レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2012/11訪問 2012/11/27
<西日本縦断紀行③> 無化調でここまでの旨味を出せるものなのか・・・。
<兵庫→大阪→★兵庫→島根→福岡→沖縄→山口→島根→神戸>
西日本縦断紀行の2日目は、兼ねてよりお伺いしたかった和海さんにお伺いすることに。
なかなか、タイミングが合わず、お伺いできなかったお店でありましたが、今回は、和海さんの近くにあるホテルに前泊し、開店1時間前から並ぶことに。ちなみに、前泊したホテルは、サンホテル尼崎であったが、ここはサービスもよく、朝食も無料で付いてくる割にはとても美味しかったです。
和海さんまで、車で10分くらいの場所でありましたので、前泊するなら、イチオシのホテルでありますね。
実際、開店の1時間以上前に到着します。お店の隣がコインパーキングというのもいいですね。
今回は、さすがに一番乗りでありました。どこか、嬉しいような、恥ずかしいような。しばらくすると、店主が出てこられて、ご挨拶すると、わざわざ北海道から来たということと、1時間以上前から並んでくれたということで、裏メニュー的な特製出汁を+50円で入れて下さるという。
確か、他の方のレビューで、そのような裏メニュー的な秘伝の出汁を加えられたというレビューが有ったのを想い出し、迷わずそちらで注文致します。
私が並んで10分くらいして、60歳くらいのご夫婦が私の後に並ばれます。暇だったので、世間話で盛り上がります。西宮から来られたというご夫婦はラーメン好きで、娘さんご夫婦に絶対ここは美味しいからということで薦められてお越しになられたようである。
<塩らーめん(650円)+特製出汁(50円)>
1時間前からオーダーを入れていたことから、席に座ると、結構すぐに最初の塩が出て参ります。
うぉおお!店前で待っている時から、独特の美味しそうな匂いが立ち込めており、かなり食欲をそそっていたのでありますが、なるほどこのスープの匂いそのものだったのですね。
まず、スープを一口・・・・。「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」「ジ~~~ン」
なるほど、これは美味いですわ・・・。確かに・・・。恐らく、このラーメンが不味いという人はいないでしょうね。ラーメン通な人から、結構ラーメン食べない人を含め、人間の味覚に、直感的に美味しいと感じさせる絶妙なうまさであります。
普通、少しでも化学調味料いれないと、ここまでの味にはならないように思うのですが、とてもとても深みのある、鶏の旨味成分が凝縮されたようなスープでありました。
<醤油らーめん(650円)+特製出汁(50円)>
実は、前泊したホテルの朝食が美味しくて、かなりの量食べてしまい、今回は2杯目はないなと思っていたのですが、意外にこちらのラーメンが食べやすく、2杯目の醤油をオーダーします。こちらも、特製出汁を入れて頂いたバージョンです。煮干し出汁だったかな。
お味の方は、こちらも塩に負けず、かなりのお味であります。塩よりも、若干パンチがあり、より旨味成分を直感的に感じます。いいですね~。このスープ。。。個人的には、塩よりも好みかもしれません。
思わず、顔のにやけが収まらない・・・。来た!!脳内の快楽物質がどんどん放出され、ハイ状態に!久しぶりのグルメハイであります。
<総括>
ここ数ヶ月、ラーメンに関しては、評価点で5を付けたくても、ぐっと抑えて4.5に留め続けて参りました。今のポリシーとして、1年くらい様子を見て、4.5をつけたお店の中で上位5%のみ、5を付けようと考えていたのですが、こちらの和海さんには、やられました。うんちくや、細かな解説はあえてせず、久しぶりにグルメハイになったとお伝えすれば十分でしょうか。もちろん、スープもチャーシューも、鶏も素晴らしかったですが、そのどれもを忘れさせてくれるくらいの、見事なスープでありました。
いわゆる、私のような淡麗好きも、濃厚こってり好きも、どちらでも美味しくいただけるハイブリッドなスープと言えるでしょうね。
お見事でありました!
(続く)
ちなみに、自分の好みラーメンランキングの順位が少し変わりました。
1位 中華そば専門 神楽 中華そば (石川県)100点
2位 麺や而今 中華そば(大阪府)96点
3位 金久右衛門 本店 金醤油 (大阪府)95点
4位 青竹手打ラーメン日向屋 (栃木県)93点
5位 和海 醤油ラーメン(特製出汁入り)(兵庫県)92点
6位 味処 むさし野 (千葉県)90点
7位 麺屋 菜々兵衛 (北海道)88点
8位 山崎麺二郎 (京都府)85点
9位 麺屋 藤(徳島県)84点
10位 拳ラーメン (京都府)82点
11位 伊達屋 (福島県)82点
12位 宇奈月 味噌 (滋賀県)81点
3位
1回
2012/10訪問 2012/10/12
洗練された一杯。考え抜かれた一杯。徳島最強のラーメンと頷けます。
<前置き>
淡路島のはなふくを経て、徳島市内で一服した後、その後の行き先を悩みます。このまま、高松まで行ってうどんをいただけるだけ頂くか・・・。それとも、徳島にとどまり、夜もラーメンをいただき、そのまま国道195号線を通って、高知まで一気に出てしまうか。いわゆる四国一周計画を前倒しでやってしまうかどうか・・・。
とりあえず、自分が行きたい高松のうどん屋さんの多くが、夜遅くに営業していないお店ばかりでありましたので、この日高松に移動することは断念し、徳島でどうしても食べておきたかったこちら、麺屋藤さんを目指すことに。こちらのお店は、有り難いことに、夜の10時まで営業をされており、余裕を持って向かうことができます。が・・・・。
噂で聞いておりました、徳島市内の大渋滞に巻き込まれることに。丁度、ベジフルを出たのが、夕方の6時過ぎだったこともあるのですが、ありえないくらいの渋滞に巻き込まれることに。なるほど、徳島市内って、結構川に囲まれているというか、抜け道が少なく、すぐに渋滞してしまうんですね・・・。何と、この渋滞を抜け出すために、気が付いたら午後8時くらいになっています。ようやく、渋滞を抜けたかと思うと、今度は、大雨に見舞われます。それも、この世の終わりかと思う程の大雨である。ワイパーがほとんど効かないくらいの大雨で、低速運転で、気が付けば午後9時になっていました。それにしも、こちら麺屋藤さんは、徳島市内から遠いですね~。どんどん山道になって参り、本当にこんな所にお店なんてあるのだろうかと、かなり心配になってきます。天気も大荒れですし。すると、何も無い山道の中で突如灯かりが!!!無事にお店発見です!
もう、旅人が、山道を道に迷い、人里は離れた一軒家に辿り着いたような心境であります。
さすがに、これだけの大雨で、かつ町外れにあるお店でありますので、店内にはお客さんは誰もおられません。もう私は、人恋しい気持ちも加わり、初めてお伺いするお店であるにもかかわらず、もう話して話しまくりました(笑)。「よく話す客だな~」って、絶対に思われていたに違いありませんが、私は、大渋滞と空前の大雨、それに店に辿りつけないのではという不安感から解放され、一種のハイテンション状態になっていたようであります。
<東京Wスープ醤油らぅめん>
さて、前置きがかなり長くなりましたが、お店の方にお奨めをお伺いすると、こちらのお店の看板メニューである「東京Wスープ 醤油らぅめん」を薦めてくださいます。私も、もともとこれにしようと思っていましたので、迷わずこちらをオーダーします。
遅めの昼に3杯ラーメンを頂いていたこともあり、まだ、空腹とまでは行かなかったが、その前に食べた野菜ジュースが良かったのか、意外に胃腸の調子がいい。程無く、醤油らぁめんが参ります。
おおお、これは何とも美味しそうなルックスではありませんか!かなり、期待感をもって、スープを頂きます。
むふふふふ・・・・。これは、遠路はるばる、渋滞と大雨の中、参った甲斐がありました。このラーメン、少なくとも、ラーメンを100杯以上食べた方なら、このスープに潜む、奥深さは必ず理解されるのではないだろうか。もちろん、ラーメンは好みの世界ですので、何とも言えませんが、このスープは、本物でありますね~。とても、手間隙をかけておられるのが分かりますし、上品でありつつ、適度なパンチ力も兼ね備えており、最後まで飽きさせない、マルチな多様性のあるスープであります。
豚骨は一切入っておらず、鶏がらと、魚介系スープを、それぞれ別々の寸胴で取っておられ、いわゆるWスープとしての、上品でありつつ、深みのある味わいが、何とも言えませんね。また、利尻昆布が、結構いい仕事をしてくれています。鶏がらと、魚介系スープの架け橋的存在を担っているというか、全体に、甘味とまろやかさを演出しており、スープに独特の一体感をもたらしてくれています。
麺も、大変ランクの高い細麺なのですが、こちらも東京から取り寄せておられるという。輸送コストだけでも、結構かかるだろうが、麺に対するこだわりも、かなりあられるようで、確かに、このスープにして、この麺・・・・・。完全にマッチしておりますね!!お見事!!
