みちのく五郎さんが投稿した手打そば 乃田(大阪/郡津)の口コミ詳細

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みちのく五郎 (50代後半・男性・京都府) 認証済

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手打そば 乃田郡津、交野市、村野/そば

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2011/05 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

関西出張紀行(2011年5月)⑥山形の蕎麦達人秘伝の蕎麦と極上鴨汁は蕎麦100杯分に値する美味しさ!

(※食べた順番をスキップしますが、どうしても先に書きたいお店でしたのでご容赦下さい)

(まえふり) ※この部分はスルーしていただいて結構であります。

この日は今回の出張最終日であったが、この日も正直泣けるほど運が無かった。神戸方面から梅田に入り、枚方に行くルートの中で、どうしてもお伺いしたかった、金久右衛門梅田店に梅田からタクシーを飛ばしてお伺いするも、まさかの定休日。その後、天馬橋で付近の飲食店を検索するも、なかなか行きたいお店が見つからない。
もう昼食は抜きにして、夜にまとめて食べることにして枚方で仕事を済ませて、枚方地区で食べログ人気No1店である楽々さんのうどんを食べに、夜の部の開店10分前を目指してタクシーを飛ばすが、ここでまたしても期待が裏切られる!食べログ情報では夜の部は午後5時30分からやっていると書いてあったのだが、実際には夜の部は営業をなされておられなかったのである!!お店の前で茫然と立ちすくんでいると、お店の中から店主らしき方が出てこられ、明日もう一度来てくれるように声をかけて下さるが、明日一番の飛行機で北海道に帰らなければならない・・・。
もう自分が嫌になるくらいに、テンションが下がってくる。空腹は限界に達してきており、すかさずiPhone食べログアプリで付近のお店を調べてみると、こちらの乃田さんが、かなりの高評価。すっかり、私の頭の中はうどんモード一色であったが、ここは気持ちを切り替えて、蕎麦をいただくことに。今度こそは・・・・・。
こちらも午後の部(17:30より開店)一番にお伺いすることができたが、既に予約客の方が6人ほど店内におられました。正直、15分以上は並ぶ覚悟でいたので、少し拍子抜けであったが、やっとのことで、食事にありつけるのである。

お店の方にお勧めをお伺いすると、蕎麦が細切りで少し伸びやすいこともあり、温かいお蕎麦よりも、冷たいお蕎麦をお勧めされる。その中でも、「鴨汁そば」(せいろ)(1200円)が人気があるということで、とりあえずそちらをオーダーすることに。

カウンター席に座らせていただき、お仕事ぶりを拝見しておりますと、実に1つ1つの作業が丁寧である。また、ご夫婦で営なまれているのだが、その連携も素晴らしい。特に鴨に対するこだわりが相当あるのか、煮るタイミングなど、かなりの注意を払っておられる感じである。

<鴨しるそば(1200円)>

ほどなく、鴨しるせいろが参る。見た目が良く、かなり期待できそうである。細切りの十割とうかがっていたが、蕎麦の色は十割にしては、程よく白味がかっている。

さて、お味の方は・・・。「うううっ、これはうまい!」。蕎麦の食感は何とも言えず、適度なコシがあるものの、口の中で、やさしく解放されていくような、東北のお蕎麦でよくいただく感じの美味しいお蕎麦である。いや、東北でもなかなかここまでのお蕎麦に出会うことは少ないだろう。

そば汁の方は、鴨の甘みも出ていると思うのだが、甘目の何とも言えないおいしさ・・・。じわーっと口の中で旨み成分が広がって参り、そばの解放感(リリース感)と相まって、独特の「旨い」が醸し出される。これは、今までいただいたお蕎麦の中でもトップクラスの味だろうか。

<もり>

鴨しるせいろがあまりに美味しかったこともあり、今度はシンプルなもりを注文してみることに。本来のオーダーの順でいくと、もりを頂いてから、より鴨の出汁が出る鴨しるせいろに行くべきだったのであるが、その点はあまり考えずいただくことに。また、「じゃこおろし」のサイドメニューとしてオーダーする。
しばらくして、もりがやってくる。蕎麦そのものは、鴨しるせいろと同じ蕎麦であるが、つけ汁の味付けは全く異なる。鴨せいろのような甘みはなく、鰹の風味が全面に出ており、かつ塩辛くなく、薄くなく、絶妙な味付けである。鴨の後だけに物足りなさを感じるかと危惧しておりましたが、そんな心配は無用だったようで、最後まで美味しくいただくことができました。
この蕎麦つゆの不思議なところは、決して塩辛く、濃い印象は無いものの、少量でも味のインパクトがあり、つけ汁を継ぎ足さなくても、最後まで美味しくいただけるという点である。どうしたら、このような味付けができるのだろうか。まさしくマジックのようである。

