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1位
1回
2014/11訪問 2014/12/19
レカンの料理、高良シェフの料理をいただくことの幸せ。またいただく時を楽しみにいたしましょう。
2014年12月18日記
11月下旬の週末。一時休業前の最後の訪問でした。
ディナーで2万円のコースをいただいています。
写真とそのコメントも参考にしてください。
いつものように宇佐美さんの供する多彩なグラスワインと楽しみました。
高良シェフの皿は円熟味を増しそして我々夫婦に配慮していただいた、
素晴らしい料理の数々。コンソメは自分たちにとって唯一無二の物。
さらに自家製カラスミのレベルも高いです。
しかもこれが普段はさりげなく隠し味的に使われているのですから・・・
ミキモトビルの建て替えで2017年春までこの場所からお別れです。
新しいビルも地下での営業になるそうです。
本当は一階が理想だったようですが。
また代わりの場所は自分たちが訪問時も難航しているとのことでした。
理由として、
①「銀座レカン」である以上銀座であること。
②レカンにふさわしい雰囲気の立地であること。
③2年間限定であること。
だそうです。
特に③の条件がなければ是非という所は複数あるとのこと。
でも自分も今の場所こそ「銀座レカン」だと思います。
ですから見合う場所をじっくり探すしかないのでしょうね。
いつかまた高良シェフの料理およびスタッフの皆様の素晴らしきおもてなしに出会うことを
楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年8月12日記
ゴールデンウィークになりますが、今年初めてランチで「銀座レカン」に伺いました。
一万円のおまかせコースでいただきました。
内容については写真とそのコメントも参考にしてください。
メニューは自分と妻でかなり異なります。(メニューの写真アップしてます。)
今回は敢えて料理中心の写真としましたが、もちろん料理によく合うグラスワインが
供されました。
自分達の嗜好をくみ取り、同時に新しい提案もしてくる高良シェフの懐の深さには
いつも納得です。
この様なお店に足を運ぶことができることあらためて大切なことだと感じています。
これからも長くお世話になることができればと思います。
ごちそうさまでした。
2013年11月9日記
今回は久しぶりのディナーでの訪問となりました。
深まった秋を楽しめる料理の数々をいつもながら宇佐美さんが供するグラスワインで楽しみました。
料理について一言ずつコメントします。
舞茸せんべい:最初は視覚的にも意表を突くもの。でも肉厚の舞茸をオーブンでせんべいの様に
したものは、舞茸の風味が香ばしく凝縮されました。
蝦夷鹿のコンソメとフライ:
素晴らしいコンソメ・・・蝦夷鹿のエッセンスをこのようにして楽しめるのですね。
コンソメはものすごく手間がかかります。お店のレベルがこれだけでわかるような気がします。
ミンチされた鹿肉のキューブ型のフライも素晴らしい味わいでした。ジビエもう一つの妻も
喜んで食べてました。
ズワイ蟹のエフィロッシェとアボガド キャビアのコンビネーション:
蟹とアボガドとキャビアが視覚的にも味わいでもお互いを引き立てる、素晴らしい前菜です。
洗練さも感じさせるものでした。
トラフグのベニエと秋トリュフのマリアージュ:
こちらのフグはジャンルに関係なく素晴らしい一品と感じています。
フグの持ち味を活かす良い具合のトリュフの香りも楽しい。
平目のクネルと松茸のグラチネ:
オーブンで皿ごと熱々の状態で出てきました。上に乗っているだけでなく、
平目の中にも刻んだ松茸が入っていました。シェフ自ら築地で選んだという信州産松茸の
香りと味わいを平目と堪能しました。
黒毛和牛フィレ肉のソテー 赤ワインソース:
和牛大好きの妻のメインです。目の前で仕上げられました。
鹿児島産の和牛のフィレは素晴らしい味わいを残し、口の中で溶けました。
スコットランド産雷鳥のロースト:
ジビエの季節になりました。自分のメインは雷鳥です。でも肉質は柔らかく臭みなど皆無。
でもソースも含めてジビエらしい凝縮したエッセンスを楽しみました。
合わされたワインもメインの強さにふさわしいものでした。
洋梨のフランベ スパイス風味 ハチミツのグラスと共に:
スタッフが目の前で作ってくれます。フランベした時の炎も迫力ありました。
お客さんの前でデザートを作るようなことも、レカンの様な店で伝承されてゆくのでしょう。
他にも自分はフロマージュを、妻はワゴンデザートをいつものように楽しみ、お腹一杯になりました。
でも以前より量より質を重視した組み立てになっていました。
この日はディナーのせいか、自分たちぐらいから上の世代の皆さんが多いように感じました。
テーブルごとに微妙にメニューが違っていたようです。それぞれの要望にこたえているのかもしれません。
やはりこちらで頂くフレンチが自分たちにとっては王道の様です。
そして足を運び続けると自分たちの嗜好や希望をくみ取って、メニューを組み立ててくるのも
さすがだと思います。
こちらの料理を味わえることはとても幸せであることを改めて感じました。
これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年6月22日訪問 7月13日記
久しぶりにお昼の1万円おまかせコースで伺いました。
あらためてきちんと口コミしますが、今回の一皿は鮎でした。
フレンチで美味しい鮎の料理はすでに何度かいただいています。
でもこちらの皿の凄さはその時にどうしても感じた日本酒といただきたい気持ちが、
起きなかったこと。これぞまさにフレンチの鮎料理ですね。
あくまでワインと楽しむべき素晴らしい鮎の逸品でした。さすがです。
全体についてはまた後ほど。
ごちそうさまでした。
2012年12月1日訪問
この日はヤンソンス・バイエルン放送響のベートーヴェン交響曲チクルス最終日。
妻とレカンのランチを頂きました。ランチのみでお腹は充分満たされ、4時過ぎまで
店で過ごし、妻と別れた後(チケットは早々と売り切れましたので。)、そのままコンサートに望みました。
そして8番、第九の至高の演奏を楽しみました。
最高の料理に音楽を楽しむという今までにない贅沢をさせていただきました。
料理については写真とコメントを見てください。料理は1万円のおまかせです。
今回はメートルさん自身が作ったクレープシュゼットも素晴らしいものでした。
そしてこれだけの内容なのに、いくら妻がソフトドリンクのみで、自分がワインをハーフポーションに
したとはいえ、2人で2万円台でした。
ランチと言えどもディナーに全く遜色ない料理ともてなしをしてくれた、高良シェフをはじめとした
スタッフの皆様に感謝いたします。
来年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2012年9月15日訪問
久しぶりに銀座レカンに伺うことができました。今年6月も予定していたのですが、都合によりキャンセル。
ようやく今年初めてディナーでの訪問になりました。
このところフレンチもモダン系に振れていたこともありますが。
料理については写真とコメントを参照にしてください。
高良シェフの充実感のある料理を今回も堪能いたしました。やはり素晴らしい。
こちらの存在感はここでないと味わうことはできないと思います。
お腹一杯になり最後の小菓子は持ち帰りましたが。
またここの料理を体験することで、一見対照的なモダンフレンチの良さもあらためてわかる気がいたします。
そしてレカンで仕事をされた方々が今それぞれの場所で素晴らしい料理を供していますね。
たとえそれがモダンフレンチであっても軽やかさの中にも、揺らぎのない料理と思います。
それはこちらでの良い意味での重さ、クラシカルの良さを吸収しているからとも感じています。
もちろんソムリエの方のワインのチョイス、メートルさんのもてなし。
ここではないと味わえないものです。
でもドレスコードがあるとはいえ、決して我々に緊張を強いることないこの店の雰囲気は
やはり我々夫婦のとりかけがえないものです。
この店に足を運ぶことの幸せを改めて感じることができました。
今年はあとヤンソンスのベートーヴェンの前にランチで伺うことにしました。
素晴らしいの料理に至高の音楽が出会う最高の日になることでしょう。
期待したいと思います。
ごちそうさまでした。
2011年12月24日追記
公式ホームページに明記されていますが、中学生以下の方の予約は遠慮願いますとなっております。
レビューの中にこれと異なる内容があるようですので、予約の際に御確認ください。
2011年11月3日再訪
今回ほぼ半年ぶりにランチで訪問です。
今までは10000円のランチおまかせコースの事が多かったのですが、
妻がやや抑え目の量にしたいとのことで、妻が5400円、自分が7500円のコースにしました。
料理については写真も参考にしてください。素晴らしさが少しでも伝わればいいのですが。
自分は久しぶりにフロマージュも楽しみ充実した時を過ごしました。
そしてデザート好きの妻の事も考えて頂いたのか、単品デザートも出てきました。
美味しい料理、ワイン、デザートそして自分はフロマージュの数々素晴らしかった。
妻はグレープフルーツジュースにエビアンを入れました。
2人で28000円弱でした。ランチとしては贅沢ですが、それだけの内容ともてなしを受けました。
レカンで頂くことは、訪問するたびにそのもてなしの引き出しの多彩さ、奥の深さを感じます。
初訪問の時は正直料理が出るのを待たされた感じで、やはり堅苦しさも感じました。
しかしそれは初めて訪問したお客にどのようにもてなすか気配りしていただいたのだと
今になって思います。
ですから今の料理は構成も含めて自分たちの好みや要望が反映されているものになっていると思います。
高良シェフの料理は御本人の言葉によると「今までのイメージのフレンチから半歩進んだ料理をお出し出来れば。」とのこと。
ですからモダンフレンチの手法も取り入れられてますが、その料理はやはりクラシカルな物だと思います。
自分は本当に素晴らしいと感じるのですが、人によっては「昔のレカンの様な重みがない。」
逆に「モダンフレンチに比べてやはり雰囲気も含めて重い。」と感じるかたもいるでしょう。
しかしシェフの思いの詰まったこれだけの料理を銀座の真ん中で食することができる幸せを大切にしたいと思います。
今回もミシュランの星とは関係なかったですが、自分にとって最も大切なフレンチレストランであることには
変わりありません。高良シェフの料理、スタッフの上質なもてなしは自分たちにとり、かけがえのないものです。
最後に高良シェフに「ディナーの構成では今の妻には多すぎるみたい。」とお話したところ、
「もちろんポーションを少なめにしますし、構成や内容も要望にお応えします。」とおっしゃる。
「そのようなこと我々のためにお願いしてもいいのですか?」と尋ねると、
「お客様の中には持病がおありになって、食事制限をされている方もいます。
そのような皆様にも楽しんでいただかねばなりません。」とおっしゃいました。
これぞグラン・メゾンそしてレカンの凄さではないでしょうか。
これからもレカンのおもてなし高良シェフの料理を楽しみにしてゆきたいと思います。
ごちそうさまでした。
2011年5月14日訪問
週末の外食応援はここレカンで締めくくることにしました。
銀座の歩行者天国は先月おおのさん(口コミ済)を訪問した時より、かなり人手は戻ってました。
でも外国の方の姿はやはり震災前より少ないです。
ランチでの訪問でしたが、自分たちは13時半でした。
訪問時ほぼ満席でした。空いているテーブルもすでに食べ終わって帰った方のようでした。
今回も10,000円のおまかせでいただきました。
メインは妻はカナダ産の仔牛ロース肉、自分はシェフ一押しのハンガリー産ミルクラムでした。
メニューや料理の写真も参考にしていただきたいのですが、これらの料理を今回も
ソムリエさんのチョイスしたグラスワインでいただきました。
妻はいつものようにグレープフルーツジュースに、エビアンを入れました。
アミューズのホワイトアスパラガスのなめらかさ、グルヌイユ(要するに蛙)は実ははじめていただきましたが、
弾力のある歯ごたえの美味しいものですね。ソースも素晴らしかった。
フォグラとビーツの皿はモダンな感じですが、食べがいあります。しかもほのかな甘さのはちみつがとても
いい味わいにしています。はちみつは銀座で採密された銀座ハチミツとのことです。
オマールエビはヴァンジョーヌソースというワインを使った物ですが、海老の旨みをしっかり引き出しています。
そしてメインのハンガリー産のラムもおいしい。癖は感じず柔らかな弾力に肉自体のおいしさもいいですね。
オーロララムももちろん素晴らしいですが、このラムもとても美味しいと思いました。
妻はカナダの乳のみ仔牛でした。柔らかくまたリブのところは手に持って、脂も美味しくいただけたそうです。
自分のメインに合わせた赤ワインはラムの旨みを引き立てる楽しめるものでした。
そして相変わらず充実したデザートです。トマトと苺の撮り合わせはまさに赤の融合というべき
見た目にも味も楽しめます。赤いお皿がデザートをさらに美しく見せます。
二品目の文旦のプリンはほろ苦さと酸味が調和したもの。フロマージュのソルベもいいですね。
普通はここで小菓子でしょうが、さらにワゴンデゼールこれがどれも本格的です。
自分のサバランに至っては目の前でラム酒を熱して青い炎ごと香りづけしてくれました。
どのデザートも美味しくいただき、デザートワインもいただきお腹一杯。
でもそこに美しい小菓子が並んだ箱が登場。もちろんたくさんいただきたかったのですが、
もう3個いただくのがやっとでした。今回も大いに満たされました。
いつもながら破壊的な内容です。でも甘いものをほどほどにしたい方は、デザートを
フロマージュに差し替えることが可能にした方がいいかもしれませんね。
我々が最後に残ったこともあり、高良シェフと色々お話が出来ましたが、
震災の被害は地下であることが幸いしてほとんどなかったとのことです。
しかしやはりキャンセルの嵐。特に歓送迎会のまとまった予約のキャンセルが相次いだのはこたえたそうです。
銀座も18時以降はゴーストタウンのようになり、しばらくは客足は戻らなかったとのこと。
しかしゴールデンウィーク前から持ち直し、いまはほぼ戻ったとのことでした。
また東北三県にも知り合いもおられ、心配されたそうですが、大変だろうに自分が励まされる感じになった
こともあったそうです。
ここの料理はフランス料理としての充実感が味わえます。もちろん高良シェフはフロリレージュの川手シェフをはじめとしたモダンフレンチのシェフとも交流がありますので、
モダンの要素も大いに取り入れてます。しかし美しい食器、サービスも含め正統派と言うべき料理ですね。
いただいた後の満たされた感じはここならではのものです。
もちろんフロリレージュもヌーヴェルエールも大好きな自分ですから、ここの料理をいただくとまたモダンフレンチの素晴らしさを
感じることができます。
結局16時ごろまで過ごさせていただき、店を後にしました。
この日はそのあとコンサートを楽しむことに決め、サントリーホールで東京交響楽団の定期演奏会を聴きました。
特にメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノの二重協奏曲素晴らしかった。テツラフのヴァイオリンの響はホールを
満たし、それを代役ながらしっかりとしたピアノを披露した児玉桃さん。演奏が曲をより良く聴かせるものでした。
