レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/03訪問 2015/05/11
(2008年9月)
2年振りのレビューですが、年に2回のペースでコンスタントにお邪魔しています。以前は貸切状態になることもしばしばで、先行きを勝手に心配していたものですが、本サイトの評判が功を奏してか、いまではけっこう予約が取りづらいお店となったようで、嬉しいやら寂しいやら複雑な気分です。
今回も京都観光の最後に立ち寄りました。形式が少々変わり、前菜+スープ+メインを基本として、前菜をもう1品チョイスできるというもの。ランチの基本料金が2500円で前菜の追加、プラス料金のものを頼んでも1人5000円もあれば十分満足という極めて良心的な価格です。どのお皿も相変わらず完成度が高く、シェフの情熱がひしひしと伝わってきます。
特に瞬間燻製にしたサーモンとフルーツの取り合わせが絶妙!和洋中通じて、こんなにおいしいものをいただいたことがあったろうかと本気で思えるほど、すばらしいものでした。
だいたい、京都にはオンシーズンを避けて(単に宿が取れない)、9月とか2月に訪れるのが最近の習わしになっていますが、年内にもう一度行きたいと心の底から思ってしまいます。
(2006年9月)
このお店のいちばんの魅力はシェフとマダムの温かいおもてなし。
無口なれど、料理に対する情熱がいつもお皿から感じられるシェフ。笑顔を絶やさずアットホームなサービスにいつもほっこりさせられるマダム。このお二人が互いに協力・信頼し合ってお店を切り盛りしていう雰囲気がそこかしこに感じられ、何とも微笑ましく映ります。
いわゆる高級食材の類はありませんが、どのお皿も、おもわず「おいしぃー」と声が出てしまうほど洗練されたもの。また、最後までしっかりいただいても、胃にもたれず、かといって物足りないということも全くない。チーズも柔硬取り揃えており、いつも大満足です。
お店のデザインは私のお気に入りのモダンテイスト。メインの黒板が浮かび上がるライティングはなかなかの雰囲気を醸し出しています。
京都に2泊3日で行くと、ここが京都旅行のフィナーレを飾るのというのがここ数年来の「お約束」。旅の終わりにはいつも寂しさが付きまとうものですが、お二人が仲良く働いている姿を拝見し、自分も「明日からまた頑張ろう!」そんな気にさせてくれる、大切なお店です。
2位
6回
2023/03訪問 2023/05/04
(2008年9月)
ワンシーズンに1度とまでは言わなくとも、せめて年に最低2回は行きたい!と年頭に抱負を語って(実は独り言)みたものの、なかなか京都行きのチャンスに恵まれず、9月になってようやく京都に行くことに!
あぁ、それにしても新幹線とは何て便利な乗り物でしょうか。3時まで都心のオフィスであくせく働いてた私が、6時にはここのカウンターに座ることができるなんて!
馴染んだ風景の中、いつもの手書きのメニューを眺めるだけで、なぜか目頭が熱くなってしまう。
今回はいきなりかけつけたせいか久々にビールからスタート! いいですね、大瓶。「ビール飲んだー」という気分になります。
とり貝のお造りを皮切りに、今回も「私の中の定番」をたっぷり堪能。合間にいただく小松菜の出汁の暖かさ、鮒寿司と立山のコラボ等、いつもの味ながら年のせいか泣けてくるほど美味しい!
