レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2020/06訪問 2020/06/20
2016年6月19日、本当に久しぶりにうな富士さんに訪問しました。ここは私が大好きなうなぎ屋さんの一軒で、久しぶりの食事をとても楽しみにしていました。お昼過ぎ、お店の前には車がかなり停まっていたので相変わらず賑わっているのかナと思いきや、引き戸を開けてみると先客は2組のみ。すぐに通されました。注文はいつもの特上。
一番気がかりだだった点、かつての大将の姿はやはり厨房にはなく、違う男性が。ホールは前からいらした女性が担当されていました。もう一つの変化点は価格で、壁に掛けられたメニューを見ると10年前に2100円だった特上(1尾)がなんと倍の4200円に、300円だった肝焼きが700円になっていました。稚魚の不漁、高騰は周知の事実でやむを得ないのですが倍にまでなってしまったお店を私は知りません。
さて、しばらくして供されたうな重。肉厚で大きめの身に黒い焦げ目が荒々しいのは以前からそうだったので気にせず箸を入れると、通りが悪い。なんというか、硬いのです。口に入れても火が通りすぎているのか、以前のワイルドながら脂とサカナの旨みがしたたるようなジューシーさに乏しく、見た目はかつてのうな重に似ていてもうなぎの味も脂も楽しめませんでした。タレは以前の甘めの風味を維持していて、うなぎの身自体も多分悪くはないのですが、私が大好きだった何度も通ったうな富士の味はそこにはありませんでした。肝吸いの味も変わってしまっていました。ことによるとバラツキの幅があったのかもしれませんが今やこれが4200円。この額で小市民の私はハズレを引きたくありません。今にして思えば人気店だったこのお店が、12時に半分も席が埋まっていないというのは、そう感じていているのが私だけではないという証左だったのかもしれません。
私にとって特別な一軒だったうな富士。
時は移ろい、変わっていく。寂しい気持ちが止まりませんでした。
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稚魚の不漁により、現在不定期営業との情報があります。
定常営業になるまで評価は控えます。
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国道52号線沿いに「うな富士」という怪しい雰囲気を醸し出すうなぎ屋さんがあります。なにしろ山の中の小さな集落のはずれ、見たところバラックふうの建物は決してきれいではありません。しかし、ここを通るといつもたくさんの車が停まっているのです。これはナニカアルぞ、とあるとき意を決して行ってみたというのが最初の動機でありました。
うなぎはご主人の庭?の地下水の池で泳がせて育ててから、その日に調理する分を引っ張り出してくるそうです。ある意味非常にワイルドなお店で、万人にはお勧めはできません。多分、ダメな人は味わう以前にダメだし、ハマる人はモーレツにハマるんじゃないかと思います。私は明らかに後者で、その後足しげく通うことになりました。私は人並み以上にうなぎを食べている方だと思いますが、うな富士で感じた衝撃を超えるところは今のところなく、現在もこのうな富士が私にとっての特別な一軒となっています。
今回、一年半ぶりの訪問をし、変更点含め加筆・修正しました。
◆外観、店内
外観は平屋の小屋ふうです。いわゆるうなぎ屋さんの「風情」とか、「洗練」などとは縁がありません。店内はテーブルが3卓、小上がりに3卓。店の外見と同じく、こざっぱりの逆。小上がりの端にはいろんなものが積まれているし、入り口のすぐ右手のテーブルの下には、活きた、サバかれるのを待つうなぎたちがニョロニョロうごめくビニール袋が置いてあり、そのテーブルでおじさんがうな重をつついている、そんな店です。店のまん前にいつも停まっているミニバンは客の車ではなくご主人のものです。
◆メニュー
メニューは特上(といってもこれが1尾分のいわゆる並)が2300円。こちらも2011年6月より値上げを余儀なくされたようです。ほかに特々上、肝焼き、うなぎのあらい、鮎・ヤマメの塩焼き、沢蟹のから揚げ。
◆料理