<鴨の治部煮>
正直、鴨せいろの鴨があまりに美味しかったもので、「鴨の治部煮」を単品でお願いすることに。きっとお店の方は、よく食べる客だな~と思っておられただろうが、本当に美味しいものは、少々量を頂いても、体への負担が少ないようである。
治部煮そのものは、もともと金沢の郷土料理の1つであるが、鴨の旨み成分を閉じ込める料理方法としてもよく知られる。
既に2人前の蕎麦が、お腹の中で膨れ始めていたが、出された鴨の美味しさに、別腹モードが発動!
甘辛く味付けされたあんかけ風のタレは、鴨の旨みをこれでもか!と引き出しており、もう旨いなんてものではない。
鴨は本来フランス産の鴨が一番美味しいと言われるが、ここの鴨はフランス産の鴨を日本に輸入し繁殖させている京都の京合鴨を使用しておられる。
北海道でいただくほとんどの鴨せいろの鴨が滝川産なのであるが、鴨の産地1つでここまで違うものかと感心してしまう。
やわらかく、ジューシーで、旨みの乗った油成分が口の中でとろけ、広がっていく。う~んこれはたまらない!

<そばと鴨鍋コース(4300円)>
鴨に感動を続けていると、お隣の団体客の「そばと鴨鍋コース」が運ばれてくる。「美味しそう~!!」思わず、「写真を1枚撮らせていただけますか?」とお伺いすると、お店の方もお客さんも快く「どうぞどうぞ」と撮らせてくれた。おまけに、「良かったら1口どう?」と味見を勧められたが、さすがに他人様の皿に手を出す(触手の伸ばす)わけにはいかず、後ろ髪を引かれながらもお断りする。
ところが、その後、お店の方が、少し多めに作っておいた残りの分を試して下さいと、同じお鍋の汁をまかなって下さったのである!!
お汁の底には、お出汁の元になっている、2時間以上煮込まれた鴨の手羽元がごろごろ入っている。手羽元は、少し噛み応えがあり、これまた美味しい!
鴨汁そばのような甘みのある味付けでもなく、もりに出てくるつけ汁とも違う、素朴でいてかつ深~い味わい。次回参った際には、何人かで来て、必ずこちらをコースでいただこうと決意いたしました。

<総括>
こちらの店主の方は、脱サラをされて蕎麦屋を始められたのですが、山形の超有名な蕎麦打ち名人のところで修業をなされ、さらに京都の超有名そば鉄人に出汁について学ばれたそうです。また、出汁については、独自の研究を試行錯誤で繰り返され、ようやく辿り着いたのが今の味のようです。
山形の蕎麦打ちの鉄人いわく「蕎麦は、口の中でほどけなければならない」という格言があるらしく、まさしくこちらのお蕎麦は口のなかでほとけていく感じで、音で表現すると「シュワーーーっ」という感じでしょうか(笑)。すみません、私の表現力を超えた美味しさで、これは頂いてみるしかないです。
6月に海外からのVIPをお連れしたいと思っており、それまで書かないでおこうと思ったのですが、抑えきれず、書いてしまいました。
  
いやはや、今回の出張はあまりツキが無かったが、最後の最後で大どんでん返しのさよなら逆転ホームランといった感じでありました。今回の出張は、この蕎麦が食べられただけで、大満足であります。自分の中では100杯分の蕎麦に匹敵すると言っても過言でありません。本当にごちそう様でした!

(おすすめ)
鴨汁そば(1200円)※せいろの方であります。

  • 鴨汁そば(1200円)せいろ

  • 鴨汁そば(1200円)せいろ

  • 鴨汁そば(1200円)せいろ

  • 鴨汁そば(1200円)せいろ

  • もりそば(800円)

  • もりそば(800円)

  • じゃこおろし(300円)

  • そばと鴨なべコース(4300円)

  • そばと鴨なべコース(4300円)

  • そばと鴨なべコース(4300円)

  • 鴨鍋のスープのイメージ(まかない)

  • 鴨鍋のスープのイメージ(まかない)

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  • すべての汁を完食!

  • 地元の方にも愛されるご夫婦です!

2011/05/03 更新

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