9月は「食材の谷間」と大将はいつも遠慮がちにおっしゃいますが、なかなかどうして、今回も美味しいものを存分に楽しませていただきました。
唯一心のこり(細川たかし)があるとすれば、いつもの「とこぶし君」がなかったこと。
年内にもう一度訪れたい!という気を強く持ってお店を後にしました。
(2007年12月)
かれこれ10年近く愛用しています。北山駅徒歩6分程度と中心部からは外れていますが、京都に来てこのお店を外したことはいまだかつてありません。
店内はいたって普通の小料理屋の佇まい、大将は見た目気難しい感じ、たまにヘルプで来る奥様も仕方なくカウンターに立ってるみたいなところがあって、それがこのお店の評価に繋がらない原因といえなくもないのですが、私などは、カウンター越しに彼の無駄のない動きを眺めているだけで感動すら覚えてしまいます。
サービス、雰囲気が3点台なのに、なぜ総合評価が4.5点なのかと訝る方をいらっしゃるかもしれませんが、それだけ料理が美味しいということ。
あまりの美味しさにカウンターで涙ぐんでしまうこともしばしば・・・。
さあ!今日は何にしようかなと、お造りから鮨に至る美味しそうな品書きをカウンターに座って眺めるのが至福の時間です。
京都来訪の折には絶対ここに立ち寄ることにしているので、なかなかお店が増えず困ってしまいますが、このお店に通うことは止められそうにありませんね。
3位
2回
2018/03訪問 2018/03/25
<2013年12月>
以下は、田部六雄氏と彼の恋人の後輩の美味求子嬢の会話(フィクション)です。
求子(以下B)「きゃー、ひさびさのグランメゾン。高まるわぁ~。あら、キャビアのカクテルが3000円だって。えー、すごーい」
六雄(以下T)「それは、丸の数がひとつ違うよ。まだまだボーナスは出ないし、けふはサブールのコースで。い・い・ね(怒)。」
B:「やだー、六雄ったら、ちょっとボケてみただけなのに、真面になっちゃってぇーー。
うん、私ここのオマールちゃんも大好きだから、いいよーん、サブールで(^^)」
T:「伝統の中に新しさもあり、その中で・・・・・」
B:「やだー、六雄ったら、何ぶつぶつ言ってるの。あら、今日のお歴々も紳士淑女の方たちばかり。
ねえねえ、私たちってなんだかいつも浮いてないかしら??」
T:「ああ、君がもう少しお淑やかでいてくれればずいぶん違うと思うんだけど・・・・」
B:「えへへ、それにしても、ここは料理やワインはもちろんだけど、サービスが素晴らしいのよねー」
T:「というと?」
B:「うーーん、なんていうかーー、こちらの質問に的確に答えてくれるのはもちろんなんだけど、
たまにしか来れないのに前回頼んだワインなんかもきちんと覚えててくれたりとかー、
そういうちょっとしたところが嬉しいのよね。あと、『最近のマイブームは何ですか?』とか、
フレンドリーに聞いてくれたり。
そういうのってとてもリラックスできるじゃない。かといって、私たち二人の世界を邪魔しないとか、
基本的なところはしっかり押さえてるし・・・・。」
T:「ふーん、君がそんなところまで細かくチェックしてるとは思わなかったよ」
B:「ひどーい、いつもお店でキャーキャー言ってるだけだと思ってたの!?」
T:「・・・・・・」
B:「でも、一見当たり前のことができないサービスマンっているのよねーーー。
この前なんか、とあるお店でとあるメートルさんがデザートの合間に長々と話し込んじゃって。
紅茶は冷めちゃうし、トイレを我慢してたら気が遠くなりそうになるしで、ちょ~大変だったのよ。
こちらが作り笑いを浮かべてることすら気が付かないで、つまらない話をこれでもかと・・・・。
まあ、お客として大事にしてくれるのはわかるんだけど、『君は私の友達なの?』『は?』って感じ。
最後の方なんか、『私はあんたとしゃべりに来たんじゃないわよ!』って言うのを堪えるのに必死だったわ。
六雄なんか、途中から完全に蚊帳の外になっちゃって、居眠りしてたけど。」
T:「あー、そんなこともあったね。あんまりよく覚えてないけれど。」
B:「六雄は、その辺が鈍いというか寛容というか・・・。でもそれがあなたのよさでもあるんだけど」
T:「で、それってどこのお店だっけ?」
B:「まあいいじゃない。ここでの食事を楽しみましょうよ」
T:「う、うん。そうだね」(続く)
<2011年12月>
昨年同様、やっぱり年末には訪れなくては収まりがつきません。
今回も悩んだ挙句、やっぱりアラカルト。あー、それにしてもこちらのランチのコースってとってもお得。
二人でコースを頼むだけなら、2万円でおつりが来るって、どういうことでしょうか??
それはそれで大変素晴らしいことですが、今回も誘惑に負けてアラカルト。
組み立ての中心は、もちろん海亀のスープ!
それからメインのお皿、前菜とチョイスが進みます。
本日の2皿はいずれも旬のメニューからで、冬の海の幸とシャラン鴨。
いずれも何回かリピートしているお皿ですが、このシーズンにぴったりの濃厚な味わいに惹かれてしまいます。
ワインのセレクトはいつも通りボルドーの赤。熟成が進んで高貴な香りを放つ逸品とサルミソースのマリアージュは
お約束の桃源郷であります。
お会計は辛うじて5桁台をキープ(涙)。
今年の〆にふさわしいお食事でありました。
<2011年8月>(Special Edition)
いつもこのお店をべた褒めのワタクシが一つだけ、自らの戒めにしていることがあります。はて、それは何か?
それは・・・、食前酒は絶対プレステージシャンパーニュをオーダーしない!・・・ということであります(ケチ?)
