6回
2017/12 訪問
【再訪】冬の温。
2017年12月 再訪☆
12月のしのはらさん。
初めて伺わせていただいた時からはや、1年。
なんだかあっという間過ぎます。
たくさんの、素敵な有難いご縁に感謝しながらの、2017年でした。
この日は平日の2回転目(20時~)の会で。
贅沢な冬の食材をたっぷり使ったお料理や、青首鴨、
鰻を揚げて御飯にまぶしたもの、など、大好きな食材が並びました。
御椀は松葉ガニ。
ほろほろしっとりな真丈、優しくて染み入るお出汁。
年間を通じて一番、染み入る優しさかもしれない。
食材等によってお出汁を変えているということなので
季節によって、色々なお椀の切り口を楽しめるのもまた、
しのはらさんに通わせていただきたくなる、理由のひとつなのだ。
前回それを実感して、今回更に、実感。
うん、スゴイや。。
八寸。お野菜も多く並びます。
滋賀かんぴょう(水口かんぴょう)は甘辛いお出汁が沁みて食感も優しい。
こういう、じんわりとした美味しさって、冬に特に沁みる。。
なんだか今回、「沁みる」というwordが連発してしまっているけれど(笑)、
とにかく、野菜の滋味深い味わいが、沁みるのです。
青首鴨は炭火焼に。
きゅっとしまった身質、香りもいい。
フレンチだったらワインなんだろうけれど、日本酒にもしっかり合います。
熊と猪を半分ずつ炊いたものは、相変わらずに美味しい。
脂が甘くて、身も適度な弾力ある肉質。
そして脂が溶けだしたお出汁の少し、キリっとした味わいがまた、いいですね。
御飯は鰻を揚げたものをのせて。
揚げた鰻を御飯に、、、、美味しくないわけがありません!(笑)
ウナギスキーとしては嬉しい限り。
甘辛くサクフワなうなさまと、ほくほく御飯。美味しい。
そしてそして、甘味にも今回唸った☆
ユリ根と黒蜜のくずやき、ということですが、ユリ根のほくほく感と
黒蜜のあま~い香り、くずでもっちり。これ、とっても美味しい!
このほっこりかん、染み入る。。。。
(あ、また言ってしまった。。。(笑))
今年1年間、ありがとうございました☆
美味しくて楽しくて。
客席全体をきちんと見渡して、その場の空気感を読み取って。
常連客とそうでないお客様への対応についても、その場全体が何かしらひっかかったまま
お店を後にしないような心づかいができる素晴らしさ。
みんなが、「美味しい、楽しい」と感じるような、その工夫、努力。
改めて、スゴイなぁ、と感じました。
来年もよろしくお願いいたします!
ごちそうさまでした!
お一人様度:未確認
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
予約難度 :★★★
使用金額 :2名で58,000円(お任せコース+税サ+グラスビール2+日本酒3合)
★4.5→4.6
2018/03/21 更新
2017/06 訪問
【再訪】夏の温。
2017年6月 再訪☆
今回は17時半スタートで。
早めのスタートだと夜が長い気がして?いいですねぇ♪
前回までの訪問と同様、篠原さんはじめお店の方々皆さんがにこやかでハツラツとしていて、
素敵な接客、おもてなし。
今回いただいたお料理は以下の通りでした。
・玉子豆腐、じゅんさい、牡丹海老
・おくらのすり流し、毛蟹真丈
・お造り(釜石本鮪、宮城まこがれい、五島列島アオリイカ)
・蒸しあわびにスッポンスープで炊いたおかゆ
・八寸
・安曇川の鮎と琵琶湖の鰻
・舞鶴産鳥貝のフライ
・蒸鮑と生鮑、鱧の鍋
・石川芋と茄子、いんげん豆
