kanamilkさんが投稿した洋食 三浦亭(東京/武蔵関)の口コミ詳細

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呑兵衛年寄りの呑み喰らい放浪記

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kanamilk (60代後半・男性・東京都) 認証済

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洋食 三浦亭武蔵関、東伏見/洋食、オムライス、ハンバーグ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 3.5
  • 昼の点数:4.6

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2014/12 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人
  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

【再訪】自分にとっては基準点となる店

【再訪2014.12】
「この前いらしたお客さんが鶏の料理を食べて、美味しいですねぇこの鶏はどこの地鶏なのですか? と聞かれたんです」とシェフ。
「奥様、この鶏は地鶏でもなんでもなく、普通に肉屋さんに売っている鶏ですよ。皮目からきちんと焼いて、基本をちゃんと踏まえて焼けばそういう鶏でもちゃんと美味しくなるんです」と解説されたとか。
このやりとりにこの店の基本姿勢が表れています。
客席6つの小さな個人営業の店。
ハンバーグ900円、ビーフカツ1,530円、ポークソテーきのこソース1,150円、本日の魚料理は1,250円で出すこの店は、素材に高級なものなど使えるわけがありません。
「高級な素材を使って美味しく作るのは当たり前で、普通のものを使っていかに美味しく作るかがプロですから」というのがシェフの考え。
基本を守って丁寧に作る姿勢が表れています。

昨年も、ハンバーグ、ビーフカツ、ポークソテーきのこソース、ずわい蟹とホタテのパイ包み、牡蠣のベーコン巻、牡蠣のグラタンなどをいただいてきました。
どれもシェフの腕前が発揮されてます。

「年のせいかちょっと疲れるようになったんで、営業時間を少し短くしたんです」と、夜は9時閉店になり、休みも月曜日と火曜日になりました。
そんなことを言っても厨房でのシェフの動きは、相変わらずの見事なパフォーマンスを見せてくれます。
今年も時々食べに行かせていただくつもりです。


【再訪2011.10】
西武線沿線ということでなんとなく集まったメンバーの第3回オフ会。
今回はコロタンさんが幹事となって企画をしていただきました。
会場は、西武線沿線の名店の一つ、三浦亭。
カウンター6席だけの店を90分間独占して、みんなで美味しいものをシェアして食べてしまおうという企画です。

この日、参加者6人でシェアして食べたのは次のもの。
カキのベーコン巻 2皿
メンチカツ 2皿
グリエールチーズハンバーグ 3皿
牛ヒレのカツレツ 2皿
オムライス 2皿
ズワイガニのトマトクリームスパッゲッティー 2皿
クリームブリュレ 2人前
昔ながらのカスタードプリン 2人前
アプリコットタルト 2人前
ガトーショコラ 2人前
都合6種類13皿の料理と4種8人前のデザート。
よく食べました。
通常の2人分の料理を食べてしまえるところがこの店の実力です。

最初は、「料理はどれも1人前ですからそれをどれだけ注文されるかは、お客様がお決めになることです」と、相変わらず素っ気なかったシェフ。料理が進むにつれて、この日はどんどん饒舌になって、みなさんがビックリするほど語ってくれました。

一番最初に食べたのは、カキのエキスが口の中に広がるカキのベーコン巻き。
写真で、この日のカキのベーコン巻きと以前のカキのベーコン巻きの盛りつけが違うのがお分かりいただけますでしょうか?
今日は盛りつけがいつもと違うねというと、「普段は一人の方が食べるのであの盛りつけです。今日はみなさんでシェアされるので、取り分けしやすいようにこういう盛りつけにしています。これを分かってほしいなあ」とシェフ。
なかなか細かいご配慮痛み入ります。
さて、この発言の後、シェフは次々に料理を作り、そして語り、質問に答えます。

メンチカツとハンバーグの、ナイフを入れた瞬間に相変わらず溢れかえる肉汁には、「これがうちのやり方なんです」。
今回もすごい肉汁。
ライスをもらって肉汁ライスにしたいという声もあったんですが、今回は種類を食べることに力点を置いたので、ライスはなし。

メンチカツとハンバーグのソースが同じであることについて、「料理は調理法や素材の組み合わせによって何通りにも変わります。だからソースが同じでも味が違うように感じられるのです」。
確かに、チーズハンバーグとメンチカツではソースの感覚がちょっと異なるんですが、それもシェフの計算なわけですね。

オムライスの中のご飯がトマトソースのリゾット風になっていることについて、「うちのはべちゃべちゃにしちゃうのがやり方なんです」。
しっかり焼いた薄焼き卵の中にはリゾットという食感の違いがシェフのこだわりなのかもしれません。

