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1位
1回
2014/11訪問 2014/12/19
レカンの料理、高良シェフの料理をいただくことの幸せ。またいただく時を楽しみにいたしましょう。
2014年12月18日記
11月下旬の週末。一時休業前の最後の訪問でした。
ディナーで2万円のコースをいただいています。
写真とそのコメントも参考にしてください。
いつものように宇佐美さんの供する多彩なグラスワインと楽しみました。
高良シェフの皿は円熟味を増しそして我々夫婦に配慮していただいた、
素晴らしい料理の数々。コンソメは自分たちにとって唯一無二の物。
さらに自家製カラスミのレベルも高いです。
しかもこれが普段はさりげなく隠し味的に使われているのですから・・・
ミキモトビルの建て替えで2017年春までこの場所からお別れです。
新しいビルも地下での営業になるそうです。
本当は一階が理想だったようですが。
また代わりの場所は自分たちが訪問時も難航しているとのことでした。
理由として、
①「銀座レカン」である以上銀座であること。
②レカンにふさわしい雰囲気の立地であること。
③2年間限定であること。
だそうです。
特に③の条件がなければ是非という所は複数あるとのこと。
でも自分も今の場所こそ「銀座レカン」だと思います。
ですから見合う場所をじっくり探すしかないのでしょうね。
いつかまた高良シェフの料理およびスタッフの皆様の素晴らしきおもてなしに出会うことを
楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年8月12日記
ゴールデンウィークになりますが、今年初めてランチで「銀座レカン」に伺いました。
一万円のおまかせコースでいただきました。
内容については写真とそのコメントも参考にしてください。
メニューは自分と妻でかなり異なります。(メニューの写真アップしてます。)
今回は敢えて料理中心の写真としましたが、もちろん料理によく合うグラスワインが
供されました。
自分達の嗜好をくみ取り、同時に新しい提案もしてくる高良シェフの懐の深さには
いつも納得です。
この様なお店に足を運ぶことができることあらためて大切なことだと感じています。
これからも長くお世話になることができればと思います。
ごちそうさまでした。
2013年11月9日記
今回は久しぶりのディナーでの訪問となりました。
深まった秋を楽しめる料理の数々をいつもながら宇佐美さんが供するグラスワインで楽しみました。
料理について一言ずつコメントします。
舞茸せんべい:最初は視覚的にも意表を突くもの。でも肉厚の舞茸をオーブンでせんべいの様に
したものは、舞茸の風味が香ばしく凝縮されました。
蝦夷鹿のコンソメとフライ:
素晴らしいコンソメ・・・蝦夷鹿のエッセンスをこのようにして楽しめるのですね。
コンソメはものすごく手間がかかります。お店のレベルがこれだけでわかるような気がします。
ミンチされた鹿肉のキューブ型のフライも素晴らしい味わいでした。ジビエもう一つの妻も
喜んで食べてました。
ズワイ蟹のエフィロッシェとアボガド キャビアのコンビネーション:
蟹とアボガドとキャビアが視覚的にも味わいでもお互いを引き立てる、素晴らしい前菜です。
洗練さも感じさせるものでした。
トラフグのベニエと秋トリュフのマリアージュ:
こちらのフグはジャンルに関係なく素晴らしい一品と感じています。
フグの持ち味を活かす良い具合のトリュフの香りも楽しい。
平目のクネルと松茸のグラチネ:
オーブンで皿ごと熱々の状態で出てきました。上に乗っているだけでなく、
平目の中にも刻んだ松茸が入っていました。シェフ自ら築地で選んだという信州産松茸の
香りと味わいを平目と堪能しました。
黒毛和牛フィレ肉のソテー 赤ワインソース:
和牛大好きの妻のメインです。目の前で仕上げられました。
鹿児島産の和牛のフィレは素晴らしい味わいを残し、口の中で溶けました。
スコットランド産雷鳥のロースト:
ジビエの季節になりました。自分のメインは雷鳥です。でも肉質は柔らかく臭みなど皆無。
でもソースも含めてジビエらしい凝縮したエッセンスを楽しみました。
合わされたワインもメインの強さにふさわしいものでした。
洋梨のフランベ スパイス風味 ハチミツのグラスと共に:
スタッフが目の前で作ってくれます。フランベした時の炎も迫力ありました。
お客さんの前でデザートを作るようなことも、レカンの様な店で伝承されてゆくのでしょう。
他にも自分はフロマージュを、妻はワゴンデザートをいつものように楽しみ、お腹一杯になりました。
でも以前より量より質を重視した組み立てになっていました。
この日はディナーのせいか、自分たちぐらいから上の世代の皆さんが多いように感じました。
テーブルごとに微妙にメニューが違っていたようです。それぞれの要望にこたえているのかもしれません。
やはりこちらで頂くフレンチが自分たちにとっては王道の様です。
そして足を運び続けると自分たちの嗜好や希望をくみ取って、メニューを組み立ててくるのも
さすがだと思います。
こちらの料理を味わえることはとても幸せであることを改めて感じました。
これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年6月22日訪問 7月13日記
久しぶりにお昼の1万円おまかせコースで伺いました。
あらためてきちんと口コミしますが、今回の一皿は鮎でした。
フレンチで美味しい鮎の料理はすでに何度かいただいています。
でもこちらの皿の凄さはその時にどうしても感じた日本酒といただきたい気持ちが、
起きなかったこと。これぞまさにフレンチの鮎料理ですね。
あくまでワインと楽しむべき素晴らしい鮎の逸品でした。さすがです。
全体についてはまた後ほど。
ごちそうさまでした。
2012年12月1日訪問
この日はヤンソンス・バイエルン放送響のベートーヴェン交響曲チクルス最終日。
妻とレカンのランチを頂きました。ランチのみでお腹は充分満たされ、4時過ぎまで
店で過ごし、妻と別れた後(チケットは早々と売り切れましたので。)、そのままコンサートに望みました。
そして8番、第九の至高の演奏を楽しみました。
最高の料理に音楽を楽しむという今までにない贅沢をさせていただきました。
料理については写真とコメントを見てください。料理は1万円のおまかせです。
今回はメートルさん自身が作ったクレープシュゼットも素晴らしいものでした。
そしてこれだけの内容なのに、いくら妻がソフトドリンクのみで、自分がワインをハーフポーションに
したとはいえ、2人で2万円台でした。
ランチと言えどもディナーに全く遜色ない料理ともてなしをしてくれた、高良シェフをはじめとした
スタッフの皆様に感謝いたします。
来年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2012年9月15日訪問
久しぶりに銀座レカンに伺うことができました。今年6月も予定していたのですが、都合によりキャンセル。
ようやく今年初めてディナーでの訪問になりました。
このところフレンチもモダン系に振れていたこともありますが。
料理については写真とコメントを参照にしてください。
高良シェフの充実感のある料理を今回も堪能いたしました。やはり素晴らしい。
こちらの存在感はここでないと味わうことはできないと思います。
お腹一杯になり最後の小菓子は持ち帰りましたが。
またここの料理を体験することで、一見対照的なモダンフレンチの良さもあらためてわかる気がいたします。
そしてレカンで仕事をされた方々が今それぞれの場所で素晴らしい料理を供していますね。
たとえそれがモダンフレンチであっても軽やかさの中にも、揺らぎのない料理と思います。
それはこちらでの良い意味での重さ、クラシカルの良さを吸収しているからとも感じています。
もちろんソムリエの方のワインのチョイス、メートルさんのもてなし。
ここではないと味わえないものです。
でもドレスコードがあるとはいえ、決して我々に緊張を強いることないこの店の雰囲気は
やはり我々夫婦のとりかけがえないものです。
この店に足を運ぶことの幸せを改めて感じることができました。
今年はあとヤンソンスのベートーヴェンの前にランチで伺うことにしました。
素晴らしいの料理に至高の音楽が出会う最高の日になることでしょう。
期待したいと思います。
ごちそうさまでした。
2011年12月24日追記
公式ホームページに明記されていますが、中学生以下の方の予約は遠慮願いますとなっております。
レビューの中にこれと異なる内容があるようですので、予約の際に御確認ください。
2011年11月3日再訪
今回ほぼ半年ぶりにランチで訪問です。
今までは10000円のランチおまかせコースの事が多かったのですが、
妻がやや抑え目の量にしたいとのことで、妻が5400円、自分が7500円のコースにしました。
料理については写真も参考にしてください。素晴らしさが少しでも伝わればいいのですが。
自分は久しぶりにフロマージュも楽しみ充実した時を過ごしました。
そしてデザート好きの妻の事も考えて頂いたのか、単品デザートも出てきました。
美味しい料理、ワイン、デザートそして自分はフロマージュの数々素晴らしかった。
妻はグレープフルーツジュースにエビアンを入れました。
2人で28000円弱でした。ランチとしては贅沢ですが、それだけの内容ともてなしを受けました。
レカンで頂くことは、訪問するたびにそのもてなしの引き出しの多彩さ、奥の深さを感じます。
初訪問の時は正直料理が出るのを待たされた感じで、やはり堅苦しさも感じました。
しかしそれは初めて訪問したお客にどのようにもてなすか気配りしていただいたのだと
今になって思います。
ですから今の料理は構成も含めて自分たちの好みや要望が反映されているものになっていると思います。
高良シェフの料理は御本人の言葉によると「今までのイメージのフレンチから半歩進んだ料理をお出し出来れば。」とのこと。
ですからモダンフレンチの手法も取り入れられてますが、その料理はやはりクラシカルな物だと思います。
自分は本当に素晴らしいと感じるのですが、人によっては「昔のレカンの様な重みがない。」
逆に「モダンフレンチに比べてやはり雰囲気も含めて重い。」と感じるかたもいるでしょう。
しかしシェフの思いの詰まったこれだけの料理を銀座の真ん中で食することができる幸せを大切にしたいと思います。
今回もミシュランの星とは関係なかったですが、自分にとって最も大切なフレンチレストランであることには
変わりありません。高良シェフの料理、スタッフの上質なもてなしは自分たちにとり、かけがえのないものです。
最後に高良シェフに「ディナーの構成では今の妻には多すぎるみたい。」とお話したところ、
「もちろんポーションを少なめにしますし、構成や内容も要望にお応えします。」とおっしゃる。
「そのようなこと我々のためにお願いしてもいいのですか?」と尋ねると、
「お客様の中には持病がおありになって、食事制限をされている方もいます。
そのような皆様にも楽しんでいただかねばなりません。」とおっしゃいました。
これぞグラン・メゾンそしてレカンの凄さではないでしょうか。
これからもレカンのおもてなし高良シェフの料理を楽しみにしてゆきたいと思います。
ごちそうさまでした。
2011年5月14日訪問
週末の外食応援はここレカンで締めくくることにしました。
銀座の歩行者天国は先月おおのさん(口コミ済)を訪問した時より、かなり人手は戻ってました。
でも外国の方の姿はやはり震災前より少ないです。
ランチでの訪問でしたが、自分たちは13時半でした。
訪問時ほぼ満席でした。空いているテーブルもすでに食べ終わって帰った方のようでした。
今回も10,000円のおまかせでいただきました。
メインは妻はカナダ産の仔牛ロース肉、自分はシェフ一押しのハンガリー産ミルクラムでした。
メニューや料理の写真も参考にしていただきたいのですが、これらの料理を今回も
ソムリエさんのチョイスしたグラスワインでいただきました。
妻はいつものようにグレープフルーツジュースに、エビアンを入れました。
アミューズのホワイトアスパラガスのなめらかさ、グルヌイユ(要するに蛙)は実ははじめていただきましたが、
弾力のある歯ごたえの美味しいものですね。ソースも素晴らしかった。
フォグラとビーツの皿はモダンな感じですが、食べがいあります。しかもほのかな甘さのはちみつがとても
いい味わいにしています。はちみつは銀座で採密された銀座ハチミツとのことです。
オマールエビはヴァンジョーヌソースというワインを使った物ですが、海老の旨みをしっかり引き出しています。
そしてメインのハンガリー産のラムもおいしい。癖は感じず柔らかな弾力に肉自体のおいしさもいいですね。
オーロララムももちろん素晴らしいですが、このラムもとても美味しいと思いました。
妻はカナダの乳のみ仔牛でした。柔らかくまたリブのところは手に持って、脂も美味しくいただけたそうです。
自分のメインに合わせた赤ワインはラムの旨みを引き立てる楽しめるものでした。
そして相変わらず充実したデザートです。トマトと苺の撮り合わせはまさに赤の融合というべき
見た目にも味も楽しめます。赤いお皿がデザートをさらに美しく見せます。
二品目の文旦のプリンはほろ苦さと酸味が調和したもの。フロマージュのソルベもいいですね。
普通はここで小菓子でしょうが、さらにワゴンデゼールこれがどれも本格的です。
自分のサバランに至っては目の前でラム酒を熱して青い炎ごと香りづけしてくれました。
どのデザートも美味しくいただき、デザートワインもいただきお腹一杯。
でもそこに美しい小菓子が並んだ箱が登場。もちろんたくさんいただきたかったのですが、
もう3個いただくのがやっとでした。今回も大いに満たされました。
いつもながら破壊的な内容です。でも甘いものをほどほどにしたい方は、デザートを
フロマージュに差し替えることが可能にした方がいいかもしれませんね。
我々が最後に残ったこともあり、高良シェフと色々お話が出来ましたが、
震災の被害は地下であることが幸いしてほとんどなかったとのことです。
しかしやはりキャンセルの嵐。特に歓送迎会のまとまった予約のキャンセルが相次いだのはこたえたそうです。
銀座も18時以降はゴーストタウンのようになり、しばらくは客足は戻らなかったとのこと。
しかしゴールデンウィーク前から持ち直し、いまはほぼ戻ったとのことでした。
また東北三県にも知り合いもおられ、心配されたそうですが、大変だろうに自分が励まされる感じになった
こともあったそうです。
ここの料理はフランス料理としての充実感が味わえます。もちろん高良シェフはフロリレージュの川手シェフをはじめとしたモダンフレンチのシェフとも交流がありますので、
モダンの要素も大いに取り入れてます。しかし美しい食器、サービスも含め正統派と言うべき料理ですね。
いただいた後の満たされた感じはここならではのものです。
もちろんフロリレージュもヌーヴェルエールも大好きな自分ですから、ここの料理をいただくとまたモダンフレンチの素晴らしさを
感じることができます。
結局16時ごろまで過ごさせていただき、店を後にしました。
この日はそのあとコンサートを楽しむことに決め、サントリーホールで東京交響楽団の定期演奏会を聴きました。
特にメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノの二重協奏曲素晴らしかった。テツラフのヴァイオリンの響はホールを
満たし、それを代役ながらしっかりとしたピアノを披露した児玉桃さん。演奏が曲をより良く聴かせるものでした。
もちろんスダーンのシェーンベルクやベートーヴェンの英雄の充実した演奏も良かった。
英雄は最新原典版をもとにしているようでしたが、音がやせることもなく、しかし見通しの良い演奏を楽しみました。
テツラフもスダーンも来日して素晴らしい演奏を聴かせてくれて感謝です。また代役とは思えないピアノを聴かせてくれた
児玉さんにも敬意を表します。
この店はやはり自分にとりフレンチの基準となる大切なお店です。
また伺う時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2010年11月3日訪問
久しぶりにランチで訪問です。
担当のメートルさんが変わりましたが、やはり安心感のある対応です。
ソムリエはいつもの宇佐美さん「お久しぶりですね。シェフも気合入ってます。」とのこと。
やはりここに来ると落ちつきます。
今回も料理長特別コースです。詳しい内容はメニューの拡大写真参考にしていただきたいのですが、
ホームページとはかなり異なります。元来は自分の貝アレルギー、妻の肉の好みに対応もしていただいた
のですが、最近は我々にぜひという料理でコースを組み立てているようです。
まずアミューズのポワレはしっかりと火を入れ、味付けも強めですが、これが食欲をそそります。
シャンパーニュと良く合うこと。この後宇佐美さんのチョイスするグラスワインで楽しみます。
妻はグレープジュースからエビアン一本入れました。
前菜はまるできれいなちらし寿司のようなイメージ。蟹とキャビアの塩気に青リンゴのジュレの酸味が
良く合います。リンゴは甘みより酸味の強いものがいいそうです。
次のフォグラとトリュフとポタージュもいいですね。フォアグラをパンに乗せてもそのままでもおいしい。
トリュフの香りも楽しめます。これに合わせたボルドーの白ワインが絶妙。わずかに塩気もあり。
この皿をさらに複雑な味わいで楽しめます。
オマール海老を中に入れたラビオリ仕立てもしっかりしたもの。ここでこの店のフレンチは
やはりモダンの要素も充分生かしながらクラシカルなものだと感じます。
さてメインはなんと蝦夷鹿の岩塩包み。岩塩を割るとまずイチジクの葉の香りが漂います。
そして中から鹿の肉が出てきます。カットした肉の色のきれいなこと。しかし肉の味わいを損なわず、
しっかりと火が入っている。素晴らしいです。
これに合わされた赤ワインもボディーもあり肉の美味しさを引き出し充実したメインになりました。
グラスワインは最初から種類が決められているところが多いですが、自分が満点付けたところは
その場でワインをチョイスしてきます。でもここがやはり一番かな。
さてこのコースはさらにデザート二皿にワゴンデザートというこれだけで後半戦というべきボリューム。
しかし今までの食べがいのあるしっかりした感じのデザートからやや優しい印象が。
聴いてみると、デザート自体は今もシェフが考えているそうですが、以前と違い女性のパテシィエが
作業しているとのこと。でもおいしいデザートに変わりありません。
栗を使った物、洋梨の物どちらも妻は喜んでいただいてました。自分もですが。
ワゴンデザートも少し軽めになっていろいろ楽しめました。
妻はコーヒー、自分は紅茶を楽しんでいるとさらに青リンゴのマシュマロに
生チョコレートまでいただき、結局おなかいっぱいになりました。
小菓子はいつもの通り、お持ち帰りにしていただき、家で美味しくいただきました。
今回も大変充実したランチでした。4時間近くも過ごしました。
食後に高良シェフと今回もお話できましたが、フロリレージュの川手シェフの話をすると、
「彼とはしばしば会います。自分も勉強になります。みんなでフランス料理の素晴らしさも伝えていきたい。」
とおっしゃっていました。また数日前に上野のブラッスリーレカンに訪ねたこと、シェフの前の職場だったことに
触れると、「確かに上野もある意味で大変でしたが、様々な職場を自分は経験したかったので。」とのこと。
最初おられたホテルではおにぎりやカツ丼も作ったこともあるそうです。
結局自分が気に入っているところはシェフなり主人なり客との交流を大切にし、また様々な環境を苦労とせず
自分の糧にしている事でしょうか。ですから店の形態はあまり関係なくシェフのオリジナリティが確立されているのでしょう。
高良シェフは築地にも自らよく足を運ぶとのこと。(他の店の主人からききました。)
「ランチにディナーもあるのに大変ですね。」と言いましたが、「いえいえ自分のイメージに必要なものを
手に入れたいときは行かねばなりません。」この仕事が好きでなければできませんね。
自分の誕生月にディナーを思い切っていただくことにして予約しました。
「ぜひおいしいコンソメを食べさせてほしい。」とリクエストして。
次回も楽しみにしております。ごちそうさまでした。
2010年4月17日再訪
この日は16時より新しくなった銀座ヤマハホールでシューマンの室内楽を中心としたコンサートが
ありましたので、13時に予約してレカンのランチをいただきました。
まだ前日の寒さが残り風も強かった
2位
1回
2017/02訪問 2017/02/20
2017年2月20日記
「おおの」さんは自分の食べログにかかわるきっかけになったお店です。
初めて伺ってからもう10年以上になるのですね。
最近都心で食事をすることもめっきり減りましたが、
こちらには今も年に数回はうかがっています。
今年初めての訪問になりましたが、今回も相変わらず素晴らしいつまみと
握りを堪能いたしました。
今回の勝浦のマグロの特に中トロは、今までいただいた素晴らしい鮪の中でも
忘れられないものでありました。
久しぶりに写真を追加しようとしましたが、システムが変わったのかうまくゆきません。
今回のつまみの一部のみアップしました。握りを載せられない・・・
ところでこちらは移転のため4月21日で一旦閉店となります。
今の店が入っているビルの取り壊しのため移転となることは
前から伺っていましたが、ついにその時が来たようです。
こちらのこじんまりとした空間はとても気に入っていたので、
少し残念ではありますが。
次の場所はまだ具体化してないそうです。銀座でまたやってゆきたいそうですが、
今のようなこじんまりとした場所がなかなか見つからないとのことです。
でも次の場所もきっと今の良さ受け継ぎ、ご主人のもてなしをまた受けることでしょう。
ごちそうさまでした。
2014年11月19日記
8月のお盆明けに伺いました。
暑い日でしたが、美味しいつまみに握りそしてお酒を楽しみました。
写真とそのコメントも参考にしてください。
ほかにやはりこちらの定番の佐島の蛸と三浦大根の煮漬けいただいています。
夏から秋にかけての食材も色々味わうことができました。
寿司は自分はここでいただくのが一番なじんでいるようです。
今回もお腹一杯。やや飲み過ぎでもありました。
次回は来月自分の誕生月の訪問です。
季節も変わります。どのような料理にもてなしが待っているでしょうか。
今から楽しみです。
ごちそうさまでした。
2014年7月17日記
3月の末になりますが、サントリーホールでの東京交響楽団のコンサートの後、
妻と二人で「おおの」さんに伺いました。
20時半頃の訪問になりましたので、2時間ぐらいでややコンパクトな内容を
お願いしていました。
写真とそのコメントを参考にしてほしいのですが、
相変わらず自分好みのつまみと握りをいただきました。
尚江戸前の小肌の写真を撮り忘れています。
この時はマグロが紀州勝浦をはじめとして西の魚が充実していますが、
江戸前や東の物も含めて楽しみました。
3月は佐賀の「多門」さん六本木の「蔵六雄山」さんにそして「おおの」さんと
素晴らしいお寿司につまみの出会いができました。
お寿司は自分との相性もあるのですが、どちらもとても好みです。
でもやはり自分にとってこちらが一番の様です。
次回は8月の後半に伺う予定です。
まだまだ暑い季節ながら、暦は秋になっています。
どのようなおもてなしが待っているでしょうか。
今から楽しみですね。今年は熱中症なぞならない様に気をつけねばなりません。
皆様もくれぐれもご自愛くださいませ。
ごちそうさまでした。
2013年12月21日訪問 12月31日記
今年も池袋の東京芸術劇場で読売日響の「第九」を聴いた後、
「すし おおの」さんに伺いました。
写真とそのコメントも参考にしてほしいのですが、こちらのつまみと握りを
エビスでのどを潤した後、日本酒三合で楽しみました。
この季節はやはり素材が一番充実しています。
こちらで頂く鮪はどの季節も大好きですが、大間はやはり迫力があります。
自家製のカラスミは今年もとてもおいしかったですし、
今回は最後の玉子まで堪能いたしました。
そしてこちらでも香箱蟹をいただくことができました。
こちらの名物ともいえる毛ガニの詰め物はいつも迫力ありますが、
そのやり方をを香箱蟹にも行っています。
香箱蟹として量も含めた充実感はこちらが一番かな。味も言うことないです。
さすがに毛ガニ以上にとてつもない手間がかかるので、これは前もって予約した
お客さんのみに供されていたようです。
お寿司屋さんはやはりこちらで締めくくることができて良かったと思っています。
種類は多くはないですが、こちらでワインも置くようになったことを申し添えておきましょう。
来年も我々を楽しませてくださいませ。
ごちそうさまでした。
今年のレビューはこれで終わりといたします。
この一年多くのレビュアーの方にお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
くいしんぼうヤマゲン
2013年9月4日訪問 9月26日記
この日は平日でしたが最後はおおのさんに伺い相変わらず素晴らしいつまみにお寿司を堪能しました。
お酒も鍋島純米吟醸や十四代中取りなど人気のお酒も入っており嬉しい限りでした。
写真も参考にしてください。
しかしこの日は17時から楽しんだのですが、15時過ぎに食べたボリュームあるパンケーキがお腹で膨れて
とんでもないことになりました。
とてもおいしいのに入らない・・・
ウニを何とか頂いたところでギブアップ。最後のお楽しみの穴子も玉子もかんぴょう巻きも入らなかった!
