この口コミは、johnbull2009さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
夜の点数:4.6
-
¥20,000~¥29,999 / 1人
-
-
料理・味 4.6
-
|サービス 4.6
-
|雰囲気 4.6
-
|CP 4.5
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味4.6
-
| サービス4.6
-
| 雰囲気4.6
-
| CP4.5
-
| 酒・ドリンク- ]
能登の海の恵みを体感!原理原則を究め、旨さを求める!! すし処めくみ@石川県野々市|246 Gourmet Street
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-48858340 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-48858340","content_type":"ReviewImage","content_id":48858340,"voted_flag":false,"count":1,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-48858343 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-48858343","content_type":"ReviewImage","content_id":48858343,"voted_flag":false,"count":1,"user_status":"","blocked":false}
2016/06/01 更新
2016年6月追記
ミシュランガイド富山石川版が発表になって、
めくみさんは2つ星!3つ星の寿司屋さんは
ないので、最高ランクの寿司屋認定ですね。
秋に蟹を食べに行こうと思っているけど、
予約取れるのか、、、心配です汗
山口さん、おめでとうございます!
-----------------------------
夜は金沢駅からタクシーで30分ほどにある野々市市へ.
住宅街の真ん中に浮かび上がる、すし処めくみ。
親方の山口尚亨(たかよし)さんは44歳。
石川県山中温泉生まれ。東京で「銀座ほかけ」などで9年修業の後、2002年11月に独立。
こだわりは魚の味を壊さない、海から近いところじゃないと出せない味を出す。
ということで、毎日能登半島の七尾漁港まで車を往復200キロ走らせて、
魚を知り尽くしたベテラン漁師から能登島、七尾湾の地物を買い付け、
ここでしか食べられないネタを提供。地産地消、日本の食文化の普及に取り組んだ
功績が評価され、農水省の第3回料理マスターズを受賞している。
店内は1枚板のカウンター7席。住宅街から想像もつかない凛とした空間だ。
この日も満席。写真は原則禁止。
夜はおまかせつまみから握りのコース。
シャリは宮崎県産のささしぐれ。(食べ味に優れる水稲うるち米、ササニシキの親種)
お米の輪郭はあるけど中は柔らかくを目指し、釜で炊いている。
酢は特醸優選(赤酢)に富士酢(白酢)をブレンドし、塩と砂糖でまろやかさを出している。
まずはつまみから
鱈白子(能登島) 少し温かく
赤イカ(長崎)
ヒラメ(能登島)2キロ 一晩寝かせて旨みを出す
赤西貝(能登島)
ボタンエビ(能登島)尻尾の部分
水蛸煮 塩分は0.3%でも、タコから旨み、塩気が出てしっかりとした味
喉黒焼物 脂が出ちゃうので二口で食べてと
毛蟹(能登島)
ボタンエビの頭 焼いて食べる。
カラスミ 炙って提供
印象的だったのは
ヒラメ:自ら生きているヒラメを神経締めして、アクチン、ミオシンのたんぱく質分解から
旨みのピークを論文などから探っている。塩締めの立て塩も厳密に1.8%のこだわり。
毛蟹:1人1パイ提供の毛蟹。毛蟹漁はしていないので鱈の網に引っ掛かったもので、
雌を厳選しているとのこと。
北海道はメス禁漁なのでなかなか食べられない。内子、外子、身を合わせて。
濃厚で複雑な甲殻類の旨味を感じる。
ここから握り
槍烏賊(能登島)
ボタンエビ(能登島) 身の上の方炙って
ムラサキウニ(はだて)7房乗せて盛り盛り
鰤背の方(長崎)寝かせて12日。あと5日くらい寝かせれると
鰤腹の方 寝かせて4日
メジマグロ(能登島) 12キロ、脂少なし 二晩寝かせて。
黒鮑(能登島)
穴子(対馬)
玉子焼 芝海老すり身で
サビカン
印象的だったのは
ボタンエビ:250メートルのところに生息しているものを厳選。
炙ることでもう一段深い甘さを引き出していた。
黒鮑:6時間から8時間蒸しあげる。千葉大から論文取り寄せて研究したそう。
切りつけた時の香りが立ち上り、4枚重ねだけど噛めばふわふわトロトロ。
塩も付けずに、鮑の旨さを100%受け止めることが出来る。
マグロ、ウニ、穴子など以外、8割~9割は地物で、
石川県の魚介を目いっぱい体感できる圧巻のコース。
塩分濃度や、たんぱく質分解など科学的データにこだわるけど
頭でっかちななわけでなく、経験してきたことにそのデータを使っていて、
山口さんしか出来ない仕事だなと、しみじみ感じた。
旨さを探るその探究心は計り知れない。自分はまだまだ発展途上という、山口さん。
その旨さの原理を究める姿勢に感服した夜だった。