牛ヒレのカツレツが柔らかいのは国産牛なのか、叩いたりしているのかとの質問に、「いえ、輸入ですよ。コスト的に和牛はこの値段では使えませんよ。それになにもしてませんよ。みなさんご覧になってたでしょ。塩コショウして調理するだけです」。
限られた食材を美味しく料理に仕上げるシェフの自負ですね。

残り時間が迫っている中でデザートをどうするか迷っていると、「4種類を全部お出ししますからみなさんでシェアされたらいかがですか」。
ただちにクリームブリュレの表面をバーナーで炙るシェフ。
短時間に全4種類のデザートを用意するスピードはさすがです。

昔ながらのカスタードプリンが大きな器から取りだされるのをみんなが見とれていると、「全部くれとか、丼持ってくるからそれに作ってくれとか言うお客さんもいますよ。でもそんなこという人に限って絶対丼なんか持ってきませんけどね」。
お客さん観察も相変わらず鋭いシェフです。

我々に対しても、「いきなり写真をバシャっは、ちょっと待ってくれと言いたくなりますよね。気持ちの通じ合いですから」、 「隣で奥さんがずっと写真を撮っていてちっとも旦那さんが食べられないという人もいるんですけど、いつ食べるんだと思っちゃいますよ」、 「料理人としては料理は温かいうちに食べてほしいですよね」、 「みなさんも(レビューを)書く人なら、どう作っているかもよく見てほしいですよね」 などなど、 いろんなお話をしていただきました。

今回はシェフの鮮やかな料理製作の手さばきとパフォーマンス、そしてどれもみんなが納得する美味さの料理、さらに珍しく饒舌なおしゃべりと、90分間のシェフのショータイムを満喫でしたオフ会でした。
ショータイムのお代は、ビールやソフトドリンクの飲み物を入れて、6人分で23,000円せず。
これまたCP高し。
それにしても90分できっちりショーを演じきるシェフの仕事の段取りは、いつも爽快です。
ご本人は、「私は手が遅くて」とか謙遜してますが、そんなの今回見ていた6人は誰も信じませんよ。


【再訪2010.05】
4月からはまた春・夏メニューに、メニューが変わっています。
写真にある、カキ、子羊、ポークヒレソテーはベンチに下がりました。
ある意味ここは、自分にとって基準点として考えているお店。
同等のCPでここよりも感動するような美味しい店なら、★5でもいいかなと。
牛ヒレのカツレツ、かきのベーコン巻、ハンバーグは、それくらいの感動を与えてくれました。
ビーフシチューもポークヒレのソテーも、シェフのこだわりを感じる一品でした。
今回食べに行って、気がついた点を一つ。
シェフはオーブンをよく活用しますね。
ハンバーグも子羊もポークソテーも真鯛のソテーもカキのベーコン巻きも、みんな表面をフライパンで焼いてからオーブンに入れて、じっくり火を通します。
ビーフカツの場合も少なめの油でオイル焼きのようにしてから、オーブンに投入します。
このオーブンが料理の旨みを増幅させる、シェフの魔法のオーブン。
シェフの手際とともに、このオーブンが強力な武器になっている気がします。

ビーフカツは美味しかったですよ。
中はレア。でもオーブンの力できちんと火が通って、中の旨みが活性化したレア。
真鯛のソテーは、まず皮目をしっかり焼いてからひっくりかえしてちょっとしたらオーブンへ。
トマトソースは、塩を加えたらバターでコクを出しバジルを加えて味を確認したら真鯛の上へ。
相変わらず、そんなシェフの見事な料理ショーは、食べる前の期待値を確実にアップさせてくれます。
またときどき行きますね。
この間に食べたものの写真をアップしてなかったので、まとめて公開しました。