もちろんスダーンのシェーンベルクやベートーヴェンの英雄の充実した演奏も良かった。
英雄は最新原典版をもとにしているようでしたが、音がやせることもなく、しかし見通しの良い演奏を楽しみました。
テツラフもスダーンも来日して素晴らしい演奏を聴かせてくれて感謝です。また代役とは思えないピアノを聴かせてくれた
児玉さんにも敬意を表します。
この店はやはり自分にとりフレンチの基準となる大切なお店です。
また伺う時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2010年11月3日訪問
久しぶりにランチで訪問です。
担当のメートルさんが変わりましたが、やはり安心感のある対応です。
ソムリエはいつもの宇佐美さん「お久しぶりですね。シェフも気合入ってます。」とのこと。
やはりここに来ると落ちつきます。
今回も料理長特別コースです。詳しい内容はメニューの拡大写真参考にしていただきたいのですが、
ホームページとはかなり異なります。元来は自分の貝アレルギー、妻の肉の好みに対応もしていただいた
のですが、最近は我々にぜひという料理でコースを組み立てているようです。
まずアミューズのポワレはしっかりと火を入れ、味付けも強めですが、これが食欲をそそります。
シャンパーニュと良く合うこと。この後宇佐美さんのチョイスするグラスワインで楽しみます。
妻はグレープジュースからエビアン一本入れました。
前菜はまるできれいなちらし寿司のようなイメージ。蟹とキャビアの塩気に青リンゴのジュレの酸味が
良く合います。リンゴは甘みより酸味の強いものがいいそうです。
次のフォグラとトリュフとポタージュもいいですね。フォアグラをパンに乗せてもそのままでもおいしい。
トリュフの香りも楽しめます。これに合わせたボルドーの白ワインが絶妙。わずかに塩気もあり。
この皿をさらに複雑な味わいで楽しめます。
オマール海老を中に入れたラビオリ仕立てもしっかりしたもの。ここでこの店のフレンチは
やはりモダンの要素も充分生かしながらクラシカルなものだと感じます。
さてメインはなんと蝦夷鹿の岩塩包み。岩塩を割るとまずイチジクの葉の香りが漂います。
そして中から鹿の肉が出てきます。カットした肉の色のきれいなこと。しかし肉の味わいを損なわず、
しっかりと火が入っている。素晴らしいです。
これに合わされた赤ワインもボディーもあり肉の美味しさを引き出し充実したメインになりました。
グラスワインは最初から種類が決められているところが多いですが、自分が満点付けたところは
その場でワインをチョイスしてきます。でもここがやはり一番かな。
さてこのコースはさらにデザート二皿にワゴンデザートというこれだけで後半戦というべきボリューム。
しかし今までの食べがいのあるしっかりした感じのデザートからやや優しい印象が。
聴いてみると、デザート自体は今もシェフが考えているそうですが、以前と違い女性のパテシィエが
作業しているとのこと。でもおいしいデザートに変わりありません。
栗を使った物、洋梨の物どちらも妻は喜んでいただいてました。自分もですが。
ワゴンデザートも少し軽めになっていろいろ楽しめました。
妻はコーヒー、自分は紅茶を楽しんでいるとさらに青リンゴのマシュマロに
生チョコレートまでいただき、結局おなかいっぱいになりました。
小菓子はいつもの通り、お持ち帰りにしていただき、家で美味しくいただきました。
今回も大変充実したランチでした。4時間近くも過ごしました。
食後に高良シェフと今回もお話できましたが、フロリレージュの川手シェフの話をすると、
「彼とはしばしば会います。自分も勉強になります。みんなでフランス料理の素晴らしさも伝えていきたい。」
とおっしゃっていました。また数日前に上野のブラッスリーレカンに訪ねたこと、シェフの前の職場だったことに
触れると、「確かに上野もある意味で大変でしたが、様々な職場を自分は経験したかったので。」とのこと。
最初おられたホテルではおにぎりやカツ丼も作ったこともあるそうです。
結局自分が気に入っているところはシェフなり主人なり客との交流を大切にし、また様々な環境を苦労とせず
自分の糧にしている事でしょうか。ですから店の形態はあまり関係なくシェフのオリジナリティが確立されているのでしょう。
高良シェフは築地にも自らよく足を運ぶとのこと。(他の店の主人からききました。)
「ランチにディナーもあるのに大変ですね。」と言いましたが、「いえいえ自分のイメージに必要なものを
手に入れたいときは行かねばなりません。」この仕事が好きでなければできませんね。
自分の誕生月にディナーを思い切っていただくことにして予約しました。
「ぜひおいしいコンソメを食べさせてほしい。」とリクエストして。
次回も楽しみにしております。ごちそうさまでした。
2010年4月17日再訪
この日は16時より新しくなった銀座ヤマハホールでシューマンの室内楽を中心としたコンサートが
ありましたので、13時に予約してレカンのランチをいただきました。
まだ前日の寒さが残り風も強かった
2位
1回
2017/02訪問 2017/02/20
2017年2月20日記
「おおの」さんは自分の食べログにかかわるきっかけになったお店です。
初めて伺ってからもう10年以上になるのですね。
最近都心で食事をすることもめっきり減りましたが、
こちらには今も年に数回はうかがっています。
今年初めての訪問になりましたが、今回も相変わらず素晴らしいつまみと
握りを堪能いたしました。
今回の勝浦のマグロの特に中トロは、今までいただいた素晴らしい鮪の中でも
忘れられないものでありました。
久しぶりに写真を追加しようとしましたが、システムが変わったのかうまくゆきません。
今回のつまみの一部のみアップしました。握りを載せられない・・・
ところでこちらは移転のため4月21日で一旦閉店となります。
今の店が入っているビルの取り壊しのため移転となることは
前から伺っていましたが、ついにその時が来たようです。
こちらのこじんまりとした空間はとても気に入っていたので、
少し残念ではありますが。
次の場所はまだ具体化してないそうです。銀座でまたやってゆきたいそうですが、
今のようなこじんまりとした場所がなかなか見つからないとのことです。
でも次の場所もきっと今の良さ受け継ぎ、ご主人のもてなしをまた受けることでしょう。
ごちそうさまでした。
2014年11月19日記
8月のお盆明けに伺いました。
暑い日でしたが、美味しいつまみに握りそしてお酒を楽しみました。
写真とそのコメントも参考にしてください。
ほかにやはりこちらの定番の佐島の蛸と三浦大根の煮漬けいただいています。
夏から秋にかけての食材も色々味わうことができました。
寿司は自分はここでいただくのが一番なじんでいるようです。
今回もお腹一杯。やや飲み過ぎでもありました。
次回は来月自分の誕生月の訪問です。
季節も変わります。どのような料理にもてなしが待っているでしょうか。
今から楽しみです。
ごちそうさまでした。
2014年7月17日記
3月の末になりますが、サントリーホールでの東京交響楽団のコンサートの後、
妻と二人で「おおの」さんに伺いました。
20時半頃の訪問になりましたので、2時間ぐらいでややコンパクトな内容を
お願いしていました。
写真とそのコメントを参考にしてほしいのですが、
相変わらず自分好みのつまみと握りをいただきました。
尚江戸前の小肌の写真を撮り忘れています。
この時はマグロが紀州勝浦をはじめとして西の魚が充実していますが、
江戸前や東の物も含めて楽しみました。
3月は佐賀の「多門」さん六本木の「蔵六雄山」さんにそして「おおの」さんと
素晴らしいお寿司につまみの出会いができました。
お寿司は自分との相性もあるのですが、どちらもとても好みです。
でもやはり自分にとってこちらが一番の様です。
次回は8月の後半に伺う予定です。
まだまだ暑い季節ながら、暦は秋になっています。
どのようなおもてなしが待っているでしょうか。
今から楽しみですね。今年は熱中症なぞならない様に気をつけねばなりません。
皆様もくれぐれもご自愛くださいませ。
ごちそうさまでした。
2013年12月21日訪問 12月31日記
今年も池袋の東京芸術劇場で読売日響の「第九」を聴いた後、
「すし おおの」さんに伺いました。
写真とそのコメントも参考にしてほしいのですが、こちらのつまみと握りを
エビスでのどを潤した後、日本酒三合で楽しみました。
この季節はやはり素材が一番充実しています。
こちらで頂く鮪はどの季節も大好きですが、大間はやはり迫力があります。
自家製のカラスミは今年もとてもおいしかったですし、
今回は最後の玉子まで堪能いたしました。
そしてこちらでも香箱蟹をいただくことができました。
こちらの名物ともいえる毛ガニの詰め物はいつも迫力ありますが、
そのやり方をを香箱蟹にも行っています。
香箱蟹として量も含めた充実感はこちらが一番かな。味も言うことないです。
さすがに毛ガニ以上にとてつもない手間がかかるので、これは前もって予約した
お客さんのみに供されていたようです。
お寿司屋さんはやはりこちらで締めくくることができて良かったと思っています。
種類は多くはないですが、こちらでワインも置くようになったことを申し添えておきましょう。
来年も我々を楽しませてくださいませ。
ごちそうさまでした。
今年のレビューはこれで終わりといたします。
この一年多くのレビュアーの方にお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
くいしんぼうヤマゲン
2013年9月4日訪問 9月26日記
この日は平日でしたが最後はおおのさんに伺い相変わらず素晴らしいつまみにお寿司を堪能しました。
お酒も鍋島純米吟醸や十四代中取りなど人気のお酒も入っており嬉しい限りでした。
写真も参考にしてください。
しかしこの日は17時から楽しんだのですが、15時過ぎに食べたボリュームあるパンケーキがお腹で膨れて
とんでもないことになりました。
とてもおいしいのに入らない・・・
ウニを何とか頂いたところでギブアップ。最後のお楽しみの穴子も玉子もかんぴょう巻きも入らなかった!
自分のお腹のスペースを考えない失敗でした。
でもやはりこちらのお寿司がもてなしも含め自分にとって一番であること確認できました。
自分の誕生月に次回の予約を取ってお店をあとにしました。
その時はお腹を空っぽにして伺うことにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2013年3月2日訪問。
今回は「神保町傳」さんともご一緒した友人ご夫妻と4人で伺いました。
自宅の冷蔵庫に10年間飲まれずに眠っていたワインも持ちこみました。
料理については写真とコメントを参考にしてください。
自分たち夫婦は貝アレルギーなので、つまみは友人の貝を使ったのも載せています。
相変わらず美味しいつまみ、握り、もてなしで楽しい時を過ごし、お酒も進みました。
ワインに、日本酒、さらには焼酎までいただいてしまいました。
もちろん完全に出来上がってしまいましたが。
自分はこちらでお寿司をいただくのが一番合っているようです。
友人ご夫妻も喜んでいただけたのも何よりでした。
今年も季節ごとにお世話になれればと思います。
ごちそうさまでした。
2012年12月8日訪問。
今年も自分の誕生月に伺いました。
どの季節の「おおの」さんも大好きですが、やはり冬は充実感が違いますね。
今回は美味しい日本酒とも楽しみ、2人で42000円になりました。でも満足です。
内容については写真とそのコメントを参考にしてください。
共に働いていたお弟子さんは11月でこちらから別のお店に行かれたそうです。
その代わり奥様がまた店に戻りました。でも相変わらず気持ちの良い時を
過ごさせていただきました。あっと言う間の4時間弱でした。
この日は満席で、9時過ぎに入店の方もいました。
ところで寿司の名店がひしめく東京のなかで、銀座のこの店がなぜ一番気に入っているのでしょうか。
なかなか文章にできないテーマでもあります。
これについて「銀座百点」という小冊子2012年8月号に山田五郎さんが「おおの」さんついて文章を寄せています。
そこでおおのさんが「家庭的な温かみのあるくつろぎ感」と「銀座らしい高級感」という要素を見事に
バランスさせていると書かれています。
そうなんですね。こちらは内容に比してリーズナブルなお寿司とつまみが楽しめるとはいえ、
もちろん銀座の高級すしです。でも自分が構えずに足を運び楽しめている店です。
つまり「温かみのあるくつろぎ感」と「銀座の高級感」のバランス感が自分にフイットしているのでしょうか。
ですから最後にみそ汁が出てくるのも合わない方もおられるのでしょうが、この店ならではと思います。
これからも季節ごとに楽しませてください。
ごちそうさまでした。
2012年8月12日追記。
口コミのタイトルそのままでしたので、変更しました。
よろしくお願いします。
2012年8月11日訪問。
今年も夏のおおのさんに伺いました。
今回も素晴らしいつまみと握りを堪能しました。
特につまみでは星鰈が素晴らしかった。普段いただく真子鰈も充分美味しいのですが、
星鰈は更に旨みとしなやかさを感じるもの。実際市場になかなか入らないそうです。
さらにこちらでも鱧を湯引きで美味しくいただきました。
今年は鱧との良い出会いが続いています。いいですね。
また根室の新イクラの弾力を感じる素晴らしい食感。
利尻の二種のうにに気仙沼のかつおのたたきなども「日高見純米吟醸」「神亀ことり」で
楽しみました。
握りも佐渡のくどさのないしかし充分な脂の乗りを味わうのは、むしろ今の時期の楽しみですね。
おおのさんでは国内の色々な場所で水揚げされたマグロを季節が変わるごとに味わえます。
他に見た目もきれいなしんこ、新いか、写真に撮り忘れましたが淡路島の鯵なども
江戸前の穴子や二種の玉子焼きなどと堪能しました。
もちろん定番の毛ガニ、蛸と大根の煮つけ、冷製茶碗蒸しも変らぬ美味しさでした。
最後に遠州トマトの甘さと酸味で〆ました。
自分はビール一本に日本酒二合、妻はウーロン茶二杯で
今回は四万円余でしたが、これだけの内容のものいただけて充分納得です。
今年は他の店のお寿司の良さとも出会っています。
でも自分はやはりここのもてなしと料理が一番好きなのだなとあらためて感じました。
季節が変りましたらまた楽しませてください。
ごちそうさまでした。
2012年3月23日追記
今回の予算は2人で四万を切りました。妻がお酒を飲まないこともありますが、材料のコストをきちんと値段に良い意味で反映させていると思います。
これから夏にかけては比較的抑えた予算でいただけると感じています。
2012年3月10日訪問
今年になって初めてのおおのさん訪問です。
寒い日でしたが、中に入ると自分にとってホッとして落ち着く空間です。
お酒は寒かったこともあり、日本酒から始めました。
おおのさんは焼酎の品ぞろえに比べると、日本酒は少ないのですが、
きちんと料理に合うお酒が用意されています。
前回の様に仁左衛門買い取りなどというのはあくまで例外のお願いでした。
今回も写真も参考にしてほしいのですが、写真掲載の制限もあり前回までの訪問時の物と
入れ替えています。上の白暖簾から鯛のあらのお椀までが今回の内容です。
不覚にも寄りによって大トロの握りの写真撮り忘れています。
今回は宮崎・油津のマグロですがもちろん口の中で溶けて、良い意味で軽やかな味が広がりました。
大間などとは違いますが、この時期の西の鮪の美味しさも季節を感じさせます。
また今回は揚げものが初めて出てきました。