初めて食べたときのインパクトは今でも鮮明です。理屈でなく、とにかくウマい!と感じました。身は大きく肉厚のものを関西風で焼き上げています。焼きは乱暴で多少の焦げはなんのその、それでも仕上がりは、外がパリッ、中はジューシーで脂の乗りが絶妙です。たれはやや甘目ながら独特の旨みがあり、強い身とのGoodバランスで一気に平らげてしまいます。肝吸いの肝は少し炙ったワイルドな風味、漬物は大根と菜っ葉?がステキ。ゴハンも銘柄は忘れたけれど、べたべたしない品種を使っておりなかなかのコンディションです。タレのかかり具合や焼きも少々ラフでバラツキがあるように思いますがこれもご愛嬌。
うなぎのあらいは歯ごたえがあって、脂が乗っていて、確かにうなぎの味!こんなうまいものだとは知りませんでした。あらいは、供している時期が限られていること(夏は基本的にやっていないそうです)と、あらいにするのに適した個体を選別するとのことで必ずしもあるとは限りません。事前確認がベターです。
◆接客その他
都会的なソフィスティケートされた対応は一切期待しないでください。
大将は一見ぶっきらぼうですが、田舎なりの素朴な暖かさがあります。子供がまだ小さかった頃、大将が活きたうなぎを手にとって子供たちに見せてくれたこともありました。帰りにはうなぎのカブトをくれることもしばしば。ホールの女性も親切で気分がよい。以前、2人の子連れで行った折に、子供用には1つ頼んで2つに取り分けようと思っていたら、おねいさんが、二つに分けて出しましょうかと言ってくれたり。写真の竹の器は、その分割してもらった片割れです。このお店、気に入った人だけ来てくれればいいというスタンスのように思えます。それも決して高圧的な意ではなく、ナチュラルで、シャイなんだと思います。
人気があるお店で、キャパが大きくないので土日などは開店してすぐに席が埋まることがままあります。地元の方の利用も多いようで、田植えの時期などには弁当のお重が山になっていました。
◆行き方
国道52号線沿い。静岡から山梨方面へ向い、南部町役場入口の信号(道の駅とみざわのところ)から北へ5キロ弱道路右手です。駐車場有。
2位
1回
2012/09訪問 2012/09/22
昨今、富士市で人気の蕎麦屋さん。うなぎの主水の裏手。富士市でもどちらかというと山の手で緑豊かな住宅地の一角とでもいえばいいでしょうか。入り口がかなりわかりづらいので土地勘のない方が行くときはご注意を。こちらでは職人気質のご主人の手になる本格手打ち蕎麦を堪能できます。
◆外観、店内
緑豊かな山の手の住宅地にあるこのお店の外観は三角屋根が印象的な洋風の建物です。エントランスにはガーデンセットが置かれ、良く手入れされた草花が植えられています。暖簾がかかっていなければカフェか何かに見えるでしょう。
店内は正面にカウンターが5脚と左手の板の間の小上がりに4人座卓が4つです。こちらの小上がりは大きな窓が切られ緑を眺めながら食事を楽しめます。天井が高く、清潔な落ち着ける構造です。
◆メニュー、料理
メニューの特徴は蕎麦そのものの種類が多いこと。ひき方などの違いで香味、風味、雅、吟醸、せいろ(二八)、韃靼など。雅は2010年デビューの新作です。
香味・・・超粗挽きの太い蕎麦で香りが存分に楽しめ、歯ごたえ、喉越しとも申し分ない。これくらい太くしないと切れてしまって蕎麦にならない、とこれはご主人の談。
風味・・・粗挽き細打ちです。香味ほどのインパクトはないもののバランス感に優れています。
吟醸・・・曜日限定です。コシがありのど越しに優れた細打ち。咀嚼してからふくよかな香りが抜け、私はこれが一番好みです。
雅・・・曜日限定です。「風味」をもう少し細くした感じの透明感のある粗挽きです。豊かな香りとのど越しに優れます。
上記4種の限定蕎麦は塩が供されるのでまずそれをつけて食べてみて下さい。蕎麦の旨さがより引き立ちます。というか、塩なしでも十分においしく食べられますが。
せいろは二八のツルッとしたのど越しが楽しめます。ここでは最もベーシックな蕎麦ですが、ちゃんと蕎麦が香ります。
つけ汁はこの地域では中々お目にかかれないちゃんとした濃い目の辛汁。返しはまろやかであとを引くような旨みにあふれ、甘みに逃げずきっちりと勝負しています。ダシも吟味されていて芳醇な香りが鼻腔をくすぐります。かなりキャラの濃いつけ汁ではありますが蕎麦の風味がすばらしいのでこれでちょうどいい組み合わせとなります。
