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準一級なグラスの森
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最高なオマール海老
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蝦夷鹿肉のコンフィ
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オマール海老
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仔鳩のロティ
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前菜
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<2013年12月>
以下は、田部六雄氏と彼の恋人の後輩の美味求子嬢の会話(フィクション)です。
求子(以下B)「きゃー、ひさびさのグランメゾン。高まるわぁ~。あら、キャビアのカクテルが3000円だって。えー、すごーい」
六雄(以下T)「それは、丸の数がひとつ違うよ。まだまだボーナスは出ないし、けふはサブールのコースで。い・い・ね(怒)。」
B:「やだー、六雄ったら、ちょっとボケてみただけなのに、真面になっちゃってぇーー。
うん、私ここのオマールちゃんも大好きだから、いいよーん、サブールで(^^)」
T:「伝統の中に新しさもあり、その中で・・・・・」
B:「やだー、六雄ったら、何ぶつぶつ言ってるの。あら、今日のお歴々も紳士淑女の方たちばかり。
ねえねえ、私たちってなんだかいつも浮いてないかしら??」
T:「ああ、君がもう少しお淑やかでいてくれればずいぶん違うと思うんだけど・・・・」
B:「えへへ、それにしても、ここは料理やワインはもちろんだけど、サービスが素晴らしいのよねー」
T:「というと?」
B:「うーーん、なんていうかーー、こちらの質問に的確に答えてくれるのはもちろんなんだけど、
たまにしか来れないのに前回頼んだワインなんかもきちんと覚えててくれたりとかー、
そういうちょっとしたところが嬉しいのよね。あと、『最近のマイブームは何ですか?』とか、
フレンドリーに聞いてくれたり。
そういうのってとてもリラックスできるじゃない。かといって、私たち二人の世界を邪魔しないとか、
基本的なところはしっかり押さえてるし・・・・。」
T:「ふーん、君がそんなところまで細かくチェックしてるとは思わなかったよ」
B:「ひどーい、いつもお店でキャーキャー言ってるだけだと思ってたの!?」
T:「・・・・・・」
B:「でも、一見当たり前のことができないサービスマンっているのよねーーー。
この前なんか、とあるお店でとあるメートルさんがデザートの合間に長々と話し込んじゃって。
紅茶は冷めちゃうし、トイレを我慢してたら気が遠くなりそうになるしで、ちょ~大変だったのよ。
こちらが作り笑いを浮かべてることすら気が付かないで、つまらない話をこれでもかと・・・・。
まあ、お客として大事にしてくれるのはわかるんだけど、『君は私の友達なの?』『は?』って感じ。
最後の方なんか、『私はあんたとしゃべりに来たんじゃないわよ!』って言うのを堪えるのに必死だったわ。
六雄なんか、途中から完全に蚊帳の外になっちゃって、居眠りしてたけど。」
T:「あー、そんなこともあったね。あんまりよく覚えてないけれど。」
B:「六雄は、その辺が鈍いというか寛容というか・・・。でもそれがあなたのよさでもあるんだけど」
T:「で、それってどこのお店だっけ?」
B:「まあいいじゃない。ここでの食事を楽しみましょうよ」
T:「う、うん。そうだね」(続く)
<2011年12月>
昨年同様、やっぱり年末には訪れなくては収まりがつきません。
今回も悩んだ挙句、やっぱりアラカルト。あー、それにしてもこちらのランチのコースってとってもお得。
二人でコースを頼むだけなら、2万円でおつりが来るって、どういうことでしょうか??
それはそれで大変素晴らしいことですが、今回も誘惑に負けてアラカルト。
組み立ての中心は、もちろん海亀のスープ!
それからメインのお皿、前菜とチョイスが進みます。
本日の2皿はいずれも旬のメニューからで、冬の海の幸とシャラン鴨。
いずれも何回かリピートしているお皿ですが、このシーズンにぴったりの濃厚な味わいに惹かれてしまいます。
ワインのセレクトはいつも通りボルドーの赤。熟成が進んで高貴な香りを放つ逸品とサルミソースのマリアージュは
お約束の桃源郷であります。
お会計は辛うじて5桁台をキープ(涙)。
今年の〆にふさわしいお食事でありました。
<2011年8月>(Special Edition)
いつもこのお店をべた褒めのワタクシが一つだけ、自らの戒めにしていることがあります。はて、それは何か?
それは・・・、食前酒は絶対プレステージシャンパーニュをオーダーしない!・・・ということであります(ケチ?)
