レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/07訪問 2014/07/27
一月家〜日本三大居酒屋湯豆腐|Enosays in idleness
大正3年創業のもとは料理旅館が始まりの伊勢の名居酒屋。太田和彦氏が日本三大居酒屋湯豆腐と称していることもあり、伊勢神宮ではなく、ここ一月家を目当てに伊勢へ。
昼の14時からの営業で10分ほど前に到着し店前で待つも、快く迎え入れてくれたので、フライング入店。迎え入れてくれた主人が4代目で、伊勢の人は皆温かい。カウンター席後ろにテーブル席や座敷席があり、席数は100席ほどらしく広めで気持ちの良い空間。カウンター前にある札式のお品書きも味があり、50種類ほどの豊富なバリエーション。
お目当ての湯豆腐は、豆腐一丁を横半分にしており、だし醤油に鰹節とねぎがたっぷり乗ったビジュアルも良く、少し七味を振っていただく味も抜群。その他におすすめの刺身やたき物、焼きあげなど、どれもお酒と合うものばかり。
お酒はビール、日本酒のほかにお茶割りや梅割りを。前割してるため飲みやすさはあるが、ほぼロックの勢いで焼酎が注がれるため、飲み過ぎには注意が必要かも笑。
常連さんや三代目夫婦との会話も一月家では酒のつまみの一部であり、個人的には丸千葉と似た印象を受けたほどで、伊勢に一月家ありの名居酒屋の看板に偽りなし。
2位
5回
2017/06訪問 2017/07/30
今年の予約はすでに一杯の人気のタイ料理店だが、ありがたいことに、およそ月1回のペースで訪れることができている。
ミーハーグルメの自分は、もちろん人気が出始めてから知ったのだが、露出控えめな時代から通っている人こそ、真のグルメだと尊敬する。
ここに来る前に「正直ビアホール」でビールを飲んで来るのがルーティーンなので、ソンポーンでのドリンクは眞露の緑茶割り一択。
この日はネームクルックを事前にお願いしていなかったので、サラダ系はヤムサイタン(コブクロサラダ)とヤムウンセン(春雨サラダ)にしたが、サラダという名の酒のつまみで、相変わらず美味い。
たっぷりのパクチー&ミントともに。
ソンポーンさんおすすめの肉料理にハズレなし、というか全部当たりなのだが、豚肉の串焼きを。
他店とは完全に一線を画しているトムカーガイは美味しさもさることながら、インスタジェニックな一品。
意外とソンポーンでは初のガパオライスで締めて、いつもながらの大満足感が身体中を駆け巡る。
今年が日本でのファイナルイヤーになるはずだったが、その予定に変更ありの情報を漏れ聞いている。
8月に訪れた時に直接聞いてみようと思うが、様々な事情が絡み合っていて、その噂が事実だとしても手放しでは喜べないのが正直なところ。
確かなのは、たとえタイに帰ろうとも、タイにまで食べに行きたいと思っている、それほどまでにソンポーンさんの料理に魅了されているということ。
それだけにソンポーンさんが望む形に収まってくれればいいな、と勝手に思っているけど、そんな簡単なことではないのかもしれない。
いつもソンポーンさんの後ろに掛けてあった予約カレンダーが無くなっているのを見て、いよいよラストソンポーンまでのカウントダウンが始まっていることを実感する。
そんな寂しさもソンポーンさんの料理の美味しさで、味わっている間は忘れさせてくれる。
この日はソンポーンさんにお任せで、ネームクルックからスタート。前回はヤムネームだったので、久しぶりのネームクルックだったが、やっぱり美味しい。そしてガイヤーンにヤムウンセン、最近お気に入りのサイクローク・イサーン。ソンポーンさん自家製のもち米が入った発酵ソーセージで、マイベストソンポーンメニュー入りした一品。
締めにはいつもグリーンカレーかレッドカレーが定番だったが、今回はカレーラーメン。カレーのクオリティの高さは言うまでもなく、堅い麺と柔らかい麺のそれぞれの食感の違いが楽しい。この期に及んで、また新たな〆ソンポーンスタイルが生まれてしまった(笑)
つぎの自力予約は11月で、それでファイナル。他力予約を含めても残すソンポーンは数えるばかりだが、「日本に飽きた」と笑って話すソンポーンさんの明るさに救われる。
