DEIMOSさんのマイ★ベストレストラン 2012

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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 食べログ上位100店のラーメンを制覇することを当初の目的に、過去2年レビューを重ねてきたが、そのトレンドの移ろい及び次々に登場する新店に伴う栄枯盛衰の速さに驚くばかりだった。
 未だ当初の目的は達成されていないが、ようやくラーメン業界の輪郭をおぼろながら把握できるようになったようにも感じている。特に印象的だったのは、一時のブームを築いたつけ麺の淘汰と鶏と煮干の新たな隆盛。それに引きずられるように、自らの好みが煮干を中心に形成された年でもあった。その一方で、王道系から外れた変わり種ラーメンを探し求めている自分がおり、多様性の拡充こそが業界に対して最も期待する事項かもしれない。
 私は未だ多くを語る言葉を持たないが、来年も経験を重ね、更に精進してまいりたい。

マイ★ベストレストラン

1位

圓 町田店 (町田 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.7
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2012/12訪問 2012/12/24

尋常でないキレ味の煮干塩ラーメン!!

八王子にある煮干ラーメンの名店、圓が町田に新店を出したとあって、以前より訪問を企図していたところ、
3連休を活用して訪問。
八王子とは違い、25時までの営業というのはありがたい。
一方で、スープのレベルに妥協していないかどうか、不安を感じていたのも事実。さて、その真価はいかに。
目的は、最近レギュラーメニュー化したという煮干塩ラーメン(元々、煮干醤油ラーメンが基本)と卵かけ御飯。

夜22時前の訪問だったが、カウンターのみの店内は、ちょうど満席。
店内は小奇麗で、職人の腕を象徴するような、無駄のない洗練された内装。
残念ながら、「卵かけ御飯」は売り切れていたので、煮干塩ラーメンと焼豚めしを注文。
待ち時間は短い。細ストレート麺というのもあるが、手際に無駄がない。

そして、着丼したラーメンには一糸の乱れもない。かつて訪問した八王子本店の記憶がじわじわと蘇ってくる。
まずは、スープを一口。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なんだッ!このキレ味はッ!?
八王子の醤油ダレの煮干ラーメンに塩分が加わると、これほどまでにキレが出てくるのか!
煮干の旨味がさらに際立つ。タレがベーススープをマイルドにおさめるのではなく、エッジを立たせる方向に作用している印象とでもいおうか。
とにかく文句のつけようがない最高の出来。煮干という食材の旨さを極限まで引き上げている。
煮干系ラーメンはこれまでに何杯も食べてきたが、このレベルは圓以外では味わったことがない。
そして、しっかり味のついたチャーシューと半分に割られたトロトロ半熟味玉。すべてが完璧。これが700円だと???
八王子店の超ハイレベルそのままに、営業時間を拡大した町田店の努力に賛辞を送りたい。

そして、エンターテイメントはこれで終わらない。
焼豚めし。これがまた完璧。
白米の上にチャーシューを乗せただけの、陳腐なチャーシュー丼ではない。
ちょっとした和食料理店を彷彿とさせる「お食事」とでもいおうか、炊き込みご飯の上に焼き豚の切り落としが調和する。そう、飯と具材のベクトルが調和しているのだ。これが250円だと???
エンターテイメントとして秀逸なのは、あえて、この「お食事」の味が薄めに設定されていること。
つまり、塩分強めのスープを飲み干すための仕掛けになっているということだ。
誰に教えられるわけでもなく、客は皆、自然とスープをお茶碗に注ぎ込んでいく。
これで、焼豚塩スープ漬けが完成だ!(写真参照)
味は言わずもがな、、、この世のあらゆる食べ物を凌駕する絶品、とだけ形容しておこう。

