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サルピル・マンダ (男性・千葉県) 認証済
この口コミは、サルピル・マンダさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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1回
夜の点数:4.1
2014/11 訪問
食にかける金額・・・
身の丈に合ったお店に行けばいいのに、つい感動をしたくて背伸びどころじゃないお店に行ってしまいます。収入に見合ったお店に行けばいいのに、その先にある「高価格帯」のお店のサービス・食のレベルに触れたくて貯金してお店に行ってしまいます。毎度言いますが、人により趣味にかけるお金の理由は様々で、他人から見ると不思議な印象を受けます。どうでも良い壺にウン百万円とか。あたたかくなれば何でもいいじゃんと言う服に、リアルファーを求めてしまったり・・・質がいいからだよと本革を使う人もいれば、何にでも動物虐待とわめく人たち・・・興味が無い物にも興味ある人に敬意を払い、話題を見つけ会話も楽しませながら、絶品の料理をいただく空間・・・カウンターが主体の和のお店。私も「趣味範囲」じゃない物は全てが同じに見えてしまいます。人と違うことに感動できるものがその人特有の「趣味」なんだと思います。私にはそれが食です。もう少しだけ一生懸命働いてから美味しい世界に飛び込めば良かったのですが、オチャラケ社員でナナメもしくは水平方向に進むような仕事しかできないのに、一流の食を楽しみたいと思ってしまうようになりました。いや、一流も含めた全ての食に興味があります。さて、無駄なマクラはこの辺にして、お店に行ってみましょう。「場所どこ?」「霞町じゃない?」「だから霞町ってどこ?」「東京の下町的なとこでしょ」「下町ってどこよ?」と、不毛な会話が続きます。どちらもネットで場所を調べません。そもそもお店は、霞「庭」まつばらだし・・・で、いよいよ晩飯の準備と言う段階で、場所を調べる・・・六本木とかか・・・むっ?お昼も六本木駅から歩いて行ったお店でしたっけ・・・ここ何回かの食旅行で、場所は気にせずざっくり23区内で、好きな順番で食べる料理ジャンルを吟味し、お店を決めていくと、連続で最寄駅が同じになる・・・そんな事が続いています。偶然ですが、なんかここまで続くと「またなの?」って怒られてしまいます。基本同じ道は歩かない。違う道を歩いてこそ新しい出会いに出会う・・・と、考えている私たちには、昼と同じ駅が最寄り駅・・・って、意外にダメージがあります。まっ、もう決まっている話だしお店を目指しますか!六本木駅着。少し寄り道をしてお店を目指します。「澤いちさんと同じ道?」「違うよ反対だよ」「・・・」そんな、方向音痴と酔っ払いです。比較的すぐお店に到着です。二階だったかな?お店に入ります。うーん、緊張する―。カウンターを勧められます。カウンターと個室がひとつのお店だったと思います。キリキリとした空気で本気を感じます。ご主人登場。ゆるやかですが、オーラを感じる雰囲気もお持ちです。でも、腰低く緊張の私たちにも気さくに応対していただけます。いただいた内容は、多分和の本流なんだと思います。語れるほど経験がありません。出汁をジュレ状にするのってもう定着?と言うか、それ以前がどうだったのかわかんないくらいの新参者でございます。ざっくりとした盛りに余白がうまさを引き立てます。潔いですね。と思えば、肉を使ったものは、素晴らしく肉肉しくて和牛の霜降りってやっぱりうまい。赤身だ熟成だと知識先行の私には、ストレートに決まったものでありました。ちょい濃い味とか完ぺき。セイコちゃんも良かった。常連さんが「セイコ食べに来たぞー」って登場した時は「?」でしたが、セイコガニとか香箱蟹と呼ばれる、ズワイガニの雌ですね。漁期が短めで貴重で高級で赤いダイヤなんて言われるそうな・・・みんな、その後調べた話でこういうのをお店の人と会話することに醍醐味があるのでしょうが、苦手なんです。プチプチと極小の赤い粒粒が見事に主張しておりました。汁椀がたまりません。カウンター苦手で身分不相応なのに、がんばって求めてしまうのがこの「和の出汁」です。