4門さんのマイ★ベストレストラン 2017

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★浅草ベースのB級グルメ探訪図録!

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

①北の杜 市
自宅近所に突如オープンした小さな天ぷら店。『天一』で修業した若き店主がそのピカ一の才能と技術を見せるランチの天丼が
超素晴らしいクォリティ!素材選びの確かさ、揚げの技術、味造りのセンスは天ぷらの激戦区浅草においても特筆的である。
約120軒在る浅草エリアの天ぷら屋の中でも間違いなくお勧め出来る…、いや、隠しておきたい名店と言える。

②逸品坊
今年から一気に拍車をかけた「健康中華」メニューが衝撃的!麻婆豆腐と担々麺が得意の此方が、その得意分野で面白いメニュー
をどんどん開発&発売するその爽快さは確実に他の中華料理店とは違うセンスである。「エクストラヴァージン麻婆豆腐」
「サラシア青椒肉絲」「サラシア回鍋肉」「アセロラ酢のピンク酢豚」「がっつりスタミナ麻婆豆腐」等の独創的な料理は新しく、
尚且つ美味しいというのに驚きである。決して際物ではない料理の数々に此方店主の意気込みと優しさを感じる。。。

③SHIBIRE NOODLE 蝋燭屋
此方も突如『煉瓦亭』の隣に出来た「担々麺」等の専門店。正攻法の味とクォリティで銀座に殴りこんで来た此方のお店は、
スタンダードで正攻法でもまだこんなに美味しく出来るんだ…と衝撃を与えてくれた!
既に銀座には数えきれない程の行ったら是非食べて帰りたい店舗が在るが、そのリストに此方もすんなりとラインナップした。

④らーめん 稲荷屋
ご近所の常連客に支持されている此方。ごく普通のラーメンやワンタンメンはボリューミーだが特筆するクォリティではないが、
毎月少量提供されている店主得意のフレンチ技法と素材を駆使した「限定ラーメン」が秀逸過ぎて怖い…!
ジビエ素材や珍しい食材を使い、初めて経験する旨さを900円という信じられない価格で出されるこの至福のラーメン達は、
いつも此方でガッツリ食べている常連客ではなく、コアなラーメンファンやそれこそミシュランの審査員なんかが好きそうな
ハイクォリティな創作ラーメンである。普段の商品と限定商品のふり幅の広さは驚異的である。。。

⑤さんじ
此方は今年から過去のメニューを全て捨て、新たに「泥蟹」と「煮干し」で勝負に出た潔さにとにかく脱帽である!
その結果、此方は常に行列店となり新しい顧客もどんどんと開拓する新店と生まれ変わったのである。。。
各種ラーメンのクォリティの高さ、味の素晴らしさ、確実に腕を上げた店主の創造性と技術。どれもが本当に素晴らしい。

⑥麺酒盗 ざい八
浅草『ふくじゅ』の元店長が独立してご近所にオープンした1年目のお店。
ラーメン店であり、居酒屋でもあり、その業界では有名な店主目当てに釣り仲間が集まるお店である。
唯一無二である「東京浅草ブラック」と呼べそうな真っ黒いスープの醤油ラーメンがとにかく旨過ぎる!!
「竹岡式ラーメン」と間違われる程個性的なスープがマジに美味しい。最近は「塩」も新発売した。。。

⑦珍々軒
戦後直ぐから在る超老舗の中華料理店。アメ横ガード下の主的な店舗で、その変わらない日式中華の美味さが
昨今の「町中華」ブームで再認識された店である。案の定、ラーメンやタンメン、にらレバ炒めや炒飯は旨い!
伝統の味と安心出来る懐かしさがこの店を再燃させている。自分も再訪して改めて此方の実力を理解出来た…。

⑧Tado. 44
浅草ひさご通りに出来た、本場大阪のたこ焼きを食べられるお店!
関西弁丸出しの粋のいいお姉さんが焼く「たこ焼き」は本当に本場の味で旨い。自分も大阪出張で食べたあの旨さを
此方で思い出させてもらったので、都内の有名なたこ焼きチェーンの味より全然好きである。醤油で頂くというのも好い!
自分としては、正直価格も大阪ライクだともっと頻繁に利用出来るのだが…と思ってしまう。。。

⑨シックダール 御徒町店
都内でも珍しいバングラデシュ料理の専門店。インドカレーとも全然違う味と仕様が凄く新鮮で美味しかった…!
せっかく此方のお店を知れたのに、今年1月後半には新井薬師の方へ移転してしまうという…。物凄く残念だ!!
是非移転先にでも常連となりたいが、車の無い時分にはもう暫く行けそうにもない。
たった2回の訪問でバングラデシュ料理の素晴らしさを知ることが出来た。

⑩麺屋ここいち
昭和通り沿いの秋葉原駅近くに在った此方。惜しくも今年忽然と撤退してしまったのである…!!
既に日本一のカレーの味の認知度と支持率を得ている此方『ココ壱』なのに、ラーメンでは支持されなかったという事実。
その理由が自分には全く理解できない!ココ壱独特のカレーの旨さが確りとラーメンにも活かされていたと思うのに、
都内で唯一だった此方が撤退するまで売上が不振だったのに意味不明なのである。他人事だけど自分も凄く悔しい。。。
だからこうして、既に閉店した店舗なのに祈念として「2017年ベストレストラン」に選出した訳である。

マイ★ベストレストラン

1位

天ぷらいちかわ (浅草(つくばEXP)、入谷、田原町 / 天ぷら、居酒屋、日本料理)

4回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2018/02訪問 2018/02/05

待望の「天ぷら定食」も販売開始!!

