが染みていて香りと食感が良くて美味しかったな。
炊き合わせのふき。
これにもとっても感動しました。
ふきというと、苦みが少しあるのが特徴ですが
このふきにはそれがほぼなくて、微かに感じる軽快なほろ苦さ。
それに勝るのが甘み。
これ、調味料ではなくて、ふきそのものの甘み。
食感はシャクシャクとしていて歯触りが最高。
丁寧に調理されているのがわかる一品。
宮坂さんのお料理は、本当にこういった、特に野菜の調理の仕方
提供の仕方が素晴らしいと思う。
手をかけて丁寧に、素材の良さを最大限に引き出す調理法で
味あわせてくれる素晴らしさ。
春というと、山菜が並びだし、個人的には山菜類はあまり好んでは
いただかない食材(苦みが残るので。。)なのですが、
今日、宮坂さんのお料理で山菜などをいただいていると、
今まで抱いていた感覚が吹き飛んでしまうくらい。
むしろ、こんなに山菜って、力強いのに香りも甘みもあって
奥深いんだ!って感動しました。
いやー。今回もとっても美味しかったです。
また季節を替えてお邪魔させていただきたいと思います。
ありがとうございました!
ごちそうさまでした~
●今宵のお任せメニュー
・タラの芽、金時人参、アマダイ、生湯葉あんかけ
・京都伊根143キロ鮪、千葉県勝山タイ
・三重県桑名蛤潮仕立て、湯葉真丈、胡麻豆腐
・青森深浦のサクラマスの幽庵焼き、丹波無農薬野菜
・対馬ノドグロ、筍、葉ごぼうソース、茶わん蒸し
・八寸(小柴太刀魚おかきあげ、宍道湖白魚、セリのお浸し、鯛の手毬寿司、
ひめさざえ旨煮、佐賀イイダコ、北海道ワカサギ南蛮漬け、冷製のえんどう豆、能登もずく、
京都くみ上げ湯葉出汁椀)
・上賀茂小蕪、ふき、筍の炊き合わせ
・有明赤貝、うるい、愛媛鳥貝のあぶり、菊名のお浸し、金目鯛の炙り
・土鍋ご飯、香の物、小芋入り赤出汁、九条ネギと鯛のフライ
・丹波芋薯蕷饅頭、真珠豆のあんこ、ばんぺいゆの冷やし
・やよい姫、日向夏、木の芽アイス、リンゴとぶんたん、瀬戸香のゼリー、豆腐のクリーム
・抹茶
上記にグラスビール1杯プラス日本酒2合で31,200円(サ税込)
おひとり様度:★★★
迷子レベル :★☆☆(表参道からの場合コンビニ過ぎたらすぐ)
リピ度 :★★★
2018/03/20 更新
2017/12 訪問
【再訪】なんというシアワセ感
2017年12月 再訪☆
祝!ミシュラン☆☆
相変わらず素晴らしかった。
冬の宮坂さんではいったい、どんな素晴らしいお料理がいただけるのだろうと、ワクワクしながら伺ったが、
そのワクワク感は期待を裏切らないそれだった。
特に寒かったこの日。
ズワイガニと湯葉、キンメの温かい蒸し物からスタート。
優しくて深みのある出汁がそれぞれの具に回り込み、融合。
後味の余韻も心地よくって、しみじみと美味しい。
続くお造りも、前回に続きマグロがとても美味しかった。マグロの風味、脂。少しだけ寝かした平目。
添えてある平目の肝醤油もなんて美味しいのだろう。これは明らかに確信犯的に、日本酒泥棒ですよねぃ。。
お椀はグジと胡麻豆腐。
前回ほどの着地点ではなかったものの、今回もお出汁が素晴らしい。
グジの風味も特有の癖も、このお椀の中ではすっと沁みこんでくる。
火を入れないゴマだから真っ白な胡麻豆腐。もっちり。ごまごま。
嬉しかったのは、この日特に希少だという特に良質な尾長鴨の炭火焼きをいただけたこと。
炭火で炙った尾長鴨の身の風味の良さといったら!