以前「大野さんなら揚げものも美味しいのがいただけるだろうな。」と話したことはありましたが。
本当にいただけるとはうれしいことです。
揚げていたのはお弟子さんでしたが、訪問するたびに腕を上げているのを感じます。
でも握りは御主人の仕事であることには変わりはありません。
先日「てる也」さんのお寿司をいただき大いに満足しましたが、
やはり自分にとって「すし おおの」さんのお寿司がまん中の存在には変わりはないようです。
でも今年は少しづつお寿司の世界も広げてゆきたいですね。
そしてまたおおのさんのお寿司を堪能することになるのでしょう。
今年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2011年12月24日訪問
毎年年末の週末はおおのさんでお寿司をいただきます。
今年は自分の50歳の誕生日ということで、御主人に無理をお願いして、
黒龍二左衛門を4合瓶買い取りで取り寄せていただきました。
数年前にこのお酒を飲んで、その素晴らしさを忘れることが出来なかったので。
50年生きた区切りとして今回は贅沢させていただきました。
このお酒最初口に含むと意外とおとなしい印象です。
しかしそのあと飲んでゆくと他のお酒にない旨みと存在感が広がってゆきます。凄いです。
写真を見ていただきたいのですが、このお酒にふさわしいつまみと握りで堪能しました。
大間の鮪、香箱がに、自家製カラスミ、白子など本当に美味しかった。
自分の誕生月の素晴らしい締めくくりになりました。
すしおおのさん今回残念ながら、ミシュランの星いただけませんでしたが、
自分にとりもっとも大切な寿司屋さんであることになんら変わりはありませんでした。
ミシュランは☆を付けるときはいろいろお店に頼んでくるそうですが、
星が消えるときは連絡はないようです。
ミシュランを肯定的に受け取っている自分もこれは上から目線なのではと感じましたが。
おおのさんは「ミシュランのおかげでお客さんが増えたのはありがたかったのですが、
一回のみの方も多く、常連の方にかえって御迷惑かけたのではないかとも心配もしました。」
とのことでした。
でもここのお店を愛している皆さんはきっと気にしないで足を運ぶのですから大丈夫でしょう。
本当にクリスマスイブに至福のひと時を過ごさして頂きました。
そうそうこれだけ食べて、二左衛門四合買い取っても、
銀座の20分で頂くお店よりは安く付きました。
もちろんおおのさんでの最高予算でしたが、自分は充分納得です。
来年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2011年8月27日訪問
この日は曇りで比較的しのぎやすい日でしたが、二ヶ月ぶりの訪問です。
今回アップした写真の他に、定番の佐島の蛸の煮つけ、蟹をほぐした詰め物、冷たい茶碗蒸しに
そして以前もお酒のつまみでいただいた、ばちこもいただきました。
今回頂いたお酒で主にいただいたのは「呑巴里(どんぺり)」という和紙でビンがはさまれ、
木箱に入った焼酎。鹿児島隼人の日当山の醸造元のものです。
2008年の熟成されたもの。まろやかでもういわゆる焼酎くささのない、コク豊かな物でした。
今までおおのさんでいただいた焼酎どれも美味しかったけれども、
先日頂いた釈云麦という麦焼酎に続く印象的な物でした。
また料理の方も、穴子の肝焼きは鰻の物よりあっさり目でほのかな苦みがいいですね。
ほやとこのわたの和え物もコリッとした歯ごたえと意外とあっさりとした旨みが良かった。
他のつまみと焼酎で大いに楽しみ、また飲みすぎてしまいました。
鮪は気仙沼です。濃厚さは強くないですが、コクがでてきた脂の旨み素晴らしかった。
大トロはあっという間に口の中に脂のうまさを残し溶けてなくなりました。
中トロも脂の旨みが口の中に広がり美味でした。
またお客さんの顔を見て漬けこむ漬けも弾力もあり美味しかった。
東北のマグロです。応援してゆかねばなりませんね。
他のネタもどれも美味しかった。コハダは少し小さめでこれもいい感じ。
そして玉子焼きは今回はいつものカステラ風の物ではなく、出汁巻きです。
しかし単なる出汁巻きでなく見た目の淡い黄色がきれいです。
低音でじっくりと火を通してゆくのでしょうか。これも美味しかった。
妻はすでに出来上がった自分の目を盗みお代わりしたようです。まぁいいか。
ご主人とお弟子さんに帰りを見送っていただきました。
今回も満足いたしました。
また秋か冬に訪れるのを楽しみにします。
ごちそうさまでした。
2011年5月31日追記
本日おおのさんから営業時間変更のお知らせのはがきが送られてきました。
写真も参考にさせていただいてほしいですが6月1日から下記の通りになります。
月〜金曜日 17時〜24時(ラストオーダー23時)
土曜日 17時〜22時(ラストオーダー21時)
西埼玉住まいの自分は土曜に伺うことが多いですが、開始時間が30分早くなったのは帰り助かります。
また平日夜遅くまで利用できるのは逆に都内の方には便利ですね。
というわけで来月の土曜日に夫婦で予約してしまいました。訪問が楽しみです。
2011年4月16日訪問
今年はおおのさんには、一月に一度一人で伺いましたが(その時はお酒、つまみなしで握りだけいただきました。)、
今回妻と共に震災後初めて伺いました。
震災当日はたまたまだったとのことですが、東北からのお客さんで満席だったそうですが、
当然ながら連絡も取れない状態になり結果的にキャンセル。一人だけお客さんがいらして歩いて千葉の自宅に帰られたとのことです。
その後しばらく銀座も18時過ぎは明かりも少なく、暗い夜だったそうです。
ここも今は満席の日もあるようですが、震災前の状態にはしばらくかかるでしょうとのことでした。
この日も17時30分に自分たちが来店し、帰るまで自分たちだけでした。
もう何度も足を運んでいる店でもあり、内容については写真も参考にしてほしいですが、
やはり震災で東北、常陸沖からの魚が入らなくなった影響は大きいそうです。
でも北海道と西日本中心のネタの数々はとてもおいしかったです。
鮪は那智勝浦の物でしたが、ここのさらっとしたしかし旨みのある脂の感じも自分は大好きです。
この季節の西日本の港に入る鮪もいいものです。
この日もビールや焼酎をいただき出来上がってしまいましたので、赤身のヅケや他の握りの写真いくつか撮りそこなって
います。御容赦ください。
妻はいつもお酒なしでつまみもいただいてますが、充分に楽しんでいます。
今回の写真は自分からの席のカウンター内の写真までですが、今回は大トロもなかったせいか、
二人で39500円と前回よりやや予算は下回りました。
震災の影響で都内での4月の色々な催しも中止になり、この店にもキャンセルなどの影響も
あるようです。
しかしこの店はこれからも、ここをお気に入りにしている方々を迎えて、
おいしいつまみや握りを出してもてなしていくのでしょう。
季節が変わったころまた伺います。
ごちそうさまでした。
2010年12月25日訪問
今年最後のおおのさん訪問です。もちろん今回は妻と一緒です。
17時30分訪問です。
4年連続の☆獲得にささやかなミニ胡蝶蘭持って行きました。
ところが入口の横に大きな胡蝶蘭が・・・良く見るとぐるなびからです。
店に入るといつものようにご主人の穏やかな笑顔が迎えてくれます。
ミニ胡蝶蘭渡すと「ありがとうございます。入口のはミシュランとぐるなびが提携している関係で
いただいたものです。」とのこと。正直個人の方でなくてよかった!
本来今日の予約は我々二人だけでした。「昨日はクリスマスイヴの金曜でしたから、
満席でかなりお断りせざる負えなかったです。」とのこと。
しかし自分たちが楽しんでいる間に、昨日予約が取れなかったので今日にした方、
今日仕事が早めに終わったので来たという方々などで結局満席になりました。
皆さんここに来るのを楽しみにしているのですね。落ちついた良い雰囲気でした。
さて料理のほうは写真も参考にしていただきたいのですが、やはり冬は素晴らしい。
楽しみにしていたおおのさんの自家製からすみや塩辛、先日充分美味しいと思った
店の物を上回るみずウニ、北海道のあん肝、軽くあぶった白子などどれもおいしい。
妻はお酒は飲みませんが、おおのさんのつまみ毎回とても楽しみにしてます。
妻はもろきゅうのもろみ初めておいしいと感じたとのことです。
特につまみの中では、ばちこというなまこの卵巣を開いて干したもの初めてでしたが、
とても印象的。とても旨みがありお酒にぴったり。焼酎と大いに楽しみました。
焼酎は釈云麦という麦焼酎凄かった。あのようなコクと強さがありながらまろやかな麦焼酎が
あるなんて・・・
他に千亀女という鹿児島の麦焼酎という珍しいものなどどれも美味しくいただきました。
3位
1回
2015/02訪問 2015/12/16
宮島シェフの時代の始まりです。これからもよろしくお願いします。
2014年11月11日記
9月下旬。自分たちの結婚記念日に久しぶりに「ヌーヴェルエール」さんに伺いました。
宮島シェフになってからの初訪問でした。
11000円のディナーコースです。写真とそのコメントも参考にしてください。
これらを自分は鴨志田さんに合わせていただいたワインと楽しみ、
1500円追加して久しぶりにこちらでチーズもいただきました。
シェフが変わってもこちらの料理の素晴らしさは自分たちにとって
何ら変りはありませんでした。おいしかった。
宮島シェフの料理は丁寧なでもオプションとはいえチーズも復活させる
本格志向と感じました。
もちろんデザートだけでなく、アミューズや前菜に食材の火入れなど
良い意味でパテシィエ出身を感じさせるものでした。
(自分は前任の宮崎シェフがパテシィエ出身であることが強調されるのには、
むしろ違和感がありましたが。)
もちろん物足りなさはなく、むしろしっとりとしたボリューム感と言うべきものも
楽しめたと思います。
今後も宮島シェフの個性がさらに確立された料理の数々に出会うのが楽しみですね。
「ヌーヴェルエール」にもまさに新時代が到来しているようです。
ランチも含めて再訪する時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年4月12日訪問 6月5日記
この日宮崎シェフによる最後の料理をいただきました。
最後でもあり12000円の特別コースでお願いしました。
今回の写真はあえて料理のみのアップとします。
最後も妻と自分の好みを考えて別メニューとしていただくなど、
気を使っていただきました。
シェフならではの充実したフレンチにここで出会うことがなくなるのは
やはり淋しいですね。
でもまた新しい形での出会いが来ることを楽しみにしたいと思います。
宮崎シェフありがとうございました。
4月15日までの宮崎シェフの後を継いで、現在宮島シェフが腕をふるっています。
鴨志田さんをはじめとしたスタッフの頑張りにも期待したいと思います。
そろそろ訪問を考えねばならないようです。
新しい体制でのヌーヴェルヴェールで今度はどのような出会いがあるでしょうか。
こちらも楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年1月24日追記
すでにお店のホームページ内のシェフブログで報告されていますが、
こちらの宮崎シェフは4月15日までのようです。
軽やかさを感じさせるようで実は個性と信念の塊(だからこそ評価も様々でしょうか。)の、
シェフの料理が新丸ビルで頂けなくなるのは少し淋しいですね。
でもあと二回ほどお世話になる予定です。
どのようなもてなしが待っているのか楽しみです。
2013年12月31日訪問 2014年1月20日記
昨年の大晦日に妻と「神保町 傳」さんのおせちをお店に受け取りに行きました。
その前にヌーヴェルエールさんにランチで11時に伺いました。大晦日ながら満席です。
そして大変充実した二時間弱を過ごさせていただきました。
今回も内容については写真およびコメントも参考にしてください。
ちなみにランチはこの日は4800円が二人前。ワインが3600円、水はミネラルウォーターにして1000円、
計14200円となりました。ランチは他に8000円のコースがあります。
昨年後半からの名物ともいえるシェフのこだわりのテリーヌはなんと第36弾。
さらに凝った内容になっていますが、それがテリーヌ全体のおいしさにつながっているのは
前回訪問時と同様ですが、さらに野菜の旨みを堪能できるものでした。
白子のムニエル、仔牛ヒレのローストも視覚的にも食感も素晴らしいもの。満足しました。
またデザートも今回もシェフらしい軽ろやかさと充実感が両立したものですね。
やはりここならではのものに感じました。
最後のドリンクと小菓子をいただき、大いに満たされて店を後にしました。
今年もとても楽しませてもらいました。そして2014年も期待したいものですね。
よろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年9月21日訪問 10月10日記
9月は結婚記念日の月でもあり、この日最後に「ヌーヴェルエール」さんに伺いました。
あのドアを開け店内に入ると宮崎シェフのお出迎えでした。
この日は一組を除き、すべて18時スタートでしたので厨房も大変だったと思います。
でも相変わらず素晴らしい料理の数々を、鴨志田さんにおまかせしたワインの数々で楽しみました。
内容については写真も参考にしてください。自分たちは今はシェフがパティシエ出身であることを
別に意識せず料理を味わっているのですが、あらためて写真をアップしてみると
シェフがやはりパティシエの経験も取り入れてより素晴らしい料理を目指しているのがわかります。
もちろんデザートもこちらならではの物が楽しめます。
しかし今回特に印象に残ったのは「テリーヌ・ド・レギューム」でした。
シェフのブログにもあるようにシェフの「ル・ブルギニオン」時代の経験に、シェフの個性が
ものすごいこだわりの元に込められた素晴らしいものでした。
シェフの歩みをこのテリーヌに表現していると言っても過言ではないでしょう。
細かい内容はカードの写真を見ていただくしかないと思います。
テリーヌ自体はもちろん美味しいものも今までに頂いたことはありましたが、正直作り置き出来る
バイキングやビュッフェ料理の定番の印象もありました。
でもこのテリーヌをいただきその様な思い込みは覆されました。
またメインのシャロレ牛は敢えてカツオのブイオンにつけて火を入れることで、
我々の様な日本人にはより味わい深くなるものと感じました。
シェフは38歳になられたということですが、30代をこの店の指揮を執りながら駆け続けてきたのですね。
正直途中で息切れしやしないかと心配した時期もありましたが、自分は更に一皮むけたと思っています。
これからもシェフが思うところの料理を、スタッフの素晴らしいサービスで堪能してゆきたいと思います。
ごちそうさまでした。
2013年4月7日訪問
今年初めての訪問はランチで伺いました。昼の東京駅の眺めもいいものです。
4月1日よりこちらのランチは4800円と8000円の二本立てになりました。
ディナーは8000円と13000円のままです。
今までの3800円のものはビジネスランチ的な物を考え構成をシンプルにしていたようですが、
4800円になり構成的には以前の6500円にむしろ近くなり、素材の面で工夫しているようです。
ですからこちらの店のエッセンスをより身近に楽しめるようになったのではないかと思います。
今回我々は8000円のコース楽しみました。自分のグラスワインにガスなしのミネラルウォーターを
入れて21300円になりました。でも充分満足いたしました。