ついについに今年いっぱいで終わってしまうみたい(泣)。タイへ帰る帰ると言いながら続けてきてくれた、嬉しい帰る帰る詐欺がついに真実になってしまったようだ。。。
年内の予約もほぼいっぱいで、マイベストタイ料理店に来れるのも、あと数えるばかり。この日もソンポーンさんの料理を味わえる幸運を噛み締めながら、5人で6品を。
最近はネームクルックばかりだったので、久しぶりのヤムネームからスタートし、クリスピーで美味しいソンポーンさん風唐揚げ。海老とイカの海鮮サラダにマイベスト腸詰めといえるソンポーンさん特製腸詰め。最近マイ定番化しつつあるトムヤムクン茶碗蒸しに、締めはグリーンカレーそうめんで、ソンポーンでは個人的にレッドカレーよりもグリーンカレーが好き。
相変わらずの美味しさに幸福感を覚えると同時に、改めて来年は味わえない悲しみが襲う。
最近やめていたポストソンポーン探しもまた再開しなければいけないが、どうやらソンポーンさんはタイでお店をするらしく、いっそバンコクに行ってしまった方がいい気がしてきた笑。
2017年初ソンポーン。
ソンポーンでは外せないネームクルックからガイヤーン、マイベストのトムカーガイを。加えて今回初めて食べたタイのハムサラダに、締めはグリーンカレー。日本人向けの小細工なしのストレートな味わいは、たった5席のプラチナシートをタイ・イサーンへといざなう。
いつもの眞露の緑茶割りとともに、ソンポーンワールドを堪能。ソンポーンさん今年もよろしくお願いします。
2016年ソンポーン締め。
マイベストタイレストランのソンポーン 。今年もお世話になりました。また来年も食べられることに感謝です。ソンポーンさんオリジナルのトムヤムクン茶碗蒸しも最高。
2015年2月再訪
http://ameblo.jp/enoking1017/entry-11988523722.html
浅草寺の奥の奥浅草と言われるディープゾーンにあるタイ料理店。タイ東北部のイサーン地方の家庭料理を作るのは、店名にもなっているソンポーンさんで、たった5席のなぜかカラオケもあるコンパクトな店内を一気にタイへといざなう。
メニューはどれもほぼ1000円前後で、かつボリュームたっぷりのため、色々頼める5人がおすすめ。カウンター目の前で調理するので、店内全体に香りが充満し、その香りだけでもつまみになるほど。
ヤムネームやヤムサイタンのサラダは具沢山でまさに食べるサラダ。香菜たっぷりで香りが食欲を刺激する。サイウアというソーセージはシンハービールとの相性抜群だし、グリーンカレーの旨さも半端なし。スパイシーなのがイサーン料理の特徴で確かに辛めだが、嫌な辛さはなく、辛さの中に旨さがある。
旨さもさる事ながら、驚くべきはその安さ。7品食べて、シンハービールに眞露ボトルを2本入れて、1人4200円は脅威のコストパフォーマンス。
決してタイ料理偏差値が高い訳ではないが、一気にマイベストタイ料理に躍り出た。あるブログではソンポーンさんが近い将来タイに戻るとあり、行ける時に行っておきタイ。
3位
1回
2014/08訪問 2014/08/03
トリプレッタ〜前菜とワインとピッツァのハットトリックピッツェリア|Enosays in idleness
武蔵小山に新しくできた注目ピッツェリア。オーナーの太田氏は中目黒のサルヴァトーレに始まり、ナポリのマリーナ、そして南青山ナプレの主任ピッツァイオーロを務めた経歴の持ち主で業界でも有名人。それだけにオープンして半年弱だが、すでに人気店となっている。
スナックが立ち並ぶ細路地の味があるロケーションとは対照的に、明るい店内は美味しい空気で充満している。白ベースに青文字の薪窯はさわやかで、ナポリの名門ステファノフェッラーラ製。
マルゲリータは950円という価格で武蔵小山ならではといえるかも。サルコロッソで作られた生地は美味しく、さすがのピッツァバランス。すっきり飲みやすいフィアグレの白ワインとも良く合う。
その他、信玄鶏の丸焼きやサルシッチャ、カプレーゼなどピッツァ以外の料理も良く、まさに店名通りのハットトリックなお店。
惜しいことにピッツァがは1枚しか食べられなかったので、次は大人数で様々なピッツァを楽しみたい。
4位
1回
2014/08訪問 2016/03/05
FUJIMARU 浅草橋店〜醸造所直営のハイセンスダイナー|Enosays in idleness