自宅近所の此方。小さな店舗の窓からは
かぐわしくも香ばしい胡麻油の香りが漂い、
脳の食欲中枢にダイレクトに訴えて来る。。。

あ~、美味そうなこの匂い…。
アロマ液にして自宅のフレグランスに
したい位である。この店の油の匂いを嗅ぐと
旨い天丼のつゆの味が思い出され涎が出る!


ここ最近で一番のお気に入りの店の此方、
美味い天丼だけでなく、とうとう待望の
「天ぷら定食」が発売を開始したのである。


◆天ぷら定食   1500円

海老2尾・海老のかき揚げ・魚・野菜の
天ぷらが揚げ立て熱々で1品ずつ提供される!

魚と野菜は日替わり…というか旬替わり。
この日は、白魚とアスパラガスであった。

ホクホク&シャキシャキのアスパラは塩で…。
淡白で美味しい旬の白魚は天つゆで頂く。。。
美味い!香ばしい!そして凄くあっさり!

いつもの海老天やかき揚げも本当に素晴らしい
揚げ上がりで最高に美味しい!素材の旨味の
良いところだけがピンポイントで入って来る。

まさに「天ぷら」という料理の醍醐味である!

これだけでもエンドレスに食っていられるが、
此方自慢のピッカピカ新潟コシヒカリを相棒
に頂けば、このまま喰い死んでも良くなる…。

日本人に生まれて本当に良かったと思う瞬間。

揚げ立ての温度の至福、香る食材の旨味、
衣の香ばしさとサクサク感、食材が衣から
弾けそうなこの身の詰まり具合と美味しさ…。

「寿司・蕎麦・天ぷら」の江戸前3大料理の
奥深さを改めて勉強させられる瞬間でもある!


この本質的な魅力を、浅草観光地的な店…、
例えば雷門周辺の有名店等では逆に味わう事
が難しいのが今の浅草のリアルな現状である。



最近すっかり気に入って通っている此方。

また食べたくなる病み付きななタレの味と、
店主の揚げる天ぷらのテクニカルな品質に
もう完全に魅了されたようである。。。


今回は「かき揚げ丼 950円」を頂いた!

この丼、店主は黙ってひた隠しにしていたが、
かな~りヤバイ「かき揚げ丼」である…。
入店3度目にして、まだまだ驚かされる此方だ。

何がヤバイって、
先ずは小海老の数が凄い!プリップリの海老の
身が200尾くらい詰まってる…!(ウソ)

だが、それ位インパクトのある印象なのだった。
衣の中に海老が居る…という感じではなく、
海老の中に衣が居る!という位の密集度なのだ。

どこを掘っても海老、どこから食っても海老!

しかも、外側はサクっとしたドライな状態で、
中身はしっとり。だが中が一切ベタベタしない
素晴らしい状態での揚がり具合である。。。

毎度素晴らしく美味い丼タレ!!
香ばしく、しかもクドくなくこのかき揚げにも
全体に廻っている。下の白飯も本当に旨い…!

今日の1品野菜はアスパラの天ぷら。
この食感と風味の新鮮さも強力なアクセントだ。


自分は正直「かき揚げ」があまり好きではない。

蕎麦などに入る奴は好きだが、天丼にすると
どうしても油分が衣に溜まっていて胸焼けする
からである。でも此方の「かき揚げ」は違う!

そんな油っこい印象が全く皆無なのである…。
小海老の旨さの魅力を閉じ込めた、本当の意味
での搔き集めた揚げ物である。素晴らしい!!

この「小海老のかき揚げ丼」、
マジに950円というのはヤバ過ぎると思う。
店は絶対に赤字になる内容だ。間違いない!


単品で頂いた店主お勧めのスミイカの天ぷら
信じられない柔らかさと甘い旨味の身が最高!
やはり此方でコースも頂かないといけないな。

訪問する度に驚かされる店である。。。

季節の旬の素材達が、店主の技量で最高の味に
生まれ変わる「天ぷら」という芸術が、この
価格で味わえるのは本当に有難い状況と言える。


この「かき揚げ丼」だけで言えば、、、
間違いなく浅草で一番のクォリティとコスパの
良さである。間違いない。。。

『てんや』700円の上天丼を食べるなら・・・、
雷門辺りで2000円する「かき揚げ丼」を食べる
なら、絶対に此方の奴を食べた方が後悔しない!
先日お邪魔し、久々に旨い天丼を食べれて
かなりテンションが上がった新店である。
しかも、自宅から極近所で嬉しい。。。

その時、次回は「穴子天丼」もランチで出す
と伺い、しかも店主の一押し商品だと仰る。

それを楽しみに再訪したという訳である…。


◆穴子天丼   1500円

目利きの店主が朝築地から仕入るという
確かな穴子。穴子は大きければ良いってもん
じゃ~ない!身が締まってて、ふっくらと
柔らかいのが重要である。この穴子は流石!

適度な身の締まりとソフトなふっくら感を
両立し、旨味や脂分もとても上品である…。
コレを生かすも殺すも店主の揚げ技である。

久々に旨いと思える穴子が今口の中に居る。
この幸せな充実感は一瞬のものだが最高だ!