内容についてはメニューも含めた写真とコメントも参考にしてください。
宮崎シェフならではのモダンでありながら存在感のある個性の料理を今回も堪能しました。
シェフの個性を楽しむには8000円のコースがよりふさわしいかもしれません。
8000円というとディナーのコースの値段に並びます。
ギャルソンの鴨志田さんによると「地方から来られた方が東京を離れる前に充実した
フレンチを楽しみたいという要望もありましたので。」とのことでした。
やはり東京駅の目の前の立地ならではのお店と言えますね。
こちらも最近は予約が取りにくくなってきています。もちろん東京駅を一望できるシチュエーションも
あるのでしょうが、こちらの料理とサービスの素晴らしさに魅かれている方も多いのでしょう。
ただしいつも触れていますが、こちらの料理が単にモダンで軽やかなだけでない個性が、
人によってはもう一つと感じることがあっても不思議ではありません。
でも自分たち夫妻にとっては無くてはならない素晴らしい店であり続けています。
これからもお世話になります。
ごちそうさまでした。
2012年12月29日訪問
ランキングを確定させねばなりませんので、まだ口コミしていないところがたくさんですが、
こちらの再訪の口コミを優先させます。
4月以来の今年二回目の訪問でした。
東京駅の復元も終わり、本来の眺めが戻っていました。やはりいい眺めでした。
さて料理の方ですが、写真とそのコメントも参考にしてください。
前回も感じていたのですが、お店自身が軽いモダンフレンチやデザートを強調していますが、
もちろんその良さも充分に感じながら、宮崎シェフの料理は経験を積んでよりしっかりとした
方向に向いてきていると思います。しかもシェフの個性がより発揮されています。
ですから自分たちはより素晴らしく感じながらも、シェフの料理にもう一つ合わない方も出てくるでしょうか。
しかしこれがお店の個性でもありますね。
特にメインの新潟の鴨は鉄砲ではなく網で捕った物で身の傷みが少ないのと鮮度の良さもあるせいか、
ジビエがもう一つの妻も美味しく頂いたそうです。
また久しぶりにフロマージュもいただきましたが、これもシェフの一手間が入り、どれも楽しめました。
妻はついてゆけないとのことでパスでしたが。デザートも視覚的な部分だけでなく味わいの充実感も
感じさせるものばかりでした。
またサービスの面でもギャルソンの方がソムリエの資格も取り、より料理にあうワインをグラスでいただきました。
料理の説明も丁寧で、お客さんへの距離感は自分はこちらが一番好きですね。
さらにフロマージュのブランデーをなめた自分が「美味しいチョコない?」と言ったところ、厨房に伝えて
デザートがチョコのスフレになるよう手配してくれましたし、フロマージュには代わりに熟成感が素晴らしい
ポルト酒にしてくれるなど配慮もいただきました。我がまま言ってすみません。
以上コースにお酒と、普通の水は無料ですが、あえてガスなしのミネラルウォーターも入れて、
約3.5万円でした。サービス料がないとはいえやはりCP的にも充分です。
終わりにシェフと少しお話で来ましたが、シェフも今後もモダン、クラシカルにあまりとらわれずに
今の店やフランスでの修業の経験も活かしながら、あくまで「フランス料理」として
しっかりとした料理そしてデザートでのおもてなしをしてゆきたいとおっしゃっていました。
これからも楽しみにしたいと思います。来年もよろしくお願いします。
最後に銀座レカンの高良シェフの宮崎シェフについてのコメント。
「彼は素晴らしいシェフだと思っています。これからもがんばってもらわないと自分がフレンチを
食べる大切な場所が一つなくなってしまう。」
自分も無理をし過ぎることなく頑張っていただきたいと思います。
ごちそうさまでした。
2012年4月7日訪問
妻と南大塚と湯立坂の桜を観たあと、ヌーヴェルエールにようやく今年初訪問となりました。
とりあえずその時の東京駅の眺め、今回のメニュー、そして料理の一部の写真アップします。
ちなみに写真の料理は妻の食べたコースの写真です。
自分は構成が一部異なり、ポーションに差がありました。
今回も素晴らしいディナーを堪能したのと同時に、
宮崎シェフの新しい境地も感じることができたと思います。
これからも楽しみです。今年もよろしくお願いします。
2011年12月4日訪問
今回ランチで一人で伺いました。
14時から新百合ヶ丘のテアトロジーリオ・ショウワで東京交響楽団の定期演奏会を聴くため、
2時間でのランチをお願いしました。11時に入店です。
ランチはアミューズ、前菜、メイン、デザートの3800円と
アミューズ、前菜、シェフの一皿、魚料理、肉料理、デザートの6500円となります。
今回はやや忙しくなりましたが、6500円のコースを2時間で楽しみました。
最近食べログでいろんなコメントもあり、自分も前回訪問のディナーで僅かながら今までにない感想を持ちましたので、
今回どうなのかと感じながらいただきました。
でも今回は以前と同様楽しませてもらいました。
アミューズでは蕪だけ煮詰めたコンソメが、前日もお酒を飲んだ体をホッとさせます。
定番のビュルレとフィナンシェとの組み合わせも良かった。
このアミューズですでにこの店の料理が始まったのだなと思わせてくれます。
そして前菜は白子、魚はアマダイ、そして肉は仔牛と敢えて火入れを確認したいメニューを
頼みました。写真も参考にしてほしいですが、自分はどれも大いに楽しみました。
確かに宮崎シェフの火入れは他の店が丁寧にレアな感じも大切にしてゆくところが多いのに対し、
短時間でしっかりと火を入れて素材の旨みを凝縮させる個性を持っています。
しかし今回自分が食べたものはどれも柔らかさもあり、アマダイもパサツキはなくジューシーな物でした。
そしてしっかりとしたソースがそれを生かしていると思いました。
またメインの添え物も魚にはチョリソーの泡に白いか、肉には目にもきれいなしかし中は凝ったエクレアなど
メインのポワレやローストを引き立てる物でした。カシスを練りこんだパンですくうソースも美味でした。
それらを鴨志田さんのチョイスするワインで楽しみました。
そしてデザートは本日のデザートのモンブランでしたが、これが普通ではない。
アーモンドのメレンゲを土台にパッションフルーツとマンゴーのムースが
フランボワーズのピューレを包み、さらにその外側を栗のクリームが覆っているもの。
普通のモンブランではデザートとしてやや重くなると感じてシェフが考えたとのことです。
良い意味で軽い甘さと酸味とメレンゲの食感が絶妙でした。
最後にカプチーノにいちじくのフィナンシェで満足いたしました。
コースが6500円、ワイン二杯で2500円、9000円でした。
あと妻へのお土産として、フィナンシェまでいただきましたが、
これも甘みにほのかな苦みのある個性的ですが印象的でした。
どのようなに作っているのか、次回訪問時聞きましょう。
ここの料理は明らかに宮崎シェフの個性が前面にでた料理です。
ですから人によって色々な感想が出てくるかもしれません。
しかしこのシェフの真摯に素材に向かい合い、手間を惜しまない姿勢はやはり素晴らしい。
自分よりはるかにフレンチの経験のある方々も同様の事をおっしゃっていますから、自分の思い込みだけではない
と感じてます。
最後にシェフとも言葉を交わしましたが、今年は特に震災以降大変な年だったようです。
オー・グー・ドゥ・ジュールのレストランは各々の店が独立した会社の扱いだそうです。
(福岡の店はメルヴェイユの支店の扱いだそうですが。)
ですからシェフには権限も与えられるのと同時に責任も大きいですね。
何事も真面目に真剣に取り組む宮崎シェフですから、それは生身の人間です。色々あったことでしょう。
その意味で食べログの様々なコメントはそれを反映していたと自分も感じます。
しかしこの日いただいた料理なら、これからも大丈夫だと思いました。
音楽もそうですが、料理も基本のクオリティがしっかりしていれば、作り手の個性を
まず楽しむものではないでしょうか。ですから相性が良くなければそれは仕方がないことです。
(自分とて評価が高くてもかなりのずれを感じた店はありました。でもその場合敢えてコメントは避けてます。
その店のを愛している方にも失礼とも感じるから。)
このあと東京交響楽団の定期は脳出血で右半身まひになりながら、
左手のピアニストとして復活した舘野泉さんのラヴェルの左手のための協奏曲は
特に感銘を受けました。素晴らしい料理に音楽と幸せな一日でした。
最後に宮崎シェフ、鴨志田さんをはじめとしたスタッフの皆さん、
5年連続ミシュラン☆獲得おめでとうございます。
これからも妻共々よろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
4位
1回
2013/08訪問 2015/03/27
2013年8月10日訪問 9月4日記
この日は東京は37度越えの猛暑日でした。
まだこの時は熱中症の影響が完全に抜けていませんでしたので、アルコールなしで楽しみました。
今回の内容については写真を参考にしてください。
こちらでも鮎の皿を堪能しましたが、川手シェフは鮎の素晴らしさを姿ではなく料理に凝縮させる物だったでしょうか。
鮎の味わいをシェフの「日本人のためのフレンチ」として楽しませてもらったと思います。
また新作ということだった赤やがらという白身の皿は何か和食のお椀を連想させるある意味独創的なものでした。
さらに妻のリクエストで対応していただいた有田牛もブイヨン仕立てでしつこさはなくでも肉の食感と旨みを
大いに味わえるものでしたし、骨の器には行ったグラタンは一転して牛肉の良さを凝縮して味わえました。
デザートもトリュフが効果的に使われて満足いたしました。
今回と素晴らしい時間を過ごさせていただき感謝いたします。
川手シェフはもちろん相変わらずの素晴らしさですが、お店のスタッフの体制も変わりました。
でも新体制のもとでもこれから大いに期待したものです。
あと唯一の希望としてはやはりおしぼりがあったほうが、ここは高温多湿の日本ですのでどうでしょうか。
でもまた再訪できる時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2013年5月4日訪問 6月13日追記
国分寺から府中のお散歩の後、昨年8月以来久しぶりに「フロリレージュ」さんに伺いました。
昨年はこの一度きりでしたが、口コミし損ねています。もちろん大いに楽しみましたが。
しかしこちらはご存知の通りますます電話での予約が至難になったため、最近は訪問自体あきらめていました。
この日の訪問は3月4日ふと思い立って電話したところ、たまたまディナーが予約できたということです。
ラッキーでした。
さて府中から井の頭線に乗りかえ渋谷を経由し銀座線に乗り表参道駅から歩きました。
外苑前駅より少し遠いですが、階段を上るのが面倒な(?)方は良いかもしれません。
自分はあの階段登りたかったのですが、妻はどうもおっくうな様です。運動不足ですね。
久しぶりの訪問もちろん満席でした。写真とそのコメントも参考にしてほしいですが、
川手シェフの料理は更なる充実感に料理の発想の冴えを、近藤さんに提案していただいた
グラスワインで今回も楽しい時間を過ごしました。
またこちらで素晴らしい時を過ごせればと思います。
ただ充実した内容のここの料理は本当に魅力的なのですが、我々50代夫婦には
ディナーは量的にやや多めになってきたようです。
ですから今後はむしろランチが中心になりそうです。我ながら少し淋しいですが。
これは実はフレンチ全般に言えることなのですが。
でもディナーが多すぎない方は是非ディナーをいただくべきと思います。
また再訪出来ればと思います。
ごちそうさまでした。
このあと腹ごなしに原宿まで歩きました。国分寺からスタートのこの日のお散歩は
22,013歩でした。目標の2万歩達成出来ました。
2011年10月15日訪問
2月以来のディナーでの訪問です。実は前回の訪問時に次もランチと考えたのですが、
すでに二ヶ月先まで週末のランチは予約でいっぱい。
ですので9月末の結婚記念日と時期が少しずれますが、記念日としてディナーを予約しました。
女性にはランチぐらいの量が良い事もあり、人気のあるフレンチレストランでは
どこもランチが予約困難になっているようですね。
でも今回はディナーで良かった。
料理については写真も参考にしてください。
馬のミルクのソルベのサッパリとしたしかしいままで体験したことのないコク。
フォアグラとフィナンシェと食べるなんとも言えない美味しさ。
そして春にかけた鰆のウイットに富んだ皿。
メインの佐賀牛のとろける柔らかさと旨み。どれも凄かった。
さらに「今年おそらく最後の入荷の物をお出ししたいのですが。」といわれ
内容を教えられずに出てきたのは、熊!ヒグマです。
でも柔らかく、一歳半のヒグマのせいか過度の野性味はなく、旨みとバランスさせた
火入れにはただ唸るばかり・・・
そしてデザートにお祝いのマカロンも出していただき、とても満足いたしました。
川手シェフの進化をまたまた感じました。
そして近藤さんのチョイスするワインで頂くコースは至福の時です。
やはり自分はここだからこそ可能ならディナーで頂きたいな。
妻はやはりランチぐらいが良いらしいですが・・・
次回は12月の自分の誕生日直後に伺います。
ごちそうさまでした。
2011年8月21日訪問
半年ぶりにランチで再訪です。あいにくの天気でしたが、しのぎやすい日でした。
メニューを渡され近藤さんと相談です。神保町傳さんに行った話もしたせいか、
前菜に鮎を勧められましたのでそれにしました。妻はパプリカの物。
こだわりを持った生産者がつくる、信州産のものです。
メインは妻は大好きな牛肉です。そして自分は「鹿の肉と脳みそはいかかですが?」とのこと。
ジビエ好みと思われているようなので(実際そうかもしれません)それにいたしました。
追加した写真も参考にしていただきたいのですが、さらに進化した料理を堪能しました。
妻のパプリカのムースは甘みも感じる野菜の旨みを楽しめるものだったとのこと。
そして鮎の皿です。参りました。鮎があれほどのフレンチになるとは・・・
わたを使ったソースのサマートリュフが和歌山紀ノ川産の鮎のローストを引き立てています。
フレンチで鮎初めてではないですが、今までと比較になりません。
これに良く合う白ワインを近藤さん供されました。さすがです。
でもこの鮎きっと日本酒も合うよなぁ・・・いえいえここはフレンチレストランでした。
まさに日本のフレンチの皿。川手シェフさすがです。
妻のメインの熊本の赤牛のロースト、味も火の入り具合も申し分なく妻は大喜び。
添えていたトウモロコシのムースの甘さも絶妙だったとのことです。
すね肉のそぼろの乗ったリゾットも美味しそうでした。
自分は若鹿のローストとても柔らかくそして上品さもありながらコクのある肉の味。
いままでも美味しい鹿頂いたけど、絶妙な火入れやはりシェフは凄いです。
そして鹿の脳みそ。美味でした。白子に豊かなコクが更に加わった感じ。とても美味しかった。
更にデザートも楽しみました。。自分の桃のスフレとホワイトチョコレートは桃のみずみずさに
ホワイトチョコレートの適度な甘さと豊かさが良く合っています。
妻はマンゴーとココナッツのブラマンジェのしつこさのない甘さを堪能した上に、
またもやデザート追加しよった!普段の反動が出ています。
(追加は1260円でした。参考までに。)
でも自分も少しいただいたチョコオムレツよかったです。フランス産のチョコレートに
全卵を使用したそうです。ふっくらとしてしかし中からチョコがとろりと・・・
素晴らしいものでした。