蕎麦自体がしっかりしているのでアツアツのかけそばでも麺がダレないのでおいしくいただけます。奥深い風味の鴨せいろもうまい。冬場などは箸休めに柚子風味の大根の漬物が供されたりしますがこういった脇役もおいしいです。
おつまみ類のメニューも充実感があります。特に良いのが自家製の蕎麦焼味噌400円。注文後に素材を合わせてしゃもじにつけて炙るため混雑時はできないこともあるとのことですが、香ばしさと味噌と蕎麦の香り、具のかりっとした食感が最高です。焼味噌は色々食べていますが、今のところこちらの焼味噌がナンバー1です。
他に、鴨たたき、馬刺し、湯葉刺し、蕎麦豆腐などもあります。これらは必ずしも手づくりではないもの、冷凍のものもありますが、ここは蕎麦屋さんで、蕎麦に精魂を込めているのでそこまで一級品を求めるのは酷でしょう。イッパイやりたい人が蕎麦の前につまむ物を用意してくれていると思って頼めばいずれも悪くない一品です。日本酒は久保田、国香、磯自慢ほか数種類あり。ビールはエビス。生ビールの器は陶器で大変滑らかな泡です。要するに何を食べてもおいしくて、ことごとく私の好みに合うお店です。
◆接客、その他
ご主人と奥様のお二人で切り盛りをされています。大変暖かな接客です。ご主人がお一人で調理をするので混雑時には中々料理が出てこないこともありますが気長に待ちましょう。
このところ色々な蕎麦屋さんに出掛けていますが、「こばやし」のレベルの高さをいつも再認識させられます。せいろなら750円。CPも秀逸だと思います。器は若手作家の手作り。こういうところもこだわりがあり、料理をひっそり引き立てています。
◆行き方
東名富士インターから国道139号線を富士宮方面へ500ほどの伝法沢交差点を右折し約2.5キロの三ツ倉交差点を左折、100メートルほどで細い川を渡るのでそのすぐ先の小さな交差点を左折し100メートルほど進んだ突き当たり。雑木林のような砂利の駐車場になっています。
3位
1回
2011/10訪問 2011/10/10
こちらふかさわは十里木別荘地の中にあって高原の樹林に囲まれている環境抜群の蕎麦屋さんです。しかも店内には自然林が額縁のように見られるカウンター席があり、この素晴らしいロケーションを見事に活かしています。和風モダンを謳う店で開店は2008年の春だそうですが、昨今は大変な人気で週末などは開店時間の訪問が必須です。蕎麦は一日30食の限定。
◆外観、店内
謳い文句のとおり和モダンの外観です。黒い木壁と白壁とのアクセントは清潔で清々しく高原の景色にマッチしています。入り口で靴を脱いで入店すると、右手に6脚のカウンター席。ここがこのお店の白眉で、カウンター席に掛けると正面が大きなガラス窓になっており自然林が間近に望めるのです。林の中に小鳥の餌付け台があり可愛らしい鳥たちが餌をついばみに来るのをぼんやり眺めているだけでもかなり癒されます。これはきわめて素晴らしい趣向です。
他には4人用のテーブルが3卓。テーブル席にしても周囲は高原の緑に囲まれているのでカウンターほどではないながら上質な眺めが得られます。店の雰囲気自体がシックで落ち着いています。また、店の片隅に薪ストーブが置いてあります。このあたりの標高は恐らく600から700メートルほどはあり、冬はかなり気温が下がるものと思われます。薪の温もりを感じながら雪景色を見つつ蕎麦をすする・・・などというシチュエーションもきっと素敵でしょう。
◆メニュー、料理
せいろ、おろし、天せいろなどのほか天ぷらやかき揚げも。
今回はせいろ800円と天ぷら800円、長ネギとエビのかき揚げ500円を注文します。蕎麦はやや太さがあり、蕎麦の香りが楽しめ、あまつさえツルっとしたコシも上々、なかなかのレベルです。これに芳醇なダシの香りと枯れた風味のつけ汁が絶妙な相性で、奇を衒ったところはまったくない、オーソドックスに素直においしい蕎麦だと思います。
天ぷらはエビが2本とニンジン、カボチャ、シシトウ、ナスなどシンプルな素材ながら滋味のあるものでした。かき揚げはかなり厚みのある円柱状で1.5センチくらいの輪切りの長ネギと小海老、ミツバがかき揚げになっています。これもまた○です。揚げ物は抹茶塩でいただきます。
以前の訪問時に注文したおろしそばはぶっ掛けでしたが、海老天2本と卵焼きが乗っていていわゆる天おろしでした。辛味大根のおろし、薬味のカイワレ、茗荷がとてもマッチしていました。