元々淡白な穴子だが、此方の上品な丼つゆ
とも相まって本来持つ豊潤な旨味が現れる。
堪らない温度と食感、穴子の魅力が凝縮だ。

骨煎餅との触感のアクセント、アスパラの
ふくよかな美味しさとフレッシュな青味。
舞茸の香りと旨味も見事な助演力を見せる。

美味い白米に廻る、あっさりでコクのある
丼つゆの旨味を引き立てるのも、いつもの
お椀や漬物のバイプレーヤーぶりである…。

あっという間に完食となり、もっと食べたい
想いが残留する。だが食後は揚げ物を食べた
感覚が殆ど無いくらいのあっさり感である。

改めて…、天丼は美味い!!
穴子は天ぷらが一番!等と感じさせてくれる。

今から旬の時期となる「牡蠣の天ぷら」を
一口御馳走になった。。。ヤバイ! 牡蠣も
フライより天ぷらのお方が旨いかもしれない。


一応、浅草中の天丼を全て食べ尽くしている
自分にとって、美味い天丼が喰いたくなった
時に選択するのは過去に訪れたお店から…と
諦めていた。だがこうしてご近所に又新しい
楽しみな店が出来るとは思っていなかった!

しかも、あの『天一』で修業して来た若い
ジェネレーションがこうして浅草に腕試しに
やって来てくれるのは本当に嬉しい。。。

このお店は、広く皆に知らせたいという欲求
と同時に、誰にも教えないでこっそりと自分
だけで楽しみたい…という裏腹な思いが交差
してしまう不思議な気分である。。。



浅草は千束一丁目、
国際通りと言問通りの交差点付近。
小さなクリーニング店の隣に突如出来た新店!
(2017年10月のオープンらしい…)

趣のある暖簾や板看板だが、風貌は地味。
なので毎日この辺を通っている自分でさえ、
オープンしてから1ヶ月位は気付かなかった。

長く大きな暖簾で、店内はよく見えない。
外のメニューボードには極シンプルに
「天ぷら(市)」「天丼テイクアウト受付中」
とだけ記されている。こりゃ中々入りにくい。

しかし、一寸暖簾をめくれば、
ガラス張りの扉の向こうには小上がりの
座敷式カウンター席の座布団が並んでいる…。

浅草天丼ゲッターとしては入らない手は無い。

直ぐに自宅の玄関のような狭い敷居を上がる。
掘りごたつ式のカウンター席に適当に座ると、
若いメガネの店主が出迎えてくれた。。。

如何にも実直な仕事をしそうな店主は、
銀座の名店『天一』で8年程修行したらしい。

此方は店主が独立して出した自らの城であり、
本人の拘りを遺憾なく発揮出来るステージだ。

客席から調理場は高い位置に在り、
店主の仕事振りは見えないが、手際のよい
リズミカルな揚げ音だけが聞えてくる。。。


◆天丼   1500円

海老2尾・小海老のかき揚げ・季節の魚・野菜
・という天ぷら具材で、この日はワカサギ2尾
とインゲンが2本であった。結構豪華な見た目。

見るからに旨そうなビジュアルである。。。
旨い天丼は見た目から訴えかけるオーラがある。

少し濃いめの丼つゆに潜った後の天ぷら達は、
それでも衣がグシャッとならずに、皮膚の先端
がツンと立っている。とても凛とした天ぷらだ。

サクフワで薄めの衣。香ばしくて中々軽い…!
適度なサクサク感とシットリ感を両立し、
最初に旨い!と思わせておきながら、後口軽く
仕上げてあるという素晴らしい構成の丼である。

自家製の浅漬けと味噌汁が付属する。
決まって美味い店の付け合わせは例外なく旨い。

たっぷりと掛かりながらも多過ぎず、絶妙な量
の丼つゆの白飯への浸み具合い。新鮮な海老天
や軽く揚がったかき揚げ等で白飯も進む。。。

ぶっちゃけ、
人でごった返している浅草の大メイン通りへ
行かなくとも、こんなローカルな場所でこれ程
美味しい天丼を喰えるのは本当にありがたい!

むしろ、
浅草雷門周りの某有名店の「天丼」なんかより
こっちの方が遥かに旨い!こういう事実を観光
している人達が知らないのが気の毒である。。。


丼つゆが旨いもんだから、ついつい店主に色々
聞いてみれば、やはり店主は並々ならぬ拘りの
持主であった。味見させて頂いた鰹節の奥深い
旨味にも驚いたし、天丼への熱い想いも聞いた。

『天一』という老舗名店の技を踏襲しながらも、
店主独自の新しいセンスと美意識でその技量を
進化させ、自分が納得するまで拘りを貫く姿勢。

そんな心意気と志が伝わって来る天丼であった。

丼つゆの風味を重要視する天丼ファンの方には
是非とも味わって頂きたいお勧めの店舗である。

又此方の店舗は、天ぷら屋の多い浅草の中でも
穴場中の穴場と言って良いお店である。。。


衣の厚さ : ★★    軽くて薄い丁度好い衣。
タレの濃さ : ★★★  濃いめの色味だが軽い。
タレの粘度 : ★☆   後味アッサリな仕上り。
タレの甘さ : ★    甘くなく、旨味が濃い。  
タレの浸度 : ★★★  全体に万遍なく浸透。

  • 天ぷら一緒盛り
  • バックショット
  • 天ぷら定食 1500円

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2位

逸品坊 (九段下、市ケ谷、半蔵門 / 中華料理、担々麺、四川料理)

4回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.1
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999

2017/12訪問 2018/01/14

「健康vs中華」という発想が美味(上手)い!

「医食同源」とは言うものの、
一般的に中華料理というのは健康的とか
お世辞にもヘルシーなイメージは少ない…。

食材への雑多な下処理とか、
圧倒的な油分量で脂肪やコレステロール等も
気になるからである。。。

そこらへんを「逆転の発想」で乗り越えよう
としているお店が此方である。ここ1~2年
の此方のアプローチは中々秀逸だと思える。


健康中華」というキーワードをコンセプトに
次々と新しいメニューを開発するパワーに脱帽!