・新生姜の炊き込みご飯(フカヒレ入りスッポンスープ餡かけ、雑炊)、飛騨牛のしぐれ煮
・あじさい金団
・抹茶
6月!夏の食材を使ったお料理。
鮎は鰻と相盛りに。
通常ならば鮎単体で提供しますが、サイズなどのこともあって
琵琶湖鰻との豪華なひとさらに。
こういう演出は賛否両論ある(らしい)のですが
我々食べ手にとってみれば、そこまで小難しく考えるべくテーマでもないのかなぁ
なんて思いながら、美味しくいただきました。
珍しかったのは鳥貝のフライ。
きめ細かいパン粉でさくっと揚がった鳥貝は食感も香りもよく美味。
相変わらずダイナミックで素敵な八寸も楽しかったですよ~。
この日一番個人的ツボ★だったのは、毛蟹真丈の入ったおくらのすり流し。
今回で有難いことに3度目の訪問なわけなのですが、今回のお椀のイメージは
従前とは異なったもので。おくらという食材のせいもあるのかもしれないけれど
出汁の加減が柔らかくって、とふわっと香るおくらの風味のバランスが絶妙。
とっても美味しかったなぁ。
新生姜の御飯もさっぱりとしていて美味しかったし。
御飯の3通りのバリエーションも楽しめました。
デザートはあじさいに見立てた金時。美しいですね~。
しのはらさんのお料理の美味しさと居心地の良さは一度訪問して是非
いろいろなかたに体験していただきたいなぁ。
また伺いたいっ!そう思わせてくれる、お店の代表格だと思います。
素敵なプラスアルファがたっくさん詰まった、お店ですよね☆
ごちそうさまでした~
迷子レベル:★★☆
リピ度 :★★★
★4.1→4.5へ
2017/08/13 更新
2017/03 訪問
【再訪】春の温。
2017年3月 再訪☆
2度目のしのはらさん。
今回は春の食材をたっぷりと楽しめた。
●おまかせコース(28,000円+税)
・香煎茶
・スコットランドオマールブルー、青森ウニ、本みる貝、花わさび、うど、土佐酢にこごり
・青森蝦夷鮑、たまごとくず豆腐のお椀、しゅんらん
・お造り(赤井川のいか、大間黒まぐろ、たけおかの太刀魚)
・初カツオとわさびの葉
・虎フグ白子とトリュフの蒸し寿司、花わさび
・八寸(もろこ、三雲でとれたきじのお浸し、ふなずし、庄内麩クリムチーズサンド、
たまご真丈、白エビ京湯葉、ふきのとうの天ぷら、トラフグ皮ぬたあえ、いいだこ
白魚酒煮、菜の花からし和え)
・フォアグラ柿最中
・クマたけのこ、ほしぜんまい、クルマエビ、こごみ、自家製ひりゅうず
・焼きすっぽん
・千葉ハマグリ潮鍋
・タケノコの炊き込みごはん
・よみぎきんとん
・お薄、奈良の古都華(いちご)
美しき八寸は前回訪問時の12月にいただいたものとはまた違う世界観。
春の温を感じる内容。
食材の影響もあってか、全体的に穏やかな印象。
春は春で、季節を感じる食材から伝わる滋味深さがあり良い季節。
例えば大きな大きなハマグリとたっぷりのわかめの潮汁。
肉厚なハマグリはとっても味が濃厚で、出汁にもハマグリのうまみが溶け込み
力強くもあたたかで朗らかな味。
わかめもとても肉厚でしっかりとした食感、海の味。香りも良かった。
タケノコ入りの炊き込みごはんは2種類の食べ方で。
炊き方は固めの炊き加減で前回よりも好みに近かった。味はやさしい。
デザートにはしのはらさんイチオシの奈良の古都華という苺。
大粒ながらも繊細な甘さ。おっしゃる通りホント、おいしい。
丁寧な仕事、今では面倒に思われがちな仕事を丁寧にすること、を
モットーとして実践しておられるしのはらさん。
今回も前回同様、しのはらさんのお人柄とお料理に触れあえたひととき。
