http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110308/k10014522931000.html群馬 学校給食で集団食中毒 3月8日 16時25分
群馬県吉岡町にある小中学校で、児童・生徒と教職員あわせて少なくとも220人余りが腹痛などの症状を訴えました。症状を訴えた人からはサルモネラ菌が検出されたということで、群馬県は、給食が原因の集団食中毒と断定し、町の給食センターの調理業務を停止する処分を行いました。
群馬県によりますと、先月25日から8日までに、吉岡町にある駒寄小学校と明治小学校それに吉岡中学校で、児童生徒や教職員少なくとも221人が腹痛などの症状を訴えました。このうち5人が入院をして手当てを受けましたが、全員快方に向かっているということです。吉岡町では、町の学校給食センターから給食が出されているということで、群馬県によりますと、症状を訴えた人や、先月23日の給食に出された「もやしのナムル」から、食中毒を引き起こすサルモネラ菌が検出されたということです。このため、群馬県では、学校給食が原因の集団食中毒と断定し、8日から3日間、給食センターの調理を停止する処分を行ったほか、施設の管理態勢について詳しく調べていますが、調理用の釜の消毒が十分行われていなかったということです。吉岡町教育委員会の森田潔事務局長は「このようなことになり申し訳ない。関係機関からの指導のもと、再開に向けて全力を尽くしたい」と話しています。
吉岡町は昨年も保育園で集団食中毒を出したばかりでした。
2010/05/ 5
■ 吉岡の保育園児ら36人が食中毒
サルモネラ菌で 群馬県は19日、吉岡町第四保育園(吉岡町漆原)で2日にサルモネラ属菌による食中毒が発生し、園児29人を含む1~70歳の男女36人が下痢や発熱症状を訴え、うち4歳の男児が一時、入院したと発表した。
いずれも快方に向かっているという。給食が原因とみられ、県は保育園に19日から3日間の調理業務停止命令を出した。
県衛生食品課によると、保育園が提供した給食のうち、全員が食べたホウレンソウのゴマあえにサルモネラ属菌が付着していたとみられる。菌は、加熱不十分な食肉や鶏卵、これらの加工食品に含まれることがあり、調理過程でゴマあえに移った可能性が高い。 保育園からの報告は13日で、発生から10日以上も経過していた。県は全保育園に対し、速やかな報告を求める通知を出す方針だ。
(4/20読売新聞)
サルモネラ出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
サルモネラ(Salmonella)とは、グラム陰性通性嫌気性桿菌の腸内細菌科の一属(サルモネラ属)に属する細菌のこと。主にヒトや動物の消化管に生息する腸内細菌の一種であり、その一部はヒトや動物に感染して病原性を示す。ヒトに対して病原性を持つサルモネラ属の細菌は、三類感染症に指定されている腸チフスやパラチフスを起こすもの(チフス菌 S. Typhiとパラチフス菌 S. ParatyphiA)と、感染型食中毒を起こすもの(食中毒性サルモネラ:ネズミチフス菌 S. Typhimurium や腸炎菌 S. Enteritidisなど)とに大別される。食品衛生の分野では、後者にあたる食中毒の原因となるサルモネラを特にサルモネラ属菌と呼ぶが、一般には、これらを指して狭義にサルモネラあるいはサルモネラ菌と呼ぶこともある。細胞内寄生性細菌であり、チフス菌やパラチフス菌は主にマクロファージに感染して菌血症を、それ以外の食中毒性サルモネラは腸管上皮細胞に感染して胃腸炎を起こす性質を持ち、この細胞内感染がサルモネラの病原性に関与している。
Salmonellaという属名は、1885年にアメリカでサルモネラ属の基準株であるブタコレラ菌(S. Choleraesuis)を発見した細菌学者、Daniel Elmer Salmonにちなんで名付けられた。ただし、サルモネラ属に属する細菌の分離はそれ以前から行われており、ヒトに対する病原性サルモネラとして最初に分離されたのはチフス菌(S. Typhi)である。チフス菌は1880年にEberthにより命名され、1884年にゲオルグ・ガフキーがその純培養に成功した。
予防方法 [編集]サルモネラ菌での食中毒の大半が食品の加熱不足が殆ど
肉・魚などはなるべく生食を避け十分に加熱する
サラダなどで使う野菜は十分に洗う(洗剤を用いる場合もある)
まな板・包丁なども常に清潔にしておく(まな板は漂白剤で漂白するのが好ましい)
当たり前のことだがネズミがかじった物は食べない(食品は常に冷蔵庫にしまうことを習慣づけたほうがよい)
あまり大量に作り置きしないでその日に作ったものはその日に食べきる作り方をしたほうがよい
鶏卵は割ったままの状態で置かない
カメ類・爬虫類ペットに触った後は石鹸でよく手を洗う
まな板消毒方法 [編集]肉や魚などにどれだけ気をつけてもまな板が汚れていたのではまったくの無意味である。まな板の消毒方法としては
除菌ができる食器洗い用洗剤をまな板の上に中量たらし、フライ返しなどでまんべんなく塗る方法
漂白剤をまな板の上に流し、上に濡らしたタオルなどをしく方法
熱湯をかけ流す方法
などがある。 しかし根本的には除菌するときだけではなく、常にまな板は清潔にするということが大切である。
また基本的に加熱用食材を加工するまな板と、生食用食材を加工するまな板は別にするのがよい。
今回の事故で関係者の方々はさぞかし心痛めていることでしょう。
が、日々の管理が徹底されていたのか検証しなければいけないでしょう。
最近の給食では味や素材にこだわることも重要な要素なのでしょう。
しかし、人間として生き物としてもっと大切なことがあると思います。
今の教育に欠落した部分かと思います。
また科学的な思考で物事を考える能力に希薄かと思います。
食中毒が当たり前の時代、我々人類は様々な努力や工夫により安全を手に入れて来ました。
その安全というものが先人たちの知恵によって獲得できて来たものだということを
安全の中で怠惰になってしまった21世紀の我々は忘れていけないと思います。
何が安全で何が危険なのか
知ると知らないでは大違いかと思います。
と云いつつ
危険なものほど美味である場合があり
その話はこの限りではない。