7回
2023/03 訪問
後世に残したい全国級無化調ラーメン⑥まだ進化の余地を残していたのか・・・。全国最強『はまぐり塩らーめん』
<はじめに>
正直、ミシュラン云々の前から、こちらのお店の実力は明白であり、チャレンジにチャレンジを繰り返し、最高峰の更にその上を目指す姿勢は、もうあっぱれとしか言いようがない。
約5年前から毎年はまぐりらーめんを食べに来ていますが、毎年必ずアップグレードしてきます。
もはや、「変態」レベルともいえる店主のこだわりが、来る者の心を喜ばせます。
もともと、地元でも名のある寿司店の二代目後継者として寿司職人をしていた店主さん。ラーメン好きで、全国かなりの店舗を食べ歩き、寿司店の裏メニューとして提供し始めたらーめんの評判がよく、今では全国屈指のらーめん屋に。
やはり、和食でも洋食でも、元職人さんというのは強いですね。魚を知り尽くしていることもあり、出汁の配分が神業というか、通常の人間には知りえない味の方程式が頭の中に詰まっておられるようであります。
あまり書きすぎるとステマと言われそうなので、今回娘と会社の部下3人でお伺いした3杯のレビューをしたいと思います。
<はまぐり塩らーめん>
以前は期間限定だったはまぐりらーめん。今では年中頂けるという。
全国各地ではまぐりらーめん頂きましたが、もうこれを超えるのはまず難しいでしょうね。。。
まず、地元桑名産のはまぐりは、漁獲高の低下もあるが、なかなか入手困難であり、桑名の料亭でも、実は地元産でなく、海外産を出しているお店が多いという。
こちらの店主さん、同級生に漁師さんが多く、通常価格ではありえないハマグリが常時入手可能だという。
昨年までは、ハマグリ出汁の詰まった魚介油をアクセントに味を調えておられたようなのだが、今年からはそれを止め、最初から味の組み立てを見直されたという。
引き算の繰り返しで、無駄なものは全て排して、究極の掛け算で見事にハマグリの風味を損なわず、旨味成分を自然に演出しておられます。
もうこれは笑うしかない。もう、このハマグリは追随不可能でしょうね。。。
素材の良さ、地理的なメリット、CP、店主の職人気質の緻密なセンスとバランス感覚。。。。
さすがにハマグリスープをこれ以上進化するのは難しいと思われるが、また来年も更なるアップグレードが為されるのでしょうね。。。。もう、商売を超えて、店主個人の自己満足に走っているように思いますが、そんな店主さんのマインド、大好きです。
<比内地鶏100%鶏全量しょうゆらーめん>
こちらのお店、ハマグリが看板メニューではあるものの、基本何を頂いても美味しい。
特に私が好きなのはこちらの鶏全量しょうゆらーめん。
醤油好きにはたまらないこの風味と奥深さ。。
食べ始めから、スープを飲み干すまで、一貫して自然でやさしい旨味成分が、喉奥まで広がって参ります。
今でこそ、ハマグリの方が評価高目になりましたが、この醤油だけでも、全国トップクラスであります。
麺も改良されており、今回頂いたラーメン、それぞれ麺の加水率を変えておられるという!!
コストや生産性を考えれば、あり得ないスタイルなんですが、それをされるのもこちらの店主さんならではのこと。
このスープ、いくらでも頂けますね。すごいの一言です。
<えび塩らーめん>
こちら娘がオーダーしたものを少し頂いただけなので、あまり詳細に書きませんが、正直あまり得意でない海老系スープの中ではダントツに美味しかったですね。もう、ハマグリもそうですが、魚介の味の特性をとことんまで追求されていますね。
海老系好きな方は、これ堪らないと思います!!