<鶏白湯麺(ミニサイズ)>
いや~さすがに、6時間以内に4杯目でありましたので、流石にギブアップかな~と思っていましたら、あまりに醤油ラーメンが美味しかったこともあり、噂の鶏白湯麺も是非試したくなります。お店の方から、ミニサイズもありますよ、と優しいお言葉を書けて頂きます。ミニなら楽勝と思い、早速オーダーすることに。他に客が1人増えましたが、お店は、閉店間際ということもあり、ガラガラで、すぐに、鶏白湯麺がやってきます。
これは、見た目も美しい。食べる前から、かなり美味しいのではという予感が視覚神経を通じて、どんどん脳に流れて参ります。
そして、スープを一口・・・・。
「これは・・・・・・・・・・」
何て、素直で、優しくて、まろやかで、嫌味の無いスープなんだろう・・・。私、白湯スープは嫌いではないのですが、それほど好きな方でもなかったのですが、このスープは只者ではありませんね~。これまで頂いた白湯スープの中ではダントツでしょうか!このスープは、私の口から語りきれない部分があり、百聞は「一食」にしかずというか、これは食べてみなければ分からない世界でありますね。
<総括>
醤油も白湯も素晴らしかったです。どちらも甲乙付けがたいですね。こちらの大将さんは、もともと大阪の九州豚骨ラーメンで有名なお店に長年勤務されておられたのだが、ラーメンがとにかく好きで、東京などにも、頻繁に食べに行っておられたようである。そこで出会った東京のラーメンの味が忘れられず、地元徳島でラーメン店を開かれたという経緯があられます。
長年、九州豚骨ラーメンを作ってこられたにもかかわらず、豚骨はラーメンに一切使わず、あくまでも、魚介系と鶏がらのみで勝負されておられます。こちらのお店でも、豚骨を使おうと、何度か試されたようなのであるが、どうしてもキレが出ず、飽きらめられたようである。
大阪でいうと、洛二神さんから、結構影響を受けられたそうである。
ラーメン店での経験に加えて、大のラーメン好きということで、食べ歩き、研究に研究を重ねて、今の味にたどり着かれたようである。ただ、現在も、進行形で、味の進化は止まっていないようで、今後も、かなり期待ができるお店と言えます。
一昔前の私でしたら、間違いなく、総合評価「5」を付けていたことと思います。ただ、最近ラーメンで5の評価を控えるようにしており、以前より、1段かずつ、低めに評価をシフトダウンしているところがありまして、その点ご理解いただければと思います。
この後、国道195号線を通って、高知に向かうと言うと、それは絶対にやめた方がいいと制止されました。実は、国道195号線は、結構な山道であり、大雨となると、頻繁に崖崩れを起こすようで、危険であるのと、一度、崖崩れになると、1週間くらい復旧しないことも稀にあるという。
私の心は、すっかり高知にあったのですが、泣く泣く、徳島方面に少し戻った阿南市のホテルに一泊することに。
結局、次の日は、急に仕事が入り、大急ぎで神戸空港まで戻り、北海道に帰ることに。結局、せっかく四国まで参りましたが、うどん屋は全く行けず、ラーメン屋2軒に留まりました。それでも、とてもとてもレベルの高いラーメンに出会えて、とても幸せでありました。
こちらのお店は、マイレビュアーさんのhirokazu;Wさんのレビューに触発されてお伺いしたのでしたが、本当に素晴らしいお店を紹介下さり、有り難うございました。
4位
1回
2015/05訪問 2015/05/20
<はじめに>
私のみでなく、家族で愛して止まないこちらのふぉ~youさんが、今月(2015年5月30日)をもって閉店となってしまいます。もう、何回お伺いしたことか分かりませんが、特に高校生の長女がこのお店が大好きで、食べおさめにと、1人でバスを乗り継いで食べにくる程であります。
正直、今月に入り、食べおさめにと多くのお客さんが訪れ、あまり混雑してはいけないと、レビューを書かないでおこうかとも思いましたが、やはり感謝の気持ちを籠めて、こちらのお店の最後のレビューを書かせて頂きます。
行こうと思いつつ、まだお伺いできていない方は、是非最後にいらしてみてください。きっと、美味しいだけでなく、どこか優しい気持ちになれるような、そんなスイーツや料理の数々です。
嗚呼、本当に残念でなりません。長女の高校がこちらのお店の近くになったこともあり、月1くらいでお伺いしようと思っていた矢先だっただけに、親子でショックを受けております。
本当に多くのやさしさと素晴らしい料理の数々に感謝致します!
是非、再開を願うばかりであります!それでは、ラストスパート、頑張ってください!!!!!
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何度頂いても飽きない、母の味と匠な技との融合!
<はじめに>
遠く離れた千歳より、2~3ヶ月間隔でお伺いするこちらのお店。私のイチオシのお店であるのと同時に、何とも安らげる、憩の場でもあります。今回は長女の入試の関係で、こちら付近にお伺いしており、進路が決まれば、かなりの頻度でお伺いすることになりそうです。母の味を極め、更に製菓学校で磨きをかけられた店主さん。お料理はどれも優しく、楽しく、美味しくの3拍子が揃っている感じで、不思議な程に、何度頂いても飽きが来ないのです。
季節限定でおいしそうなメニューが多くございますが、やはり私のお気に入りは、甘さ控えめな「メープル&シュガー」と「ホットはちみつ&バター」の2種。もともと甘いのが苦手だった私は、このシンプルで素朴で、かつナチュラルテイストなこれら2種のワッフルがたまらなく美味しく感じます。
入試を控えた長女は、悩むことなく、季節限定の「りんごキャラメル」をオーダー。美味しいを連発しておりました(笑)。その他、長女がどうしても食べたいという、こちらも期間限定の「モチとサツマ芋のクリームグラタン」をオーダーします。クリームグラタンの中に餅が入っているという、少し変わったものですが、これがまた美味しいのです。もともと餅好きな我が家の子供達は、もう美味しくてたまらない様子であります。
今後も、娘の進路が決まりましたら、頻繁にお伺いしたいですね。本当に美味しかったです!