高揚感のままにプレステージを頼むと、エレ○ージュやアル○ニもびっくりの値付けで、お会計で泣く羽目になります。
さて、今宵はえりすぐりのシャンパーニュをグラスでいただけるというまたとないスペシャルな夕べ。
当然ワタクシは尻込みをしていたのですが、どうしても行きたい(と画策する)連れの一言、「あら、こういう企画のときは飲み放題になると思うわ。」であっさり陥落(><)
でも、甘い期待は見事に裏切られることに・・・。銘柄ごとに用意さえたグラスは飲み終わると丁重に下げられ、二度と同じものがテーブルに上ることはないのでアリマシタ(当たり前か・・・)
しかも、「普段あまり飲む機会がない極上のシャンパーニュ」というふれこみだったので、ボ◎ンジェのキュ○フ△ンセーズとか、サ○ンとか、百歩譲って、ア○リジ△ーのフ○ド○○△とかを想像していたのですが、いわゆる準一級クラスが勢ぞろいしてあらびっくり。割とどれもさっぱり系で、「?」な感じでした。(ここに着く前にシュ○スタンスを2、3杯飲んできたから余計そう感じたのかも)
料理はマリアージュを考慮し、肉料理は一切なしでしたが、オマール海老をはじめ、とてもよかったです。
しっかりしたパソコンが一台買えるお会計は相変わらずでしたが、いつもとはなんとなく違う印象でした。次回に飲むボルドーワインをぼちぼち考えてみたくなりました。
今回はSpecial Editionなので総合点数は据え置きですぅ。
<2010年12月>
冬にアピに行かないでどこに行く・・・? というわけで今年もいよいよ大詰め、満を持して行ってまいりました。
今回は当然(?)ディナー。前回カルトにしてお会計も吹っ飛んで(?)しまった反省から、今回は真ん中のコース。で、メインはもちろん、「鴨ちゃんのローストwithサルミソース」 このお皿にボルドーの銘酒を合わせるのが至福のひととき。
その前のオマール海老もよろしゅうございました。それにしても順調に進んでたのですが、デセールのタルトタタンが超農耕で、これでぱったり手が止まってしまい、プチフールまでたどり着けずバッタリ・・・・。
この日は個室までカップル満載とのことで、皆様平均3.5-4.0H(推定)のディナーを思い思いに楽しんでおられました。
はー、私の中では国内最高のグランメゾンであります。また、来年!
<2010年9月>
久々の再訪。本来、春先、真夏、そして晩秋という感じで来れれば理想的!だったのですが、なにやらかにたらで、ずるずるとしてたらずいぶんとご無沙汰になってしまいました。
今回も十分にメニューを事前学習。学べば学ぶほど、カルトに心は傾いてしまいます♪
(前菜:蝦夷鹿肉のコンフィ)
前菜メニューのしんがりで、ややもすると見落としてしまうところ、なぜか目に飛び込んだ一皿。
どーしても僕を食べてーとメニューがアピール(しているように思えた)、そうか、それでは、海亀くん残念ながら次回会いましょうということで、今回はえぞじか君を思い切ってオーダー。
運ばれてきたときは、あー、前菜というよりメインな感じ? と思いつついただきましたが、鹿肉の香ばしさ、付け合せのフルーツ(洋梨、パイナップル、無花果)の甘みがキャラメルソースと絡み合い、気分は桃源郷(?)。
素材の組み合わせもさることながら、フルーツが三種類というところがなんとも贅沢。
このお皿にしてよかった!と心から思えるいきなりガツンの逸品でした。
(主菜:仔鳩のロティ)
前菜ですっかりノックアウトされたので、あまり覚えていませんが(メモリー容量は一皿が限界?)、ジューシーな鳩とアピちゃんらしいしっかりソース、これに熟成したボルドーワインのマリアージュが至福のひととき(うっとり・・・)。
さて、この日のランチも結構な賑わい。それにしても、このゆったり感、リラックス気分はどこから来るのか?そういえば、先日オーハラを訪れたときも似たような気分になりました。そこで気がついた共通点は後方に人がいないこと! ロオジエのように人が後ろにいると見られているような気になって少々落ち着かないこともしばしば。自意識過剰なのかなー・・・・(-_-)。
<2009年12月>
今年は、3回訪れる機会に恵まれましたが、いずれも印象深いものでした。で、3回目の今回は、お昼の来訪。ここに来るのが楽しみで仕方がないワタクシは数日前からHPでメニューをチェック!いろいろ事前に悩みつつ、やっぱり時節柄ジビエが食べたーい、ということで、当日のお勧めも踏まえ、今回はカルトでお願いすることになりました。
それにしても、クリスマス近くということでいつもよりぐっと多いゲストの数。お店に尋ねたところ、年内は(おかげさまで)予約でいっぱいとのこと。あー、そうでしょう、だって、ここ、おいしいから! そもそも冬にアピちゃんに来なくてどこに行くのぉ~・・・・という感じ(^^)。