<総括>
いやはや、まさか1年でここまで味がアップグレードされているとは思いませんでした。特にハマグリらーめんのスープの改良は劇的であり、数年前はハマグリの風味を壊さないために、かなり淡麗に偏っており、私は好きでしたが、大衆受けはしないかな~と思っておりましたが、今回のスープ、玄人と大衆も共に満足できる完成形に近いスープに仕上がっているかと思います。
正直、ここのハマグリ以上のハマグリらーめんがあれば、是非紹介してもらいたいくらいです。よくあるご当地グルメの域を超えた、進化に進化を加えた神的スープ。。。。
この味、深く心に刻まさせて頂きました!
はまぐり塩らーめん
はまぐり塩らーめん
はまぐり塩らーめん〈スープ別に麺の加水率をけている〉
比内地鶏100%鶏全量しょうゆらーめん
比内地鶏100%鶏全量しょうゆらーめん
えび塩らーめん
えび塩らーめん
2023/04/07 更新
2021/12 訪問
2021 マイトップ5セレクト ラーメン編② 究極のはまぐりラーメンここに完成す!
<はじめに>
今年はじめて評価点5を贈りたいラーメン店として、続いてこちらの登里勝をご紹介します。
もともと老舗の寿司屋の寿司職人として活躍するも、大のラーメン好きから、全国のラーメン店を回る内に、いつの間にかラーメン店となっていたという逸話は有名な話ですが、この度、4年目にして、はまぐりラーメンの味がアップグレードされ、思わず最高評価を付けざるを得ない状況に。
<はまぐりラーメン>
はまぐりラーメンを出されてから4年の歳月が過ぎましたが、正直これまでははまぐりの味を壊さないために、スープのテイストは超淡麗にして、かなり玄人好みのする仕上げになっていました。
確かに、ハマグリのテイストを重視するならば、これもやむを得ない部分もありましたが、一部の方からは、もう少し旨味成分をスープに入れて欲しいというリクエストも多くあったようでありました。
そこで、店主が試行錯誤した結果、鶏や豚の動物系で旨味を出すのではなく、貝には貝ということで、3種の貝エキスを抽出した貝油を独自に作り上げ、それをアクセントにされているという。
この貝油の作り方も詳しく教えて頂いたのだが、ここはノウハウ的な部分もあり書きませんが、とても手間暇をかけておられることだけはお伝えしておきたく思います。
この貝油によって、淡麗ながら独特のコクと深みが出て参り、かつ蛤の風味も損なわない究極のスープが完成したと思います。
もちろん、蛤そのものも、最高品質のもので、地元の同級生だった漁師より、特別価格で仕入れておられるといいます。桑名の蛤はとても有名ですが、最近は不漁により価格が高騰しており、地元の料亭であっても、実は地元産ではないことが多いという。そのような中、本物の桑名の蛤を頂けるだけでもかなり穴場と言えますが、極上のこだわり抜いた淡麗スープと頂く蛤はもう得も言われぬ美味しさであります。
<総括>
蛤ラーメン以外も、何を頂いても美味しい無化調ラーメンの数々ですが、名実ともに日本一の蛤ラーメンは是非頂いてもらいたいものです。蛤の他は、やはり醤油がおすすめでしょうか。
真のラーメン好きの店主が創作するラーメンのクオリティーは、年々上がっており、これからも楽しみであります。
その他、あえ玉(150円)や鯖寿司もお勧めです。
はまぐりラーメン
はまぐりラーメン
はまぐりラーメン
3種の貝油がコクと旨味を演出
あえ玉(150円)はお勧め!
醤油もかなりお勧めです。
鯖寿司もかなりのレベルです!