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(再訪)
✦やはり、素晴らしかった!私の中では、北海道で4つ目の評価点5強です!✦
最近、評価点5は、なるべく付けないようにしていたのですが、5強を付けたいくらいのお店として紹介いたしました、こちらふぉ~youさんでありますが、日記でも紹介しましたが、9月24日の午前11:30より、NHKの「北カフェ」(北海道限定放送)で、こちらのお店と期間限定のかぼちゃのクリームグラタンが紹介されるということで、できれば放送前にかぼちゃのクリームグラタンを頂いておきたいということで、今回は娘3人を引き連れて、メニュー全制覇を目指してお店にお伺いします。
この日は、子供達の学校が振り替え休日ということで、次女の少し遅れたバースデーをお祝いする意味でも、子供達のお腹をぺこぺこにさせてお伺いするのであるが、何と、小1の娘を含め、4人全員で、ボリューム満点のAコース(980円)をオーダーします。そして、可能な限り、幅広くメニューを楽しむということで、それぞれ別のメニューをオーダーします。
今回、オーダー致しましたのは、初訪で注文しなかったメニューを中心に以下の10点であります。
〇ポテトのグラタン
〇みやこちゃんクリームグラタン(かぼちゃのグラタン)期間限定
〇きのこのクリームドリア
〇ペンネのミートグラタン
〇バナナ&チョコ(ワッフル)
〇小豆&黒蜜(ワッフル)
〇ホットはちみつ&バター(ワッフル)
〇希望の飲むヨーグルト(気仙沼産:復興支援用)9月22日まで
〇大麦コーヒー
〇プリン(こちらは以前も注文しましたが)
いや~正直、全部は紹介できませんが、やはり、こちらのお店、基本的に何を食べても美味しいです。ハズレは無いです。
ただ、こちらのオーナーさんもご自分でおっしゃるように、このお店は、あくまでもワッフルがメインであり、その他のメニューはおまけに過ぎないと言われるが、そのおまけが、かなりのレベルの高さであります(笑)。
今回、頂いた中では、ポテトのグラタンに感動しましたね。もともと、私はそれほどポテトが好きでないのですが、何とも美味しく調理なさっておられます。ポテト嫌いな方にも頂いてもらいたいですね。
そして、今回テレビで紹介されるという、かぼちゃのグラタンには、地元手稲産の高級かぼちゃをふんだんに使用した一品であり、期間限定ではあるが、かぼちゃ好きな方には是非いただいてもらいたいです。手稲のかぼちゃは、とても甘く、皮がやわらかいことで有名であり、最近ではミシュランガイドで絶賛されるくらいのブランドであるそうなのですが、期間限定ですので、お試しされたい方はお早めに!
その他、きのこのクリームドリアも美味しかったですね・・・・。ただ、これだけメニューがあると、結構迷われることから、私の独断と偏見で、ふぉ~youさんのメニューランキングを作ってみることに。一番、私がお奨めなのは、ダントツでホットはちみつ&バター(ワッフル)であります。
こちらは初訪問の際に、お隣の方がオーダーされたものの写真を撮らせてもらったのであるが、あまりに美味しそうだったので、今回注文し、やはり想像以上に美味しいワッフルでありました。今回お隣の席に座っておられたお子さん連れの主婦の方は、こちらのお店の開店当初より通い続けられ、全てのメニューを制覇されておられるようなのですが、やはり私と一緒で、こちらのはちみつ&バター(ワッフル)が一番お好きのようであります。甘さ控えめで、かつ、ワッフルそのものの味をよく感じることができ、特に甘さ控え目なスイーツを好む私のようなタイプの方には、絶対にお奨めです。
以下、マイランキングTOP5であります。
1位 はちみつ&バター(ワッフル) 100点
2位 プリン 99点(一応1位と差を付けるために)
3位 メープル&シュガー(ワッフル) 95点
4位 ポテトのグラタン 93点
5位 きのこのクリームドリア92点
いや~、無意味なランキングかもしれませんが、あくまでも私の好みということで、ご参照下さい。正直私は、他のレビューアーさんのレビューを観る時に、「で、結局どれが一番おいしいの?」という点を気にしますので、メニューごとに点数を付けておられる方がいると、とても参考になるもので、自分もそのようにさせて頂きました。
結局、Aコースに全員プリンも追加して食べましたので、正直満腹状態に。子供達もきれいに完食し、全会一致で「5」の評価が出てまいりました。子供の舌というものは、あなどれませんので、私の舌よりも信用できるかと思います(笑)。特にお子さん連れに優しいお店ですので、ご家族で訪問すると、本当に子供に喜ばれますよ!
これで、ほぼ自分の食べたいメニューを制覇したと思っておりますと、まだ未練があるメニューが・・・・。
バースデー用のオリジナルホールケーキであります。。。
こちらのメニューは1週間前に予約をしておかなければならないようで、今回は突然の訪問につき、試すことができませんでした。
次回、家族の誕生日の際には、是非こちらを予約してお伺いしたいと思います。
やはり、本当に美味しかったですね~。優しく、素朴で、家庭的で、どこか懐かしい味に出会えるふぉ~youさんでありました。
テレビ放送楽しみにしております!!
ちなみに、こちらのお店は日曜日と月曜日がお休みですので、お気をつけ下さい!
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(初訪)
こちらのお店は4日前に、ある集会で出された絶品プリンに感動し、2週間以内に店舗の方にお伺いすることを決めていたのだが、本日が家内の誕生日であったことから、スイーツ好きの家内に誕生日の食事として食べに行くことを提案すると、快諾し、遠く千歳よりお伺いすることに。
千歳の我家からは、車で80分くらいで到着するのであるが、お店の場所はカーナビですぐ分かるものの、周りに駐車場が全くありません。
JR手稲駅のすぐ近くであることから、手稲駅に隣接する西友さんの駐車場に入れさせていただき、お店にお伺いすることに。(西友さんで買い物も致しました)。ただ、買い物をしなくても3時間は無料なんですね・・・。ですが、無料駐車は申し訳ないので、是非御買物をなさってくださいね。
今回の訪問のお目当ては、絶品のプリンよりも美味しいと言われるワッフルであるが、お昼時にお伺いしたことから、ランチメニューとして、スイーツ以外のメニューもいただくことに。
ランチメニューは、ボリュームたっぷりの、Aコース(980円)[①グラタン or ドリア or ふぉ~you焼き(お好み焼き)]+[②ワッフル or サンデー]+③ドリンクとBコース(880円)[①グラタン or ドリア or ふぉ~you焼き(お好み焼き)]+②プリン+③ドリンクの2種類になりますが、もちろん、今回はワッフルを食べに参ったことから、ボリュームたっぷりと言われるAコースを2人とも選択する。
料理については、嫁はグラタン、私はドリアを注文し、洋風お好み焼きと言われる「ふぉ~you焼き」も単品でオーダーし、家内とシェアーすることに。
ワッフルに関しては、嫁はメープル&シュガーを、私はナッツ&キャラメルをオーダー。
ドリンクに関しては、嫁がたんぽぽコーヒーを、私は穀物コーヒーをお願いする(いずれもカフェインフリー)。
家内は、すっかりお店の雰囲気と、店主の方を気に入ってしまって、世間話に花が咲きます。私は、子供達が学校から帰ってくる時間を心配で、少しナーバスに・・。ただ、今日は家内の誕生日。ここは我慢の子です(笑)。
そこに、別のお客さんが入店されてこられ、ようやく嫁のトークは完了する。入店して来られたおばさん、感謝します(笑)。
そちらのおばさん、東京から来られた方のようで、近所の方から、ここのワッフルが美味しいということで食べに来られたという。
やはり、ネットには、ほとんど紹介されていないものの、知る人ぞ知る、ワッフル有名店のようです。
私達が、前菜のサラダを頂いている内に、お隣のおばさんの方に、私達が注文していない、ホットはちみつ&バターというワッフルが出される。
これが、何とも美味しそうなワッフルで、写真を撮りたそうな顔をしておりますと、店主の方が気を利かせていただき、私にワッフルの写真を撮らせてあげてもいいか伺ってくださいます。おばさんはとても雰囲気の良い方のようで、「どうぞ、どうぞ」と快諾頂きます。
せっかくのワッフルを冷まさせてはいけないと思い、速攻で連写します「カシャ・カシャ・カシャ・カシャ・カシャ・カシャ・カシャ・カシャ・」
アングルも何も考えずに自然に撮ったこちらの写真、結構いい感じに写っております。アングルとか考えない方が逆にいい写真が撮れるのかもしれませんね。
サラダを食べ終えたころに、次のグラタンとドリアが出てまいります。
外見上、グラタンとドリアの区別はつかず、どちらも、厚い層のパン粉等が上に乗っております。お店の方も、たまに分からなくなるようで、お皿の色をドリアが赤、グラタンが緑と、分かりやすく区別されています。
実は、私個人的にあまりグラタンとドリアって好きでないのです。もちろん、美味しいグラタンとドリアを食べたことが無いだけなのだと思いますが、どうしても、少しくどく思えてしまうことが多いのです。嫁をはじめ、女性って、この2つが好きな方が多く、よくお付き合いするのですが、いつも、まずいとは思わないのですが、「そこまで美味しいのかな~」と自問致します。
がっ、こちらのグラタンとドリアは、かなり美味しいです!調理方法については、かなり詳しくお話されていたと思うのですが、あまりに美味しかったので、ほとんど聴かずに食べることに専念してしまい、覚えておりません。
ただ、言えるのは、しっかりと味が付いているにもかかわらず、味はまろやかでやさしく、塩辛くなく、全くくどくないという点です。
どうやったら、こんな味付けが出来るのか、不思議なくらいなのですが、これは、専門学校で学ばれた料理でなく、長年の主婦業の中で編み出された一品だそうです。もともと大の料理好きでいらっしゃったことから、長年の蓄積なんでしょうね~。
このドリアとグラタン、見た目以上にかなりボリュームがあります。正直、こちらを頂いたあと、満腹になってしまいました。
がっ、大食漢なのでということで、 ふぉ~you焼き(お好み焼き)をオーダーしていたのを思い出します。
正直、分量的には、Aコースだけで十分な量だということが分かりましたが、せっかく注文したので、何とか残さないで頂こうと1口頂いてみると。
これが、今まで食べたことの無いお好み焼きなんです!!私、もともと関西出身でありますので、お好み焼きやたこ焼文化の中で育ちましたので、お好み焼きもかなり食べて参りましたが、この食感は、はじめてでありました!