【11月2日再訪】
カキのベーコン巻(900円)と子羊のソテーマスタードソース(1300円)を食べて来たので、写真をアップしました。どちらも秋からのメニューです。
カキは程よく熱が通って、少し厚めに巻かれたベーコンと一緒に食べると、カキのジュースが口の中いっぱいに。カキの下に敷かれたフランスパンにはソースがしっかりしみ込んで、これまたカキの余韻が楽しめました。
子羊は、一口食べると「私間違いなく羊でしょ?」と、ちゃんと羊であることを自己主張します。でも香草のいい香り。脂もけしてくどくなく、美味しくいただきました。最後は骨についている肉までしゃぶってしまうほどです。
「香草は肉料理の基本ですからね、羊には羊のための基本の処理があるので、それをきちんとやるかどうかですよ。でも脂が嫌いという方には、脂を取るんですけどね。」というシェフ。基本をきちんと守るお仕事ぶりが味に出てますよね。
この日は、急に寒くなったせいか、8時半頃から貸し切り状態。料理をいただきながら、マスターの修業時代の話もいろいろ聞かせてもらいました。ポケットにマイスプーンを忍ばせて、先輩の目を盗んで味見をしまくっていたという話。皿洗い時代は必ず残ったものを口に入れて、いつか自分もちゃんとしたものを食べるようになってやると思っていたという話。昔のレストラン厨房と今のレストラン厨房の人間関係の違いの話。「自分でも美味しいものが食べたいし、お客さんにも美味しいものが出したいんですよね」というシェフ、ちゃんと基本を守って手抜きをしない姿勢がにじみ出てます。
そんなシェフも、お話に熱が入って、今回は「パンの焼き忘れ」が。お皿のソースの御掃用に注文したパンを子羊焼くのとお話するのに集中しすぎて飛んでいたご様子。「ついうっかりパンはよく忘れちゃうんです。すいません」。
いやいや大丈夫です。前回同様これもシェフの味。今日もとても美味しかったです。


【最初のレビュー2009.10】
武蔵関でこの店を見つけた時はホントに掘り出し物だと思いました。住んでいるところは一つ隣の駅の方ですが、一駅分歩いても食べに行きたくなる店です。10月からは秋メニューになっているので、前菜にカキが出てきましたね。カキのベーコン巻(900円)がまた美味しいんです。カキの火の通しかたがぴったりで、うま味が凝縮されたタイミングで焼きあがって目の前に出てきます。ビーフカツレツ(1380円)もちょうど肉のうま味が活性化された揚げ上がりで、かけられたデミグラスソースも美味しいです。
テレビに出たのはハンバーグの時でしたが、シェフ曰く、「切った瞬間の肉汁が湧き出てくる感じを大事にしている」通り、ナイフを入れると肉汁が飛び出してきます。肉は合びきですがその配合比率があの肉汁のポイントの一つとか。テレビで紹介されたほかのお店は、「うん美味しい」「ああ美味しい」という感想でしたが、三浦亭のハンバーグ(880円)は「うわっ、美味しい!」という感じでした。
そんな巨匠のシェフでもたまにはミスをする時があります。この前行ったとき、ハンバーグにナイフを入れると、肉汁がいつもより少ないなと思ったのですが、切ると中がまだ若かったんですね。そのことを指摘するとシェフは、すぐさま「申し訳ありません、作り直しますね」と言って、即座に若いハンバーグをゴミ箱へ。ちょっとデミグラスソースで煮込めば美味しいかなとも思ったのですが、「お客さんが時間がないから煮込めばいいと言っていただいた時はお言葉に甘えるときもありますが、やっぱり納得できないので作り直します」と言って、新しいのを作り直してくれました。もちろんいつも通りに肉汁が飛び出すものをね。「たまにやっちゃうんですよ」というシェフ。いえいえそんなことぐらいでこの店嫌いにならないから大丈夫ですよ。いつも美味しいもの御馳走になっているんですから。そんなシェフの人柄もこの店の味ですしね。
夜はシェフ一人で切り盛りしてます。カウンターだけなので、目の前で素材に下味をつけ、ソテーし、グリルし、ソースをかけて盛り付ける姿が見られます。その手際も見ていて颯爽としています。また行きますね。
そうそう、ハンバーグ頼んだらパンも一緒に頼んで残ったソースでお皿を御掃除するのも好きです。オムライス(850円)もみなさんおっしゃる通り美味しかったです。

  • ハンバーグ

  • ビーフカツ

  • ずわい蟹とホタテのパイ包み

  • ポークソテーきのこソース

  • 牡蠣のベーコン巻

  • 牡蠣のグラタン

  • ハンバーグ断面

  • ビーフカツ断面

  • ずわい蟹とホタテのパイ包み断面

  • ビール

  • 牛ヒレのカツレツ2011.10

  • オムライス2011.10

  • カキのベーコン巻

  • グリエールチーズハンバーグ

  • メンチカツ

  • ズワイガニのトマトクリームスパッゲッティー

  • クリームブリュレ

  • 昔ながらのカスタードプリン

  • アプリコットタルト

  • ガトーショコラ

  • 夏野菜のオムレツ

  • カキのグラタン

  • 肉のテリーヌ

  • カキのベーコン巻

  • 子羊のソテー マスタードソース

  • 牛ヒレのカツレツ

  • ビフカツ断面

  • ビーフシチュー

  • オムライス

  • ハンバーグ

  • ハンバーグ断面

  • 真鯛のソテー

  • ポークヒレソテーきのこソース

  • ランチのスープ

2016/05/05 更新

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