美味しかったです。
ごちそうさまでした~
★4.3→★4.1へ
おひとり様度:★★★
迷子レベル :★☆☆
リピ度 :★★☆
予約難度 :★★★(基本的に最低3か月以上待ち)
こんな人に向いている:
・食べて&程よく飲んで銀座和食で3万以内
・気さくで和やかな接客が好きだ
・華やかとおいしさの両立
・素材を大切に和を引き出す味わい
2017/05/06 更新
2016/12 訪問
店主が放つオーラは、店の全てに伝播する
2016年12月 初訪☆
店全体がキラキラとしているこの空気感は、居心地は。
まだ開店間もなく誂えが新しいからだけではきっとない。
ただ単に美味しいと感じるものだけをいただくのならば
あたたかな自宅だって良いはず。
だけど、あぁ、おいしい、シアワセと心からほっこりとするそのひと時は
客ひとりひとりに対して心を伸ばす、店主の人柄あってこそ。
人柄、というと、まだ初対面であるしのはらさんに対してあまりにも失礼(冷や汗)
だと想うので、なんというか、その、、きらきらなオーラがあると感じるのです。
口からふっと出た疑問点を拾う。そこに丁寧な説明を重ねる。
久りぶりの訪問であったことを覚えている。そこに感謝を重ねる。
初訪問でキンチョーしている客がいる。そこにくったくのない笑顔で安心感を重ねる。
お料理もたくさんいろいろなものが重なりあっている。
華麗で、豪勢で、面白くもあり、素材と素材が重なり合って、店主同様きらきらと輝いている。
●25,000円のお任せコース
・柚子椀(子持ち昆布、増毛のボタンエビ、浜中雲丹、セイコガニ、蝦夷鮑)、にこごり、伸ばした土佐酢
・鼈のお椀、胡麻豆腐、炊いた近江の蕪、焼きねぎ
・余市のアンキモを混ぜたシャリに松葉ガニを合わせたもの
・お造り(明石ひらめ、ハリイカ、氷見寒ブリ、ヒラメ、イカ、
いぶりがっこと大根おろしを合わせたもの、にこごり)
・八寸(ラフランスと小肌、海老芋と車海老を混ぜた卵真丈、菊蕪、佐島の煮蛸、
焼いた琵琶湖の青首鴨、水口干瓢、琵琶湖の鮎を使ったなれずし、能登ナマコのこのわた和え)
・フォアグラ、柿、最中
・マナガツオの幽庵焼き、辛み大根
・くもこの醤油焼き、トリュフ
・ツキノワグマの鍋
・カニみそと蟹殻からの出汁のご飯(1杯目)
・すっぽんとフカヒレのスープのだし餡かけごはん(2杯目、3杯目)
・さざんか、つくねいも、ユリ根、粒あん
12月。
食材的にも日本料理をいただくには素敵な季節。
沢山の素材が重なり合いながら喧嘩しないゆず釜から始まり、
とぅろん、とした艶めかしい食感が魅力的な
胡麻豆腐の入った鼈のお椀の優しさ・旨味が体に沁み入り。
そして、酢飯に餡肝を混ぜたシャリに松葉ガニを乗せたもの、だなんてなんて豪華。
お造りももちろん丁寧に、しっかりと。
皮目を炙ってあるヒラメは香りがいいし
いぶりがっことだいこんおろしを合わせた薬味と食べる脂ののった鰤もまた美味しい。
そして八寸。
盛り付けの様子をみているだけで、わくわく・うきうきしてきてしまう。
丁寧につくられた八寸。
ひとつひとつ説明を受けながら、どれから食べようかな?なんていう風に
考えるのもまた、八寸の魅力のひとつですよね。
この盛り付けは2人前。お隣の紳士とわかちあいながらいただきます。
特におおぅ、と唸ったのはコハダとラフランス。いっけん相性が「?」にも思うけれど
ラフランスがコハダの臭みを引き出すこともなく、甘く酸味があって面白い。
香ばしい最中にフォアグラをサンド。これは手渡しで。中には柿。軽いフォアグラ。