気づけば、米粒一つ&スープ一滴残さずに完食。
八王子店訪問時もそうだったが、頭の中で、「旨い!」という単語を何度反芻したことか。事実、周りの客も、席を立つ前に自然と「おいしかったです」と店員に笑顔で声をかけていく。次々に。なんと心温まる光景か。
このラーメンと飯物、高級料理店で3~4千円と言われて出されても納得してしまうだけの説得力=市場価値があると思う。
千円以下で提供されているということは高級食材を使うわけでもなく、ただひたすらに職人の腕でクオリティが支えられているのだとすれば、ラーメンという料理の奥深さを感じさせる至高の一杯との出会いにただひたすらに感謝するだけだ。

  • 煮干塩ラーメン700円+焼豚めし250円
  • 焼豚めし+スープ

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2位

いつ樹 (小作 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/01訪問 2014/02/09

ラーメンに素材コンセプト戦略を持ち込んだキラーアイテムのマザー工場!!

バイクが修理されたこともあり、気分転換に遠出しようと、ラーメン店を検索。
選んだのは、小作の「いつ樹」。新宿の姉妹店・五ノ神製麺所が非常に素晴らしい店だったこともあり、期待が膨らむ。
日曜日、天気こそ晴れたものの、強風でかなり寒い、、、が、なんのその。バイクを飛ばして新青梅街道をひた走る。東大和あたりは渋滞しがちなので要注意。

14時頃に到着すると、セガと同一のビルに入った「いつ樹」の前に大行列が。
それもそのはず、今日は、29日。本店では、毎月29日(にくの日)にはその日限りの限定スペシャルラーメンを提供しているのだ。
こちら、下記ページからメルマガ登録すると、案内がくるようなので、要チェック。
29日の日以外にも、店員の卒業記念ラーメンなどもあるようだ。なお、2月は、9日と29日の2日(残念ながらともに平日)に限定ラーメンが提供されるらしい。
http://merumo.ne.jp/00531523.html

行列は、20人。チケットは並ぶ前に購入するルール。
看板が鯛のマークであるように、元来、鯛塩ラーメンで有名な店だが、折角なので、この日は限定の「メタボリックチキンラーメン」(850円)を選択。行列の消化は驚くほどに早い。また、店員は盤石の4人態勢で、イケメン風の店員が早め早めに注文をとっていく。
20人の消化は30分程度だったろう。

ラーメンの味は、、、驚愕の濃厚鶏白湯ラーメン。他のラーメンを引き合いに出してわかりやすく表現すると、「天下一品をさらに濃厚にして、鶏の風味を強めた感じ」。何より、乳化度合がハンパじゃない。
そして、インパクトのある具材。写真を見てもらえればわかるだろう。
竜田揚げ特大チキン+野球ボール大の特大つみれ。
まさに、丼の中は、「鶏祭り」の様相。これが850円というリーズナブルな価格。。。採算とれていないことは自明。
メルマガによれば、2000kcalオーバーを目指したとのこと。まさにメタボリック。ただし、くどさはネギとオニオンでフォロー。
麺も日本そばのような独特の歯ごたえの細ストレート麺だが、スープの濃厚さに負けない強さを持っている。
バランスも絶妙。

五ノ神製麺所の「海老つけ麺」もそうだったが、ここのメニューを考案している人は、
ある一つの食材をテーマとして、雑味を切り捨て主役をライトアップし、ラーメンにまとめあげる力が抜群に優れているようだ。
コンセプチュアルなものづくりに見られる洗練美とは正にこのこと。職人魂ここにあり、といった感じか。
しかも、こういった飽くなき新作への挑戦を止めようとしない心意気、そして、メルマガでの絶やさぬ情報発信、行列の捌きの速さ、全てが一流。

近年、つけ麺系や淡麗系がもはやされ、「高級食材を使うorボリュームを出す=おいしい」という幻想が蔓延しているが、たとえ高級や大盛りでなくとも、おいしくまとめあげる力こそが、真の料理人の腕の見せ所ではないだろうか。そういった意味では、新食材の良さを最大限に引き出したラーメン作りへの挑戦こそがイノベーションの発露であり、この業界の次世代を担うのは、いつ樹-五ノ神製麺所なのかもしれない。

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2014.1 再訪
鯛塩ラーメンを注文。夜19時過ぎだったが、行列はなかった。
なお、店内は家族連れとカップルが多かった。
ラーメンは、思ったよりもあっさりだったが、やはりタイの旨味はガツンとくる、インパクトのある味。
麺は太麺で食べ応えがあるが、スープとのバランスを考慮すれば、もう少し細くても良いかもしれない。


  • 鯛塩ラーメン
  • メタボリックチキンラーメン(2011/1/29限定ラーメン)

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3位

兎に角 松戸本店 (松戸 / ラーメン、つけ麺、油そば・まぜそば)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2012/05訪問 2012/05/06

ラーメンの聖地・松戸で迷ったら「とにかく」この油そば!

