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ここは巴里の空の下か先斗町か
2015/07訪問
1回
久しぶりに京都勤務の際に一緒だった後輩たちと食事を取ることになり、やはり和食が良かろうということで、こちらの店を予約して訪れた。本店は先斗町にあり、この時期は納涼床もしているが、この日は既に満員だったこともあり、三条通り沿いにある支店の方にさせてもらった。 四人掛けの掘り炬燵のテーブルに案内され、銘々飲み物を注文する。和食だといきなり日本酒をいつもは頂くが、この日は猛暑日。ビールをお願いして、まずは皆で乾杯する。懐かしい方々と飲むビールばまことに旨い。 程なくして、先付八寸が用意される。琵琶鱒のたたき、焼きもろこしソース、浅利と穂高隠元の黒七味掛け、石川芋という小芋とそら豆の炊き合わせ、小鯛とパプリカの甘酢掛け、霧島牛蒡の摺流しの五種。 琵琶鱒は、とうもろこしソースの優しい甘さに包まれており、優しい旨味が広がる。浅利は、甘辛さの中に山椒が効いた黒七味の風味が漂い、しっかりした味わい。小芋は出汁を上手く含ませたいい仕事をした一品。小鯛の甘酢掛けは、茶懐石を感じさせる。牛蒡の摺流しは、野趣溢れる味わい。いずれの料理も美味しく頂けた。 ここで、大好きな日本酒、風の森をお願いする。爽やかな喉越しが夏によく合う。 向付の造りは、鰹と勘八。鰹は生姜を薬味で頂く。香ばしさの中に、もっちりした身の旨さや脂の旨さが広がる。また、勘八は山葵を薬味で頂くと、爽やかな味わい。どちらも日本酒によく合う。 続いて、冷たい煮物の小鉢が用意される。賀茂茄子の煮浸し、焼き浸しに海老そぼろと茄子の葛寄せ。冷んやりした中に、茄子や海老の旨味が広がる。豆の緑の彩りも爽やかで美しい。 次は油物。鱧と鱧真薯、茗荷と梅肉の湯葉揚げ。叩いたオクラのとろろに付けて頂く。こちらは、口に入れると、鱧の身と真薯から旨味が梅肉の爽やかさをまとって口一杯に広がる。続いて、揚げた湯葉の香ばしさが追いかけて来る。秀逸な一品。鱧の旨味を改めて確認できた。無論日本酒に抜群に合う。ここで、喜楽長特別純米をお願いする。米の旨味がしっかりしているのに、キレもある。 続いての焼き物は、鱸のコンフィ仕立て。コンフィにした鱸を焼き、夏野菜のソースで頂く。パリッとした皮目の香ばしさと身の部分の柔らかくてホロっとした食感がとてもよく、美味しい一品。珍しい胡瓜の揚げ物も添えられており、盛り付けも調っていた。 凌ぎは、新生姜と穴子の裏巻き、蛸のそぼろがかかっている。裏巻きにした米に穴子の旨味、新生姜の爽やかな風味が移り、季節を感じさせてくれる。蛸のそぼろは、甘すぎす、穴子のツメのような味わいに蛸の食感が残っているが、裏巻きと一緒に食べても邪魔しない。面白い一品だった。 飯代わりに、こちらの店の名物、ビーフシチューにバゲットが添えて供される。ますは木の匙で頂く。非常に濃厚だが、全く雑味がなく、肉などはとろけるほど柔らかく煮込まれており、文句なく旨い。バゲットをつけて頂くと、いくらでも食べられる。ワインが欲しいなと思いつつ、食べ進めていると、店員の方から、バゲットのお代わりを勧められる。皆、お代わりして、シチューを楽しむ。最後は、バゲットで綺麗にシチューをぬぐうようにして、余すことなく完食した。 最後の水菓子は、バニラアイスとパイナップル。アイスクリームは濃厚なものではなく、ジェラートのように爽やかな風味のもの。濃厚なビーフシチューを頂いた後には、とても美味しく感じられた。 こちらのお料理は、割烹料理と居酒屋の良いところを採用したもので、酒も進むし、料理としていただいても満足感が高い。内装はほっこりとした造作で、落ち着いて話ができる。大将や店員の方の応接もよく、心地よい雰囲気で料理と酒が楽しめた。久しぶりの再会で話も弾み、とても楽しいひとときが過ごせた。またしばしば訪れたいと思う。
