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移転まえだ家難波(南海)、大国町、今宮戎/居酒屋、日本料理
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夜の点数:4.2
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¥4,000~¥4,999 / 1人
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料理・味 4.2
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|サービス 4.4
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|雰囲気 4.2
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|CP 4.2
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|酒・ドリンク 4.2
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[ 料理・味4.2
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| サービス4.4
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| 雰囲気4.2
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| CP4.2
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| 酒・ドリンク4.2 ]
旨い料理と旨い酒,そして大将と女将のもてなしを味わう。
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2015/06/02 更新
H27.5
今年3度目の来訪。やはり、料理も酒も旨い。これからも度々訪れよう。
H27.1
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
この日は仕事始め。休みに慣れた体をゆっくりと戻していくはずだったはずが、急を要する仕事がたくさん。とりあえず何とかその仕事だけ仕上げて街に出る。難波周辺をぶらぶらしていて見つけたのが、こちらの店。旨い酒が飲めそうな雰囲気の外装に引き寄せられ、来訪した。カウンター4席とテーブルが三つ程の小さなお店。ウッディな内装と流れるジャズが心地よい。1人なのでカウンターに案内される。
のどが渇いていたので、ビールを注文し、メニューを見る。色々旨そうなメニューの中でひときわ目を引くのが「おばんざい盛り合わせ」。これが400円とのこと。当然注文する。そして,大将おすすめの造り盛り合わせも注文した。
おばんざい盛り合わせは,クーブーイリチーという昆布の炒め煮,青椒肉絲,水菜と桜海老の含め煮の3種。三日月型の器で供される。これだけでお腹がいっぱいになるのでは,という位のボリュームに驚かされる。クーブーイリチーは,細切りの昆布が柔らかく,薄味で上品に仕上げられており,昆布の旨みたっぷりでいくらでも食べられる。青椒肉絲は,ピーマンの代わりに用いられているパプリカの色合いの美しさ,そしてパプリカの甘さが肉ともよく合い,とても旨い。含め煮は,水菜の爽やかな香りと桜エビの香ばしさが淡い出汁でまとめられており,酒によく合う。
ここで日本酒を注文する。大将曰く,日本酒は,決まった銘柄を用意するのではなく,その時々に応じて秀逸だと感じたものを置くようにしているので,どのような酒が飲みたいかを好みや個性で伝えてもらえれば,それに合ったお酒を見繕う,そのため常時10数種類を備えているとのこと。早速,造りに合う酒をお願いする。出されたのは,初亀本醸造生うすにごり。口に含むと,初春にふさわしいすがすがしい香りと引き締まった味わい。旨い。
造り盛り合わせは,鮃,寒鰤,油目そしてさごしの4品。薬味に山葵と生姜,紅葉卸しが添えられている。鮃はポン酢醤油と紅葉卸しで頂く。食べ頃を見計らってあり,熟成された旨みがあふれている。寒鰤は生姜を乗せて醤油で頂く。こちらはが脂の乗った身の旨さを生姜がさらに引き立てる。油目は,皮目を焙ってあり香ばしさが口の中に広がる。さごしも,同様に皮目を焙ってあり,皮の旨さと身の旨さの両方を味わうことができる。これらを交互に食べながら,日本酒をゆるゆると飲んでいく。嗚呼,なんと幸せなひとときであろうか。初亀の後は,紀土大吟醸や浅間山を頂く。こちらはいずれも華やかでフルーティーな味わい。造りにもよく合う。
この後,大将曰く,生でもいけるいい鱈白子が入っているとのこと。早速,お願いする。白子はポン酢醤油と葱,そして紅葉卸しで
頂く。ねっとりまったり,これはもう旨みの塊。本当に酒が進む。天狗舞純米をお代わりして,飲みかつ食べ進んでいく。
結局2時間近くいてお会計をお願いする。これだけ頂いて4200円。驚くほどのコストパフォーマンスのよさ。
料理は,他にも焼き物や油物等のオーソドックスなメニューはもちろん,にんじんのいぶりがっこやへしこなどの酒の肴も充実していた。加えて,沖縄そばやチャンプル,豆腐よう等,数々の沖縄料理も用意されていた。また,日本酒だけでなく焼酎や甕入りの泡盛,ワイン等も数多く揃えられており,酒飲みにはとてもうれしい品揃え。もちろん,食事だけでも満足できると思う。
そして,特筆すべきは,大将と女将の人柄である。20代中盤の若い大将は,料理や酒の説明も丁寧に行ってくれるだけでなく,こちらの話を上手に聞いてくださったり,興味深い話をされたりで,とても心が和む。また,女将はハキハキした応接でとても清々しい。もてなしの気持ちあふれる応対だった。ウッディな内装と流れるジャズとも相まってとても癒やされた。一人でもグループでも,そして女性一人でも心地よく過ごせるであろう。
年始からとてもいい店に出会うことができた。旨い料理と旨い酒,そして何より大将と女将のもてなしを味わいに,これからもちょくちょく訪れたく思う。