GW遠征企画の一環として、千葉・松戸へ。
道中、こばやしのラーメンで少しお腹は満たされていたが、松戸に入って兎に角へ一直線で向かう。
2年前のGWにも来たことがあり、今回は2度目の訪問。
既に時間は21時前になっていたが、行列は3,4人。GWにしては少ない方か。
以前訪問した際には、うっかり「つけ麺」を注文して、その「普通さ」に後悔した記憶があったので、今回は「温玉油そば」を注文。
この店ではやはり「油そば」でしょう。

さすが行列店だけあって、店員の行列捌きは見事なもの。
並んでから席に通され、着丼するまで10分程度しかなかったのではないか。

油そばの味は、、、魚介系の「ダシ」がかなり強く効いている。
通常、油そばといえば、具材と麺を淡々と盛りつけて、「醤油ベースのタレ」を掛けてハイおしまい、というケースが多いのだが、この店の油そばは、ラーメンでいうところの「スープ」に該当するような、ダシが効いていて、あっさりマイルドに仕上がっている。
卵があると、このマイルドさが強調されるので、必ず投入すべし。
そして、「あっさり」であるため、中太でややもするとボリューミーな麺がするするとお腹に入っていく。
不思議なくらいに箸が進む。
そして、酢とラー油で油そば定番の味付けを施しても、全く、その調味料の味にベースの味が負けない。
普通であれば、「あーあ、酢の味になっちゃった。入れなきゃよかった。」となるところだが、魚介ダシ+酢というのはそれなりに合い、止揚の極致へといざなってくれる。
チャーシューも脂っぽくなくて、食べ応えを保ちながら、なおあっさりしている。

そして、最後の仕上げの「スープ割」、これが独特。
普通、スープといえば、あっさりの和風ダシが出てくるが、
ここでは、濃厚な魚介系スープが登場。
これを残った麺に投入すると、また一段階味が変化。あたかも魚介系ラーメンのようになる。
このように何段階味を変化しても、一貫して「美味い」が継続するあたり、きわめて精緻に作られたエンターテイメントだと感心させられる。

松戸には、とみ田・二郎など有名ラーメン店がひしめくが、真に訪問すべきはこの「兎に角」だと私は思います。

  • 温玉油そば850円

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4位

牛薫る麺処 嵐風 (新井薬師前、沼袋、中野 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/07訪問 2012/07/22

牛と魚介の運命的な出会い!!

日曜昼、中野に最近オープンした牛骨ラーメン店・嵐風へ。
どうやら店主の実家が所有していた闘牛の名前を店名に冠しているらしい。

日曜昼だが、先客は一人のみ。店内は、がらんとしており、
マタドール、進化、我武者羅等の有名店の店主の開店祝ボードが並ぶ。
注文は、得牛醤油ラーメンを注文。醤油以外にも、塩などがある。

まもなく登場したラーメンは、まず、見た目が「牛」一色。
マタドールのように、複数部位の牛肉を具材として配置。
ステーキ、ローストビーフ、ほぐし煮込み牛、の3種類か。
いずれの部位もめちゃ×2旨い&柔らかい。
スープの一口目にはまずネギの香りが充満するが、次第にじわじわと牛の旨味が浸透してくる。
これは病み付きになる旨さ。
マタドールのそれとレベルとしては近いが、「牛」に焦点を当てすぎず、魚介とのバランス感を考えるとこちらの方が上に感じた。
麺は細麺ストレートで、このスープの旨さを丹念に拾ってくれる。

近年、牛骨ラーメンが頓に注目を集めているが、急速にレベルが高まっているように感じる。
マタドールと本店が今のところ2トップをひた走る印象だが、中野で頑張る本店を私は応援したい。
その気持ちも込めて、4.5★評価とさせていただく。

  • 得牛醤油ラーメン

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5位

鶏そば ムタヒロ 2号店 (国分寺 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/12訪問 2012/12/23

至高の鶏そば!

