4回
2012/05 訪問
1つ1つが旨く、それがハーモニーとなる
中々雰囲気含めて、「THIS IS 立ちそば」と言えるお店です。そば屋とは異なる立ちそばワールドに無ければならないものがすべてここに有ります。
朝飯抜きで健康診断。早速終わったので築地界隈で朝を食べたいと思って一番に浮かんだのがこちらの春菊天そば(350円)。駅にも近く大変便利。まずこれが立ちそばの基本。駅での電車待ちの間、ちょっとした時間の空きに瞬時に食べられるのがサラリーマンの立ちそばです。ちょっと雑然とした店内、券売機で春菊天そばを購入して、カウンターに置くとお姉さんから「そばをゆでるので少々お時間頂きます」・・・あれ時間かかるかも知れないと思いましたが、そんなの杞憂。すぐに出ないだけで細めのそばは1分ほどで出てきます。そんな時間も待てない人を相手にするのが立ちそば、その一声かけは大きなサービスです。
熱々でありながら、火傷するほどで無い温度も急いで食べる人たちへの配慮。天ぷらもサクサクよりも口どけの良い衣。春菊天の周りがゆっくりと解けて、真ん中はサクッと。時間が経つとそれも無くなりトロトロの衣と春菊。春菊はほんのりとした香りでそばと出汁の香りを邪魔せず、油を纏ったことにより甘味を感じます。
細麺のそばもシャキッとし、歯ごたえ抜群。腰が有りながらのど越しが良い。麺肌とその腰が噛みしめても呑みこんでもどちらの食べ方にも満足を与えます。
醤油の香りが出ながら、出汁はしっかりと香る。味はあくまでも醤油が脇役で節が主役。衣が溶けて混沌とした汁は油をほんのり浮かせてポタージュの様。そばの腰は後半でも失われません。
ラジオがかかった店内は一息の休憩所。そばの癒しは最高です。
2012/05/19 更新
久しぶりの春菊補給。こちらの凄さは温も冷も同じ値段。冷は手間と大根おろしとわさびが付くが、温は汁が多いから?冷の方が手間がかかるのにと思いながら、春菊天せいろ(440円)を注文です。
食券出して、蕎麦と言ったら茹で始め。まずは春菊天の小ぶりが二つ。温蕎麦とは変えています。蕎麦猪口に温サイズだと入らない配慮。流石です。そんなこんなで蕎麦は締められざるへ。頂いて立ち席へ。
ますば蕎麦に山葵を載せて、軽く汁へ。喉越し滑らかな此方のそば。冷の方が引き立ちます。山葵とネギと大根おろしを汁に溶いて。美味い。春菊を浸して、甘い春菊。出汁がしっかりしているので、蕎麦湯が無くても汁完食。
まだきっと値上げ続きますが、上がっても行きます。
ごちそうさまでした。