スープは飲み干さずにはいれません。
2021/12/18 更新
2020/06 訪問
東海・北陸エリアの冷やしラーメン③
2020年6月27日訪問
レビューが溜まりに溜まり、1ヵ月前のもので恐縮ですが、こちらの冷やし、かなり美味しかったので、鮮明に味を覚えており、急いで書かせて頂きます。
もう、三重県の中ではダントツと言っていいほどに私のストライクゾーンど真ん中の登里勝さん。
遠隔地でありながら、ここまで再訪を繰り返すお店は少ないのですが、ミシュラン云々のレベルの問題でなく、正直更に進化を続けるこちらのお店には、エールを贈りたいくらいです。
冷やしラーメンと定番の蛤ラーメンの2杯を頂戴しました。
<ひやし煮干ししょうゆらーめん>
さて、今回頂いた東海・北陸地区の冷やしラーメンの中では、かなり上位にくるのがこちらの冷やしです。煮干しがかなり効いているのですが、不思議と煮干しが前に出過ぎず、とんがった感が全くなく、煮干しが苦手な方も煮干しの風味と旨味を堪能できる一杯であります。
この味のバランス感覚、どこから来るのか。。。。スープと麺の絡み具合も最高です。スープまで飲み干したくなる、絶品煮干し冷やしでありました。
<桑名産はまぐり塩らーめん>
すみません、すでに旬な時期は過ぎてしまったかもしれませんが、私が訪問した時期が最も蛤が美味しい時期でした。繁殖期に入る前が一番美味しいらしく、今は既に繁殖期に入ってしまっただろうか・・・。蛤ラーメンはこちらでは2回目ですが、間違いなく1回目よりも美味しかったです。もうクリーミーにして、全く生臭くなく、喉の奥で蛤の旨味成分を十二分に堪能できるのです。
蛤出汁の風味を壊さないために、塩分濃度を含め、その他のうま味素材は結構抑えられており、人によっては、薄味と感じる方もおられるかもしれませんが、蛤の贅沢の風味を味わうためとご理解なさってください。
<総括>
冷やしも蛤も東海地区、いや全国トップレベルを行く素晴らしい出来でありました。訪問する度に更なる進化を続けるこちらのお店。次回、お伺いするのが楽しみでなりません。特に冷やしの方は夏場限定ですので、是非訪問なさってみて下さい。
2020/07/29 更新
2018/03 訪問
念願のはまぐりラーメン頂戴しました。CP高過ぎです!
<はじめに>
最近、忙しくて、ほとんどのレビューが止まったままですが、現在最も気に入っている金沢の神楽さんと、ここ登里勝さんを集中レビューしていきたいと思っています。関西で出張が入る度に、ここ三重県は桑名市を経由して白川郷に帰るのが最近の行動パターンとして定着して参りました。
今回は、店主さんから、わざわざ期間限定ではまぐりラーメンが出せるとの知らせを受け、仕事のアポまで変更してお伺いすることに。
<はまぐりラーメン>
さてさて、元寿司職人がプロデュースする、本物のはまぐりラーメン。これは本当に楽しみでなりませんでした。色々な味を想像していたのですが、味の方は塩ベースとのこと。勝手に醤油ベースを念頭に置いていただけに、これはいかなるラーメンとなるのやら。
ほどなく、はまぐりラーメンの登場であります。
おおおおお!これは見事なはまぐりが2個堂々とトップに君臨しております。
桑名と言えば、はまぐりが特に全国的にも有名で、本物の地元産となれば、1キロ6000円くらいになるといい、地元でも、よほどの料亭に行かないと、地元産ではなく、海外産のものに置き換えられるという。まあ、私の住む飛騨地方でも、飛騨牛飛騨牛と言っても、飛騨に少し滞在しました的な、なんちゃって飛騨牛が横行しているのと同じで、超効果な桑名のはまぐりを出してくれるお店というのは、実はかなり少ないと言われる。
そんな中、元寿司職人であり、同級生に漁師も多いこちらの店主さんだから実現できるラーメンがこちらのはまぐりラーメンであります。
地元民には一杯1200円は高いと思われることもあるかもしれませんが、桑名のはまぐりの市場価格からすると、この内容で1200円は破格ではないかと思います。