血が身にしっかりと行きわたり、風味と癖のバランスが素晴らしい。
しっとりと焼き上げられた身は艶やかで、かみしめるほど香りが広がる。
添えられた肝ソースでまた、風味が変化し、楽しめる。
茶わん蒸しにはノドグロとカブ。
炊いたカブは絶妙な炊き加減。さりげなく食べやすいように切込みが入っていることにもカンゲキ。
こういう細かなところまで配慮が行き届いているところが素晴らしい。
出汁も優しく、上品な脂のノドグロもとても美味。
八寸は今回は平面演出。
立体的な盛り付けの八寸も華やかでいいけれど、こうした平面的(奥行きは段差で演出)している
飾り付けは、センスのみせどころ。クリスマスが近いので、どことなくそういった雰囲気も。
写真におさめられないのがほんとうに残念。
でも、こうして記録を残しているなかで、あれも美味しかったな、またあれは食べたいな、、なんて
色々思いだされるひとときもまた、楽しい。
ある意味、写真に残さないからこそ、鮮明に刻み付けられるのかもしれない。
クエと松葉ガニは酢の物で。松葉ガニは香りがとてもよく、甘い。
とっても美味しくて、思わず「美味しい」を三回も連呼(笑)
宮坂さんの酢の使い方はとても好き。角張っていなくて、優しい。でも、ぼやけておらず
酸味がちゃんと主張している。バランスがすごくいいのだ。
そしてご飯。
煮え花から、炊き立てを2杯お代わり。
甘くてふっくらとしていて、かみしめるほどに美味しい近江米を炊いたご飯。
ご飯のアテには盛りだくさんのお漬物と、「どうぞ~」といただいた
自家製の生カラスミ。そしてタイと九条ネギのフライ。
どれも美味しくてご飯が進んでしまう。
甘味には、そばがきと黒豆と白あんに、クリスマス仕様のフルーツとゼリー。
白あんが甘すぎず香りもよく上品でとってもツボだった。
これ、あと3杯は食べれる(笑)
最後は宮坂さんに抹茶をたてていただいて〆。
今回もハイレベルで、大満足でした。
伺うたびに、宮坂さんのお料理に惹きこまれていくのがわかります。
こちらでいただくお出汁に、お野菜の美味しさに、美しい八寸に、バランスのいい調味に。
そして、宮坂さんのナチュラルな接客に。
次回また、訪問できる機会を願って。
ごちそうさまでした~
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★☆☆(入口でお弟子さんが立っていてくださいます)
リピ度 :★★★
2017/12/13 更新
2017/09 訪問
【再訪】なんというシアワセ感。
2017年8月 再訪☆
帰り際はそれはもう、なんとも言い難い幸福感で胸がきゅっとなっていた。
この日はタイミングが悪く台風が直撃、予約時間あたりが特にひどかったようだ。
豪雨でずぶ濡れになったことだとか、タクシーが全然拾えずに途方にくれたことだとか。
そんなことももう、すっかり忘れてしまっていた。とっても素晴らしくて美味しくて居心地がよくて。
またぜひ、伺いたい。そう思っていた。
・・・・・と、1年ぶりの訪問の今日も雨が降り寒い日だったものだから、前回の台風の夜のことを思いだし、あれから約1年ぶりかぁ早いものだなぁ、とお店に向かいながらしみじみと、私。
「初めていらしてくれた時からもう1年も経ったのですね。ホント早いですね」
と宮坂さん。覚えていてくれるというのはやっぱりうれしい。前回は一人だったけど
今回は食べ友さん4名でカウンター席に。
ひとりで、わーとかきゃーとか、おーとか(笑)美味しさの悲鳴を上げるのもいいけれど、
気心しれた食べ友さんとそれらをするのもまた素敵すぎて!