カロリーを抑え、使う油や調味料をむしろ摂取
した方が身体に良くなるという発想。そして、
そうした新しい調味料で新しい旨さを引き出す
という斬新さに店主の柔軟性を見た気がした…。


先ず、
最近は『吉野家』のメニューでも話題になった
天然のサラシア粉を使って糖質・脂肪の吸収を
抑えて血糖値の上昇も防ぐという画期的な…

◆サラシア青椒肉絲   880円
◆サラシア回鍋肉    880円


という2つの定番中華料理の成功である…!


無味無臭のサラシアも、肉と融合して火が通る
と微量の甘味が発生し、むしろコクに繋がる。

この塩梅なら絶対に他の料理でも融合可能だ!

罪の意識をあまり感じる事無く、大好きな
「青椒肉絲」を思いっきり食えるのは幸せだ。


◆アセロラ酢のピンク酢豚   880円

自分は「酢豚」という料理がそもそもあまり
好きではない。これは不味かった給食の酢豚
のトラウマが原因である。間違いない…!

しかし、この「酢豚」は爽やかな酸味と甘味で、
微量にいつも飲んでるアセロラドリンクの風味
もして旨い!肉や野菜の餡としても相性が良い。

色味も今どきのインスタ映えがするし、
リンゴ酢や黒酢の酢豚よりも自分は好きかも
しれない。料理として成立した創作酢豚である。

でも「八宝菜」の餡には不向きかも・・・(笑)


そして、
衝撃的なデビューから今ではコレ目当てにお客
も増えていると聞く「エクストラヴァージン
麻婆豆腐」とは真逆な商品の・・・

◆がっつりスタミナ麻婆豆腐   1200円

2年前からあるこのメニューが新規リニューアル
した商品である。以前は、より濃厚により辛く、
スタミナ&パワーを強化した使用だったが、、、
今回はより麻婆豆腐としての美味しさを追求し、
味や素材を見直した洗練された造りになっている。

ガツンと来る旨味とニンニクの風味!
豆腐と挽肉の食感がザラつきと滑らかさの両方を
1度に感じられ、飯の旨さも倍増する麻婆である。

このメニューは逆にカロリー等を気にせずに、
体力をつけたい時や疲労時等にガッツリ食べる
用に開発されたコレも「健康中華」なのである!

「ラーメン二郎」のように中毒性があり、
たま~に無性に食べたくなる…という麻婆豆腐だ。
「二郎」のように背脂が入っているのも新しい。


此方では今後も糖質オフの麺を使った担々麺とか、
現代病である生活習慣病に貢献する「トクホ」的
メニューが続々開発中と聞く。。。

自分個人的には、それでいて美味しい!という
ところが気に入っているし、今後例えば、、、
マンナン系の白飯とコンビのダイエットに特化
した中華料理が販売されたら又嬉しいかと思う。


此方のこの一連の「健康中華」メニュー、
多分マスコミ等は放っておかないだろう。。。
そのうちどっかから取材が来てもおかしくない!

例によって、、、店主からLINEにて、
「新しい料理出来たで~!味見してみて~!」
と連絡が来た。中国人店主が関西弁なのは嘘。

いつも料理研究に熱心で日本人以上に日本人
な感覚を持つ真面目な店主。今度も又衝撃的
なメニューを世に送り出すこととなった。。。

その名も、、、

◆エクストラヴァージン麻婆豆腐 1200円

文字通り、自家製辣油に始まり炒め油の全て
に至るまでエクストラヴァージンオリーブ油
100%に替えて作った麻婆豆腐である!!!!

そして挽肉は鶏肉、ネギの代わりにルッコラ
を茎は炒めて、葉は生で最後に掛け香り出し!
隠し味にトマトペーストも使っている。。。

だが、決してイタリアン的でないのが凄い!

最初聞いた時は「???!」と思ったが、
一口食べるとヤバイくらいに軽いのが分かる。

不思議と豆腐の存在感が増し、辛味や風味が
全体的にスッキリ&シャープになった印象だ。

とにかく、
ちゃんと「麻婆豆腐」として成立している!
紛れもなく麻婆豆腐の旨さだし白飯にも合う。
パンに合いそうなイタリアン風ではないのだ。

店主によれば、豆腐も「絹ごし」にした方が、
もっと円やかな口当たりになると試作したが、
今のところ水分抜き等に納得出来ないらしい。

現在も木綿豆腐よりも美味しく出来るように
研究してるとのことなので、いずれは豆腐も
絹ごし仕様になる筈だ…。どっちでも旨いが!

油を変えて料理の味をマイナスにしたら意味
がない。現状維持なら大成功だ。でもコレは
新たな麻婆豆腐の魅力が出ているのに驚いた。

計算上はカロリーも相当数落ちてる筈だし、
なんてったってオリーブ油自体が身体に良い。

最後の一滴まで油分を摂取したくなるという
何とも不思議な「麻婆豆腐」なんである。。。

コレはマスコミなんかも喰いつきそうな品だ!


店主の「中華をもっと健康に…」という試みで、
同時に「オリーブオイルの麻婆冷奴500円」
なんてメニューも出していた!コレも衝撃的!
すげ~辛くて、旨くて、超軽いのである。。。

此方店主は、この店を利用するOLさん達向け
に「中華vsヘルシー」「しかも美味しい!」
という方向を模索しているのが素晴らしい!!

