keipapaさんが投稿した柳橋 大黒家(東京/浅草橋)の口コミ詳細

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柳橋 大黒家浅草橋、東日本橋、両国/天ぷら

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2013/06 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

2年前食べた味が忘れられず再訪です

2013.6再訪

江戸で用件を終える
美味しい江戸の天ぷらと酒が飲みたい
今回はプライベートで訪問

なんせ2年前に初めて感動した江戸の天ぷら
この感動が忘れられない

さて今日は土曜日
社用族はいない

プライベートでも楽しめる土曜コースがある
これはリーズナブルだ

あれ、、
オヤジさんが居ない
前回訪問時は78歳
今回は80歳を過ぎているはず

とても心配である
天ぷらを揚げる息子さんに聞くと
お元気なようだ

一安心♪

さて料理は
今回、初めて「小鮎」の天ぷらをいただいた

こりゃ旨い
微かなほろ苦さが初夏を感じる
酒が進む進む

仕上げは
追加注文でソラ豆に天ぷら

美味しいですね
これも江戸の味
北海道ではなかなか楽しめません

帰り間際、息子さんに美味しかった旨を伝えると、、
なんと!
keipapaの事を覚えていてくれた
2年以上前の話である
しかも一回しか行っていない

すげ~、、、
朴訥とした職人さんだが
最高のホスピタリティだ


**********************************************************

2011.3訪問時
江戸前の天ぷら、ここまでのレベルは初体験

また身分不相応のところに来てしまった
札幌でもそれなりの天ぷら屋はある(江戸前も)
だがここまで本格的江戸前となるとなかなか難しい
生涯の夢で山の上ホテルの天ぷらを一度食してみたい
それを前に柳橋大黒屋を経験してしまった、、、、
同レベルなのか?比べることは無粋であろう
経験できるだけでありがたい

今日は同業者、お取引先との会食
雨の振る中タクシーで到着
浅草橋近く、柳橋である
神田川と隅田川の分岐点
屋形船、船宿が目に入る
なんとも風情がある

タクシーから小走りで玄関へ
落ち着いた店構えである
前回の失敗を繰り返さないよう玄関先でコートを脱ぐ
(失敗:ジャンバーの脱ぎ忘れ:神田藪そばのレビュー参照)

入店、二階に案内される
準備ができるまで控えの間とも言うべき座敷で待つことしばし
窓からの光景はたいへん情緒がある

ここで天ぷらの薀蓄を思いだす
最近、池波正太郎がらみの食の本にはまる
そのなかで山の上ホテルで天ぷらを食う記述を思い出す
天ぷらは揚げたてがよい
揚げたはなから食するのが良い
親の敵にでも会ったように食するのが良い
との話を思い出す
まさにその通りであろう

ここで心の準備をする
いよいよカウンター席へ通された
わずか10席ほどであろうか
目の前にはネタと天ぷら鍋
その前にご主人が椅子に座っている
年のころは80近く
(後で聞いたら78歳)
もう一人の職人さんが横に立つ
(後で聞いたら息子さん)

ものすごい緊張感である
天ぷらを介して職人技術を目の当たりにする
職人さんはとうぜんながら一切の手抜きはない
すべて真剣勝負との感じが伝わってくる
とうぜんこちらも無粋なことはできない
こんなにスタート段階で緊張するのは初めてだ
まわりの方はビールをたのむ
(全部で10名での会食である)
どうやら緊張しているのは私ぐらいである
せっかくの会食なので楽しく飲めばよいのだが、、、、
私も真剣勝負だ!
すこし頼みにくかったがスタートから日本酒にしょう
冷酒を頼む
個人的に天ぷらには冷酒が好みである

酒が来るまでの間、周りを観察する
脂ものを揚げていながら店内はいやな匂いが無い
実に清潔に保たれている

道具もすばらしい
年季の入った天ぷら鍋
たいへん厚手の鍋だ
油の温度変化を少なくするためであろう
実は私、家でも美味しい天ぷらを食いたくて厚手の天ぷら鍋を手に入れた
温度変化が少なく綺麗に揚がる
他の揚げ物を含めほとんど失敗しない
ご主人の握る小出刃、年季が入り大変良い品である
まるで体の一部のように使いこなす
このお年で見事であろう