日曜昼、国分寺ムタヒロ2号店へ3度目の挑戦。
昼時だけあって、まだ営業中。ようやく訪問叶った。
夜は、21:30頃には閉まっていることが多いので、要注意だ。早じまいが多いのは唯一の減点ポイント。

意外にも、店内は空いており、行列はなく、すんなりと着席。
するとメニューが登場。
塩or醤油、ラーメンorつけ麺の組み合わせでメニューは大きく分けて4種類。
醤油、ラーメンのオーソドックスな組み合わせを選択。
ゲリラトッピングなるものはなかったので、普通に特製で。
狭いカウンターの中には、個性的な身なりの男性が3人で手際よくラーメンをさばいていく。
そして、ここの店員、かなりフレンドリーで気持ち良い人柄だ。

肝心のラーメンはというと、、、完璧なる鶏そば。
醤油ラーメンと侮るなかれ、まずは香味油の強烈な鶏の風味が襲ってくる。
その後に登場するは、麺から発せられる芳醇な小麦の香り。麺だけでも旨いのだが、麺の拘りはスープの強烈な旨味の中でこそ生かされる。
スープは強い鶏ダシに調和した醤油ダレの相性抜群。成分は旨味100%:雑味0%という感じ?
そして、具材。これも超ハイレベル。鶏肉が、やわやわもっちりジューシー。たっぷりと旨味スープを吸い込んで。味玉は無論トロトロで。
次々に押し寄せてくる旨味のラッシュ。なんだこれ!?と戸惑ううちに、気づけばスープを飲み干して器は空に。
周りを見渡すと、いつの間にか店内は満席に。
全ての客がスープを飲み干し、次々に替玉が注文される光景は、このラーメンのレベルの高さを物語る。

ラーメンの具材が多様化する昨今において、物珍しい食材やスタイルが次々に登場する中、
ここ数年のトレンドともいえる煮干、鶏を真正面から捉えて最高レベルまで洗練させたムタヒロの技術の高さに敬意を禁じ得ない。
これこそ都内最高レベルの鶏そばといえるだろう。

  • ガハハ特製鶏そば

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6位

赤坂麺処 友 (赤坂、溜池山王、赤坂見附 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2012/11訪問 2012/12/22

赤坂一のラーメン、ここに爆誕!

赤坂にぶらりラーメンを食べに外出。
どうやら、最近、赤坂においしいラーメン屋が出来たと聞き及んだためだ。が、あまり雑誌等では露出していない印象。果たして。

赤坂の飲み屋街の中に存在する店の構えは、小奇麗な雰囲気。カウンター席のみだが。
閉店間際だったが、ほぼ満席の入り。なかなかの人気のようだ。

メニュー構成としては、あごだし醤油、鶏塩、つけ麺の3本柱らしい。
最近、鶏をメインに持ってくる店は多いが、「あごだし醤油」を推す店は珍しい。
当然、あごだし醤油を注文。が、まわりを見渡すと、鶏塩とつけ麺を注文する人ばかり。
「あごだし」という聞きなれない食材に逡巡する人が多いのだろうか。
かの芹沢達也も、自らの技術の粋をつぎ込んだラーメンがマスに理解されないことに苦悩したが、そういったことがここでも起きているのだろうか。

ほどなくして着丼したラーメンは、驚くほどに、白濁している。これが醤油ラーメン?
が、それは極めて喜ばしいこと。食べてびっくり、しっかりとしたパンチがありながらも、あごだしがキリっとラーメンをまとめ上げている。
このラーメン、かなり高度なレベルに達している。
具材は、トロトロチャーシューとトロトロ味玉のオーソドックススタイル。
あごだしが世の中に認知されるようになるまで、そうは時間がかからないのかもしれない。
これは、そう確信させる、革新的ラーメンといえるだろう。