まさに、今ここで「中華の革新」を見た感じ。

今後も「中華」で健康な調理法の料理を
次々と出していくみたいである。。。

『すき家』の「ロカボ牛麺」や、
『吉野家』の「サラ牛」等、こうした試みは
トクホも含めて今や飲食事業の最先端である!

この新麻婆豆腐、何処かで真似されそうだ…。

因みに、
この商品は作るのにも少し手間が掛かるらしく、
販売する時刻は混雑時を避けた13時~である。


それから、
新しく全8種類390円均一の餃子が販売された!

その中でも自分は「チキン南蛮餃子」が好き!
鶏肉が入った揚げ餃子に甘酢ダレが掛かり、
紅生姜入りのピンク色のマヨネーズで食べる。

この斬新で納得の商品も美味しくて気に入った!
今年も『逸品坊』は攻めているなぁ~。。。

「久々に新作ラーメンを出しました~!」
というLINEを受け、早速味わいに行って来た。

此方のオーナーシェフは中国人でありながら
凄く日本人的な方で腰も低く勉強熱心である。

保守的な中華料理界において、他店の情報や
人気店の味も興味を持たれ研究もしている…。

そんな結果が今回も万人に愛されそうな味と
斬新な調理法・盛付け等に活かされていた…!


◆たっぷり肉野菜炒めのせ豆乳担々麺 900円

此方独自のブレンド味噌に芝麻醤・辣油・蜂蜜・
蝦油や香辛料等を入れた特製ダレに豆乳スープ
を合わせた濃厚マイルドな「担々麺」である。

比較的オーソドックスに美味い担々麺の風味。
そこにたっぷりの肉野菜炒めをトッピングした
のが斬新な組み合せである。凄いボリューム!

ランチタイムは常連のリーマン&OL客が、
小ライスと共に満腹になって退店するという。
この仕様とボリュームなら納得である。。。

此方の「汁なし担々麺」でも使われている
全粒粉の太麺がこのスープでも活躍している。

マイルド&スパイシーな担々麺でありながら、
確りと中華のラーメン的な料理乗っけて麺の
状態に仕上げてあるのも面白い。。。

特に限定発売ということでもなく、
新作として販売を開始したようなので、
この冬是非もう一度頂きたいラーメンである。



早くも新作麺メニューが出来た…という
情報を貰い、早速食べに行って来た。。。

前回は「台湾まぜそば」という、言わば
今流行の品の此方流ブラッシュアップ商品
だったが、今回は独自性のある逸品である。

四川上海料理が得意の此方の料理長。
そして、日本人の舌も良く解っている。。。
そんな彼が試行錯誤した傑作の誕生である!


◇ よだれ鶏のピリ辛まぜそば ◇ 900円
  ★★★★

思い出しただけでもヨダレが出る…という
四川料理「よだれ鶏」と麺を合わせた商品!

あの「棒棒鶏」を乗せた冷やし麺が有るのに、
コレが今まで無かったのの盲点と言える!!

臭味の全く無い柔らかい蒸し鶏に、
上品で癖の無いピリ辛なタレが良く絡む…。

まぜそば」なので汁は無く生温かい。
常温よりやや温かい温度は、この自家製タレ
の風味と辛味を死守する上での拘りである。

タレを冷やしてしまうと辛味が消え、
油分が分離してしまって不味くなる。。。

そういった拘りから、麺は一度冷水で締めて
から再度温める…という手間を入れている…!

麺量が茹で前で160gを使用。そこに
もやし・刻み胡瓜が素晴らしい食感を生む。
ボリュームと食感の両方満足出来るのが好い。

コレは、一品料理としても麺料理としても
完璧に成立しているので、食事としても、
酒のあてとしても両方イケて又良い。。。


今まで、有りそうで無かった新メニュー
コレは今後ヒットしても当然と思える逸品だ。

また食べに行きたい商品である…!


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▼ 逸品坊の考える「台湾まぜそば」の旨さ ▼


此方の店主は、中国人でありながら大変腰が低く、
腕とセンスも良くて勿論日本語もペラペラ。
なので、直ぐに仲良くなる事が出来た訳である。

日本のラーメンを研究し、常に自分の店に落し
込みたいオーナーシェフに去年「台湾まぜそば
を教えてあげた。2014年の最大流行麺だから…!

すると店主は直ぐに有名店へ食べに訪問し、
宅麺.com」等からも取寄せて研究したらしい。
そして早速自店でもコレを出したいと言っていた!

あれから約3カ月、遂に此方の「台湾まぜそば
が完成したようである。自分も早速食べに行く…。


◇ 逸品坊の台湾まぜそば ◇ 900円 ★★★★

サービスで一緒に「追い飯」が付く!
見た目も完璧な「台湾まぜそば」である。。。

魚粉・ネギ・ニンニク・韮・海苔・台湾ミンチ・
卵黄のお約束トッピングは全て揃っている…。

此方バージョンの特徴は、、、
薬味に四川の漬物「ヤーツァイ」が入るのと、
食感のアクセントに炙った豚バラ肉が入ること。

そして、辛味はかなり抑えられ、甘味とコクが
重視された女性にも食べ易いタレの味付けである!

生のニンニクニラは申告すれば抜いてくれる。
しかし、コレらを抜いちゃうと味もかなり落ちる。

魚のエキスだけでなく、椎茸や昆布の粉も入った
魚粉の旨味が濃厚で、中華と和食の旨さを融合!!
本家のワイルドな味を上品に変えている。。。

この辺りのセンスは此方オーナーシェフの特徴だ。
あくまでも優しく、全体の調和を優先する…。
そういう意味で新しい「台湾まぜそば」である!