少し時期はずれながら、妻のバースデープレートも用意してもらいましいた。ありがとうございます。
種なし巨峰のお菓子を、自分はエスプレッソ、妻はコーヒーをいただき今回も大いに満たされました。
過去3回の訪問でも大変満足して、すでに☆5個の評価です。
しかし今回更に進化した川手シェフの料理に魅了されました。
また訪問を重ねて自分たちの好みを把握してすすめてくれるもてなしも素晴らしいです。
そしてディナーでの再訪も決めました。どのようにもてなしていただけるか、
今から楽しみです。
ごちそうさまでした。
2011年2月12日訪問
この日は午後からみぞれ混じりの雨が降る日でした。
外苑前駅から傘をさしながら歩く羽目になりました。
しかし店の中に入ると、ホッとします。
傘やコート、荷物を預かってもらい席に着きます。
まだ三度目の訪問ですが、落ち着く空間です。
近藤さんから「この天気のなかわざわざありがとうございます。」と声を掛けられます。
さて今回訪問前に妻の好みに合わせ、メインは牛、またリアルな形のものはちょっとという
希望を出しました。当然メインは自分も牛のつもりです。
ところが女性スタッフから「ジビエならなんでもいけますか?」と訪ねられました。
「ヒグマも食べたから大丈夫でしょう」と答えると、「ではいろいろハプニング楽しんでください。」
と言われてしまいました。どのようになるのか楽しみになりました。
自分はいつものようにシャンパーニュ、妻はコニャックの製造元が作ったというブドウジュースで
飲みながら始まりを待ちます。ちなみにブドウジュース見かけはやはりワインのようで、
芳醇な味でした。
まず最初のアミューズでハプニング、妻はトリュフの乗ったポテトのフリッターです。
これももちろん美味しそうですが、自分には「バレンタインのプレゼントです。」と
箱ができました。開けると中に見かけはまさにトリュフチョコレートが、もちろん外はトリュフが
まぶしてますが、中は違います。何かはここではコメントしませんが、美味しかったですよ。
その次に定番の四角いオリーブ。今回は中がしっとりでお鮨屋さんの玉子を思い出しました。
さて前菜は蕪のムースに白子のソース。小さな蕪があしらってます。
あくまでメインが蕪で白子が引き立て役という発想がいいですね。
白子のソースが蕪に深みを与え、、軽くしかし味わい深い皿を堪能しました。
次いでフォアグラです。すでに口コミで知っていましたが、これも知らなかったら
サプライズですね。もみの木の容器に入ったチーズケーキが出てきました。
モンドールチーズを使って作ったとのこと。チーズケーキとフォアグラとの相性が凄い。
アルザスのワインがさらに引き立ててくれました。
妻ももちろん喜んで食べてました。定番のメレンゲとフォアグラの素晴らしいけれども、
これまたいいですね。ぜひいただくことをお勧めします。
魚は若狭湾のグジ。これまた絶妙の火入れ。ぷりぷりなのに火が通り旨みが出ています。
皮とうろこはパリパリとしてこれまた美味しく、いいアクセント。トリュフも魚を引き立てます。
魚の扱いはまさに日本のフレンチを象徴するものかもしれません。おいしかった。
さてメインです。妻の和牛のローストも柔らかくジューシーで妻は大喜びです。
自分には骨付き肉です。「いのししをどうぞ。」とのこと。サプライズです。
でもきれいな肉の色ふきのとうを揚げたものなどが添えられてます。
食べてみます。味は豚よりむしろ淡白かもしれません。でも野性味を感じます。
これはうまい。骨を持って最後はいただきました。
昔は山では猪が最高の肉でごちそうと言われたのがはじめてわかったような気がしました。
うまい!
さて二番目は妻は牛のタルタル、サッパリ感もありこれまた美味しかったそうです。
そして自分はまさに骨付き猪肉の角煮。とても柔らかく骨からすぐに外れます。
これも豚の角煮より癖はないように感じます。しかしどこか野性味を感じるのは同じ。
ローストと共に生姜がソースや出汁にうまく生かされてます。
メインにあわされたワインは1996年のビンテージといえるもの。
ワイン自体の主張は強くないのですが、さりげない深みと強さが猪に負けてません。
近藤さんによるとメニューは前日にシェフが決めるらしいのですが、
良い猪の肉が入ったので自分に出したとのこと。
それで「どんなジビエでも大丈夫ですか。」と聞かれたのですね。
そしてデザートはまずあまおうの甘さをうまく生かした軽めのデザートをいただき、
次は「土のデザートです。」と出されたものにびっくり。まさに土からクローバーの葉が生えてます。
土はサクッとした食感もある美味しいチョコ。中に白いものがありこれと混ぜるとこれまたおいしい。
白いものにはあるものが混ぜ込んでいるのですが、これもサプライズですから
実際に食べてみてください。わかるかな?(自分はなんとなく浮かびましたが・・・)
最後にコーティングされたチェリーがバースデープレートで・・・
実は12月の自分の誕生月に予約していたのですが、仕事の関係でキャンセルせざる負えなくなり、
あらためて本日にしたのですが、配慮いただきありがとうございます。
以上素晴らしい料理堪能しました。あいにくの天気ながら今日も個室も含め満席でした。
尚近藤さんだけでなく女性スタッフのサービスもさらに良く感じましたので、サービスの評価アップしました。
今回も最後に川手シェフと近藤さんと少し話ができましたが、さらに進化している料理を楽しみ
感動したこと妻と共に伝えました。
帰りは雨はやんでいたものの冷え込み強くなっていたのにシェフと近藤さん階段降り切るまで見送られてました。
寒い中すみません。
次の訪問をまた楽しみに店を後にしました。これからも素晴らしい料理お願いします。
ごちそうさまでした。
2010年10月17日訪問
日曜のランチで再訪です。前回と違い気候もちょうど良く、前回のように長い距離歩くこともせず、メトロ銀座線外苑前駅から
徒歩数分で着きました。12時30分に伺いましたが、最初は数組でしたが、13時30分ごろ満席になりました。
「お久しぶりですね」と声をかけられ、ランチのメニューを渡されます。
近藤さんのアドバイスも受けながら、いろいろ迷った末自分は前菜にメニューにない茄子とフォグラのソテー、
メインに蝦夷鹿のロースト。妻はセップ茸とアカイカのポワレに、本日の魚料理。デザートは妻が梨、自分が
和栗を使ったものにしました。
自分は例によってシャンパーニュ(ここのシャンパーニュが一番好きかも)からグラスワインとしましたが、
妻はソフトドリンクに信州小布施の無添加リンゴジュースを頼みました。少し飲ませてもらいましたが、
とてもいい風味です。そのあとはガスなしのミネラルウォーターを一本入れました。
アミューズは例の四角いオリーブできたてアツアツで美味しく、食欲が刺激されます。
前菜はまず妻のセップ茸とアカイカのものも美味しそう。セップ茸のステーキという感じで、良い香りがしてきます。
アカイカも柔らかく美味しかったとのこと。
さて自分は茄子とフォアグラです。合いますね。フォグラの火入れも素晴らしいものです。茄子の甘さが引き立てます。
これに合わせたのが近藤さんが「少し変わったものですが。」と出してきた赤ワイン。アルコール分は10.5%と低めながら
とてもこくのあるワイン。山形の70年たった古木のブドウからつくられたものだそうです。フォグラの皿に深みを与えます。
メインはまず妻のハタの絶妙な火入れにびっくりです。これにコンソメとプアール茶を混ぜたものをかけます。
鯛茶のイメージだそうです。「火がきちんと入っているのにぷりぷり。身が崩れない。凄い。」とは妻の弁。さすがです。
自分の蝦夷鹿のローストもびっくり。肉が鮮やか。しかしきちんと火は中まで通りジューシー。柔らかい。
走りの鹿は駆除目的でまだ木の皮などを食べていないので、大人でも柔らかい肉のものが提供できるそうです。
更に二品目に妻はハタをパスタ風にしたもの、自分は鹿の肩ロースを煮込んだものを美味しくいただきました。
特に鹿はとても濃厚でおいしいコーンビーフという感じ。これだけでワイン好きの方はハーフボトルぐらいいくのでは。
そしてデザートは一転して梨のシャーベットとババロアも和栗のムースもスマートな味わいで楽しめました。
さらに先月末が結婚記念日だと予約時話したのは確かでしたが、月は変わっているのにお祝いのマカロンの
皿が出てきました。これもおいしい。そしてオレンジコーティングのほおずきもいい酸味で味わい、最後に
コーヒーいただきおなかいっぱいになりました。
これで二人で総額16600円大満足です。12月の自分の誕生月のディナーも予約しました。
これで満点☆5つとさせていただきます。今回も帰りに川手シェフと近藤さんとお話で来ましたが、
自分が同じく高く評価しているヌーヴェルエールの宮崎シェフとは同じレストランで仕事をされていたそうで、
「素晴らしい先輩です。」とのこと。また同じく自分が好きなレカンについては「高良シェフ凄いですね勉強させて
もらってます。」これだけの評価をすでに得ているのに、決しておごりのないお二人感服です。
また予約も営業時間内であっても必ずスタッフが電話に出るようにして、なるべく迷惑にならないようにしているとのことでした。
それでも断らざるおえないのは心苦しいともおっしゃってました。
いづれにせよ次回の訪問楽しみにしております。
ごちそうさまでした。
5位
1回
2010/11訪問 2010/11/25
2010年11月25日追記
写真がなぜか半分ほどしかアップされていませんでした。
追加いたします。よろしくお願いします。
口コミ内容は基本的に変わってません。
2010年11月23日訪問
今年最後のフレンチ初訪問になりそうでしたので、妻と相談しここのランチをいただく事にいたしました。
ミシュラン二つ星のレストラン初訪問にもなります。田舎者夫婦楽しみにしながらもやや緊張です。
ここは西新宿のハイアットリージェンシー東京にありますが、このホテルを訪問するのは10年ぶり。
翡翠宮の中華をいただいて以来です。本当に久しぶり。
でもこのホテル自分にとって思い出深いところでもあります。
ここが約30年前小田急センチュリーホテルとしてオープンしたてのころ、大学受験の宿が一泊分手ごろなところが確保できず、
なんと当時最高額一泊19800円の受験生パックで宿泊しました。あとは国鉄共済の宿の
一泊2800円でしたからギャップありましたねぇ・・・
鹿児島から上京した高校生、入るなり巨大なシャンデリアに度肝を抜かれました。
部屋も広くきれいで朝起きたら富士山がきれいだった。一応受かるつもりになりましたが。
食事は当時の自分には高級すぎて何食べたか覚えてません。
でもこれだけいい思いしたのに、ここから向かったW大K学部受けて落ちました・・・
結局二年浪人して同じところに入ることになったのですが。
(しかしここも中退して別の大学に入り直し今の仕事やってますから人生わかりません)
ところで久しぶりに訪れたこのホテル、名前は変わってもあの巨大なシャンデリアは健在。
懐かしい気持ちになります。すでにクリスマスの飾り付けになっていました。
さてトロワグロはシャンデリアのあるロビーの二階からエスカレーターで一階に降りたところにあります。
入口に向かうと大きなワインセラーが目につきます。
店内に入るとウェイティングルームに一旦通されましたが、すぐに窓際の席に案内されました。
席のすぐ近くに古い木材の柱があり、そこから梁も壁まで通してます。
木材は100年ほどたったもので、フランスの古民家のイメージの内装だそうです。
ランチメニューはメインが魚か肉いずれかだと5800円、魚も肉もいただけると内容が違う7900円と10500円のコースです。
自分は羊をいただきたいので7900円にしたのですが、妻は羊が苦手。
スタッフの方と相談したところ、妻には本来10500円のコースのメインである牛肉を用意していただけるとのこと。
牛大好きの妻は大喜びです。
またサーモンのソースは貝アレルギーのことも考えていただき、牡蠣を使った物から白ワインを使用した
物に変更していただきました。
ドリンクは妻がオリジナルのフルーツドリンク(1300円)にあとはガス抜きのミネラルウォーター、
自分はグラスワイン白二杯、赤一杯で楽しみました。フルーツカクテルとてもいい味ですね。
木イチゴなどいろんなものがミックスされてます。妻も喜んで飲んでおりました。
まずアミューズが出てきます。三品ですが、洋梨のジュレにフォアグラの乗ったものいい組み合わせ。
さらに玄米のあられをまとった物は中にライムを効かせたパスタが、またインドの料理を意識したという
三角形の物は薄い皮の中にチーズと杏子が入り、ほのかにカレーの風味がするもの。
どれも面白いものながら奇をてらわず、アミューズの役割果たしてます。
次には「いまが旬のおいしいかぼちゃを食べてほしい」ということでかぼちゃの一見ポタージュ風の物が。
見た目も美しいが何より味に感激。一言では表現できない複雑さを感じます。大変手の込んでいるものでしょう。
いわゆるサプライズの皿ですね。
次に出てきた前菜のセップ茸のリゾット。これもなかなか奥が深い。聞いてみると、
アーモンドのクリームをベースにしながら、セップ茸自体の出汁が出ているとのこと。楽しみました。
また面白い容器に入ったバターはいい塩気もあり美味しく、パンに良く合います。
出てきたパンはバケットにハーブの入った三角のぱん、全粒粉の丸いパン、イチジクを練りこんだパン
あたためて出されてとても美味しかったけれども、冷えても充分美味しい。
ソースをすくったりして楽しみました。これらのパンはホテルの2階で売っているものと違い、シェフが
自ら指示を出し作らせているオリジナルだそうです。
そしてまず魚料理としてスコットランド産サーモンです。意外としっかり火が入っているようですが、
とてもやわらかく良い意味で淡白さを感じるもの。白ワインのソースが良く合い、添えられたリンゴや黒大根が
良いアクセントになってます。アミューズ、前菜は軽めの白ワインでしたが、これにはイタリアのコクのあるワイン
となりサーモンの料理を引き立てています。
さていよいよメインです。妻の牛フィレジンジャーのクルスティアン。美味しそう。これも火入れしっかりですが、
とても柔らかく脂身のほとんどないいい味の肉だったそうです。岩手の短角牛だそうです。
自分の仔羊これも素晴らしい。火がしっかり入ってますが、ジューシーさを失わず臭みのない羊のおいしさを
堪能しました。羊はオーストラリア本土のものだそうですが、今まで食べた羊の中でもトップクラスです。
ここまで食べてきてトロワグロの料理はモダンの衣をまといながらクラシカルな要素を決して忘れていないと感じました。
そしてデザートですが、その前に雲(それとも松?)の形をしたメレンゲがのった物が出てきました。
赤いもの何だったか聞いたのですが忘れました。下にはカスタードクリームが入ってました。
なかなかこれも面白い味。おいしかったけどこれもサプライズなのかな。
そして本来のデザートが出てきました。洋梨のロティにオレンジのソルベが添えられたもの。
ショコラとキャラメルのビロードも添えてます。とてもエスプリに満ち、今まで出会ったことのない味。
オープンキッチンで拝見した若いフランス人のシェフパテシィエの手によるもの。うれしくなりました。
最後に妻はコーヒー、自分はハーブティーをいただきましたが、小菓子も手作りでとてもきれい。
柔らかい食感のもの、鮮やかな緑のもの、和のエッセンスも感じる今までにないものでした。
以上26000円弱。ランチとしてはやや高くなりましたが、それに見合った内容とサービスでした。
ここはやはりホテルのメインダイニング。70席あります。
