『高い料理と大衆的な料理』サルピル・マンダさんの日記

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こんな店に行ってます、はい。

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サルピル・マンダ (男性・千葉県) 認証済

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良くかどうかわかりませんが、「高いお金を出して食べるものが旨いのは当たり前」で、そのように書く人は「私は普通に食べられる価格帯の物を評価します」・・・と書かれる方がいるかと思います。また、そのような高い食べ物を食べる人間=グルメっぽくエバっている人間・・・と、みている方も併せて多いのかもしれません。

それはどうだろう・・・と疑問をぶつけてみたいと思います。ネタがないので、ひねり出したと言うか・・・私の少ない経験ですが、高いお金を出す価値があるお店・料理と言うのはやはりあるなと思うので、このような内容で進めて行ってみようかなと思います。

リーズナブルな価格帯で勝負するお店に対し、高いお店での経験を披露し同じレベルで評価をする・・・確かにそれは「お門違い」だと思います。ですが、料理の世界というのは奥が深く一度経験をしてハマってしまうと底なし沼に捕まるような気がします。

回転すしと握って出す寿司を同列に考えないのは当然だと思いますが、だからと言って値段の高い寿司がうまくて当たり前かというと、微妙に違うのではないかと推測(私も高い寿司なんて経験していませんが・・・)します。

食事の提供する価格帯は対象と客層が違うと思うのです。求められるものが違う?リスクが高い?うーん、なんとなくわかって頂けるでしょうか?

回転すしは、早く・安く・それなりに美味しくお腹一杯になる事を求めるお客さんが多く、子供連れやら、若い方・独りの方なども利用がしやすく、ワイワイと楽しく食事をするスペースを提供しようとしていると思います。
ただ、だからと言ってアホみたいに大声を上げたり、子供が泣いているのにお構いなしでおしゃべりに夢中・・・というのは、マナーとして問題ありかと思います。
と、してみました。そこに集まるお客さんの食の経験値と言うのは、まだそんなにないかもしくは、あまりこだわりがない・・・とすると、これを「おいしい」と満足するお客さんも多いと考えます。

一方、値段の高いお金を要求する鮨屋さんは、接客・間・空間・ガリ・お茶、もちろんタネの状態全てにおいて気を使わなければ、お客が付かないと言うリスクを持っていると思います。一度のミスで大きく評価が落ちる可能性もあるかと思います。また、訪れるお客さんは相当な「食べ手」である可能性が高く、また旨いと前評判があるお店ほど事前にハードルが高くなると思うので、そう言うところで食べる事が出来るお客さんは、「期待したほどでないな・・・」とか、思うかもしれません。ひょっとしたら、満足するお客さんの比率はそんなに多くないのかもしれません。

価格帯の違う料理が成立するジャンルは、同じようなジャンルなのに全てと言っていいくらい違うものを提供しているんだと思います。

それを同じ様に評価してしまう事が問題ですが、高いお金を要求するお店を経験すると、価格を抑えたお店に対しどうしても見劣りというか改善してほしいなと思う事が目につき、書いてしまうんだと思います。

私もなるべく気を使うようにしている「つもり」なのですが、チェーン展開を行うようなお店に入った場合はそれなりの表現をとっているつもりです。多分なるべく言わないようにしているのは、「素材が悪いから旨くない」というような事には気をつけています。

サービスに関しては、安いお店でも必要な事なのでそれは同レベルに見てしまいます。

また、町の中華屋さんと高級中華?とでも言うのでしょうか、本格的な調理法を駆使した中華料理屋さんというお店が存在すると思うのですが、これも別々に考えなければならないと思っています。

以前、食べログの星の付け方を悩んでいると言う日記を書いた気がしますが、私の考えではやはり全てのお店を通して星をつけなければつじつまが合わないと思っています。普段食べるお店と気合を入れて食べた時のお店を同じ星にはやはり出来ないと思っています。

とある町の中華屋さんが、ボリュームあり愛想のよい接客でそれでいて自分の好みの味である・・・そこを星5つにしてしまう気持ちも判らなくないのですが、また別の機会に普段絶対行かないようなお店に招待されて、食べ慣れない食材を馴染まない調味で料理を出して戸惑い、ふと顔を上げると澄ましたサービスマンがいる・・・これを星3つにする。これも、分からないながらも微妙です。

例えば、食べ慣れない食材というのは高級な食材であり、馴染まない調味というのは個人の嗜好であり、実はそれは丁寧に取った抽出液(出汁)に時間をかけて作られた調味料で味付けされたもので、澄ましたサービスというのも見方を変えれば出しゃばらず、お客の会話を中断しないように黒子に徹するサービスであるが常にこちらのテーブルに気をまわしていた・・・そのようなお店なのかもしれません。

これは、そう言うお店の経験がなく結果その人の判断がブレてしまった・・・と見るしかないと思います。味付けに関しても、経験値が上がればうまいと感じる・・・かもです。

毎度言っているような気がするのですが、やはり高い料金を要求するお店というのは経験がないと、気が付く要素に気が付けないと言うことになってしまうのではないかと思います。歌謡曲のテンポの良い、現代にマッチした演奏時間の曲と、昔の交響曲の様なあまり身近で無い音源でコマーシャルでワンフレーズだけ知っているような曲が実はすごく長い演奏時間だった・・・知らなければ、楽しむ姿勢が無ければどちらの曲も心地よく楽しめないという考えです。
上のステージのお店を背伸びしつつ経験し、普段の生活に溶け込むお店に舌鼓を打つと言う食いしん坊な私は、トータルで評価をしないとどちらのお店にも失礼にあたるなぁと感じてしまいます。

ただ、そうなると上位ランクにあるお店はどれも高級なお店ばかりとなって、庶民的なお手頃ナイスな食べ物屋さんは評価が下になると言うジレンマもあります。

うーむ、悩みますがジャンルが違うから同じ点数で勝負する事がナンセンスなんだと考えるしかないと思います。

私の場合フランス料理に一番高いお金を払って経験・楽しんでいますが、平日普段の大好物はラーメンです。トータルで評価して点を付けているのでラーメンには星5つはどうしてもない・・・と考えてしまっています。あまりにもジャンルが違い過ぎるので、別に割り切って評価をし直さなければならないと最近考え始めてもいますが・・・。が、たくさん載せちゃったので面倒だなというのが本音ですかねぇ・・・

なるべく鼻持ちならないように、表現に気を遣いつつ、私の場合ラーメンに関しては最近の基準でトータルで4点を出したらそれは、私の評価では最高点だと思っていただけたらと思います。

極論はファストフードに5点出せるか?という事なのかなと・・・

高級料理(値段が高い料理)は、それなりに旨いものです。食の世界にハマればハマるほど、しびれるような快感を与えてくれる、いわゆる美食の世界?に予算に限りはありますが、身を包まれたいと思っています。普段利用する価格を抑えたお店も大好きです。自炊で作る料理も満足して食べます。どうしても主観的になるのは仕方がありませんが、なるべく「○○なんて・・・」と決め打ちせずに、客観的に楽しむようにしています。皆様もそのように楽しみ、年に何回かだけでも(例えば誕生日とか)食に散財してみてはいかがでしょうか?

お気を悪くした方がいたら恐縮です。あくまでも、ネタ不足の為、逆説的に考えての展開です。感じたままをそのままお伝えしているつもりです。が、気になるお店には改善をその場では言えない小心者なので、食べログでこっそり書かせてください・・・
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