高揚感のままにプレステージを頼むと、エレ○ージュやアル○ニもびっくりの値付けで、お会計で泣く羽目になります。
さて、今宵はえりすぐりのシャンパーニュをグラスでいただけるというまたとないスペシャルな夕べ。
当然ワタクシは尻込みをしていたのですが、どうしても行きたい(と画策する)連れの一言、「あら、こういう企画のときは飲み放題になると思うわ。」であっさり陥落(><)
でも、甘い期待は見事に裏切られることに・・・。銘柄ごとに用意さえたグラスは飲み終わると丁重に下げられ、二度と同じものがテーブルに上ることはないのでアリマシタ(当たり前か・・・)
しかも、「普段あまり飲む機会がない極上のシャンパーニュ」というふれこみだったので、ボ◎ンジェのキュ○フ△ンセーズとか、サ○ンとか、百歩譲って、ア○リジ△ーのフ○ド○○△とかを想像していたのですが、いわゆる準一級クラスが勢ぞろいしてあらびっくり。割とどれもさっぱり系で、「?」な感じでした。(ここに着く前にシュ○スタンスを2、3杯飲んできたから余計そう感じたのかも)
料理はマリアージュを考慮し、肉料理は一切なしでしたが、オマール海老をはじめ、とてもよかったです。
しっかりしたパソコンが一台買えるお会計は相変わらずでしたが、いつもとはなんとなく違う印象でした。次回に飲むボルドーワインをぼちぼち考えてみたくなりました。
今回はSpecial Editionなので総合点数は据え置きですぅ。
<2010年12月>
冬にアピに行かないでどこに行く・・・? というわけで今年もいよいよ大詰め、満を持して行ってまいりました。
今回は当然(?)ディナー。前回カルトにしてお会計も吹っ飛んで(?)しまった反省から、今回は真ん中のコース。で、メインはもちろん、「鴨ちゃんのローストwithサルミソース」 このお皿にボルドーの銘酒を合わせるのが至福のひととき。
その前のオマール海老もよろしゅうございました。それにしても順調に進んでたのですが、デセールのタルトタタンが超農耕で、これでぱったり手が止まってしまい、プチフールまでたどり着けずバッタリ・・・・。
この日は個室までカップル満載とのことで、皆様平均3.5-4.0H(推定)のディナーを思い思いに楽しんでおられました。
はー、私の中では国内最高のグランメゾンであります。また、来年!
<2010年9月>
久々の再訪。本来、春先、真夏、そして晩秋という感じで来れれば理想的!だったのですが、なにやらかにたらで、ずるずるとしてたらずいぶんとご無沙汰になってしまいました。
今回も十分にメニューを事前学習。学べば学ぶほど、カルトに心は傾いてしまいます♪
(前菜:蝦夷鹿肉のコンフィ)
前菜メニューのしんがりで、ややもすると見落としてしまうところ、なぜか目に飛び込んだ一皿。
どーしても僕を食べてーとメニューがアピール(しているように思えた)、そうか、それでは、海亀くん残念ながら次回会いましょうということで、今回はえぞじか君を思い切ってオーダー。
運ばれてきたときは、あー、前菜というよりメインな感じ? と思いつついただきましたが、鹿肉の香ばしさ、付け合せのフルーツ(洋梨、パイナップル、無花果)の甘みがキャラメルソースと絡み合い、気分は桃源郷(?)。
素材の組み合わせもさることながら、フルーツが三種類というところがなんとも贅沢。
このお皿にしてよかった!と心から思えるいきなりガツンの逸品でした。
(主菜:仔鳩のロティ)
前菜ですっかりノックアウトされたので、あまり覚えていませんが(メモリー容量は一皿が限界?)、ジューシーな鳩とアピちゃんらしいしっかりソース、これに熟成したボルドーワインのマリアージュが至福のひととき(うっとり・・・)。
さて、この日のランチも結構な賑わい。それにしても、このゆったり感、リラックス気分はどこから来るのか?そういえば、先日オーハラを訪れたときも似たような気分になりました。そこで気がついた共通点は後方に人がいないこと! ロオジエのように人が後ろにいると見られているような気になって少々落ち着かないこともしばしば。自意識過剰なのかなー・・・・(-_-)。
<2009年12月>
今年は、3回訪れる機会に恵まれましたが、いずれも印象深いものでした。で、3回目の今回は、お昼の来訪。ここに来るのが楽しみで仕方がないワタクシは数日前からHPでメニューをチェック!いろいろ事前に悩みつつ、やっぱり時節柄ジビエが食べたーい、ということで、当日のお勧めも踏まえ、今回はカルトでお願いすることになりました。
それにしても、クリスマス近くということでいつもよりぐっと多いゲストの数。お店に尋ねたところ、年内は(おかげさまで)予約でいっぱいとのこと。あー、そうでしょう、だって、ここ、おいしいから! そもそも冬にアピちゃんに来なくてどこに行くのぉ~・・・・という感じ(^^)。
最初のお皿は、「フォアグラと茸のソテーを入れた筑波栗のスープ」、この季節ならではの森の恵み豊かな味わいに、トッピングのトリュフがよく調和します。
で、そうこうしている間にも向かいの海亀のスープもちらちらと気になり、思い余ってお皿を交換。海亀のコラーゲンたっぷり、かつ、澄んだお味にしばし言葉を失ってしまいました。