自分のお腹のスペースを考えない失敗でした。
でもやはりこちらのお寿司がもてなしも含め自分にとって一番であること確認できました。
自分の誕生月に次回の予約を取ってお店をあとにしました。
その時はお腹を空っぽにして伺うことにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2013年3月2日訪問。
今回は「神保町傳」さんともご一緒した友人ご夫妻と4人で伺いました。
自宅の冷蔵庫に10年間飲まれずに眠っていたワインも持ちこみました。
料理については写真とコメントを参考にしてください。
自分たち夫婦は貝アレルギーなので、つまみは友人の貝を使ったのも載せています。
相変わらず美味しいつまみ、握り、もてなしで楽しい時を過ごし、お酒も進みました。
ワインに、日本酒、さらには焼酎までいただいてしまいました。
もちろん完全に出来上がってしまいましたが。
自分はこちらでお寿司をいただくのが一番合っているようです。
友人ご夫妻も喜んでいただけたのも何よりでした。
今年も季節ごとにお世話になれればと思います。
ごちそうさまでした。
2012年12月8日訪問。
今年も自分の誕生月に伺いました。
どの季節の「おおの」さんも大好きですが、やはり冬は充実感が違いますね。
今回は美味しい日本酒とも楽しみ、2人で42000円になりました。でも満足です。
内容については写真とそのコメントを参考にしてください。
共に働いていたお弟子さんは11月でこちらから別のお店に行かれたそうです。
その代わり奥様がまた店に戻りました。でも相変わらず気持ちの良い時を
過ごさせていただきました。あっと言う間の4時間弱でした。
この日は満席で、9時過ぎに入店の方もいました。
ところで寿司の名店がひしめく東京のなかで、銀座のこの店がなぜ一番気に入っているのでしょうか。
なかなか文章にできないテーマでもあります。
これについて「銀座百点」という小冊子2012年8月号に山田五郎さんが「おおの」さんついて文章を寄せています。
そこでおおのさんが「家庭的な温かみのあるくつろぎ感」と「銀座らしい高級感」という要素を見事に
バランスさせていると書かれています。
そうなんですね。こちらは内容に比してリーズナブルなお寿司とつまみが楽しめるとはいえ、
もちろん銀座の高級すしです。でも自分が構えずに足を運び楽しめている店です。
つまり「温かみのあるくつろぎ感」と「銀座の高級感」のバランス感が自分にフイットしているのでしょうか。
ですから最後にみそ汁が出てくるのも合わない方もおられるのでしょうが、この店ならではと思います。
これからも季節ごとに楽しませてください。
ごちそうさまでした。
2012年8月12日追記。
口コミのタイトルそのままでしたので、変更しました。
よろしくお願いします。
2012年8月11日訪問。
今年も夏のおおのさんに伺いました。
今回も素晴らしいつまみと握りを堪能しました。
特につまみでは星鰈が素晴らしかった。普段いただく真子鰈も充分美味しいのですが、
星鰈は更に旨みとしなやかさを感じるもの。実際市場になかなか入らないそうです。
さらにこちらでも鱧を湯引きで美味しくいただきました。
今年は鱧との良い出会いが続いています。いいですね。
また根室の新イクラの弾力を感じる素晴らしい食感。
利尻の二種のうにに気仙沼のかつおのたたきなども「日高見純米吟醸」「神亀ことり」で
楽しみました。
握りも佐渡のくどさのないしかし充分な脂の乗りを味わうのは、むしろ今の時期の楽しみですね。
おおのさんでは国内の色々な場所で水揚げされたマグロを季節が変わるごとに味わえます。
他に見た目もきれいなしんこ、新いか、写真に撮り忘れましたが淡路島の鯵なども
江戸前の穴子や二種の玉子焼きなどと堪能しました。
もちろん定番の毛ガニ、蛸と大根の煮つけ、冷製茶碗蒸しも変らぬ美味しさでした。
最後に遠州トマトの甘さと酸味で〆ました。
自分はビール一本に日本酒二合、妻はウーロン茶二杯で
今回は四万円余でしたが、これだけの内容のものいただけて充分納得です。
今年は他の店のお寿司の良さとも出会っています。
でも自分はやはりここのもてなしと料理が一番好きなのだなとあらためて感じました。
季節が変りましたらまた楽しませてください。
ごちそうさまでした。
2012年3月23日追記
今回の予算は2人で四万を切りました。妻がお酒を飲まないこともありますが、材料のコストをきちんと値段に良い意味で反映させていると思います。
これから夏にかけては比較的抑えた予算でいただけると感じています。
2012年3月10日訪問
今年になって初めてのおおのさん訪問です。
寒い日でしたが、中に入ると自分にとってホッとして落ち着く空間です。
お酒は寒かったこともあり、日本酒から始めました。
おおのさんは焼酎の品ぞろえに比べると、日本酒は少ないのですが、
きちんと料理に合うお酒が用意されています。
前回の様に仁左衛門買い取りなどというのはあくまで例外のお願いでした。
今回も写真も参考にしてほしいのですが、写真掲載の制限もあり前回までの訪問時の物と
入れ替えています。上の白暖簾から鯛のあらのお椀までが今回の内容です。
不覚にも寄りによって大トロの握りの写真撮り忘れています。
今回は宮崎・油津のマグロですがもちろん口の中で溶けて、良い意味で軽やかな味が広がりました。
大間などとは違いますが、この時期の西の鮪の美味しさも季節を感じさせます。
また今回は揚げものが初めて出てきました。
以前「大野さんなら揚げものも美味しいのがいただけるだろうな。」と話したことはありましたが。
本当にいただけるとはうれしいことです。
揚げていたのはお弟子さんでしたが、訪問するたびに腕を上げているのを感じます。
でも握りは御主人の仕事であることには変わりはありません。
先日「てる也」さんのお寿司をいただき大いに満足しましたが、
やはり自分にとって「すし おおの」さんのお寿司がまん中の存在には変わりはないようです。
でも今年は少しづつお寿司の世界も広げてゆきたいですね。
そしてまたおおのさんのお寿司を堪能することになるのでしょう。
今年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2011年12月24日訪問
毎年年末の週末はおおのさんでお寿司をいただきます。
今年は自分の50歳の誕生日ということで、御主人に無理をお願いして、
黒龍二左衛門を4合瓶買い取りで取り寄せていただきました。
数年前にこのお酒を飲んで、その素晴らしさを忘れることが出来なかったので。
50年生きた区切りとして今回は贅沢させていただきました。
このお酒最初口に含むと意外とおとなしい印象です。
しかしそのあと飲んでゆくと他のお酒にない旨みと存在感が広がってゆきます。凄いです。
写真を見ていただきたいのですが、このお酒にふさわしいつまみと握りで堪能しました。
大間の鮪、香箱がに、自家製カラスミ、白子など本当に美味しかった。
自分の誕生月の素晴らしい締めくくりになりました。
すしおおのさん今回残念ながら、ミシュランの星いただけませんでしたが、
自分にとりもっとも大切な寿司屋さんであることになんら変わりはありませんでした。
ミシュランは☆を付けるときはいろいろお店に頼んでくるそうですが、
星が消えるときは連絡はないようです。
ミシュランを肯定的に受け取っている自分もこれは上から目線なのではと感じましたが。
おおのさんは「ミシュランのおかげでお客さんが増えたのはありがたかったのですが、
一回のみの方も多く、常連の方にかえって御迷惑かけたのではないかとも心配もしました。」
とのことでした。
でもここのお店を愛している皆さんはきっと気にしないで足を運ぶのですから大丈夫でしょう。
本当にクリスマスイブに至福のひと時を過ごさして頂きました。
そうそうこれだけ食べて、二左衛門四合買い取っても、
銀座の20分で頂くお店よりは安く付きました。
もちろんおおのさんでの最高予算でしたが、自分は充分納得です。
来年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2011年8月27日訪問
この日は曇りで比較的しのぎやすい日でしたが、二ヶ月ぶりの訪問です。
今回アップした写真の他に、定番の佐島の蛸の煮つけ、蟹をほぐした詰め物、冷たい茶碗蒸しに
そして以前もお酒のつまみでいただいた、ばちこもいただきました。
今回頂いたお酒で主にいただいたのは「呑巴里(どんぺり)」という和紙でビンがはさまれ、
木箱に入った焼酎。鹿児島隼人の日当山の醸造元のものです。
2008年の熟成されたもの。まろやかでもういわゆる焼酎くささのない、コク豊かな物でした。
今までおおのさんでいただいた焼酎どれも美味しかったけれども、
先日頂いた釈云麦という麦焼酎に続く印象的な物でした。
また料理の方も、穴子の肝焼きは鰻の物よりあっさり目でほのかな苦みがいいですね。
ほやとこのわたの和え物もコリッとした歯ごたえと意外とあっさりとした旨みが良かった。
他のつまみと焼酎で大いに楽しみ、また飲みすぎてしまいました。
鮪は気仙沼です。濃厚さは強くないですが、コクがでてきた脂の旨み素晴らしかった。
大トロはあっという間に口の中に脂のうまさを残し溶けてなくなりました。
中トロも脂の旨みが口の中に広がり美味でした。
またお客さんの顔を見て漬けこむ漬けも弾力もあり美味しかった。
東北のマグロです。応援してゆかねばなりませんね。
他のネタもどれも美味しかった。コハダは少し小さめでこれもいい感じ。
そして玉子焼きは今回はいつものカステラ風の物ではなく、出汁巻きです。
しかし単なる出汁巻きでなく見た目の淡い黄色がきれいです。
低音でじっくりと火を通してゆくのでしょうか。これも美味しかった。
妻はすでに出来上がった自分の目を盗みお代わりしたようです。まぁいいか。
ご主人とお弟子さんに帰りを見送っていただきました。
今回も満足いたしました。
また秋か冬に訪れるのを楽しみにします。
ごちそうさまでした。
2011年5月31日追記
本日おおのさんから営業時間変更のお知らせのはがきが送られてきました。
写真も参考にさせていただいてほしいですが6月1日から下記の通りになります。
月〜金曜日 17時〜24時(ラストオーダー23時)
土曜日 17時〜22時(ラストオーダー21時)
西埼玉住まいの自分は土曜に伺うことが多いですが、開始時間が30分早くなったのは帰り助かります。
また平日夜遅くまで利用できるのは逆に都内の方には便利ですね。
というわけで来月の土曜日に夫婦で予約してしまいました。訪問が楽しみです。
2011年4月16日訪問
今年はおおのさんには、一月に一度一人で伺いましたが(その時はお酒、つまみなしで握りだけいただきました。)、
今回妻と共に震災後初めて伺いました。
震災当日はたまたまだったとのことですが、東北からのお客さんで満席だったそうですが、
当然ながら連絡も取れない状態になり結果的にキャンセル。一人だけお客さんがいらして歩いて千葉の自宅に帰られたとのことです。
その後しばらく銀座も18時過ぎは明かりも少なく、暗い夜だったそうです。
ここも今は満席の日もあるようですが、震災前の状態にはしばらくかかるでしょうとのことでした。
この日も17時30分に自分たちが来店し、帰るまで自分たちだけでした。
もう何度も足を運んでいる店でもあり、内容については写真も参考にしてほしいですが、
やはり震災で東北、常陸沖からの魚が入らなくなった影響は大きいそうです。
でも北海道と西日本中心のネタの数々はとてもおいしかったです。
鮪は那智勝浦の物でしたが、ここのさらっとしたしかし旨みのある脂の感じも自分は大好きです。
この季節の西日本の港に入る鮪もいいものです。
この日もビールや焼酎をいただき出来上がってしまいましたので、赤身のヅケや他の握りの写真いくつか撮りそこなって
います。御容赦ください。
妻はいつもお酒なしでつまみもいただいてますが、充分に楽しんでいます。
今回の写真は自分からの席のカウンター内の写真までですが、今回は大トロもなかったせいか、
二人で39500円と前回よりやや予算は下回りました。
震災の影響で都内での4月の色々な催しも中止になり、この店にもキャンセルなどの影響も
あるようです。
しかしこの店はこれからも、ここをお気に入りにしている方々を迎えて、
おいしいつまみや握りを出してもてなしていくのでしょう。
季節が変わったころまた伺います。
ごちそうさまでした。
2010年12月25日訪問
今年最後のおおのさん訪問です。もちろん今回は妻と一緒です。
17時30分訪問です。
4年連続の☆獲得にささやかなミニ胡蝶蘭持って行きました。
ところが入口の横に大きな胡蝶蘭が・・・良く見るとぐるなびからです。
店に入るといつものようにご主人の穏やかな笑顔が迎えてくれます。
ミニ胡蝶蘭渡すと「ありがとうございます。入口のはミシュランとぐるなびが提携している関係で
いただいたものです。」とのこと。正直個人の方でなくてよかった!