赤坂は飲み屋街でありながら、ことラーメンに関しては、古参が市場を独占するラーメン発展途上地域だったと認識しているが、こういった店が登場し、選択肢の幅が広がることは赤坂のユーティリティ向上に大きく寄与するだろう。

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鶏白湯を後日食べに行ったが、こちらのレベルも相当高い。
霞ヶ関方面からの来客も多そうだ。この地区一のラーメン屋となる日も近い!?

  • 鶏白湯ラーメン
  • あごだし醤油ラーメン

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7位

煮干しそば 虎空 (京王堀之内 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2012/10訪問 2012/10/09

臭み・エグみをも包み込むThe・煮干ラーメン!

野猿街道二郎を目指すが、16:30には既に店じまいしており、近くにある、虚空へ転進。
二郎からはわずか、5~10分程度の距離にある。
小奇麗な店内は、客で賑わう。ほぼ満席の入り。
注文は、味玉ラーメン。

あまり期待していなかったのだが、一口目、強烈な煮干しの風味が脳天に衝撃を走らせる。
旨いッ!
若干、臭み・エグみと呼んでも差し支えないほどの強烈な風味なのだが、ぎりぎりセーフの程度にとどまっているあたり、かなり戦略的なラーメン作りをしているのだな、と感心させられる。麺創研かなでの煮干ラーメンにも近いものを感じるが、こちらの方がより風味は強く、味が濃厚。
大胆でいて、その見た目は整然としており、かなりお行儀がいい風貌。
味玉、穂先メンマ、カイワレ大根、チャーシューの調和も素敵。
かなり硬めに仕上げられたストレート麺とスープの調和もパーフェクト。麺硬め好きにはたまらない。

煮干というありふれた食材の旨味をここまで濃縮したラーメンはかつてなかったのではないか。
野猿二郎に隠れがちになる立地だが、名店はここにもある、そう叫びたくなるラーメンだ。

  • 味玉煮干そば

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8位

中華そば ムタヒロ 1号店 (国分寺 / ラーメン、つけ麺、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2012/06訪問 2012/06/18

煮干しの旨味が凝縮されたバラエティボックス!

日曜夜、念願の国分寺・ムタヒロへ。
以前20時頃に訪問した際には閉店していたので、19時ごろに訪問。
すると、ほぼ満席の入りで、10分程度待つことに。

注文は、ワハハ煮干特製そば。
煮干しを軸につけ麺や油そばも完備している他、鶏そばも用意。
ただ、店側のおすすめは、あくまで「煮干そば」のようだ。

店で注文して待つこと10分。ようやく着丼。
麺が太く、ゆで時間は長めのようだ。ただ、麺は太ちぢれ麺で、濃厚スープによく絡んでバランスが良い。
この辺りは、店主の牟田氏の修行元である凪に通じる。

スープは、煮干しベースだが、醤油の風味も生かしつつのバランス系。
決して、凪のように、「煮干しが嫌いな方はご遠慮ください。」という味ではない。苦みはほぼゼロ。
が、スッキリ系かと言われるとそうでもなく、「背脂」を入れており、ある意味では背脂煮干。濃厚で十分な食べ応え。
その一方で、ネギ・ノリ・草のトッピングは「あっさり」に舵をきっており、煮干しという船の中でバラエティある食材がにぎやかに丼を盛り上げる。
これぞ旨味のバラエティボックス。

太ちぢれ麺のボリュームと煮干しベースのしっかりしたスープで、もうお腹と心は一杯。
その上に、畳み掛けるようにチャーシューや味玉もたっぷりトロトロで、満足感をダメ押し。
現在食べログ上でかなりの好評を得ている店だが、その評価に値する味の店だという印象を受けた。

西東京にはまだまだ未開拓の名店があるものだ。
西東京の開拓は今夏のテーマの一つになるだろう。


  • ワハハ煮干特製そば

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9位

麺処 夏海 (赤羽、赤羽岩淵 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2012/06訪問 2012/06/10

ほん田の真の後継者!

