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=美味しい料理に美味しいお酒 大切な人との語らいのひと時=
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moiutya 認証済
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1回
夜の点数:4.2
2010/05 訪問
楽しい大将と旨い創作懐石
月代わりで季節感溢れる料理が安く頂けるとの評判の高い創作懐石の店。完全予約制のためなかなか日が合わず,この度やっと訪問する事が出来た。メニューは月代わり。卯月懐石コース(3900円)をカウンターで頂いた。 まず,大将からご挨拶を兼ねて,店のシステムの説明があった。ドリンクはすべてセルフサービスでかつ自分で飲んだ分を伝票につけること,前菜や造りを食べた後はお皿を重ねることなど。これらはおいしいものを安く食べてもらうため,あるいは大将が一人で切り盛りしているため出来立ての料理をタイミング良く出すためにお願いしているとのこと。こちらも挨拶を兼ねて了解した旨伝え,料理を頂くこととした。 食前酒としてグァバ酒が供される。これで乾杯。さっぱりとして食欲が湧く。 前菜は,イカ ほや和え,生麩 しぐれ煮,踊りあまごの難波漬け,破竹の粕漬けの4種。イカほや和えは,細切りにしたイカのねっとりとした身にほやの爽やかな香りと風味が移り旨みたっぷり。生麩しぐれ煮は,しこしこした食感と程良い甘辛さがいい。あまご難波漬けは,焼いたあまごの香ばしさと,南蛮ダレの唐辛子やタマネギ等の野菜の風味が上手く調和している。破竹の粕漬けは,大将の出身地である河内長野市天野山で採れた破竹をこれまた天野酒の酒粕で漬けたもの。酒粕の香り高く塩加減も絶妙。いずれも日本酒によく合う逸品。 向付は,縞鯵の薄造り 野菜ごまポン掛け。うすくそぎ切りにした縞鰺で,千切りにした胡瓜,人参,大根,砕いたピーナツを巻き,野菜ごまポンをたっぷり付けて頂く。野菜ごまポンがこれまた絶妙。ごまの濃厚な旨みの中に,セロリの凛とした香りとほろ苦さが隠し味として生かされており,縞鰺と野菜の甘みを力強く引き立てている。 焼物は,たこ 貝割れ巻き。醤油・出汁・炭酸で柔らかく炊きあげたたこを,貝割れとわさびとともに,岸和田沖で採れた海苔で巻いて頂く。海苔の香ばしさに甘辛く柔らかなたこの旨み,わさびの爽やかな辛みが一体となって,日本酒に合う一品であった。 煮物は,鰻道明寺柏葉蒸し。餅米を蒸して乾かし粗めに砕いた道明寺粉を鰹の出汁で戻し,その上に、蒲焼した鰻を乗せて柏の葉で包み蒸し上げ,そこに鰹出汁を効かせた餡を掛けた一品。ふっくらとして柔らかな鰻と道明寺のもちもち感,柏の葉のすがすがしい香りを,鰹の旨みたっぷりの餡でまとめ上げてあり,これも文句なく旨い。 揚物は,大海老,山芋,チーズの湯葉の揚げ餃子。アールグレイ塩を付けて熱々を頂く。かりっとした湯葉にチーズと山芋のトロッとした食感,そしてなによりエビのぷりぷりさが楽しい。アールグレー塩の香りも素晴らしい。 〆は,炭うどん冷製パスタ。河内長野の炭屋で入手した炭の粉を打ち込んでうどんを作り,それに醤油とべーコンオイルにトマト,バジルを加えたソースを絡めたもの。バジルの香りとトマトの甘み,ベーコンオイルの濃厚な旨みがコシのあるうどんに見事に絡んで,これも旨かった。お代わりしたくなる一品であった。 水菓子は,よもぎ豆腐の黒蜜餡掛け。これに桜桃等の果物が添えられていた。 この日は,冷酒「吟醸生貯蔵酒」(銘柄は失念),芋焼酎紅一刻,梅酒,コーヒー等を頂いたにも関わらず,二人で合計9600円。驚きのCPである。 料理はどれも素材の持ち味をうまく生かして調理されている。また,食味そのもののみならず,香りをとても大切にしていると感じた。高価な材料を使っているわけではないが,ご主人のセンスや腕前で,どの料理も素敵な出来映えであり,とても旨かった。 ただ,少し残念なのは,日本酒が一種類しかないことである。せめてもう一種類,そこそこの純米酒を置いてほしい,と感じた。料理が旨いだけに,その料理に見合う酒があればなあ,と感じた。 カウンターだったため,大将から料理に関する様々な話を聞かせて頂けた。料理に対する情熱が溢れており,円満なお人柄と相まって,非常に楽しく食事をする事が出来た。毎月は無理でもしばしば訪れて旨い料理と大将の話を楽しみたく思う。
