2回
2014/11 訪問
上質の洋食ランチ リーズナブルで気取らないフレンチディナー
午前中に八丁堀方面で仕事をした後、事務所に戻るために京橋駅まで向かう途中でランチを済ませてしまおうとこの店に入りました。
夜はフレンチレストラン、しかし店の雰囲気はカジュアル。
ランチタイムだったせいか、フレンチの店だからと言って堅苦しい感じはありませんでした。
フロアスタッフは全員男性陣。
愛想のある対応ではないですけど、この人たちなら間違えはなさそうだなという安定的な接客スタイルでした。
ランチは、ハンバーグ、ポークジンジャー、海老フライ、カレー、ポークカツなど10種類ほど。
1,050円から1,300円程度のメニューが並んでいます。
初めて訪問した12月はその中から、カキフライのランチ(1,200円)。
注文するとお箸が運ばれてきました。
箸で食べる洋食なんですね。
こういう気取りのない店って好きです。
12時50分の時点で店内はほぼ満席に近い状態。
それもあってか、料理の提供には15分ほどの時間がかかりました。
きちんと作ってくれている証拠ですね。
15分ほどして、カップスープが運ばれてきました。
ニンジン、オニオン、キャベツ、セロリ、ベーコンなどが細かくカットされた野菜のたっぷり入ったコンソメスープ。
野菜の甘みが溶け出した旨味があるスープです。
続いて、カキフライとライスがやってきました。
カキフライは5粒、タルタルソースの上に乗って登場です。
添えてあるのは、キャベツの千切りにカイワレ、オニオンのスライス、にんじんの千切りをを乗せたサラダとポテトサラダ。
盛り付けもちょっと上品なところは、さすがフレンチの店という感じです。
カキフライの下に敷かれたタルタルソースはかなり分厚い層となっているので、たっぷりつけてまずはカキフライをパクリ。
これがとってもジューシー。
熱の通し方が上手、カキのジュースがちょうど旨味が活性化する程度に熱くなっています。
火傷するほどの熱々という熱さではなく、ちょうど食べやすい熱さでこの旨味を出すところは、シェフはなかなかの腕前と見ました。
タルタルソースがそこにさらにコクを加えてくれる役割で、これまた美味し。
ここまでまた食べに来るのはちとたいへんですけど、シーズン中にもう一回は食べたくなるカキフライでした。
付け合せのポテトサラダもまたクリーミーでいい味だしてます。
なかなか上品で上質な洋食ランチになっていました。
最初の訪問から1ヶ月後に再訪。
午後1時をちょっと過ぎた時間なのに店内には順番待ちのお客さんが8人もいました。
人気ありますねえ。
すでに2つほどのメニューは売り切れ。
今回は洋食の定番ハンバーグのランチを目玉焼き付き(1,100円)で注文です。
俵型にふっくら膨らんで、デミグラスソースをたっぷりかけられ、目玉焼きを乗せたハンバーグが、マッシュポテトとサラダとスパゲティを従えて登場してきました。
カットすると肉汁がジワジワ流れ出てくるのが見えてきます。
丁寧に肉が挽かれたしっとり系のハンバーグ。
火はしっかり通ったタイプ。
表面はカリッとした焼き加減が残り中はしっとりとした肉の旨味ですね。
3度目はエビフライのランチ(1,100円)。
3本のエビフライがそそり立ってます。
七條やヒロと同じ感じのビジュアル。
一本が20センチぐらいある立派な海老です。
ナイフとフォークはつかないので、箸でつまんでガブリといくと果たして海老はプリプリ。
甘味のある上品な海老。
女性の方は遠慮なくナイフとフォークをもらった方がいいと思います。
4度目はカツカレー(1,200円)です。
カツカレーだからといってもご飯の上に乗るトンカツはなかなか立派なサイズ。
厚みだって1センチ以上あるし、ジューシーで柔らかです。
カレーは欧風カレー。
上品な作り。
辛さはたいしたことありませんが、深みのある丁寧な作りを感じることができるカレーです。
トロトロに煮込まれた牛肉が入っていました。
このカレーがカレーポットに口切の量入っています。
だから、ご飯にもカツにもたっぷりかけてもカレールーが足りなくなるなんていうことがないのが嬉しいですね。
5度目にしてようやくもち豚のジンジャー(1,100円)。
ポークソテーのジンジャーソースですね。
このメニューは売り切れるのが早いんです。
12時半に行っても売り切れだったこともあり、これまで4回ともすべて売り切れだったのです。
食べてみると、そりゃ人気があるのも分かります。
豚肉は200グラムぐらいあるでしょうか、2センチぐらいの厚みがある立派な豚肉。
しかしナイフがサクッと入る柔らかさ。
食べてももちろん柔らかいのですが、弾力もまた適度。
脂身には甘味、肉には旨味。
自分的には、横浜の津久志亭、大森の入舟とともに、3大ポークソテーに認定したい気分。
それになんといってもジンジャーソース。
このソースをまとった豚肉をいつまでも口の中で噛んでいたい旨さ。
付け合せはキャベツの千切りではなく、もやしやピーマンやニラの野菜炒めなんですが、このソースならこの野菜炒めがピッタリ。
ご飯をもう一杯丼でもらって、このソースと野菜炒めをご飯の上にぶっかけて食べたい衝動に駆られます。
個々のランチは、いつも丁寧な作りを実感。
入ってすぐのレジ横のカウンターには、この店を紹介する雑誌がページを開いて置かれています。
値段は1,000円超えですけど、近所にあったら、給料日の後には毎月ランチに来たくなる店です。
ディナーは気取らずリーズナブル。
ブリフィックスのコースで5,880円。
でもこのコースがボリュームたっぷりで、かつランチ以上の上質感。
ブリフィクスコースでも、アミューズと前菜には温かいものと冷たいものが2種、魚料理と肉料理が一品ずつ、デザート、飲み物とお菓子が提供されます。
冷たい前菜の中には、この店オリジナルのウニとコンソメのジュレがあるのですが、これが美味い!
