2回
2012/10 訪問
実は渡仏歴4年・フレンチ歴20年のマスターが腕を振るう、骨太フレンチの隠れた名店!!
(再訪しすぎて、今更UPし直すのもなんですが。
肉だけじゃなく、魚&野菜も旨いぞー!!という一言だけUP。
戻りカツオのカルパッチョ900円。一人ダイエット夕ご飯なら、これで十分なぐらいの量。
たっぷりの野菜&海藻と、脂の乗りまくった戻りカツオ。旨すぎる・・・。
そして、レギュラーメニューのスイートチリサラダ、700円。
厚揚げ豆腐とおじゃこに、スイートチリの酸味が相まって・・・。たまりません)
※最近すっかり人気で、とくに週末は予約をお勧め・・・(T▽T)
+++++メインレビューはこちらから+++++
こちらのお店、外観こそただの居酒屋風ですが・・・
実はここ、渡仏歴4年・フレンチ歴20年の硬派なシェフが腕を振るう
がっつり肉食系フレンチのお店なんです。
旗の台周辺では唯一のお店なので、ついつい足を運んでしまう・・・。
時代の流れからか、メニュー表ではやや低価格帯の居酒屋メニューが主体ですが、
この店の真骨頂は、ある程度の人数で事前に予約すると頂ける、裏メニューの濃厚な肉料理。
(レギュラーメニュー以外は一番下に記載してあります、ご参照ください。)
レギュラーメニューのスペアリブやラムローストの仕上がりを食べれば分かりますが、
料理や食材に対して、実に愛のあふれた調理をされるシェフです。
レギュラーメニューで人気なのは、何と言っても3日3晩かけて作られる絶品スペアリブ!!!
一晩かけてじっくり低温でほろほろに煮た後、さらに一晩水を切り、
さらに特製のソースに一晩じっくり付けて炭火で焼き上げる手の込みっぷり。
お箸でほぐれる柔らかさ、しかも下準備で余計な脂を抜いておりクドくないのに、
骨の近くの肉にまで味がしみしみ、炭焼きの表面の香ばしさもあいまって、
お代わりするほどの旨さです。
さらに少し時間はかかりますが、お肉好きなら一食の価値ありなのが、
炭火でじっくり焼き上げるラムロースト。塩とたれが選べますが、個人的にはたれが好み。
うっすらピンクがかった、でもきちんと火入れのされた状態で、
噛むごとにあふれ出す肉汁がなんとも言えない絶妙さで飽きません。
しかも冬のジビエシーズンになると、レギュラーメニューに蝦夷鹿が出てくる!!只者ではない品揃え。
これは一食の価値あり!!しかも三点盛り(赤身・ハツ・レバ)1人前1000円と言う破格!!
単品も可で、他にはローリンユッケ刺し 1200円、チゲ風400円~などアレンジも多彩。
毎日のように通っていても本当に飽きません。
サイドメニューも、季節の野菜のピクルスや自家製ワカモレサラダ、バーニャカウダなど
女性にも嬉しい品ぞろえです。ある程度通ったら、ハーフなどのリクエストも相談可。
また、〆のご飯メニューも本場台湾の香辛料薫る角煮ご飯・「ルーロンファン」や
子羊のラグー・ミートソース、牛すじカレーなど、どれも手の込んだものが
500円~1000円弱で頂けます。日々の夕飯にもありがたい~。
店主の誠実なお人柄がにじみでていて、アットホームで長居したくなる居心地の良さ。
そこへ来て、手間暇かけられた本格フレンチに裏付けれた料理がリーズナブルに頂けるんですから、
そりゃあ固定客も付くというものです。
<本日のオシャレ>
天井には焼酎のラベルが貼りつめてあるような、一見はただの居酒屋さんです。
なので、本当に仕事帰りのよれよれの格好で行っても、全然大丈夫。
今日はおでかけする元気もない・・・なのに、美味しいものが食べたいというリクエストに応えてくれる、
まさに「日常使いのフレンチ」のお店です。
あまりにしょっちゅう行っているので、おしゃれに気を使ったことはありませんが・・・
決して小汚くはなく、ちょっとおしゃれな和風バーという趣です。
常連も多いですが、普通に一見さんもよく見かけます。
そのうちの何割かはどんどん常連になっていくようで
リピーターの多さがこのお店の魅力を物語っているように思います。
気軽に、普通に、美味しいものを。
そんな居心地の良さが、このお店を支えているスピリットなんですね。
************ここからは、常連になると頂ける裏メニュー*************
小林シェフの腕にほれ込んで、時々貸切などでフレンチパーティーをやって頂いてます。
これこそ、このお店の真骨頂!!!
ただし、一見さんにはいきなり裏メニューは出したりせず、あくまで
「レギュラーメニューを食べてみて、気に入ってくれたら相談にのります」というスタンス。
とは言え、こだわりのあるシェフにありがちな“気難しさ”ではなく、
純粋に「自分の料理を気に入って、楽しんでくれるかどうか」のためなのが好感が持てる所以。
「こればかりは好みなので、何度かうちの料理を食べてみて、気に入れば相談してみて下さい」とのこと。
こちらのシェフのスペシャリテは、何と言ってもコレ、「シャラン産鴨のゴルゴンゾーラ&赤ワインソース」♥♥!!
それなりに高級フレンチも有名店も食べ歩いているつもりですが、
このメニューは他にはない逸品!!!このソースが実に旨い!!!