も、わざわざこの商品の為に特注した極太麺!!
此方の主人の「拘り」がここでも発揮されている。

麺屋」ではなく「中国料理店」で出される
台湾まぜそば」も相当珍しいが、クォリティ
と味がパチモンになってないのが素晴らしい。。。


(2015.3. 記)


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▼「スタミナ麻婆豆腐」なるほど、こりゃ白飯が進む!▼


そろそろ旨くて辛い「麻婆豆腐」を食べたいな~…
等と思っていた気分の所へ、此方の店主から連絡を頂く。

常に新しくて美味しい中華料理を模索している
此方のオーナーシェフが、この夏にスタミナが付く
麻婆豆腐」を創作してみた!とのこと。。。

この8月から夏季限定発売予定だという新商品を、
僭越ながら一足お先に頂いて来た。。。
コレは此方のヒット商品になるかもしれない…!


◇ スタミナ麻婆豆腐 ◇ 1100円  ★★★★

分かりやすく言えば、「豚肉のニンニク炒め」と
麻婆豆腐」を合体させた商品である!
しかしよく見ると、結構一手間二手間掛かっている。

山椒がガッツリ効いた激辛の麻婆豆腐
ガツンと脳を刺激する激辛加減が暑い日には最高だ。
味付けの「」にも随分と試行錯誤の跡が見られる。

確りした豆鼓の本格的な風味に加え、濃厚なニンニク
の旨味がギュッと詰まっている。辣油の刺激も強力!
そこに追撃ちを掛ける揚げニンニクニンニクの芽
風味と香りがまさにニンニク尽くしである。。。

そこに、炒めた豚バラ肉がタップリ!!
敢えて挽肉が入っておらず、又、崩された豆腐が餡かけ
のような役割となっており、滑らかに肉と融合している。

生卵が別に提供され、後半自分は卵黄を落とした。
辛味が円やかになるし、豚肉との相性も良く最高である。
麻婆豆腐生卵が合う事を此方でも証明された。

生卵・豚肉・ニンニク・唐辛子・豆腐・・・
日本人のイメージする「スタミナ」のイメージを見事に
具現化してもらった、今までに無かった「麻婆豆腐」!

こりゃぁ~~白飯が進む!進む!!
汗かく激辛の麻婆豆腐豚のスタミナ炒めが合体しても
こんなにも自然な味わいに落ち着くとは思っていなかった。

又、此方は他の中華屋と違って白飯が凄く旨い!!
新潟県長岡産コシヒカリなので当たり前である。
コレはこの夏、是非ともリピートしたい商品である。。。

コレは昼間のランチタイムでも提供予定らしいので、
この辺りの元気欲するサラリーマン達にもウケそうである。


◇ 黒酢と豆乳の冷やし担々麺 ◇ 900円  ★★★☆

此方も夏季限定だが、既に販売されている商品である。

黒ゴマの香ばしさに豆乳の円やかさ、ピリッと辛く、
3年熟成の黒酢がコクと酸味を担当。深い味わいがある。

レタス・もやし・水菜・ネギのシャキシャキ感が良い!
もっちり麺とのコントラストが楽しいし清涼感がある。
有りがちな「冷やし担々麺」とは一味違う仕様だ。。。

此方特有の辛味を抑えたビターな大人の風味が、
この冷やし担々麺でも確りと継承されているように思う。
意外とアッサリ頂ける、飲み後にもイケる冷やし麺である。


此方のオーナーシェフは、自分が知る中華料理人の中でも
最も日本人の好みや趣向を理解し研究している人である。

今回の、まさかの「スタミナ麻婆豆腐」にしても、
その完成度の高さにも本当に驚かされた。。。

日本人のイメージするベタなスタミナ感の食材を、
あくまでも高級中華に仕上げてあるのにも笑える。
見た目はB級だが、味はA級という素晴らしい商品。

豆板醤甜麺醤だけでなく、様々な「」に
色々な調味料をブレンドして使う技術と知識にも脱帽だ。

あと、関係ないけど、
娘さんが東京大学にに通っているのも凄い。。。


(2014.7. 記)


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深く研究されたポテンシャルの高い「麻婆豆腐」「担々麺」専門店!


今月オープンしたばかりの新店である。
店名は「逸品坊(イッピンファン)」と言う。。。

場所は、九段下・市ヶ谷・半蔵門からも丁度中間地点。
電車移動では容易ではないが、車移動ならあっという間。
また、店の目の前にコインパーキングが在るのも便利だ。


此方は、自分が贔屓にしてる「晴晴飯店」のママさんの
友人がオーナーシェフというお店ということだし、
しかも「麻婆豆腐」と「担々麺」の専門店というので、
矢も盾も堪らず訪問して来た次第である。。。

店の外壁には大きな料理のキャッチ写真や、
拘りポイントのうんちくが張り出され、食指をそそられる。

ガラス張りの店内は、中々お洒落な雰囲気でゆったり出来る。
入口を入ると直ぐに券売機があるが、コレはランチ用らしい。
夜間は使用していないようである。。。


スッキリした品書きを拝見すると、料理のメニュー数は少なめ。
専門店然とした内容だが、もう少し料理数があっても良いかも。
主食メニューが多いと、当然滞在時間も短くなるというものだ。

早速、此方自慢のメインメニューを彼是頂いた・・・!


■ 逸品麻婆豆腐 ■ \800   ★★★★

此方の屋号名が付いた看板商品!
出て来た瞬間から美味しいのが分かってしまった。。。
麻婆豆腐」も不思議なもので、ビジュアルも大事な一因だ!