まず、小麦粉は、粒子を細かくするために、何度も何度もこして、ケーキを作るのと同じか、それ以上に小さい粒子にするそうなんです。
そして、作り方も、ケーキと同じ方法で作るそうなのですが、とろーり、とろけるような不思議な食感のお好み焼きなんです。
普通、お好み焼きの場合、とろーりとろけるというと、半焼き状態ということで、粉っぽく感じるものなのですが、全く粉っぽくありません。
これは、食べてみないとこの食感は理解できないと思いますが、嫁はかなりこれを気に入ってしまい、今度作り方を教えてもらうんだと張り切っています。それにしても、スイーツのような食感のお好み焼き・・・・美味しかったです。
ドリア、グラタン、お好み焼きを食べて、正直ギブアップ状態に近いくらいに満腹感がありましたが、ここで、本日のメインメニューである、ワッフル様がご登場であります。
ワッフルも、サイズが分かれており、シングル(単品420円より440円)とダブル(640円より660円)があるが、コースメニューに入っているのはシングルサイズである。
出されたワッフルは、私の頼んだナッツ&メイプルも、家内の頼んだメープル&シュガーも、生クリームやアイスクリームが乗っており、とても美味しそうである。この生クリームもアイスクリームも、甘すぎず、何とも美味しい!
そして、ワッフルそのものは、ベルギーワッフルのサクサク感とアメリカのワッフルのふわふわ感の両方を演出されたかったということで、かなりの試行錯誤の末に今の生地に辿り着いたと言われる。
なるほど、サクサクフワフワ・・・・サクフワ!!これは、とても新しい食感でありますね。このサクフワの食感に、上質の生クリームが、またマッチすること、マッチすること・・。
思わず、笑ってしまいます。美味しくて。出、出ました~!脳から快楽物質ドーパミン様がどんどん出てきます。久しぶりのグルメハイ状態です!こうなると、満腹であろうと、胃袋が張り裂けそうであろうと、どんどん入っていきます(笑)。
理屈とか、素材とか、調理法とか・・・・そういったレベルでないです。真に自分が美味しいと思った料理にだけ感じることができる、ハイ状態。
この後に頂いた、たんぽぽコーヒーは、焙煎したタンポポの根から作られるコーヒーで、とても健康にも良く、飲みやすい。カフェインフリーということもあり、子供にも飲みやすいコーヒーといえる。たんぽぽにはクロロゲン酸が含まれており、二日酔いや肝臓 、便秘に良いと言われる。
また、穀物コーヒーの方も、コクがあって、とても飲みやすい。大麦やチコリなど焙煎して粉末にしたコーヒー風味の健康飲料であるが、こちらもカフェインフリーで、本当に美味しかったです。
ドリンクまで飲み終え、そろそろ帰らないと、子供達が学校から帰ってまいります。が、家内は、どうしても、私しか食べていないプリンを食べたいと言う。確かに、あのプリンは美味しかった・・・・。今日は誕生日ということもあり、二人でプリンで最後をしめることに。
プリンよりも、ワッフルの方が、こちらのお店の看板メニューではあるのだが、やはり、このプリン、只者ではありません!
甘さ控え目ではあるものの、カラメルの独特の甘さとほろ苦さがたまりません!
いや~、本当に食べました。満腹を通り越しましたが、全く胸焼けしておりません。後味は素晴らしいです。ドリア、グラタン、お好み焼きを食べているわけですから、もっと胸焼けしてもいいようなものですが、そうめんを食べた後の後味とも、そう変わらないくらいです(笑)。
結論としては、こちらのお店は、何を食べてもすごぶる美味しい。グルメ主婦としての長年の経験と知識を活かし、されにそれに製菓専門学校で得た、ノウハウや高度な技術が後押しして、ここまでのレベルにまで行き着いたのだと思います。
分野に関係なく、北海道で、グルメハイになれたお店は、麺屋 菜々兵衛、沖縄そば 風遊斎、手打そば 梅乃家の鶏塩うどんなど、3店舗のみであったのですが、4番目のグルメハイになれるお店として、自分の中でランクイン致しました。
私、食べログをはじめる時に、少し評価が甘くなってしまい、今、その整合性にとても苦しんでおります。同じ「5」の評価でも、今では4.5くらいのお店と、こちらのお店のように5.5くらいに思えるお店もあります。標準点を3.5くらいにしてもいいのかもしれませんが、そうなると、ますます5以上の評価のお店の評価方法が難しくなり・・・・(笑)
いずれにしても、超穴場のお店に出会えて、本当に嬉しいです。こちらのお店、まだまだ隠し玉を持っておられるのが分かります。
ちなみに、バースデーケーキも1週間前に予約をすれば作ってくださるようで、嫁はこれを食べたくて仕方がなかったようですね。
次回、私の誕生日にでも、是非バースデーケーキを頂こうと思います(笑)。ただ、この後、家に戻ってから、知人から大きなバースデーケーキをいただき、ケーキを食べないで良かったです!
また、メニューには無いのだが、店主の娘さんも料理の達人であられるようで、娘さんが作るカレーが最高に美味しいらしい。
あまりにも手間隙がかかり、コストもすごいことからメニュー化されていないようなのだが、是非、定番メニューにしなくていいので、カレーデイを作っていただき、少し値段が高くても、ここのカレーが食べてみたいです。
まだまだ、こちらのお店のレビューは続きそうであります。次は、是非カレーのレビューを書きたいものです!
今回、写真だけでも、200枚近く撮影しました。写真のピックアップ、本当に大変でした。それだけ、気合が入っていたのでしょうね。
店主さん、長年、看護師をされていたこともあり、とても癒し系の方であられます。
人生に疲れたら、最高に美味しいワッフルとプリンで癒されに行かれてみてはどうでしょうか?