どう美味いかは一度食べていて実感していただきたい、この店のオリジナルな味です。
温かい前菜にいただいた「ズワイ蟹と小柱のパスティア」はモロッコ料理のブリックの中身を蟹と小柱にしたもの。
蟹のエキスがとんでもなく濃厚です。
天使の海老を使ったフライも温かい前菜にあるのですが、海老の甘味はランチ以上。
ランチに天使の海老を出したら「お店がつぶれちゃいます」とのことで、これはディナーならでは、それもメインじゃなくて前菜なんてところがこの店の実力です。
この日の魚料理は真鯛のソテーのバジルソース。
鯛はホクホクで、ソースの香りがとっても食欲をそそります。
肉料理でいただいた、牛のイチボ肉の赤ワイン煮込みは、まだこんな大きさの肉を出すかというくらい堂々たるサイズ。
肉の柔らかさはトロトロ、ソースは「高級なワインなんか使ってないんですけど、はちみつを加えてますからワインの風味に深みが出てるかもしれませんね」とのこと。
残ったソースは、パンにつけてきれいにお掃除させていただきました。
もう一品の子羊のソテーには下にクスクスが敷かれ、ちょっと和を感じるソース。
骨から外して食べやすいサイズで提供される子羊は、臭みもなくもちろん柔らかでジューシーです。
デザートには、冬場ならヌガーグラッセがあります。
これが意外にあっさり味で美味いのです。
イチゴのタルトには上に大粒の苺とラズベリーとブルーベリーがあふれるように乗ってました。
それにこのタルトには、チョコレートを振り掛けたバニラアイスまで大盤振る舞いサービス。
この他に、アミューズには4種、飲み物と一緒に小菓子が5種!
食前酒2種にグラスワインを2人で3杯飲んで、16,600円の勘定は誰がどう見ても文句ないCPではないかと思います。
ランチのときは戦場のようなスタッフの方もディナーのときはゆったり。
料理の説明も丁寧にしてくれるし、こちらの感想を聞いてさらにいろいろお話もしてくれました。
ディナーの写真が一部しかないのが残念。
お店の方は撮影許可をくれたのですが、どうも他のお客さんからシャッターの音がうるさいとクレームがあったようなので自粛しました。
ディナーの写真を撮りたい人はシャッター音なしで写しましょうね。
牡蠣フライ2014
USビーフのバベットステーキ
もち豚のジンジャー2014
もち豚のジンジャー
たっぷりのタルタルソースの上に乗ったカキフライ
ハンバーグ目玉焼き付
エビフライ
カキフライランチ
ランチのスープとライス
ランチのスープ
もち豚のカツカレーのご飯とカツ
カツカレーのカレーはポットに口切一杯入ってる
もち豚のカツカレーとりあえずカレーを3分の1ぐらいかけてみました
カツカレーのカツはかなり肉厚
カツカレーのサラダ
アミューズトルティーヤとチーズのパイ
アミューズ2つめ
オリーブとリエット
ウニとコンソメのジュレ
ディナーのパン
2023/06/19 更新
緊急事態宣言も解除され、テレワークから通常勤務に戻った6月初旬の12時40分。
この店の前に行列がありません。
テレワークでも仕事ができるなら、これからもテレワークでっていう会社もけっこうあるとか。
通勤時間の負担が減るのはいいですが、美味いランチを会社のみんなでたわいもない話をしながら食べるという楽しみはなくなりますな。
そんな影響のせいで、2月に来たときはまだ長い行列があったこの時間でも行列なし状態だったのでしょう。
入ってみると、中で待っている人も一組だけで、手をアルコール消毒してからほどなくに席に案内してもらえました。
2人だったので、4人掛けの席に「向かい合わせにならないようにお座りください」。
ポークジンジャーは当然のことながら売り切れ。
ミックスフライも売り切れだったので、タスマニア産サーモンのムニエル焦がしバターとケッパーソース(1,300円)にしてみました。
「初めて来ました」という同行者は、ハンバーグと散々迷った挙句にメンチカツ(1,100円)を選択です。
まずはいつものスープ。
キャベツと人参の甘味を感じる素材の味の旨味を出したコンソメスープ。
そのスープを飲んでいる間に同行者のメンチカツがやってきました。
丸型メンチカツが3つ皿に乗っています。
「これは美味いです」との感想。
彼に食レポは無理ですな(;^_^A
サーモンのムニエルは運ばれてきた瞬間ににんにくと香草のいい香りがしてきました。
切り身のサイズもかなり大きめ。
刻んだトマトが散らされ、ブロッコリーとズッキーニのソテーが添えられています。
ナイフを入れると、皮目がパリッとして身はふっくら。
魚自体にも脂がのっていますが、さらに焦がしバターのソースがコクをサーモンの身に加えていました。
このソース、付け合わせの野菜につけても美味いんだよなぁ。
ポークジンジャーやハンバーグやポークカツなどの肉系ランチは、この店のメインの顔ですが、魚系ランチも全く負けていません。
秋になったらカキフライも出てくるし、やっぱり仕事に出てきてランチに行くのは格別です。
テレワークじゃ味わえません。
こういう店で美味いランチ食べてON・OFF切り替えて午後の仕事のエネルギーを充填させるっていうのも、仕事の効率や成果に目に見えない貢献をしてるんじゃないかと思うのは、食いしん坊の勝手な意見ですかね。