自分の所感だが、麻婆豆腐にも「山の手」「下町」がある。
コレは完全なる「山の手」仕様!
銀座青山・赤坂等で頂ける「麻婆豆腐」の部類である。

先ず、全体の仕上がりが上品。美しく旨そうな佇まいだ。
デフォルトの味もガツンとは来ない!じわじわ来る辛さで、
最初は旨味の方が先に立つ味わいである。。。

自分には辛さが物足りない。辛好きの方は調整してもらおう!
此方も当然、全商品の辛さ調節は対応してくれるらしい…。
デフォではあくまでも攻撃的でない風味調整がされている。

とても旨味の濃い「麻婆豆腐」である。
聞けば、麻辣タレ作りに3時間も掛けているらしいし、
隠し味に「八丁味噌」を使っているらしい!コクがあるのも当然だ。

崩れない豆腐。辣油にまで風味を感じる丁寧な作りが素晴らしい。
また花椒も適度に効いていて、本格的な味わいがある。
白飯も似合うが、酒のつまみとしてイケる「麻婆豆腐」である。


■ 担々麺 ■ \800   ★★★☆

胡麻感少なめのスッキリしたタイプの「担々麺」である。
しかし香辛料が利いているので、一気に本場感が押し寄せる。
非常に爽やかな風味ながら奥深い味のする「担々麺」である!

もやし・挽肉が良いアクセントになっており、この絶妙な野菜感と
肉感のバランスが、一般的な「担々麺」よりも一層エスニックな
雰囲気を演出している。コレも「山の手」感満載の「担々麺」である。

やはり、コレも辛さのパンチ力は強くない。
あくまでも上品で都会的な仕上がりを意識している。。。
四川省の「担々麺」というよりも、「香港担々麺」といった感じだ!

麺は「宮原製麺」による特注の全粒粉中細麺
此方は米も「こしひかり」100%と聞くし、麺にも非常に拘っている。


■ 汁なし担々麺 ■ \800   ★★★★

ビジュアルも味わいも、御近所に在る「雲林坊」を意識している。
でも、味も香りもマテリアルも此方の方が美味しい…!!

コレも例によってガツンとくる辛さやインパクトは薄いが、
良く研究された日本人の好む「汁なし担々麺」の美学が現れている。

クラッシュナッツも香ばしく、スパイシーな味わいと旨味の濃さ。
コレも特注品だという全粒粉の太麺がモチモチ食感を発揮して旨い!!
上品で非常にバランスの取れたセレブ嗜好の「汁なし担々麺」である。

個人的には、コレこそ殴られたような辛味があっても良いと思う。
勿論、次回訪問した時には辛さ希望を伝えるつもりだが、、、
初訪の挙句、自宅から遠い場所に在る場合は結構後悔する。。。

最初に辛さの指針があり、最初から辛さの好みを聞いてくれると、
もっとサービス点が上がり満足感も増すと思うのだ。
「辛い物」を出す店って、ここんところがいつも難題だとは察するが…。


■ 麻辣水餃子 ■ \680   ★★★☆

要するに、四川餃子の「紅油水餃」である。
コレも品良く仕上がっていて、辛味もそんなに強くない。。。

花椒の量も適度で差ほど痺れは無い。
誰もが安心して頂ける美味しい「タレ餃子」に仕上げてあるのが
店主のセンスの良さである。ず~っと食べていられる味である!


■ ホッケのクミン風 ■ \780   ★★★

日本人には馴染み深い「ホッケ」の変わり焼きである!!
此方の店主が考案した「ホッケ」の新しい調理方。ユニークである。

西安料理でもよく使われる「クミン」というカレー用のスパイスを、
シード状のままシーズニングスパイスとしてホッケにまぶして焼く。
自分も初めて頂く斬新なホッケの食べ方である。。。

味の構成は間違いないのだが、結果的にクミンの香りが
ホッケの生臭さを抑え切れていない印象である・・・!

ホッケは、結局いつもの焼きホッケのまま存在感を
示している処が好みの分かれるところだろう。。。
個人的には、スパイス汁に漬け込んでホッケの臭味を粉砕しても
もっと美味しく頂けたかとも思う…。いずれにせよ初めての味だ!


此方の全体の印象は、「麻婆豆腐」や「担々麺」の専門店とは
言いながらも、特に「四川料理」を打ち出した泥臭さは皆無である。

あくまでも洗練された味を追求する店主は物凄く研究熱心な方である。
ジャッキー・チェン似の若々しいオーナーシェフは、写真でも分かる通り、
とても東大大学院に通う娘さんが居るようには見えなかった・・・!

クレバーで頭の良い店主は日本語も完璧で、「晴晴飯店」のママ同様
その辺に在住する最近増えた大陸系の方々とは全く違うオーラが有る!

下町仕様で、本場四川省の家庭的な味が特徴の「晴晴飯店」と、
山の手仕様で、香港のセレブが通いそうな此方とは一瞬対照的だが、
実は奥深くでは非常に近い所に存在しているという事が分かった。。。


此方の魅力は、白飯にも拘りぬいているのも、
最近増殖している中国人経営の中華屋には見られないポイント!

その辺も日本人の心情や趣向を凄く勉強していて感心する。。。
店内もきちんと「分煙」対処しているのも、その志の現れである。
そして、本当に料理を研究・試行錯誤しておられるのがよく分かった!

