kanamilkさんが投稿した手打ち蕎麦処 火群(東京/新井薬師前)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

呑兵衛年寄りの呑み喰らい放浪記

メッセージを送る

kanamilk (60代後半・男性・東京都) 認証済

この口コミは、kanamilkさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

閉店手打ち蕎麦処 火群新井薬師前、沼袋/そば、居酒屋

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.1
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.1
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク 3.9
1回目

2012/11 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.1
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク3.9
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

女将さんの心遣いが行きわたるくつろぎのお店

【再訪2012.11】
蕎麦のお師匠さんレビュアーさんからオフ会のお誘い。
師匠の命とあらばと、喜んで馳せ参じました。
この日は7名のレビュアーさんでカウンター席を貸切。
みなさん豊富な話題とお店の情報をお持ちで、たいへん楽しい時間を過ごさせていただきました。

この日は3,000円の料理コースとのこと。
しかし、この日の女将さんの気合の入り方には脱帽。
どの料理も丁寧に作られ美味しいものばかり。
その美味しい料理が、3,000円でこんなに出していただいていいんでしょうかと恐縮してしまうくらいたくさんのものを出していただきました。

まずは、煎り銀杏と前菜の盛り合わせからスタート。
銀杏はほっくりして美味しいです。
らっきょうのもろみ和え、おくらのおひたし、鴨ロースの燻製の前菜は、生ビールから早く日本酒に替えろと催促されるかのようなアテです。

続いて〆サバ、大トロ、赤身、鯨ベーコンの刺身盛り合わせ。
〆サバは残念ながら食べられないので、お隣へスルーパス。
トロが口の中で上品に溶けるのも美味いのですが、赤身がまたいい部分。これ中トロに近い赤身のところじゃないでしょうか。
鯨ベーコンは臭みもなくコクのある味。 実は大好物です。

シャキッとした歯ごたえの野菜の牛肉サラダに続いて登場は海老の塩焼き。
ただの塩焼きにしてはずいぶんコクがあるなと思ったら、塩麹なんですね。 納得です。

根菜と椎茸の煮物は、一緒に入っている鶏の旨味が野菜にしっかり浸み込んだもの。
個人的には、椎茸とごぼうと蓮根が気に入りました。

牡蠣のあんかけは、柚子の香りの大根おろしの上に牡蠣を乗せ、そこに和風の餡をかけたもの。
これは、酒と相性がいいですねえ。 牡蠣の旨味を餡が引きたてます。

鴨つくねの柚須こしょうは、鴨の旨味がギュッと詰まったつくねを柚子こしょうがピリッと引き締めてます。
これは女将さんのお得意の料理のようですね。

珍味しじみは、飲みすぎの肝臓と弱った眼にはありがたい一品。
赤カブと水茄子の漬物は、箸休めにぴったり。 女将さんが自ら漬けた赤カブがいい歯ごたえです。

〆の蕎麦は、喉ごしのいい二八。
新蕎麦なので、前回食べた時より風味が強く、口に含むと蕎麦の味がふわっと広がります。
濃いめのつゆが、その新蕎麦の風味をしっかり引きたてていました。

料理名は献立表がないので適当につけてますが、どれも女将さんの気合と心配りがたっぷり込められています。

さて、そうした料理には、この日お店にあった日本酒を5種類すべて合わせてみることに。
東方美人がみなさん好評のようですね。
フルーティーで甘い旨味のある美味しい酒でした。
磯自慢、獺祭、田酒、真澄もそれぞれにいい味。
調子に乗って、そば焼酎の仁左衛門も蕎麦湯割にして、4合飲んでしまいました。

よく飲みよく食べた夜、気が付けはあっという間に4時間経過。
いろんな料理のこと、いろんな店のこと、それぞれの世代の話題のこと、飲むほどに、食べるほどに打ち解けさせていただいて楽しい時間でした。
この時、「○○さん、最近見ないねえ」と話題になった、しばらくお休みしていたあるレビュアーさんが、このオフ会の翌日に復活レビューをアップさせていらしたのは、我々の話が聞こえたからでしょうか?
まさかね。