最初のお皿は、「フォアグラと茸のソテーを入れた筑波栗のスープ」、この季節ならではの森の恵み豊かな味わいに、トッピングのトリュフがよく調和します。
で、そうこうしている間にも向かいの海亀のスープもちらちらと気になり、思い余ってお皿を交換。海亀のコラーゲンたっぷり、かつ、澄んだお味にしばし言葉を失ってしまいました。
お魚は「白子と貝のブランケット」。このお店らしい濃厚な味わいで、赤ワインがすーっとススみます♪
さて、本日のメインは、さんざん悩んだ挙句、今年最初に頼んだのと同様、「鴨ちゃんのローストwithサルミソース」としました。濃厚なソースと味わい深い鴨に合わせるのはもちろんボルドーワイン! 素敵なマリアージュの悦びが五感を包みます。でも、同じ鴨でも、お向かいの「シャンピニオン??」も見てるだけで、ふわーっと茸と鴨が交じり合った素敵な香りが・・・、ということで、こちらもたまらず交換。・・・というわけで、本日は、いろいろなお皿を楽しめました。
その後のデセールもカルトメニューらしく、しっかり楽しめたことは言うまでもありません♪
一年の最初と締めくくりに、訪れることができたことに感謝。
来年もいい年になりますように・・・・・。
<2009年1月>
ようやく念願かなって初ディナー(!)しかも、これが今年の初レストランということで、「こいつは春から~」の気分。
体験済みのランチと違い勝手がわからなくてまごつくといけないと思い、HPでちょっぴりメニューを予習。これが、けっこう当日の精神安定上よろしいようで、メニュー選びも落ち着いて。まったくいい世の中になりました(^^)。
やはり、お値段的にはワンランクアップするもののフロマージュまでいただける中間のコースSAVEURをチョイス。お供のワインは、予習のとおり、メインとの相性を考慮し、またまたボルドー。
前菜のフォアグラのムースはこのお店にしては柔らかい感じなれど、主張はしっかりの一皿。
お魚は、普段あまりチョイスしないオマール海老・・・・、実は、これしか選択の余地がないのでしたが、これがまた、タラバ蟹と間違えるほどに濃厚な味わい、素材の良さを実感した一品。
さて、いよいよ本日のお目当ての狩猟真鴨のロースト、普段食べなれている鴨より薄くスライスしてあります。これは、薄くしないと散弾がきちんと取れないからだとのこと。最初はいつもの食感と違って戸惑いますが、まるでスルメイカ(?)のように噛めば噛むほど濃厚な味が口の中に広がり、赤ワインと合わせると天にも昇る心地よさ。
フロマージュはフランスものに限らず、イギリス、日本など、幅広い品揃えで楽しませていただきました。
この間の至福のひとときをしっかりサポートするワインもただただ素晴らしいの一言。
昨年当店でいただいた赤ワインはベストオブ~でしたが、今年もいきなりベスト候補に名乗りを上げたのでした。
この日にいただいたモノを超えるワインに果たして今年出会うことができるのか・・・・。wine_lifeは続きます。
<2008年5月>
前回訪れた際にディナーでの再訪を誓って早1年。寒い時期、ジビエにボルドーの古酒をマリアージュして・・・などと夢は大きく膨らんでいましたが、またまたランチでの来訪となりました。
フロマージュまで楽しむことを念頭に前菜+メインの2品のコースをチョイス。シャンパーニュもとことん楽しみたいということで、グラスではなく、デミをオーダー。赤ワインは、迷わずボルドーを。
アミューズ(ビシソワーズ)後の前菜は北海道産有機栽培のレタスとアスパラのサラダ。レタスのすばらしい食感とアスパラとトマトの濃厚な味わいが印象的。普通の食材なれど、素材がいいとシンプルなサラダでもこんなに美味しいの!という一皿。
メインディッシュはオーストラリア産仔羊の腿肉のローストのレンズ豆添え。最近いただいたメインの中では出色の味わい。肉の旨みが余すところなく伝わってきます。
その後、フロマージュ~甘口ワイン~デザートまで、存分に楽しむことができました。
そうそう、最初から添えられえていたオリーブもとてもジューシーかつ深い味わい。(こんなに美味しいオリーブは、そうお目にかかれるものではありません。)
人によっては、ここの料理は、古臭いの一言で片付けられてしまうこともしばしば。確かに、食感を軽めに仕立て、プレゼンテーションに重きを置くような今風フレンチと一線を画すところはありますが、素材の良さがきちんと伝わってくる一皿一皿はむしろ新鮮に思えるばかりか感動すらおぼえます。
<2007年6月>
1年を振り返り、「なんとか」オブザイヤーをあれこれ考えるのが好きなワタクシ。
でもって、レストラン・オブ~は、迷わずアピちゃん(愛情を込めていつもそう呼んでいます)に決定!