◆接客その他
接客は丁寧・謙虚・柔らかで大変感じが良いと思います。価格もリーズナブルでしょう。
このお店は静かにたしなむ大人の蕎麦屋さんかもしれません。非常に時間がかかりますのである程度の大人のご覚悟を。混雑時にはなかなかお茶も来ない、注文も取りに来ないという状況もあります。ぼんやりと林を眺めるつもりで来た方はいいにしても、普通のそば屋の感覚だと多少のストレスを感じるかもしれません。ご夫婦のみでの切り盛りなので止むを得ないし、あるいは店側もそこは敢えてできる範囲で、とお考えなのかも知れません。また、雰囲気が大事なお店ですので静かにできない小さなお子様を連れての入店も自粛すべきだと思います。
◆行き方
十里木街道を富士から裾野方面に向かい富士山こどもの国の先、十里木ドライブインの前の細い道路を左に入ってすぐ右手。駐車場有り。
4位
1回
2012/12訪問 2013/01/06
若松寿司はJR富士駅から歩いて2-3分の寿司屋さんです。看板に「すし、うなぎ」とあるようにうなぎもやっていますがこれが技アリ。富士はおいしいうなぎ屋さんの空白地帯なので、うなぎ屋さんとしても若松は非常に貴重な存在です。
◆外観、店内
外観は雑居ビルの一階で、格別の設えはありません。
店内は入り口を入るとすぐカウンターで6脚、左手の小上がりに4人テーブルが一つで小ぢんまりとしています。昔ながらの地方のすし屋さんを地で行っているような造りで、格別の雰囲気や豪華さはないものの、落ち着いて飲み、食べることができます。二階には座敷があり、20人くらいの宴会もできます。
◆品書き
一応メニューが置いてあります。鮨は松・竹・梅などの1人前の握り、ちらし、更には単品の巻き寿司、それから鰻重などの値段が明示されています。うな重は2640円、肝焼きもメニューにラインナップされています。
◆料理
生シラスや桜えび、生牡蠣、地物のアジ等、あるかないかは仕入れ次第ですが季節の新鮮な素材が楽しめますので大将にオススメを聞いてみるといいでしょう。
寿司では、ひと手間かけたアナゴが絶品です。注文後にサッと炙るので非常に香ばしく、また見た目からは想像できないほどやわらかでとろけるような食感です。またタレもコクがあり旨さを引き立てます。赤貝もオススメ。活きたものを注文後にさばくため極めて鮮度がよく甘みと歯ごたえが最高。タマゴは適度な甘さが絶妙。常備しているネタ数はそれほど多くはありませんが十分に堪能できます。
うなぎは、大体注文後20分ほどで出てきます。身は肉厚で硬すぎず柔らかすぎない中蒸し。癖がなく上質で脂の乗りもよく、私が最も好きなコンディションです。何というか、水気の持たせ方が実に良いのであります。タレは甘辛のバランスタイプ。優しくクセのない味。味醂が効いた浜松タイプとも違うし、甘めの三島好みともやや趣を異にします。すし屋とはいえ、ここのタレは40年来の継ぎ足し。肝吸いは上品なダシに柚子の香りが添えてあり美味、山椒は岐阜から香りのよい物を取り寄せているなど、料理人としての大将のこだわりが感じられます。そして、いつ食べても仕上がりにほとんどブレがないのは感心します。白焼きもやってもらえます。
◆接客その他
朴訥とした大将と女将さん、奥にスタッフがもう一人いらっしゃるようです。応対は、はじめはごく普通、何度か通うと味が出てきます。この店の弱点は大将が一人で料理を作るので混んでしまうとなかなか頼んだものが出てこなくなることくらいでしょうか。お客は常連さんが多く、近所の出前や弁当の注文などにも対応しているようです。日曜定休。
ランチは予約のみなので利用の場合は前日までに電話で確認を。
◆行き方
JR富士駅北口、タクシーロータリー出口の信号を北に進んですぐ左折。次の路地を左。富士グリーンホテルの裏手になります。駐車場はないので車の場合は周辺の有料駐車場を利用してください。店は集合ビルの1階でそれなりに目立つ看板が出ているのですぐにわかるでしょう。
5位
1回
2010/07訪問 2010/07/17
2010年7月再訪
他のうなぎ屋さんめぐりにかまけて1年以上も行っていなかったので、久しぶりに堪能しようと沼津うなよしさんにうなぎを食べに出掛けました。2009年のレビューの頃は、非常に気に入って短期間に数回訪問していましたが、今回の訪問で評価を変えました(★3.5←4.0)。