本来今日の予約は我々二人だけでした。「昨日はクリスマスイヴの金曜でしたから、
満席でかなりお断りせざる負えなかったです。」とのこと。
しかし自分たちが楽しんでいる間に、昨日予約が取れなかったので今日にした方、
今日仕事が早めに終わったので来たという方々などで結局満席になりました。
皆さんここに来るのを楽しみにしているのですね。落ちついた良い雰囲気でした。
さて料理のほうは写真も参考にしていただきたいのですが、やはり冬は素晴らしい。
楽しみにしていたおおのさんの自家製からすみや塩辛、先日充分美味しいと思った
店の物を上回るみずウニ、北海道のあん肝、軽くあぶった白子などどれもおいしい。
妻はお酒は飲みませんが、おおのさんのつまみ毎回とても楽しみにしてます。
妻はもろきゅうのもろみ初めておいしいと感じたとのことです。
特につまみの中では、ばちこというなまこの卵巣を開いて干したもの初めてでしたが、
とても印象的。とても旨みがありお酒にぴったり。焼酎と大いに楽しみました。
焼酎は釈云麦という麦焼酎凄かった。あのようなコクと強さがありながらまろやかな麦焼酎が
あるなんて・・・
他に千亀女という鹿児島の麦焼酎という珍しいものなどどれも美味しくいただきました。
3位
1回
2013/08訪問 2015/03/27
2013年8月10日訪問 9月4日記
この日は東京は37度越えの猛暑日でした。
まだこの時は熱中症の影響が完全に抜けていませんでしたので、アルコールなしで楽しみました。
今回の内容については写真を参考にしてください。
こちらでも鮎の皿を堪能しましたが、川手シェフは鮎の素晴らしさを姿ではなく料理に凝縮させる物だったでしょうか。
鮎の味わいをシェフの「日本人のためのフレンチ」として楽しませてもらったと思います。
また新作ということだった赤やがらという白身の皿は何か和食のお椀を連想させるある意味独創的なものでした。
さらに妻のリクエストで対応していただいた有田牛もブイヨン仕立てでしつこさはなくでも肉の食感と旨みを
大いに味わえるものでしたし、骨の器には行ったグラタンは一転して牛肉の良さを凝縮して味わえました。
デザートもトリュフが効果的に使われて満足いたしました。
今回と素晴らしい時間を過ごさせていただき感謝いたします。
川手シェフはもちろん相変わらずの素晴らしさですが、お店のスタッフの体制も変わりました。
でも新体制のもとでもこれから大いに期待したものです。
あと唯一の希望としてはやはりおしぼりがあったほうが、ここは高温多湿の日本ですのでどうでしょうか。
でもまた再訪できる時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2013年5月4日訪問 6月13日追記
国分寺から府中のお散歩の後、昨年8月以来久しぶりに「フロリレージュ」さんに伺いました。
昨年はこの一度きりでしたが、口コミし損ねています。もちろん大いに楽しみましたが。
しかしこちらはご存知の通りますます電話での予約が至難になったため、最近は訪問自体あきらめていました。
この日の訪問は3月4日ふと思い立って電話したところ、たまたまディナーが予約できたということです。
ラッキーでした。
さて府中から井の頭線に乗りかえ渋谷を経由し銀座線に乗り表参道駅から歩きました。
外苑前駅より少し遠いですが、階段を上るのが面倒な(?)方は良いかもしれません。
自分はあの階段登りたかったのですが、妻はどうもおっくうな様です。運動不足ですね。
久しぶりの訪問もちろん満席でした。写真とそのコメントも参考にしてほしいですが、
川手シェフの料理は更なる充実感に料理の発想の冴えを、近藤さんに提案していただいた
グラスワインで今回も楽しい時間を過ごしました。
またこちらで素晴らしい時を過ごせればと思います。
ただ充実した内容のここの料理は本当に魅力的なのですが、我々50代夫婦には
ディナーは量的にやや多めになってきたようです。
ですから今後はむしろランチが中心になりそうです。我ながら少し淋しいですが。
これは実はフレンチ全般に言えることなのですが。
でもディナーが多すぎない方は是非ディナーをいただくべきと思います。
また再訪出来ればと思います。
ごちそうさまでした。
このあと腹ごなしに原宿まで歩きました。国分寺からスタートのこの日のお散歩は
22,013歩でした。目標の2万歩達成出来ました。
2011年10月15日訪問
2月以来のディナーでの訪問です。実は前回の訪問時に次もランチと考えたのですが、
すでに二ヶ月先まで週末のランチは予約でいっぱい。
ですので9月末の結婚記念日と時期が少しずれますが、記念日としてディナーを予約しました。
女性にはランチぐらいの量が良い事もあり、人気のあるフレンチレストランでは
どこもランチが予約困難になっているようですね。
でも今回はディナーで良かった。
料理については写真も参考にしてください。
馬のミルクのソルベのサッパリとしたしかしいままで体験したことのないコク。
フォアグラとフィナンシェと食べるなんとも言えない美味しさ。
そして春にかけた鰆のウイットに富んだ皿。
メインの佐賀牛のとろける柔らかさと旨み。どれも凄かった。
さらに「今年おそらく最後の入荷の物をお出ししたいのですが。」といわれ
内容を教えられずに出てきたのは、熊!ヒグマです。
でも柔らかく、一歳半のヒグマのせいか過度の野性味はなく、旨みとバランスさせた
火入れにはただ唸るばかり・・・
そしてデザートにお祝いのマカロンも出していただき、とても満足いたしました。
川手シェフの進化をまたまた感じました。
そして近藤さんのチョイスするワインで頂くコースは至福の時です。
やはり自分はここだからこそ可能ならディナーで頂きたいな。
妻はやはりランチぐらいが良いらしいですが・・・
次回は12月の自分の誕生日直後に伺います。
ごちそうさまでした。
2011年8月21日訪問
半年ぶりにランチで再訪です。あいにくの天気でしたが、しのぎやすい日でした。
メニューを渡され近藤さんと相談です。神保町傳さんに行った話もしたせいか、
前菜に鮎を勧められましたのでそれにしました。妻はパプリカの物。
こだわりを持った生産者がつくる、信州産のものです。
メインは妻は大好きな牛肉です。そして自分は「鹿の肉と脳みそはいかかですが?」とのこと。
ジビエ好みと思われているようなので(実際そうかもしれません)それにいたしました。
追加した写真も参考にしていただきたいのですが、さらに進化した料理を堪能しました。
妻のパプリカのムースは甘みも感じる野菜の旨みを楽しめるものだったとのこと。
そして鮎の皿です。参りました。鮎があれほどのフレンチになるとは・・・
わたを使ったソースのサマートリュフが和歌山紀ノ川産の鮎のローストを引き立てています。
フレンチで鮎初めてではないですが、今までと比較になりません。
これに良く合う白ワインを近藤さん供されました。さすがです。
でもこの鮎きっと日本酒も合うよなぁ・・・いえいえここはフレンチレストランでした。
まさに日本のフレンチの皿。川手シェフさすがです。
妻のメインの熊本の赤牛のロースト、味も火の入り具合も申し分なく妻は大喜び。
添えていたトウモロコシのムースの甘さも絶妙だったとのことです。
すね肉のそぼろの乗ったリゾットも美味しそうでした。
自分は若鹿のローストとても柔らかくそして上品さもありながらコクのある肉の味。
いままでも美味しい鹿頂いたけど、絶妙な火入れやはりシェフは凄いです。
そして鹿の脳みそ。美味でした。白子に豊かなコクが更に加わった感じ。とても美味しかった。
更にデザートも楽しみました。。自分の桃のスフレとホワイトチョコレートは桃のみずみずさに
ホワイトチョコレートの適度な甘さと豊かさが良く合っています。
妻はマンゴーとココナッツのブラマンジェのしつこさのない甘さを堪能した上に、
またもやデザート追加しよった!普段の反動が出ています。
(追加は1260円でした。参考までに。)
でも自分も少しいただいたチョコオムレツよかったです。フランス産のチョコレートに
全卵を使用したそうです。ふっくらとしてしかし中からチョコがとろりと・・・
素晴らしいものでした。
少し時期はずれながら、妻のバースデープレートも用意してもらいましいた。ありがとうございます。
種なし巨峰のお菓子を、自分はエスプレッソ、妻はコーヒーをいただき今回も大いに満たされました。
過去3回の訪問でも大変満足して、すでに☆5個の評価です。
しかし今回更に進化した川手シェフの料理に魅了されました。
また訪問を重ねて自分たちの好みを把握してすすめてくれるもてなしも素晴らしいです。
そしてディナーでの再訪も決めました。どのようにもてなしていただけるか、
今から楽しみです。
ごちそうさまでした。
2011年2月12日訪問
この日は午後からみぞれ混じりの雨が降る日でした。
外苑前駅から傘をさしながら歩く羽目になりました。
しかし店の中に入ると、ホッとします。
傘やコート、荷物を預かってもらい席に着きます。
まだ三度目の訪問ですが、落ち着く空間です。
近藤さんから「この天気のなかわざわざありがとうございます。」と声を掛けられます。
さて今回訪問前に妻の好みに合わせ、メインは牛、またリアルな形のものはちょっとという
希望を出しました。当然メインは自分も牛のつもりです。
ところが女性スタッフから「ジビエならなんでもいけますか?」と訪ねられました。
「ヒグマも食べたから大丈夫でしょう」と答えると、「ではいろいろハプニング楽しんでください。」
と言われてしまいました。どのようになるのか楽しみになりました。
自分はいつものようにシャンパーニュ、妻はコニャックの製造元が作ったというブドウジュースで
飲みながら始まりを待ちます。ちなみにブドウジュース見かけはやはりワインのようで、
芳醇な味でした。
まず最初のアミューズでハプニング、妻はトリュフの乗ったポテトのフリッターです。
これももちろん美味しそうですが、自分には「バレンタインのプレゼントです。」と
箱ができました。開けると中に見かけはまさにトリュフチョコレートが、もちろん外はトリュフが
まぶしてますが、中は違います。何かはここではコメントしませんが、美味しかったですよ。
その次に定番の四角いオリーブ。今回は中がしっとりでお鮨屋さんの玉子を思い出しました。
さて前菜は蕪のムースに白子のソース。小さな蕪があしらってます。
あくまでメインが蕪で白子が引き立て役という発想がいいですね。
白子のソースが蕪に深みを与え、、軽くしかし味わい深い皿を堪能しました。
次いでフォアグラです。すでに口コミで知っていましたが、これも知らなかったら
サプライズですね。もみの木の容器に入ったチーズケーキが出てきました。
モンドールチーズを使って作ったとのこと。チーズケーキとフォアグラとの相性が凄い。
アルザスのワインがさらに引き立ててくれました。
妻ももちろん喜んで食べてました。定番のメレンゲとフォアグラの素晴らしいけれども、
これまたいいですね。ぜひいただくことをお勧めします。
魚は若狭湾のグジ。これまた絶妙の火入れ。ぷりぷりなのに火が通り旨みが出ています。
皮とうろこはパリパリとしてこれまた美味しく、いいアクセント。トリュフも魚を引き立てます。
魚の扱いはまさに日本のフレンチを象徴するものかもしれません。おいしかった。
さてメインです。妻の和牛のローストも柔らかくジューシーで妻は大喜びです。
自分には骨付き肉です。「いのししをどうぞ。」とのこと。サプライズです。
でもきれいな肉の色ふきのとうを揚げたものなどが添えられてます。
食べてみます。味は豚よりむしろ淡白かもしれません。でも野性味を感じます。
これはうまい。骨を持って最後はいただきました。
昔は山では猪が最高の肉でごちそうと言われたのがはじめてわかったような気がしました。
うまい!
さて二番目は妻は牛のタルタル、サッパリ感もありこれまた美味しかったそうです。
そして自分はまさに骨付き猪肉の角煮。とても柔らかく骨からすぐに外れます。
これも豚の角煮より癖はないように感じます。しかしどこか野性味を感じるのは同じ。
ローストと共に生姜がソースや出汁にうまく生かされてます。
メインにあわされたワインは1996年のビンテージといえるもの。
ワイン自体の主張は強くないのですが、さりげない深みと強さが猪に負けてません。
近藤さんによるとメニューは前日にシェフが決めるらしいのですが、
良い猪の肉が入ったので自分に出したとのこと。
それで「どんなジビエでも大丈夫ですか。」と聞かれたのですね。
そしてデザートはまずあまおうの甘さをうまく生かした軽めのデザートをいただき、
次は「土のデザートです。」と出されたものにびっくり。まさに土からクローバーの葉が生えてます。
土はサクッとした食感もある美味しいチョコ。中に白いものがありこれと混ぜるとこれまたおいしい。
白いものにはあるものが混ぜ込んでいるのですが、これもサプライズですから
実際に食べてみてください。わかるかな?(自分はなんとなく浮かびましたが・・・)
最後にコーティングされたチェリーがバースデープレートで・・・
実は12月の自分の誕生月に予約していたのですが、仕事の関係でキャンセルせざる負えなくなり、
あらためて本日にしたのですが、配慮いただきありがとうございます。
以上素晴らしい料理堪能しました。あいにくの天気ながら今日も個室も含め満席でした。
尚近藤さんだけでなく女性スタッフのサービスもさらに良く感じましたので、サービスの評価アップしました。
今回も最後に川手シェフと近藤さんと少し話ができましたが、さらに進化している料理を楽しみ
感動したこと妻と共に伝えました。
帰りは雨はやんでいたものの冷え込み強くなっていたのにシェフと近藤さん階段降り切るまで見送られてました。
寒い中すみません。
次の訪問をまた楽しみに店を後にしました。これからも素晴らしい料理お願いします。
ごちそうさまでした。
2010年10月17日訪問
日曜のランチで再訪です。前回と違い気候もちょうど良く、前回のように長い距離歩くこともせず、メトロ銀座線外苑前駅から
徒歩数分で着きました。12時30分に伺いましたが、最初は数組でしたが、13時30分ごろ満席になりました。
「お久しぶりですね」と声をかけられ、ランチのメニューを渡されます。
近藤さんのアドバイスも受けながら、いろいろ迷った末自分は前菜にメニューにない茄子とフォグラのソテー、
メインに蝦夷鹿のロースト。妻はセップ茸とアカイカのポワレに、本日の魚料理。デザートは妻が梨、自分が
和栗を使ったものにしました。
自分は例によってシャンパーニュ(ここのシャンパーニュが一番好きかも)からグラスワインとしましたが、
妻はソフトドリンクに信州小布施の無添加リンゴジュースを頼みました。少し飲ませてもらいましたが、
とてもいい風味です。そのあとはガスなしのミネラルウォーターを一本入れました。
アミューズは例の四角いオリーブできたてアツアツで美味しく、食欲が刺激されます。
前菜はまず妻のセップ茸とアカイカのものも美味しそう。セップ茸のステーキという感じで、良い香りがしてきます。
アカイカも柔らかく美味しかったとのこと。
さて自分は茄子とフォアグラです。合いますね。フォグラの火入れも素晴らしいものです。茄子の甘さが引き立てます。
これに合わせたのが近藤さんが「少し変わったものですが。」と出してきた赤ワイン。アルコール分は10.5%と低めながら
とてもこくのあるワイン。山形の70年たった古木のブドウからつくられたものだそうです。フォグラの皿に深みを与えます。
メインはまず妻のハタの絶妙な火入れにびっくりです。これにコンソメとプアール茶を混ぜたものをかけます。
鯛茶のイメージだそうです。「火がきちんと入っているのにぷりぷり。身が崩れない。凄い。」とは妻の弁。さすがです。
自分の蝦夷鹿のローストもびっくり。肉が鮮やか。しかしきちんと火は中まで通りジューシー。柔らかい。
走りの鹿は駆除目的でまだ木の皮などを食べていないので、大人でも柔らかい肉のものが提供できるそうです。
更に二品目に妻はハタをパスタ風にしたもの、自分は鹿の肩ロースを煮込んだものを美味しくいただきました。
特に鹿はとても濃厚でおいしいコーンビーフという感じ。これだけでワイン好きの方はハーフボトルぐらいいくのでは。
そしてデザートは一転して梨のシャーベットとババロアも和栗のムースもスマートな味わいで楽しめました。
さらに先月末が結婚記念日だと予約時話したのは確かでしたが、月は変わっているのにお祝いのマカロンの
皿が出てきました。これもおいしい。そしてオレンジコーティングのほおずきもいい酸味で味わい、最後に
コーヒーいただきおなかいっぱいになりました。
これで二人で総額16600円大満足です。12月の自分の誕生月のディナーも予約しました。
これで満点☆5つとさせていただきます。今回も帰りに川手シェフと近藤さんとお話で来ましたが、
自分が同じく高く評価しているヌーヴェルエールの宮崎シェフとは同じレストランで仕事をされていたそうで、
「素晴らしい先輩です。」とのこと。また同じく自分が好きなレカンについては「高良シェフ凄いですね勉強させて
もらってます。」これだけの評価をすでに得ているのに、決しておごりのないお二人感服です。
また予約も営業時間内であっても必ずスタッフが電話に出るようにして、なるべく迷惑にならないようにしているとのことでした。
それでも断らざるおえないのは心苦しいともおっしゃってました。
いづれにせよ次回の訪問楽しみにしております。
ごちそうさまでした。
4位
1回
2015/09訪問 2015/12/17
2015年12月17日記
もう9月になりますが秋の傳さんを楽しみました。
この時は厨房の中には二人の外国の方が入り頑張っておられました。
そして望月さんをはじめとした女性陣が皆サービスの方にまわっていました。
今回も楽しい料理ともてなしをありがとうございました。
今回の内容も写真とそのコメントも参考にしてください。
「自分は江戸料理の店にいましたから。」とおっしゃりながら御主人が出された
ボルチーニ茸が主役の揚げだしとうふは日本料理としてここならではの物でしたし、
レミーさんの作ったチョコのデザートは本格的なでも日本茶に見事に合いました。
他の料理も素晴らしい物ばかりでした。
今回はおせちは大晦日に仕事ですので残念ながら頂くのはかないませんでしたが、
来年もこちらがどのように展開してゆくのか楽しみといたしましょう。
ごちそうさまでした。
2015年4月29日訪問 7月10日記
初訪問からちょうど4年目の日に傳さんに訪問することが出来ました。
今回も素晴らしい料理を写真にアップしませんでしたがこちらならではの
いつもながら多彩な日本酒の数々で楽しみました。
料理の内容などについては写真とそのコメントも参考にしてください。
4年前はまだ東日本大震災の影響も残る時の訪問でした。
フロリレージュさんにあった名刺で知ることが出来たお店とはいえ、
初訪問の自分たち夫婦に対する温かいそして楽しいもてなしをしていただいたことを、
今でも思い出します。
この4年の間にこちらはインターナショナルな評価を得てさらに人気も高まりましたが、
自分たちとってはまたこちらに伺うことは、なじみの場所に戻る気持になります。
間隔は空いてもまた戻る時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年12月7日記
11月上旬の週末、3月に続いて今年二度目の訪問でした。
ブラジル帰りのご主人の料理を楽しませていただきました。
御主人のブラジルに行った感想を伺うと・・・
①遠かった!