今回はみんなで、おいしーとか、きれいーとか、わーだとか。
いろいろな美味しさの悲鳴を連呼した夜だった。
当日いただいたのは、お任せコース28,000円(税サ別)。
以下の内容でした。
・梅酒
・葛水玉茶豆ペースト入りに鰹出汁のジュレ、焼きナスと車海老
・愛媛八幡浜天然鯛と北海道噴火湾天然マグロのお造り、篠山の香り塩
・房総鮑と松茸、加賀胡瓜のお椀
・青森アイナメ、鷹峰唐辛子、丹波篠山ズッキーニ
・桑名蛤の冷製茶わん蒸し
・八寸(いくら、姫サザエの旨煮、ストロベリートマトとほおずき、鯛の三角鮨とガリ、
炊いたしろずいき、トマトと玉ねぎのすり流し、鱧の子、鰻の印籠煮、佐島蛸、能登半島糸もずく、
紫雲丹、くみ上げ湯葉)
・賀茂ナスと長崎対馬煮穴子、万願寺唐辛子の炊き合わせ
・郡上八幡長良川の鮎塩焼き
・北海道毛蟹、黄身酢と下田キンメ炙り、鳴門の塩わかめ、キンシ瓜の塩漬け
・ご飯、自家製漬物盛り合わせ、揚げ芋入り赤出汁、淡路鱧のかば焼き
・胡麻豆腐、黒蜜
・無花果アイスクリームに、フルーツ
・お抹茶
美味しい。ホント美味しい。
特に今回、お椀に悶絶。
ひとくちいただいた瞬間、悶絶のち、気絶(嘘)。
でも、それくらい、今回いただいたお椀はジブンの中では絶品すぎました。
かつおとマグロ節を使用したお出しはただでさえ深みがあって、この心地よさに
はまってしまいそうなくらいの旨みなのにそこに鮑と松茸の風味が加わるとさらにパワーアップ。
完全無敵状態。
もう、ノックアウト!ごめんなさい。
加賀胡瓜には美しいほどに包丁が入っていて、皮目(食感固め)と身(とろり)のバランスもいい。
あー。美味しい。
そして前回同様お野菜の美味しさが際立つ。
食感、温度、質感、個々が持つ甘み、苦み、風味。
それらをとっても大切にしておられ、かつ、最大限に引き出す技術。
しゃくしゃくのキンシウリ、みずみずしい茶豆、香り立つ茄子、甘みたっぷりのトマトや玉ねぎに
お造りに添えられたシソの葉(篠山のもの)にまでも、もちろん抜かりなし。
そしてそして、ジュレの美味しさ。
鰹出汁で作ったジュレは、風味とまろやかな酸味がとてもツボ。
ジュレって実はあまり得意じゃない(酸味が強かったり、味が濃かったり)ことも多いのだけれど
宮坂さんで出てくるジュレはどれもそれらのバランスが素晴らしくとれている。
だから、素材を邪魔しないし、ジュレ自身も主張しすぎない。
そこがまた、素晴らしいのだ。
美しすぎる八寸は、脳内メモリの中にはしっかりとインプットされているけれど
やはりどうしても1枚くらいは、、、と写真に残したくなるスケベ心が働くほど。
立体的な配置バランスもいいし。絵心が(私にはないですが(笑))くすぐられる、と思う。
と、いろいろにおいしすぎてもう語れない(笑)
それくらい、いろいろに満足できる内容だった。
〆のご飯も相変わらず美味しい。
豪華な漬物盛り合わせで、ご飯おかわりは必須ざます★
残った分は塩結びにしてお土産にしてくださいます★
気さくで、素材や調理方法についても丁寧に教えてくださる宮坂さんの接客や
お弟子さんの気の利いた接客も相まって、終始ゆっくりと過ごした約3時間でございました。
前回同様、雨の降る日だった(台風ではないけれど(笑))し
そして、前回同様帰り際には、美味しさの余韻で胸がきゅっとなっていた。
雨ときゅっと。雨きゅっと!雨きっと。いや、次回は晴れの日でどうかありますように。
(雨だと湿気で髪の毛がすごいんです。。。。)
美味しかったです!季節を変えて、また伺います。
ごちそうさまでした~
おひとり様度:★★★
迷子レベル :★☆☆
リピ度 :★★★
★4.7→4.9
2017/09/05 更新
2016/09 訪問
なんというシアワセ感。
2016年9月 初訪☆