休日夜、バイクを飛ばして赤羽へ。赤羽といえばラーメン激戦区として有名だが、今まで微妙な遠さから敬遠していた。が、実際には、バイクで40分程度だったので、意外にも近く、今後深堀りをしていく予定。

さて、目的は、ほん田のネクストブランド店・夏海。
21時頃に着くと、3人の行列。すでに名が知れ渡っているのだろうか。
メニュー構成は、醤油・塩・煮干豚骨ラーメン、つけ麺の4種類。
かなり悩んだが、レビュー上で評価の高かったつけ麺を注文。

店員は、HND(ほん田)Tシャツを着ており、概ね若い人が多い。
注文の取り方に慣れていない新人らしき店員も。

つけ麺の味は、めちゃ×2旨い。
動物系が前面に出た超濃厚つけ汁。一燈や風雲児に近い。鶏と豚骨両方使っているのだろうか。
麺はツルツルもちもち。
そして、最大の特徴は3種類の部位を使った肉。特に半生風の豚はかなりの美味。
このあたりも、一燈の手法を彷彿とさせる。
こうなると、スープ割後のスープの旨さは確約されている。
スープを飲み干したのはいつ振りだろう。それほどまでに旨い。

ほん田といえば、東十条の名店だが、東京駅ラーメンストリートに出店したセカンドブランドは酷い出来になっていることはあまりにも有名。
その失敗を取り返すべく、東十条の隣駅である赤羽に出店した本店は、ほん田の良さを上手く引き継ぎつつ、少しずつ改良を加えていっている印象。今度は、醤油か煮干豚骨ラーメンを食べてみたい。

  • 特製つけ麺

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10位

創麺業 磯部水産 (吉祥寺 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/12訪問 2012/12/24

名店は限定メニューも旨い!

月曜日の祝日、そういえば、月曜日のみ営業の店があったな、、、と磯部水産(楽々)を思い出し、駆けつける。
祝日は、通し営業とのことで、ゆったりと15時ごろに着いても大丈夫。ありがたい。

磯部水産には過去2回ほど訪問したことがあるが、いずれもスープ切れでフラれていた(21時頃でアウト)ため、今回が念願の初入店。
そして、それが今日、12月24日。限定メニューは、クリスマス麺!

個人的にも、クリスマスに限定ラーメンの発掘というのが習慣化してきているな。。。(ちなみに、去年は覆麺。)
と、感慨に耽っていると、前の客が券売機前でやたら長考している。で、、、結局レギュラーメニューのつけ麺を注文。
この日に訪問してクリスマス麺を注文せずつけ麺、、、だと、、クリスマスという商業的ムーブメントに決して浮かれないという高い気概を持つ頑固者め。。。が、そんな輩に惑わされることなく、私は、臆面もなく、クリスマス麺と卵かけ御飯を注文。
待ち時間は最短。なぜなら、店側もクリスマス麺を注文されることを前提に準備しているから。

ラーメンの風貌は極めてシンプル。麺とスープとチキン、以上。
スープは、洋風スープ。美味。
洋食に明るくない私としては、何スープかはわからないが、旨いものは旨い。ただ、普通のラーメンとは全く異なるものといってよい。
それでも、料理の基礎がしっかりしているのだろう、洋風にアレンジしてもちゃんと「旨いラーメン」になっている。
チキンは普通に旨い。肉がたっぷり。脂もたっぷり。
これが800円とは、安い。
レギュラーメニューの卵かけ御飯も、洋風スープでひたひたにして食べると、洋風リゾットのようになり、これまた美味。

限定麺の醍醐味、それは、何が飛び出すかわからないワクワク感。
週一の実験場が偶然クリスマスと重なった今日、私はクリスマスとラーメンの止揚の極致を目撃した。

  • 限定麺(クリスマス麺)+卵かけ御飯

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