②食材のユニークさ。
③日本で料理を続ける事の素晴らしさ。
特に日本で自分のやりたい料理を出来ることのありがたさを強調されていました。
いただいた料理については写真とそのコメントも参考にしてください。
思い返すと2011年4月29日、まだ東日本大震災の影響のさなかでの初訪問でした。
その時に供された堅苦しさとは無縁のでもとてもおいしい日本料理を、
温かい気づかいにあふれたもてなしを受けながらいただき、
このお店がとても好きになりました。
その後予約至難の人気店になっても、もてなしの素晴らしさは変わらず、
料理のユニークなそして鮮やかな展開は皆さんご存知の通りです。
もちろんその料理については様々な意見が出るものでもありましたね。
今回の料理は今や定番になった「フォアグラ最中」や「傳タッキー」もいただきましたが、
その他の料理については、初めてこちらで頂いたころを思い出させる物。
むしろ原点回帰ともいえる、でもこのお店ならでは内容であったと感じました。
それはユニークさはあっても見かけのインパクトはそんなに強くない、
でも良質の素材を、手間を惜しまず仕上げた日本料理でもあり家庭料理を、
全国の多彩な旨い日本酒と楽しむ事ができた事だと思います。
傳さんは「ミシュランガイド東京2015」でも星を獲得した、
今やワールドワイドに知られたお店でもあります。
しかし自分は初めて訪問した時と変わらない、温かさにあふれた料理ともてなしを求めて、
これからも足を運ぶことになるのでしょう。
次回は年末おせちをいただきに伺います。
そして来年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年11月23日訪問 12月1日記
今回は夫婦二人で晩秋の傳さん訪問となりました。
内容については写真も参考にしてください。
こちらは日本料理の枠を超えたという見方もされつつあるようですが、
自分にとってはあくまで素晴らしい和食であり、家庭料理でありそして日本料理であることを
訪問するたびに強く思い知らされるばかりです。
いままでも御主人とスタッフによる、様々な料理そして変らぬ心よりのおもてなしを受けてきました。
これからもこれらを素直に素晴らしいと感じてゆきたいなと思っております。
次はおせちですね。楽しみにしております。
ごちそうさまでした。
2013年8月17日訪問 8月21日記
夏の暑い日友人ご夫妻と夏の「傳」さん訪問いたしました。
ヨーロッパに行かれてリフレッシュしたご主人とスタッフにによる更にバージョンアップした料理ともてなし堪能しました。
やはり「傳」の料理は和食をご主人の感性で大いに展開ゆく路線が自分はより合っているのかな。
具体的な料理については自分の写真および他のレビュアーの方のコメントも参考にしてください。
今回の訪問ではもちろん料理やもてなしに感動いたしました。
しかし何より嬉しかったのは新しいスタッフも入り、御主人やスタッフにも余裕が感じられたこと。
最近は極めて忙しい状態が気になっていましたが、久しぶりに以前のような雰囲気を感じることも出来ました。
実際は多忙である事には変りないでしょうが。
御主人の料理は今もこれからも様々な反響を呼びながら、でも多くの方々を魅了してゆくのでしょう。
この日の訪問で自分もより元気が回復し、ようやくかなり本格的にお酒が飲めるようになりました。
ありがたいことです。これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年5月25日訪問 6月22日記
今回も前回と同じく友人ご夫妻と伺いました。
相変わらず素晴らしい時を過ごさせていただきました。
その点は何ら変わりなく、評価は変更ありません。フルマークです。
但し今回の料理は今までとやや傾向の異なる印象に感じました。
今までは素晴らしい変化球を駆使するでも球威のある投手の様な料理。
いただくたびにその発想の豊かさ、ひらめきに魅了されてきました。
しかし今回は今までより素材の良さを生かすべく、余計な手を加えない料理と感じました。
もちろん変化球も効果的に使いながら、直球をメインに勝負する投手といったところでしょうか。
興味深く相変わらず多彩なお酒で頂きました。
それがとても良い方向に出てきたのが、富士山の山菜の揚物。
こんな迫力のある味わいの山菜の揚物は天ぷら屋さんも含めて初めてでした。
他に素材の良さを堪能した和牛、カツオ、大目の鱒なども良かったですね。
さてちょっと考えさせられたのは蔵王の鴨が入った春野菜の煮物でした。
鴨自体はかなり強さを持っています。これもあえてあまり手を加えずに出されました。
これを身のみ葛を打ち、脂や皮はその素材感を楽しんでほしいとそのまま煮たもの。
これが人によっては好み分かれそう。自分はその個性を大いに楽しみましたが、
鴨が特別好きとまでいえない妻は一部残しました。仕方ないかな。
今までの長谷川さんならどのような方にも楽しめるよう、良い意味で手を加えたのでしょうが。
でもこの素材重視の組み立ても悪くはありません。いくら素材感重視でもそこには傳流ならではの
個性が加えられていましたから。
そのもてなしも含めて、高く評価される店に変わりないでしょう。
実際こちらの訪問を希望されていた方に傳さん紹介したところ、訪問された後すぐお礼の手紙をいただきました。
それだけ感激されたようです。
でも今までの評判に甘えることなく御主人は、自分の料理を見つめ直している部分もあるのでしょうか。
料理人として当然のことなのかもしれんませんね。さらなる進化したその料理で我々をもてなしてくれることを期待したいと思います。
ただこの日もお店はとてつもなく忙しく、御主人およびスタッフの皆様がオーバーワークになるのが
正直心配です。くれぐれもご自愛くださいませ。
もちろんまた伺える時を楽しみにいたします。
ごちそうさまでした。
2013年2月9日訪問
今年の傳さん初訪問は昨年5月にもご一緒した友人ご夫妻と伺うことになりました。
今回も素晴らしい時を過ごすことができました。
たまたまなのですが、マイレビュアーご夫妻もいらっしゃっていたのにはびっくりでした。
おさがわせいたしました。
写真とコメントも参考にしてもらいたいのですが、今回は東村山特製最中(?)からやられました。
フォアグラと栗きんとんの餡の中のぴりっとしたキュウリの食感の組み合わせがなんとも
絶妙でした。凄い発想でそれが美味しさにつながっているのには毎回感服です。
そして相変わらず多彩で素晴らしい料理とお酒ともてなしで楽しい時を過ごすことができました。
どれも遊び心を忘れないものながら、和食であることをあくまで大切にしています。
それでなければこれだけ様々な日本酒を楽しめるわけもありませんから。
我々の様に余計な知識が邪魔しない方が素直にこちらの料理が堪能できるのかもしれません。
デザートも三品出てきて、すでにでき上がっていた自分はデザート酒まで飲んで、
ノックアウト状態になりました。
おかげで池袋までタクシーを飛ばし、そこから電車、そして川越から自宅までまたタクシーを
使う羽目になりましたが。でも楽しかったな。
あとこちらの料理は明らかに他の店にも影響を及ぼしつつありますね。
それを昨日再訪したお店で感じることもできました。
口コミでコメントできればと思います。
いずれにせよ日本料理全体が多彩な要素を持ちながら我々食べ手を楽しませてゆくことは
とても素晴らしいことだと感じています。
次回また同じメンバーで5月の訪問になりそうです。
その時もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年1月3日記
昨年12月自分の誕生月にも傳さんに伺い、誕生月ならではの料理ともてなしで素晴らしい時を過ごしました。
ありがとうございました。
さて今年の正月も傳さんのおせちをいただくことにしました。
今年の価格は26000円。やはり大晦日の10時から13時までに直接店に受け取りにゆきます。
今回は妻と共に受け取りにゆきました。
昨年もそうでしたが、御主人やスタッフの方が不眠不休に近い状態で頑張られておせちを作ったのが
良くわかりました。本当にお疲れさまでした。
料理については写真も見ていただきたいのですが、もちろんとても美味しくいただきました。
やはり一昨年までのデパートで頼んでいたものとは違いますね。
また自分たちのアレルギーへの対応などは、このようなおせちでないと難しいですね。
どれも気に入りましたが、妻はお酒ほとんどの飲めないのに、炙ったカラスミが特に気に入っていたようです。
これらの料理を岐阜の多治見のお酒「まる尾」、信州松本の「大信州」、
さらに奥三河信楽の蓬莱泉「吟」で楽しみました。
特に自分の地元の酒屋でたまたま手に入れた「吟」は酒屋の御主人からも割り当て制の
貴重な物と言われました。これは中目黒の「天雅」さんでいただいた「空」と同じ蔵元のもの。
癖のないでも切れと余韻が素晴らしい物に感じました。
以上今年も素晴らしいおせち料理を美味しいお酒で楽しむことができました。
明日からまた仕事に頑張らねばなりませんね。
傳さんには来月「大信州」を頂いた友人ご夫妻と伺う予定です。
今年もお世話になります。
ごちそうさまでした。
2012年11月3日訪問。
この日も傳さんに伺い、妻共々楽しい時を過ごさせていただきました。
スタッフが体調面で2名少なく大変忙しい状態ながら、御主人やスタッフのもてなしも
相変わらず素晴らしいものでした。
料理やお酒については写真とそのコメントを参照にしてください。
もちろん大いに満足いたしました。ありがとうございました。
あとご主人から予約開始時間を12時から11時に早める事を、食べログ上で
お知らせしてほしいとのことでしたので、店舗情報の修正もいたしました。
よろしくお願いします。
また来月自分の誕生月に今年最後の訪問をいたします。
今から楽しみです。
ごちそうさまでした。
2012年10月13日訪問
5月はカウンターで友人ご夫妻と、7月は2階で友人との食事でした。
したがって夫婦のみでカウンターで頂くのは2月以来です。
久しぶりでした。この日も満席で皆さん楽しまれていましたね。
今回は最近利き酒師の資格を取ったスタッフの方が選んだ物を中心とした
お酒の数々が、料理によく合いかつ引きたてて楽しめました。
いつもながらの素晴らしい料理にお酒におもてなしでした。
くわしくは写真とそのコメントを参照してください。
料理も確かに創作性にも富んだものでしたが、例えばサンマの和え物を活かす
酢飯に合うのは今の季節の大葉では香りがもう一つ。ということでイタリアンパセリを使ったとのこと。
また田楽の皿にココアで絵を描くことで視覚的に楽しませるだけでなく、
味噌のコクがさらに深まります。きちんと理由があるのです。
奇をてらった物ではなくあくまで御主人がお客さんを楽しませるを優先させた
必然性のあるものなのですね。
もちろんいただくたびに、料理の絶対値がより高まっているのも
感じます。そこには普遍性も感じ取れますね。
一見対照的に見える「広尾一会」さんの料理にほれ込んでいる、
「手取川」の蔵元の方がわざわざ「神保町傳」さんのために特別のお酒を作りあげたのが、
普遍性の証しの一つでしょう。素晴らしいことです。
御主人やスタッフの忙しさが過度にならないことを祈りつつ、
これからもお店を訪ねる方々を魅了してくださいませ。
我々も今年はあと二回の来店の機会を楽しみにしたいと思います。
ごちそうさまでした。
2012年7月21日訪問
5月に続き、大学時代の友人と妻と三人で二階の個室でいただきました。
今回お招きした友人はワインが好きでもあり、料理をワインを中心としたお酒で楽しみました。
御主人からの御挨拶をいただいた後、奥様を中心としたスタッフのおもてなしを受けながら
料理をいただいてゆきました。
今回も楽しい仕掛けや驚きのある素晴らしい料理の数々を「料理にあうドライなワインを。」という友人の希望に
沿ったワインなどで楽しみました。
写真も参考にしてください。ちなみに写っている新聞紙にも意味があるのですよ。
あと「エアーズロックごはん」の命名はオーストラリアに留学経験のあるスタッフによるものだそうです。
これも想像以上の美味しさでした。
誕生月の妻にはお花が出てくるうれしいサービスもありました。
友人もとても喜んでくれたようです。彼が言うには・・・
「自分が口にしてきた和食はどこも同じようなパターンのものが多いのであまり良いイメージはなかった。
でもここのは料理によく合ったワインも含めて素晴らしかったし美味しかった。楽しかった。
確かに創作和食かもしれないけれど、間違いなく日本人のための真の和食だよ。」とのこと。
前回も今回もお招きするまで気にいってくれるのか、期待半分不安半分でしたが、
気に入っていただいたのが何よりでした。自分もうれしいですね。
友人は本来日本酒は若いころ安酒無理やり飲まされたことがたたりあまり得意ではなかったようです。
でも最近は吟醸酒の類であれば少しは飲めるとのことでしたので、日本酒もおねがいしたところ、
「而今」「十四代」の大吟醸という素晴らしい物をいただけました。
どちらも文句なしに素晴らしかったのですが、特に「而今」の料理をも引き立てるそして切れのある
味わいは特に印象に残りました。
5月にお招きした友人ご夫妻は今月早くも再訪するとのことですし、
今回の友人も是非奥様とまた伺いたいと言っておりました。
個室での傳さんのおもてなしもカウンターに劣ることのない素晴らしいもの。
ワインは奥様が御自分で勉強しながら提供しているそうです。
友人も納得したワインの数々もおもてなしの素晴らしさでもあります。
ますますこのお店の素晴らしさを感じることができました。
秋にまた妻とカウンターでの再訪としました。
でも個室で友人たちとまた楽しい時を過ごしたいとも思いました。
今回前回と友人たちとの訪問でこちらの料理が多くの方々に支持されているのがあらためてわかるような気がしました。
これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2012年5月19日訪問 6月17日追記
この日は大学時代の友人ご夫妻とカウンターで、今回も素晴らしい料理とおもてなしを受けました。
いきなりひよこさん登場してアスパラ豆腐に卵のなかの出汁をかけるという楽しい仕掛けから
始まりました。
でも何よりここの料理ともてなしに味にはうるさい友人も楽しんでもらえたようです。
お酒も進んで自分はひよこさん再登場もデザートもあまり記憶にありません。
その部分の写真のみ今回アップしました。
次回はワイン好き(日本酒は苦手)という友人と7月に今度はテーブル席で頂くことになりました。
ワインで頂く傳さんの料理にテーブル席での御主人の奥さんのもてなし、いずれも初めてですの
こちらの方も楽しみです。
このころには全面的な口コミ再開になればと思っています。
ごちそうさまでした。
2012年2月11日訪問
今年初めての傳さん訪問です。今回は12000円のコースにしました。
それでも他のお店のコースの予算並みです。
今回も素晴らしい料理にもてなしで、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
料理、お酒に器などについては、写真とそれに対するコメントを参考にしていただきたいと思います。
今回訪問して思ったことは、ここの料理は常に進化していることです。
そして一見奇をてらった物に見えても、料理として素晴らしさいだけでなく、
あくまで和食の良さがきちんと伝わっていること。
例えば最中のようにみえる先付は四日漬けたフォアグラの西京漬けにほし柿といぶりがっこが
はさんであるもの。これらを一緒に食べる事でのみ楽しめる味わいを、最中という形にして
遊び心も見せたもの。甘さ、こく、塩気、はごたえ、などを同時に味わえる素晴らしい食感でした。
クリームコロッケの中身は白子をくず粉で練り、玉ねぎの自然の甘みを加え、
揚物の充実感がありながら、くどさのないもの。発想もすごいです。
壱岐の鰤の二品も鰤を単にお刺身にするのではなく、手を加えることでよりおいしさを
引き出そうとしているもの。鰤大根もよりおいしくまた食べる側も楽しめるものにしています。
また料理の構成もデザートも含めより素晴らしくなってます。
例えば昨年伺った時、煮物に揚げた鱧が入った物が出ました。
もちろんそれ自体はとてもおいしいものではあったけれども、
すでにコースの後半で結構お腹が満たされた状態のタイミングでしたので、
いささかもてあまし気味になったのも事実でした。揚物を入れることでよりコクと充実感を
得られるのはわかりましたが。
これに対して今回は海老のしんじょが入ってました。これはつなぎも使わず、揚げてもいません。
しかしお椀に豊かさが加わりとても美味しくいただきました。
でもこの海老のしんじょ、海老の大きめの身を細かくした同じ海老のみでつないだもの。
言うは易しですが、とてつもない手間がかかっているはず。
実際セカンドの女性の方が作っているようですが、上手くいかないこともあったらしい。
「もう一度やらせて下さい。言われたのでやってもらい、皆様にお出しできるようになりました。」
と長谷川さんはおっしゃいました。御主人以外のスタッフは黙々と仕事していますが、
このように御主人をささえるスタッフの努力の積み重ねも、この店の素晴らしさとなっているのでしょう。
他の料理も一見洋食の技法も使っているように見えて、和食であることを決して忘れていない。
ですから日本酒が本当においしくいただける。形だけ正統派でも、おざなりな料理と適当に
有名ブランドの日本酒そろえただけでは、到底及ばない世界がここにはあります。
近日こちらの料理が創作和食の代表として雑誌にとりあげられるそうです。
そこで長谷川さんにこちらの料理が「創作和食」「新日本料理」と言われていることおたずねしました。
(これらの言葉のひびきには肯定的なものばかり含まれてはいないですよね。)
これに対し「フレンチの方々は比較的肯定的に自分の料理を受け取ってもらえるのですが、
やはり和食の方は否定的な方もおられます。でもなにより自分はみなさまに楽しんでいただけらと思っています。」
そうですよね。色々なスタンスのお店があるからこそ我々も楽しめますよね。
もちろん自分の好みに合うかどうかは出てくるでしょうが。
自分にとり素晴らしいと感じている店は、スタンスや考え方は異なっても
各々が頂上を別々のルートから目指しているのだと感じています。
それは和食でも、フレンチでも同じなのでしょうが。
これからも我々をさらに進化した料理とすばらしいおもてなしで楽しませて下さい。
次回も予約させていただきました。その頃は季節も変わります。
どのような素晴らしさが待っているのでしょうか。
今年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2012年1月1日追記
昨日銀座三越でレ・ロジェ・エギュスキロール(口コミ済)で一人フレンチのあと、
神保町傳さんに予約していたおせち(26000円)を受け取りに行きました。
31日の11時から13時まで直接受け取ることになっているため、このあとおとなしく自宅に戻りました。
さて本日元旦に頂きました。
当然ですが、基本的に解凍ものが多いデパートのおせちとはやはり違いました。
写真も参考にして欲しいですが、生ものはほとんどありません。
しかしどれも丁寧な仕事をされた料理ばかりです。美味しかった。
味付けもしっかりしていながら、作為やしつこさのない、素材を楽しめるもの。
黒豆もきれいに仕上がってますね。味も甘すぎず最高でした。
限定70食とはいえ受け取りに行ったとき、御主人もスタッフの方も大変な手間をかけて
作ったのがわかりました。それにふさわしいおせちでした。
これはもう損得抜きの傳さんのおもてなしですね。
素晴らしいおせちにお酒は晴山さんの定番のまる尾で頂きましたが、辛口ながら上質の料理を
引き立てる素晴らしいお酒であることあらためて認識しました。
料理の美味しさにお酒が足りなくなり、清酒八海山も飲みました。
これも悪くはなかった(というより清酒でこれだけの良さがあるのですね。)ですが、まる尾はやはりさすがでした。
素晴らしい料理とお酒を存分に味わった後、夜はウィーンフィルの
ニューイヤーコンサートを自分の一番好きなマリス・ヤンソンスの指揮で楽しみました。。
(細かいですがヤンソンスはロシアの指揮者ではなく、バルト三国のラトビアの指揮者です。)
元旦から素晴らしい料理に音楽を楽しめる日本という国を大切にしなければいけませんね。
今年ももちろん傳さんにお世話になると思います。素晴らしいおせちありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2011年12月20日追記
今月も思いがけない形で傳さんのおもてなしを受けることができました。
今回はデザートとお土産のみアップします。
お花の写真でもわかるように傳さんと一二岐さんはお付き合いがあるようですね。
来年は一二岐さんにも伺いたいと考えています。
ごちそうさまでした。
2011年11月30日追記
ミシュランで☆2個になったようです。我が事のようにうれしいです。
おせちを頼んでいるのでこれもますます楽しみになりました。。
また来年の再訪も考えねばなりませんね。
御主人とスタッフの皆様のこれからのさらなる活躍大いに期待しております。
2011年11月7日追記
デザートは5種類を全部楽しみたいということで、5種類を2人でシェアしました。
一人で5種類食べたわけではありません。でも自分には充分過ぎましたが。
また平日はダイエットに励むことになりそうです。
2011年11月5日再訪
この日は松本幸四郎主演、演出のアマデウスの初日を観劇しました。
サリエリ役の幸四郎はやはり現代劇としても素晴らしい演技者であることを
あらためて感じさせられました。
モーツァルト役の武田真治、コンスタンツェ役の内山理名も若さを生かした熱演で
好感を持てました。とても楽しませていただきました。
さてこの日は久しぶりに傳さん再訪です。