今年は幸運にも2回訪れる機会に恵まれましたが、テイストは今風フレンチとは一線を画したもの。赤ワインをいかに楽しんでもらえるかを考えて料理を作るというシェフの言葉通り、各皿の重厚なソースは食材に負けず劣らずワインの良き伴侶です。
ワインリストは、量質共、私の知る限り、3本の指に入る素晴らしいもの。あのリストの存在を知ると、いてもたってもいられず、毎月でもお店に通いたくなってしまうワイン好きは私だけでしょうか?
それに加え、エントランス、素敵な調度品の数々、落ち着いた個室の佇まいなど、五感全体で素敵なひと時を楽しめることができる数少ない場所だと思います。
来年は是非、ディナーに行ってみたい。できれば素敵な記念日に・・・。
4位
1回
2013/05訪問 2013/08/17
(2013年5月)
以下は、田部六雄氏と彼の恋人の美味求子嬢の会話(フィクション)です。
(求子(以下B))「久しぶりだね~、六雄。今日はどんなごちそうしてくれるのかな?」
(六雄(以下T))「ここはアロマフレスカから独立した気鋭の料理人のお店。きめの細かいサービスはないけども
その分お値段はリーズナブルで、しっかりとしたイタリアンを愉しめるということで評判なんだ。」
B「さすが六雄!リサーチにぬかりないわ」
T「メニューは日替わりのアラカルト。テーブル上に予めセットされていて見やすいよね。」
B「ほんとだー。う~ん、どれもおいしそうで迷っちゃうね~。」
T「前菜2品、パスタ1品、メイン1品で、それぞれシェアしてもらうくらいでちょうどいいと思うよ。」
B「へー、私今日はメインはオマール海老の気分だわ。あと花ズッキーニが食べたーい。六雄は?」
T「僕は・・・・、あれ?」
B「どしたの?」
T「いや、以前より値段が上がっているやうな・・・。」
B「へー、そうなんだー。十分お得プライスだと思うけどなー。気にしない気にしない♪」
T「・・・・。じゃあ僕は鮎と、生しらす(カラスミ入り)のパスタだね。しかし求子はいつも高いものを頼むね。」(※1)
B「えへへ、でもこれがおいしそうに見えたんだもーん。名は体を表す。自分の名前に忠実にオーダーしているだけだよ。」
T「じゃあ、ワインは・・・。あれ?あれれれ??」
B「またまたどうしたの?」
T「いや、以前より値段が上がっているね。」(※2)
B「ふーん、でもマックス12Kでしょ、気にしない気にしない♪」
T「・・・・。じゃあ、今日は料理に合わせてこちらの白で。」「うーーん、そうか!わかったぞ!」
B「ん?」
T「いや、(小声で)あそこにサービスの女性がいるだろ。」
B「うん」
T「彼女は前に来たときはいなかったんだ。ここからは僕の想像だけど、彼女の人件費見合いで値上がりしてるんじゃないかと・・・・」
B「えー、いいじゃない、サービスがよくなるんだったら、多少の価格アップなんて。」
T「まあ、それはそうかもしれないけど、抜群のコスパがここのウリだったわけで、その点は完全にトーンダウンだね。」
B「やだー、六雄ったら。真剣になっちゃって、経営コンサルタントみたい」
T「だって、これは由々しき問題だよ。それに多少の価格アップっていうけれど、ワインなんて約2割UPだよ!
消費税だって3%上げようとするだけで、しかも景気条項付きでもこれだけの大騒ぎなのに」
B「え? もう? で、ドルチェは料金に含まれてたっけ??」
T「いや、景気条項の話。ケーキセットじゃないんだから、まったく・・・。で、そもそも、消費税がだね・・・・」
B「やだー、六雄ったら。消費税がどうしたとか景気がどうのとか、まるで黒田総裁みたい。
料理はどれもおいしかったし、私はこの店気に入ったよ。それは、そうとさ・・・」
T「え? 何だよ?」
B「以前も来たことあるって言ったけど、私、ここ初めてだよ。六雄は誰と来たの??
