つきのわのプーさんさんが投稿した花海（東京/池袋）の口コミ詳細

以後、写真のみアップします。
真鯛のかぶと煮は、ちょっと甘めの味付けながら旨いです。
ばい貝のわたがねっとりと旨いなあと思えるようになりました。
この界隈で飲むなら、知っておいて損はないですよ。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
12年10月某日訪問

6月の終わりに鱧をいただきに訪れたっきりだったので、またしてもご無沙汰。
ここには書けないし写真も載せられないが、幾つかご好意に与った。

それにしても、刺身の鮮度の良さは相変わらず素晴らしい。
白魚の玉子とじなんていうのも、淡い味わいで、たまには乙なもの。
特筆すべきは、牡蠣フライ。何もつけずに食べたのだが、これが特に旨かった。
口にした途端、トロッととろける白子のような牡蠣の身の旨さと
ほんのりとした潮の薫りと衣の香ばしさが口に拡がり、鼻腔に抜けていく…
本日の〆として、文句なし。
日本酒も、いろいろとお勧めを出していただいた。

魚の脂も乗ってくる頃合だし、時期をみてまた顔を出すことにしよう。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
12年06月06日訪問


5月にも訪問したような気がするが．．．

さっぱりと白身の刺身を、と思って寄ったたのだが、この日はあえなく売り切れ。
代わりに鰹の刺身を。
お通しの何とか言う瓜が、パリパリと美味しい。
鰹は、身が濃く赤く、新鮮。
最後に鮎の塩焼きをいただく。

そろそろ鱧が出始めているが、まだ高いので、
月末あたりどうですか、との提案をいただく。
もうそんな季節か、と思いつつ、
月末に顔を出すことを約束し、店を出た。

* * * * * * * * * * * * * * * * * *
12年04月06日訪問


基本的に、ゆっくり腰を落ち着けて飲みたいとき、
つまり時間に余裕のあるときにしか訪問しないので、
なかなか寄ることができない。
でも、変わらず迎え入れてくれる。

本日は1件目だったため、ビールから。
長須鯨の刺身、ささ身の梅肉焼きと、私には珍しく、肉々しい感じでスタート。
刺身は臭みや水っぽさもを感じることなく、かつ肉らしさがあってよかった。
ささ身も、香ばしくて、ビールが進む。

若竹は、木の芽の主張する香りと、上品な出汁の香りと味わいの中で、
柔らかな姫竹の部分のシャクシャクした食感と淡い味わい。
ここはまさに、日本酒の出番。
口開けの田酒とともに、いただく。至福のひととき。

穴子の一夜干しも、身が厚くて結構旨かった。

ただ、本日は少々頼みすぎか（笑）
おなかも空いていたし、ビールも頼んでいるから、会計は6千円強。
でも、満足、満足。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
12年02月17日訪問


またまた3か月も経ってしまった。
新宿からの帰り、カワハギの刺身でもないかな、と思って訪問。
カワハギはあるにはあったが、鍋らしい。
珍しく小ぶりの間八が入っていたので、白身をやめて間八の刺身を。
これが切りつけた身が反り返るほど新鮮で、すごく旨かった。

いさきを塩焼きにしてもらう。ホクホクとした身を剥がしていると、
つい食べることに夢中になってしまう。

旨い魚に、旨い酒。これだけで、幸せになれる。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
11年11月17日訪問


国立新美術館の帰りに久しぶりに寄った。
3か月以上もご無沙汰だったのか。
最近、新宿づいているからな．．．


この日よかったのは、スミイカの刺身。
胴は刺身、下足は軽く湯通し。
元々イカは実家に帰省した時ぐらいしか食べないのだが、
食べてみて正解だった。
最初の歯ざわりはコリッと、でも身自体はねっとりと。旨いね。

あとは、サービスで、と出してくれた、鰯の生姜煮。
しっかり火を入れてあるから骨ごと食べてよ、と言われ、ガブリと齧りつく。
奇をてらった味付けではないが、素直にこれで熱燗が飲みたくなる。