実は8月に訪問予定でしたが、キャンセルせざる負えず間隔が空いてしまいました。
アマデウス終演後18時30分ごろ伺いましたが、カウンターは自分たちの席をのぞきすでに満席。
また二回転の席も出てきていました。いままでの訪問ではなかったこと。
予約が困難になっているのがわかります。
御主人が「お久しぶりです。いらっしゃいませ。いやお帰りなさいですね。」と言っていただけました。
そして自分はシャンパンそして妻には発泡ブドウジュースを一年置いた物が出てきて、
コースが始まりました。一年置いたジュースは味が熟しとても良かったです。
さて今回も素晴らしい料理とお酒を満喫しました。
写真も参考にしてほしいですが、御主人とスタッフの皆さんの料理への発想と情熱を、
辛口ながらどれも美味しい日本酒などで楽しみました。
シシャモは普段接している物とは違う大きなものと聞いてましたが、
揚げて出てきた物の立派なこと。食べがいもありこれはビールと楽しみました。
秋刀魚、マグロ、あん肝などどれも素材を大切にしながらさりげなく手のかかったもの。
そうそう先付けのロックフォールチーズを使った茶碗蒸しも良かった。いちじくのソースと
食べるとコクと甘みと旨みが合わさり素晴らしかった。
さらに米粉の
5位
1回
2015/02訪問 2015/12/16
宮島シェフの時代の始まりです。これからもよろしくお願いします。
2014年11月11日記
9月下旬。自分たちの結婚記念日に久しぶりに「ヌーヴェルエール」さんに伺いました。
宮島シェフになってからの初訪問でした。
11000円のディナーコースです。写真とそのコメントも参考にしてください。
これらを自分は鴨志田さんに合わせていただいたワインと楽しみ、
1500円追加して久しぶりにこちらでチーズもいただきました。
シェフが変わってもこちらの料理の素晴らしさは自分たちにとって
何ら変りはありませんでした。おいしかった。
宮島シェフの料理は丁寧なでもオプションとはいえチーズも復活させる
本格志向と感じました。
もちろんデザートだけでなく、アミューズや前菜に食材の火入れなど
良い意味でパテシィエ出身を感じさせるものでした。
(自分は前任の宮崎シェフがパテシィエ出身であることが強調されるのには、
むしろ違和感がありましたが。)
もちろん物足りなさはなく、むしろしっとりとしたボリューム感と言うべきものも
楽しめたと思います。
今後も宮島シェフの個性がさらに確立された料理の数々に出会うのが楽しみですね。
「ヌーヴェルエール」にもまさに新時代が到来しているようです。
ランチも含めて再訪する時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年4月12日訪問 6月5日記
この日宮崎シェフによる最後の料理をいただきました。
最後でもあり12000円の特別コースでお願いしました。
今回の写真はあえて料理のみのアップとします。
最後も妻と自分の好みを考えて別メニューとしていただくなど、
気を使っていただきました。
シェフならではの充実したフレンチにここで出会うことがなくなるのは
やはり淋しいですね。
でもまた新しい形での出会いが来ることを楽しみにしたいと思います。
宮崎シェフありがとうございました。
4月15日までの宮崎シェフの後を継いで、現在宮島シェフが腕をふるっています。
鴨志田さんをはじめとしたスタッフの頑張りにも期待したいと思います。
そろそろ訪問を考えねばならないようです。
新しい体制でのヌーヴェルヴェールで今度はどのような出会いがあるでしょうか。
こちらも楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年1月24日追記
すでにお店のホームページ内のシェフブログで報告されていますが、
こちらの宮崎シェフは4月15日までのようです。
軽やかさを感じさせるようで実は個性と信念の塊(だからこそ評価も様々でしょうか。)の、
シェフの料理が新丸ビルで頂けなくなるのは少し淋しいですね。
でもあと二回ほどお世話になる予定です。
どのようなもてなしが待っているのか楽しみです。
2013年12月31日訪問 2014年1月20日記
昨年の大晦日に妻と「神保町 傳」さんのおせちをお店に受け取りに行きました。
その前にヌーヴェルエールさんにランチで11時に伺いました。大晦日ながら満席です。
そして大変充実した二時間弱を過ごさせていただきました。
今回も内容については写真およびコメントも参考にしてください。
ちなみにランチはこの日は4800円が二人前。ワインが3600円、水はミネラルウォーターにして1000円、
計14200円となりました。ランチは他に8000円のコースがあります。
昨年後半からの名物ともいえるシェフのこだわりのテリーヌはなんと第36弾。
さらに凝った内容になっていますが、それがテリーヌ全体のおいしさにつながっているのは
前回訪問時と同様ですが、さらに野菜の旨みを堪能できるものでした。
白子のムニエル、仔牛ヒレのローストも視覚的にも食感も素晴らしいもの。満足しました。
またデザートも今回もシェフらしい軽ろやかさと充実感が両立したものですね。
やはりここならではのものに感じました。
最後のドリンクと小菓子をいただき、大いに満たされて店を後にしました。
今年もとても楽しませてもらいました。そして2014年も期待したいものですね。
よろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年9月21日訪問 10月10日記
9月は結婚記念日の月でもあり、この日最後に「ヌーヴェルエール」さんに伺いました。
あのドアを開け店内に入ると宮崎シェフのお出迎えでした。
この日は一組を除き、すべて18時スタートでしたので厨房も大変だったと思います。
でも相変わらず素晴らしい料理の数々を、鴨志田さんにおまかせしたワインの数々で楽しみました。
内容については写真も参考にしてください。自分たちは今はシェフがパティシエ出身であることを
別に意識せず料理を味わっているのですが、あらためて写真をアップしてみると
シェフがやはりパティシエの経験も取り入れてより素晴らしい料理を目指しているのがわかります。
もちろんデザートもこちらならではの物が楽しめます。
しかし今回特に印象に残ったのは「テリーヌ・ド・レギューム」でした。
シェフのブログにもあるようにシェフの「ル・ブルギニオン」時代の経験に、シェフの個性が
ものすごいこだわりの元に込められた素晴らしいものでした。
シェフの歩みをこのテリーヌに表現していると言っても過言ではないでしょう。
細かい内容はカードの写真を見ていただくしかないと思います。
テリーヌ自体はもちろん美味しいものも今までに頂いたことはありましたが、正直作り置き出来る
バイキングやビュッフェ料理の定番の印象もありました。
でもこのテリーヌをいただきその様な思い込みは覆されました。
またメインのシャロレ牛は敢えてカツオのブイオンにつけて火を入れることで、
我々の様な日本人にはより味わい深くなるものと感じました。
シェフは38歳になられたということですが、30代をこの店の指揮を執りながら駆け続けてきたのですね。
正直途中で息切れしやしないかと心配した時期もありましたが、自分は更に一皮むけたと思っています。
これからもシェフが思うところの料理を、スタッフの素晴らしいサービスで堪能してゆきたいと思います。
ごちそうさまでした。
2013年4月7日訪問
今年初めての訪問はランチで伺いました。昼の東京駅の眺めもいいものです。
4月1日よりこちらのランチは4800円と8000円の二本立てになりました。
ディナーは8000円と13000円のままです。
今までの3800円のものはビジネスランチ的な物を考え構成をシンプルにしていたようですが、
4800円になり構成的には以前の6500円にむしろ近くなり、素材の面で工夫しているようです。
ですからこちらの店のエッセンスをより身近に楽しめるようになったのではないかと思います。
今回我々は8000円のコース楽しみました。自分のグラスワインにガスなしのミネラルウォーターを
入れて21300円になりました。でも充分満足いたしました。
内容についてはメニューも含めた写真とコメントも参考にしてください。
宮崎シェフならではのモダンでありながら存在感のある個性の料理を今回も堪能しました。
シェフの個性を楽しむには8000円のコースがよりふさわしいかもしれません。
8000円というとディナーのコースの値段に並びます。
ギャルソンの鴨志田さんによると「地方から来られた方が東京を離れる前に充実した
フレンチを楽しみたいという要望もありましたので。」とのことでした。
やはり東京駅の目の前の立地ならではのお店と言えますね。
こちらも最近は予約が取りにくくなってきています。もちろん東京駅を一望できるシチュエーションも
あるのでしょうが、こちらの料理とサービスの素晴らしさに魅かれている方も多いのでしょう。
ただしいつも触れていますが、こちらの料理が単にモダンで軽やかなだけでない個性が、
人によってはもう一つと感じることがあっても不思議ではありません。
でも自分たち夫妻にとっては無くてはならない素晴らしい店であり続けています。
これからもお世話になります。
ごちそうさまでした。
2012年12月29日訪問
ランキングを確定させねばなりませんので、まだ口コミしていないところがたくさんですが、
こちらの再訪の口コミを優先させます。
4月以来の今年二回目の訪問でした。
東京駅の復元も終わり、本来の眺めが戻っていました。やはりいい眺めでした。
さて料理の方ですが、写真とそのコメントも参考にしてください。
前回も感じていたのですが、お店自身が軽いモダンフレンチやデザートを強調していますが、
もちろんその良さも充分に感じながら、宮崎シェフの料理は経験を積んでよりしっかりとした
方向に向いてきていると思います。しかもシェフの個性がより発揮されています。
ですから自分たちはより素晴らしく感じながらも、シェフの料理にもう一つ合わない方も出てくるでしょうか。
しかしこれがお店の個性でもありますね。
特にメインの新潟の鴨は鉄砲ではなく網で捕った物で身の傷みが少ないのと鮮度の良さもあるせいか、
ジビエがもう一つの妻も美味しく頂いたそうです。
また久しぶりにフロマージュもいただきましたが、これもシェフの一手間が入り、どれも楽しめました。
妻はついてゆけないとのことでパスでしたが。デザートも視覚的な部分だけでなく味わいの充実感も
感じさせるものばかりでした。
またサービスの面でもギャルソンの方がソムリエの資格も取り、より料理にあうワインをグラスでいただきました。
料理の説明も丁寧で、お客さんへの距離感は自分はこちらが一番好きですね。
さらにフロマージュのブランデーをなめた自分が「美味しいチョコない?」と言ったところ、厨房に伝えて
デザートがチョコのスフレになるよう手配してくれましたし、フロマージュには代わりに熟成感が素晴らしい
ポルト酒にしてくれるなど配慮もいただきました。我がまま言ってすみません。
以上コースにお酒と、普通の水は無料ですが、あえてガスなしのミネラルウォーターも入れて、
約3.5万円でした。サービス料がないとはいえやはりCP的にも充分です。
終わりにシェフと少しお話で来ましたが、シェフも今後もモダン、クラシカルにあまりとらわれずに
今の店やフランスでの修業の経験も活かしながら、あくまで「フランス料理」として
しっかりとした料理そしてデザートでのおもてなしをしてゆきたいとおっしゃっていました。
これからも楽しみにしたいと思います。来年もよろしくお願いします。
最後に銀座レカンの高良シェフの宮崎シェフについてのコメント。
「彼は素晴らしいシェフだと思っています。これからもがんばってもらわないと自分がフレンチを
食べる大切な場所が一つなくなってしまう。」
自分も無理をし過ぎることなく頑張っていただきたいと思います。
ごちそうさまでした。
2012年4月7日訪問
妻と南大塚と湯立坂の桜を観たあと、ヌーヴェルエールにようやく今年初訪問となりました。
とりあえずその時の東京駅の眺め、今回のメニュー、そして料理の一部の写真アップします。
ちなみに写真の料理は妻の食べたコースの写真です。
自分は構成が一部異なり、ポーションに差がありました。
今回も素晴らしいディナーを堪能したのと同時に、
宮崎シェフの新しい境地も感じることができたと思います。
これからも楽しみです。今年もよろしくお願いします。
2011年12月4日訪問
今回ランチで一人で伺いました。
14時から新百合ヶ丘のテアトロジーリオ・ショウワで東京交響楽団の定期演奏会を聴くため、
2時間でのランチをお願いしました。11時に入店です。
ランチはアミューズ、前菜、メイン、デザートの3800円と
アミューズ、前菜、シェフの一皿、魚料理、肉料理、デザートの6500円となります。
今回はやや忙しくなりましたが、6500円のコースを2時間で楽しみました。
最近食べログでいろんなコメントもあり、自分も前回訪問のディナーで僅かながら今までにない感想を持ちましたので、
今回どうなのかと感じながらいただきました。
でも今回は以前と同様楽しませてもらいました。
アミューズでは蕪だけ煮詰めたコンソメが、前日もお酒を飲んだ体をホッとさせます。
定番のビュルレとフィナンシェとの組み合わせも良かった。
このアミューズですでにこの店の料理が始まったのだなと思わせてくれます。
そして前菜は白子、魚はアマダイ、そして肉は仔牛と敢えて火入れを確認したいメニューを
頼みました。写真も参考にしてほしいですが、自分はどれも大いに楽しみました。
確かに宮崎シェフの火入れは他の店が丁寧にレアな感じも大切にしてゆくところが多いのに対し、
短時間でしっかりと火を入れて素材の旨みを凝縮させる個性を持っています。
しかし今回自分が食べたものはどれも柔らかさもあり、アマダイもパサツキはなくジューシーな物でした。
そしてしっかりとしたソースがそれを生かしていると思いました。
またメインの添え物も魚にはチョリソーの泡に白いか、肉には目にもきれいなしかし中は凝ったエクレアなど
メインのポワレやローストを引き立てる物でした。カシスを練りこんだパンですくうソースも美味でした。
それらを鴨志田さんのチョイスするワインで楽しみました。
そしてデザートは本日のデザートのモンブランでしたが、これが普通ではない。
アーモンドのメレンゲを土台にパッションフルーツとマンゴーのムースが
フランボワーズのピューレを包み、さらにその外側を栗のクリームが覆っているもの。
普通のモンブランではデザートとしてやや重くなると感じてシェフが考えたとのことです。
良い意味で軽い甘さと酸味とメレンゲの食感が絶妙でした。
最後にカプチーノにいちじくのフィナンシェで満足いたしました。
コースが6500円、ワイン二杯で2500円、9000円でした。
あと妻へのお土産として、フィナンシェまでいただきましたが、
これも甘みにほのかな苦みのある個性的ですが印象的でした。
どのようなに作っているのか、次回訪問時聞きましょう。
ここの料理は明らかに宮崎シェフの個性が前面にでた料理です。
ですから人によって色々な感想が出てくるかもしれません。
しかしこのシェフの真摯に素材に向かい合い、手間を惜しまない姿勢はやはり素晴らしい。
自分よりはるかにフレンチの経験のある方々も同様の事をおっしゃっていますから、自分の思い込みだけではない
と感じてます。
最後にシェフとも言葉を交わしましたが、今年は特に震災以降大変な年だったようです。
オー・グー・ドゥ・ジュールのレストランは各々の店が独立した会社の扱いだそうです。
(福岡の店はメルヴェイユの支店の扱いだそうですが。)
ですからシェフには権限も与えられるのと同時に責任も大きいですね。
何事も真面目に真剣に取り組む宮崎シェフですから、それは生身の人間です。色々あったことでしょう。
その意味で食べログの様々なコメントはそれを反映していたと自分も感じます。
しかしこの日いただいた料理なら、これからも大丈夫だと思いました。
音楽もそうですが、料理も基本のクオリティがしっかりしていれば、作り手の個性を
まず楽しむものではないでしょうか。ですから相性が良くなければそれは仕方がないことです。
(自分とて評価が高くてもかなりのずれを感じた店はありました。でもその場合敢えてコメントは避けてます。
その店のを愛している方にも失礼とも感じるから。)
このあと東京交響楽団の定期は脳出血で右半身まひになりながら、
左手のピアニストとして復活した舘野泉さんのラヴェルの左手のための協奏曲は
特に感銘を受けました。素晴らしい料理に音楽と幸せな一日でした。
最後に宮崎シェフ、鴨志田さんをはじめとしたスタッフの皆さん、
5年連続ミシュラン☆獲得おめでとうございます。
これからも妻共々よろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
6位
1回
2011/07訪問 2011/12/03
2011年12月3日追記
龍吟ついに三ツ星になりました。
自分が初訪問で料理を満点とした唯一の店です。
その意味ではミシュランが料理のみで判断しているとしているのも
この店については同感です。
予算が予算故いつ再訪ができるかわかりませんが、ここの独創性に満ちた
素晴らしい料理を楽しめる機会がまた来ればいいなと思っております。
山本シェフ、スタッフの皆様おめでとうございます。
2011年7月23日訪問
本当は妻の誕生日は今度の週末なのですが、用があり食事に行けないので、
この日メインのディナーとして、龍吟に伺いました。
(いままでも充分メインですが、ここは予算もメインになりますので・・・)
夫婦ではミシュラン二軒目の☆二つ、ディナーではじめての☆二つの店です。
またヌーヴェルエールの宮崎シェフが大変尊敬されている山本シェフの店でもあります。
さてこの日は麻布十番を歩きパンを買った後、東京ミッドタウンにも寄って、
18時ごろ伺いました。開店に合わせたつもりでしたが、すでに何組かの先客があり
すでに食事を開始して二品目に入っている方もいたようです。
開店が少し早まったのでしょいうか?聞きそびれてしまいましたが。
19時過ぎには個室も含め満席。21時過ぎには二回転めの方も来店してました。
さて内装は確かに個性的ですね。テーブルクロスなど黒を基調として、
壁には龍の大皿がいくつも飾っています。
サーブする方の服装も黒です。和食の店とは思えないところもあります。
妻も最初は「中華みたい。」などと言ってましたが、結構気に入っていました。
また自分もこの雰囲気悪くないと感じました。合わない方もいると思います。
(chika**様、我々夫婦このようなのも嫌いではないのです・・・)
あと自分は数日前に腰を痛めてバンドをしている状態だったのですが、椅子が大変座りやすく
腰への負担が少ないのも助かりました。
さて自分はプレミアムモルツ妻は龍吟オリジナルの台湾茶を頼み、食事が始まりました。
まず温かい前菜として出された茶碗蒸しにいきなりやられました。
確かに滑らかな茶碗蒸しで焼いたトウモロコシの自然の甘さ、きぬがさ茸のアクセントが素晴らしい。
しかしそれだけでは説明のつかない今まで食べたことのない豊かさの独特な味。
聞いてみると出汁にフランス産のハムを少し使用しているとのこと。
これが山本シェフの発想なのでしょうか。基本は揺るがず、そのうえで自由な発想を
繰り広げるのでしょう。
次の冷たい前菜は焼き松茸とみずうにという反則みたいな組み合わせ。
これに香り豊かな有明の三冨海苔、白ずいき、みつば、揚げたエリンギ茸などが
盛り上げます。混ぜて食べるとこれらがけんかするどころか、さらなる旨みが
引き出されてきます。凄い!
そしてお造り、どれも素晴らしかったけれども、ニュージーラン産の細かく旨み豊かな岩塩と
酢橘を絞って食べたアオリイカは口の中でとろけましたし、土佐造りに添えられた
天草産の今が旬のリョクチクというタケノコの甘さも印象的でした。
そして鱧のお椀です。鱧は敢えて鱧らしさを残した骨切りにした感じでこれもいいです。
しかし一口いただいた出汁にまた参りました。良い意味で旨みの塊。でも下品にならない。
このようなお出汁をいただいたのも初めてでした。お椀も風神、雷神のペアのユニークな物。
これらを久しぶりに黒龍のしずくでいただきました。このお酒の豊潤さは素晴らしい。
黒龍もこのクラスだとやはり凄いお酒だと思います。次はいつ飲めるかな。
そしてシェフのスペシャリテの泳がし鮎です。炭火で焼かれた鮎が出てきて振舞われます。
良い香りの笹は副料理長の出身の奥多摩町から送られてくるそうです。
本当についさっきまで泳いでいたような感じです。これをスイカと酢のたれでまるごといただきます。
鮎の理想の大きさは山本シェフによると15.5㎝だそうですが、わかるような気がします。
稚鮎と成魚の鮎の良いとこどりの絶妙な大きさではないでしょうか。
これにはビールを勧められましたので、エビスでいただきました。
そして次に出てきたのが串に刺したおでんです。我々は鮑の代わりにえびしんじょにしてもらいました。
でもこれもただのおでんではありません。上質の出汁に何かしているのでしょうが、
聞くのやめました。具もきっと大変手間が下ごしらえにかかっているでしょう。
これは大変なこだわりが込められた、熊本ワインでいただき、だしも飲みほしてしまいました。
そして黒毛和牛のフィレ肉のパン粉揚げを温泉玉子に絡めてカツ丼のイメージでということでいただきましたが、
まろやかで牛肉の美味しさが大いに楽しめました。
そしてこれまたシェフのスペシャリテの今回は琵琶湖産の天然大鰻の炭火焼が、
エンドウご飯と漬物、海老の赤出汁と出てきました。
天然鰻というと硬めで養殖の方が食べ易いというイメージでしたが、とんでもなかった。
弾力のある身にパリパリに焼けた皮絶品でした。これが本当に美味しい天然鰻なのですね。
牛肉にも、鰻にもぴったりの赤ワインがが合わされました。
そしてきれいで味の良い枝豆ご飯、海老の風味がきいた赤出汁、こだわりの漬物も
