みちのく五郎さんが投稿した自家製粉石臼挽き小麦 洛中その咲(京都/大宮)の口コミ詳細

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みちのく五郎 (50代後半・男性・京都府) 認証済

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閉店自家製粉石臼挽き小麦 洛中その咲四条大宮、大宮、二条/ラーメン、つけ麺

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2019/10 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

全国手打ちラーメン紀行⑩好みを超える異次元のクオリティー

<はじめに>
手打ちの聖地ともいえる栃木県と福島県を除く、全国の本物手打ちラーメンのお店を探索する旅も中盤。
久方ぶりにラーメン分野で評価点5を付けたくなるお店がこちらのお店です。食べログをはじめて、最初の5年間は、結構最高評価を乱発していたように思いますが、最近では、相当美味しいと思っても、なかなか5を出さなかったのですが、今回、あらゆる意味で、評価点5を付けたくなる要素がありました。

①まず、最初は京都府では、唯一の全工程手打ちのお店であるということ。手打ちの大変さや時間的コストを考えると、本物手打ちであることで、私の中で評価点4.2以上はクリアしています。

②次に高く評価したいのは、店名にもあるように、このお店が小麦を石臼で挽く段階からコツコツとやっておられる点です。全国でも石臼から挽いておられるお店は、こちらのお店を含め2~3軒と言われていますが(現在調査中)、かなりレアな存在だと思われます。

③これまでの手打ちの技術にとらわれない、分野を超えたコラボレーションが多方面で観られる点です。石臼の分野では、蕎麦屋から学ばれ、小麦の発酵的要素でいうとうどん屋からと、これまでのラーメンスタイルにとらわれない、様々な斬新な試みがなされている点です。

④そして、大大的には謳っておられないが、材料全てにおいて無化調を追求しておられるという点です。ただ、100%無化調というのは、あり得ないという理論で、あえて無化調を謳っておられませんが、平均的に無化調を謳っておられるお店よりも、はるかに無化調レベル?が高いです(笑)。

⑤さらに、無化調ということは、「当たり前」の前提として、小麦を含む全ての食材で、トップレベルのものを使っておられるという点です。正直、材料費を考えるとあと30%ほど売値を上げても宜しいのでは?と思うほどですが、もともと、京都の超有名なラーメン店をされておられたこともあり、仕入れの上手さもあり、この値段を維持されている感じでしょうか?

この他、このお店が異次元のクオリティーの高さを誇ると思える点は多数あるのですが、今回はこのくらいにして、以下、いくつか代表的なメニューをご紹介致します。

<mochimochi East Deux(モチモチ イースト ドゥ)2種盛り 1100円>

●mochimochi East(しょう油) ※West の方は塩

好みは別として、このお店の麺で最もインパクトが大きい麺が、こちらのmochimochi 麺であります。もはや、ラーメンの麺というよりも、うどんそのものと言われる程に、うどんに極めて近い麺です。うどんと違う点は天然かん水が入っているというところくらいでしょうか。とにかく、名前のごとく、想像を絶するモチモチ度です。私、うどんも好きで、食べログに書いている以外でも、全国色々と回っていますが、ここまでモチモチな麺は、うどん、ラーメンを含めて、経験したことがありません。もはや、餅よりもモチモチと言えるほどに、とてつもない粘度であります。
もちろん、ここまでモチモチだと好みも分かれるかと思われますが、正直、笑ってしまうほどのモチモチを一度は経験してもらいたいところでしょうか。
そしても、この独特の麺もそうですが、このスープがまた素晴らしい!!無化調スープの中では、全国トップクラスであることは間違いないほどで、高級な食材がふんだんに使われているのが分かります。コクと深みがありつつも、全くクドさや塩分濃度を感じることなく、自然なやさしい旨み成分が、食後もずっと喉の奥に留まる感じで、素晴らしいの一言です。

●濃厚! トリュフ香る 『鶏油そば』

2種盛の2つ目の鶏油そばを頂きます。
先ほどの「mochimochi」の方が「うどん」をイメージするのに対して、こちらの鶏油そばは、どこか和蕎麦的なイメージがあります。もちろん、蕎麦とは食感がかなり異なりましたが、何ともコントラストが面白かったです。おそらく、mochimochiの方がかなり個性がある麺なので、こちらの油そばの方が、より広く受け入れられるような気も致します。
タレというか、スープも抜群に美味しいですね。香りがとにかく素晴らしかったです。