2010/05/17 更新
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テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
月代わりで季節感溢れる料理が安く頂けるとの評判の高い創作懐石の店。完全予約制のためなかなか日が合わず,この度やっと訪問する事が出来た。メニューは月代わり。卯月懐石コース(3900円)をカウンターで頂いた。
まず,大将からご挨拶を兼ねて,店のシステムの説明があった。ドリンクはすべてセルフサービスでかつ自分で飲んだ分を伝票につけること,前菜や造りを食べた後はお皿を重ねることなど。これらはおいしいものを安く食べてもらうため,あるいは大将が一人で切り盛りしているため出来立ての料理をタイミング良く出すためにお願いしているとのこと。こちらも挨拶を兼ねて了解した旨伝え,料理を頂くこととした。
食前酒としてグァバ酒が供される。これで乾杯。さっぱりとして食欲が湧く。
前菜は,イカ ほや和え,生麩 しぐれ煮,踊りあまごの難波漬け,破竹の粕漬けの4種。イカほや和えは,細切りにしたイカのねっとりとした身にほやの爽やかな香りと風味が移り旨みたっぷり。生麩しぐれ煮は,しこしこした食感と程良い甘辛さがいい。あまご難波漬けは,焼いたあまごの香ばしさと,南蛮ダレの唐辛子やタマネギ等の野菜の風味が上手く調和している。破竹の粕漬けは,大将の出身地である河内長野市天野山で採れた破竹をこれまた天野酒の酒粕で漬けたもの。酒粕の香り高く塩加減も絶妙。いずれも日本酒によく合う逸品。
向付は,縞鯵の薄造り 野菜ごまポン掛け。うすくそぎ切りにした縞鰺で,千切りにした胡瓜,人参,大根,砕いたピーナツを巻き,野菜ごまポンをたっぷり付けて頂く。野菜ごまポンがこれまた絶妙。ごまの濃厚な旨みの中に,セロリの凛とした香りとほろ苦さが隠し味として生かされており,縞鰺と野菜の甘みを力強く引き立てている。
焼物は,たこ 貝割れ巻き。醤油・出汁・炭酸で柔らかく炊きあげたたこを,貝割れとわさびとともに,岸和田沖で採れた海苔で巻いて頂く。海苔の香ばしさに甘辛く柔らかなたこの旨み,わさびの爽やかな辛みが一体となって,日本酒に合う一品であった。
煮物は,鰻道明寺柏葉蒸し。餅米を蒸して乾かし粗めに砕いた道明寺粉を鰹の出汁で戻し,その上に、蒲焼した鰻を乗せて柏の葉で包み蒸し上げ,そこに鰹出汁を効かせた餡を掛けた一品。
ふっくらとして柔らかな鰻と道明寺のもちもち感,柏の葉のすがすがしい香りを,鰹の旨みたっぷりの餡でまとめ上げてあり,これも文句なく旨い。
揚物は,大海老,山芋,チーズの湯葉の揚げ餃子。アールグレイ塩を付けて熱々を頂く。かりっとした湯葉にチーズと山芋のトロッとした食感,そしてなによりエビのぷりぷりさが楽しい。アールグレー塩の香りも素晴らしい。
〆は,炭うどん冷製パスタ。河内長野の炭屋で入手した炭の粉を打ち込んでうどんを作り,それに醤油とべーコンオイルにトマト,バジルを加えたソースを絡めたもの。バジルの香りとトマトの甘み,ベーコンオイルの濃厚な旨みがコシのあるうどんに見事に絡んで,これも旨かった。お代わりしたくなる一品であった。
水菓子は,よもぎ豆腐の黒蜜餡掛け。これに桜桃等の果物が添えられていた。
この日は,冷酒「吟醸生貯蔵酒」(銘柄は失念),芋焼酎紅一刻,梅酒,コーヒー等を頂いたにも関わらず,二人で合計9600円。驚きのCPである。
料理はどれも素材の持ち味をうまく生かして調理されている。また,食味そのもののみならず,香りをとても大切にしていると感じた。高価な材料を使っているわけではないが,ご主人のセンスや腕前で,どの料理も素敵な出来映えであり,とても旨かった。
ただ,少し残念なのは,日本酒が一種類しかないことである。せめてもう一種類,そこそこの純米酒を置いてほしい,と感じた。料理が旨いだけに,その料理に見合う酒があればなあ,と感じた。
カウンターだったため,大将から料理に関する様々な話を聞かせて頂けた。料理に対する情熱が溢れており,円満なお人柄と相まって,非常に楽しく食事をする事が出来た。毎月は無理でもしばしば訪れて旨い料理と大将の話を楽しみたく思う。