注文したのはうな丼、白むし、肝焼き。
肝焼きは小鉢に盛られて出てきます。どちらかと言うと肝煮に近い食感と味でした。肝は苦味が残してあるタイプ。適度な歯ごたえがあります。あまりタレを絡めない調理で味付けは薄めですね。これはこれでおいしかった。
白むしは富士山型の土鍋で供されます。カセットコンロのとろ火で温めているので冷めません。相変わらず大きめな身で脂がよく乗っていて、適度な蒸しによるいい塩梅の柔らかさ。ただ、かなりくさみが強く感じられ、私は許容範囲でしたが、気になる人も多いレベルではないかと思いました。
蒲焼のうな丼も身のコンディションは白むしと同様。こちらもうなぎのくさみがかなり残っています。昨年まで何度もこちらにはお邪魔していましたが、その時は感じませんでした。それと、ゴハンが若干ユルいことと、うなぎの小骨も気になりました。
全体的に手のかけ方が薄まってしまったかのような印象です。何か変化があったのか?ちょっと残念でした。
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2009年3月
三島には元祖うなよしと本町うなよし、沼津に沼津うなよし、静岡市清水区にもうなよしが。ナビで「うなよし」と検索したら全国で60軒だか70軒だか出てきた。よくある店名のようですね。
八軒道路(国道414)を南下、沼津御用邸の手前のY字路を左折して100メートル程か。セブンイレブンの向かい。駐車場完備。店は近年改築したらしく新しい。モダンな内・外装で、席はテーブル。2階は団体さんが入れる広間のようだ。
うな丼が1990円。大きく、脂のよく乗った身はとても上質。これに少々甘めが勝ったタレがよく合う。柔らかくうなぎの味が存分に味わえる。三島の「本町」「元祖」に比べるとマイナーな店で、僕も始めは格落ちだろうと勝手に想像していたけれど、今はうなよしトリオで一番好きなのがこの沼津うなよしだ。
三島の両うなよしとは商業的には関係はないようだけど、3店ともうな重ではなくうな丼が基本という共通点があるのは興味深いですね。どなたか事情をご存知でしたら教えてください(笑)。
日曜の昼はけっこう混むけれど、それ以外はスムースです。市街地から離れているからか、観光客ふうのお客はあまりいないような気がします。ここのはいかにもうなぎを食った!って感じになりますよ。
また、レジには「うなよしTシャツ」が売られていて、うっかり買いそうになってしまいました。
6位
1回
2009/09訪問 2009/09/26
小田原市風祭の友栄。
食べログのうなぎ部門で堂々の一位評価。これは行かねば。クチコミを見るとどうも土曜に予約なしで昼近くに突っ込むのは愚行のようで、開店時間を狙う。箱根の山を越えて、自宅から2時間と読んで朝9時に家を出る。昨日は同じ箱根の麓でも三島分の竹屋に行って満足したばかり。往きにその竹屋の前をじゃーねーと通り過ぎつつ、10時50分頃に店に到着した。と、もう暖簾が出ている。こんちはいいですか、いいですよぉと入店。やった、一番乗り。店の作りは和食屋さん。左にテーブル、右に座敷。禁煙席のテーブルに座る。白い壁に木の梁。それほど特徴的でもないけれど悪くはない。入り口やテーブルに花が活けてあったり、絵がかかっていたり、かなり気遣いしているがよくわかる。店員さんの対応は丁寧で、始終笑顔だ。教育をしっかりしてるんだろうなあ。
うな重2625円を頼む。そうこうするうちに11時、予約のお客がぞろぞろ入ってきておおよそ満席になる。だけど行列になるほどでもないようだ。夏休みとシルバーウィークの谷間?雨だからかな。待つ間にも電話がひっきりなしに鳴るのを暇つぶしに聞いていると、予約の電話らしい。ホールのおねいさんがいちいち丁寧な言葉で電話の内容を板場に伝えているのが聞こえる。仕事としてはいいのでしょうが、ちょっと違和感を感じたなあ。
20分ほどでうなぎがきました。ややや、なんとも厚い身ではないか。箸を入れると柔らかいけれど、ちゃんとピッとしている。タレは甘辛バランスがよく、味自体はガッツリついているも、身が厚くサカナ自体の味を堪能できる。そしてこの身のうまいこと。いいサカナを使って、ちゃんと調理しているんでしょうな。なるほど、クチコミの結果は伊達じゃないと納得。箱根の険を越えて出掛けた甲斐があった。
いやはや2日連続の当たりでうれしい。皆様に感謝!
