2回
2021/12 訪問
魚が旨い
年の瀬もせまり、普通なら忘年会シーズン。でも今年もコロナ禍で大人数の忘年会を行うことができません。そこで男二人で、旨い魚を食べ、旨い酒を飲みたいと思って、こちらのお店を選びました。阿倍野デルタ地下2階にある旨い魚がいただける居酒屋さんです。日替わりセット(2000円)を予約して訪れました。2人ですのでカウンター席に案内されました。
こちらのお店は、前菜は食べ放題です。カウンターに並んだものを好きなことを好きなだけ取って食べることができます。とりあえずビールを頼み、ビールが注がれている間に、だし巻き卵や筑前煮、明太子やポテトサラダなど好きなものをお皿に盛り付けてきます。
まずはビールで乾杯します。きめ細やかな泡がいい感じです。前菜はどれも素朴な味わいです。だし巻きは出汁がきちんと効いてますし、筑前煮も野菜の優しい美味しさを感じます。
しばらくして、造り盛り合わせが用意されます。この日は、鯛、中トロ、縞鯵、ボタンエビ、蛸の5品です。それに大将からのサービスで、てっさを出して頂きました。日本酒を飲まない訳にはいきません。こちらのお店は日本酒を専用の部屋で管理してますので、そちらに入っていろいろ日本酒を物色し、篠峯純米吟醸をお願いしました。
中トロはとても脂ののりがよく、口に入れると旨味が広がります。鯛も食べごろを見計らってとても美味しく仕上がってます。ボタンエビは新鮮そのもの。口に入れると甘みがいっぱいに広がります。蛸も縞鯵もとても美味しく、日本酒が進むことこの上ありません。また、量もたっぷりで、とても食べ応えがあります。サービスのてっさは、旨味が鮮烈で、なんでこんなに美味しいのか、感動してしまいます。
続いての焼き物は、カマスの塩焼きと、セコガニです。カマスは酢橘を軽く絞って頂きます。焼き加減がちょうどよく、美味しいものです。また、セコガニは、甲羅を半分に割って頂き、食べやすくして下ってます。まずは ふんどしをめくりわ鰓を取り、内子を頂きます。ほっくりとした旨味たっぷりで日本酒が進みます。美味しいです。また、ミソの絡んだ身をかぶり付きます。抜群の美味さです。東洋美人純米吟醸を追加して、楽しみます。また、細い味にも丁寧に包丁が入れられており、食べやすくなっています。無論、味の身も旨いものです。カニもカマスも日本酒片手に夢中で食べ進みました。
続く、鍋はてっちり、タラ白子、牡蠣、あんこう、から1種類選べます。てっちりかタラ白子も食べたかったのですが、同行者の強い希望で牡蠣鍋を選びました。
あらかじめ鍋には出汁が貼られ、白菜やシメジ、舞茸、椎茸、エリンギなどのキノコがたっぷり入ってます。コンロに火を付けて、沸騰するのを待って、牡蠣を食べる分だけ入れ、火が通ったところから、ポン酢ですぐに頂きます。牡蠣の旨味が加熱することで活性化され、旨味が口に鼻腔に広がり、本当に美味しいです。また、白菜やきのこも出汁がいい具合に染みて、美味しいものです。日本酒をお代わりして、牡蠣の旨味と日本酒の旨味の掛け合わせを楽しみます。
鍋を食べ終わる頃には、お腹いっぱいになりました。 大将のお話だと、雑炊を作ることも出来るとのことてす。牡蠣のきのこから出た旨味たっぷりの出汁で作る雑炊は旨いこと間違いありません。でも、お腹がはち切れるばかりでしたので、今回は泣く泣く雑炊をお願いするのを諦めました。
2000円という格安のお値段で、ここまで旨い魚を頂けるのは、驚きしかありません。また、日本酒も専用の部屋で管理してあり、美味しい状態で頂くことができます。さらに、大将のお人柄が素晴らしく、気持ちのいい応対をして頂きました。また、これからも、度々、気のおけな友人との飲み会で、旨い魚と酒を堪能したいとと思います。
2022/01/12 更新
高校の同級生達と訪れました。みんな安くておいしいものが大好きです。良い店はないかと聞かれたので、なかなか他の人には教えないこちらの店を予約して訪れました。予約したのは2500円のコースになります。
