1回
2021/04 訪問
唯一無二の体験を提供してくるコーヒーのコースがあるカフェ #グルメ #カフェ #コーヒ #グルメ好きな人と繋がりたい
2021/04/09 更新
ランキングと口コミで探せるグルメサイト
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
14時頃、2名で訪問しました。今回は、通常の利用ではなく、完全予約制のコーヒーのコース（税込3,850円）を体験しました。
南禅寺の参道の途中にあり、周辺観光もし易い立地です。建物は築100年を超える2層構造の伝統的な京町屋をリノベートしたものです。
敷地内の前面道路から正面に見えている位置に1棟と、そこから中庭を隔てて敷地の奥に手前に1棟の計2棟の町家が建っています。
手前の建物ではコーヒーにまつわるグッズが販売されていて、今回コースを頂いたのはこの棟の2階の予約専用室のカウンターです。
敷地を隔てた奥の棟ではカウンター越しコーヒーが次々と淹れられて、提供されています。
さて、予約専用室であるThe Loungeのカウンターから中庭を眺めると、立派な紅葉の木が目の前に現れます。季節が季節なら美しく色めく紅葉を楽しみながら、コーヒーを楽しむ…、そんな情景がイメージされます。
【頂いた料理】
★コーヒーとデザートのコース（税込3,850円）
選りすぐりの豆を使用し抽出方法を変えて提供する3種のコーヒーと季節のデザートをコースでお楽しみ頂けます。
①フィズ（FIZZ）
フィズとはスピリッツ（蒸留酒）を炭酸割にしたスタイルを指すことが多いですが、今回はなんとコーヒーの炭酸割を体験できます。
2種類のフィズから選択します。
一つはシーズナルカスカラフィズ、コーヒーの「実」（コーヒーチェリー）を煮出し、炭酸加えたドリンクです。
注目したいのはコーヒーの種（=豆）ではなく、「実」を使うところです。
コーヒーの実は繊維質が多く、食用に適さないのですが、乾燥させて煮出すことでお茶として楽しむことができ、コーヒー発祥の地と言われる、エチオピアやイエメンのコーヒーファームでは、古くから親しまれて来た飲み方とのことです。
もう一つはシーズナルコーヒーフィズ、こちらは豆から煮出した通常のコーヒーに炭酸を加えて作られます。
今回は「シーズナルコーヒーフィズ」を選択しました。
コーヒーの苦味と甘みに炭酸の爽やかさが加わり、さっぱりとした飲み心地です。
意外にコーヒーの味がしっかりしており、アレンジドリンクとしてベースとなるコーヒーとのバランスが崩れず、絶妙です。
②ネルドリップ＋抹茶寒天クリームぜんざい
まずはネルドリップから。
布のフィルターを使って目の前でドリップしてくれます。予め軽く蒸らした状態でサーブされ、そこから専用ポットでスタッフの方がドリップして頂けます。
蒸らしただけの状態で既に香りが…、ドリップするに連れて豆の中央部には奇麗なドームが出来ていきます。豆が新鮮で高品質なことが分かります。
そして当たり前ですが、素晴らしい香りでした。
そして、抹茶寒天クリームぜんざいですが、これも素晴らしいです。
あんこは京都の都松庵、抹茶は宇治のものが、そしてアイスクリームは北海道の美瑛町の美瑛牛乳が使われています。
抹茶の香りが素晴らしく、アイスクリームは絶品です。これは本当に食べて頂きたいメニューです。
③オージドリップ＋桜バターサンドクッキー
オージとは水出しコーヒー用のウォータードリッパーの製造販売をしている会社の名前になります。
なので、オージ社のウォータードリッパーで作った水出しコーヒーを「オージドリップ」と表記なさっているものと思います。
水出しの場合、コーヒー豆の成分を長い時間をかけてゆっくり抽出していきますので、その分コーヒーの香りと味がたっぷりと溶け出します。また、渋みや苦味が弱くさっぱり飲みやすいのが特徴になります。
まずは「オージドリップ」を一口、最初の印象は味わいは極めて濃厚ですが、後味がすっきりとしています。
これだけ濃厚なコーヒーをお湯出しで淹れようと思ったら、焙煎が強くしないとませんが、それでは嫌な焦げた香りが出てしまいます。
この濃厚さとすっきりさは水出しならではといったところでしょうか。
桜バターサンドクッキーは塩味が絶妙な加減で、仄かな桜の香りがアクセントになっています。これ、本当に美味しかったです。
【総評】
これほどこだわり抜いたコーヒーを様々な方法で提供してくれる店は他にないと感じます。デザートやクッキーの完成度も高く、非常に感動しました。
コーヒーが好きなら必ず訪問すべきお店です。可能ならコースを予約して下さい。唯一無二の体験ができるかと思います。
コーヒーの奥深さを教えてくれる素晴らしいお店でした。御馳走様でした。