2回
2015/02 訪問
伝統と若い息吹が同居する名店
【2015年2月 再訪】
写真をアップし忘れていました。
前回の初訪で大変美味しく頂いたので、これは母にも食べさせなくちゃ!という事で、母と二人で2回目の訪問です。
献立は‥‥‥
◼︎うるいとホッキ貝のうどゼリー和え
出汁が効いたジュレが美味し〜い(≧∇≦)
◼︎帆立と椎茸の真薯
やっぱり此方の碗は好みの味です。一口含めば思わず今日も「ほぉ〜」とため息が 笑
母は、このお椀が1番美味しかっと言ってましたね。
◼︎たらと海老芋の白子餡掛け
◼︎宮崎牛のローストビーフと聖護院大根
前回よりも甘さを控えたさっぱりした温かいすき焼き風の出汁と共に供されます。今日は霜降り刺しが少なめの赤身に近いビーフでした。
◼︎じゃが芋饅頭と穴子と菜の花
じゃが芋饅頭は此方の定番料理だそうです。揚げたじゃが芋饅頭に穴子が、今日も美味しい!
じゃが芋好きの母も満面の笑みです。
◼︎百合根の土鍋ごはん
この日1番の感動!土鍋で炊かれた百合根がホクホクで、白米もホクホク! 炊き立ての百合根がこんなに美味しいとは! 思わず作り方を聞いちゃったほど。勿論、残ったご飯はお持ち帰りにして、翌朝また感動を味わせて貰いました。
デザートも大変美味しくて、母も私も またまた大満足の晴山さんでした〜
【2014年12月 初訪】
女子会を開く事となり、喜んで幹事役を請け負ったのはいいけど、見栄えの良いフレンチやイタリアンは安定感はあるものの芸がないかもと思い、昨年 別の女友達と出掛けた外苑前の『えさき』でのランチが充実していた事を思い出し、和食にする事にしました。
予約困難店のようですが、女子会まで3週間程の余裕があったので、何とか無事に此方の予約が取れました。
さほど目立たない地上入り口から階段を降りて地下へ向かうと、階段からは全く想像していなかった広くモダンな和のスペースが現れ、良い意味で驚かされました。とても素敵なアプローチに料理への期待が高まります。
入り口左手には厨房が見渡せるカウンターが見えました。このカウンター席は特等席のようですね。私達は入り口右手奥のテーブル席に案内されましたが、此方は此方で、四人で掛けても余りある大きなテーブル、隣席との距離感も十分な広々としたスペースです。
さて、いよいよ楽しみなお料理の始まりです。
◼︎墨烏賊、生麩、長芋とほうれん草のお浸し
墨烏賊のねっとりとした甘みが美味しい!
お浸しの出汁が美味しくて、この味付けを家でも再現したくて、出汁を飲んでしまったくらいです 笑
◼︎椀 帆立の真薯と京蕪
美しい漆のお椀。蓋を開けると、薄く剥かれた京蕪に覆われて、真っ白な帆立真薯が透けて見えます。柚子の鮮やかな黄色と、三つ葉だったでしょうか、やはり色鮮やかな緑が映えて、白、黄色、緑のコントラストが美しい。そして一口お出汁を含めばそのお出汁の美味しいこと。思わず「ほぉ〜」と呟いてしまいます。
ふわふわの真薯のすり身に、ゴロゴロと帆立が出てきて中々贅沢です。
◼︎メダイのゆず七味焼き、銀杏と堀川牛蒡の天婦羅
柚子の香り豊かな焼き物に添えられた牛蒡が見事でした。スーパーでは見られない太くて立派な牛蒡の煮付けたのを極々薄い衣をまとい揚げられていますが、ランチ価格の添え物一つにも手間を惜しまないこだわりが良いですね〜。
◼︎宮崎牛ローストビーフ 下仁田葱と紅芯大根
すき焼きのような甘めの煮汁がたっぷりと張られた渋い味のある深皿に、下仁田葱、スライスされたローストビーフ、そして繊細に千切りにされた大根の紅色が映えます。煮汁で人肌ほどに温まったローストビーフは、頬張れば霜降りの刺しが口の中でとろけます。下仁田葱の甘さと相俟ってホント美味しい! 紅色の大根はシャキシャキで、見た目にも食感にも良いアクセントです。すき焼き風味で温かくいただくローストビーフ。新しい食べ方で、家庭でも真似出来そうです。
◼︎穴子とじゃが芋饅頭と菊菜を出汁餡掛で
じゃが芋饅頭、大好きなんです。
穴子、これも大好きなんです。
大好きなのが二つも合わさって、美味しくない訳がありません。基本の出汁が美味しいので、とろみのあるこの餡も美味しいですね〜。
◼︎鱈子と大根とせりの炊き込み土鍋御飯
絶妙のタイミングで土鍋で炊き上げられたばかりの鱈子の炊き込みご飯を、そのままテーブルで一人一人に茶碗に盛り付けてくれます。一緒に運ばれてきた赤出汁、香の物もそれぞれ美味しく、特に赤出汁は基本となる出汁が引き立つ美味しさです。既に、だいぶお腹いっぱいになってきていたのですが、残ったご飯はお土産にして下さるとのことで、3人で分けていただけるよう小さなオニギリを二つずつに可愛らしく握って下さいました。こういう心配りは嬉しいですねぇ〜(^^)
◼︎柚子レアチーズプリンと白ワインジュレ
これまた素敵な和の器に、柚子風味のレアチーズプリンが。その上に白ワインジュレが宝石を散りばめたようにキラキラと輝いています。こっくりとしたチーズプリンが柚子の風味とジュレでサッパリといただけます。
和食の昼コースですから、デザートは和風の甘味が供されると思いきや、レアチーズプリンを和風に魅せるというアイデアで締め括られました。
会計を済ませお見送りを受けて驚いたのですが、大将を始めとしてスタッフさん皆さんがお若い!しかしその技術は、昆布出汁も鰹出汁も、基本の出汁が素晴らしかった事に裏打ちされ、大変素晴らしいものでした。
5,800円のコースですから使用される材料は限界がある筈ですが、日本料理には最も重要な出汁が、恐らく厳選された上質な材料達を惜しみなく贅沢に使われている事を容易に想像させます。どこまでも深みのある味をに工夫されたコース運びで、チープどころか大変満足のいく内容でした。
三田は余り伺わないエリアですし、駅から少し歩くので、私にとってアクセスが余り良くありませんが、予約が取れる限り何度でも足を運びたいと思わせてくれるお店です。
ご馳走さまでした!
2015/06/03 更新
食通の友人を連れ立って久しぶりの訪問。
会計時に、ランチコースが間もなく終了してしまう事を伺いました。
気軽にいただけなくなってしまうのはとても残念ですが、晴山さんの素晴らしいお味が広く知れ渡り、おまかせコースだけで勝負できる域に成長された証拠ですから喜ばしい事かもしれません。
そして、いつかは独立の夢を抱き、晴山さんで修行されている若いスタッフさんのほんの少しだけ辿々しい接客も心地良く、お料理と共に堪能させていただきました。
これからも更なる成長が楽しみな大好きなお店です。
レビューが遅くなってしまったので、お料理の説明は「ぜーんぶ美味しかった!サイコー」で省略!(笑)