3回
2022/02 訪問
VISONに泊まるならディナーはココに決まり!
[2021年2月再訪・写真31枚追加]
すごくイイお肉が入ったということだったのでそれをお目当てに平日の夜に再訪です。
そのお肉は5年もの長期間肥育された松阪牛でそのお肉を使った料理を中心にしたにしたコースをいただきました。
まずは松阪牛もも肉と和牛ハツの低温調理のタルタル キャビア添え、お肉はすごく甘みが強く感じられて牛骨スープの餡の香りと旨みもたまりません、それなキャビアの塩気に隠れているウドのシャリっとした食感も良いアクセントになっています。
次にずわい蟹のテリーヌ、コチラは調味料は使わずにカニの塩分だけの味付けしているということで単独でもストレートにカニの旨み甘みもしっかり楽しめますが、その脇を固めるソースや付け合わせも絶品、ふきのとうとカニ味噌のソースは蟹味噌のコクとふきのとうのほろ苦い風味が感じられるオトナの味わい、下には安納芋のピューレも隠れていてそれらの計算され尽くした味わいが見事です。
3品目は松阪牛の一口ハンバーグ、梅の枝が添えられていてそれに刺していただきます、なかなかおもしろいですね。このハンバーグにはレバーも入っていてしっかりした肉感とともに感じられるお肉の甘み、それにレバーの深みのある味わいが感じられてすごく美味しい、一口サイズでしたがコレは200gくらい食べたいですね(笑)
4品目は松阪牛タンの酒粕味噌漬け、この上ないくらい柔らかくそれでいてタン特有の心地よい食感も感じられます。酒粕味噌もそれほど強いわけでなくほどよい味でタン自体の旨みもしっかり楽しめます。それにお肉の下に敷いてあるさわやかな柑橘の風味が感じられる甘平の白和えが実にお見事です。
5品目はPREMIUMオイスターと松阪牛ヒレのしゃぶしゃぶ、お肉に隠れて見えませんが下には大きくてぷりぷりの的矢のプレミアムオイスターが隠れています。その牡蠣はすごく濃厚でコクのある味わい、磯の風味が口の中に広がりますが決して磯臭さなんかはなく清々しいくらい、お肉もとろけるように柔らかなお肉でした。
6品目は椀もの、キンキと蛤 ウニ 真丈の若竹椀、桜の花が添えられている春らしい演出もうれしいですね。味の方もふっくらして脂ののった美味しいキンキとふわふわの真丈、大きなはまぐりにシャキッとした心地よい食感のたけのこなどなどそれぞれが主役級の働きをしながらもしっかりと味にまとまりがありますね、キンキの骨とはまぐりでとった出汁の餡が見事なまとめ役となっているような気がします。
7品目は松阪牛ブリスケの赤ワイン煮込み、お肉の下の白いのはなんとお餅、カラスミを散らしてありカラスミ餅のイメージということ、これに地元三重の答志島の出来立ての海苔を巻き手で持っていただきます。まず海苔のパリパリ感がすごいですね、その食感とともに柔らかく甘みのあるお肉とそれを引き立てる赤ワインの風味、お餅のもちもち感の見事なハーモニー、絶品です。
8品目は松阪牛ヒレの白仙揚げ、お肉はシャトーブリアン、その中でもど真ん中の部分でビックリするほど柔らかい、まさに飲めるくらいの柔らかさのお肉です。それにお肉の甘みもものすごく強いです。白仙揚げのふんわりとした衣やパウダー状にして散らしてある牛脂も実にイイ仕事しています。
そしていよいよメイン、メインももちろん5年肥育の松阪牛、そのヒレの塊薪焼きです。見るからに見事なお肉、さらには黒トリュフと希少なビアンケットトリュフを贅沢に散らしてあります。そのお肉は火入れ加減が絶妙ですね、もちろんレアなんですがヘタなお店のレアってホント火が通っていないだけでただの生のお肉ってトコがありますが、ココはこんなに分厚いのにしっかりと中心まで火の入った正真正銘のレア。めちゃくちゃ柔らかくてお肉の甘みもものすごく感じられてソースも素晴らしい、トリュフの香りもたまりませんね、絶品のお肉でした。
ドリンクは料理に合わせワインをペアリングしてもらいましたがワインだけでなくお茶も合わせてペアリングしてくれるのがおもしろいんですよね、今回もそれぞれの料理とのマリアージュを楽しませていただきました。
最後のお粥にデザートも含めて今回もすべてにおいて見事な料理ばかりに脱帽です。ホント素晴らしいお店だと思います、ごちそうさまでした。
