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平日限定の「塩」は、おそらく全国トップクラス！
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中華そば（あっさり・大盛）７００円
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中華そば（こってり・大盛）７００円
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中華そば比較（左：あっさり、右：こってり）
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麺は熟成した「多加水麺」で手もみされたもの！
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スープ比較。中華そばの「こってり」はどちらかというと、「あっさり」なのだが（笑）。
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旅館の食堂で頂きます。
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塩は平日限定
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ラーメンマニア？とも言えるほどラーメン好きな店主さん。芸能人の誰かに似ているような・・。
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店主さんの説明では、豚はチャーシューだけで、スープには使っておられないということでしたが・・・。
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この道を通ってやってきました。
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断崖絶壁にそびえるお店です！
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旅館の裏には、こんな風景が広がっています！
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＜はじめに＞
本当に食べログご無沙汰でございましたが、大変遅くなり恐縮ですが、新しい年をお祝いし、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
年末年始は海外出張で、バタバタでありましたが、その前後でかなり美味しいお店に出会いつつも、忙しくて全くレビューが書けず、これまた一機にスキップして、久しぶりのマイ最高評価となりました、こちらの琴平荘さんをご紹介させて頂きます。
こちらのお店は、今は山形県の食べログ評価点Ｎｏ１を付けているお店であり、また知り合いの口コミも含め、東北で絶対にお伺いしたいお店だったのですが、なかなか仕事で行くこともなく、憧れだけで終わっているお店でありました。
たまたま、仙台で仕事が入り、札幌の高校で寄宿に入っている娘が今住む岐阜の方に帰省していたもので、それでは、仙台まで一緒に車で行って、そこからフェリーで苫小牧まで送ってやることに。仙台の仕事に間に合うためには前泊する必要があるのですが、どうせ前泊するのであれば、仙台でなく、こちらのお店のある庄内エリアにということで、近くの旅館で宿を予約して、いざ山形県へ！
それにしても、私の現在住む白川郷から、庄内は遠いです。特にこの日はいきなりの雪で、高速道路が規制されていて、なかなか思うように走れません。本来、こちらの営業時間（午後２時閉店）に間に合わせるためには、遅くても朝７時には家を出ないといけないのですが、実際に家を出れたのは、８時３０分を回っていました。もう無我夢中で車を走らせ、よく事故らなかったと思うくらいなのですが、あと３キロというところで午後２時を回ってしまいます。
もう慌ててお店にご連絡をして、「あと少しで着きますので、何卒何卒お店を閉めないで頂けないでしょうか！」と嘆願します。
お店の従業員さんは「？？？？」という感じで、よく分からないので、もう一度・・・と、嘆願を繰り返している内に何とか開けて頂けることになり、５分遅れでお店に到着です。
本当に旅館ですね～！！案内表示を観て、大広間の食堂に入り、いざメニュー選びであります。中華そば一本だと思っていたので、娘と中華そばの「あっさり」と「こってり」をそれぞれ大盛（この日は大盛無料）にしてオーダーしたのですが、後で平日限定の「塩」があることが分かり、塩も追加でオーダーします。
多いかな・・・と思いつつ、この機を逃したら、次いつ来れるか分からないもので、一通り頂いてみることに。
＜中華そば＞700円
さて、オーダーしてから、予想以上早くに中華そば各種がやって参ります。
見た目、「あっさり」も「こってり」もほとんど分かりません。若干こってりの方には、鶏の油がより多く浮いていて、また魚介（トビウオ）の味が少し前に出ているくらいで、「こってり」というか、十分こちらも「あっさり」な感じの一杯です。
「あっさり」の方を基準に書かせて頂きますと、とにかくスープの出来も麺の出来も全国トップクラスであります！淡麗系のラーメンの中でも、これだけ、ライトテイストでありつつ、深い深い味わいと余韻が口の中に広がるスープは、なかなかございません。素晴らしい！！
音楽でいうと、 ピアニッシモで本当に小さくやわらかに演奏しているにも関わらず、その旋律と主張がフォルテシモ以上に心に響いてくる感じで、これは淡麗好きな私にはたまりませんね～。
おそらく、自然派ラーメン 神楽やカドヤ食堂 本店の中華そばがお好きな方だったら、かなりの割合ではまるお店だと思います。
そして、麺がまた素晴らしい！手作り感のある、手もみの縮れ麺なんですが、シコシコしていて、硬すぎず、柔らか過ぎず、加水率が絶妙であります！昔の神楽さんの麺を少し太麺にした感じですね。手間をとてもかけておられるのが良く分かります。スープとの相性も抜群です！！
＜塩＞700円
正直、中華そばを大盛で頼んだので、既にかなり満腹になっていたものの、中華そばを食べ終える頃に塩が出てまいります。透明感があり、美味しそうです。スープは・・・・。これまた素晴らしい。醤油もかなりのレベルでありますが、こちらの塩は、今まで頂いた塩の中でもダントツかもしれません。もともと、私は醤油派で、塩を食べる確率は醤油の５分の１以下なのですが、この塩は、出汁が本当に良く出ていて、全く塩辛くなく、それでいて、水くさくもない。これは、出汁にかなりのお金をかけないと、ここまでのスープには至りませんね～。無化調は謳っておられないですが、化調の味は全くせず、化調アレルギーのある娘も、大喜びで食べています。
いやはや、満腹でも、「塩」を食べておいて大正解でありました！
＜総括＞
約５００キロ弱の道のりを、ひたすら１杯、いや２杯のラーメンのために、我武者羅になって走り続けましたが、１０００キロ走っても悔いは無いくらいに素晴らしいラーメンでありました。正直、ここ数年はあまり５の評価を付けるのが恥ずかしくなってきていたのですが、こちらは躊躇なく５とさせて頂きました。こちらのお店は、１４年前に、冬場旅館の方のお客さんが少なくなるので、冬場限定でラーメンをはじめられたのですが、外からラーメン職人さんを呼んでこられた訳ではなく、かなりのラーメンマニアとお呼べるレベルの店主が、試行錯誤を繰り返し、全国の有名店にはほとんど足を延ばし、研究し、今の味に至ったとお伺いしています。
食材としては、鶏と魚介（トビウオ中心）だけでスープを作っておられるのですが、鶏は鶏ガラではなく、コストの高くつく丸鶏だけを使用されています。個人的には、丸鶏を使うと、少し甘味が前に出る感じで、嫌いではないものの、どちらかというと鶏ガラ派だったのですが、こちらのスープは全く甘すぎず、程よい甘さ加減・塩加減を保っておられます。
いや～、本当に久しぶりに素晴らしいラーメン屋さんに出会えて、本当に感謝感激であります！さて、今から仙台を経由して、北海道に！その後は、敦賀港に至り、京都、広島と出張の旅は続きます！！
今年も引き続き、どうぞ宜しくお願い申し上げます！