7位
1回
2011/04訪問 2011/04/30
2011年4月再訪追記
夜にうかがいました。夜は予約のみで、電話した際、以前気になっていたそば遊膳なるコースを所望したところ現在は扱っておらず、注文は入店後似お願いしますとのことでした。要するに席の予約のみということです。
夜は予約のみということで他のお客も1組だけで印象は昼とは随分違います。静かで、薄暗くてとてもいい雰囲気の中、極めてゆったりと食事ができました。この風情は得難いものがあります。オススメです。昼に対し、雰囲気店を加点しました。
メニューは前回と趣が変わっています。一枚ものから冊子に変更されていました。注文は、せいろの大盛り、焼きみそ、天盛り、だしまき。今回は蕎麦の香りもしっかりあり大変おいしくいただきました。
電話の対応をはじめ接客は丁寧で気持ちのよい応対でした。
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御殿場の有名店。古民家の雰囲気の中おいしい蕎麦を食べられるお店です。
一番初めの訪問時は、混雑を予想し早めの行動で11時頃に着きました。店の前に番号札が置いてあり、一グループに一枚どうぞ、と札が出ていました。待っていると順番がわからなくて困ることがよくありますがこれなら一目瞭然、余計な気を遣わなくていいのでありがたいですね。今日は2番札を取りました。それと小さなお子様はご遠慮くださいの札も。小学生はOKかNGか微妙ですね。
◆外観、店内
外観は木立に囲まれた田んぼの中の古民家です。豪壮というより質素、そして著しく古いというわけでもありませんが、懐かしく感じる設えです。
店内も民家様の造りで靴を脱いで上がります。左手が大きめの座敷で計6卓、右手には掘りごたつの個室座敷。広縁に板ガラスの引き戸、障子、裸電球。窓の外には緑が見えます。大変粋な造作で気遣いが感じられ私のとても好きな雰囲気です。キャパは小さいので開店前に待っても一巡目に入れない可能性もあります。
◆メニュー
主なものは、せいろ800円、天せいろ1600円、鴨せいろ1600円。大盛りは300円増し。かけもあります。一品類は焼きみそ500円、鴨ロースト1300円、天ぷら盛り合わせ大1800円、小900円といったところでしょうか。日本酒も数種類あり、一品をアテにして蕎麦で仕上げるというシアワセな設計図が描けます。*2011年4月時点。
◆料理
まず、陶器の器に入った蕎麦湯が出ます。香り豊かなそば湯です。注文はみそ焼き、せいろ、天ぷら盛り合わせ。まずみそ焼きが来ます。濃い目の味付けで焼き目が非常に香ばしい。こちらの焼きみそは何度か注文しましたが、季節季節の旬の素材が入っているようです。添えられたきゅうりとよく合います。天ぷら(小;900円)は海老2本、茗荷、アスパラ、ナスなどの野菜と舞茸、シイタケなどで、2人でシェアして食べるのにちょうどいい量です。素材は新鮮で滋味に富んでいて、これをごま油であげているのでとても香ばしくサクサクしています。900円はお値打ちでしょう。それからそば。つるっとしたコシのあるそばでのど越しがとてもよろしい。惜しむらくはそばの香りがやや弱かったこと。つけ汁は濃い目で、ダシの煙風味が立ってつるっとしたそばとの相性がよいです。
蕎麦、みそ焼きなどは十分においしいですが蕎麦切り こばやしの方が上手と感じます。一方、古民家の雰囲気を含めた空気感は草季庵に軍配です。
◆接客その他
接客は静かで丁寧です。客に気を遣わせないスキルを持った店員さんだと思います。
混雑時は注文したそばが出てくるまでにけっこうな時間がかかるのが難点でしょうか。少ない人数で切り盛りしているのでやむをえないと思いますが、休日の昼などは待つ覚悟がいるかもしれません。また、開店時は番号札で順番がクリアですが、その後の待ちのお客は名前を書かせるわけでもなく、少々不安になるかもしれません。ここに一工夫あるともっとよいと思います。