しかも、町のビストロの嬉しいところ、残ったソースをリゾットやパスタにアレンジしてくれたり
鴨とソースの旨さを余すところなく食べつくせるのです。
さらに冬になると、絶品ジビエの会もお願いしています。初めから最後まで、ジビエ三昧!!!
①まずは1品目。仏ランド産の仔鳩料理、3種のプレート。
真ん中のパイは中に芳ばしいハーブバターと鳩胸肉が包まれて、軽やかなのに肉汁あふれ出す!!
右端のもも肉燻製はしっかり燻されていながらジューシーな味わい。
左のピンチョスはハツやレバーなどの内蔵を香ばしく焼き上げた逸品。ほろ苦い大人の味でお酒が進む!!
②2品目、イタリア産仔ウサギのジブロット(ホワイトシチュー)。
ソースはベシャメルをベースにしつつシェフのアレンジが効いた絶妙なお味!!
ウサギは柔らかく淡白ながら、噛むほどにしっとりと溢れ出す旨みがたまりません♥
③3品目、仏ソローニュ産の青首鴨。これは銃弾で仕留められた正真正銘のジビエ料理!!
肉の中に散弾銃の弾が入っていたらラッキーとのことですが、今回は誰も当らなかったかな?
こちらはもも肉、コンフィで。パリっとした食感の皮とじわりとジューシーな肉のコントラストがたまらん!!
更に、ソースは内臓を香ばしく焼き上げたほろ苦いソース。
どっしり重めな肉に、ローリン特製キノコのピクルスがベストマッチ!!
④4品目、こちらも青首鴨。これは胸肉。
ジビエは普通の肉よりも、血抜きをしていない分濃厚で野趣あふれる味わいが魅力!!
さっぱりしているはずの胸肉も、こんなに鮮やかなピンク色!!
そして何よりも、シェフの火入れが絶妙なのです!!
⑤そして最後は、先週から解禁になった蝦夷鹿ロースのポワレ。
柔らかくとろけるような肉質に、爽やかな山苺風味のソースが相まって・・・もう!!終始うなりっぱなし!!!
更に更に、とろりとした安納芋のピューレ(黄色)が山苺ソースと絶妙に混じりあって
、肉の旨みを最大限に楽しませてくれるのです♥♥
さらに紫芋でつくられたマッシュが添えられ、酸味のあるソースにこっくりしたアクセントを添えます。
うーん、書いててもう食べたくなってきた…
どれもこれも、小林シェフの料理と食材への愛情がひしひしと伝わってきます。
普段よくカウンターでご飯頂きながら熱く語り合うのですが、仕事への情熱がある人って本当に話してて気が合う。
真にいい仕事する人って、やっぱり「好きだから」なんでしょうね。
そしてすごいのがお値段!!常連限定企画とはいえ、仔鳩に仔ウサギに青首鴨さらに蝦夷鹿で8000円は超安い!!
(マスター気を使ってくれたのかな?)六本木のLa Chasseや広尾のMANOIR辺りなら軽く15kは越える(多分20Kは行く)内容です。
通常営業の合間に手間のかかるフレンチの仕込みをして頂いて、本当に大変だったと思いますが、ありがとうございました!!
本日の鮮魚カルパッチョ。戻りカツオ、たっぷりのネギと海藻・野菜と共に。
蝦夷鹿のパテ!本格ビストロメニューもチョイチョイ出てます!
スイートチリサラダ、700円。ボリュームも満点!
レギュラーメニューの「ラムロースト」、「鶏ささみ(限定品)」、「季節野菜のピクルス」。とくに肉料理の火入れが素晴らしい!
冬限定でレギュラーメニューに出てくるジビエ、蝦夷鹿3点盛り1000円は、まさに破格!!!柔らかく臭みのない、それでいて野趣溢れる鹿肉は最高です!!!
事前に要予約、スペシャリテの「シャラン産鴨のゴルゴンゾーラ&赤ワインソース」は出色の出来!!
※宴会用特別メニュー※乳飲み仔羊「アニョー」のロースト、鴨肉、鹿肉のロースト3点盛り。素晴らしいの一言!!
※宴会用特別メニュー※仏ランド産仔鳩料理3種のプレート
※宴会用特別メニュー※伊産子ウサギのジブロット
※宴会用特別メニュー※仏ソローニュ産青首鴨(狩猟肉)、胸肉のロースト
※宴会用特別メニュー※仏ソローニュ産青首鴨(狩猟肉)、もも肉のコンフィ、ソースは内臓の苦みが程良く効いてます!
※宴会用特別メニュー※蝦夷鹿ロースのポワレ、山苺風味のソース
※宴会用特別メニュー※常連が集まってリクエストすると、こんなにたくさんのジビエが頂けます!!
2013/09/13 更新
再訪数えきれず(笑)たまには再アップ。
最近はお得な1人晩酌セットが秀逸!!(1500円)
その日のオススメの日本酒冷1合と日替わり酒菜3〜4種盛り合わせでこのボリューム!
(写真2枚目と3枚目、いずれも別日)
メタボが気になってくるお年頃でも、野菜や肉などバランスよく
食べすぎない程度にお腹も満たされるので、これは重宝。
おひとり様じゃなくても頼めるそうなので、
大人数の時はこれをまず頼みつつ、肉類追加な感じで使い勝手最高!!
相変わらず満足度の高いお通しも健在(フレンチ仕込みの旬のポタージュと日替わり酒菜)。
今年で10周年とのこと、これからも楽しみです!!