はっ、もしかして受付の平下(たいらげ)ちゃん??」
T「ま、まさか、そんなわけないよ」
B「えー、怪しい怪しい・・・・、彼女、六雄に気があるみたいだし、心配だわ。
それに彼女、受付嬢の割に地味ぃーな感じで見ててイライラするの。」
T「いや、実は具留目さん(※3)の栄転祝いに二人で来たんだよ。
彼とは、君との件でいろいろ誤解もあったけど、実は僕たちのことを心配してくれてたんだ。そんな上司にお礼をしたくてね」
B「へーそうだったんだ(遠い目)」
T「それにさ、求子」
B「えっ?」
T「僕はお前一筋なんだ。君を差し置いて他の女性と二人で食事なんてありえないよ。わかるだろ。」
B「うん、わかった。そうだよね、私たち結婚するんだものね。今度は、うちの両親にも会ってね」
T「ああ、そうだね・・・・」
(・・・・田部氏の気のない返事が気になりつつ、続く)
(※1)お皿によってはプラス料金が発生するものもあるが、総じて500~1000円程度のレンジに収まっており、リーズナブル。
(※2)約2000円のUPには驚きました。
(※3)かつての田部氏の上司(美味嬢とも交友関係有)で、2010年3月23日の登場を最後に九州に転勤(現福岡支店長)
(2011年9月)
こじんまり系のお店だと、シェフ(男性)とマダム(女性)というのがオーソドックスなところ、男性二人というのはちと珍しい。
でも、そのお二人がアロマフレスカOBということで行く前から期待度二重丸、いえ、三重丸でした。
お皿の中身については皆様、コメントのとおりで、言うことありません。
違う角度からこのお店の特徴を思いつくままいくつか挙げてみました。
①細かいサービスは一切なし。
狭い店内はお客で一杯。そんな中を2人で対応するわけで期待する方が無理というもの。
中盤からはワインも自分で注いでいました。
②お皿の説明もほとんどなし。
これも①と同じ理由でやむを得ないところですが、内容はいたってシンプルで全く気にならない。
むしろ、冗長な説明を省いたお皿出しには清々しささえ感じます。
③フィンガーボールもなし
けっこう直接手を使う料理も多いのですが、そんなときはおしぼりを替えてくれます。
後で、化粧室にあるイソップ(パークハイアット東京のアメニティ)で、しっかり手を洗いましょう。
④席によって空調の送風がかなり当たり寒い。
寒がりの彼女のポジション鳥は慎重に・・・。どうしても我慢できないときは自分のジャケット(又はストール)を
そっと肩に掛けてあげるのがジェントルマンの嗜みといえましょう(♪)
⑤厨房からいろんな香りが・・・
ドルチェをいただいているときも、オマールを焼く音とか香りとかが、バンバン伝わってきます。
(ライブ感溢れる空間)
⑥電話もじゃんじゃん!
予約の電話でしょうか。ひっきりなしです。
おいしい料理を供するために人件費その他なくてもいいと思われるものは思い切ってそぎ落とし、
お皿で直球勝負!というポリシーのようです。
ちなみにお会計はアロマフレスカの1/3程度。
素晴らしすぎます!
5位
1回
2011/10訪問 2013/08/17
本サイトでも人気沸騰の当店。ル・ジュー・ドゥ・ラシエットからのお客さん、はたまた、レビューに触発されて、足を運んだ方など、総じて高評価の連発!
ル・ジュー・ドゥ・ラシエットのリピーター(といっても3回程度、ホントのリピーターの方、すみません・・・・)としては、興味津々だったところ、年も改まりようやく訪問の機会が訪れました♪
青春時代に私の足元を彩った多田スポーツの並び、マルシェ・オー・ヴァン・ヤマダのお隣という、個人的には慣れ親しんだ立地。ま新しいビルのぴかぴか加減が、当店の勢いを感じます。
夜に訪れた今回は、コンパレゾンをオーダー。皆さんいろいろ詳しく書いていただいているのでレポートは敢えて省きますが、少量多皿というル・ジュー・ドゥ・ラシエット時代の流れを汲みつつも、同一の素材を2種類の調理方法で供するという新たな試みが感じられます。合間に入るキジと栗のブルーテはルジュード・・・以来のスペシャリテ。また、デザートの五郎島金時とショコラのパフェは、これだけでも食べにくる価値があると思えるほど素晴らしいものでした!