◆行き方
御殿場の国道246号線を東京方面に向かい、杉名沢北交差点を左折、すぐ。店の前に数台の駐車スペースがありますが、裏手にも広い駐車場が完備されています。11時30分開店です。
8位
1回
2011/07訪問 2011/07/22
うな繁さん三島(うな繁さんは正しくは駿東郡清水町)のうなぎを語る上で、桜家さん、うなよしさんなどと並んでよく名前が挙がるお店の1つです。私の好きなうなぎ屋の1つではありますが、ここ2年ほどもご無沙汰しています。今回家族ともども久々の訪問をしたのでレビューを更新しました。
◆外観、店内
玄関付近は入母屋の屋根の和風の造作になっていますが建物自体は色気のない4階建てのビルです。店内は広大で、テーブル、座敷、小上がりの各種を取り揃えています。二階には有料の個室もあり、お店全体では100人近く収容できるのではないでしょうか。この規模になるとうなぎ屋さんの風情は望むべくもなく、雰囲気としては、大きな温泉旅館の食事フロア・・・といえばイメージが近いと思います。
玄関を入った中待合にはタッチパネル式の受付機がありました。ここで人数と座敷・テーブルの希望を入力すると受付番号が印刷された紙が出てきます。無粋ではありますがこれだけの規模のお店となれば妥当な処置かと思います。
◆メニュー:価格他は2011年7月22日現在
うな重は2260円をボトムに、上、二段、特上まで。他に定食、まぶし丼、肝焼き丼、どんぶりに蒲焼と桜えびやしらすがトッピングされた駿河丼など。他に天丼、刺身定食、とんかつなどの和食メニューもラインナップしており、うなぎを中心とした和食処といえます。
また季節には天然のうなぎも供しています。お値段は4500円と養殖の並重の倍額です。こちらのHPには天然うなぎの薀蓄が紹介されており、なかなか楽しい内容になっています
こちら、2年前はうな重並が2000円でしたので13%の値上げです。
◆料理
私はうな重(並)2260円、家族は駿河丼2030円、うなぎまぶし2100円を注文します。他に桜海老のかき揚げ500円、肝焼き2本600円を。
注文後15分程度で肝焼きとかき揚げが供されました。肝焼きは適度な歯ごたえと苦味のある肝で、タレが絡んで美味でした。程なく運ばれてきたうな重は中肉中背の中蒸しでフワトロまではいかないまでも、それなりに脂が乗り、柔らかめの食感です。たれは濃すぎずさっぱりとした上品系で甘辛のバランスがよく、上質なうなぎの身の味を上手に引き立てる狙いと思います。素直な優しい味でとても食べやすい蒲焼ではないでしょうか。肝吸いは透き通った澄ましで風味が良くておいしいお椀でした。
連れが注文した駿河丼は半身のうな丼に釜揚げしらす、桜えびの揚げ物、わさび漬け、白身魚のてんぷらがトッピングされたどんぶりで、なるほど駿河の幸が満載です。このチョイスもありかと思います。
2年の空白がありましたが、今回も好印象は変わらずでホッとしました。
◆接客その他
ほぼ満席の状態であるにもかかわらず店員さんの応対は丁寧で迅速です。スタッフの絶対数が多いこともありますがこれは立派ですね。キャパは大きいが、決して大味ではなく、活気があり、メニューが豊富で使いやすいお店だと思います。
◆行き方
東名沼津インターから沼津市街方面へ。通称グルメ街道を2キロほど下り、国道一号バイパスとの立体交差(上石田北)を三島方面へ。国道一号バイパスは左側車線を走り約1.5キロの伏見ICで三島方面へ。そこから約200メートル道路左手です。大きな駐車場があります。
9位
1回
2009/11訪問 2009/11/08
三島市の国道一号線、箱根山中の竹屋。もとは茶屋で蕎麦や団子で商っていたけれど、今年(2009年)からうなぎを始めたと。前回(2009/09)は職場のT君と仕事の移動途中にランチ利用だったが今回は子連れで出掛けた。