まあ、前置きはさておき、お味の方は。。。。
嗚呼、はまぐり、嗚呼、うますぎ・・・。新鮮なはまぐり、それもこんな大粒な桑名のはまぐりを2個も頂けるなんて!!正直ラーメン云々よりも、はまぐりの美味しさに心奪われました。
ベースは塩ベースですが、お味の方は、通常の塩らーめんとはベースが根本から違うという。
デフォルトの塩らーめんは、鶏が結構入っているそうですが、こちらは鶏は一切入っておらず、鯛と煮干しでシンプルにしてキレのある仕上がりになっております。もちろん、はまぐりの出汁も結構出ておりますが、「浜」のラーメンの典型のような、少し塩分濃度が前に出た、エッジの効いた味付けになっております。
こちらのラーメンは、あくまでも主人公ははまぐりであり、はまぐりをいかに引き立てるかに力を注いでおられるのが分かります。いや~、やはり来て良かった!なんちゃってはまぐりラーメンは全国にもいくつか見られますが、本気度とCPが桁違いに違います。
<塩らーめん>
最近は、身体を壊したこともあり、ラーメンの連食は控えているのですが、同じ塩でもベースが全く異なるという、ノーマルの塩らーめんも是非食べ比べたくなり、営業時間を過ぎているにも関わらず、快く追加でラーメン作って頂きました。
個人的には、様々な創作系もレベルが高いお店ですが、デフォの醤油が今のところ一番のお気に入りなのであるが、果たして塩はいかに!
はまぐりラーメンと違い、こちらは鶏も結構入っており、また醤油らーめんが牡蠣煮干しを使用するのに対して、こちらはアサリを入れられるという。もちろん、鶏やアサリ以外にも、多種の魚介類が投入されているスープ。。。
これは、美味しいですね~。正直スープだけでいうと、エッジの効いた浜系の塩であるはまぐりよりも、鶏とあさりの旨みが効いたこちらのスープの方が一般受けするかと思います。
う~ん、全国でもトップクラスの塩であることは間違いないですね。チャーシューも麺もトップクラスです。素晴らしい!
<つけ麺>
この日は、仕事が溜まっており、登里勝さんを出てから、車の中で3時間ほどパソコン業務をこなし、再度白川郷に戻る前に再入店して、もう1つ気になっておりましたこちらの人気メニュー(夜限定)のつけ麺をオーダーします。
お店の方も、お昼遅くに、ラーメン2杯食べて、また来たの??的なオーラが漂ってましたが、やはりなかなか来れる距離でもないので、全メニュー制覇を目指し、つけ麺もオーダーであります。
正直、身体はあまりラーメン・つけ麺モードではありませんでしたが、これまたレベルの高いスープでありました。あっさり系にして、はやりエッジの効いた無化調風味のテイストで、後味がとてもいいですね。砂糖や調味料をたっぷり入れるタイプのものとは違い、シンプルにして奥の深いスープでありますが、砂糖や調味料が少ない分、塩分が前に出やすく、人によっては、塩分が気になる方もおられるかもしれませんね。
<総括>
現在のところ、4度お伺いして、計6杯のラーメンとつけ麺を頂きましたが、どのメニューもかなりの高レベルのものばかりでした。そのような中、大変個人的にではありますが、お勧めとして順番を以下の通り書きました。私とラーメンの好みが合う方は参考にいただければ幸いです。
1 しょうゆラーメン(初訪の際には是非これから)店主さんもイチオシです。
2 はまぐりラーメン:初訪の方は、まず通常の塩か醤油から入って下さい(もしくはシェア)
3 しおラーメンもしくは鶏全量らーめん(期間限定)
4 味噌ラーメン
5 つけ麺
といった感じでしょうか。ただ、実際に見ていて良く出ているのは、エビ塩ラーメンであったり、つけ麺ですので、いわゆるラオタさんや変態レベルの方にお勧めの順番であります(笑)。
味噌は4位に入れたものの、最近頂いた味噌の中ではトップクラスに美味しいです。それだけ、1位から3位までのレベルが高すぎと言った感じでしょうか。