帰り際はそれはもう、なんとも言い難い幸福感で胸がきゅっとなっていた。
この日はタイミングが悪く台風が直撃、予約時間あたりが特にひどかったようだ。
豪雨でずぶ濡れになったことだとか、タクシーが全然拾えずに途方にくれたことだとか。
そんなことももう、すっかり忘れてしまっていた。
お店は六本木と表参道のちょうど中間あたり。
地下にあるのだが目立つような看板等はないため初訪問だと迷ってしまいそう。
だがそこは、安心。
お店の外でお弟子さんが待っていてくださるのだ。
(雨の中待たせてしまってすみません)
階段を下り、お店へ入るとグレーの漆喰と一枚板のテーブルカラーのコントラストが
視覚に訴えかけてくる。すごくいい。すごく好み。
この日はたまたま私以外は同じグループの男性陣ということもあって
店主の宮坂さんは気さくにたくさん話しかけてきてくださった。
お料理の丁寧な説明ももちろんのこと、好きなジャンルのお店のお話だとか京都のお話だとか。
なんていうか、初訪問で宮坂さんを独占したかのような贅沢感(笑)
お料理があまりに美味しくて、だんでぃな男性たちが陣取るカウンターの一番端っこで
「ひゃー、きれいー、おいしいー」だなんてぶつぶつ言っていた私を
お隣の男性が若干、不思議そうに見ていたのは内緒。
お酒はグラスビールでまずのどを潤し、その後は梅酒をロックで2杯いただいた。
日本酒もいろいろそろっているのだそう。
コースのお値段は基本は25,000円。
食材の仕入により価格は変動するとのアナウンスを予約に際に丁寧に説明いただいた。
予約の電話の際から、この「出会い」はドキドキの始まりだったのだわー。
と今改めて思っても、ドキドキ。
ということで、この日のお会計は、お酒込みで29,200円。
いただいたお料理の内容は以下の通りでした。
・山口ぐじ、胡麻豆腐、菊花あん
・北利尻ヒラメ、エンガワ、大間中トロ(144キロもの)、中トロ、赤身に白菜のお浸しを昆布醤油と柑橘塩で
・昆布森毛蟹の湯葉真丈、白ずいき、松茸
・千葉タケオカの太刀魚の実山椒ソース、丹波篠山無農薬のマイクロきゅうり、オクラの花のつぼみなど
・丹波栗の揚げ栗、揚げ銀杏、秋刀魚の赤酒山椒炊き、紫雲丹とくみ上げ湯葉、佐賀の小肌と糸もずくの酢の物、
姫サザエ、新いくら、つる菜と揚げの炊いたもの、真鯛手毬寿司、赤ずいき酢漬け
・里芋と煮穴子(長崎)、万願寺唐辛子、春菊の炊き合わせ
・佐島真タコとオクラ、同タコの吸盤、房州鮑、静岡キンメをさっと炙り海苔醤油を乗せたもの、
錦糸瓜の土佐酢ジュレ
・滋賀甲賀近江米(新米)をにえばな、時間をおいて、1杯ずつ、篠山万願寺唐辛子を巻いた牛肉のフライ
自家製香の物、揚げた小芋を入れた赤だし、
・薯蕷饅頭、新栗入りの餡、お抹茶
・豆腐クリームのせいちじく、ステビア、マイクロトマトマト、洋ナシ、柿、巨峰、シャインマスカット、グレープフルーツのジュレ
スタートの胡麻豆腐からノックアウト。
白胡麻を丁寧に伸ばして作った胡麻豆腐はどこまでもピュアで上品な味。
特製の昆布醤油でいただく白身魚はねっとりと旨味もしっかり。
脂の加減がとてもいいマグロと、お刺身もきっちりと丁寧に。
そして、昆布森の毛蟹で作ったという湯葉真丈。
毛蟹の甘さと湯葉の仄かな豆風味とお出汁のバランスが素晴らしい。
思わず、ひゃー美味しいと唸ったお椀。
太刀魚は実山椒のソースで。
この太刀魚はかなり大きなサイズらしく脂乗りがすごくいい。
時々若干臭みが気になったりするお魚なのだけれども
宮坂さんが出して下さった太刀魚はそれが皆無。
うーむ。すごい。
そしてそして、華やかなる八寸。
写真でお伝えできないのがなんとももどかしい。
丹波から届いたばかりの栗を揚げたものやほくほくの銀杏。
赤ずいきを酢漬けにしたものが特に印象的。