店は、囲炉裏席と天然木の食卓、それと座敷もある。山の中なので大変雰囲気が良く、混雑とも無縁で実に落ち着く。囲炉裏席に座った。今日は囲炉裏の炭に火が入っていた。囲炉裏の卓が低く、実用的にはテーブルに劣るけれど、そこはご愛嬌。
うな重の竹、2000円と梅1500円を注文。備長炭で焼くうな重が出てくるまで20分くらい待って、蓋を開けるとキレイな蒲焼が鎮座ましましていてテンションが上がる。しっかりと焼が入っていて中がしっとりやわらかいタイプ。極厚ではないながらも十分満足できる上質な身で大きさの割りに脂の味もしっかり味わえる。こういう身に出会うと、うなぎはデカけりゃいいってモンじゃないなあとつくづく思う。タレは甘さをおさえたやや辛めか。全体的にレベルは高く、好みで言えば三島地区(ほぼ箱根だけど)では上位だ。梅はうなぎが1.5枚ではあるがゴハンがしっかり入っていて得感がある。ただし梅の吸い物には肝が入らない。
相変わらずお店の方の対応は親切で、子連れでも安心して入れますね。中山城址散策のランチにどうでしょう!?
唯一、残念なのは国一沿いなので、通り過ぎる車の音がちょいとやかましいことくらいかナ。
2009年11月再訪。若干書き換え。
10位
1回
2009/09訪問 2009/09/26
伊東の福也。これも職場のT君の紹介。
伊東市外より西側、山の中にぽつんと建っている。
店内はカウンターに6脚と堀ゴタツふうの小上がりにテーブルが2つと収容人員は多くないけれど狭苦しいことはない。ウッディでハンドメイドな雰囲気。はらたいらのよく行く店とかで色紙が飾ってあった。ご主人とおかみさんで切り盛りしているようだけれど、ちょっとした言葉の端々に一見&子連れの私たちに対する気遣いを感じた。安心して入れマス。
メニューはうなどんの大(3200円)と小(1900円)、それと肝焼など、うなぎ系のみで、ドリンクメニューもない。注文すると小さな生わさびとオロシ器、漬物とうなぎボーンが出てくる。
さて、うなどん。たれに個性的なコクがあって非常に濃厚なのだけど、厚みのある身がそれを十分受け止めている。そこにわさびがさわやか。厚い身は臭みがなく、ふわふわのとろとろで大げさに言えばクリーミーな食感。こんなうなぎは食べたことがない。柚子の香が効いた肝吸いもステキ。いろいろなところにこだわりを感じましたね。
ロケーション的には山の中で交通不便。車で行くしかないから酒類を置いていないのかな。だけどそんなロケーションでうなぎ1本でやっていけるというのは実力がある証左なんでしょう。
蛇足だけれど、先客に常連さんらしきおじさんがいて、彼のかたわらにはアサヒスーパードライの缶が。持ちこみはいいのかな・・・・。
もともと鰻好きで、訪れた店を備忘録的にヨソに書いていたものを2009年8月末からクチコミに移植し始めたのがスタートです。一方で皆様のレビューから私の良店を見出だすこともできました。これこそ食べログの福禄というべきでしょう。感謝であります。
さて、そんな私の第一位は山梨県の『うな富士』です。私のうなぎ観を根底から覆したエポックメイキングな店。二位は富士市の『蕎麦切り こばやし』です。有名蕎麦店も少しく訪問するほどにここの香り高く靭い蕎麦の評価は高まるばかりでした。三位が裾野市『手打ち蕎麦 ふかさわ』。味はもとよりモダンで清潔な造作と山林を望める抜群のロケーションは素晴らしいものがあります。以下割愛しますが、共通点は普段着の店ということでしょうか。まだクチコミ未登録の高田屋(チェーン店)など、大変おいしいと思うのですが・・・やっぱり貧乏舌!?
つまるところ、私は「食」を精妙な言葉に置き換える味覚も筆も持ち合わせてはおらず、したがい、味も、雰囲気も、好みか否かだけが唯一の評価軸で、普遍性も安定性もありません。ですがそれはそれ、ちょっと粋な古民家の蕎麦屋でゆったりとうまい蕎麦を食べたりするのはとても好きで、それでいいのであります。