いや~、本当に楽しませて頂きました。また期間限定メニューが出て参りましたら、無理にでも仕事を入れて参ります(笑)。
2018/03/20 更新
2018/02 訪問
ラーメン好きにもほどがある。限定メニューも極めて完成度が高い。
<はじめに>
久方ぶりのレビューです。実は10月くらいから体調を崩しがちで、あまり食べられない状態が続いておりました。ラーメンに至っては、以前の10分の1以下の頻度でしか頂けなくなってしまいました。レビューはかなり溜まっているのですが、かなりスキップして、こちらの登里勝さんの再訪レビューを書かせていただきます。
こちらの登里勝さん、とにかく自宅のある飛騨地方からは、かなり遠い。訪問日は、出雲、兵庫、京都、奈良と仕事を済ませ、車で飛騨に戻る途中にお伺いしました。遠方のお店はあまり再訪はしない方なのですが、こちらの登里勝さんは別格。最初に頂いた、しょうゆラーメンの完成度があまりにも高く、今回はお昼を抜いて、当初から2食頂くつもりでの訪問であります。
<鶏全量らーめん>
実は、この時期はまぐりのシーズンに入って参りましたので、はまぐりラーメンをやっておられないものかと期待してやってきたものの、はまぐりは市場に出始めたものの、今は出たばかりで価格が半端なく高いとのこと。少し値段が落ち着いてきた3月以降にはまぐりラーメンが出るとのこと。
う~ん、残念。ただ、また楽しみができたので、今回は日替わり限定メニュー?でもある、こちらの鶏全量らーめんを頂くことに。
さて、ほどなく出て参ります。何とも濃厚そうなルックスであります。
が、しかし、何とも喉越しのいいスープで、鶏の旨みとコクが凝縮されているものの、全くくどくないタイプのスープで、これは私好みのスープであります。
第一印象は、若干ソフト目な柔らかな印象ですが、飲めば飲むほど、飽きるどころか、どんどん飲み干したくなるタイプのスープで、スープ飲み干し禁止を自分に戒めていたものの、ついつい完食してしまいます。
オーナーさん曰く、鶏の種類だけでも4種類以上入れておられ、部位に至っても、丸どり、もみじを含め、5つ以上の部位をブレンドしておられるという。
ある意味、オーソドックスでシンプルなのですが、極めて洗練された高品質な味わいを堪能できます。真のラーメン好きにはたまらない一杯でありますね。
<みそらーめん>
鶏全量らーめんが予想以上に美味しかったこともあり、ここは久方ぶりの2杯目に突入であります。
みそらーめんは冬季限定メニューで、かつ2月一杯までということもあり、迷わずこちらに。
みそ系は、とにかく北海道時代に嫌という程食べて参りましたが、果たして、どのような味噌が出てくるのか、期待できます。
出て参りましたみそらーめん・・・。あれっ?これ本当に味噌???
と思うくらいの、味噌ラーメンらしくないルックス。
そして、お味の方は・・・・。
これまた、全然味噌ラーメンらしくなくテイスト(笑)。
これは、かなり意表を突かれました。
まず、味わう前に、魚介の香りが前面に出てきます。食材としては、魚介>豚>鶏といった感じだそうですが、それにしても味噌の存在感が無いですね~。
ただ、これが超美味しい!!(笑)。
好みは分かれるかもしれませんが、先ほどの鶏全量と甲乙つけがたいクオリティーの高さであります。かなりオリジナリティのあるテイストで、北海道の味噌ラーメンとは、かなりかけ離れたところがありますが、本当に良く考えられたスープで、言葉では表現が難しい。
ラードや鶏の油膜が結構浮いておりますが、これが全く脂っぽくなく、うまみ成分のかたまり的な感じで、2杯目とは思えないほど、スープがグイグイいけてしまいます。
そして、気が付けば、こちらもスープ完食。
いや~、登里勝さんのポテンシャル高過ぎです!!
さすがに元寿司職人だけあって、魚のことは知り尽くしておられる店主さん。
これからも、魚にこだわり抜いた様々なメニューが出てくることを楽しみにしております!
