moiutyaさんが投稿した月波(大阪/北新地)の口コミ詳細

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=美味しい料理に美味しいお酒 大切な人との語らいのひと時=

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月波大江橋、北新地、東梅田/日本料理、海鮮

1

  • 夜の点数:3.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 3.8
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2015/04 訪問

  • 夜の点数:3.8

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

豪華食材のオンパレード (555軒目)

 祝い事があり,週末,家族で日本料理を食べに行くことにした。個室がいいと言うことで,選んだのがこちらのお店。当初の予約は月波別館に入れたところ,月波が平成27年2月新地永楽通りの元々は喜川有尾だった場所に出店したこちらの店へ行くよう案内された。

 店内に入ると目の前には長いカウンター。そして,左右に個室がいくつかあるもよう。私たちは,4人用の尾室に案内された。個室は,広めのテーブルに,座りやすい椅子があり,程よい広さで落ち着いて過ごせそう。

 個室使用の場合には,9500円以上のコースになる,ということで,この日は9500円のコースを予約しておいた。
 
 瓶ビールと子供らのソフトドリンクを注文し,とりあえず祝いの乾杯をする。とにかくまあよかった,よかった,とみんなで話していると,先ず八寸が運ばれてくる。

 八寸は,扇形の皿で供される。筍の皮と石蕗の葉で覆われている。その覆いを取ると,筍の山椒味噌添え,蛸柔らか煮,車海老淡煮,鮑の焼物,鴨ロース,鯖寿司,卵袱紗焼,黄身味噌漬け,鯛の酒粕漬,一寸豆等が,少しずつ美しく設えてある。これに続いて,胡麻豆腐土筆添えの小鉢が運ばれる。八寸はとにかく見ているだけで楽しい。

 蛸は柔らかく,車海老はほっこり甘いし,鮑は香ばしく焼けた身と肝のほろ苦さ,鴨ロースの滋味深さ,袱紗焼きの甘い優しさと彩り,黄身味噌漬けのねっとりした舌触り,酒粕漬けの香り高さ,一寸豆の爽やかな青臭さ等,それぞれに個性的で美味しいし日本酒にもよく合うが,特に筍の山椒味噌添えは春の味と香りが口いっぱいに感じさせられ,また,鯖寿司も顔がほころぶような旨さであった。

 続いて,煉瓦色の四角い大鉢の真ん中にこれまた大きな氷にガーゼをかぶせ,その上に鮑薄造りと雲丹,そして氷の周りにはガラスの小鉢が4つ置かれ,小鉢の仲には伊勢海老造りと唐墨が入れられたものが出される。氷の上の鮑は驚くほどの量。

 伊勢海老は塩で頂く。プリッとして澄んだ身を口に入れると,身の甘みが一杯に広がる。鮑は,鮑の肝醤油で頂く。コリコリした歯応え。肝醤油の力強さによく合う。雲丹は山葵を少し乗せ,塩や醤油で頂く。これまた上質な甘み。どれもとても旨い。東一純米吟醸によく合う。すごい量だったが,食べきることができた。

 ところが,次の皿も造り盛り合わせ。桜鯛,鮪大トロ,鰆,油目。桜鯛は,背の身を焼き霜に,腹の身はそのままに仕上げている。油目も焼き霜にしてある。

 桜鯛は,熟成した旨みはないが身が活かっていて心地いい。同じ桜鯛でも焼き霜造りの方は、落ち着いた旨みを感じる。鮪は,山葵を多めに乗せて頂くと,口の中でジュワーと溶けていき,旨みだけが残る。油目は,皮目の香ばしさに加え,脂の乗った身がいい。鰆も旨い。

 続いて煮物椀が供される。蓋を開けると出汁のいい香りが広がる。椀種は根曲がり筍と白くて大きな饅頭のよう。真丈か何かか。まずは出汁を一口。出汁加減はいいのだが,熱々ではない。というかぬるい。あれっと思い,椀種を箸で割って口に入れる。途端に中から韮の香りが漂ってくる。真丈ではなくおそらく鴨を骨ごと叩いたものと韮などを混ぜ合わせた種を小麦の生地で包んだ饅頭のようなものと思われる。