お魚は「白子と貝のブランケット」。このお店らしい濃厚な味わいで、赤ワインがすーっとススみます♪
さて、本日のメインは、さんざん悩んだ挙句、今年最初に頼んだのと同様、「鴨ちゃんのローストwithサルミソース」としました。濃厚なソースと味わい深い鴨に合わせるのはもちろんボルドーワイン! 素敵なマリアージュの悦びが五感を包みます。でも、同じ鴨でも、お向かいの「シャンピニオン??」も見てるだけで、ふわーっと茸と鴨が交じり合った素敵な香りが・・・、ということで、こちらもたまらず交換。・・・というわけで、本日は、いろいろなお皿を楽しめました。
その後のデセールもカルトメニューらしく、しっかり楽しめたことは言うまでもありません♪
一年の最初と締めくくりに、訪れることができたことに感謝。
来年もいい年になりますように・・・・・。
<2009年1月>
ようやく念願かなって初ディナー(!)しかも、これが今年の初レストランということで、「こいつは春から~」の気分。
体験済みのランチと違い勝手がわからなくてまごつくといけないと思い、HPでちょっぴりメニューを予習。これが、けっこう当日の精神安定上よろしいようで、メニュー選びも落ち着いて。まったくいい世の中になりました(^^)。
やはり、お値段的にはワンランクアップするもののフロマージュまでいただける中間のコースSAVEURをチョイス。お供のワインは、予習のとおり、メインとの相性を考慮し、またまたボルドー。
前菜のフォアグラのムースはこのお店にしては柔らかい感じなれど、主張はしっかりの一皿。
お魚は、普段あまりチョイスしないオマール海老・・・・、実は、これしか選択の余地がないのでしたが、これがまた、タラバ蟹と間違えるほどに濃厚な味わい、素材の良さを実感した一品。
さて、いよいよ本日のお目当ての狩猟真鴨のロースト、普段食べなれている鴨より薄くスライスしてあります。これは、薄くしないと散弾がきちんと取れないからだとのこと。最初はいつもの食感と違って戸惑いますが、まるでスルメイカ(?)のように噛めば噛むほど濃厚な味が口の中に広がり、赤ワインと合わせると天にも昇る心地よさ。
フロマージュはフランスものに限らず、イギリス、日本など、幅広い品揃えで楽しませていただきました。
この間の至福のひとときをしっかりサポートするワインもただただ素晴らしいの一言。
昨年当店でいただいた赤ワインはベストオブ~でしたが、今年もいきなりベスト候補に名乗りを上げたのでした。
この日にいただいたモノを超えるワインに果たして今年出会うことができるのか・・・・。wine_lifeは続きます。
<2008年5月>
前回訪れた際にディナーでの再訪を誓って早1年。寒い時期、ジビエにボルドーの古酒をマリアージュして・・・などと夢は大きく膨らんでいましたが、またまたランチでの来訪となりました。
フロマージュまで楽しむことを念頭に前菜+メインの2品のコースをチョイス。シャンパーニュもとことん楽しみたいということで、グラスではなく、デミをオーダー。赤ワインは、迷わずボルドーを。
アミューズ(ビシソワーズ)後の前菜は北海道産有機栽培のレタスとアスパラのサラダ。レタスのすばらしい食感とアスパラとトマトの濃厚な味わいが印象的。普通の食材なれど、素材がいいとシンプルなサラダでもこんなに美味しいの!という一皿。
メインディッシュはオーストラリア産仔羊の腿肉のローストのレンズ豆添え。最近いただいたメインの中では出色の味わい。肉の旨みが余すところなく伝わってきます。
その後、フロマージュ~甘口ワイン~デザートまで、存分に楽しむことができました。
そうそう、最初から添えられえていたオリーブもとてもジューシーかつ深い味わい。(こんなに美味しいオリーブは、そうお目にかかれるものではありません。)
人によっては、ここの料理は、古臭いの一言で片付けられてしまうこともしばしば。確かに、食感を軽めに仕立て、プレゼンテーションに重きを置くような今風フレンチと一線を画すところはありますが、素材の良さがきちんと伝わってくる一皿一皿はむしろ新鮮に思えるばかりか感動すらおぼえます。
<2007年6月>
1年を振り返り、「なんとか」オブザイヤーをあれこれ考えるのが好きなワタクシ。
でもって、レストラン・オブ~は、迷わずアピちゃん(愛情を込めていつもそう呼んでいます)に決定!
今年は幸運にも2回訪れる機会に恵まれましたが、テイストは今風フレンチとは一線を画したもの。赤ワインをいかに楽しんでもらえるかを考えて料理を作るというシェフの言葉通り、各皿の重厚なソースは食材に負けず劣らずワインの良き伴侶です。
ワインリストは、量質共、私の知る限り、3本の指に入る素晴らしいもの。あのリストの存在を知ると、いてもたってもいられず、毎月でもお店に通いたくなってしまうワイン好きは私だけでしょうか?
それに加え、エントランス、素敵な調度品の数々、落ち着いた個室の佇まいなど、五感全体で素敵なひと時を楽しめることができる数少ない場所だと思います。
来年は是非、ディナーに行ってみたい。できれば素敵な記念日に・・・。