松阪牛「タン」酒粕味噌漬け、伊勢志摩備長炭炙り、甘平の白和え
松阪牛ヒレの白仙揚げ、白トリュフ塩、松阪牛の粉
松阪牛ブリスケの赤ワイン煮込み、餅、焼海苔、カラスミ
松阪牛ヒレの塊薪焼き、イタリアマルケ産黒トリュフと希少ビアンケットトリュフ
キンキと蛤 ウニ 真丈の若竹椀、桜花びら、大根(キンキの骨の出しと蛤の出し)、木ノ芽
キンキと蛤 ウニ 真丈の若竹椀、桜花びら、大根(キンキの骨の出しと蛤の出し)、木ノ芽
松阪牛もも肉と和牛ハツの低温調理のタルタル、キャビア、牛骨スープの餡
ずわい蟹のテリーヌ、春野菜のお浸し、ふきのとうカニ味噌、カニ出しの泡、安納芋ピューレ
松阪牛一口ハンバーグ レバーの香り
松阪牛一口ハンバーグ レバーの香り
PREMIUMオイスターと松阪牛ヒレのしゃぶしゃぶサンバルソース、台湾山椒
PREMIUMオイスターと松阪牛ヒレのしゃぶしゃぶサンバルソース、台湾山椒
結びの神茶菜粥
結びの神茶菜粥(お代わり)
大内山牛乳のアイス
松阪牛5年肥育「なおはな」
特上煎茶
特上煎茶
DRAPPIER
ミルクティー
SELENO BEAUJOLAIS 2019
みかんの皮のお茶
BOURGOGNE ALIGOTE 2018
三重県 無農薬のかりがね
LESTIGNAC L'ancestral
チェリーのお茶
MAS de DAUMAS GASSAC 2019
FRANCK BONVILLE BRUT SELECTION
コーヒー
伊勢の和紅茶
外観
2022/02/26 更新
2021/11 訪問
シェフのセンスが光る絶品料理の数々!
多気町にオープンした日本最大級の商業リゾート施設「VISON」、そこに入っているお店、ワタクシのお気に入りの四日市の「虎鉄」の系列のお店ということでずっと気になっていたお店だったんですよね、平日の夜に利用してみました。店内はカウンターにテーブルといった造りでなかなかにオシャレな雰囲気ですね。
この日いただいたのは15000円のコース、さらにせいこがにが解禁になったタイミングだったので蟹をプラスしてもらいお酒は料理に合わせてワインをペアリングしてもらいました。
まずは食事の前に氷出しのお茶が登場、地元大台町のお茶ということで甘みがすごい感じられますね、コレでこれから始まる料理のための舌の準備は万全です。
最初の料理は的矢のプレミアムオイスター、定評のある的矢牡蠣のなかでもプレミアムってくらいなので質的には文句なし、まろやかながらもギュッと詰まったような旨みが感じられます。ソースもかなり主張してきますがしっかりと牡蠣の味を引き立ててくれています。ぷちぷちっとしたフィンガーライムの食感も良いアクセントになっていますね。
次はせいこがに、安納芋のピューレとともにほぐしたせいこがにの中身が入っていて、その上には殻からとったジュレ、さらに外子を乗せてダシの泡が乗っています。蟹が泡を吹いているようなビジュアルでなかなかおもしろいですね。もちろん見た目だけでなく味も安納芋の優しい甘みとともに全部詰まったせいこかにの旨みが余すことなく感じられます。そしてさっぱりとした味わいのジュレも実に見事、蟹の味を優しくサポートしてくれていますね、さらに外子のぷちぷち感もすごくイイですね。
続いてもう一品かに料理、三重県産のワタリガニをほぐして入れたしんじょ、コレを焼きナスのポタージュ仕立てのソースや雲丹と一緒にいただきます。まずこのポタージュが絶品なんですよね、なめらかな口当たりでナスの甘みがすごく強く感じられます。ナスのイヤな部分は微塵も感じさせことなくイイトコどりしたようなスープはホント絶品です。ワタリガニのしんじょもかにの旨みはもちろん、一緒に入っているなめこの食感もイイ感じ、さらに雲丹まで乗っていてコレもものすごく甘くって上質なもの、それぞれ単体でもかなりのレベルですが、一緒に口にすることで素晴らしい完成度の料理に仕上がっています。
その後、鴨のアピシューズ、答志島のトロさわらに続いて登場したのは伊勢海老、伊勢海老をローストして味噌のソースを塗ってオープンで焼きあげた料理でぷりぷりの甘い伊勢海老は素材自体も最高ですが、これにコクのある濃厚な味噌の味わいと爽やかなレモンのような風味のソースが絶妙みマッチしています。