いろいろとサービスしてもらったので代わりに鮟肝をと頼んだのだが、
鮟肝よりもこちらがいいよと進められたのが、鯵の南蛮漬け（写真は失念）。
一瞬「？」と思ったが、じゃあそれで、と応じた。
これが浅漬けのピクルスみたいで、面白い。
南蛮漬けなので、基本的に“和”の味付けがされているせいか、これが意外と冷酒に会う。
南蛮漬けの味に、九平次の純米が負けてないのがまたいい。

やっぱりこの店は、時間にちょっと余裕を持たせて、ゆったり飲むのがいい。

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

11年08月03日訪問


いつも仕事の就業時間の関係で、水曜日にお邪魔することが多い。
祇園祭も終わり、そろそろ鱧の値段も下がってきている頃合。
脂の乗りもいいはず。

鱧あるかなあ、と願いつつ、無くても刺身つまんでゆっくりしていけばいいかと
電話もせずに訪問。

店の入口で、丁度何人かの客が店を出て行くところに鉢合わせする。
予約の客が帰って行ったところのようだ。


「ちょうど予約のお客さんが帰ったところなんだよ。まだ捌いてないけど、
今日は鱧入れてあるよ」
ビックリ！！
鱧を捌いてもらっている間のつまみとして、近海生まぐろのぶつをいただく。
赤身と中トロ（銀鮪といったかな？）のぶつの合い盛り。生だから旨い。
鱧も捌く前のものを見せてもらった。

で、鱧おとし。梅肉のタレでいただく。
さっぱりの中にほんのりと脂が。上品かつ旨い！
二人前をあっという間に平らげてしまう。
酒は純米吟醸（明鏡止水と何か）を2杯。お通し込みで、5,000円。

夏の風情を久しぶりに感じて大いに満足した夜なのだった。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


11年06月28日訪問


1軒目が不完全燃焼だったため、訪問。
真子鰈の薄造り、それから焼き物を・・・。
かますの塩焼きは売り切れてしまった、とご主人。
なら、ということで、前回と同じ鮎の塩焼きを注文。

お酒は、秋田の・・・失念。でも旨かった。純米吟醸。
お酒を2杯ほどいただいた後、岩牡蠣を求める。
まだ岩牡蠣ってあるんですね、と尋ねたところ、これは九州大分産とのこと。
粒はやや小振りであるが、旨味がギュッと凝縮された感じで、なかなか旨い。


鱧はすでに出回っているものの、祇園祭までは値が張るのでもう少し待っててよ、とご主人。
来月の下旬になったら、今度は鱧目当てに尋ねてみたい。


* * * * * * * * * * * * * * * * * *

11年06月03日訪問


旨い肴で締めたいと思い、訪問。
今日は予約のお客さんが入っているようで、賑わっている。
こういう日は、忙しく立ち振る舞っている店主とコミュニケーションがとりづらい。

うぐいすの辛口（冷酒）で始める。肴には、真鯵の刺身と、鮎の塩焼きを注文。


今日の真鯵は、旨味はあるものの、期待ほどの鮮度はないように感じた。
十分旨いものではあるんだが．．．
刺身の類は、やはり店主とやりとりして決めた方が、当店の場合はいいのだ。

鮎の塩焼きは、小振りではあったものの、旨い。
熱いうちに身をほぐしながら、酒を飲むのも忘れて食べてしまった。
肴の意味がないではないか．．．

店主の手が空いたのか、旨い甘海老が入ったから、と出してくれる。
身が大きい。普段目にする甘海老とは、全然違う。
尾頭を取って口に含むと、これまた濃厚で、こっくりした旨味が。

ついつい酒が進んでしまい、唐辛子を焼いたものを追加。
万願寺唐辛子を炙ったものに、糸がつおが踊っている。
さわやかな甘みが、口の中に広がる。これで締め。

十分に満足して、店を後にしたのだった。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

11年03月04日訪問


「紹介してくれて有難う」と唐突に言われ、「？」となっていると、
食べログの人が営業に来たらしい。で、記事を紹介され．．．
いやはや、参った。

この日は、石鯛と甘海老の造り、生牡蠣、久保田の原酒（ちょっと失念）、
黒龍のちょっと変わった酵母を使った純米吟醸を。
ごちそうさま。相変わらず、旨かった。

満足して、店を出る。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

11年02月22日訪問


池袋で「寄港地」を求めてさまよい歩く中、当店を見つけた。
ロマンス通りに入る手前の、比較的人通りの多い界隈。店の前を通ったことはあるが、
気付かずに通り過ぎている人は多いだろう。


