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新鮮な魚とたっぷりのご飯。昼から食べすぎてしまいました。
2009/12訪問
1回
久しぶりに京都勤務の際に一緒だった後輩たちと食事を取ることになり、やはり和食が良かろうということで、こちらの店を予約して訪れた。本店は先斗町にあり、この時期は納涼床もしているが、この日は既に満員だったこともあり、三条通り沿いにある支店の方にさせてもらった。 四人掛けの掘り炬燵のテーブルに案内され、銘々飲み物を注文する。和食だといきなり日本酒をいつもは頂くが、この日は猛暑日。ビールをお願いして、まずは皆で乾杯する。懐かしい方々と飲むビールばまことに旨い。 程なくして、先付八寸が用意される。琵琶鱒のたたき、焼きもろこしソース、浅利と穂高隠元の黒七味掛け、石川芋という小芋とそら豆の炊き合わせ、小鯛とパプリカの甘酢掛け、霧島牛蒡の摺流しの五種。 琵琶鱒は、とうもろこしソースの優しい甘さに包まれており、優しい旨味が広がる。浅利は、甘辛さの中に山椒が効いた黒七味の風味が漂い、しっかりした味わい。小芋は出汁を上手く含ませたいい仕事をした一品。小鯛の甘酢掛けは、茶懐石を感じさせる。牛蒡の摺流しは、野趣溢れる味わい。いずれの料理も美味しく頂けた。 ここで、大好きな日本酒、風の森をお願いする。爽やかな喉越しが夏によく合う。 向付の造りは、鰹と勘八。鰹は生姜を薬味で頂く。香ばしさの中に、もっちりした身の旨さや脂の旨さが広がる。また、勘八は山葵を薬味で頂くと、爽やかな味わい。どちらも日本酒によく合う。 続いて、冷たい煮物の小鉢が用意される。賀茂茄子の煮浸し、焼き浸しに海老そぼろと茄子の葛寄せ。冷んやりした中に、茄子や海老の旨味が広がる。豆の緑の彩りも爽やかで美しい。 次は油物。鱧と鱧真薯、茗荷と梅肉の湯葉揚げ。叩いたオクラのとろろに付けて頂く。こちらは、口に入れると、鱧の身と真薯から旨味が梅肉の爽やかさをまとって口一杯に広がる。続いて、揚げた湯葉の香ばしさが追いかけて来る。秀逸な一品。鱧の旨味を改めて確認できた。無論日本酒に抜群に合う。ここで、喜楽長特別純米をお願いする。米の旨味がしっかりしているのに、キレもある。 続いての焼き物は、鱸のコンフィ仕立て。コンフィにした鱸を焼き、夏野菜のソースで頂く。パリッとした皮目の香ばしさと身の部分の柔らかくてホロっとした食感がとてもよく、美味しい一品。珍しい胡瓜の揚げ物も添えられており、盛り付けも調っていた。 凌ぎは、新生姜と穴子の裏巻き、蛸のそぼろがかかっている。裏巻きにした米に穴子の旨味、新生姜の爽やかな風味が移り、季節を感じさせてくれる。蛸のそぼろは、甘すぎす、穴子のツメのような味わいに蛸の食感が残っているが、裏巻きと一緒に食べても邪魔しない。面白い一品だった。 飯代わりに、こちらの店の名物、ビーフシチューにバゲットが添えて供される。ますは木の匙で頂く。非常に濃厚だが、全く雑味がなく、肉などはとろけるほど柔らかく煮込まれており、文句なく旨い。バゲットをつけて頂くと、いくらでも食べられる。ワインが欲しいなと思いつつ、食べ進めていると、店員の方から、バゲットのお代わりを勧められる。皆、お代わりして、シチューを楽しむ。最後は、バゲットで綺麗にシチューをぬぐうようにして、余すことなく完食した。 最後の水菓子は、バニラアイスとパイナップル。アイスクリームは濃厚なものではなく、ジェラートのように爽やかな風味のもの。濃厚なビーフシチューを頂いた後には、とても美味しく感じられた。 こちらのお料理は、割烹料理と居酒屋の良いところを採用したもので、酒も進むし、料理としていただいても満足感が高い。内装はほっこりとした造作で、落ち着いて話ができる。大将や店員の方の応接もよく、心地よい雰囲気で料理と酒が楽しめた。久しぶりの再会で話も弾み、とても楽しいひとときが過ごせた。またしばしば訪れたいと思う。
2023/07訪問
1回
やたらと魚が旨い