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(2012年8月26日) 最初の出会い
先日、手稲で開かれたある集会に参加した際に出て参りました1つのプリン。
何の変哲もないプリンかと思いきや、一口頂いて、一瞬で虜になってしまいました。
プリンは結構好きで、レビューには書いていないものの、結構神戸などで頂く機会も多いのですが、このプリン、半端ではありません。
食感、甘さ加減、喉越し・・・・。そのどれをとっても超一流であります。
もちろん、こんなプリンが出てくるとは、夢にも思っておりませんでしたので、今回はいつも愛用している一眼も無く、iPhoneで撮影しました。
ちなみに、そこに参加されておられた主婦の皆さんは、全員こちらのプリンのフアンでいらっしゃるのですが、何と、このプリンを売っているお店には、プリンをはるかに越えるワッフルがあるという。ワッフル・・・・。私、ワッフルが好物で、アメリカに出張する際には、ワッフルを出しているお店を見つけては、毎日でもワッフルをいただくくらい好きなんです。
このプリンだけでも、テレビに取り上げられるくらい美味しいのですが、それを越えるワッフルって・・・・。
正直、直接お店にお伺いして、ワッフルを頂いてからレビューを書こうと思ったのですが、プリンがあまりにも美味しく、ついつい先に書いてしまいました。
詳しくお伺いすると、こちらのお店のオーナーさんは、もともと看護師さんでいらっしゃって、個人的に菓子を作るのがとても上手な方だったようなのだが、その作る菓子があまりに美味しく、看護師をやりながら、身近な方に菓子を小分けで販売されるようになられたそうです。
そして、お子さん達の手が離れられるようになってから、何と思い切って、製菓学校に入学・卒業し、これまで独学で学んで来られた菓子道を極められたという。それまでのベースが有ったことから、応用・発展が著しかったことが想像できます。
蕎麦の世界でもそうだが、お店は出していないものの、自宅で最高の蕎麦を作る達人は多くおられます。逆に生産ベースに乗ってしまうと、急に味の落ちることも多いそうなのですが、菓子の世界も同じなのかもしれませんね。
こちらのお店、ホームページもなく、食べログにも登録されておらず、主婦がひっそりと始めた家庭的な菓子屋さんだということなのですが、これは、かなりの穴場のお店ではないかと思っています。
2週間以内に、是非お店に直接お伺いして、伝説のワッフルを頂いてこようと思います。結構、千歳から手稲って遠いんですよね・・・。
それでも、プリンに垣間見る、繊細で、奥行きのある食感を一度経験してしまうと、居ても立ってもいられません!
今回は、高い評価を付けようと思ったのですが、ワッフルが未知数なので、数字的な評価は避けさせて頂きました。実際にお店にお伺いした時に、そちらの評価もさせていただければと思います。
iPhoneのやる気の無い写真2枚で恐縮ですが、それでもアップしたいくらい、心が浮き立ちだってしまい・・・・。ワッフルのレビュー、乞うご期待下さい!
5位
1回
2012/07訪問 2012/07/16
中国地方半周紀行⑥ 人に教えたくない出雲の素晴らしいお寿司屋さん!
(神戸→尾道→広島→浜田→邑智→★出雲→米子→鳥取→津山→大阪→京都)
ようやく、中国地方のレビューに戻ります。
出雲市内で大事な仕事を終え、夜仕事関係者で夕食を頂きに行くことに。
さて、どこに行くべきか。私は、お昼に頂いたカレー屋さんを応援する意味でも、カレー屋に行くことを提案するが、地元の方は、夜にカレーを食べるという気にはならないということで、却下。結局、地元の知る人ぞ知る、寿司屋に参ることに。
実は、こちらの寿司屋、最近、地元の方に教えてもらったお店であるのだが、この2ヶ月で4回目の訪問となる。正直、人に教えたくないお店で、食べログにもレビューアップが少ないお店ということもあり、今回アップするかどうか迷ったのであるが、やはり性格から黙っていることができず、今回ご紹介することに。
こちらのお店、実は、毎年恒例で海外からVIPをお招きして、日本の料亭や寿司屋にお連れしているのだが、今年は出雲方面にお招きしたことから、こちらのVIPもお連れしておりました。VIPとの訪問が終わったことから、今後は、少々流行って、自分達の予約が入りにくくなっても、さほど困らないということで、一気に4回訪問中、2回分の写真をアップします。(一部写真の写りが良くなく割愛しています)
正直、こちらのお店は、どのネタも美味しく、ハズレがありません。基本的には、最初の10貫くらいまでは、お店のお任せでいいかと思います。その後、自分の好きな鮨をオーダーすることになりますが、こちらのお店、特にアナゴ系が美味しいです。というのは、個人的にあまりアナゴが好きでないのですが、ここのアナゴは例外で絶品であります。もちろん、アナゴ以外も、どのネタも新鮮で美味しく、申し分ありません。どのネタをとっても肉厚があり、シャリも見事です。仕込みと保存が上手なんでしょうね。
個別の鮨の紹介は致しませんが、写真から想像してみて下さい(笑)。
島根県は、日本海の美味しい魚が堪能でき、また、のどぐろなどの深海魚も美味しく、こちらのお店に限らず、全体的にレベルがとても高いです。
出雲で仕事をするようになって8年目になりますが、それまで、地元の方々(高校の先生が多いです)にたくさんの寿司屋をはじめ、美味しい魚の食べられるお店を回りましたが、こちらのお店は、私の中ではダントツであります。
とても、美味しいにもかかわらず、CPも高く、安心して頂けます。鮨でお腹を満腹にさせて、1人3000円前後(私以外は結構酒も飲まれておりました)というのは、破格かと思います(常連価格だったらすみません!)。私、酒には詳しくありませんが、地元のお酒好きの高校の先生方は絶賛されておられました。
とうとう、紹介してしまいました。地元の常連の皆さん、ごめんなさい!
別れ際に、お店の大将と女将さんの写真を1枚。どうですか、いい顔されてるでしょ!
大将の方は、どこか所ジョージさん似だと思うのは、私だけでしょうか?
女将さんも、優しく品があり、美人さんで、若い頃「も」相当もてたに違いありません。
大将さん、魚の鮮度を保つのが上手だけに、奥さんの鮮度も上手に保っておられるのでしょうね。明るく、おちゃめでどこかかわいらしいご夫婦に心癒され、出張の疲れが吹き飛びました!