2018/02/17 更新
2017/11 訪問
三代目寿司職人が挑戦する全国屈指の魚介系です。
三代目の寿司屋職人が全国のラーメン屋を周りにまわってたどり着いた一杯です。魚を知り尽くしておられるだけに、スープのバランスは絶妙。高価な丸鶏や大変珍しい牡蠣煮干をふんだんに使ったスープは美味しいの一言。
様々な魚介を駆使して使っておられるのだが、味の方は全然魚介魚介していません。どうしたらこんなにバランスの取れたスープになるものかと不思議なくらいです。
2月から3月には美味しいハマグリが入って来るようで、その頃には是非ハマグリラーメンを食べに来たいです。
とにかくラーメンが好きで好きでたまらない店主さんで、麺のこだわりも凄いですね。低加水一歩手前の加水率なのですが、これが平打ち麺ということもあり、なんともスープに良く絡みます。ラーメンをすすった時の食感で言えば、全国トップクラスと言っても過言でないと思います。
三重県のラーメンは有名所をいくつか回りましたが、今のところ三重県最強と思える味でありました。
(追記)
あと、こちらのお店、何を食べても美味しい感じなのだが、店主さんは、醤油へのこだわりが特に強く、ラーメン通な方は、まず醤油から頂いてみて下さい!
2017/11/22 更新
<はじめに>
遠方より通い続けて6年目になります。全国5000店舗近く色々と回りましたが、最も好きなお店TOP10の中に入るでしょうか。特にここのはまぐりらぁめんは最強というか、CPを含めて、これ以上のものがあれば、全国どこにでも食べにいきますので、是非教えて頂きたいくらいです。
毎年試行錯誤を繰り返され、これ以上どこをいじくるところがあるのかと思うほどに完成度が高い一杯となっています。これまでの変遷については過去のレビューもご参考にしてください。
<2025年度版 はまぐり塩らぁめん>
さて、今年のはまぐりらぁめんのお味はいかに。正直、私は昨年度バージョンで完成ではないかと考えていたのですが、更なるバージョンアップを図られたと店主さんは言われる。
6年前に初代はまぐりらぁめんが出た際には、はまぐりの風味を壊さないために、超が付くほど淡麗な一杯でありました。
私はかなり好きな一杯でもありましたが、世間一般に旨いとされるテイストとは方向性が違ったこともあり、賛否が分かれていました。
その後、はまぐりの風味を生かしたまま、いかに旨み成分を加えるかを試行錯誤され、焼いたり、煮たり、全国様々なラーメン店に参られ、更なるヒントを求められたという。
もともと寿司職人ということもあり、魚を知り尽くした店主さんということもありますが、味の駆け引きが本当に上手であります。
スープに関しては、昨年バージョンよりも、さらに分かりやすいくらいに旨み成分がアップされており、それでいてはまぐりの風味も分かりやすいほどに口の中に広がります。
これは、食べログの評価点も上がりますよね(笑)。
個人的に昨年度版が完成版と考えていた私には複雑ですが、甲乙つけ難いほどに本年度版も美味しい。
まあ、毎年試行錯誤された結果を味わえるのは楽しいものであります。来年はどのように進化するのか、今から楽しみであります。
<総括>
魚類を知り尽くした元寿司職人である店主さんが、毎年試行錯誤を重ねて提供されるはまぐりらぁめんは、おそらく全国で追随を許さない最強の一杯だと言えます。
特に同級生の幼馴染の漁師より破格で提供される国産はまぐりをふんだんに使ったスープは、それは旨いだろうと同業者から羨られる程です。
今年はさらに旨みレベルがアップして万人受けするスープに仕上がっています。万人受けというとネガティブなイメージもありますが、誰もが旨いと感じられるスープって、本当に作るのは難しいと思います。国産のはまぐりなんて、高級料亭でもなかなか出てこない超貴重食材となった昨今、これをラーメンで贅沢に味わえるというのが、本当にありがたいですね。