いずれにしても、こうした楽しい場をおもてなしの心で美味しいものを提供していただいた女将さん、この場を設定していただいた幹事役のお師匠さま、楽しい時間をご一緒させていただいたみなさまに感謝でございます。


【最初のレビュー2010.11】
「陶芸が趣味なんです」と女将さんが話してくれました。
店内には、女将さんが焼いた猫やシーサーや犬などのいろんな作品があちらこちらに配されています。
こちらで店を開かれて8年だそうです。
「露地の奥の目立たないところで小さい店をやろうと思って」と女将さん。
確かにあまり目立たない場所です。
会社を辞めて店を始めるときは、続かないからやめた方がいいと周囲からずいぶん反対されたそうです。
それでも8年も続いているのは、何でも一人で切り盛りするママさんの努力と、店の隅々まで行きわたる女将さんの心遣いの成果でしょう。
10人入れば満席になる小さな店は、ほんわかととしたくつろぎのスペースとなっています。

そんな女将さんの手作りメニューですが、ビールを頼むとまずは突き出しが出てきました。
和風のミニロールキャベツです。
出汁が優しい味。中の肉は鴨ではないかと思います。
味はしっかりしているのに、ふわ~っと優しく包み込んでくれるような味。この店の雰囲気そのままの味付けです。

鴨のつくねの柚子こしょうは、柚子こしょうの香りと刺激が効いた一品。
鴨の肉の旨みがよく出ています。
料理はその日その日によって女将さんが作るので、メニューが変わります。
しかしこんなアテがでてくると、お酒も焼酎のそば湯割に交代です。

牛肉とごぼうの卵とじは、平べったく薄切りにしたごぼうと赤身の牛肉が醤油味の出汁で煮込まれて半熟卵でとじてあります。
グツグツと音を立てる小鍋に入った卵とじは、これも出汁が優しい味をしています。
ごぼうの歯ごたえと牛肉の旨みもきちんと出ている一品。
珍味しじみは、しじみを燻製にしたもの。これまたしじみの旨みが凝縮されて止まらない味でした。

最後は女将さんがご自身で手打ちで作るというもりそばで〆。
「来週から新そばになるので、まだ今日は去年の粉なんです」
まあ言われてみれば、甘味と香りがもう少しあってもいいのかもしれませんが、十分平均点を出せるそばだと思います。
半分は、そのままとわさびと辛味大根だけで食べてしまいましたし。
そばつゆも返しが効いて濃いめの好みの味でした。

蕎麦屋というよりは、女将さんの手料理が楽しめるくつろぎの小料理屋で最後に蕎麦をいただけるというお店。
仕事の鎧を外したい時に寄らせてもらえるとうれしいお店です。

  • せいろ

  • 鴨つくねの柚子こしょう

  • 牛肉とごぼうの卵とじ

  • 珍味しじみ

  • つきだしの和風ロールキャベツ

  • 焼酎そば湯割

  • そばの薬味

  • 本日のおしながき

  • 2012年の新蕎麦で打った二八のせいろそば

  • そばつゆ

  • ぎんなんに前菜盛り合わせ

  • 刺身盛り合わせ(中トロ、赤味、しめ鯖、鯨ベーコン)

  • 牛肉サラダ

  • 海老の塩焼き

  • 根菜と椎茸の煮物

  • 牡蠣のあんかけ

  • 赤カブと水茄子の漬物

  • 珍味しじみ

  • 生ビールはヱビス

  • 東洋美人純米吟醸

  • 磯自慢本醸造

  • 獺祭純米大吟醸

  • 田酒

  • 真澄辛口生一本

  • 蕎麦焼酎仁右衛門

  • 蕎麦焼酎仁右衛門で焼酎の蕎麦湯割

2016/05/05 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