天ぷらがどんどん揚げられていく
片っ端から食す!
これが天ぷらの食べ方だ!
すべてを書くと永遠と終わらない、、
なかでも感動したものを記述する

まずは海老
車えびである
活きた海老をご主人がどんどん剥いていく、、、
活の海老は皮をむくのが大変難しいが、いとも簡単に外していく、、、
小出刃を使い腸を抜き身を整える
綺麗な仕事である
処理した海老が衣をつけ、天ぷら鍋の中に手早く放り込まれる
隣に立つ職人(息子さん)が手際よく揚げていく
まさに阿吽の呼吸で動いている
熱々を食する
衣は厚すぎず香ばしい、素材を邪魔しないバランスのよさ
そして何より油が素晴らしい

綿実油とゴマ油をあわせたものだ
この綿実油、実はスーパーでは手に入りにくい
最近の消費者はあっさりした油を好む
したがってキャノーラ(菜種)、美味しく加工した大豆油が好まれる
すこし風味の強い綿実油は敬遠されがちになる
しかし油の旨みと風味は圧倒的に旨い
これにゴマ油をブレンドして香りをつける
最高の天ぷら油となる
この油は専門店でしか味わえないであろう
(家では大豆油にゴマ油を5%くらい混ぜる)

筍も良い
2月末から九州で取れ始めた
札幌ではこの鮮度の筍はなかなかお目にかかれないであろう
さすが大田市場を抱える東京だ
筍は1日たつと風味は半分になる

初めて食したもの
江戸前のハマグリである
片貝に剥いた物を衣をつけて揚げる
貝の淵に口をあて箸で中身すべてを口の中に掻きこむ
熱い、熱い、、と感じている間もなく
素晴らしい旨みが口の中に広がる
それこそハマグリの出汁が丸ごと衣に守られこぼれることなく口の中に入ってきたのだ

キス
これも生のキスの開き
しかも大きめのサイズ
札幌では中々手に入らない
キスは鮮度落ちが激しいので冷凍での入荷が主力である

ソラマメ、ふきのとう、かに、、、旨い旨い

イカは墨烏賊、、
寒い時期が旬である
食味は甘い
天ぷらには最適である
これは旨い!

食べるゴトに旨い!を連発した
ここで反省
あまり粋ではない
すべて食べ終わってからご主人に「美味しかったです」の一言がスマートであろう
次回から気をつけよう
毎回一歩づつ大人に近づいていく気がする、、
だが遠い道のりなのかもしれない

追加注文でアナゴを頼む
当然、江戸前のアナゴである
ここ最近江戸前のアナゴにはまっている
(直近で寿司、柳川、白焼きを食している)
サッとカリと揚げ
職人さんが皿の上で箸で手早く一口大に切り分ける
すぐに塩をつけ口の中に
ホッコリ口の中でほぐれ塩が旨みを引き出す
これは旨い最後の〆には最高だ、、、

いや〆はまだであった
天丼や天茶を頼める
天丼にしよう

目の前で掻き揚げが作られ始めた
海老は小ぶりの活海老を手早く剥く
薄っぺらな掻き揚げ用のお玉で油に落としどんどん揚げていく
人数分上がったら裏の厨房に持っていきどんぶり作り
来た来た!
これは旨そうだ
一緒にでた赤出汁も旨い
タレが綿実油とゴマ油の風味をご飯の中に引き込む
茶碗の中に最高の天丼ワールドが出来上がる
これは最高の〆であろう

最後にカウンターを離れもとの座敷へ
そこでデザートをいただき終了となる

完璧だ
ここまで堪能できれば幸せである
この満足感はしばらく大事にとっておきたい、しばらく天ぷらは控える
夢でもある山の上ホテルの天ぷらは老後まで大事に取っておこう

  • 活の車えび

  • 丁寧な処理のキス

  • 海老の頭

  • 小鮎

  • 江戸前アナゴ

  • そら豆

  • 品がある、別の世界にきてしまった

  • 準備が整ってからカウンターへ

  • 大き目のキス、目の前で一口サイズに切り分けてくれる

  • 江戸前のアナゴ、贅沢ですね

  • 〆は天丼、たれの完成度も高い

2013/06/25 更新

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