2023/07訪問
1回
大人が集う思い出のバー
2025/06訪問
3回
職場でお世話になった同僚、後輩の美男美女との懇親会で利用した。神宮丸太町にある日本酒とワイン、海鮮と炭火焼き肉がウリのビブグルマンのお店。四人以上だと、前菜はお任せになり、メインは好きなものを注文できるとのこと。予約を入れて訪れた。 10人掛けのテーブルに案内される。まずは、ビールサッポロ赤星とレモネードで乾杯。薄張りのグラスが心地よい。 とりあえずワインが飲みたいということで、ワインセーラへ行き、ワインを選ぶ。イタリアトスカーナのワイン。オレンジピールが仕込まれたもの。淡いオレンジ色でオレンジの香りが微かに立ち昇る。口に含むと、柔らかな甘味が広がる。 前菜一皿目は海鮮盛り合わせ。鮪のタルタル、鰆のタタキ韮ソースかけ、水蛸のマリネ、稚鮎のコンフィ、石鯛と菜花の和物。鮪タルタルは海苔に巻いて頂く。海苔の香ばしさに鮪の甘味がよく合う。また、鰆のタタキは、韮ソースが鰆の脂と調和して鰆の旨味を引き出している。水蛸マリネや稚鮎のコンフィも予想通りの味わい。ワインによく合う。石鯛の身の甘さと菜花のほろ苦さの調和がいい。いずれも美味しく頂けた。 前菜二皿目は、シャルキュトリーの盛り合わせ。京鴨の生ハム、ハツのコンフィ、鹿肉のリエット、豚のリエット、自家製ロースハムの5種。それに、黒いカンパーニュが用意される。鴨生ハム、ロースハム、ハツコンフィは、ワインに合わない訳がない。リエットは、カンパーニュに乗っけて頂く。キッチリ効かせた塩加減がパンにもワインにも合う。 焼き物は時間がかかるそうなので、ここで、メインとなる炭火焼きの肉と野菜を注文する。肉は阿蘇牛のステーキ、川俣シャモのモモとムネ、ブルターニュの小鴨の三種。野菜は満願寺唐辛子と、群馬の下仁田葱を注文した。食べ切れるか心配だが、四人いるし、大丈夫だと考える。 前菜三皿目として、蛍烏賊と山菜の春巻き、蕗の薹ソース添えが供される。むっちりとした蛍烏賊の身と内臓の旨さに、蕗の薹のほろ苦さがよく合う。ここで日本酒が欲しくなり、抜けがけで、七本槍純米生原酒を注文した。蛍烏賊や蕗の薹の旨味苦味には、やはり日本酒が望ましい。花巴 ここで、美女が選んだ、Chenapan Tout Gamayというフランスの赤ワインボトルを注文する。軽いけど、渋味酸味のバランスがよく、肉料理によく合うとのこと。確かに香り高い。 先に炭火焼きの満願寺唐辛子と、群馬の下仁田葱が運ばれてきた。葱は甘くてメインを務めることができる。また満願寺も肉厚で甘い。旨いなと思う。 しばらくして、阿蘇牛のステーキ、川俣シャモのモモとムネ、ブルターニュの小鴨の三種が木の大きなプレートで運ばれてくる。また、付け合わせにポテトをはじめ、様々な野菜が添えられている。 阿蘇牛は赤身で、力強いけど品良い味わい。シャモは、歯応えがあり、噛んでいると旨味が広がる。小鴨は、モモの部分で、ロースより野趣溢れる。塩加減もよく、ワインや日本酒が進む。花巴純米吟醸などと合わせてみたが、美味しく頂けた。 最後は、自分を除く3人は写真撮り忘れたがプリンを注文した。飲兵衛の自分は最後まで日本酒を舐めていた。 料理はかなりボリューミーで、はっきりした味わいのもの。店主こだわりが感じられる美味しいものばかり。ワインの品揃えも素晴らしいし、日本酒もいいものが用意されている。値段は安いとは言えないかもしれない。でも何より、同僚の方や後輩の方と楽しそう時間が過ごせた。4時間位お店にいて、旨い料理を食べ、旨い酒を酌み交わし、素敵な方々と楽しい時間を過ごしたのは、自分にとってとても貴重な体験であったと思う。 また、機会があればもう少し少人数で訪れて、酒をゆるゆる飲みながら旨い料理を食べてみたいと思う。
2023/03訪問
1回
ビストロで忘年会
2022/12訪問
1回
皆に愛されるラーメン
2022/11訪問
1回
厳しいと残暑に負けない料理