次回から、出雲蕎麦をいくつか紹介します。ご期待下さい。
6位
2回
2023/08訪問 2023/08/17
後世に残したい全国級無化調ラーメン⑫やはり本家が一番。斬新かつ個性的、それでいてどこかクラシック。
<はじめに>
約11年ぶりの本家の「伊藤」に参りました。本家というか元祖というか、今では伊藤の屋号をもらって、ご親族が関東圏で店舗展開されていて、そのどこもが繁盛店に。私も全ての店舗に参りましたが、やはり元祖が一番でしょうか。
店主さん、とても個性的な方で、昔はラーメン屋で儲けたお金で世界放浪の旅に出られたりと、一度ゆっくりお話しがしたいと思っている店主さんです。11年前はもっと眼光鋭く、少し話しかけにくいオーラを出しておられたのだが、今回とても気さくに話しかけて下さいました。店主さんの個性がラーメンにも反映されていて、ラーメンもとにかく個性的。
前回お伺いした際には、無化調ということは意識していなかったものの、正真正銘の無化調だったのですね。
前回の評価点が4.5だったのですが、今回最高評価の5.0となりました。最近評価点甘すぎではと言われますが、ラーメン屋だけでも「美味しい」と言われるお店を2000店舗以上回りましたので、逆に最高評価を出しやすくなりました。
ということで、最高評価にした理由を含め、以下レビューします。
<シナそば・肉そば>
さて、こちらのお店は、支那そば(醤油)1本で、それにチャーシューが入った肉そばの2種のカテゴリーから選びます。
あとは、それぞれ中盛と大盛を料金増しで選ぶことができます。
正直、お盆の真っ最中に参ったので、最低1時間待ちは覚悟していましたが、何と待ち時間ゼロで入店、席も確保できました。お盆中の方が空いているのでしょうか・・・。とにかく幸運でした。
さて、ほどなく懐かしいルックスのシナそばが出て参りました。
おお~相変わらずスープが少ないこと。。(笑)。
つけめん以外のラーメンで、ここまで麺に対してスープが少ないのは、他には見たことがありません。
個人的には、あともう少しスープ多目の方が有り難いが、おそらくこのスープの量も店主さんのこだわりなのだと思います。
まあ、スープ大盛というメニューも欲しいところですが(笑)。
さて、味の方なのですが、11年前よりも、少しマイルドになったというか、角が無くなったというか、とてもとても食べやすくなっていました。昔の強烈なインパクトは薄まりましたが、やはりここのスープと麺の相性は素晴らしいですね。
麺も細麺で固めの私の好みのタイプです。
固めではありますが、全く粉っぽくなく、丁度いい感じの湯で加減です。
やはり店主さんのスピリットがラーメンにも強く反映されていますね。
麺は特に個性的ではありますが、個人的にはスープが何とも素晴らしい。飽きないというか、ナチュラルな旨味成分がたっぷり凝縮されていて、深くて優しい。これは毎日でも頂けますね。
私はこの上なく楽しめた一杯ですが、11歳の娘は?????的な感じでしょうか。
最初スープが無い!と大慌てな娘。食べてはクビを傾げ、「私味オンチなのかな~」を連発。
「まだまだだね」と娘に一言言うと、ムキになって完食していましたが、子供にはこの一杯の素晴らしさはなかなか理解できないようですね。
<総括>
東北のラーメン店では最もレスペクトしているお店の1つですが、やはり素晴らしいですね~。個性的な店主さんの味がそのままラーメンの味になっている感じで、かなりお勧めです。スープの量が少ないですが、これも計算の内。不思議とクセになる一杯でありました。もう、普通の美味しいいラーメンに飽き飽きしている人には向いていますね。
まあ、ラーメンは好みの世界ですが、この一杯にかける情熱や手間暇は相当なものです。
娘のように、どこが美味しいのか分からない方は、もっと美味しいラーメンを食べ続けて下さい。きっとその内に開眼しますよ(笑)。伊藤グループの中にして元祖の威厳はまだまだ健在でありました。
(苫小牧→秋田→男鹿→秋田→盛岡→雫石→盛岡→宮古→★角館→安代→八戸→苫小牧)
盛岡から八戸に行くのに、100km以上、遠回りをして訪れたイタリア食堂 風雅さんで念願のラーメンに出会えなかった私は、リベンジで、秋田県内でも、かなり人気のある、こちら伊藤にお伺いすることに。
敬愛するレビュアーさんであられるschuさんも、こちらのお店を訪れ、絶賛されていたことから、かなり期待が高まります。
ところが、風雅さんから、それほど遠くないこちら伊藤さんであるが、なかなかお店が見つかりません。ナビで近くまで来ているはずなのですが、それらしいお店が見当たりません・・・。もしかして、臨時休業・・・。1度あることは2度ある・・・。本日は、ツキがないアンラッキーデイなのか・・・。
お店で電話をしてもつながらない・・・。やはり、今日は休みなのか・・と諦めかけた頃、民家に人の出入りが結構あります。もしかすると・・・と近づいてみると、そこにはカウンター席のみの、お店が!!
お店の名前も全く掲げず、暖簾もあがっておりません。大阪の金久右衛門 本店も、最初はとても分かり難い店構えで、迷いましたが、ここはそれ以上であります。どうみても、普通の民家であります(笑)。
子供達は、旅の疲れと、先ほど食べてイタリアンでお腹を満たし熟睡状態。そっと1人抜け出し、1人でラーメンを頂こうと車を出ると、「私も行く」と嫁も付いてきます。
ラーメンがそれほど好きでない嫁が珍しいのですが、どうも、こちらのお店は、女の勘で美味しそうな気がするというのである。
確かに、看板も掲げずに、これだけの人を集めているわけであるから、不味い訳は無かろうと、2人で店内に入ります。
店に入ると、カウンターは一杯で、少し待たないといけない状態でした。客は男ばかり。サラリーマン風の方もいれば、工事現場風の方まで様々。
メニューを観ると、支那そばと肉そばの2種類のみで、それぞれ中盛りと大盛にできるようだ。
とりあえず、嫁は肉そば、私はノーマルの支那そば(500円)を頂くことに。
席について、しばらくして、ようやく店主が出て参ります。一見して、かなり頑固おやじ風の方で威圧感があります。上から見下げるような雰囲気で、「何しに来やがった!」と言われているような、一種の攻撃的なイメージがあります。もちろん、いらっしゃいませもありません。
食券を無言で受け取り、無言で厨房に帰っていきます。
「感じ悪~」 第一印象は最悪でありますが、嫁は、「こういうおやじは絶対美味しいラーメンを作るに違いない」と妙な期待を持っている。
ほどなく、支那そばと肉そばが出されます。もちろん、料理を出す時も、一言も無し。今時ありえね~と思いつつ、嫁のオーダーした肉そばと、自分の支那そばを比べると、支那そばの方は具なしで頼んだので、肉は何も入っていなくて当然だが、肉そばと書かれている割には、肉少な~という感じ。これだけで150円も違うのか・・・・と思いつつ、スープを1口頂きます。
<スープ>
あっ・・・・・・・・・・、これは・・・・・・・・・・、美味いや・・・・・・・・・・。
美味しいのに、不思議に悔しい気持ちであります。この店、絶対にレビューしないでおこうと思っていたところ、このスープ・・・。
まさしく、してやられた感じであります。魚介と鶏が見事にマッチしており、どの味が前に出ることもなく、1つの味として、見事に完成している。
いわゆる、淡麗系のスープとも違い、出汁がかなり効いており、コクと旨みと深みが、ズドーンと喉の奥深くまでつきささる感じです。
嫁も大絶賛である。嫁は今まで食べたラーメンの中でダントツに美味しいという。「5でしょ、5,5!」と最高評価を連発する。
他の方のレビューを読ませていただくと、男性には評価が高く、女性には低いとあるが、嫁は男性的なのか・・・(笑)。
スープのイメージは、広島の名店である陽気さんのスープに魚介の旨みを増した感じのスープであろうか。これは、確かに旨い。
<麺>
麺は、ストレートの細麺であるが、この麺が非常に特徴的である。ワシワシといただく感じで、超硬麺である!細麺で、これだけ硬い麺は初めてだろうか・・・・。最近頂いた、雨は、やさしくの麺を2倍くらい硬くした感じである。