もちろん美味しくいただきました。妻は食事はこれで充分になりました。
でも「余裕があればお蕎麦はいかがですか?」と言われましたので自分はいただきました。
細めの味の良いのど越しのよい自分好みのおそばです。つゆもバランスのとれたとても素晴らしいもの。
しかしお蕎麦に独特の弾力を感じたので聞いたところ、「信州のそば粉にパスタに使うセラモナ粉をつなぎに
使用した二八そばです。シェフが毎日打っています。」とのこと。
ここでも自由な発想が今までにない美味しさにつながってます。
そしてデザートです。冷たく冷やされた桃の形のあめが出てきました。くずすと中がパウダー状です。
これに熱々の桃のアメ炊きが入ります。でも混ぜても桃の冷たさと温かさが同時に味わえます。
これまた独特のしかし印象的なおいしさを味わえます。
二品目はプリン。これもプリン自体はとてもおいしい。でもしつこさはなく豊かな味です。
でも一個800円のものとはいえこの容器のままでいただくのは少し見た目に物足りなかったかな。
しかし最後にきれいにたてられたお抹茶をいただき、満足いたしました。
私のお気に入りのヌーヴェルエールの宮崎シェフが熱く語る料理でしたから、悪いはずはないと
思っていました。しかし予想以上のレベルと素晴らしさでした。脱帽です。
この日も明らかに料理に詳しい思われる外国の方もいらして、食べながらサーブしている方に
熱心に質問していました。ここでサーブする方は英語が話せるのは必須のようですね。
料理は初訪問ながら満点にせざる負えません。初めてのことです。
ミシュラン二つ☆の評価は納得です。ひとつ☆の店でも素晴らしい店があります。
今回龍吟についてはこれらのお店の上の評価をもらうにふさわしいと思いました。
でも二人で67000円も過去最高。さすがに簡単に行ける値段ではありません。
次はいつかなぁ・・・でも再訪したいです。
ミシュランガイド東京が2007年に初めて発行された時、ガイドを手に入れた我が夫婦で交わされた会話。
(この時ヌーヴェルエールにもまだ出会ってはいませんでした。)
自分「すし おおのさんのっているとはうれしいね。さてそれ以外にどこに一番行ってみたい?」
妻 「龍吟がいいな。美味しそうに見えるな。行ってみたいよ。」
自分「えーっ?このいかがわしい感じのところ?大体新日本料理なんてフュージョンみたいな
料理なんてろくでもないぞ。」
妻 「そうかなぁ。美味しいと思うけど。」
以上の自分の暴言すべて撤回いたします。すみません。
ごちそうさまでした。
7位
1回
2014/07訪問 2014/10/24
2014年10月24日記
妻の誕生月である7月の週末にほぼ一年ぶりでの訪問でした。
今回も素晴らしいもてなしと料理を楽しみました。妻もとても喜んでいました。
写真とそのコメントも参考にしてください。尚様々なワインなどといただきましたが、
お酒はその一部のみ写真にアップいたしました。
こちらの料理は一見フレンチに和の要素を融合させているようにも受け取れます。
しかしこちらはあくまでこの店ならでは完全なフレンチを独創的な手法で
提供しているのだと思います。
生江シェフも「自分の料理は和の素材や手法も使っています。しかしあくまでそれは
日本の東京で自分でなければお出しできない物を目指しています。」とのことでした。
そのためにはどの皿もとてつもない手間とこだわりが伝わってきます。
お酒も時に日本酒が供されますが、それは料理に対する必然として合わされていると感じます。
また来年の訪問になると思いますが、また更に進化したシェフの料理を楽しみにいたしましょう。
とっくに評価はフルマークにして良いのです。でもきっと生江シェフのその先が期待できますね。
敢えて満点は取っておきましょう。
ごちそうさまでした。
2013年7月13日訪問 8月9日記
誕生月の妻のリクエストで一年半ぶりにディナーで伺いました。
前回のディナーも素晴らしいものでしたが、今回の料理は更にシェフの進化を感じさせるものでした。
例えばアップルパイは更にバージョンアップされ、ブータンノワールの旨みをくどさなく大いに楽しめました。
また蕪の味わい、食感もさらに奥深さを感じさせるもの。シェフのこだわりの歩みを感じました。
そして鮎のコンソメはコンソメとして大変手間のかかった上質な物。
また鮎の皿はこれまた生江シェフのオリジナリティーを存分に発揮されていましたね。
マンゴーの皮と鮎がとても合うとは驚きでもありました。
6月に伺った「銀座レカン」の高良シェフの鮎の皿に続きとても感動させるものでした。
もちろんメインの仔鳩も和牛も素晴らしく、自分は鳩の鉄分を感じさせる味わいを
大いに生かすワインと楽しみました。
さらに野菜のサラダは生産者とシェフとの良きつながりを大いに感じさせる逸品でしたし、
デザートもモダンな装いながらこだわりも感じさせる充実したものでした。
最近はこちらはランチはもちろんディナーもお客さんが増えているとのこと。
景気の回復もあるのでしょうが、こちらの料理がより多くの方々を引きつけているのでしょう。
もちろんスタッフの皆様のもてなしもさらに素晴らしいものでした。
本当は総合もフルマークでもいいのですが、さらなる高みも期待できるのではないかと評価を上方修正しつつも、
あえて☆4.8といたしました。
料理はすでに前回もフルマークでしたが、さらに上がありましたね。
またシェフのより進化した料理を楽しめるときが来ればと思います。
ごちそうさまでした。
2012年1月21日再訪
今回ディナーで再訪しました。今回は妻はややポーションを抑え目にしてもらいました。
メニューは「願いと光」という15750円のものです。
自分たちはメインは岩手短角牛でしたが、この日は後半は鴨になっているようでした。
写真も参考にしてほしいですが、前回とても素晴らしいと感じたランチをさらに上回るものでした。
もちろん構成や使用している素材もやや異なるのですが、蕪やフォアグラなど共通しているものも
ありました。しかし例えば蕪はより香ばしく丁寧な仕上がりが前回とまた異なるものでした。
またフォアグラもより滑らかでそれに薬草にも使われたハーブを使った修道院のジュレが
優しいながらもより深みを与えていました。
シェフによるとフォアグラは裏ごしなどはせず、塩で丁寧に揉みこんで滑らかな仕上がりにするそうです。
また何より素晴らしかったのは素材に対する火入れ。ランチももちろん良かったけれども、
今回いただいたあんこうは中まで火を入れながら、弾力に満ちた今まで体験しなかったもの。
またメインの岩手短角牛は均一に美しく火が入り、この肉の歯ごたえと旨みを存分に楽しみました。
そしてソムリエの大岡さんにとても良く合うグラスワインを提案していただき、料理と共に堪能しました。フロマージュもいただき楽しんだのですが、それに合わされた40度のお酒は美味しかったけど翌日さすがに・・・
もちろんシェフの想い出から出来たアップルパイ(中はもちろん違います。熱々でおいしかった。)、
飲んでみるとびっくりするウーロン茶、楽しい中身のスノーマンにウイットに富んだ小菓子など
遊び心も満載です。そうそうお土産にいただいたチョコも美味しくかつ意表をつく楽しさもありました。
テーブルまでいらした生江シェフともお話しましたが「ランチは時間の制約もあり、ディナーは
やはりより手間をかけることができることがなによりですね。」とのことでした。
今回ディナーでしたので二人で45000円余とかなりのものになりました。
しかしここのディナーはランチとディナーの差が素材や皿数の違いになりがちのことが多いなか、
ディナーでないといただけない意味をきちんと感じさせるところが印象的でした。
シェフも「もちろんランチも皆様に楽しんでいただくため頑張りますが、ディナーも食べていただけると
自分の料理のまた違った部分もお見せできるので是非。」とおっしゃってました。
この日はあいにくの天気でしたが、シェフに外まで見送っていただきました。
60席のレストランでこれだけの料理ともてなしを極めて高いレベルで供し、
しかも遊び心にモダンなセンスに正攻法の料理の取り組みと本当に素晴らしいお店です。
今回CP的にはやはりランチの方がやや上と思いますが、内容も文句なしに素晴らしかったランチを
ディナーは料理への手間のかけ方などで上回る物と感じました。したがって料理についてはフルマークの
☆5個といたします。
こちらには頻回には無理でしょうが、ディナーで伺うことを優先出来ればいいなと思っています。
実際さすがにディナーはランチより予約は取りやすいそうです。
また今年の夏あたり伺いたいものですね。その時を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2011年11月20日訪問
今回はおそらく今年最後の新規のフレンチ訪問になる、レフェルヴェソンスにランチで伺いました。
実は9月にディナーで訪問予定でしたが、台風の影響でキャンセルとなっていました。
今回も前日土曜のディナーも考えたのですが、もしそうであればまた荒れた天気でした。
ランチにしたおかげで、天気にも恵まれ原宿から表参道経由で歩いてゆきました。
お寺の入口の角を曲がると右手に店が見えてきます。12時過ぎに伺いました。
今回のランチは「おでかけ」という7800円のもの。予約時に自分たちは貝のアレルギーがあること、
メインは妻の好物の牛でお願いしていました。
セッティングされたテーブルの上にはメニューもすでに置いてありました。
ただ自分はメインは鳩もあるとのことでそちらにしてもらいました。
店内はモダンながらテーブル間の余裕もあり、落ちついた感じです。
写真も参考にしてほしいですが、この店からデジカメ変わりました。
カメラの立ち上がりが早くなり、ピントも良く合うのは助かります。
さて料理ですが、予想以上に素晴らしいものでした。
ここの料理はかなり先鋭的な物をイメージしていたのですが、
確かによく計算されたものではありましたが、それはあくまでもてなすためのもの。
味付け自体は塩気が強いわけではないのでが、塩味も有効に使っているのもいいですね。
ここのスペシャリテの蕪もシェフの思いが詰まってますね。
これにあわされた岩手のワイン共々日本のフレンチの皿を堪能しました。
フォアグラは本来梨の料理にアクセントにするつもりが、結局フォアグラがメインになったそうです。
でもだからこそ梨とのコンビネーションはフォアグラのコクが生かされながらも、
しつこさのないもの。最近濃厚な食材が苦手になりつつある妻もおいしく頂いたとのことです。
ですからワインは熟成された白ワインが良く合う。ソムリエの方も良いチョイスをしてくれます。
そしてメインです。妻の牛も自分の鳩も素材を丁寧にした火入れが素晴らしい。
牛も少しいただきましたが、肉の味の良さと歯ごたえと柔らかさが同時に楽しめました。
また自分の鳩は二種類のワインで楽しませてもらいましたが、これもむしろ上品さも感じさせる
美味しさを堪能しました。モモ肉の歯ごたえは切れの良いワイン、胸肉のジューシーさはしっかりしたワインが
引き立ててくれました。素晴らしい。
そしてデザートもウイットに富んだ大人の味。これに色が変わる風味の良いハーブティーで楽しみました。
「おしゃべりのひととき」という小菓子も美味しくて楽しめるもの。
チョコのチュパティプスは口の中で炭酸(?)がはじけて面白かった。
最後まで楽しみました。デザートワインも楽しんでしまいました。
お土産にクッキーをいただきましたが、これもとても美味しかったです。
2人で25905円でしたが、充分見合った物でした。
サービスもとても気配りが行き届き、初訪問ながらとても心地よい時間を過ごしました。
グラスワインのセレクトも素晴らしかった。
また予約の時点で素晴らしい気配りを感じさせた女性も、イメージ通りのきれいな方。
そしてテーブルに回ってきたシェフですが、確かにイケメンですがとても落ちつきのある方。
それが料理にも反映されていると感じました。
シェフは慶應大学時代から料理の世界に接していたとはいえ、
大学を出てから本格に入ってイギリスのフレンチの名店の副料理長にまでなったそうです。
その過程では大変な努力と苦労もされたのでしょうね。
でも料理でお客さんをもてなしたいという気持ちを大切にしているのが伝わってきます。
シェフからフロリレージュの川手シェフの名前も出ましたが、タイプはやや異なりますが、
根っこに共通するものも感じました。
今回初訪問でしたので☆4.5個ですが、とても気に入りました。
来年1月ディナーでの再訪を決めました。
今度はシェフはどのような組み立てで楽しませてくれるでしょうか。
またどのようなもてなしをして頂けるでしょうか。
今から楽しみです。
ごちそうさまでした。
8位
1回
2015/11訪問 2015/12/16
今年の初訪問でした。ここならではの料理は自分にとって大切な存在です。
2015年5月4日記
3月の週末になりますが「晴山」さんに今年初訪問となりました。
今回も素晴らしい料理を、ご主人が仙台・森民酒造にお願いして造ってもらった
美山錦を使ったオリジナルの日本酒で楽しみました。
写真とそのコメントも参考にしてください。
こちらの料理は確かに一度の訪問ですぐに魅了されるタイプではなさそうですね。
自分もこちらにオープン間もなく初めて伺った時は、やはり全面的に魅了されたわけでは
ありませんでした。当時と今の料理の完成度も違いますが。
しかしこちらとは長いお付き合いができそうだなと感じたのも確かでした。
料理に込めたこだわり、そしてもてなしの誠実さを訪問するたびに感じて、
次第に自分の中でも大切な店になってきたようです。
御主人のこだわりはいよいよ日本酒を蔵元に委託してオリジナルのお酒を
用意するまでになっています。瓶のラベルも考えておられるようです。
これからの晴山さんのさらなる料理やお酒も含めたもてなしを楽しみにしたいものです。
また訪問を楽しみにいたしましょう。
ごちそうさまでした。
2014年12月23日記
12月の上旬自分の誕生月の訪問でした。当初もちろん妻と二人で訪問予定でしたが、
妻が急用で実家に戻ることに。やむなくキャンセルも考えたのですが、
「折角だから行ってきたら。」という妻のありがたいお言葉。
ということで一人での訪問となりました。但し飲み過ぎないよう強く注意もされましたが。
いつもは特別コースを除き15000円のコースをいただいているのですが、
さすがに一人でしたのでベーシックな10000円のコースをいただきました。
写真とそのコメントも参考にして下さい。
但しカラスミと蟹はあくまで御主人からのサービスですのであしからず。
確かにベーシックなコースは素材と言う面ではやはりコストの枠があると思います。
その意味ではやはり上のコースの方がむしろお得かもしれません。
ただベーシックなコースだからこそ、こちらの料理がどれだけの手間暇をかけて
素晴らしいものに仕上がっているかを再認識するものでもありました。
それはメインの食材に対するものだけでなく、例えば焼物に添えられた堀川ごぼうは
今までない味わいと食感だったので御主人に尋ねたところ
「牛蒡はぬかで洗い、一晩水に置いたあと掃除をして、3時間ほど出汁で炊き、
一晩寝かせます。それを揚げたあと焼いたものです。」
言葉にするのは簡単ですが、ごぼうにここまでの手間がかかっているとは・・・
また穴子などの炊き物は、淡路島の穴子自体江戸前や対馬とは違う上品さも感じさせる物。
さらに炊いた物を吉野葛でつないでとろみを出しているのですが、
その吉野葛も一度裏ごししたものでつないでいるとのこと。
ですから単に上品でなくそこにさらなる深みと滑らかさが加わるのでしょうか。
あとこちらは液体の各種調味料など他の店だとタッパーなどを使っているのが見えたりするのですが、
こちらはきちんと陶器の容器に移し替えているようです。
そのことを御主人に伺うと「目に見えない部分もきちんとすることがより良い料理につながると
考えています。」とのことでした。
今年もミシュランの二つ星を獲得しましたが、こちらの料理は更に進歩しているようですね。
ですからかつての名物「ジャガイモのはりはり」がなくなったのも、さらなる高みのために
必要であったのだと納得いたしました。
この日は最後に御主人と少しお話する時間がありました。そして先日ご主人の事が「週刊新潮」の
記事になっていたことから、かつて「週刊文春」の「食味探検隊」でこちらの料理が
「まともだが田舎のごちそうの感じ」と評されていたことをお話しました。
それに対し「いまから振り返ると自分もそうだったと思っています。皆様のおかげで
ここまでやってこれたと思います。これからも精進してゆきます。」とのこと。
とても謙虚な御主人でもあります。
「週刊新潮」の記事ではやや強気な発言と受け取れる所もありますが、
これは御主人の言葉にやや手が入った部分もあるようです。
御主人の人柄を良く知っている者にとってはもちろんわかっていることですが、
何も知らない方は別の受け取り方をする可能性もあるので、あえて触れました。
これからもこちらでさらに素晴らしい料理ともてなしを受けることを楽しみですね。
次回はもちろん妻と二人で伺うことにいたしましょう。
来年もよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2014年9月18日記
5月下旬にようやく晴山さんに今年初訪問でした。
こちらも2月の大雪でやむなくキャンセル。この時期の訪問になりました。
今回も素晴らしい料理ともてなしを頂きました。
写真とそのコメントも参考にしてください。
今回の訪問ではいままでこちらのスペシャリティともいえる
ジャガイモのハリハリがみられませんでした。
御主人に伺うと「今までの事ももちろん大切にしながら、自分らしさもより出してゆこう
と考えました。」とのこと。
あのハリハリ自分はとても好きでしたが、さらなる高みを期待いたしましょう。
今年はもう一度訪問できそうです。
季節も変わりますしどのようなもてなしが待っているでしょうか。楽しみですね。
その時はまたよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年10月19日訪問 10月28日記
あいにくの天気の週末でしたが、晴山さんには友人ご夫妻と4人で伺いました。
カウンターで今回も楽しい時を過ごすことができました。
料理の内容については写真とそのコメントも参考にしてください。
今回の主役は岩手産の松茸でした。外見からして迫力がありました。
食感も含めた風味も良い意味で骨太な感じ。楽しませていただきました。
御主人は本当は昨年も東北の松茸を使いたかったそうですが、
震災の影響もありようやく使用が可能になったとのことです。
昨年は信州の松茸でもてなしていただきましたが、今年初めて使用できるようになった
東北の松茸はまた違う素晴らしさを持っていることが良くわかりました。
もちろんお造りなど白身中心のお魚とシャトーブリアンで組み立てた料理の数々は
迫力もありでも押しつ気がましさのない充実感を堪能させていただきました。
これだけの料理に奔放さも持ち合わせる、雄町を使った日本酒がピッタリでした。
友人の奥様はシャンパーニュでこれまた楽しんでおられたようです。
さすがにコースの予算はおそらく20000円(?)相当と特別な物になりましたが、充分見合った物と思います。
今回も大いに満足させていただきました。
こちらは開店して約2年4カ月ですが、本当に素晴らしいお店になったと思います。
ランチで初訪問した一昨年の夏、料理自体はなかなかと思いながらも、組み立てなどにやや不満を
感じたことがもはや懐かしさを感じるほどです。
そういえばあの時お客さんははカウンター席に自分たち夫婦ともう一人男性のみだったかな・・・
実はあのときの男性が今はこちらのスタッフとして頑張っていることを知りびっくりでした。
これも何かの縁でしょうか。
友人夫妻も大いに満足されたとのことで、また4人で再訪となりました。
その時は季節も変わります。その時の料理にもてなし大い楽しみにいたしましょう。
これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2013年7月6日訪問 7月28日記
この日「シロクマカフェ」から目黒不動尊の横を通り目黒駅まで歩いた後、途中地下鉄を利用して「晴山」さんに再訪しました。
写真でもわかると思いますが、素晴らしい内容の料理を美味しいお酒とくつろぎ感を忘れない御主人のもてなしで楽しみました。
誕生月の妻にはお花と共にスペシャルデザートまで用意していただき妻は大感激。ありがとうございました。
ところで「気さくさ、くつろぎ感」と「高級感」を共に感じさせるお店はもちろん他にもあります。
でもこれに「自分の気持ちとの相性」というこれは主観的な部分で「完全」に納得するところまで
感じているのは実は自分は「銀座レカン」と「すしおおの」さんのみといっても良いでしょう。
これに続くのは自分では「傳」さんと「一会」さんそして「ヌーヴェルエール」でしたが、「晴山」さんもその域に入ってきたと思いました。
さりげなく凄さを感じさせるところが、またここらしいとも言えますね。
今回の訪問で夜については各要素を含めフルマークとさせていただきます。
次回は友人ご夫妻と4人での再訪予定にいたしました。是非こちらの料理ともてなしも知ってもらいたいので。
またよろしくおねがいします。
ごちそうさまでした。
2012年2月27日追記
2月16日再訪いたしました。今回も素晴らしい料理とお酒ともてなしを楽しみました。
しかしこの時も美味しくいただいた「浪速正宗 純米大吟醸」などに内容の偽装があることが
報じられました。一枚を除き「浪速正宗」の写真を削除いたします。
何よりこのお酒にほれ込み、我々に振舞ってくれた御主人が大変な思いをされたのでは。
このようなことをすれば、どれだけ多くの方を裏切り、失望させ迷惑をかけ、信用を失うことか・・・
お酒に限らずメーカーの関係者は肝に銘じてほしいものです。
間違いなく美味しいお酒だったのに、もう口にすることはないかもしれません。
もちろん「晴山」さんの素晴らしさに何ら変わりはありません。
