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昼の点数:4.2
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 4.8
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|サービス 3.5
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|雰囲気 3.8
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|CP 4.5
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|酒・ドリンク 4.6
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[ 料理・味4.8
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| サービス3.5
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| 雰囲気3.8
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| CP4.5
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| 酒・ドリンク4.6 ]
素朴でおいしい蕎麦・・・でも、、空気の読めない人は行くべきではないのかも
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アミタケとお酒
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蕎麦
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漬物
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花豆
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表札
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公式HPはこれだけでした
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2025/07/27 更新
青春18きっぷが余ったので山梨~信州の旅を企画しました。
蓼科に泊まったあと、時間が余ったので普通電車で松本へ。
当初はこばやし 本店に行くつもりで駅から歩いたけど、ここはかなり長蛇の列。
そういえば、この近くにも名店があったはずだと思い出したけど見つからない。
GPSを使って調べると、山下歯科と木下製印の間にあるはず・・・。
ありました、道路から奥まったところに地味に「三城」の暖簾が。こりゃ蕎麦屋と気付かず通り過ぎますね。
一見、寿司屋にも日本料理屋にも見える白壁の格調高い店構えの店です。
さてと、、、ここから先どんなトーンで書くか、しばし迷いました。 よしっ、・・・
個性的な女将さんの話は、食べログのほかじゃらん、楽天、トリップアドバイザー、google他に山ほどあるのでそちらにお任せすることにして。
水曜日の13時過ぎ、格子戸をあけるとテーブルが3卓、お客さんは9人ですが内2人はそろそろ食べ終わった様子。
店内は白基調の和モダンな造り、BGMもなくおしゃべりする人もなく静寂が漂っています。
こういう場合、郷に入れば郷に従うのが原則なので入口付近の椅子に座って騒がず待つことにしました。
暫くして紺の和装の高齢女性が配膳に来て空いた席を片付け、そこに案内されました。
机上にも壁面にもメニューほか掲示物は一切ありません。価格は??
うーん、どうオーダーするのかなと思っていたところに、おしぼり、箸、小皿が登場。
「あみ茸です。今が旬です」とおいて行きました。あーそういうことか・・・
上には大根おろしが乗っていますが、これは辛味大根のようです。
間もなく、片口とガラスの猪口が無言で置いて行かれました。
驚いたことに箸袋に記された「三城」の文字は手書きなのですよ。1枚ごと全部筆跡が違っています。
ここでハタと思い出しました。以前松本の蕎麦屋を調べたとき、メニューは1本で蕎麦前の酒が必須の店があるって書いてあったっけ。
知らずにそこへ飛び込んでしまったことに初めて気づきました。(ずいぶん鈍いかも)
コリャ、あーだこーだ言うのは野暮ってもんです。もう出て来るものを頂戴するしかない。
酒を注いでキノコをちびちび。濃厚でそして端麗の実にいい酒です。飲んだことのない味
常温で推定80~100mL入っています。特注の原酒かもしれません。
アミタケってナメコに似た食感ですが、実に風味がありますね。
静寂と旨い酒を味わうこと10分余、蕎麦とつゆが登場しました。
薬味はネギ、ワサビ、大根おろしの3点。
徳利には大量のつゆが入っています。
蕎麦はまずそのまま一口、これは旨い。。これまで食べた中では1,2を争います。何もつけずに噛みしめるとこんな濃厚な蕎麦の味がするのは珍しい。
適度な固さがあり二八蕎麦くらいでしょうか。一見少なそうに見えますが量はタップリ入っていました。
平打ち太切りで田舎蕎麦の雰囲気です。
ツユがまたいい鰹出しが効いていて、すごく旨い。色は濃いですが醤油が立っていません。
ワサビは当然摺りおろしで甘みがあり、いいアクセントです。
次に蕎麦湯が大型の土瓶に入って登場。かなり大量です。
そばつゆを割っていただくと、旨味が凝縮されていくらでも行けそうです。
蕎麦の風味が凝縮された濃厚な蕎麦湯です。
ここで小鉢に入った大量の漬物です。茄子とキュウリの浅漬け、ぬか漬けでしょうか?いや粕漬けです。
本当は酒と一緒に出てきたら嬉しかったんですが、これがこの店の流儀なんでしょう。
どうやらタイミング的に酒のアテではなく、蕎麦湯のアテにするようです。
最後にお口直しとして花豆の煮たものが出ました。これがまた皮が柔らかく絶品です。甘さは控えめで豆の旨味をうまく引き出しています。ツユでしょっぱくなったお口がスッキリしました。
蕎麦湯が美味すぎて5杯も飲んでしまい、あとで喉が渇きましたね。
お会計は1人2000円で、これは昔から変わらないようです。現金のみでレシートはありません。
最後に女将さんが玄関の外までお見送りしてくれ、「11月中旬から新そばになります。こんどは予約して来て下さいね」と名刺をいただきました。
入店から1時間余、予定の電車の2本あとになりましたが。でも指定席じゃなかったので無問題。
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帰宅してから、クチコミを見てずいぶん評価に開きのある店だということを知りました。
特に女将さんの接客に関する批評が多いようです。
相性が悪かったりすると、評価1をつける人も。
この口数の少ない接客を、塩対応と解するか気にならないかはその人次第でしょう。
でも信州の蕎麦屋は結構独自ルールが厳格な店も多く、着丼したらすぐに食べないと店主に怒られたり、調味料の使用をいやがるところとかあります。全般に飲食店は撮影禁止の店も多いです。
「黙って俺の料理を一番旨いタイミングで喰え」と。
それぞれ店のカラーがあってそれを乱されるのがイヤなんでしょう。
私は「郷に入れば郷に従え」というのには反感を感じませんから全く苦になりませんでした。
空気を読んで行動し雰囲気を乱さない、それが伝統を守るためには重要だと思っております。
結果的には良い経験をし、ラッキーでした。
予約が原則だけど空きがあれば飛び込みもokとクチコミがあったので、運よくそれに当たったのでしょう。
これから初めて行かれる方、事前学習が必要ですね。
店の流儀に従うのに抵抗を感じる方、客としての主張をしたい方には向かないと思います。
正面から蕎麦と向きあう方向けで、お子さん連れやグループでワイワイやりたい方、女子会の肴に蕎麦を食べる方、スマホを手放せない方には不向きです。