フォアグラはもう少し濃厚な方が柿とのバランスも良さそうかな。
そして、続くのは焼きもの。
マナガツオとくもこ。
焼き方も申し分なく、くもこに塗られた醤油が香ばしい。
さて、鍋。
熊鍋です。恐らく人生初めての熊鍋。
すっきりとした味の出汁に熊の脂から出たであろう甘みが混じった味。
肉も食感もほどよくあって、噛みしめるたびに旨い、系。
なんとなく、だけど、やぼったい感じも多少はあるのかな?と思いきや、ぜんぜん。
流石です。一緒に炊いた野菜も美味。
そしていよいよ〆ラッシュ。
蟹の炊き込みごはんを3通りの頂き方で楽しむ。
まずはそのままで。炊き加減はやや水分量が残る感じだけども柔らかすぎはしない程度。
ふんわり甘い。
つづいてふかひれのあんかけをかけて。
これも贅沢な食べ方。そして、鼈のスープでおじや風に。
鼈のスープがとても美味しい。しみじみ。
今回のこのお食事会はみつごとうさん様プレゼンツ「しのはらさん貸切の会」という素敵な会。
お誘いいただき、ご一緒させていただいたこのひとときは、とても楽しく美味しいものでした。
改めて、みつごとうさん様、ありがとうございました。
「店主が放つオーラは、店の全てに伝播する」
きらきらなしのはらさんの空気感が店中に伝播して、
美味しいね、って皆が笑顔で、きらきらと輝いていたシアワセなひとときでした☆
ごちそうさまでした~
2017/02/09 更新
2019年4月 再訪☆
花山椒を愉しむ会☆
この日はご常連様主催カウンター貸切の会。
ありがたく参加させていただきましたよ==
とっても久しぶりのしのはらさん。
約1年ぶりかな?
それでもしのはらさんは「おひさしぶりですね!!!」と
覚えていて下さった。うれしいなぁ。
花山椒。
あの香り、あの鮮烈な辛み。
苦み。
実はあまり得意なほうではないのです。
でも、「上質な」花山椒は、薫り高く辛味は品があり、
苦みもすっと引いていく別物。
ということをちょっと前に知って。(遅い?)
しのはらさんでいただく花山椒をとっても楽しみにしていました。
牛肉や筍、白子、蛤鍋などの食材に花山椒を。
お肉の脂の感じと花山椒は鉄板の美味しさ。
蛤鍋の素晴らしい出汁にたっぷりの花山椒。
じんわり優しい旨みに、花山椒の刺激がプラスされると
こんなにも感じがかわるのですねー。
しっかりとした味わいのものへの花山椒っていうのは
多々経験があったけれど、こうして優しい味わいのものへの
花山椒っていうのも、ステキ。美味しい。
季節柄八寸は、花見仕様で。
立体的に桜が飾られ、目でも楽しい八寸。
お椀はホワイトアスパラガスと毛蟹の真丈に
特製のばちこを添えて。
季節と食材に合わせて出汁を変え、
その時々一番最高の魅せ方をしてくれる。
初回の訪問時よりもどんどん洗練されてきている
印象で、特にお椀が著しくそう、感じさせてくれる。
お椀はやはり、こういったお店へ訪問したときの
愉しみのウエイトが大きいし、
再訪したいと思うかどうかの決めてでもある。
しのはらさんのお椀は、季節ごとに本当に楽しめるし、
今回もまた、真丈の甘みと吸地のえんみが
見事に着地していた。美味しかった~。
貸切会ということもあって、終始とっても賑やかで
久しぶりのしのはらさん、とても楽しかったです。
お弟子さんには女性も入られたようで、
若手をけん引するしのはらさんが、ますますオトコマエに
見えました!
やっぱりかっこいい、しのはらさん☆
ごちそうさまでした~
おひとり様度:★★★
迷子レベル:★☆☆
リピ度 :★★★
予約難度:★★★