また再訪させていただきます。これからもよろしくお願いします。
このことでお店にネガティブな影響が出ないことを切に祈りたいものです。
2012年10月20日訪問
妻とディナーで今月二回目の訪問でした。
信州の松茸、氷見の鰹、淡路の鱧、飛騨牛など素晴らしい素材を使った料理の数々堪能しました。
国産の松茸は加熱しても身が縮むことのなく香りだけでなく、食感も楽しめるとのことでした。
料理の内容については写真とそのコメントも参考にしてください。
浪速正宗純米大吟醸などの日本酒も素晴らしいものでした。
今回はさすがに一人2万円を超えてしまいましたが納得です。
今年は今回が最後になりそうですが、来年もよろしくお願いします。
「傳」「一会」に並ぶ自分にとってかけがえのない店であることを再度認識させていただきました。
尚自分は例によって出来上がり、デザートは全て妻のお腹のなかに入りました・・・
ごちそうさまでした。
2012年10月7日訪問
この日は初訪問以来のランチで一人で伺いました。
初訪問の時のランチも一つ一つの料理はとても美味しかったのですが、
コースとしてのまとまりがもうひとつに感じた部分もありました。
でもまだオープン直後で、御主人もまだ手探り状態だったと今になって思います。
今回もお肉のついた5800円のコースをいただきました。
写真も参考にしてほしいですが、ランチも本当に素晴らしいものになりましたね。
もちろん5800円のコースにつく飛騨牛のローストビーフも堪能しました。
美味しいお肉はやはり幸せになりますね。
どれも御主人の気持ちが入った料理を堪能しました。
また大阪・阪南の浪速正宗というお酒ももちろん初めてでしたが、素晴らしいお酒でした。
純米酒の優しさの中に料理に負けない芯の強さ。大吟醸の香りの豊かさ。
どちらも印象的。また食事の時に出された岐阜・中津川のお酒も良かったですね。
御主人も「お客様には申し訳ないのですが、水曜のランチを休むことで余裕もできたので、
色々試しています。特にランチは開き直っている所もあります。」
いえいえ御主人もお店も良い時間を経ているのが良くわかります。
またこちらは法事などで近所の方にも使われているようです。
地元にも根付いてきているお店になっているのですね。
デザートも和三盆のブランはそれ自体もちろん美味しいし、
黒かりん糖の粉をかけるとまた違った味わいがいいですね。
良い締めくくりになりました。
食事の残りのご飯はお土産としていただき、お持ち帰りしました。
一旦冷凍して翌日の夜解凍していただきましたが、充分楽しめました。
以上素晴らしき一人ランチは妻からブーイングの嵐を受けましたが。
あと口コミの中にランチは混ぜ物の山葵を使っているようなコメントがありましたが、
こちらは全て山葵を鮫皮のおろし器できちんとおろした物しか使っていません。
お店の名誉のためにも強調しておきます。
自分の思い込みだけでコメントすることの怖さを、自分も気をつけねばなりませんね。
次回は妻とディナーで松茸などを楽しみに参ります。
その時もよろしくお願いします。
国産松茸コスト度外視で使うとのこと、大いに楽しませてください。
ごちそうさまでした。
尚こちらで中目黒の「天雅」さんのお話を伺い、この日のディナーで伺いこれまた一人で
楽しんだのは口コミ済です。こちらも妻と再訪になりそうです。
2012年5月12日訪問 7月18日記
5月の連休明けからしばらく口コミお休みの時期がありましたが、その間も週末は食べ歩きしてました。
晴山さんの再訪もしておりました。
いただいた料理とお酒の一部の写真をアップしています。
伺うたびにより素晴らしくなっているのを感じています。
写真を参考にしてほしいですが、鯛のしゃぶしゃぶ、初ガツオ、アオリイカの皿、
穴子の揚げものに,ホタルイカの炊き込みご飯にデザートなど、とても美味しくいただきました。
お酒も相変わらず料理を引き立てる、特に海鮮の料理に本当に合うお酒が楽しめます。
揚げものに合わされたシャンパンも良かった。
シャンパンやワインで楽しむ方も多いのも納得できますね。
また大好きな定番のジャガイモのはりはりもさらに食感が良くなっている気もしました。
秋に再訪することにしました。その時は思い切って松茸の料理もリクエストしました。
晴山さんがどのようにもてなしていただけるのか、今から楽しみです。
今回もごちそうさまでした。次回もよろしくお願いします。
2012年3月17日訪問 3月30日記
今回の訪問の写真をアップしました。
写真を参考にしていただきたいのですが、さらに素晴らしい料理に美味しいお酒を楽しみました。
今回も15000円のコースでしたが、自分たちは貝アレルギーがあるのでメニューが一部異なっています。
この日はアワビなども使っていたようです。
今回の料理で特に印象に残ったのは牛鍋です。
三重牛のお鍋でしたが、お出汁はやはり少しの甘さと素朴さも感じる晴山さんのもの。
でもそこに今までにない切れも感じました。御主人に伺うと
「いつものまぐろぶしとかつおぶしの出汁に、牛肉やタケノコから取った出汁も合わせてみました。」とのこと。
素材ごとのお出汁を取る神保町傳さんの手法も取り入れているのでしょうか。
とにかく美味しく体が温まりました。
また炭火焼の良さを堪能した初ガツオのたたきも素晴らしいものでしたし、
シャンパンを合わせていただいた穴子のステーキに、
アオリイカとシイタケの石焼に低温料理のあん肝、マスの〆すしも楽しみました。
デザートもマスカルポーネを使ったプリンに栃おとめを使ったソースのデザートは
例によって自分がいない間に妻がお代わりしてました。
あと無農薬で皮ごと絞ったオレンジジュースはお酒を飲んだ後の体に染みわたりました。
お酒の数々も美味しくいただきました。
特に福井・美浜の濁り酒は豊かさと旨みが最後のウニと筍のご飯にぴったり。
晴山さんで頂くお酒も本当に楽しめます。
大いに満足して、5月に再訪の予約をいたしました。
こちらの料理が人気があるのは、良い意味で日本料理が決して京都や東京のものだけではないことを
意識するしないにかかわらず感じさせるからではないでしょうか。
ですから洗練さという意味では御主人が修業した岐阜など地方の要素が邪魔に感じる方もいるでしょう。
その意味でこちらに対する厳しい意見もわかる気はいたします。
でも再訪する方々はここの料理との相性が良いからだと思います。自分もそうです。
あと食べ歩きが好きな御主人は、他のお店の良さも吸収してますね。
そのうえで晴山さんならではのものを追及しているのでしょう。
まだオープンしてまだ9カ月なのですが、初訪問から訪れるたびにここの料理も進化しているのを感じます。
季節が変わる次回はどのような料理にお酒におもてなしが待っているのでしょうか。
今から楽しみです。
ごちそうさまでした。
2012年3月18日追記
昨日17日今年初訪問となりました。
より素晴らしい料理ともてなしを受けましたが、それについてはまた後日口コミ予定です。
あとランチは水曜はお休みになったようです。
御主人やはり献立等を考える時間を少しでも確保したいとのことです。
あと食べログで色々コメントされることをたとえ厳しい意見も前向きにとらえている御主人ですが、我慢をしている部分もあるようですね。客商売とはいえ大変だなとあらためて感じました。
でも自分はこれからもお世話になりますので、今年もよろしくお願いします。
2011年12月10日訪問
翌日がついに50代に突入する前の晩、晴山さんに伺いました。
誕生日前ということで、今回は15000円のコースにしました。
料理は写真も参考にしてください。
素晴らしい料理の数々でした。
寝かした寒ブリは爽やかさえ感じる旨みが凄かった。
鰤臭さは全くなく、これが本当においしい鰤であること思い知らされました。
また炭火で焼いた松葉ガニを使った料理も言うことのない素晴らしさ。
炭を使う意味がよくわかる物でもありました。
他にも高山の鴨と下仁田ネギの皿の美味しさ、デザートの安寧芋の甘さを生かしたプリンなど
どれもこれも楽しみました。
さらに元々素晴らしい美味しさのお出汁がさらに素晴らしくなっている。凄いですね。
これらを、静岡、高知、そして岐阜のまる尾で堪能しました。
40代を締めくくるのにふさわしい料理ともてなしを受けました。
妻は美味しさからご飯お代わりして食べ過ぎ状態になりました。
今回は2人で37000円余となりましたが、もちろん納得の内容です。
今年は素晴らしい和食の店との出会いがいくつかありましたが、ここと神保町傳さんとの
出会いが双壁でした。
先日傳の長谷川さんがこちらにいらっしゃったそうですし、こちらの御主人から来年訪問予定の
くろいわさんのお話も出ました。
お互いが刺激高め合ってさらに素晴らしい和食との出会いが期待できますね。
今回で晴山さんのディナーはフルマークの☆5個といたします。
来年もディナーで再訪予定にさせていただきました。またランチもまたいただきたいですね。
妻共々楽しみにしております。
ごちそうさまでした。
2011年10月5日追記
本日発売の週刊文春の記事に晴山さんが取り上げられてます。
「まともだが、田舎でのごちそうを食べている感じ。」とのこと。
自分も同感ですが、こちらの評価はまあまあというところです。
でもクラシックの演奏会でも、オーディオ製品の試聴でも、料理でも、
同じように感じても評価は分かれるからこそ面白いですね。
「田舎でのまともなごちそう」また食べに行くのがますます楽しみになりました。
2011年9月17日訪問
今回は楽しみにしていたディナーで訪問です。前日ビール飲み過ぎましたが、
上島珈琲店で一服して、飯田橋まで歩いたりしているうちにすっきりしてきました。
飯田橋から南北線を使い、17時30分にお店に伺いました。
「いらっしゃいませ。お待ちしてました。」と御主人の元気な声に迎えられます。
この日は前回と違い、厨房に4人の方が働き、御主人の奥様もいらしてました。
奥様は主に個室での対応をされているようです。カウンターは御主人が中心です。
19時頃にはカウンター、個室も含め満席状態になりました。
まだ暑い日でしたが、カウンターの後ろのスペースはすすきがシンプルにあしらわれてました。
御主人がこのスペースの花なども活けるそうです。
季節感が楽しめるので、次回はどのような装いでしょうか。
前日プレミアムモルツ生を忍家さん(口コミ済)でたらふく飲みましたので、
暑い日でもあり、今回はスーパードライをいただきました。
そしてお酒は前回印象的だった岐阜のまる尾一合にとどめましたが、
やはり美味しいお酒でした。
さて今回は一万円のコースをお願いしました。
写真も見てほしいですが、やはりディナーを楽しんで本当によかったです。
まず出てきた、能登の車エビや魚沼のシイタケにトンブリをあしらったお味噌が良く合ってます。
中には追いかつおの出汁で煮つけた春菊なども入っており様々な味わいを楽しみました。
さらに毛ガニのしんじょのお椀。やはり素晴らしいお出汁です。
人によっては濃い味に感じるかもしれませんが、自分はしっかりとしながらも味わい深いものと
感じてます。京懐石と方向性は明らかに異なると思いますが。
しんじょの蟹の旨みがが合わさり美味しかったです。
そして是非いただきたかったお造りです。ヒラメとウニのお造りです。
千葉のヒラメは五時間半寝かした物。もちろん魚によって寝かせる時間は変わるそうです。
醤油と塩でもいただきました。
素晴らしいの一言です。ウニももちろんとてもおいしかったのですが、
何より凄かったのはヒラメです。寝かして熟成してますから当然旨みが深くなってます。
しかしなんと〆たばかりの白身の様な弾力ある歯ごたえもあるのです。信じられない。
今までも美味しい白身のお造りに出会ってきました。しかしこのようなお造りに
出会ったのは初めてです。お造りは夜のみという御主人の信念がわかるような気がしました。
その後もほおずきや銀杏などが彩られた、めだいの杉板焼は、杉のほのかな香りがいいですね。
そしてジャガイモのはりはりです。手間がかかってますね。妻はジャガイモがこのように仕上げられているのに
感激していました。また歯ごたえもいいですね。とびこの旨みが隠し味になってます。
自分はとても美味しくいただきました。
鯛とすりおろしたナガイモになめこを使ったくずあんかけもよかったな。
今回はお酒はまる尾のみでじっくりと味わいましたが、お酒にもぴったりでした。
そしてお食事です。浜名湖の青海苔を使ったお茶づけです。
これも自分はとても気に入りました。淡水と海水の混じる浜名湖の青海苔は
香りはやや控えめもとても良いものでしたし、これにここのしっかりした出汁が引き立てていると
感じました。
最後にデザートです。上がマスカットに白ワインのジュレが下がいちじくのコンポートに
吉野葛をつかったもの。適度な甘さと食べ応えがいい感じ。工夫も感じます。
そこに妻に「いかがですか。」と出てきたのが、前回のランチ妻がお代わりまでした和三盆糖をつかったプリンが
出てきました。もちろん妻は大喜びです。配慮ありがとうございます。
でも「けんかになってもいけませんから」と自分にも出てきましたのでもちろんいただきました。
前回より少し甘いかな。でもお酒をいただいたあとはこれぐらいでもいいかもしれません。
以上お酒が控えめでもあったことから、今回は2人で25850円となりました。
大変満足いたしました。素晴らしかった。
こちらの料理はやはりここならではのものです。いわゆる懐石料理の味に控えめさを
求める方には合わないのかなとも思います。
しかしこちらの料理は上質な和食でありながら、岐阜をはじめとした郷土料理の要素もさりげなく加わって
いる気がします。
味付けだけでなく、デザートも甘過ぎると感じる方もいるでしょう。
しかし今と違い調味料が限られていた昔の多くの日本人にとり、出汁や醤油の旨み、砂糖の甘さは
憧れでもあったのでしょう。ですから全国の郷土料理は美味しくても味が強いものが多いですよね。
そういう根源的な憧れを取り入れた上質な和食があってもいいのではないかなと思いました。
もちろん御主人は高田八祥で和食の素晴らしい腕を身につけているからこそできることだと思います。
(この日も高田八祥で紹介されて岐阜に住んでいる方も訪れていました。)
御主人はあくまで謙虚なのですが、肩の力もやや抜け活気も出てきたようです。
そしてお店で直接あるいは口コミでの様々な意見を参考にしながらも、自分の料理スタイルを
通しながらもてなしてゆくようです。
「ランチの3800円でやはり自分が納得ゆくお刺身をお出しするのは難しいですし。」ともおっしゃっていました。
無理にコスト感じさせるものを出す必要はないのも一つの見識と思います。
そして次回12月の自分の誕生日の前日に今度は15000円のコースで予約しました。
今回訪問時このコースの方は松茸やあいなめなどが使われているようでした。
御主人も「冬ですから色々な物が出てきます。頑張らせていただきます。」とのことでした。
評価はディナーだけでなく、ランチの評価も上方修正いたしました。
ランチはここの料理を味わう入
9位
1回
2011/06訪問 2011/10/07
2011年10月2日訪問
前回ディナーで初訪問で好印象だったオルタシアさんにランチで訪問です。
ランチはディナーのようなおまかせコースはなく、前菜、メイン、デザートから
4皿選ぶものです。どのような組み合わせでもいいとのこと。
先日ついにデザート4皿という方が初めていらしたとのことです。すごいなぁ・・・
メニューの写真も参考にしてほしいですが、迷いました。
結局自分も妻も前菜1、メイン2、デザート1の構成になりましたが、
前菜の渡り蟹のビスクなど最後まで迷った物もありました。
自分は前菜はリストにない鮎の皿にしました。あとはメインが黒ソイにウズラ。そしてデザートにタルト。
妻は前菜にトマト、メインに鰤にやはり和牛です。そしてデザートにクーベルチュールのガナッシュとしました。
これらの前にまずアミューズが出てきました。前回と同じフォアグラに苺とミョウガが乗って酢味噌が
かかったものが。フォアグラの甘さにコクが出て酢味噌や苺などとより調和した感じが・・・
聞いてみると今回は和三盆糖を使っているとのこと。より素晴らしいものを提供するべく探究されているのですね。
もちろん前菜、メイン、デザートどれも大いに楽しみました。
前菜の鮎のクダイフ包みは見事にフレンチの皿。これに白ワインもぴったりです。
千葉ソムリエによるとそれでも魚のわたの味にワインを合わせるのはなかなか難しいとのこと。
日本酒がその点は合わせやすいかもしれないとのことでした。しかしフロリレージュでの
鮎の皿は本気で日本酒欲しくなりましたが、こちらはワインで充分楽しみました。
妻の立石さんの緑健トマトとオマールエビの皿もトマトの爽やかさと海老の旨みを楽しんだそうです。
次いでメインの魚の皿もどちらもすばらしかった。黒ソイと鱧のパンケーキは黒ソイのソテーも
古賀シェフらしく丁寧な火入れに納得でしたが、鱧のパンケーキも凄いですね。
鱧のしんじょがヒントになっているのでしょうが、どれだけの手間がかかっているのでしょう。
これだけでもシェフの情熱が伝わります。
さらに鰤大根すごいなぁ・・・自分も少しいただきましたが臭みがなど一切なく鰤の脂の良さを大いに楽しめました。
妻はどんなもんか好奇心で頼んだらしいのですが、とても驚き喜んでいました。
二番目のメインのウズラのフォグラ包みは充実してますがしつこさなく、ポートワインを使ったソースもいいですね。
これに合わせたボディーのしっかりしたワイン素晴らしかった。ここでいただけるアメリカワインの虜になりそうです。
先日サッカーのビューボックスの食事で出されたワインがわざとアメリカワインがまずいと宣伝している
様な代物だった事を千葉さんにお話ししたところ「そのような目に合うのはしょっちゅうですから。」と笑ってましたが、
だからこそアメリカワインに対する思い入れは凄いものがあるのでしょうね。
妻は二番のメインはやはり牛。これも丁寧な網焼きですね。しかもやわらさも充分。いいですね。
デザートも自分の彩り果実のタルト仕立てヨーグルトソルベ添え、妻のクーベルチュールのガナッシュ‐196℃のアイスパウダー
どちらも目も楽しませ、とてもおいしいものでした。確かにこのようなきれいなデザート4皿頼むと壮観だろうな・・・
最後にエスプレッソをいただき満足いたしました。
2人で16300円でしたが、CPも高いものですね。素晴らしい。
ここの料理はフロリレージュと比べてもインパクトではやや後退も、ここならでの丁寧な料理を
頂ける点ではそんなに遜色はないでしょう。もっと評価されてもいいですね。
次回はメニューを選ぶもので訪問しましょう。確かディナーは皿の数が増えるのかな。
妻は「では全部デザートだ!」などと言ってますが、冗談ですまないかもしれないです・・・
いずれにせよまたここの料理とアメリカワインをまた楽しみたいです。
ごちそうさまでした。
2011年6月4日訪問
新規のフレンチ訪問は久しぶりです。そして麻布十番久しぶりの上食事は今回が初めてです。
この日はまずこれも久しぶりに六本木ヒルズに足を運び、裏の道路に出て六本木高校の横を
下って、麻布十番に向かいました。
その途中本格オーディオの雑誌では有名なステレオサウンド社のビルの前を通りました。
このような閑静な環境で、高価な物も含むオーディオ製品の視聴がなされているのですね。
自分のオーディオルームでは望むべくもない環境です。
でもそれでもオーディオにただならぬお金使ってきたなぁ・・
さて麻布十番のメインの道から麻布十番郵便局の前の道を南に下り、一階が餃子屋さんのビルの角を
右折して地下の階段を下りるとお店の入口です。(エレベーターもあります)18時に予約していきました。
ちなみにビルの斜め前に鮨のまつ勘さんがあり、帰りは南北線でしたが1番出口からすぐでした。
店内は壁が木張りになっており、落ち着いた雰囲気です。この日満席だった様です。
自分たちは個室が見える席に通されました。個室は6人程のスペースでしたが、
面白い照明が見えたので、あとで聞いてみましたが、レターを使ったドイツ人の製作の物だそうです。
メートルの宮崎さん、シェフソムリエの千葉さん、そして女性(お名前伺えなかったのが少し残念)の方にサービスしていただきましたが、
初訪問の自分たちに対して付かず離れずの適度な対応でした。説明もとても丁寧でした。
今回料理は夫婦とも12600円のシェフのおまかせをいただきました。
予約時に貝アレルギーの事を伝えていましたので、一部料理が変更になっています。
これらを妻は香りのよいしかし料理の邪魔をしない水だしウーロン茶で、自分はシャンパンで
あとグラスワインはハーフポーション(メインはフルで)で、いただきました。
写真も参考にしていただきたいのですが、和の食材や手法を取り入れながらも
モダンながらあくまでしっかりとしたフレンチ。表面に華やかさや驚きはないのですが、
とても手もをかけた秘めたる熱意を感じさせるものばかりでした。
もちろんフォアグラに苺とミョウガと酢味噌などいう取り合わせには驚きましたが、
酸味にコクが加わり悪くありません。上滑りしてません。
またアスパラと手長海老、タラバガニの皿も丁寧な料理で充実したものです。ソースも美味しい。
シェフのレシピでパン屋さんにつくらせたというパンですくっていただきました。パンは3種でしたが
どれも美味しかったです。
これらを千葉ソムリエの進めるアメリカワインで楽しみます。
ワインの事ほとんど知りませんが、やはりフランスや日本とは何か違いますね。
千葉さんによるとアメリカにも大変なこだわりを持つ作り手が少なくなく、素晴らしいワインを造っているそうです。
確かに料理を引き立てるいいワインでした。
また特に印象的だったのが、甘鯛の皿。火入れもしっかりしながらパサツキなどもちろんなく、
何よりウロコの香ばしさと繊細さには感激しました。今までの中でも一番かも。
ひたすら何度もうろこに油をかけるという大変な手間がかかっているそうです。
またイカスミのソースも臭みなどなく、コクのある甘鯛を引き立てるものでした。