信じらんないくらいホッとします。日本人でよかった。そうそう、刺身の盛り合わせがすごいです。「ラッセ」を彷彿・・・と言うか、どっちが先かと言うとこっちなんじゃないか?と言う提供方法はインパクトありです。その後焼き物・煮物と続き炊き込みご飯で終わります。全ての食材が吟味されたものであろうと感じられます。口に入れる物全てが、おいしくなっていました。よくテレビで蕪の皮は厚めに剥きましょうとか言っていますが、家庭では「あんなのうそ。みんな入れた方が味が複雑になる」とか「もったいない」「めんどくさい」となっていると思いますが、そういう手間は今ならばテレビでネットで情報拾えますが、実際に本当にお金(良い食材)と手間(ちゃんとした技術)をかけると初めて生まれる味なんだと思います。そういう技術が自然に身に付き、客あしらいが出来るようになってお店が続いていくんだと思います。続いていたから、恐る恐ると覗きに来たこんな私たちも楽しめ・感動できたということです。今回特筆は常連さんです。酔っ払ってニコニコ状態でしたが、あちこちに気を回せるお方で、若い衆に言葉をかけたり、連れの女性の言いたい放題を少しだけコントロールしたり、ご主人に「もう酔っててわかんないよー」みたいな会話で親しげな空間を作られていました。つい、こちらもつられてニコニコしそうななるほどの雰囲気を作りながら、先に席を立った私たちに「すまなかったねぇ」と声をかけてくれます。人が出来ている。お金持ちなんでしょうけど、憎めない人だな・・・って、思いました。一回り以上違う年齢ながら、同じような気の使い方が出来る人間になりたいな・・・と、少し目標に出来る人生の先輩でありました。そんな方も信頼を寄せているお店。うまくないはずが無いですね。エレベーター前でごあいさつ後、ご主人階段で一階まで駆けつけてお見送りの追加をいただけました。やっぱ、和食の世界いいわ・・・また、貯金して今しばらくはあちこち経験してから、いきなり懐に入って笑顔で接する事の出来るような人間になって、腰を落ち着けるお店として、再訪したいです。
2015/08/04 更新
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食べ放題
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ペット可
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テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
身の丈に合ったお店に行けばいいのに、つい感動をしたくて背伸びどころじゃないお店に行ってしまいます。
収入に見合ったお店に行けばいいのに、その先にある「高価格帯」のお店のサービス・食のレベルに触れたくて貯金してお店に行ってしまいます。
毎度言いますが、人により趣味にかけるお金の理由は様々で、他人から見ると不思議な印象を受けます。
どうでも良い壺にウン百万円とか。
あたたかくなれば何でもいいじゃんと言う服に、リアルファーを求めてしまったり・・・
質がいいからだよと本革を使う人もいれば、何にでも動物虐待とわめく人たち・・・
興味が無い物にも興味ある人に敬意を払い、話題を見つけ会話も楽しませながら、絶品の料理をいただく空間・・・カウンターが主体の和のお店。
私も「趣味範囲」じゃない物は全てが同じに見えてしまいます。人と違うことに感動できるものがその人特有の「趣味」なんだと思います。私にはそれが食です。
もう少しだけ一生懸命働いてから美味しい世界に飛び込めば良かったのですが、オチャラケ社員でナナメもしくは水平方向に進むような仕事しかできないのに、一流の食を楽しみたいと思ってしまうようになりました。
いや、一流も含めた全ての食に興味があります。
さて、無駄なマクラはこの辺にして、お店に行ってみましょう。
「場所どこ?」「霞町じゃない?」「だから霞町ってどこ?」「東京の下町的なとこでしょ」「下町ってどこよ?」と、不毛な会話が続きます。どちらもネットで場所を調べません。そもそもお店は、霞「庭」まつばらだし・・・
で、いよいよ晩飯の準備と言う段階で、場所を調べる・・・六本木とかか・・・むっ?
