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=美味しい料理に美味しいお酒 大切な人との語らいのひと時=
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moiutya 認証済
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1回
夜の点数:4.0
2015/10 訪問
奈良で落ち着いた和食を頂く。
朝夕、少しずつ涼しくなってきた。何だかしっとりとした気分。真っ当な日本料理が食べたい。そう思ってお店を探していて見つけたのがこちらの店。奈良の「やすらぎの道」沿いにある日本料理屋さん。比較的安い金額で旨いものがいただける,という評判を聞き。予約をした上で訪れた。 予約していたのは,梅コースという3800円のコース。席に案内され,日本酒メニューを見せて頂く。奈良の地酒を中心にいいものが揃えられている。まずは,風の森純米吟醸をお願いする。 先附は胡麻豆腐。早生の蜜柑と柘榴、そして山葵が添えてあり、出汁がかかったもの。胡麻の風味がしっかりしており,底に出汁の旨みが利いていて,口に入れるとつるんと喉の奥に滑り落ちていき,胡麻の香りだけが口の中で広がる。 続いて煮物椀。赤いお椀で供される。帆立真丈と海老,大和菜に酢橘。出汁の馥郁とした香りと真丈の旨みに顔が綻ぶ想い。椀を食べる時が和食を頂く上で一番幸せを感じる。 向付は,鯛,縞鰺,鮪大トロの造り。風の森純米吟醸をゆるゆる飲みながら造りを頂くと,ああ旨いなあ,と感動する。どれも旨く食べ頃で供されており,白身,青身そして大トロそれぞれの個性を比べながら味わうことができた。 ここで,松の司純米吟醸に切り替えると,八寸が運ばれてくる。八寸には零余子蒲鉾,銀杏,鯖寿司,烏賊の鱈子和え,鱠いくら添えの五種。どれも酒肴としていいものばかりだが,零余子蒲鉾と鯖寿司は特に素晴らしい。日本酒も進む。 ひとしきり日本酒と八寸の料理を楽し後は,焼物が供される。焼き物は子持ち鮎と手長海老。枝豆が添えられている。初夏の子鮎とは違い,しっかりとした旨みを備え,また腹子の部分が旨い.中骨はさすがに無理だが頭まで頂いた。手長海老も香ばしくて,酒との相性抜群である。 次が冷し鉢ということで、小芋,茄子,生麩,棒鱈,しめじ,サヤエンドウなどの炊き合わせの冷やし蜂が供される。少し濃いめの出汁で炊き合わせられたため,力強いが素朴な味わいが楽しめた。 揚物は白狭海老と獅子唐,南京の天麩羅。塩で頂く。白狭海老天麩羅は車海老とは違った繊細かつ軽やかな旨みが広がる。南京も甘くて旨い。 最後の食事は,炊きたての御飯、香の物、そして赤だし。素朴だけどやっぱり最後に炊きたての御飯はしっくり来る。香の物や赤だしも旨い。満腹になった。 最後の御菓子は,葡萄と柿。季節の果物は切なく甘い。最後に暖かなお茶を頂いて,食事を終える。 安いコースであるにもかかわらず,料理は総じて旨い。値段に比していい素材が用いられているし,出汁加減もいい。料理にも酒にもそしてもてなしに誠実さが感じられた。近鉄奈良駅からも近く便利なところにあるが,観光客の方よりも地元の方が利用する店だと聞いた。地元の人に愛されるのは,誠実さの所以であろう。また,度々訪れたい。 その後,このレビューを書いている時に,こちらのお店がミシュラン2016年のビフミシュランに選ばれたことを知った。やはり料理の旨さや誠実さが評価されたのであろう。
2015/11/18 更新
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ソファー席
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朝夕、少しずつ涼しくなってきた。何だかしっとりとした気分。真っ当な日本料理が食べたい。そう思ってお店を探していて見つけたのがこちらの店。奈良の「やすらぎの道」沿いにある日本料理屋さん。比較的安い金額で旨いものがいただける,という評判を聞き。予約をした上で訪れた。
予約していたのは,梅コースという3800円のコース。席に案内され,日本酒メニューを見せて頂く。奈良の地酒を中心にいいものが揃えられている。まずは,風の森純米吟醸をお願いする。
先附は胡麻豆腐。早生の蜜柑と柘榴、そして山葵が添えてあり、出汁がかかったもの。胡麻の風味がしっかりしており,底に出汁の旨みが利いていて,口に入れるとつるんと喉の奥に滑り落ちていき,胡麻の香りだけが口の中で広がる。
続いて煮物椀。赤いお椀で供される。帆立真丈と海老,大和菜に酢橘。出汁の馥郁とした香りと真丈の旨みに顔が綻ぶ想い。椀を食べる時が和食を頂く上で一番幸せを感じる。
向付は,鯛,縞鰺,鮪大トロの造り。風の森純米吟醸をゆるゆる飲みながら造りを頂くと,ああ旨いなあ,と感動する。どれも旨く食べ頃で供されており,白身,青身そして大トロそれぞれの個性を比べながら味わうことができた。
ここで,松の司純米吟醸に切り替えると,八寸が運ばれてくる。八寸には零余子蒲鉾,銀杏,鯖寿司,烏賊の鱈子和え,鱠いくら添えの五種。どれも酒肴としていいものばかりだが,零余子蒲鉾と鯖寿司は特に素晴らしい。日本酒も進む。
ひとしきり日本酒と八寸の料理を楽し後は,焼物が供される。焼き物は子持ち鮎と手長海老。枝豆が添えられている。初夏の子鮎とは違い,しっかりとした旨みを備え,また腹子の部分が旨い.中骨はさすがに無理だが頭まで頂いた。手長海老も香ばしくて,酒との相性抜群である。
次が冷し鉢ということで、小芋,茄子,生麩,棒鱈,しめじ,サヤエンドウなどの炊き合わせの冷やし蜂が供される。少し濃いめの出汁で炊き合わせられたため,力強いが素朴な味わいが楽しめた。
揚物は白狭海老と獅子唐,南京の天麩羅。塩で頂く。白狭海老天麩羅は車海老とは違った繊細かつ軽やかな旨みが広がる。南京も甘くて旨い。
最後の食事は,炊きたての御飯、香の物、そして赤だし。素朴だけどやっぱり最後に炊きたての御飯はしっくり来る。香の物や赤だしも旨い。満腹になった。
最後の御菓子は,葡萄と柿。季節の果物は切なく甘い。最後に暖かなお茶を頂いて,食事を終える。
安いコースであるにもかかわらず,料理は総じて旨い。値段に比していい素材が用いられているし,出汁加減もいい。料理にも酒にもそしてもてなしに誠実さが感じられた。近鉄奈良駅からも近く便利なところにあるが,観光客の方よりも地元の方が利用する店だと聞いた。地元の人に愛されるのは,誠実さの所以であろう。また,度々訪れたい。
その後,このレビューを書いている時に,こちらのお店がミシュラン2016年のビフミシュランに選ばれたことを知った。やはり料理の旨さや誠実さが評価されたのであろう。