2回
2025/06 訪問
2025年1月オープン。キャパ10名。待ち時間も楽しむ、店主ワンオペの絶品そば
2025年1月オープンしたばかりの富士宮のそばきり梶原さんに伺いました。
県道184号線(白糸富士宮線)を富士宮市街から大石寺方面へ進み、富丘交流センターを右に見てすぐの交差点を左へ。300メートルほど道なりに進み突き当りを右折し100メートル先の右手にお店があります。山と平地のキワで青木平の麓に位置し、周囲は田圃が広がる実に長閑なロケーションです。
事前の調べで混む可能性があると知り、日曜日、開店30分前の11時に到着しました。駐車場は店の前に6台、道を挟んだところに3台の計9台分です。私が一番乗りで、その後パラパラとお客さんが来て、この日は11時20分に一巡目の5組10名が埋まってしまいました。
こげ茶色の木板を張り巡らせた特徴的な外観です。店内は白壁を基調とし天井板に美しい木の板を貼った和モダン。奥がオープンキッチンになっており、その前にカウンター席が6脚、一番手前に2人卓が2つと計10人のキャパシティです。キッチンの向こうは大きくガラス窓が取られ晴れていれば富士山が臨めます。
メニューはもり 1,000円、おかわり 700円、天ぷら 800円、日替わり小鉢 300円、ふじやまセット(もり、天ぷら、小鉢のセット) 2,000円、くるみだれ蕎麦 1,200円、十割蕎麦プリン 300円。つまり、食事は蕎麦と天ぷらのみの実に潔いラインナップです。私はもりと天ぷら、十割蕎麦プリンをオーダーしました。
オープンキッチンなのでご主人の仕事がすべてライブで見られます。天ぷらを揚げ、そばつゆや薬味をセットし、そばを茹でて水でしめて盛り付け、提供する。我々に料理が供されると次のお客さんの調理に取り掛かる。すべてをご主人がおひとりでこなしています。提供までおよそ10分だったので5組目のお客さんに料理が出るのは50分後くらいになる計算です。入り口に『時間に余裕のない方には不向き』と記してある通りで、この時間を楽しめる方限定のお店でしょう。
さて、ザルに乗って供された蕎麦はほんのり薄緑色の細打ち。薬味の小皿にはワサビと塩。
まずは何もつけずに。確かな歯ごたえと喉越し、蕎麦の柔らかい風味。実にうまいです。つけ汁はちゃんとした辛汁でキリっとした旨味の強いかえしと芳醇な出汁。これが蕎麦によく合います。こんなにうまい、というか私の好みにドンピシャなそばに巡り合ったのは久しぶりです。
天ぷらは地元食材を用いており、メインは富士宮名産のニジマス。野菜は地元産のニンジン、ナス、ズッキーニ、インゲン。とりわけニジマスの天ぷらは身がフワっとジューシーでサカナの味が濃く実においしかった。
デザートにオーダーした十割蕎麦プリンはカリっとした蕎麦の実と黒蜜、ねっとりとしたそばがきのような風味満点の極上スイーツでした。
期待の上を行くおいしい蕎麦が食べられて実に幸せな気持ちになりました。ぜひまたお伺いすることでしょう。ありがとうございました。
2025/08/15 更新
現在私的 No.1 そば屋のそばきり梶原で夜のコースをいただきました。夜は事前予約のみ、原則1組のみで営業しています。私が電話予約をした時いくつか候補日を用意していたのですが、第一・第二は埋まっており第三候補で取れました。昼は大変な人気ですが夜もそこそこ予約が入っているようです。
はじめにワンプレートの前菜。ニジマスのお造りをメインにチーズの味噌漬け、ドライトマト、ナスのトマトソース、いぶりがっこやもろきゅうなど洋のテイストも取り入れた品々。とりわけ新鮮なマスのねっとりとした食感、甘味は特筆ものです。
二品目はイチジクのワイン煮。旬のイチジクの甘さが引き立っていました。次にそばがき。炙ってあるため香ばしさとそばの風味が存分に楽しめ、甘辛の醤油麹のあんが絶妙。メインは地元ブランド豚の冷しゃぶです。柔らかく旨味の強い豚肉に薬味のミョウガと酸味のあるソースがとてもよく合っていました。そして、ランチでも提供している絶品ニジマス天ぷら、そば、甘味のそばプリンと続きます。そばも相変わらずの旨さでした。
いずれも地元食材、季節の食材を用い、素材の味を引き立たせる調理で供されるスタイルです。これだけ充実した料理で 4,000円 (*のちに値上げとなっています) はバーゲンプライスだと思います。
また、ご主人からおいしいそば屋さんのおすすめなどもお聞きしました。こういったご主人の大らかさも好感が持てます。早速おすすめのお店にうかがって、また感想を話しにこちらに戻ってきたいと思います。ごちそうさまでした。