「池袋で、旨い刺身を食べさせてくれるお店はないものだろうか——」
池袋で旨い魚を食べさせてくれるお店は、残念ながら、少ない。

「ふくろ」や「大門」は、普段使いのお店としては、私の中では非常に有意義だ。
しかし、「非日常」とまではいかないまでも、日常よりはちょっと旨いものつまんで、旨い酒を飲みたい、
そんな気分の時に
使えるお店を、自分の中で持っておきたかった。

初めて当店に入った時の戸惑いと緊張を、今でも覚えている。

1階にある自動ドアを抜けると、店内なのにくねった階段が、地下へと続く。
カウンター席が少しずつ見えてくる。客があそこにポツリ、そちらにポツリ。
正直、これは選択を間違えたかな、と踵を返そうとしたその時、
主人から声がかかった。
腹を決め、ネタケース前のカウンターに座った．．．

それ以来、頻繁ではないが、顔を忘れられない程度に訪問を重ねています。
実は、それほどハードルが高いお店ではありません。割烹や小料理屋とも違う。
ちょっといい居酒屋、そんな立ち位置。小洒落た店でもありません。


お通し。日替わりなのか週替わりなのかはわかりませんが、ちょっとした1品として、楽しめます。
肴を多く食べない人であれば、立派に1品の肴として楽しめるでしょう。
ちなみに本日は、牛蒡と京人参のきんぴら。注文した料理が出てくるまで、充分これで凌げます。

料理は、ボードに書かれている当日のおすすめから選ぶのがいいでしょう。
特に刺身の場合は、主人に直接尋ねてもよいでしょう。
私は、ネタケースを見たうえで、主人に直接尋ねて決めています。
刺身は、800円から900円である場合が、多いです。まれに1,000円を超えるものも。
概して白身の魚がいい。薄造りにもかかわらず、心地よい歯ごたえ。新鮮そのものです。
身の厚さで鮮度を誤魔化したりしていない。

当日のおすすめ以外にも、メニューはあるのですが、あまり注文したことがありません。
品によっては割高感があるのと、わざわざ当店で食べなくてもいいと思えるものが多いからです。
当店の旨いものは、旬の魚の、刺身、焼、煮付け。煮付け・煮物は、醤油が強く、甘い、濃い味付け。
それ以外であれば、私は肉豆腐（500円）、自家製さつまあげ（350円）、などを注文することがあるでしょうか。

飲み物は、当店では日本酒。品揃えは、結構豊富。専用クーラーに保管されています。
田酒や浦霞、酔鯨といった名の知れたものから、うぐいす、おんな泣かせ、上喜元など、
あまり見かけないものまで揃えてある。入れ替わりがあるので、主人に好みを伝えて、選んでもらうのがいいでしょう。
日本酒は、小さめのグラスに、枡に溢れる程度に注がれます。
ホッピーや焼酎もありますが、置かなければいいのに、と私は思います。だって、店の特長が、見えづらくなる。

ちなみに本日は、九平次のうすにごりと明鏡止水の純米大吟醸を。

なお、当店は、主人が厨房を独りでまわしているため、客が多い時や
小宴会をやっている時は特に、注文が通りにくいところがある。
そこが難点と言えば、難点。だから、私としては、あまり混んで欲しくはないんですが．．．

瓶ビール1、日本酒2、3、料理2、3品で、だいたい4,000円後半から6,000円弱の範囲。
評価は、魚料理の旨さと日本酒の品揃えの点を重視して、★4.0としました。
雰囲気は普通の居酒屋ですので、デートには向かず、独りか、2、3人で楽しむのがいいでしょう。


客が引き、手が空いた頃になって、主人が笑顔で話しかけてくる。
他愛のない会話だが、それもまた楽しい。
酒の話、坊主の話、その他諸々。「また来てね、毎度！」——その声を背中で聞きながら、くねった階段を、ふらふらと上る。


今日もいい酒が飲めたという満足感。当店との出会いを、今となっては感謝している。