大阪の島之内フジマル醸造所直営のワインショップ&ダイナーが東京に進出。オープンしてまだ日が浅いが、ブルータスの酒場特集の表紙になるなど、すでに高い注目度を誇る。
船宿が並ぶ神田川沿いの1階にはパリ発のコンセプトショップ「ANATOMICA」があるビル2階のロケーション。ショップに入って階段をあがるアプローチが面白い。
コンパクトな店内にはテーブル席とカウンター席があるが、神田川を見下ろす窓際の立飲み席が一番良いかもしれない。
隣はワインショップになっていて、14度に温度管理されていて涼しい。自然派ワインを中心にストックは1200種あり、ここから選んでダイナーへの持込も可能。【持込料は1000円or1500円】
ワインはグラスでも楽しめ、自社醸造の生樽ワインは1杯500円。グルジアことジョージアワインなどマイナーなワインもあって、様々なワインに出会うことができる。
フードもバリエーション豊富で、メーカーズセレクションからパーラー江古田のパン、へんじんもっこの生サラミ、大阪たこりきのクロケット。クロケットはたこ焼きの中にソースが入ったユニークな一品で見た目もいい。シェフはグレープガンボ出身の山田シェフであり、ワインに合った料理はお手の物だろう。
ロケーション、アプローチ、ワイン、料理いずれもポイント高い。恵比寿や西麻布ではなく、浅草橋というのが逆によく、センスの塊のようなお店。
5位
1回
2014/08訪問 2014/08/23
バロッサ〜柳ヶ瀬発の世界基準バー|Enosays in idleness
岐阜・柳ヶ瀬に全国から客が訪れる世界基準のバーがある。オーナーバーテンダーをつとめるのは、世界最大のバーテンダーコンテストで2年連続で日本のトップ3に選ばれた中垣氏。
地階には同経営のスペインバルの「バル・バロッサ」があり、バロッサはしごも可能なロケーション。店内はカウンターメインのまさにオーセンティックな雰囲気。
岐阜の県鳥である雷鳥マークのフェイマスブラウスの柳ヶ瀬ハイボールからスタート。ご当地ドリンクで、生姜、レモン、胡瓜を使うのだが、スライスの仕方にセンスを感じる。
モヒートはキューバ産のラムとキューバ品種のミントにキューバで使われるライムで作るモヒートはまさにキューバンモヒートで、マイベストに匹敵するクオリティ。
締めはマティーニでギムレットと並ぶシグネチャーカクテルで、50年使用しているグラスでの提供。ステアにより、すっきりしたドライな飲み口にほのかな甘さを引き出す技術がさすが。
お酒の美味しさはさることながら、中垣氏の所作を見ながら時間を忘れられる空間がそこにはある。
6位
1回
2014/06訪問 2014/07/21
鳥長〜電話番号非公開の美味しい鳥料理店|Enosays in idleness
練馬駅からやや歩いた住宅街のロケーションの焼鳥店。知る人ぞ知るという形容詞はよく使われるが、ここ鳥長は電話番号非公開ということもあり、まさにその表現がぴったり。看板には灯りがなく、仕度中の札から、予約客以外は営業しているとも思わないだろう。
常連さんにお任せしたメニューは、生つくねに始まり、鳥刺、ささみ、揚げ物、野菜詰め、焼鳥に締めのスープとラーメンまでかなりのボリューム。
特に出色だったのは、生つくねにチキン南蛮、チキンカツ、マッシュルーム詰めと、焼鳥店というより鳥料理店と言った方がしっくりくる。
職人肌の店主が1人で切り盛りしているため、提供ペースはややゆっくりめなので、しっかりと時間をかけて味わえる。
7位
1回
2014/09訪問 2014/09/23
タフィア〜コロンボ&ティポンシュ|Enosays in idleness
西麻布にあるラムバー。有名すぎるほど有名なお店だが、なかなか訪れることができず、初タフィア。看板は一切出ておらず、知らなければ通りすぎてしまうほどだが、この西麻布の裏通りは知らなければ通らないだろう笑。
ラム専門だけに、ラムのラインナップは300種類ほどのバリエーションで、名物オーナーの多東さんは日本ラム協会の発足メンバーでもある。
そんなラムやオーナーと並ぶタフィア名物がコロンボという料理。カリブのマルティーニ島などの郷土料理で、ラタトゥイユにスパイスを加えたもの。カレーか否か問われる料理だが、確かに言えるのは美味しいということ。