<Ike_men ノーマル ホット(2種盛)>

こちらのメニューは、日を改めて、初訪から数えて2週間後に頂きました。
いわゆる、つけ麺になるのですが、何とも面白いつけ麺であります。
麺は2種類用意されていて、1つは暖かいスープに浸っており、もう1種は通常のつけ麺スタイルです。
スープに浸っている方は、温かいスープでも冷たいスープでも、どちらでも選べるのですが、私は温かいスープで頂きました。正直、スープの完成度が高く、これ単独でも通常のラーメンとして、十分美味しく頂けます(私は、大半をラーメンとして、つけ汁に浸さないで頂きました)。また、スープに浸っていない方の麺も美味しく、正直、手打ちラーメンは多くありますが、手打ちつけ麺は珍しいですね。やはり、どこかお蕎麦のような食感もあるように感じます。
高塩分派で、無化調のこのスープが物足りないと思われる方は、つけ汁をスープに投入すれば、結構お好みの味になるのではと思います。

<The! Ramen & Tsukemen - Kasane 鶏 combo(2種盛) 1200円>

つけ麺のレベルがとても高かったこともあり、なかなか来れないお店ということもあり、期間限定のこちらの二種盛りを更に追加で頂きます。2種盛×2ということで、1人で完食できるか自身が無かったのですが、美味しいものは、不思議と胃の中に納まるというポリシーがあり、挑戦してみることに。

●The Ramen(煮干し出汁塩ラーメン?)
すみません、期間限定ということもあり、正式な名称が無かったもので、適当に名前付けさせて頂きました(笑)。
とてもシンプルなスープで煮干しの旨みを堪能できるスープです。煮干し系というと、結構エッジの効いた味が多いのですが、こちらはスーパーマイルド系です。煮干しの苦みも全くなく、透き通るような優しい味付けです。まるで、水出しされているようなテイストですが、水出しされている訳ではないようです。
正直、このスープ、かなり私好みです。必要十分な旨み成分が溶け出しており、喉越しも素晴らしく、後味も抜群です。正直、毎日食べても飽きないかもしれません。

●Tsukemen
つけ麺の方は、つけ汁は、通常のつけ麺のものと同じですが、麺はまたことなります。こちらも、小麦の香りが素晴らしく、美味しいですね~!!!
それにしても、よく手打ちでここまでのバリエーションを加えられるものです。

<総括>
言葉による表現が難しい程に、書くことが満載の洛中その咲さんですが、どのメニューもこだわりと遊び心にあふれており、これまでのラーメンのイメージを大幅に転換させられるメニューの数々でした。
もともと、店主さんが、京都でも超有名なラーメン店におられたということで、ラーメンの基礎はもちろん、向学心や想像力も相まって、夢のようなラーメンがどんどん作り上げられていく感じです。
ラーメンキャリアをお伺いすると、その期間の短さが、料理のクオリティーの高さに対して、あまりにも短くて驚きましたが、もともとのセンスと向学心が、キャリアをはるかに上回る力があることが分かりました。
もちろん、ラーメンは好みの世界ですから、合う合わないがありますが、すくなくとも、1つの料理としての完成度やこだわりと言った意味では、全国トップクラスであることは間違いないと思います。上質なラーメンを300軒以上食べられた方で、このラーメンを否定できる方は、まずおられないのではと思うほどです。

久しぶりにガチでレビューしました(笑)。このレビューが書きたいがために、書き溜めたレビューを書いたくらいで、生まれ故郷の京都で、唯一手打ちで頑張っておられるこちらのお店に、心からエールを贈りたいと思います。
残念ながら、奈良県と滋賀県では、本格手打ちラーメンのお店を見つけることができませんでした。もし、手打ちのご情報がありましたら、是非教えて頂けましたら幸いです!

(続く)
次回は、埼玉、山梨の手打ちラーメンを回る予定です。


2019/11/14 更新

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