ただ、硬いのであるが、粉っぽさはなく、スープとも、見事にマッチしているではないか・・・。
<総括>
接客の悪さは、トップクラスであるが、このスープは本物であります。好みがかなり分かれる一杯でありますが、私と嫁はかなり美味しくいただけました。一度食べると、また食べたくなるラーメンの典型的なスープと麺でしょうか・・・。
ただ、スープにお金をかけているのは分かるのであるが、スープはかなり少な目!いわゆる飲み干すタイプのスープであるようだ。
大盛にしても、スープの量は同じようで、麺だけが、スープからはみ出て、てんこ盛りになっている感じであります。
まっ、スープにかなりの出汁が効いている分、少なめでも大丈夫なのかもしれませんが・・・。
このタイプの大将って、客にも叱りつけるタイプの方かもしれませんが、料理の味はいいんですよね~。地元千歳の鶏屋 かわせみの大将を思い起こします。
7位
1回
2012/08訪問 2012/08/12
(まえがき)
信州そば紀行は、ずっと前から書きたかったのだが、なかなか仕事が忙しく書けずにおりましたが、敬愛するマイレビュアーのKotaroolさんが、盆明けに長野遠征に行かれるとお伺いして、是非お奨めしたいお店として、重い腰を上げて書きました。
仕事の関係でも、なかなか長野に参る機会は少ないことから、1日で、こちらのお店の他、うずら家さん、そばの実にもはしごを致しました。が、今、東北のレビューを書いていることもあり、今回はこちら極楽坊のみのご紹介で、東北レビューの後、続きを書かせて頂きます。
行楽シーズンには、こちら戸隠には、全国から人が集まり、京都の金閣寺並みに人であふれかえります。この地域で一番有名なそば屋である、うずら家さんに至っては、待ち時間が3時間以上になることも。丁度、私がお伺いしたのは、超行楽シーズンということもあり、うずら屋さんで、3時間待ち状態で、待ち客リストに名前を残し、その後、10分ほど歩いてそばの実さんで1時間ほどの待ち時間で名前を残し、そこから10分ほど歩いて、こちらの極楽坊さんに到着する。
極楽坊さんは、少し離れたところにあることから、観光客が少なく、意外に空いておりました。待ち時間は15分ほどでカウンター席に座れ、オーダーを致します。とりあえず、天ぷらも食べたかったのですが、この後、2店舗はしごすることもあり、シンプルにざるそば(五ボッチ)800円と健康そうなふきみそ(370円)をオーダーします。
(ざる)
戸隠そばは、色々な説明がありますが、ウィキペディアから引用すると、以下のようになります。
・挽きぐるみ(ソバの甘皮を取らずに挽く)の蕎麦粉を使用すること。中には玄そばまで挽き込むこともある。
・延すとき、四つ出し(四角く伸ばす)をせず、丸延しすること。
・麺棒は一本のみ。
・水を殆ど切らずに出すこと。
・「ぼっち盛り」と呼ばれる独特の盛り付けをすること。「ぼっち盛り」とは、一つのざるに5ないしは6束、開口部のつぶれた馬蹄形状に盛る形式をいう。ぼっち(束)の数は戸隠内の地域で変わる。
・根曲り竹で編まれた円形のざるに盛ること。
「ざる」であっても海苔がかけられないこと。
・薬味には、今は「信州の伝統野菜」に認定されている地元の「戸隠大根」と呼ばれる辛味大根を使うこと。
・蕎麦が出てくるまでの間に大抵は自家製の漬物などが供されること。
・天ぷらにはワラビやコゴミといった地元で獲れる山菜類がふんだんに使われること。
見た目は、新潟でよく見かけるへぎ(片木)そばを思い起こしますが、へぎそばよりも、さらに水切りがあまく、しっとりしているイメージがあります。
さて、戸隠そばの最初のざるは、いかなるお味で・・・・。
うっ、うまい・・・・。これはいける!かなりいける!!!すごい!!!やばいぞ!!!!
もともとへぎそばが好物なこともありますが、このしっとりとした、むっちりした食感のそばは、何とも私好み。全く粉っぽくなく、かといって、コシがありすぎることもなく、絶妙な食感!
そして、このつけ汁が何とも美味しい。とてもシンプルな汁なのですが、甘すぎず、辛すぎず、これまた絶妙。
そばと汁との相性は抜群で、正直、色々とそばも食べ歩きましたが、自分の中では最強ランクです。
お隣で食べておられたご家族は、わざわざこの蕎麦をいただくためだけに、新潟からお越しだという。信州蕎麦はお好きだそうで、他にも色々回られたが、ここのおそばが一番好きだといわれる。
最後に記念撮影までしてしまうほど、仲良くなってしまったのだが、天ぷら美味しそうだったので、1枚写真を撮らせていただくと、少し食べますか?と。さすがに、おっそ分けをいただくわけにもいかず、とりあえず写真だけパシャリ。天ぷらも相当美味しいということでありました。
(総括)
最初のお店で、いきなりの最強レベルのお蕎麦に遭遇してしまいます。もう、他はいいかな~と思えるほど美味しかったのですが、その後はしごして回った御蕎麦も個性があり美味しかったです。
ただ、水切りがあまいと言われる戸隠そばでありますが、あまいなりにも、やはり絶妙な水加減があり、ここの水切り加減が一番自然で美味しく感じました。ご一緒した新潟の方に食べログで書きたいとお話すると、あまり流行らせないで欲しいと一言。こちらは観光客でなく、蕎麦好きが静かに、美味しく蕎麦をいただけるいいお店なんだからと・・・。すみません、禁を破って、ついに書いてしまいました。
いや~本当に美味しかったです!東北レビューを終わらせて、2軒目以降を書きたいと思います!
<2012年7月12日>
こちらのお店は、マイレビュアーの「エレクトラ」さんのご紹介でお伺いしました。
中国地方のレビューをアップ中で、また、岐阜、名古屋方面にも参りましたので、こちらを書こうと思っていたのですが、こちらの而今さん、本日お伺いして、あまりにも素晴らしかったので、先に飛行機の中で書かせていただきます。
関西、東海方面での出張を終え、車を奈良の生駒に置いて北海道に戻るのだが、大阪府でありながら生駒に比較的に近い大東市にあるこちら而今さんにお伺いしてから、北海道に帰ることに。
この日は、警報が出るくらいに雨が朝から激しく、こういった日は、有名人気店でも、あまり並ばなくても店内に入れることが多い。そう思って車を走らせると、案の定、お店の前には誰も並んでおられません(平日木曜日の午後12時過ぎ)。ただ、駐車場は2台分とも一杯で、駐車場に車を入れるために15分近く待ちます。近くにコインパーキングは無く、約1kmくらい歩かないと駐車場はありません。本当に住宅地のど真ん中に位置するラーメン屋さんなんです。
正直、1時間くらいは待つ覚悟で参ったのですが、平日はそれほどでもなく、雨降りの日は、普通に入れる感じだそうです。まぁ、住宅街で、車で行きにくく、アクセスが最悪であることを考えると、お店に人が一杯入っておられるだけでも、やはり凄い人気ですよね。
期待度大で、お店に入り、カウンター席に座らせていただきます。女性の店員さんに、お勧めをお伺いすると、意外にも「中華そば(醤油)」だと言われる。他のレビューを読んでおりますと、塩がメインかと思っていたのですが、店主が一番食べてもらいたいメニューが、中華そばだと言われる。
私は、最初から1人で、最低2杯、できれば3杯食べようと考えていましたので、3杯食べるとしたら、どの順で食べるのが一番良いかをお伺いする。すると、
1)中華そば→2)塩白鶏湯そば→3)ファイティングニボ((期間限定)の順番で食べてみられてはと店主がおっしゃられる。3杯目まで行けるかどうか分からなかったが、とりあえず、最初の2杯をお願いします。
<1杯目:中華そば(醤油)> 個別評価点5.8
お客さんが少なかったこともあり、思ったよりもすぐに中華そばが出て参ります。
これは、これは、、、何ともべっぴんなルックスであります。最初に、スープを一口・・・。
「うっま~~い!!」1口食べて、このラーメンの凄さが分かります。ラーメンの最初の一口って大事なんですよね。ファーストインプレッションというか、この衝撃は、久しぶりであります。たった、一口で、旨み成分が一気に口の中に広がり、じわじわと喉の奥まで伝わって参ります。野菜類は一切入っていないのですが、まるで野菜が入っているような、上品な甘みがある、何とも奥の深いスープであります。