これはアルザスの白ワインでいただきました。
そして口直しの山羊のババロア。これもコクは豊か。妻が嫌がる獣くささはなく、
でも口のなかはサッパリとする素晴らしいもの。いいですね。
妻も喜んでいただいておりました。
そして黒毛和牛のフィレのグリエとフォアグラの西京漬け。
お肉は中も完全に均一の色で火が通っている。とてもきれいです。
これまた手間がかかってますね。味も柔らかさもそしてワインベースのソースも美味しかった。
そしてフォアグラの西京漬けの甘みとコクが、野菜とも合いこれまた美味しかったです。
これには千葉さんがわざわざあけてくれた、スパイシーで味わいのあるカリフォルニアの赤ワインで楽しみました。
そのあとはデザートになりました。まず大葉のソルベを大間の生地に乗せたものも
大葉の香りを生かしたもの。エンドウ豆は大場のリキュールにつけて大葉の味。
これにもこだわりを感じます。
そしてメインの「ショートケーキの再構築」これが充実したもの。苺をふんだんに使い、
さらにフロマージュアイスなどが使われ、表面の水あめで支えられていました。
これだけの充実感を出すのは、シェフ自ら考えているのではないかと思い伺うと、
やはりシェフのアイディアで担当の方が造っているそうです。食べがいありました。
食後に二人ともエスプレッソをいただき、これまたプチモンブランなど充実した小菓子を
いただき、お腹一杯になりました。
以上二人で31400円。ワイン抑え目にしたとはいえサービス料もかかっておらず、CP的にも充分に
納得ゆくものでした。
最後に古賀シェフとも少しお話ができましたが、一見おとなしそうな印象でしたが、
内に秘めた料理に対する情熱は物凄い方だと感じました。
料理は和の手法の融合も含めまだまだ美味しくなる余地もあると思いますし、
これからがさらに楽しみです。
最後にこのお店を推薦していただいた、えこだねこ様をはじめレビュアーの皆様に感謝です。
また再訪いたします。
ごちそうさまでした。
10位
1回
2015/07訪問 2015/12/16
2014年12月5日記
寿修さんに去る9月、ほぼ1年3カ月ぶりに妻と友人ご夫妻と共に伺いました。
前回も同じメンバー。再訪は妻も友人ご夫妻も強く希望したものでもあります。
12000円(税、サービス料別)のおまかせコースをいただきました。
今回の写真は料理中心にアップしましたが、以下のお酒をいただいています。
東鶴 純米吟醸 山田錦
東鶴 純米酒 白ラベル
鍋島 ハーベストムーン
一白水成 酒未来 純米吟醸
写真とそのコメントも参考にしてください。
こちらの料理は素材、味付けも含めてその充実感が何よりとあらためて感じました。
佐賀出身、大阪で修業し東京で仕事をしてきた御主人ならではの料理だと思います。
「日本料理」の良い意味での地方性も堪能できるものでしょうか。
京料理などの持つ洗練さとは異なる部分もあるでしょう。
こちらの料理を九州生まれの我々夫婦だけでなく、関東出身の友人ご夫妻もお気に入り。
さらにこの日は白人男性のお一人様もいましたが、毎月のようにこちらの料理を食べにくる
常連さんだそうです。嬉しいことでもあります。
こちらは「ミシュランガイド東京2015」で今回も2つ星を獲得しました。
決して派手ではない、でも充実した部分が評価されているのでしょうか。
また間隔は開くかもしれませんが、必ず再訪させていただきます。
ごちそうさまでした。
2013年6月8日訪問 6月29日追記
「壽修」さん今年二回目の訪問です。
今回も友人ご夫妻4人で伺いました。
写真も参考にして下さい。自分にとって今年初めての鱧、初鰹、そして今年も琵琶湖の天然鰻を堪能しました。
なお料理は煮物の前のお浸しを撮り忘れています。
鰻は昨年よりさらに大ぶりで素晴らしかった。
それを九州出身の御主人らしく甘味も大切にしたたれを使い、炭火で焼いたもの。
文句ないものでした。もちろん友人ご夫妻の白焼もとても美味しそうでした。
もちろんノドグロも文句なしでしたが。
お酒も「裏鍋島」に鍋島の純米大吟醸など素晴らしいもので料理と堪能しました。。
友人の奥様はシャンパンで楽しまれていたようです。
こちらのやはり地に足をつけた料理は貴重なものです。
友人ご夫妻も満足されていたようです。
さすがにこれだけのお酒もいただきましたので、一人約二万円余になりました。
今年一月の前回訪問時も素晴らしかったのですが、今回は更に楽しめるものになりました。
これからも派手さはありませんが、充実感のある料理で楽しませてください。
地味な二つ星の店かもしれませんが、この日は初めてほぼ満席状態でした。
楽しまれている方も徐々に増えているのでしょうね。
今年は是非もう一度訪問して出来れば秋の食材楽しめれば嬉しいですね。
また伺いたいあと思います。
ごちそうさまでした。
2013年1月12日訪問
今年も「壽修」さんが今年初めての和食訪問になりました。
相変わらずここならではの素晴らしい料理をお酒と共に楽しみました。
写真とそのコメントも参考にしてほしいのですが、
料理はこの内容で12600円とは良く頑張っていますね。
和食としての構成はきちんと守り、良い素材も使っていると思います。
御主人も「電気代や、炭など値上がりしてますが、素材の内容は妥協したくなので。」とのことでした。
またお酒も「鍋島」の品ぞろえはやはり素晴らしいのですが、お酒の種類も料理に合わせて
バリエーションが出てきているのもいいですね。
この日も自分たちが帰るまで、2人組の方とあとお一人の方が訪問されていましたが、
静かに落ち着いて食事がいただけました。もてなしも含めた雰囲気も良いものに感じています。
星が二つになってもこのお店のスタイルは変わりませんね。
またこちらは九州佐賀の出身で関西で修業された御主人です。
東京といえどもこのような方は意外と少ないのでは。
ですからここならではの料理をそれに合ったお酒で頂けるのは貴重なのでは。
白みそ仕立てのお椀はここならの味わいだと思っています。
今までは一月と七月と年二回訪問のペースでしたが、次回は春の訪問を考えたいと思います。
運が良ければ朝堀の京都の筍が楽しめるそうです。
是非頂ければと思います。これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2012年11月28日追記
壽修さんが二つ星になりました。おめでとうございます。
派手さはないけど、ここでないと味わえない充実感は我々夫婦にとりかけがえないものです。
同じ二つ星になった「晴山」さん、そして二年連続の「傳」さんももちろん大切な店。
でもこのような店を評価したミシュランに対し、色々な見方があるでしょうが、
自分は肯定的にとらえたいと思います。
次回の訪問は来年1月にすでに予定していました。
またこちらの料理をいただけるのを楽しみにいたしましょう。
これからもよろしくお願いします。
2012年7月28日訪問
7月は妻の誕生月でもあり、妻と同じ佐賀出身の御主人の「壽修」さんに伺うことにしました。
今年一月以来三度目の訪問です。
本来は自分たち夫婦以外に7人の予約が入っていたそうです。しかし前日にキャンセルとのこと。
結果的に今回も我々夫婦で貸し切り状態でした。
さて今回の料理ですが写真も参考にして下さい。
やはりここならではの充実感素晴らしいですね。
一品目のいちじくの胡麻酢がけは、その前に「APOC」(口コミ済)でパンケーキ食べた後でしたが、
胡麻のコクといちじくの黒酢たきのサッパリ感が絶妙。美味しくいただきました。
また鱧切りは鱧切包丁ではなく柳包丁を使っていました。
しかも骨切りの時の音があまり目立ちません。
御主人がおっしゃるには「鱧自体骨の固くないものですから、柳でできます。
そしてそんなに細かく骨切りしなくても大丈夫と思いますが。」とのこと。
実際骨っぽさを感じることはなくさらに細かく切っていないせいか、鱧のふっくらとした感じも楽しめました。
お出しも含めていままで他ではいただけないものでした。
またお刺身、揚物、煮物、そして炭で焼いた伊万里牛のイチボなど、
充実の内容の料理を、鍋島やイギリス人が杜氏の何となく蒸留酒を感じさせる日本酒で
堪能しました。
充実感がありながら、しつこさや、単調さのない料理でしたから、大いに充たされました。
ここはやや地味かもしれませんが、この予算でこの内容の料理がいただけるのはなかなか無いのでは。
したがって今回フルマークにさせていただきました。
ある意味個性派の料理でもありますから、万人向けのお店ではないかもしれません。
しかし自分は他のお店の素晴らしさを知る程に、ここの良さをより感じています。
またこちらには他の店を巡った後、必ず戻ってくることになるのでしょう。
これからもここならではの足が地に着いた料理を、鍋島をはじめとしたこだわりの
日本酒で頂きたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
ごちそうさまでした。
2012年1月14日再訪
年明けの和食は、今回ミシュランで☆を取った壽修さんに再訪しました。
この日は18時から21時半過までいましたが、お客は我々だけでした。
土曜はこのように静かか、混むかかなりはっきりしているとのことでした。
また24時までなのでかなり遅い時間に近所の方が訪問してくることもあるそうです。
写真を参考にしてほしいのですが、前回よりもさらに素晴らしい料理ともてなしを受けました。
関西のお雑煮に見立てた海老しんじょの白味噌仕立ては見かけ以上に軽くでもしっかりとした
お出汁と共に、お餅に見立てた粟麩共々楽しみました。
香箱かにの皿ももちろん素晴らしい。中の内子と外子を混ぜた酢飯一つとっても、
大変な手間をかけた丁寧な仕事で我々をもてなしてくれているのが伝わります。
また〆鯖のごま酢あえ、鳴門の鯛とアオリイカのお造り、メジマグロのたたきなどは
明らかに前回より自分好みになっていてうれしい。
御主人前回の自分の口コミを見たらしく「生ものがお好きなようにお見受けしましたので。」とのこと。
うれしい限りです。
またお酒は今回は鍋島各種を堪能しました。もちろん料理にどれもぴったり。
さらに御主人をサポートされている女性の提案でワカサギのおかき揚げに
白ワインを合わせましたが、これもとても良かった。美味しくいただきました。
焼きもの鴨はやはり合鴨よりシャラン産鴨が合うとのこと。
こちらのしっかりした料理にふさわしいものでした。
デザートもアンティークスプーンを選んで頂く遊び心もあり、
最後まで楽しく過ごさせていただきお腹一杯になりました。
またもてなしでも妻は料理の量を少し抑えていただき、ちょうど良いお腹具合だったそうです。
妻が料理といただいたほうじ茶は出すたびに丁寧に布でこしているのも素晴らしいですね。
そうそう今回の食事は銀シャリでしたが、お米は佐賀の「ゆめしずく」自分たちも
家で食べているのですが、こちらは佐賀の相知というところの棚田で栽培されたもの。
旨みがやはり違います。当たり前ですが同じ品種でも栽培環境で違うのですね。
これまた鳴門の鯛の潮汁が良く合うこと。これには山形のお酒を合わせて出来上がってしまいました。
御主人はミシュランの星をいただいても「あくまで評価の一つですから。」と浮かれる様子は全くないです。
そして「当たり前のことをきちんと出来ることが大切と思います。」とのこと。
そのような御主人の料理ですから、派手さは控え目ながらその充実感はここならではのものです。
前回訪問時の自分の評価は☆4.1ぐらいに感じたのですが、妻の意見も聞いて☆4.5個に最終的にはしました。
しかし今回は躊躇なく☆4.5個に評価出来ます。正直4.6ぐらいに感じています。
まだこれからもさらにより素晴らしい料理ともてなしが待っていると思い、
今回は評価自体は☆4.5個のままですが、各項目はアップさせてもらいました。
他のお店の料理にうならされても、またここに戻ると落ちついた料理ともてなしの素晴らしさを味わえることでしょう。
季節が変わったらまたお邪魔します。
ごちそうさまでした。
2011年12月1日再追記
ここがミシュランの一つ星を取りました。
ある意味サプライズでしたが、やはりうれしいです。
妻が特に御主人と同郷でもあり、喜んでおります。
さすがに店内の写真はミシュランガイドの写り良いですね。
来年再訪決めました。また伺うのを楽しみにしたいと思います。
2011年11月29日追記
ランキング作成にあたり、妻から「絶対壽修さんは他の☆4.5個の店に引けは取らない。」と
強く主張されました。
確かにやや地味ながらこの店の充分な手間とコストもかけた料理を☆4個どまりは自分もどうかと思いましたので、
総合と料理の評価をアップしてランクインさせることにしました。
来年また機会があれば是非再訪したいと思います。
2011年10月8日訪問
先週発売の週刊文春に晴山さんが取り上げられてましたが、
その時に共に紹介されていたのが、この壽修さんです。
ご主人は妻と同じ佐賀の出身で、関西で修業され、
昨年11月このお店をひらくまでは、西麻布拓さんのオーナーに誘われ、
店の料理を担当されていたそうです。
場所は表参道方面から根津美術館の交差点を直進しミニストップの前を通って
コインパーキングの角を右折せず、その次の分かれ道を右に行くとお好み屋さんの
隣に見えてきます。但し手前のコインパーキングのところを右折しても、
道なりに行くと店のすぐ近くに出てくることが可能です。
交差点を過ぎると道が狭くなりますが、外苑西通りへのタクシーの抜け道らしく
車の交通量は多いのですが、人通りは少く、お店はひっそりとたたずんでいます。
でも落ちついた感じですね。
中に入るとご主人と手伝っている女性の方2人が出迎えてくれます。
カウンターに5席、テーブルに4席が用意されていますが、
カウンター6席、テーブル6席まで増やすことができるそうです。
しかし事実上ご主人一人できりもりしているのでそこまで使うことは少ないとのことです。
また日・祝日はお休みですが、四人以上で5日前ぐらいまでに予約すれば
お休みの日も対応するそうです。
料理は12000円のおまかせが基本ですので、これをいただきました。
予約時に貝のアレルギーがあること伝えてありましたが、
初めての来店の方にもきちんと聞かれているようです。
自分はプレミアムモルツをいただき、そのあとは佐賀のお酒の鍋島二種類と、
弘前のお酒で、料理を楽しみました。
妻はお茶として出されたほうじ茶でいただきました。
料理については写真も参考にしてほしいのですが、どれも地に足のついたというか
しっかりとした和食をいただきました。
最初の鴨とあんきもの皿から充実してます。出汁のジュレもしっかりとしかし濃すぎる感じはしませんでした。
次に出てきた琵琶湖の天然鰻これも美味しい。天然鰻の良いものはさすがですね。
一緒になった焼いた柿、ふたご芋(海老芋と里芋の中間の感じ)、栗とも合い秋の皿です。
お酒は鍋島の雄町と中汲み純米吟醸をいただきましたが、料理とよく合っています。
ご主人の故郷の美味しいお酒です。
お椀にはすっぽんのしんじょと今日から使い始めたという新潟の松茸。
これは特に素晴らしかった。出汁はやはり関西で修業されただけあり、薄口ながら
物足りなさなどなくコクに満ちたもの。このようなお出汁もいいですね。
更にスッポンを使ったしんじょは美味しいだけでなく、スッポンのリアルさが苦手な方も楽しめるものではないかと感じました。
そしてお造りはあずきハタと生ずしとして出された〆鯖。
ハタは寝かした旨みを、鯖はほどよい酢での〆具合を楽しみました。
でも晴山さんのお造りの凄さの後では少し割りを食ったかな。でも美味しかったです。
九州の醤油とポン酢でいただきました。ちなみに醤油は九州の物を使っていますが、
甘さの強くない料理の素材を邪魔しないものを使用しているとのことです。
そして百合根のコロッケ。ほっくりとして美味しい。そえられている銀杏もいい味でした。
揚物があるとやはりコースに充実感が出てきますね。
ここで三杯目のお酒は「ん」という弘前のお酒。東北のお酒はお米の良さを出してくるものが
多いと思うのですが、これはそうではなくとてもすっきりとしたもの。
揚げ物にぴったりでした。毛ガニとクレソンの皿の蟹の旨みにも合いました。
そして「一応寿司屋にもいましたので。」と出されたのが、大分の煮穴子の握り。
甘みも程良くそして柔らかく良かったな。一緒に出された蛸の酢の物とおいしくいただきました。
そして焼きものです。「伊万里牛のいちぼ肉かノドグロを用意してますが、両方少しずつでも
いいですよ。」とのことでしたので、自分も妻も両方いただきました。
いちぼは肉の味がいいですね。さすが佐賀牛。納豆味噌付けるとこれまたおつ。
ノドグロも脂がのって美味でした。
それにこれまた使い始めた佐賀のレンコンのシャキッとした触感もいいですね。
食事は金目とごぼうの炊き込みご飯。考えてみると贅沢なご飯ですね。
自分はお代わりしてお焦げも楽しみましたが、それでも余りましたのでおにぎりにしてもらい
持ち帰りました。みそ汁は白のむぎみそ。これまた九州のお味噌。妻は好みに合ったらしくとても喜んでおりました。
最後に黒糖を使ったあずきあんのどら焼きいただきました。
皮には山芋が使われもっちりとした感じも印象的でした。
以上お腹一杯になりました。
12000円のコース2人分にビール一本、日本酒3杯飲んで28000円。
これだけの内容ともてなしを考えると充分な物でした。
妻は佐賀の出身。自分も学生時代は佐賀でしたので、佐賀の話題でも
盛りあがり楽しい時を過ごすことができました。
ちなみにご主人に拓さんの時代もこのようなしっかりした料理を提供していたのかと尋ねましたが、
「いいえ鮨屋ではあくまで握りのつなぎとして、肝心のお鮨の邪魔しない物でした。」とのことでした。
ここの料理は和食をお腹一杯食べたい方にぴったりかもしれません。
(文春の女性レビュアーの方そうとうな食いしん坊とお見受けしました。)
でも「遅い時間なら軽めの構成でもお出しします。」とのことです。但しここの料理にやはり料理としての驚きや、華やかさを求める方には合わないと思います。
今回晴山さんや傳さんと比較すると、自分はお造りなどの面でやや差を感じたので
☆4個評価としました。でもこれからもお付き合いしたい前向きの評価です。
しかし妻は晴山さんとタイプが違うが互角。☆4.5個でもよいとのこと。
やはりご主人と妻が同じ佐賀というルーツを持っているせいなのでしょうか。わかる気もします。
今回ご主人に文春の取材の事も聴きましたが、完全覆面だったとのこと。
お客さんから指摘されて初めて記事を読んだそうです。
「皆さん様々な好みがありますから、もちろん要望にも応えたいですが、
自分が納得できる材料で料理をお出ししたいので、この値段にしました。」とのことです。
毎日築地にも足を運ぶ御主人の信念と誠実さも感じました。
もし妻が週刊文春の読者でなかったら・・・晴山さんの記事と同じ回に載っていなかったら・・・
御主人が佐賀の出身でなかったら・・・
このお店に行くどころか、その存在を知ることもなかったのでは。
その意味でも何かの縁です。大切にしたいですね。
また妻とも、コンサート帰りに一人でも伺ってもいいですね。
ごちそうさまでした。
昨年のランキング確定後再訪しなかった店は敢えて今回除外しました。
決して評価を下げた分けたわけではなく、例えばマダム・トキは予約が希望通りに取れず訪問機会がなく、
蒼天南口店は予約したものの、自分の都合でやむなくキャンセルせざる負えませんでした。
来年は再訪で復活する店があるかもしれません。
1位レカン、2位すしおおのはグランメゾン、寿司のジャンルで自分にとって不動の存在です。
この二つの店はおそらくどのような評価をされても、今の料理とおもてなしが続けば不変かもしれません。
レカンは何回か足を運んだことでこの店に奥深さがわかってきたような気がします。
おおのさんは自分との相性が最高なのでしょう。他の方は違う印象を持たれるかもしれません。
でも他の寿司屋で同じ予算使うなら、おおのさんで今のところ自分は充分です。
3位のフロリレージュは今年川手シェフの進化を実感しました。素晴らしいです。
来年はどうなるのでしょうか・・・楽しみといたしましょう。
4位の傳さんはフロリレージュの近藤さんから紹介されましたが、ここの料理と
御主人の長谷川さんをはじめとしたスタッフのもてなしは自分にとってかけがえのないものになりました。
この二店はミシュランの☆のランクが変わっても自分は不思議には思いません。
どうなるでしょうか。
5位のヌーヴェルエールは少なくとも自分にとってはやはり☆5個ですが、
来年はさらなる高みを期待します。宮崎シェフ頑張ってください。
最近色々コメントされてますので、近日ランチで確かめる予定です。
6位から9位もどれも素晴らしい出会いでした。来年☆5個になるお店も出るかもしれません。
特に6位の龍吟は初訪問で料理を唯一☆5個にしたところです。唯一の問題は懐に優しくないことです。
でもまた行きたい。
7位のレフェルヴェソンスも初訪問でその完成された料理と、レベルの高いもてなしに魅せられました。
来年1月の再訪が今から楽しみです。
8位の晴山さんはこれからがより期待できる店ですね。ここも再訪予定です。
9位のオルタシアは誠実な料理とアメリカワインの素晴らしさに魅かれてます。
10位は候補がたくさんあり悩みました。
CP抜群のランチのル・ジュー・ドゥ・ラシエット、佐賀牛の素晴らしさを堪能させてくれた季楽、
ボリュームと美味しさの埼玉フレンチの雄メゾン・ド・アッシュに、南の島豚のとんかつが絶品だったあげづき、
さらに☆4個ながら焼鳥だけならランキングに入れたいバードコートなど・・・
その中から妻と同郷の御主人が派手ではないが、しっかりとした丁寧な料理を供する壽修さんにしました。
場所もわかりにくく、知名度は低いですが良いお店には違いないです。
12月来年1月は再訪中心ですので、来年2月からどのような素晴らしい出会いが待っているのでしょうか。
楽しみにしたいと思います。
そして皆さんのレビューも参考にさせていただきます。これからもよろしくお願いします。