いつも通り、それぞれビールやチューハイだと好きなものを注文をし、まずは乾杯をします。そして、食べ放題になっているカウンターに置いてある前菜とお料理を取りに行きます。私は大好きなポテトサラダ、卵焼き、煮卵、明太子などを取りました。
久しぶりに会うことができましたので、ビールを飲みみ、前菜を食べながら、皆との会話を楽しみます。話が弾みます。
しばらくして、造りの盛り合わせが大きな寿司桶のような塗りの器で供されました。皆、そのボリュームと種類の豊富さ、そして魚の新鮮さに驚嘆の声をあげています。鮑、九絵、紅葉鯛、牡丹海老、縞鯵、鮪のトロと赤身、蛸ぶつがたっぷりと盛り付けられています。
どの魚も、食べごろを見計らって出していただいており、それぞれの持ち味が十分に引き出されていて、とてもおいしいものです。ここで何人かが日本酒を飲みたいと言い出しましたので、こちらの店にある日本酒貯蔵庫に案内し、好きなお酒を選んで貰いました。
やはり魚には日本酒がよく合います。皆話を楽しみながら、造りを食べて行きますが、ボリュームがあって、なかなか減っていきません。
すると次に、生牡蠣が用意されました。とてもポーションの大きなものでした。それをひと口でいただくと、口いっぱいに潮の風味と牡蠣の濃厚な旨味が広がります。皆、口々にうまいなぁと言っています。とても満足感の高い一品です。
続いて焼き魚などが用意されました。鰤かま塩焼き、ほっけの開き、鯛の兜蒸しの3種類になります。これまた驚嘆の声が上がります。
鰤かまは、脂の乗っているところを塩だけで焼きあげたもので、すだちを絞っていただくと旨味がストレートに口の中に広がります。またほっけは、スーパーなどでよく見かけるシマホッケではなく本物のほっけです。脂の乗った白身は、本当においしいものです。さらに鯛の兜蒸しは、酒と塩で蒸し上げたもので、すだちを絞っていただくと、鯛の旨味が口いっぱいに広がります。これまたおいしいものです。日本酒が進んで仕方ありません。日本酒貯蔵庫を行ったり来たりして、日本酒を飲み、これらの魚を食べながら、募る話を楽しみます。
ここで大きなベニズワイガニが用意されました。足や体には、身がぎっちり詰まってますし、ミソや内子もたっぷりと入っています。箸を器用に使いながら、皆、黙々と食べ進めていきます。こちらも本当においしかったです。
あらかた食べ終わった後で、最後に鱧鍋が用意されました。写真に撮るのを忘れましたが、ものすごく大きな鍋に、白菜や葱、豆腐などとともに、たっぷりの鱧が入っています。鍋の出汁には味がついているので、鱧が煮えたら、器に取ってすだちを絞っていただきます。秋の鱧は、脂も乗っていて、とてもおいしいです。ものすごい量でしたが、おいしかったので、食べきることができました。
鍋には鱧の旨味が出た出汁がたっぷりと残っているので、大将の勧めに従い、薄切りのしゃぶしゃぶ餅を泳がせて、いただきます。さらに大将は、雑炊の用意までしてくださいました。お腹はもういっぱいだったのですが、鱧の旨味の出汁をいっぱい含んだ米が美味しく、最後まできれいにいただきました。
お料理は言うことありません。魚は新鮮ですし、シンプルな食べ方ですので、魚の旨さがストレートに伝わります。ボリュームも満点です。またコストパフォーマンスも、驚くべきものです。 2500円のコースですが、九絵や鮑、トロ、ベニズワイ、鱧などの高級食材もふんだんに提供されており、本当に採算が取れるとかと心配になってしまう位です。また日本酒貯蔵庫もあり、様々な日本酒も用意されているので、日本酒好きにはぴったりの店だと思います。若干ドリンクの値段が高いかもしれませんが、トータルで行けば非常にお得なお店だと思います。またしばしば訪れて、季節ごとの美味しいお魚をいただきたいと思います。