お昼も六本木駅から歩いて行ったお店でしたっけ・・・
ここ何回かの食旅行で、場所は気にせずざっくり23区内で、好きな順番で食べる料理ジャンルを吟味し、お店を決めていくと、連続で最寄駅が同じになる・・・そんな事が続いています。偶然ですが、なんかここまで続くと「またなの?」って怒られてしまいます。
基本同じ道は歩かない。違う道を歩いてこそ新しい出会いに出会う・・・と、考えている私たちには、昼と同じ駅が最寄り駅・・・って、意外にダメージがあります。
まっ、もう決まっている話だしお店を目指しますか!
六本木駅着。
少し寄り道をしてお店を目指します。「澤いちさんと同じ道?」「違うよ反対だよ」「・・・」そんな、方向音痴と酔っ払いです。
比較的すぐお店に到着です。二階だったかな?
お店に入ります。うーん、緊張する―。カウンターを勧められます。
カウンターと個室がひとつのお店だったと思います。キリキリとした空気で本気を感じます。ご主人登場。ゆるやかですが、オーラを感じる雰囲気もお持ちです。でも、腰低く緊張の私たちにも気さくに応対していただけます。
いただいた内容は、多分和の本流なんだと思います。語れるほど経験がありません。出汁をジュレ状にするのってもう定着?と言うか、それ以前がどうだったのかわかんないくらいの新参者でございます。ざっくりとした盛りに余白がうまさを引き立てます。潔いですね。
と思えば、肉を使ったものは、素晴らしく肉肉しくて和牛の霜降りってやっぱりうまい。赤身だ熟成だと知識先行の私には、ストレートに決まったものでありました。ちょい濃い味とか完ぺき。セイコちゃんも良かった。常連さんが「セイコ食べに来たぞー」って登場した時は「?」でしたが、セイコガニとか香箱蟹と呼ばれる、ズワイガニの雌ですね。漁期が短めで貴重で高級で赤いダイヤなんて言われるそうな・・・みんな、その後調べた話でこういうのをお店の人と会話することに醍醐味があるのでしょうが、苦手なんです。プチプチと極小の赤い粒粒が見事に主張しておりました。
汁椀がたまりません。カウンター苦手で身分不相応なのに、がんばって求めてしまうのがこの「和の出汁」です。信じらんないくらいホッとします。日本人でよかった。
そうそう、刺身の盛り合わせがすごいです。「ラッセ」を彷彿・・・と言うか、どっちが先かと言うとこっちなんじゃないか?と言う提供方法はインパクトありです。
その後焼き物・煮物と続き炊き込みご飯で終わります。
全ての食材が吟味されたものであろうと感じられます。口に入れる物全てが、おいしくなっていました。よくテレビで蕪の皮は厚めに剥きましょうとか言っていますが、家庭では「あんなのうそ。みんな入れた方が味が複雑になる」とか「もったいない」「めんどくさい」となっていると思いますが、そういう手間は今ならばテレビでネットで情報拾えますが、実際に本当にお金(良い食材)と手間(ちゃんとした技術)をかけると初めて生まれる味なんだと思います。
そういう技術が自然に身に付き、客あしらいが出来るようになってお店が続いていくんだと思います。
続いていたから、恐る恐ると覗きに来たこんな私たちも楽しめ・感動できたということです。
今回特筆は常連さんです。酔っ払ってニコニコ状態でしたが、あちこちに気を回せるお方で、若い衆に言葉をかけたり、連れの女性の言いたい放題を少しだけコントロールしたり、ご主人に「もう酔っててわかんないよー」みたいな会話で親しげな空間を作られていました。
つい、こちらもつられてニコニコしそうななるほどの雰囲気を作りながら、先に席を立った私たちに「すまなかったねぇ」と声をかけてくれます。
人が出来ている。お金持ちなんでしょうけど、憎めない人だな・・・って、思いました。一回り以上違う年齢ながら、同じような気の使い方が出来る人間になりたいな・・・と、少し目標に出来る人生の先輩でありました。
そんな方も信頼を寄せているお店。うまくないはずが無いですね。エレベーター前でごあいさつ後、ご主人階段で一階まで駆けつけてお見送りの追加をいただけました。
やっぱ、和食の世界いいわ・・・また、貯金して今しばらくはあちこち経験してから、いきなり懐に入って笑顔で接する事の出来るような人間になって、腰を落ち着けるお店として、再訪したいです。