スタッフの方に「大変忙しいでしょう。」と訪ねると、我々を担当したスタッフは「今日はフランス人のトップシェフとゼネラルマネージャーは
休んでますが、あとは総出でやっています。」とのこと。現在のスーシェフは日本人の方だそうです。
また料理についてトロワグロのベースはしっかり守りながら、日本人にも合うようにもてなしているように
感じることを話したところ、「自分はトロワグロのヨーロッパ各地の店でも働きましたが、日本の店は
トロワグロはとても大切にしていると思います。」とおっしゃってました。
今もトップシェフがいない日は避けて予約される方がおられるようですが、スーシェフの方いろんな思いを
されているようです。このレストランで食事をする方々を充分満足させる技量を持たれている方と思うのですが。
今回いただいた料理自分たちにとり、その評価に恥じない素晴らしいものだったと思います。
再訪しないとわかりませんが、トップの方がいないからと言って味が落ちているようには感じれられませんでした。
今度はディナーで伺いたいと思います。
ごちそうさまでした。
それにしても至高の音楽に素晴らしいフレンチを日をおかずに楽しめる。
日本の東京を含めた首都圏は本当に凄いところだと思います。
6位
1回
2010/05訪問 2014/08/31
2014年8月31日記
5月の週末に4年ぶりに「マダム・トキ」さんにランチで伺いました。
この日はあいにくの天候だったので、渋谷からタクシーで向かいました。
前回はディナーでの訪問でしたが、ランチでの雰囲気もやはり素晴らしい物でした。
今回頂いたのは5500円のコースです。写真とそのコメントも参考にして下さい。
尚、この後用事もあるのでお酒はカシスと白ワインのカクテルを食前酒のみに
とどめています。料理については写真とそのコメントも参考にしてください。
料理自体は充分美味しいものでした。これが5500円ならばハイCPと言えるでしょう。
さりげなく和のテイストを意識させ、優しさも感じさせる印象でした。
特に女性には好まれると思います。妻もとても喜んでいました。
ただ4年前にディナーで伺った時は感じなかったのですが、穏やかなのは良いのですが、
ややパンチに欠けるでしょうか。下手にボリューミーで胃にもたれるより良いのですし、
実際おなかは満たされましたので、物足りないわけではないのですが・・・
これがコストの制限があり女性が特に多いランチならではのものなのか、
今のこちらの料理がこの様な感じなのか判断は難しいですが。
ぜひディナーでの機会も持って再訪したいと思います。
週末はウエディングも多いでしょうから、あらためて予約を取りなおしたいと思います。
でも4年ぶりの「マダム・トキ」は皆さんの高評価にふさわしいフレンチレストランでした。
ごちそうさまでした。
2011年8月追記
再訪したくても出来ていない筆頭です。
週末のランチを考えているから仕方ないのですが、ウェディングなどが入り、予約が取れず代わりに別のレストランというパターン繰り返しています。かわりがあのフロリレージュだったりするのだからよほど縁がないのか…でも今回はランチにしたいので、またトライしたいと思います。
2010年5月訪問
土曜のディナーで伺いました。当初は日曜のランチをと思ったのですが、ウェディングのため
予約できないとのことでディナーとなりました。
18時に店の前に近づくとスタッフの方が立っておりました。
「お待ちしておりました。」と丁寧に声をかけられ、店内に招かれました。
この段階で老舗らしい安心感があります。
メニューと苦手な食材は前もって伝えてありました。メインは和牛か鮑でしたが、
貝アレルギーの自分と牛肉大好きの妻ですので二人とも和牛を選びました。
妻はオレンジジュースで、自分は食前酒にシャンパーニュから始まりグラスワインを
料理に合わせていただいきました。
まずテーブルに出てきた新鮮なカルピスバターに目を奪われます。
市販されている硬くなったものとは全く違う風味。
そしてパンも熱くしていないのに、6種どのパンもバターと共に
いただくと大変おいしい。
料理のほうも春キャベツとグレープフルーツのミックスジュースに揚げ物の組み合わせ
という意表をつきながらも新鮮な印象のアミューズに始まり、
菜の葉の苦味とキャビアや海老の入ったジュレとのぶつからずに
それぞれの旨みを味わいを楽しめる前菜。
さらに国産とはまた違うおいしさを感じたホワイトアスパラガス。
レアに近い絶妙な火加減ながら臭みなど全くなく柔らかさと味に
驚いたフォアグラ。
さらにおこぜと和牛も火入れの素晴らしさにいずれも感激。
そしてそれらをソースがでしゃばらずにしっかりと支えていました。
さらに使われているナイフ、フォークも含めた食器がさりげなく
上質なものであるのもいい感じです。
メインが終わった段階で、妻は当然ワゴンデザートでしたが、アトリエから
次々に運び込まれるデザートの見事さに大喜び。コーヒーでいただきました。
もちろん味もどれもおいしくて全部食べられないのが残念とのこと。
自分はパンを追加でいただいた上に、おいしいチーズをワインで
楽しんだあとでしたから、もうワゴンに挑戦するのをやめて、
単品のチョコレートスフレにしました。「今から作りますので15分ほど
かかります。」といわれましたが、待った甲斐のある絶品。
熱々の出来立てスフレを添えてあるアイスクリームで口直し
しながら、食べましたが上質かつ充実したチョコの香りと甘さ
堪能しました。これとハーブティーの合うこと・・・
さらにミントマシュマロなどの小菓子を頂き今回もおなか一杯です。
ここの料理はレカンが見かけはモダンな時があっても味はクラシカルな方向に
しているのに対し、こちらは見かけはいわゆるモダンフレンチの
ような鮮やかさはありませんが、味はさりげなくモダンな要素が
入っているようにも思いました。興味深いです。
それは来店している方も伝統ある雰囲気なのに意外と若い皆さんが多いのにも現れているような気がいたしました。
でもサービスはクラシカルな良さでした。とても親身で安心して食事ができました。また二階でパーティーがあったのですがスタッフの皆さんは料理を
リフトなど使わずらせん階段をてきぱきと上り下りして運んでいるのにも
感心しました。
デザートがアトリエから入り口を通りやってくるのもレトロですが何かうれしくなりますね。最後にパテシィエの方とまさにマダムの雰囲気の上品な女性に見送られて
店をあとにしました。
今回も大いに満足しました。自分はまたシャンパーニュも含めワイン五杯に
チーズもいただきましたが、サービス料込みで妻とあわせて42000円余。
納得の味とサービス。これで4点以下は無理。あっさり初訪問での
事実上の満点の4.5点になってしまいました。
今度は結婚式などで埋まっていない日曜にランチでもいただきましょうか。
尚、一つだけ気がついたのはトイレが一階に一つのみ。建物の関係で
難しいでしょうが、二つだと特に女性の方は落ち着いて化粧なおしできる
のではと感じました。
いずれにせよまた再訪させていただきます。ごちそうさまでした。
7位
1回
2014/06訪問 2014/10/08
2014年10月7日記
もう6月になりますが、ほぼ一年ぶりに「帰燕」さんに伺いました。
今回は友人ご夫妻と4人での訪問になりました。
いつものようにカウンター席にてもてなしていただきました。
いただいたコースは13900円(税抜き)です。
今回の写真は料理のみとさせていただきました。
そのコメントも参考にしてください。
これらを生ビールや以下のお酒で楽しみました。
純米吟醸「鮎」(新潟・妙高)
底抜け 超辛口(新潟・長岡)
純米「緑川」(新潟・魚沼)
「獺祭」磨き二割三分(山口)
今回おいしいお酒もかなりいただいたこともあり、予算はほぼ二万円弱になりました。
でも相変わらず充実感のある料理をいただけたと思います。
こちらのぶれのない内容の料理はやはり良いですね。
瀬戸内の鱧のしゃぶしゃぶに宮崎牛のステーキなどもただ美味しいだけでなく、
御主人の信念が加わった腰の据わった物。ですからこちらの料理は例え間隔は開いても再びいただくことになるのでしょう。
燕が巣にふたたび帰ってくるように。
ごちそうさまでした。
2013年7月20日訪問 8月15日記
妻の誕生月に帰燕さんに再訪しました。
写真も参考にしてほしいですが、素晴らしい料理の数々を堪能しました。
13650円のコースでこれだけの内容を頂けるところはなかなかないのでは。
また味付けも夏の暑いときにふさわしいもので楽しめました。
今回も夏バテ気味だったのでスッポン鍋にしてもちろん美味しくいただきましたが。
この時用意されていたすき焼きも食べたかったな・・・
季節が変わったらまた伺いたいものですね。
今回でディナーについてはフルマークといたします。
これからも楽しませてくださいませ。
ごちそうさまでした。
2013年2月23日訪問。
前回久しぶりに一人でランチのコースで伺い大いに楽しめましたので、
今回ディナーで妻と伺いました。妻は初訪問以来です。
内容については写真とコメントも参考にしてください。
料理の完成度は更に高まり、使っている素材も2010年7月初訪問時よりさらにクオリティアップしてます。
それで値段は据え置きなのですから凄いことですね。
こちらがミシュランの星を再び獲得したのがディナーでも大いに納得できました。
お酒もメジャーな物を中心に美味しいものを楽しめました。
御主人によれば、美味しいだけでなく安定してお客に提供できるものを用意していることでした。
貴重な地酒を楽しむのも大好きですが、これも一つの見識だと思います。
もう少し詳しくコメントしたいのですが、これから仕事ですのでとりあえずはこれで。
もちろんまた再訪したいと思います。
ごちそうさまでした。
2012年11月30日訪問
この日は一日お休みをいただき、夜のコンサートの前に東京に出てランチをいただくことにしました。
そこでふと思いついたのが、二度ほど訪問して好印象ながらご無沙汰になっている「帰燕」さんでした。
10月に5250円のお昼のコースを予約したのですが「お一人様ならカウンターをご用意しますが、ビジネスランチのお客様も多く
あまり落ちつけないかもしれませんが大丈夫でしょうか。」とのこと。
でも評判のビジネスランチ(1500円)もどのようなものか知りたかったので、そのまま予約させていただきました。
12時半頃伺いましたが、確かに店内は多くのお客さんがいました。自分以外は皆さんビジネスランチです。
この日はサーモンの焼きものがメインでしたが、小鉢なども彩りよく美味しそうでした。
しかもそれらを御主人自ら盛り付けてゆきます。1日40食程作るそうです。
「あわただしくて申し訳ありません。」とおっしゃいましたが、自分のためにカウンター2席分のスペースを
空けてくれて、忙しいながらもきちんと対応していただけました。
でももう少しランチで落ち着きたい方は土曜、祝日(月曜除く)限定の3800円のランチコースもあるようです。
さて料理とお酒については写真も参考にしてほしいのですが、これで5250円なら素晴らしいものです。
使っている素材も以前ディナーで頂いた物に引けを取りませんでしたし、あくまでかつおだしで丁寧に
仕上げている料理は、適度な遊び心もありとても美味しくまた楽しくいただけました。
また日本酒も「以前よりは揃っていると思いますが。」と御主人がおっしゃる通り、用意されている銘柄も増え
どれも料理に良く合うものでした。
この日は限定で黒龍の石田屋などもあって最後はこれにしようかとも思いましたが、
まだ飲んだことのないお米を二割三分まで磨きこんだ獺祭純米大吟醸にしました。
米の旨みが強いのに切れの良さが印象的なお酒でした。
ビジネスランチのお客さんが帰り、最後の一時間ほどは御主人と色々お話で来ましたが、
穏やかな語り口の中に自分の料理に強いこだわりと信念を込めているのを感じました。
そういえばこちらはミシュランの☆をもらいながら、昨年は☆が消え、今年☆が復活したところ。
これについても御主人から素直な心情をうかがうことができたのは、むしろ好感を持てました。
さらにあれだけのビジネスランチを手を抜かず作るのは負担ではないかと感じ、
それについても伺ったところ、「店がここまでお客様に来ていただけるようになったのも、
このビジネスランチを食べていただくことで、徐々にお店の事を知っていただいたのです。
これとて最初は一日2,3食の時もありました今は多い時は40数食作りますが。
でもおかげで夜もお客様に足を運んでいただけるようになったのです。
ですから1500円のランチも、とても自分たちにとり大切なものです。これからも続けて行きます。」とのことでした。
このように何事にも妥協せず向き合っていることは、料理やもてなしからも伝わってきました。
なのに自分は世評に流された部分もあり、御無沙汰にしてしまったのを反省せねばなりません。
来年妻とディナーでの再訪を決めました。妻はディナーでの初訪問以来になります。
今回のランチから考えても、ディナーはさらに素晴らしい料理ともてなしが期待できると思います。
ですから今までのディナーの点数は敢えて見直しました。しかし来年伺うことを楽しみにいたしましょう。
尚、今回グラスビールに、高価な物も含め日本酒3合いただいたため一万円超えてしまいました。
ですから予算はあくまで例外的と思ってくださいませ。ただCPはお酒込みです。料理だけなら☆4.5個です。
妻からもちろん「何贅沢をしている!」とあきれられてしまいましたが。
でもそのあと夜にそれにふさわしい音楽を聴きましたし、夕飯も口コミしますがおとなしめにしましたし・・・
ごちそうさまでした。
2010年10月9日再訪
この日は18時から東京交響楽団サントリーホール定期を聴きました。楽しみにしていたコンサートでした。前半がモーツァルトの
ピアノ協奏曲27番、後半がブルックナーの第四交響曲。オーケストラに寄り添いながらもこの曲の美しさ、切なさを引き出した
伊藤恵さんのピアノ。ブルックナーの豊かな中にも繊細さを感じさせた秋山さんの指揮。素晴らしい演奏会でした。
さてこの後帰燕さんに伺いました。二回目の訪問です。今回は一人で贅沢な夕食です。(妻はもちろんブーイングです)
予約時は9月ながら猛暑日だったので一万円の通常のコースをお願いしたのですが、当日は雨が降り肌寒ささえ感じる
状態。丸鍋追加しました。
お酒はまづはグラスビールの後、米焼酎にしたのですがやはり和食には日本酒。日本舞という山形のお酒をいただきました。
まず先付のピーナツ豆腐。なめらかでえぐみなどなくおいしい。栗にきのこ、おくらなどがあしらってます。秋ですね。
次の太刀魚のから揚げからりとあがりもちろんおいしかったのですが、百合根も中はほっこりしてこれもよろし。
百合根をうまく揚げるのは注意が必要とのことです。
さて次に松茸と鱧の土瓶蒸し。実は自分は松茸にあまりひかれる方ではないので、土瓶蒸しもいままでこんなものかと感じる
事が多かったのですが、ここのは違いました。松茸の風味はもちろん鱧や玉子豆腐なども入りとてもこくのある汁を堪能しました。
これも具と出汁をいれて加熱するのではなく、手間がかかっているようです。土瓶蒸しで初めて満足しました。鱧も骨っぽさなぞ
皆無。当りまえのことをきちんと丁寧にされてます。
次の刺身。どれも美味しかったけど、しめ鯖が印象的。ほとんど酢の感じがないのにおいしい鯖。
御主人に伺うと砂糖で処理して、塩をでしめ酢は少ししか使用しないとのこと。くさみもなくはじめて
出会ったしめ鯖でした。そのあとあかむつの西京焼き、たたみいわし、もづく、このわたなどに
銀杏や芋をあしらった秋の皿、のど黒の焼きもの、鴨やなすなどの煮物。どれもおいしくいただきました。