合わせるお酒はラムにライムと砂糖を加えただけのティポンシュという現地で一般的なカクテル。シンプルだけにラムの香りをストレートに感じることができ、コロンボのスパイスを引き立てる。店内の雰囲気もスローな感じで、西麻布にカリブあり、タフィアあり。
8位
1回
2014/09訪問 2014/10/12
神保町 傳〜傳タッキーにフォアグラ最中|Enosays in idleness
神保町にあるミシュラン2014で一つ星獲得の和食店。駅から近いロケーションではあるが、目立った看板もなく裏通りの一軒家の佇まいには穴場感がある。
1階はカウンターのみで、店主の長谷川さんの所作を見ながら、おまかせのコースを楽しむのが傳流。コースのスタートは傳名物のフォアグラ最中から。和菓子の最中を模した包装からは遊び心が感じられる。この遊び心は傳タッキーと呼ばれる手羽先の唐揚げのパッケージにも現れている。ケンタッキーの役員もここの常連だとか。ビジュアルだけでなく、味も確かで、肝ソースで食べる秋刀魚や牛のほほ肉土鍋ご飯は特に絶品だった。
お酒はスプマンテから、日本酒を料理に合わせて、6種類ほど。いずれも料理との相性が考えられており、ベストマリアージュを楽しめる。
料理のクオリティはさすがだし、サービス、雰囲気も洗練されており、ミシュランでの星獲得も頷ける。ただし1人あたり2万円の会計は、人によってコストパフォーマンスの評価が分かれるかもしれない。
9位
1回
2014/03訪問 2014/06/01
七厘〜ヒレと七厘と私|Enosays in idleness
周囲の肉好きに「今、都内でおすすめの焼肉店は?」と問えば、九割九分七厘の人がここ七厘を挙げるであろう。その位ノッてる焼肉店に念願の初訪問。
三ノ輪というマイナーロケーションにもかかわらず、連日満席の人気店で、「丸千葉」以来の三ノ輪詣で。
アラカルトやおまかせコースがあるが、この日は身も心も七厘に委ねるという悶絶コース。HPには時価とあるが、価格は13000円前後のよう。
食彩の王国でも取り上げられた幻のタンからスタートし、初っ端から圧倒されるクオリティ。タン元、タン先、タン下のジェットストリームアタックに、美味しさの連続攻撃をかわしきれない。
高く盛られたヒレはまさにヒレマウントで、そのビジュアルにはひれ伏すのみ。肉の旨さをしっかりと味わうことができる六面体の形状は、まさに美味しいルービックキューブ。
悶絶コースのウリがしゃぶしゃぶで、盛られた肉は世界最大の花ラフレシアのような美しさ。鰹だしがきいたスープに泳がせ、葱とともに卵で食せば、しゃぶしゃぶの概念が変わること間違いなし。
飲んで食べての15000円の会計はクオリティとボリュームから考えれば安すぎるほど。他の焼肉を数回我慢してでも、また七厘に訪れたいと思わせる焼肉劇場が三ノ輪にある。
10位
1回
2014/07訪問 2014/07/27
地酒屋のぼる〜福島のお酒を飲んでスクワット応援したくなる|Enosays in idleness
大井町の光学通り沿いにある地酒屋で、親子で営んでおり、息子さんは大森の名店「吟吟」で修行。オープンしてから1年半ほどだが、dancyuにも取り上げられるなど、すでに人気店として定着しつつある。
賀儀屋ブランドで知られる愛媛の成龍酒造が食材の橋渡しをしており、松山漁港から毎日空輸される新鮮な魚介類を味わうことができる。お通しのおからからレベルが高く、ポテサラ、がんもなど、どの料理もしみじみ旨い。予約の鱧コースで鱧尽くしを楽しみ、鱧の出汁を吸った素麺と鱧しゃぶのたまねぎの旨さに悶絶。
日本酒は幟ならではのラインナップが、グラス90ccで390円と良心的な価格で楽しめる。福島のお酒が豊富に揃っていて、個人的に気に入った福島浪江の磐城寿は震災の影響で今は山形でつくられている。
酒、つまみ、価格の三拍子揃っていて、天にも昇る心地になること間違いなし。強いて難点を挙げれば、サービスの可愛い子がカープ女子なことくらいか笑。
例年のごとく、今年初めて訪れたお店で印象的だったところをピックアップした。ジャンルなきミーハーグルメらしく、幅広いジャンルからの選考となったと思う。亀戸の某イタリアンを掲載できないのはつくづく残念だが、どのお店にも来年また訪れたい、そう思えるお店ばかり。