頃合いを見計らって、打出しの鍋が用意される。中には出汁が張ってあり、キャベツと玉ねぎが沢山入っている。しばらくして、鍋の具材が運ばれてきた。鱧をメインに、水菜、三つ葉、アスバラガス、野蒜、そして名前も知らない葉野菜が大量にある。加えて、豆腐と湯葉、椎茸。そして、梅肉に少し手を加えた薬味も用意された。

出汁が煮立ったところで、野菜を入れ、再び煮立ったところで鱧を入れ、鱧に火が通ったところで、出汁と鱧を小鉢に入れ、まずは出汁を飲む。鱧の骨から取った出汁で、淡い塩味がついている。そして鱧に少しだけ梅肉を乗せて頂く。脂が程よく落ちて淡白な味わい。続いて、野菜を頂く。鱧の出汁を纏った野菜はどれもうまい。また、豆腐や湯葉も旨かった。野菜が大量にあったが、何とか食べ切った。

鍋を頂いている途中で筍と蕗の炊き合わせが出される。これは、春を感じさせる一品。量も程よく、ほっとする。

鍋を食べ終わって、一息したところで、これまた朱色の大鉢が運ばれる。中を見ると、これまた物凄い量の何かの卵とじとその上に巨大な伊勢海老の尾の部分が乗っている。尾の部分を持ち上げると殻だけで身は入っていない。ただその尾の下には伊勢海老の頭から胴体の半ばまでの部分を二つに割ったものがあり、そこには身もミソもたっぷり詰まっている。

とりあえず、頭の部分を取って身やミソを頂く。甘みがあって旨い。そして、卵とじを掬ってみると、筍、京人参、椎茸、三つ葉等に混じって、大量の伊勢海老の身が入っている。味付け自体は淡く、海老の旨さがよくわかるが、やはり物凄い量。最後は飽きてきたものの、やはり何とか食べ切った。

卵とじを食べ切ったのを見計らって出されたのが、天魚の塩焼き。鮎ではないが蓼酢が添えられてくる。

頭からかぶりつく。焼きたてではなく、冷めているが、その分、味は落ち着いている。香ばしくて旨い。蓼酢にも合う。骨ごと頂いた。

焼き物も来たし、もう終わりかと思っていたら、大きな間違い。牛ヒレ肉のステーキが供される。もう腹十二分目といったところだが、食べてみると、やはり旨い。上手く肉汁が閉じ込められるような焼き方で、ミディアムレアに仕上げられている。結局、これも全部頂いた。

ここでやっと店員の方から、次は炊き込みご飯ですが、どの位食べますか、とのお尋ねが入る。大人は少しにして欲しいとお願いする。

炊き込みご飯は、筍と鶏。そして、香の物が出される。香の物はどれも旨い。

最後の水菓子は、蕨餅とマンゴー。蕨餅には黒豆が入っている。こちらは優しい甘さ。

鮑や上質の雲丹、鱧や伊勢海老等を惜しげも無くふんだんに用いて、ダイナミックかつボリュームのある料理をこれまた大胆な盛り付けで提供してくださる。その心意気はありがたいし、楽しく感じる。

懐石料理等が持つ、繊細な設え、研ぎ澄まされた旨み、洗練された味わいを楽しむ、というよりは、仲間と大いに食べ大いに語らい楽しいひとときを過ごすのに相応しい華やかな創作和食であろう。

この日の利用が祝い事だと予約の際に告げたところ、当日には、祝いのフラワーアレンジメントをプレゼントして下さった。このような心配りはとても嬉しい。

反面、煮物椀がぬるかったり、焼き物が冷たかったり、といった点は、残念である。料理の説明や食べ方についての説明は一切なく、店員の方に尋ねても的確に応答頂けなかったのも、少し残念である。祝い事の席なので、そのあたりの気配りはして頂きたく感じた。

とはいえ、個室でくつろぎながら食事が出来、楽しい家族とのひとときを過ごせた。上記の料理にビール、ソフトドリンク、東一に獺祭純米吟醸等を頂いて50800円と、コストパフォーマンスもいい。また、機会があれば訪れたい。

2015/05/24 更新

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