ココからはお肉料理、まずは菰野の菰錦豚の酒粕焼き、伊勢志摩備長炭で香り漬けしてあるということで芳しい香りが鮮烈に感じられます。お肉も旨みが凄いです、それにほどよく脂身も付いていますが、その脂もものすごく甘みがあって重たさとかを感じることは皆無、さっぱりしたラビゴットソースと奈良漬けの風味もこのしっかりしたお肉の味との相性抜群です。
そして松阪牛の特産のイチボ、お肉はなんとA5よりもすごい特産の松阪牛、そんな最高のお肉を薪火でローストしたという至高の一品、まるで凝縮されているかのようにズッシリと濃厚なお肉の旨みが感じられますね。トリュフソースにも骨髄が入っているということですごく深みのある味わいで素晴らしかったです。
その後も最初に出してくれた氷出しのお茶の茶がゆにデザートと続き最初から最後まで非の打ち所がないコースに大満足です。それにペアリングしてもらったワインもそれぞれの料理と見事なマリアージュ、それにところどころワインの間に入ってくる紅茶、コレもすごくイイですね、もちろん料理とも合わせてくれていますが一旦舌をリセットするような効果もあって素晴らしかったです。
ココは自信を持ってオススメできるお店の一つですね、VISONで泊まるならワタクシ的には夕食はコチラが絶対的にオススメです、ごちそうさまでした。
せいこがに
伊勢海老のロースト
松阪牛特産のイチボ
ワタリガニのしんじょ
鴨のアピシューズ
菰野の菰錦豚の酒粕焼き 奈良漬けラビゴットソース
答志島のトロさわら 焼き白子とキャビア添え
的矢のプレミアムオイスター
氷出しのお茶の茶がゆ
梨のピューレと大内山牛乳のアイス
氷出しのお茶
WHAT'S UP
ESCH HAB DI GARN!
桃の紅茶
BOURGOGNE CHARDONNAY
ダージリンティー
ピュルピーユ
ドメーヌ・リショー ケランヌ
和紅茶
伊勢海老
外観
2021/11/14 更新
[2023年12月再訪・写真19枚追加]
平日の夜に再訪です。この日いただいたのは松阪牛特産ヒレ肉や松葉ガニを使った特別コース、香箱蟹のティラミスに始まり、松葉蟹のしゃぶしゃぶ、愛ふぁーむ肉厚椎茸と松阪牛のハツ、トリュフ香ロッケ、松と鼈、答志島トロ鰆のミキュイ 伊勢志摩備長炭の香り、鴨のアピシウス、伊勢海老のロースト アジアの柑橘系の香り、特産松阪牛ヒレ肉の薪焼き 松阪牛内臓と共に、松葉蟹とポルチーニ茸のリソット、熟し次郎杮といった内容です。
食材も豪華ですがやはりシェフの腕が違いますね、最初から最後までどの料理も文句なしに美味しかったですが、いくつかピックアップして感想を書かせてもらうと、まずは一品目として出てきた香箱蟹のティラミス、トップにはお豆腐と生の落花生をペーストにしたソース、さらには蟹の殻を乾かせて粉末にしたものをかけてあり、確かにティラミスのようなイメージですが、その下には香箱蟹のすべてが隠れています。一番下にほぐしたカラダの身、その次に内子、その次に足の身、一旦生地を挟んでその上に外子と、余すことなく蟹を堪能することができました。
次に愛ふぁーむ肉厚椎茸と松阪牛のハツ、椎茸を器として、その中に松阪牛の身をほぐしたものと松阪牛のハツとミノ、最後は上から雲丹を乗せてしいたけのソースをかけてあります。お肉の旨みがスゴいですが、雲丹と椎茸もそれとケンカすることなく見事にまとまっていますね、コレはめちゃくちゃ気に入りました。
そしてメインの特産松阪牛ヒレ肉の薪焼き、特産はA5ランクのお肉よりもさらに飼育年数が長い最高のお肉で相変わらずココのお肉のレベルの高さには脱帽ですね。素材も文句なしですが、そのお肉を薪焼きでローストにする調理も実にお見事、外側は薪で香りを十分につけて香ばしくして中は美しいくらいの絶妙な火入れ加減で最高に美味しいですね。さらに付け合わせは松阪牛の内臓のトマト煮込みと松阪牛ホルモンと肉料理に敢えてお肉を付け合わせにしてある遊び心も肉好きのワタクシニとってはうれしい限り、素晴らしかったです。
そのほかの料理も答志島産のトロ鰆や鴨肉、伊勢海老と素晴らしかったですね、今回も大満足の内容でした、ごちそうさまでした。