いつもは、ワインをグラス泡+フルボトル赤というふうにオーダーするのですが、今回はグラスワインのお任せでお願いしてみました。シャンパーニュに始まり、貴腐ワインまで、各メニューに合わせた、グラスワインがそれぞれ供されます。
各ワインは廉価なれど選び抜かれた良質のもので、料理との相性もぴったり。また、特筆すべきは、各ワインに合わせたワイングラスの素晴らしさ。それはあたかも、ロブマイヤーのフォルムを彷彿とさせ、飲み口はもちろんのこと、視覚的にも十分楽しませていただきました。
料理、ワイン、しかもグラスに至るまで満足!とあらば、今後も定期的に訪れるたい!と思いつつ、お店を後にいたしました。
7位
1回
2015/12訪問 2016/01/03
(2013年4月)
当初はご夫婦(シェフ&マダム)が力を合わせて一所懸命やってるこじんまりフレンチといった趣でしたが、
ワインのセレクションとサービスに少々物足りなさを感じていたのも事実。
ところが、新戦力(ソムリエ)の加入で、格段に改善されました(^^/)
メニューとは別に本日のおすすめのグラスワインを小さなボードにプレゼンするなど、
魅力度が大幅にUP。
料理の方も、冬のふぐ、春の蛤などの、和の食材をフレンチにアレンジしたり、
シェフ自ら産地に出向いてセレクトした食材をクローズアップしたりと、このお店の独自色みたいなものが
徐々に表れてきていて、ますます楽しめる一軒になりました。
新たな食材との出会いを期待しながら、再訪が待ち遠しいです。
(2011年10月)
おいしいものを供したいと意欲満々の若きシェフと多少不慣れな部分がありつつも、ご主人の片腕となりお店を盛り立てるマダム
こういうタイプのお店は実は私のツボなのです(^^)。
今やすっかりハイスコア店になった京都のコムシコムサ、今はクローズなれど捲土重来を期す(と聞いている)六本木のポワンドデパー、料理とマダムの佇まいがエレガントな白金のラシェリールなどなど・・・。
上記3店舗は、ご夫妻の世代が若干アパートなのに比して、当店は同世代とおぼしきところが私の中ではみょーに新鮮。
二人で力を合わせて!的な雰囲気がビシバシ伝わってきて、何か遥か昔に忘れてしまったものを思い出させてくれるやうな、ほんわかしたお店であります。
カルト一本のそれぞれのお皿はよく工夫されていて、期待通り。
でも、ワインがコスパを重視しすぎるあまり、ターゲットが拡散してしまってるのが惜しい! 試にトライしたニューワールドのグラスワインはボリューム感満点のメインに明らかに負けてしまってて、少々物足りない思いをいたしました。
実際、お話を伺ってみると、試行錯誤中の部分もあるようですが、今後、どんどん伸びて行ってほしい佳店につき、ささやかに応援していきたいと思います。
8位
1回
2014/09訪問 2014/12/20
(2011年8月)
すっかり足が遠のいてしまったアロマフレスカに変わり、3か月に一度は訪れるお店になりました。でも、訪れるのは勝手知ったる場所。
二の橋の交差点近くなんて、このお店に来なければ普段はほとんど通らないエリアだけに、ここに来ると「ああ、また帰ってきたんだなー」と。そんなわけで入店前から気分は高揚します。
夏場に訪れるのは今回が初めて。テラスを開け放ったせいか、広々とした空間が楽しめて、また、以前とは違う印象。
いつものようにスプマンテを片手にバーニャカウダをゆっくりと。
野菜は徐々に減ってはいくものの、前菜、パスタ、メインのそれぞれの付け合せにもなって、相当楽しめます。
今回のメインは和牛のビステッカをオーダーし、ちょっと昔にタイムスリップしたかのよう。
当然のように3か月後の予約を行ってお店を後にしました。
(2011年1月)銀座に移る前のアロマフレスカには規則正しく3ヶ月おきに訪れてたのに最近とんとご無沙汰。こちらのお店も前から気になっていたこともあり、満を持して行ってみました。
当時より少しゆったりした感のある店内ですが、テーブル、椅子などの調度品は昔のまま。特にここの椅子はすわり心地がとてもよく、料理と並んでとってもお気に入り♪
メニューは7500円のプリフィクス、チョイスの方法に多少の制約はあるものの、アロマフレスカに比べる相当なCPの高さ! ワインリストも同様に気軽にオーダーできるプライスのものがずらりで、思わずにんまり。カジュアルな中にも時間はゆっくり贅沢に流れてくれる、そんな懐かしい空間は健在。
サービス陣は以前と様変わりするも、何人かの方々は以前からの顔見知りというのもうれしい。
・・・とまあ、どうしても、いろいろアロマフレスカと比べてしまうものの、銀座とどちらに再訪するかと問われれば、原田シェフには申し訳ないけれど、今の気分は間違いなくこちら。
電話予約は相当骨が折れますが、また南麻布の当地で定期的にお世話になりそうです。
9位
1回
2011/11訪問 2013/05/26
(2011年6月)
ずっとレビュゥを書くのを抑えてきましたが、もう辛抱たまりません!