そして熱々の丸鍋。すっぽんの骨は取ってありとても食べやすい。もちろんプルプルで味も素晴らしい。
これまた今まで食べた丸鍋のなかでで一番満足できました。
そしてサンマの炊き込みごはんも適度な塩気がありとてもおいしくいただきました。
多めに作っていただき、お土産にしてもらい翌日の朝妻といただきましたが、さらに味がなじみ美味でした。
デザートは栗入りのおしること迷いましたが、黒糖のブラマンジェにして楽しみ終わりにしました。
雨でしたので帰りはタクシーを呼んでもらいましたが、雨の中御主人に見えなくなるまで見送っていただきました。
今回皿に料理に対する満足度は増し、日本酒もやはり料理に合った物を選ばれていると認識を改めました。
ここは値段からいっても贅を尽くした素材ばかりを使っているわけではありません。
しかしそれを補って余りある手間と情熱を傾けているのを感じます。
「1500円のランチでお客様に納得してもらい、利益も出せなければ、たとえ何万円の料理でもお客様に満足はしていただけないと思います。」
とおっしゃった、御主人の言葉がとても印象的でした。
どんなホールでもどんなピアノでも常に高いレベルのピアノ演奏を聴かせる伊藤恵さんのことも思い出してしまいました。
まだ☆5個にはしませんでしたが、ここは自分にとってまた足を運びたくなる特別な場所になりそうです。
ごちそうさまでした。今度は夫婦でお邪魔いたします。
2010年7月訪問
ミシュランで一つ星をとった和食のしかもサントリーホールのすぐ近くにある店として、名前は知ってましたが、食べログの皆さんのコメントも参考になったので、数年ぶりに日本料理の店に伺いました。
日本料理はあまり今までCPの良い店に出会ったことがなく、しかも西埼玉のぱっとしない宴会料理を仕事関係で
食べさせられていたので、避けていたところもあります。
コスト度外視すれば京味のような名店もあるとはきいてましたし、知り合いからも勧められたこともあるのですが、さすがに一人五万は・・・
いずれにせよ今月はあえてフレンチお休みの月にしたので、それなりの期待とちょっぴりの不安を感じて土曜の18時に伺いました。
外観の写真撮り忘れましたが、裏通りのつつましい庭園風でした。入口左の引き戸がカウンターで右のドアが個室であることは事前に知っていたのですが、思わずドアのほう開けてしまいました。
緊張していたのでしょうか・・・すでに来店されている方がいました。おわびします。
あらためて左の引き戸を開けるとカウンター内のご主人に迎えていただきました。物腰の柔らかい
方で緊張もとけていきました。
実は梅雨明けの暑い日に銀座から歩いてきたので、のどはカラカラ。自分はビールで妻はウーロン茶で
さっそくのどを潤しました。そこに出てきた物がごま豆腐とイチジクにワインのジュレがかかったもの。
とても涼しげでぴったりな物。しかし黒ごま豆腐やイチジクのコンポートは存在感もあり、これからの料理に期待が持てます。そのあとは自分は日本酒(富山の銀盤、久保田の万寿)妻はもう一杯冷たいウーロン茶を飲み後は緑茶でいただきました。尚例によって自分は貝アレルギーであること伝えていましたので、一部メニューを変えてもらいました。
写真はまたもや終り頃ほろ酔いになり、本来のデザートとして頼んだ自分のわらび餅、妻の黒糖のブラマンジェ、さらに閉めに頼んだ自分の蕎麦、妻のミョウガの炊き込みご飯、写すの忘れました。
肝心の料理ですが、どれも美味しくいただきました。八寸のあかむつの西京漬けさりげなく美味しく、鱧の梅肉揚げも良かった。刺身も新鮮でうまかった。鮪はもちろん島鯵やマコガレイのぷりぷりした感じも楽しめます。。寿司屋でつまみとして出る寝かしたものとはまた違う美味しさですね。
さらにカラスミを炙ったものは日本酒にぴったり。涼しげな切子のグラスでいただくのはいいものです。
主人は「開店にあたり予算に苦労しましたが、切子は思い切って奮発しました。でもいいものに限って割れてしまうのです。」と申しておりました。割ったお弟子さんはその分きっちり働いてもらうそうです。
穏やかなご主人ですが、仕事には大変厳しい方のようです。
そして圧巻は那珂川の鮎。正直川魚で美味しいと感じたことはなかった自分でしたが、これは
とてもおいしかった。生きているものを手に入れその場でさばいて焼くそうです。爽やかささえ
感じる焼き魚でした。そして煮物もしっかりした味付けながらしつこさなどないとても良い味。
和食で美味しい煮物はこれまたあまり出会うものではありません。
さらに特選コースの牛肉を焼いたものも柔らかく美味しいお肉。特に岩塩でいただくのが良かったです。
閉めに自分は蕎麦を頂きましたが、のど越しのいいものです。妻のミョウガの炊き込みご飯も良い香り。
妻は美味しく食べましたが、食べきれずおにぎりにしてお持ち帰りになりました。翌日おにぎり自分も
いただきましたが、しっかりしながらあっさりしたもので美味しくいただきました。
そしてデザートのわらび餅も上質の美味しいもの。妻もブラマンジェ喜んでました。さらに二人とも
夏にぴったりの葛切りまで食べてしまいました。自分は高い日本酒を頼み、デザート二人分追加して
サービス料込で3万7千円。CP的にも満足しました。
ご主人に値段設定はこれでいいのかと尋ねると、「自分が一番お世話になった師匠(具体的にはおっしゃいませんでした。)より高い設定はしないようにしています。またこの値段の中でまだできることもあると
思います。」とおっしゃってました。あくまでこの場所でこの値段でやっていこうという心意気粋に感じました。しかし「この値段でも都心だからやれるのだと思います。地方で自分はこの仕事をやるのは難しい
のではないでしょうか。」ともおっしゃった新潟出身の主人の言葉に考えさせられました。
また「昨年6月オープンした当初は大変でした。ミシュランに載せていただいて、お客様も増えたことは
ありがたいことです。」と言われるあくまで謙虚なご主人、好感を持ちました。
しかし五月連休明けからは今まで日曜営業、月曜休業だったのが、現在は日曜休業になってます。
(日月連休の場合は日曜は営業、月曜休みだそうです。他の祝日は営業。)
「大変心苦しいのですが、日曜はやはりお客様が少ないので・・・」とのことです。
評価は料理も含めてまだまだ美味しくなる余地もありますし、他の要素も考えると☆四つが妥当かも
知れません。しかし自分は安定した飽きの来ない料理を高く評価いたしますし、限られた条件で
真摯に取り組む主人への応援の意味も込めてこの評価にいたします。
(自分がいい加減な人間のせいか、クラシックの演奏家もこのようなタイプが好きです。)
また帰ってまいります。ごちそうさまでした。
8位
1回
2012/06訪問 2012/07/07
2012年6月30日訪問
ほぼ二年ぶりに元の職場の同僚二人と三人で伺いました。
今回は日本酒好きばかりでしたので、いろんなお酒も飲みました。
写真を参考にしてほしいですが、今回も御主人の丁寧な焼き鳥堪能しました。
現在北口店はセカンドだった方に任せて、南口の方に専念されているそうです。
この日は名古屋コーチンやホロホロ鳥、京鴨などの焼鳥楽しみました。
写真以外にも何本か串をいただいています。
ここならではの焼鳥やっぱり自分は好きですね。
バードランド系のものとはまた違いますが。
でも御主人は「バードランド系だったら阿佐ヶ谷バードランドがいいですね。」とのこと。
自分の好きな店(口コミ済)ですので、うれしくなりました。
今回はお酒もたくさん飲んだので、かなりの予算になりましたが、充分満足でした。
今度は妻とまた伺いたいと思います。
ごちそうさまでした。
2010年7月25日再訪
昼に保谷のこもれびホールで伊藤恵さんのピアノを楽しみ(後日日記に書きますが、ショパンのエチュード
凄かったです。)、妻の誕生日が近いこともあり、彼女の希望で蒼天の再訪となりました。
南口に統合されてはじめての訪問です。
奥に店が伸びてテーブル席ができているようです。また男子専用のトイレスペースもできていました。
しかし焼き場は以前と同じ一カ所で大将が忙しそうに焼いておりました。
今回はコースが二つになり、突き出しとつくね汁と茶碗蒸しにおまかせ五本に〆のご飯という3150円の
コースとそれに一品料理と刺身盛り合わせがついた5250円のコースになってました。
妻と自分は3150円のコースに串は砂肝とレバーを追加し、あと単品で刺身5種盛り(2300円)一皿、
さらにトマトサラダ、チーズの味噌ずけ、胸肉の味噌漬けを頼みました。
飲み物はこの日も暑い日でしたので、ビールでのどを潤し日本酒三杯いただきました。
ここの日本酒は冷所保存されており状態の良いお酒がいただけるのもうれしいです。
妻もウーロン茶をお代わりして、そのあとはお水いただいてました。
今回も素晴らしい串の数々堪能しました。軍鶏や鴨ももちろん好物のつくね、最後の手羽先も
良い味。妻は手羽先好物なのでとても喜んでました。追加は妻のリクエストで砂肝とレバー。
レバー臭みなく柔らかく味の良い絶品。
またコースに出たつまみのこう丸の燻製食べやすくあじわいのあるもの。つくね汁いい味出てました。
トマトやコーンが鶏と入っていた茶碗蒸しもよろし。茶碗蒸し美味しくないと残してしまう自分ですが、
そんなことありませんでした。
さらに遠州産のおいしいトマトサラダ、チーズの味噌ずけ日本酒にも良く合います。チーズにえり好みのある妻も美味しいともうしておりました。胸肉の味噌漬けも肉のうまみがさらにでています。
そして〆の軍鶏の卵がけごはん。黄身の美しい黄色にびっくり。大将がおっしゃるには「良い卵は
白身がしっかり盛り上がっているものだと思います。」とのこと。癖のない味のいい卵。おいしかった。
妻の食べた鳥茶漬けもあっさりして美味しかったそうです。
大将に「一ヶ所になり大変では?」と聴いたところ「一ヶ所になりむしろ楽になりました。」とのこと。
確かに北口と二カ所やっていたのは想像以上に大変だったのでしょう。しかし絶えず注文が入り、火加減にも注意しながら焼いて行くのはやはり忙しそうでした。
今回はコースにアラカルトを組み合わせて行ったせいか、一人当たり8000円少し超えましたが、
満足いたしました。やはりここの焼き鳥が今の自分には一番です。
またお邪魔します。ごちそうさまでした。
(2010年3月訪問)
妻が以前よりおいしい焼き鳥を食べたいと言っていましたが、一級うん築士さまに相談しましたところ、
蒼天を推薦していただきました。今回南口店のほうを予約して行って参りました。
土曜の17時30分に予約しましたが、予約は必須です。18時過ぎには満席となり、予約無しの方が
何組かいらっしゃってましたが断られていました。
まず店の構えは一見焼き鳥屋ではなくイタリアンかビストロではないかという小ぎれいな感じです。
またなかもカウンターの清潔感がありいい感じです。
そして3150円のコース二人前を、自分はまずビールで妻はウーロン茶で食べ始めました。
まずふきとたけのこの煮付けに始まり、ほうれんそうのペーストのかかった豆腐、鴨汁と来て串五本(正肉、
鴨、はつ、つくね、砂肝)をいただきました。
そして刺身5種盛もたのみました。まず鶏の刺身が新鮮でおいしい。臭みなど全くなく最初抵抗があった妻も「まるで魚の刺身みたい」といって喜んでたべました。レバーもまるで上質のフォアグラを連想しました。
そして串の焼き方も感心しました。炭を細かく調節し、塩もてばやくしかし丁寧にかけて、タレにつけたくしは
焦げすぎが出ないようはさみでこげた部分をこれまた丁寧にカットするなど見事なものです。
そのように焼いた串ですから素晴らしいものでした。鴨のジューシーさ、はつや砂肝の弾力、つくねの味わいそして肉のうまさどれも満足でした。さらに自分はつなぎ、レバー、ふんどしを妻はせせりと手羽先を追加しました。自分は特につなぎの食感に感激しました。
また日本酒を佐賀と島根のものをいただきましたが、タイプのちがいはあるもののボディーのしっかりしたもので、焼き鳥によく合うものでした。ワインのリストもありましたがワインでもおいしくいただけますね。肉料理
なのですから当然ですが。
締めの肉味噌と酒粕のリゾットも野菜を炒めたり、豆乳を使用したりと大変手間のかかったものでおいしゅうございました。
妻共々大変満足いたしました。妻は「いきなり焼き鳥専門店でこんなおいしいものを食べてこれからどうしよう。」などといっておりました。
とにかくやきとりの概念がかわりました。最初の訪問ですので満点はつけませんでいたが、これ以上の
焼き鳥はなかなか出会うことこれからもないでしょう。推薦していただいたうん築士様に感謝です。
予算も高級フレンチや銀座の寿司に比べればはるかにリーズナブル。
是非再訪させていただきます。そして北口のほうもお邪魔したいです。
ごちそうさまでした。
9位
1回
2010/06訪問 2011/12/01
2011年12月1日追記
時間がたった書き込みなのに参考票頂きました。ありがとうございます。
確か区切りの100件目のレビューでしたが、この店もひさかたご無沙汰です。
トンボロさん(口コミ済)を出たあと前を通りましたが、「ここだってとても美味しかったよなぁ。」と・・・思いながら
歩きました。
ミシュランの☆がなくなりやや地味になった印象ですが、今も素晴らしい料理を供されていることでしょう。
近くのラ・トゥーエル共々来年あたり再訪したいものです。
2010年6月
今回はランチに伺いました。(もちろん今度は妻と一緒です。)
初回のランチなので、10000円のものを頼みました。
メインは妻は和牛リヴロース、自分はオマール海老を最初は頼みました。
そして妻はオレンジジュース(フレッシュのもの)、自分はシャンパーニュから
ワインといういつものパターンでいただきました。
まずアミューズでここの魅力にはまりますね。野菜のテリーヌにタラを揚げたものそしてサーモンが
きれいに盛り付けられミニ前菜でもいいもの。食欲も大いに沸きます。
その次がここのスペシャリティーともいえるグラスに盛られた前菜。ウニや温泉卵、キャヴィアも
添えられこれらを混ぜて食べるとほんとにおいしいです。何度でもいただきたい。
フォアグラも焼き加減もよく、ソースをパンでいただくのも楽しい。
サゴシ(サワラの小さい物)とズワイガニのムースの包み焼きもよいあじです。
そしてグラニテで口直しをしてメインへ・・・
妻のメインのリヴロースはボリュームもあるもの。味はストレートに牛肉を楽しめたそうです。
自分はここで欲張りました。メインのオマール海老にさらに鴨のローストも追加したのです。
もちろんどちらも大変おいしかった。オマール海老のぷりぷりした食感に加えビスクソースは前回同様最高でした。
また鴨はソースをトリュフソースにし、サマートリュフを散らした贅沢なもの。
鴨は今までのフレンチで出会ったのと違い輸出のための処理をしていない
つまり生肉を料理したもの。このような鴨もいいですね。好みは分かれるかもしれませんが、
自分は気に入りました。トリュフも出しゃばらず、料理に深みを与えています。
しかしここで自分は満腹状態。妻も自分の食べっぷりに巻き込まれたせいか、
デザート(これもさっぱりしておいしかったですよ。)にコーヒーをいただいた時点で終了。
小菓子食べきれず、お持ち帰りになりました。満足いたしました。サービスも再訪でもありよりスムーズな
気持ちのよいものでした。充実の3時間でした。
でもなぜそれなら満点にしないかって?恥ずかしながら・・・メイン食べすぎてコースとしてのバランスを
やや損ねてしまったのです。家に帰って、持ち帰った小菓子と帰りに買ったペコちゃん焼き
食べて何か自分の中で折り合いがついたのです。(食べ過ぎ!)
