-
割下が煮えたところに肉が入る感動の光景
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793003 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793003","content_type":"ReviewImage","content_id":155793003,"voted_flag":false,"count":52,"user_status":"","blocked":false}
-
肉も食べ頃
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793000 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793000","content_type":"ReviewImage","content_id":155793000,"voted_flag":false,"count":50,"user_status":"","blocked":false}
-
「桐」の牛肉
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793009 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793009","content_type":"ReviewImage","content_id":155793009,"voted_flag":false,"count":49,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793011 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793011","content_type":"ReviewImage","content_id":155793011,"voted_flag":false,"count":44,"user_status":"","blocked":false}
-
まず牛脂で葱を焼いてくれます
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793004 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793004","content_type":"ReviewImage","content_id":155793004,"voted_flag":false,"count":33,"user_status":"","blocked":false}
-
ざく
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793006 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793006","content_type":"ReviewImage","content_id":155793006,"voted_flag":false,"count":33,"user_status":"","blocked":false}
-
箸休めのピクルス
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793001 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793001","content_type":"ReviewImage","content_id":155793001,"voted_flag":false,"count":34,"user_status":"","blocked":false}
-
お通しとビール
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793014 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793014","content_type":"ReviewImage","content_id":155793014,"voted_flag":false,"count":34,"user_status":"","blocked":false}
-
お酒は持ち込み料を払えば好きなものが持ち込めます。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793007 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793007","content_type":"ReviewImage","content_id":155793007,"voted_flag":false,"count":32,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793013 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793013","content_type":"ReviewImage","content_id":155793013,"voted_flag":false,"count":30,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-155793017 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-155793017","content_type":"ReviewImage","content_id":155793017,"voted_flag":false,"count":30,"user_status":"","blocked":false}
7月13日(火)の朝日新聞東京都民版に、ちんやさんが8月15日に閉店し、140年の歴史に幕を閉じるという記事が掲載されていました。
事前にその情報を察知していた知人が、緊急事態宣言発令の直前にこの店の予約を確保してくれたのでした。
もう今や、この店ですき焼きを肴に酒を飲むということができなくなってしまいましたので、ホントに貴重な機会を確保できたのです。
待ち合わせ時間の少し前に着いて予約者の名前を伝えると、「ではお連れ様がお見えになるまでこちらでお待ちください」と、手の消毒を済ませたのちに待ち合わせ用の席に通されました。
「開花画」とも紹介される、明治時代の風景を描いた絵も飾られています。
程なく予約してくれた同行者が到着すると、個室の部屋にご案内。
アクリル板を挟んで向かい合わせの席。
すき焼き用の鍋はその横に置いてあって、食事用の箸と取り分け用の箸がそれぞれ一つずつ用意されていました。
こういう鍋物は、感染対策に気を遣いますよね。
注文したのは、熟成肉の盛り合わせを使ったすき焼きの「楓」(7,800円)。
「コースもいいんですけど、肉に行く前に色々出てきて肉になかなかたどり着かないんですよ」と、この店を良く知る同行者。
やっぱりすき焼き屋さんですから、肉で飲むのが一番ですよね。
この店は持ち込み料を払えば酒の持ち込みは自由です。
まずはビールで乾杯して、その後はお通しを肴に持参の日本酒をいただきました。
その間に仲居さんがすき焼きの支度を始めてくれます。
鉄鍋で牛脂を少し焼き、脂が出たところに葱を投入して焼き色をつけていきました。
葱に焼き色が付いたら、割り下を入れちょっと煮立ったところにいよいよ肉を2枚投入。
肉の色が変わったところで、溶き卵を入れた器に取り分けてくれました。
溶き卵が絡んだ肉は、そりゃもう美味いに決まってます。
適度にサシが入っていて柔らか。
いつまでも口の中に入れていたいと思っても、どんどん溶けてなくなってしまうのが残念でたまりません。
そこからはご自由にどうぞということで、同行者と二人、順次肉やザクを鍋に加えて煮えたところを片っ端から口に放り込み、酒で流すという贅沢三昧なひと時。
割り下の味が沁み込んだ豆腐やしらたきや春菊も、酒のいいお供になるのですが、なんと言っても肉です。
いつまでも食べていたいと思える幸福感。
当然のことながら、最初の一皿はすぐになくなり、すかさず2人前を追加です。
しかし、鍋をつつきながら酒を酌み交わし、よもやま話に花を咲かせるというのは、実に幸せな時間であることをこの時期とても実感します。
すき焼きは、まさに何人かで楽しむための食事。
「それがかえってこの時期仇になったのかもしれません」とは、閉店を決断したご主人の弁です。
黙食とか個食じゃ、「楽しい食事」、「楽しい時間」にはならないんですよね。
これまで「楽しい食事」と「楽しい時間」を、明治の時代から演出してきたこの店が幕を閉じるのはなんとも残念でなりません。
最後のチャンスに、このすき焼きで酒を酌み交わせたことを感謝するばかりです。