こちらのラーメンは全て無化調と伺っていたが、無化調で、ここまで深い旨み感覚を出せるものなのか・・・・。
店主の方にお伺いすると、まず、動物系は鶏オンリーであり、半端ない量の、鶏ガラを使用されている。実際に鶏ガラを使用されている写真を拝見するも、「これ入れ過ぎじゃない!!」と思える量である(笑)。これは、ラーメン屋とは別に、夜の時間帯は、鶏料理のお店をされている、WIN WINのメリットと言えようか。北海道でいうと、札幌のちどり倶楽部さんが、同様に鶏料理屋とラーメンの両方を手掛けておられるが、鶏ガラの使い方が半端なかったという記憶がある。
そして、スープの隠し味として重要なのが、「鮎の魚醤」である。同じ魚醤であっても、海水魚と淡水魚では、魚臭さが全くことなり、淡水魚、特に鮎は、独特の旨み成分を放つと言われる。また、化学反応的に、特殊なアミノ酸を生み出すようで、これが独特な甘みにつながっているようである(すみません、もっと詳細について語っておられたのですが、書ききれませんでした)。
この鮎の魚醤は、1リットル4000~5000円とかなり高価なしろものであり、美味しいが、コストがかかり過ぎるので、これを入れるラーメン屋は少ないと言われる。
また、鮎の魚醤は、全てのラーメンに共通で入っているようなのだが、中華そば(醤油系)のみに使われているのが河内屋忠兵衛の生醤油である。この生醤油は、鮎の魚醤ほどは高価でないものの、かなり有名で評価の高いものである。
私は、もともと、薄口の、あっさり系の醤油スープが好みなのであるが、こちらは、薄口でありながら、かなり旨み成分が前面に出てくるタイプで、万人受けするスープではないでしょうか。
麺に関しては、かなり加水少な目の、中太ストレートのオリジナルな麺で、スープとの相性も抜群である。大阪の金久右衛門 本店さんの麺よりも、加水少な目ということで、かなり、考え抜かれた麺と言えるのであるが、個人的には、あまりもスープが素晴らしく、麺は他の方のレビューを参考して頂きたい。
チャーシューもかなり食べやすく美味しく、今流行りのブラックペッパーが表面に乗っている。これ、最近頂いたチャーシューの中ではトップクラスです。また、チャーシューとは別に、肉厚のある鴨肉が!!!これ、柔らかくて、旨みが浸み込んでいて、美味しいこと、美味しいこと。一流の蕎麦屋の鴨せいろを頂いても、なかなかこのレベルの鴨は食べられないです。
このスープと鴨が入って、650円というのは、かなり脅威的なものではないだろうか。
<2杯目:塩白鶏湯そば(700円)> 個別評価点4.5
イチオシの中華そばを一気に平らげ、食べ終えたと同時に塩白鶏湯そばが参ります。
白濁としていて、なんともトロミがありそうなスープである。多くのレビュアーさんが書いておられるように、見た目は、濃厚で、くどいように見えるのですが、実際は意外にあっさり。塩分濃度も低く、これは珍しい味で、食べやすく、後味もいいです。
ただ、中華そばが結構、旨み成分が前面に出てくるスープでしたので、こちらの白湯を最初に頂いた瞬間は、少し薄味に感じたのですが、食べて行く内に丁度いい感じになりました。
麺は、中太の縮れ麺であり、これも、スープと絡んで、相性もバッチリでした。
中華そばと同じく、チャーシューと鴨肉は絶品でありました。
<3杯目:ファイティングニボ(期間限定)> 個別評価点4.5
2杯目を頂いて、かなりお腹が膨れてきておりましたが、予定通り、3杯目の期間限定のにぼしラーメンをオーダーします。本当に3杯目を頂くと思っておられなかったようで、こちらは、オーダーしてから少し時間がかかります。しまった、もっと早めにオーダーしておくべきでした。どんどん満腹中枢が働いてきます。
そして、遂に三杯目である、超にぼしラーメンが登場です。
おおおおお、何とも猛々しいルックスである!煮干しがたっぷりというのが、スープの色から分かります。女性の店員さんいわく、「こんなに入れなくても・・・」と思える量の煮干しが入っているらしいです。
もともと、こちらのレギュラーメニューにある、にぼしラーメンは、煮干しのパンチが控えめになっているらしく、全体のバランスをかなり考えたものらしいですが、期間限定のこちらのメニューは、半分遊び心で、どこまで煮干しを前に出せるかを考えて作られたようです。何でも、このお店の常連さんが、関東の方に引っ越しされるということで、その方が、大の煮干し好きということで、この方に贈るための特別限定メニューだということです(まっ、どうでもいいことかもしれませんが)。
そして、最初のスープを1口。うぉーーー!!に~ぼ~し~~!!!!これまで、煮干しが効いたラーメンは数多く食べてきましたが、これは、ドカーンという感じです。
2杯目の塩白鶏湯そばが、意外にあっさりで、塩分濃度が低い分、こちらの煮干したっぷりのスープを頂くと、いきなりアッパーパンチを食らったような、衝撃的な煮干しの辛さが喉の奥をつきます!「塩」そのものは一切入っていないとのことですが、煮干しからにじみ出る塩分が結構あり、煮干し好きな方には、たまらない一杯だと思います。
ただ、煮干しが大量といっても、やはりプロですね、とても上手に調理されており、「塩」を感じつつも、塩辛くなく、パンチがあっても、苦すぎず、何ともキレの良い、独特の味のバランスを保っております。
こちらのメニュー、7月15日までで終了で、永久に封印されるようで、もし食べておられない方はどうぞ急いで下さい!
<総括>
和食職人歴24年の料理を知り尽くした店主が作る、超本格的なCPの高いラーメンでありました。多くの料亭で学ばれた食のノウハウは、確実にスープに活かされており、開店後、1年半とは思えないほどの完成度であります。味のいろはを知り尽くしていると、味の方程式が頭に入っていて、結局どんなスープを作っても美味しいのでしょうね。
また、職人経験が長い分、食材の仕入れルートもしっかり持っておられ、さらに鶏料理屋を夜間にされていることから、安価で質の良い食材を入手できるといった意味で、札幌の麺屋 菜々兵衛さんと共通点が多く見出せますね。
現在進行形で、どんどん進化し続けているお店だけに、今後がとても楽しみでありますね。
遊び心も満載で、今後も、多くの人々の舌を満足させていかれるのでしょうね。
ただ、こだわり過ぎて、コストを度外視してしまい、気付けば採算が取れなくなり、閉店というのだけは避けて下さいね(笑)
結局、3杯のラーメンを食べて、1滴も水を飲むことがありませんでした。食後1時間くらいは喉が渇かず、本当に食材と料理にこだわると、喉が渇きにくいのだと実感しました。私の場合、決して胃腸が丈夫なわけでなく、美味しくなければ2連食も厳しいのですが、今回は3連食が楽勝にできるくらいで、4連食をしようか迷っている時に、駐車場待ちのお客さんが入ってこられて、急いでお店を出ましたが、久しぶりにグルメハイになれるラーメンに出会いました。初訪で5の評価点は付けないようにしていたのですが、最低1人で3つ以上のメニューを試した場合は、5の評価もアリかなと考えています。自分の中では、5というより、5強という感じなんですが。
自分評価のラーメンベストテンがこちらの登場で動きました。今はこんな感じでしょうか(淡麗系中心)。
(いずれも、あっさりラーメンですが)
1位 中華そば専門 神楽 中華そば (石川県)100点
2位 麺や而今 中華そば(大阪府)98点
3位 金久右衛門 本店 金醤油 (大阪府)95点
4位 青竹手打ラーメン日向屋 (栃木県)92点
5位 味処 むさし野 (千葉県)90点
6位 麺屋 菜々兵衛 (北海道)88点
7位 山崎麺二郎 (京都府)85点
8位 拳ラーメン (京都府)82点
9位 伊達屋 (福島県)82点
10位 宇奈月 味噌 (滋賀県)81点
ということで、久しぶりにラーメンに感動し、前倒しで書かせて頂きました。
岐阜・名古屋シリーズは、中国地方レビューを完成させてから一気に書かせていただきます。ということで、ようやく、次回から中国地方シリーズに戻らせていただいます!