ここのコースはアミューズから小菓子までいただくことで、最高の満足が得られることが
よくわかりました。すなわちメイン食べすぎてデザートとのバランスがとれなかったのです。
過ぎたるは及ばざるがごとし。反省です。
しかしあれほどのトリュフもふんだんに使った鴨料理が追加で3500円とは良心的と
思いましたが。
次回はきっちり完成されたコースをいただきます。きっと満点でしょう。
そのためにもまた伺います。ごちそうさまでした。
4月29日祝日のディナーに行ってきました。天気も回復し
紀尾井ホールで毎年恒例の伊藤恵さんの素晴らしいピアノを聴いた後、
開店まで時間があったので、四谷から飯田橋まで歩き、久しぶりに神楽坂を散策しました。
裏道に入ると昔料亭だったと思われるところがリニューアルされフレンチやイタリアンの店になっていたり、
路地端の居酒屋が若い人たちで繁盛していたり、以前より活気が出てきている印象でした。
さてラトラスはラ・トゥーエルの料理長、支配人だった方が独立してミシュランで☆を取った店という
ことは知っていましたが、食べログの皆さんの口コミで高い評価を受けていることが伺う一番の理由
でした。それにしても一軒はさんで同じ色調のフレンチレストランが並んでいるのはなかなか興味深い
眺めでした。
開店18時30分頃に店を訪れると店からシェフの方が現れました。自分達の前を歩いていた二人連れ
の方が中に迎えられるのが見えました。
続いて、われわれが中に入ろうとするとソムリエのバッチをつけたおそらく支配人と思われる方が迎えて
くれました。中は一階が待合のスペースと奥にトイレが二つ。待合スペースからはガラス越しに厨房が
みえます。階段を上がり二階がメインダイニング。コンパクトですが、白を基調に落ち着いた雰囲気。(確かに
ラ・トゥーエルと共通した感じを思い出しました。)
以下のメニューをいただきました。
・ムール貝とスモークサーモンのマリネ、グレック野菜 オレンジコリアンダーの香り(自分は
ムール貝のかわりにボタン海老)
・カリフラワーのブルーテと甲殻類 ウニとキャビア添え オマール海老のコンソメジュレ
・ホワイトアスパラガス、リードヴォーとモリーユ茸のミジョテとそのジュ
・甲殻類のミルフイーユとオマール海老ビスクソース
・金柑のグラニテ
・和牛リヴロースの岩塩包み焼きポヴラードソース
・凍らせたグレープフルーツとミントのエスプーマ
・グラン デゼール ラトラス
・コーヒー
・プティフル
自分はグラスワインのリストから白ワイン3杯、赤を1杯でいただきました。妻は例によってグレープジュース
でしたが、ストローが付いており飲みやすさを優先させて、しかもミントの葉がさりげなく入り妻は喜んでおりました。グラスワインも料理に大変良く合ってましたが、ソムリエの方がコースに合わせているのですから
当然なのですが。サービスも気持ち良い安定したものですが、ソムリエの方も含め二人で対応しており客が増えてくるとかなり忙しそうでした。
料理はやはりどれも素晴らしいものでした。
まず御影石の板に乗ったマリネは酸味と旨みが絶妙でした。自分は貝がだめなのでボタン海老でしたが、
これもサーモンや野菜と良く合うものでした。
次のカリフラワーのブルーテにウニとキャビアを添えたものは、ブログの写真でもとてもおいしそうに思えたのでしたが、やはりおいしかった。カリフラワーがウニやキャビアに負けない存在でしかもこれらを引き立てている。さすがです。
さらにアスパラガス、オマール海老の皿も良かったのですが、特にソースの素晴らしさに感激。
ここはパンにバターが付かないのですが、納得です。そのようなものがなくてもソースで食べるのが最高。
おいしいソースでも最後に何らかの形で味を整えるものですが、ここはそのようなことをほとんど感じさせない。
特にビスクソースはとにかくおいしくてパンを使って、ひたすら味わいました。もちろんパン自体も暖かくおいしいものでした。金柑のグラニテはさっぱりとした良い口直しになります。
さてメインでしたが、岩塩包み焼きされた牛肉をみせられました。ボリュームのある大きさで当然他のテーブルの方の分もと思ったのですが、「たくさん食べられますか?」と聞かれ「大丈夫です。」と答えたところ、
想像をはるかに超える牛肉が・・・あれは自分達の分だったのです!でも牛肉があまりさしは目立たないものながら大変味のいい和牛(勝手に
東北の牛かなと想像して聞くと、やはり岩手でした。)に、これまたおいしいソースでワインで楽しみながら
完食。フレンチでこんなに肉を堪能できるとは驚きながらも嬉しかったな。
そのあとのデザートがグレープフルーツとミントを使用した大人の味でさわやかなもの。そしてデザートの
盛り合わせのケーキもシャーベットも大変おいしく、最後はコーヒーにマシュマロや生キャラメルも含めた
小菓子も頂き、おなかいっぱいになりました。
確かにコースとしても大変完成度が高いのを実感しました。素晴らしいですね。フレンチとしても良い意味で
クラシカルとモダンの中庸を食器も含めていくものです。妻は「豪華さはないけど落ち着いたいいお皿使ってたね。」と申しておりました。やはりここも短期間でミシュランの☆を獲得したのが納得できます。
最後にシェフとも少し話すことができましたが、穏やかな話しぶりの方ですが、同時に仕事に対する信念と
熱意も感じました。どのような形態であっても、シェフの顔の見えるフレンチ(シェフ自身の目が常に届いている)が自分は好きなようです。サービス料込みで二人で約4万円とこれも妥当です。
というわけで大変満足して店を後にして、さらに6月のランチも予約しました。
ごちそうさまでした。またよろしくお願いします。
これで4.5点出さないわけにはいきません。あっさり崩されました。今後もすでに二軒のフレンチレストランにはじめて伺うことになってますが、どうなるでしょうか。でもこれからの出会いも楽しみです。
10位
1回
2010/08訪問 2010/08/31
2010年8月訪問
暑い日が続く中、日曜の昼にはじめて大崎駅に降りました。
西口から新しい建物の大崎警察署の前の信号を渡り、少し歩き右手に曲がり直進した
住宅街の中のマンションの地下一階です。12時過ぎに着きました。
たしかにここで食事をするのでなければなかなか訪れませんね。
しかし入口も街並みに溶け込んでいる感じいいですね。
地下に降りると、マダムから「いらっしゃいませ。あつかったでしょう。」と声をかけられ
迎えられました。白を基調にした派手さはないですが、落ち着いた空間です。
最初は自分たちだけでしたが、あとから3組ほど入って来ました。
猛暑日続きで、この立地ですから仕方ないかもしれません。
ソムリエの方が主にサービスしていただきましたが、付かず離れずで自分たちにはいい感じでした。
自分はシャンパン(1470円)から、白、赤のグラスワイン(840円)で、
妻は白のブドウ果汁(525円)、二人でFUJIミネラルウォーター(525円)を入れて、
料理を楽しみました。二人とも7000円のコースですが、自分はここのスペシャリテの
比婆牛のオックステールの煮込みを食べたかったので追加2625円ですが、これにしました。
料理はアミューズが妻がつぶ貝を使ったもの、貝アレルギーの自分は白レバーのカナッペでした。
白レバーに乗ったママレードがいいアクセントです。シャンパンと良く合います。
前菜は妻が帆立貝の直火焼き、自分が鱧です。
鱧は骨切りもきちんとできており、香ばしく梅と紫蘇のソースの酸味が夏にふさわしい一品。
妻の帆立もきれいな焼き目で美味しそうなものでした。
これに合わせたアルザスの白ワインのほのかな甘みと渋みがとても良く合ってます。
スープはとても暑い日でしたので二人とも冷製羊蹄山麓京極町産人参のスープ。
これがまろやかでしかしさりげなく深い味わいが素晴らしい。単なるポタージュでは
ありません。コンソメもいただきたいな。
さてメインです。まず妻の比婆牛いちぼ肉(いわゆるランプ肉の部分)のステーキベアルネーズ・ソース添え
一切れいただきましたが、肉の味も良く特に柔らかさが凄いものではないものの、ソース共々牛肉好きの
妻は大いに満足しておりました。
さて自分の比婆牛尻尾のプルゼ赤ワイン・ソースです。ナイフを入れると骨からほろりとはずれ柔らかく
うまみにあふれるもの。ソースもやや酸味を感じましたが、これぐらいが肉にふさわしいことがわかります。
合わされた赤ワインは程よい重さと渋みがあり料理に正に合うものでした。追加料金払って頼んだだけありました。
さらにデザートは妻が頼んだ秦野市産生落花生のブラマンジェは見かけはシンプルですが、とても豊かな味でなめらかで
とてもおいしかったそうです。
自分が選んだ焼きたてチョコレート、ココナッツのシャーベット添えも良質あたたかいチョコレートと冷たいココナッツシャーベットの
組み合わせが楽しめます。甘みも適度でした。
最後に二人ともエスプレッソと小菓子(不覚にも写し忘れ・・・)をいただき、おなかいっぱいになりました。
以上二人で23,678円でした。納得です。
ここの料理は確かにインパクトにやや欠けるかもしれません。しかし料理の水準は高く、サービスも含めて
飽きることなく長くお付き合いができる店と感じました。
したがってここも高く評価させていただきます。今後はディナーや川崎に音楽を聴きに行く前にシンプルな3000円の
コンパクトなコースを頼むのもよさそうです。ごちそうさまでした。
それにしても東京は様々なフレンチが味わえる素晴らしい街だとつくづく感じます。
今年はフレンチの店を今までになく訪れ、素晴らし出会いがかずかずありました。
でも自分にとり、やはりレカンは特別な存在に変わりはありませんでした。
自分はミシュランを肯定的に受け止めてますが、レカンがなぜ☆が取れないのか
これだけははっきりとした理由がわかりません。
もちろん皆さんにとってもなぜここがミシュランで☆が取れないのかと感じている
フレンチレストランをお持ちだと推察します。
自分にとってはアミューズでいい印象を受けたところが、結局良い評価になっているような
気がします。やはりはじめが肝心です(?)
フレンチ以外でランクインしたところは、寿司、和食、焼き鳥それぞれのジャンルで自分にとって
とても大切な店です。帰燕、蒼天は食べログのレビュワーの方のおかげです。
お礼申し上げます。
来年はフレンチはもう少し懐に優しいところで、アットホームなところにも
足を運びたいと思います。また他のジャンルの店にももっと行きたいですね。
うちのスイート部長も頑張りましたが、ランクインしたものはありませんでした。
来年はランクインできるスイーツに出会えるでしょうか・・・
ちなみに我がスイート部長のベスト1はマダム・トキだったそうです。