ランチがお値打ちなことは以前記載のとおりですが、ディナーも一層お値打ちでした。いわゆる凝ったお皿はなく、総じてビストロちっくな料理でありますが、ボリュームたっぷり、お味も価格見合いで考えれば全く問題ありません。
お隣の美術館は、先の震災で予定されてた催事が中止になったりと、なかなか大変そうですが、当店も美術館帰りの人々が有力な顧客となっていることから、美術館の不調の影響をモロに受けている様子。
この日もお客は当方以外にぱらぱら、といった感じで、非常に閑散としていました。
でも、CPは素晴らしく、雰囲気もよいお店なので、今後も是非応援したいと思います。
今までは、ワインリストに多少寂しさがありましたが、研究熱心なソムリエ氏がこつこつセレクトしてきた甲斐あって、昨今ワインリストはとても充実してきました。ワインリストのCPの高さも特筆モノ! 見習ってもらいたいお店の数々が脳裏をよぎります。
(2009年11月)当初目指していたお店にフラれ、急遽振替で訪れることになりました。横浜美術館の1階ということで、入る前は勝手にカフェっぽい感じを想像していましたが、ブラッスリーにふさわしい、きちんとした佇まい。サービスマンの中にはソムリエバッチが胸に光る方もいて、へー、と期待も膨らみます。
料理はプリフィクスですが、驚きなのはそのお値段。前菜+メインにお茶とデザートが付いて、なんと2000円台! はて、内容は?と少々不安がよぎります。特にオススメと勧められた海の幸サラダと、はまポークのグリルをチョイス。で、飲み物のメニュー、最初は喫茶店っぽい、1枚ものでしたが、おそるおそるお願いすると、薄いながらもきちんとしたリストが登場。価格的には可もなく不可もなくなれど、4,5千円台のものが層が厚く、お店の方向性と良心を感じます。今回は、お昼だったので、ちょっと迷いながらも、料理に合わせてしっかりめの白をセレクトし、さぁ、お皿が出てくるまで、しばし緊張(^^、)。
前菜の海の幸サラダ。2~3人前はあるかと思われる、けっこうなボリューム。たべてもたべてもなかなか減りませんが、なかなかのしっかりしたつくりで、たっぷり堪能。はまポークのグリルもボリュームたっぷり+焼き目がしっかりついた食べ応えある一皿。ワインも低価格なれど、ボリューム感たっぷりのニクイ奴。料理とのマリアージュもバッチリでぐびぐび進みます。
メニューをみたときは、リーズナブルな価格から、内容については、正直心配していたものの、前菜から驚きの連続で、しばしご機嫌なひとときを過ごすことができました。
MMのど真ん中で素敵なお店を偶然見つけ、シアワセ気分満点の昼下がりとなりました♪
10位
1回
2012/11訪問 2011/03/05
西麻布交差点から六本木通りを上り、西麻布郵便局のところを左折して狭い道へ。そこからてくてく歩いてほどなくしたところにある当店。
このちょっと(かなり)裏通りな感じがまずもってマル。
お世辞にもきれいとはいえない古いビルのエントランス。一昔前のビストロちっくな佇まい。フロアには段差がけっこうあって、テーブルの配置もけっこう立体的ではありますが、落ち着いた照明や店内に流れるどことなく落ち着いた雰囲気になぜか惹きつけられるものがあります。
料理はおまかせコース一本で、メインのみお好みをチョイスするスタイル。アミューズからデザートまで間にパスタを挟みつつ、8皿程度。どのお皿もエレガントさとしっかり感が渾然一体となった満足できる内容。そう、誤解をおそれずに言えば、トルナヴェントとサローネのいいところを合わせた感じ。
シェフ自らが、しばしばテーブルに足を運んでお皿の説明をしていただいたり、イルギオットーネ出身の気さくなソムリエールとのやりとりなど、なごみポイント多し。
少々難があるとすれば、レトロすぎるお手洗いの設備でしょうか。まわりのしつらえはいろいろ工夫されていますが。
今年は紅葉を見に行けなかった無念さもあってか、京都の常連2軒がツートップです。
アピ様と最後までベスト3の座を争い、惜しくも敗れたものの、New Comerでまさかの大健闘のフェリチェリーナ!
余計なものをそぎ落とし、ひたすら皿で勝負する姿勢に感動しました。
常連だったロオジエ、今年は予約ができなくて未訪のなかひがしは圏外となりました。
昨年同様メンバーチェンジは5軒ですが、その中にあってミュゼがベスト10を奪還したのは特筆モノ!
驚異的なコスパの良さでついつい横浜に足を運ばせてしまうニクイお店です。