kanamilkさんが投稿したきんとき(東京/三鷹)の口コミ詳細

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呑兵衛年寄りの呑み喰らい放浪記

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kanamilk (60代後半・男性・東京都) 認証済

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きんとき三鷹/日本料理

1

  • 夜の点数:4.3

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.1
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2013/06 訪問

  • 夜の点数:4.3

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

ご主人と奥様による二人三脚が醸し出す優しさ

まだレビュー件数は少ないのに、そのいずれのレビュアーさんも高評価のこの店。
そのレビューを見たメンバーに、レビューを書かれたぴせさんにも加わっていただき5人で夜のコースをいただくことにしました。
席数は14席のみという小さな店。
ご主人と奥様のお二人で調理から接客までをこなしています。
店内には古い掛け時計があったり、花が活けてあったりと、狭いながらも落ち着いた清潔感のある雰囲気。

そんな店で今回は、6,300円のコースをいただくことにしました。
さて、その料理の内容は次のもの。

○先付 : 青大豆どうふと蛸のやわらか煮

しっかり大豆の味がする豆腐をいただきました。
蛸は、この日は三浦半島で獲れた蛸。
なんでこんなに柔らかいの?というくらい軟らかく煮こまれ、しかもしっかり味が入っています。
蛸は余熱が入ると固くなるのだとか。
だから一気に煮て、煮汁と別にしてすぐに冷やしたら、改めて味を染み込ませるのだそう。
最初から丁寧な仕事の一品です。

○椀 : 鯒、じゅんさい、椎茸、焼豆麩、三つ葉、アスペルジュソパージュ

アスペルジュソバージュというのは、細いアスパラガスみたいなフランスの山菜だそうです。
サクッとした歯ごたえがいいですね。
鯒は、まごちです。
初めて食べるという方も多かったんですが、ハゼを大きくしたような形の魚なんですよね。
白身の味がしっかりしている魚です。
この椀の出汁が優しい味してますね。
鰹節と鮪節と昆布でとった一番出汁とのこと。
素材の味をきちんと明らかにするように、出汁の味は控えめなんですが、素材をやさしく包んで、「美味しくなれよ」と励ましているような味がします。

○造り : あこう、鱧、カマス、メジ鮪、アオリイカ、おかひじき、若布

あこうはハタ科の魚だそうです。白身で上品な味。
カマスは軽く炙ってあってその分旨味を強く感じます。
そして、アオリイカの甘いこと。
みなさんが感心したのは、付け合せ的存在のおかひじきにもしっかりいい出汁の味が染み込んでいて、きちんと仕事がされているところ。
手抜きがないですねえ。

○焼 : マナガツオの木の芽味噌田楽と地鯵の醤油つけ焼き

「マナガツオって鰹とは違うんです」と奥さんの解説。
丸い体系の淡白な魚なんですよね。
味噌などをつけて焼くと美味いのですが、今回は魚の身の旨味を殺さない程度の塩気の木の芽味噌で焼いてあります。
地鯵も魚の旨味がしっかりしてますね。
そして、アスパラガスの辛し和えと白瓜が下に敷いてあります。
これまた口の中をさっぱりさせてくれる名脇役でした。

○揚 : 芝海老真丈、とうもろこし湯葉包み、空豆、時鮭真丈、赤ピーマン

空豆が甘いです。
とうもろこしもまだ時期が早いのに甘味はけっこうありましたね。
海老真丈が海老のいい風味を出してました。
正確な名前は失念したんですが、添えてある塩がまたいい味なのです。

〇炊き合わせ : 笹の子、石川芋、人参、冬瓜、いんげん

笹の子っていうのは細い筍ですね。
しゃくしゃくとした歯ごたえがいいです。
冬瓜はこれからの野菜ですね。
季節を感じる炊き合わせです。
この炊き合わせの出汁もまた優しい味。
椀の出汁は一番出汁で、炊き合わせの出汁は二番出汁なんだそうです。

〇食事 : 焼き茄子を添えた汁飯と漬物

焼き茄子の上に乗ったおこげのご飯に出汁をかけて食べます。
おこげが香ばしいです。
この出しも、これまでの出汁同様の優しい味。
しみじみ美味いです。

〇デザート : 「青梅」、「フルーツトマトのみつ煮」、「クレーム五香粉バナナダークチェリー」、
       「紅茶寒天あんみつバナナダークチェリーよもぎ麩」から1種類を選択

なので、全部写真に撮りたい我々は、当然のごとく分担して全種類を注文。
しかし、何とドジなことに青梅の写真がデータに残ってませんでした。
シロップに漬けこんであったので、甘くて肉厚で美味しかったんですけどね^^;

飲み物は、アルコールを飲めない方に「申し訳ない」と言いながら、残る4人は最初から日本酒。

「奥」の純米吟醸原酒からスタート。
トロリとした旨味の濃い酒です。

「辻善兵衛」の純米吟醸酒は、辛口すっきり系なので、「奥」に比べるとライトな口当たり。

奥さんが、「今月の月替わり酒です」と言って勧めてくれたのは、「寿㐂心」雄町純米生原酒。
料理の味を邪魔しないバランスのいい酒ではないかと思います。

「黒龍」の純米吟醸酒は燗にしてもよかったくらいボディーのしっかりした味。
〆の「北翔」純米酒は、さらにボディのしっかりしたガツンとくる酒。

5種類の酒を2合ずつシェアさせていただきました。
銘柄を変えるたびに杯を交換していただいて、奥さんにはたいへんお手間を取らせました。

素材の味を活かした、きちんとした丁寧な仕事の和食と美味しい日本酒で、充実した時間を過ごさせていただきましたが、接客担当の奥様がよく気がつく方で、また客に対する気遣いをきちんとされていて、たいへん心地よい思いをさせていただきました。
料理だけでなく、ご主人と奥様の人柄もこの店の好評価の一因だと感じます。

  • 先付 : 青大豆どうふと蛸のやわらか煮

  • 椀 : 鯒、じゅんさい、椎茸、焼豆麩、三つ葉、アスペルジュソパージュ

  • 造り : あこう、鱧、カマス、メジ鮪、アオリイカ、おかひじき、若布

  • 焼 : マナガツオの木の芽味噌田楽と地鯵の醤油つけ焼き

  • 揚 : 芝海老真丈、とうもろこし湯葉包み、空豆、時鮭真丈、赤ピーマン

  • 炊き合わせ : 笹の子、石川芋、人参、冬瓜、いんげん

  • 焼き茄子を添えた汁飯

  • 焼き茄子を添えた汁飯は出汁をかけます

  • 焼き茄子を添えた汁飯と漬物

  • 「紅茶寒天あんみつバナナダークチェリーよもぎ麩」

  • 「クレーム五香粉バナナダークチェリー」

  • 「フルーツトマトのみつ煮」

  • 「奥」純米吟醸原酒

  • 「辻善兵衛」の純米吟醸酒

  • 「寿㐂心」雄町純米生原酒

  • 「黒龍」の純米吟醸酒

  • 「北翔」純米酒

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2016/05/05 更新

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