alex2000さんが投稿した手打蕎麦のたぐと(北海道/発寒南)の口コミ詳細

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手打蕎麦のたぐと発寒南/そば

1

  • 昼の点数:5.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2026/01 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ~¥999
    / 1人

伝統と工夫の交差点。

せいろと言っても、いわゆる竹のそれではない。
お重のような、静かな塗り物の器。その中に、真っ白な更科系のそばが、ふわりと浮いているように盛られている。

最初に目に入るのは、量でも迫力でもなく、茹で上がりの美しさだ。
一本一本がきちんと立ち、表面にはうっすらとした照りがある。
光を弾くというより、内側から静かに輝いている感じに近い。

まだ箸をつけていないのに、もう答えは出ている。
これは、間違いなくうまい。
食べなくてもわかる、そういうそばがたまにある。

箸で一筋持ち上げると、角がはっきりしているのがわかる。
口に運ぶと、まず歯に軽い抵抗があり、次の瞬間、ぷりっとした反発とともに香りが立ち上がる。
そばが、口の中で踊る、という表現を久しぶりに使ってもいいと思った。

更科系にありがちな儚さはなく、しかし重たさもない。
白さの奥に、きちんと芯がある。
丁寧に打たれ、丁寧に茹でられたそばだけが持つ、あの静かな力だ。

気がつくと、こちらの呼吸まで整っている。
「久々に、満点のそばを食べたな」
そんな言葉が、心の中に自然に浮かぶ。

幸福感に包まれた、そのタイミングだった。

「お待たせしました」

もう一枚、せいろが運ばれてくる。

一瞬、注文を間違えたかと思ったが、続く言葉で腑に落ちた。

「ゆでたてを召し上がっていただきたいので、二回に分けて、時間差でゆでてお持ちしています」

説明はそれだけ。
誇張も、演出もない。
そばを一番いい状態で食べてほしい、ただそれだけの理由だ。

器の中で、また真っ白なそばが静かに輝いている。
さっきと同じはずなのに、まったく同じではない。
時間をずらすことで、体験が二度になる。

この店は、そばを料理としてではなく、瞬間として差し出している。
だから、二枚目が出てくる意味がある。

食べ終えて、そば湯を口に含みながら、オレは少しだけ思った。
こういう心遣いを、言葉にしすぎない店が、いまの札幌にはちゃんとある。

白いちょこは、最後まで静かだった。
その静けさが、ずっと印象に残っている。

2026/02/11 更新

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