衝撃的だったのは、佐島タコと鮑に添えられたきんし瓜。
土佐酢とお出汁の入ったジュレがかかっているのだけれどもこれがなんとも奥深い味わい。
酸味と甘み、塩のバランスがよく、きんし瓜のシャクシャク感が相まって素晴らしかった。
お料理の最後を飾るのは滋賀甲賀近江米(新米)の炊き立てご飯。
まずは「にえばな」で味見。
なんて表現したらよいでしょうかね、いくばくかおかゆのような状態の米粒のなかに芯がある感じ。
しっかりと噛みしめて甘みを堪能。
そして時間を置いて変化した「御飯」のお供には
自家製のお漬物や篠山万願寺とうがらしを巻いた牛肉の揚げものをおかずに愉しみます。
赤出汁のお椀の中には、揚げた小芋。
最後は自家製の新栗入りの餡子を包んだ薯蕷まんじゅうをいただきながら
宮坂さんがたててくださったお茶をいただきます。
そして本当の最後は、いちじくやマイクロトマト、洋梨などのフルーツの
のったグレープフルーツジュレ。
トマトの味を敢えて合わせているのは面白いなぁ、個性でしょうかね。
グレープフルーツのジュレはやや甘めながらも、すっきりしていてすぅっと染み入る感じ。
全体を通して、穏やかさと幾ばくの捻りと力強さを感じる、個人的に非常に好みの流れ。
食べていてほっこりするというか、身体にじんわり染み込んでくる感じの美味しさ。
メモはOKだけども、写真はNGなので、美しい盛り付けや思わずきゅん、、、、
としてしまう器なんかがお見せできずにさみしい。
でも、お店に伺えばこれらに出会うことができるので、まだの方は是非、ぜひ、ゼヒー。
季節を変えてまた、再訪したいお店。
いや、再訪させてください。
ごちそうさまでした~
お一人様度・・・★★★
迷子レベル・・・★★☆(タクシー推奨)
リピ度・・・・・★★★
2016/10/08 更新
2021/3 再訪☆
春こそ、宮坂さんに訪問すべき季節。
宮坂さんのお椀は、何もかもが大好きだけど
一年を通じて特に好きなのが主に3月限定の蛤のお椀。
お椀のバランスが絶妙すぎて、個人的にピンポイントで
好きすぎる。桑名の蛤の出汁と相まって、
なんてキレイで美味しいの。。
そこに大好きな滑らかでピュアな胡麻豆腐。
もちもちですっととけて、後味がすごくよくて。
大好きなものの組み合わせで、最強のお椀でした。
凛々しくて繊細で、とても美味しかった。
そしてそして、朝堀の塚原筍。
こちらはさっと焼いて出汁醤油で。
ふわんと軽い香ばしさに、筍の穏やかな甘味が美味しい!
筍もとても柔らかくて。二年越しでようやくいただけてとても嬉しかったです。
スタートの貝寄せから素晴らしくて、ぐっと心を鷲掴みに。
ホッキ貝、タイラ貝、ホタテ、そして菜花にウルイの餡で。
穏やかでとても美味しい。春らしさって正直あまりピントこないことも多いのだけどこういう味わいをきっと言うのかもしれないな。
相変わらず楽しくて美しい八寸は日本酒泥棒。
宮坂さんが出してくださるお酒はあまり出会ったことがなくて、お店にうかがう度に実は楽しみにしています☆
焼き物はサクラマス。
幽庵焼きで。脂がキレイでタレの味も上品で、ため息の出る美味しさ。こんなに丁寧に焼かれたお魚をいただけてしあわせ。丹波篠山の無農薬野菜もいつもながら味のアクセントになっていて好きだなぁ。
美味しいごはんとご飯のおとものあとは、茶菓子。
なんとつくしの干菓子!初めていただいたかも。
この季節ならではのものです。
作りたてのさくらもちも。
宮坂さんの御料理をいただくと、背筋がぴんと伸びるというか、なんというか。でも決して緊張するとかそういうことではなくて、五感をつかってすべて、その美味しさや宮坂さんの美学を感じとりたい!って全力で食いしん坊になっているから、かも♪
今宵もご馳走さまでした!