店主の人柄と料理人としての姿勢に、自分も一気に店主のファンになった。
料理長とお店に物凄くポテンシャルを感じる時がたまにあるが、
今回はまさにそんな感触を得た気がした。

誰々の知り合いがから…ということは関係なく、
純粋に「人=料理」の関係性の大切さを再認識させられたお店であった。

自宅の近所に在ったら、マジに通いたいお店だ。
今、「麻婆豆腐」をテイクアウトしてこなかった事を後悔している。。。


(2014.2. 記)

  • 新発売 900円
  • たっぷり肉野菜炒めのせ豆乳担々麺
  • アセロラ酢のピンク酢豚

もっと見る

3位

SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋 銀座本店 (銀座、銀座一丁目、有楽町 / 汁なし担々麺)

2回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.2
    • | CP 2.9
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

2018/07訪問 2018/07/19

高精度&高密度の本格麻婆豆腐湯麺!

自分は去年、此方の開店2日目に行って
レビューしたが、担々麺を食べた瞬間に
此方は行列店になる…と確信したが、
その後のブレイクぶりは本当に凄い。。。

今日は遅めのランチ時に行ったので、
幸いにも待ちは店内のみ。
入口外に案内係兼整理誘導係の人が居た。

店内は物凄く賑わっているが、店員は何処
かくたびれた感じでオペレーションが雑だ。

自分よりもかなり前に座った客と同じ
タイミングでサービス半白飯を出して来て、
その後自分のラーメンが出るまでに10分
近く掛かってる。白飯が乾くし冷めちまう!

しかもその半ライス、
茶碗にちょこっと3口分くらいの飯量。
ケチ臭いな~!


◆麻婆麺   1000円

見た目「麻婆豆腐」は旨そうなのだが、
下のラーメンが正直どうなのか気になる。

先ず上物の麻婆豆腐は本格的な四川風で、
元祖『陳麻婆豆腐店』の仕様に近い出来!

自分は辛さデフォルトで頂いたが、
確りと辛くスパイシーで、特に花椒の加減
が本場成都で食べたものと遜色無いレベル。
舌に残る香辛料のジャリジャリ感も一緒だ。

汁麺の上に乗せる事を考慮してか、挽肉の
量と粘度を多めにしてるのが中々計算高い!
卓上の「ぶどう山椒」を加えれば更に旨し。

「麻婆豆腐」だけでかなり美味しいので、
おのずと白飯に乗せて食べると最高である。

心配していた少なめで透明なスープだが、
とにかくスープの味を主張せず、あくまで
麻婆豆腐を引き立てる役に徹している…。

「麻婆豆腐麺」の弱点である麻婆の餡が
スープに溶け出してしまう状態も、極限迄
抑えられ最後まで麺と絡む様に出来ている。

三河屋製麺の白太麺も見た目は?だったが、
確りしたコシと風味が保持されていて旨い。

とてもシンプル&スタンダードな「麻婆麺」
だが、明らかに一般的な中華料理店で出す
ラーメン+麻婆豆腐の仕様とは違うのだ!!

本当に「麻婆豆腐湯麺」として完璧に近い。

若干残念だったのは…、麻婆豆腐は基本
「牛挽肉」を使うのがセオリーだし、
麻婆には欠かせない「葉大蒜」が入ってない
のも、イマイチ拘り的に中途半端だ。。。

2017年10月11日にオープンした新店!
「痺れ」をキーワードにしたラーメン店である。

超有名老舗の洋食屋『煉瓦亭』の真隣りに在る。
店内は木彫のカウンターと椅子のシックな内装。
BGMは何故か古いデキシーランドジャズだった。

痺れ」を牽引出来るメインメニューは4種!

●酸辣湯麺
●麻婆豆腐麺
●担々麺
●汁なし担々麺


いわゆる、皆が知る四川料理麺である。。。

価格はどれも平均1000円という高さ!
これも銀座の一等地価格が加算されている…。

此方の近所には「担々麺」の人気老舗『はしご
等も在り、競争相手は決して少なくない筈だ。
そこにこういう店を出すのは勝算があるのだろう。

昨今は、またしも「汁なし担々麺」ブームだ!
そういう事も視野に入れているに違いない。。。

さして期待もしてなかった自分だったが、
気軽に入って試食してみたらビックリした…!!


◆担々麺   1000円

既に自分も今年は様々な新作担々麺を食べて来た。
実力のある新店は挙って斬新な創作担々麺を作る。
今の「汁なし」ブームを追うように「汁あり」も
素晴らしいクォリティで追随してるように思う…。

が、此方の担々麺は至極オーソドックス!!
王道過ぎるマテリアルでストレート勝負して来た、
ある意味度肝を抜かれる戦法であった。。。

胡麻とナッツを使った深味と香ばしさの芝麻醤。
あっさりとしながら、確り濃厚で旨味が濃い。
基本は王道の白胡麻ベースのスープ。美味い!

若干オイリーな口当たり。辛味も確り有る!!
後から花椒の痺れもちゃんと追いついて来る…。

トッピングされた白黒の胡麻。食感の良い青菜。
仕込みの確りされた味のある炸醤肉末も旨い。
ドライ玉葱の粉や擦り胡麻の粉もたっぷり!

なのに、本場四川的な芽菜や搾菜は入らない…。
『阿吽』のような干し蝦的な変化球隠し味も無い。
なのに、パンチも説得力もある美味しさが支配!

麺はかんすい少なめのストレート中細麺。
あくまでもシンプルにスタンダードな仕様である。

担々麺に有りがちな、いつの間にか丼底に沈む
挽肉やナッツ、スパイス等の旨味要因の具材達。
コレを穴開きレンゲで掬い取りながら食べ進む…。

全く個性的ではないものの、圧倒的なパンチ力と
王道に美味い無限ループが口内を駆け巡る。。。
久々に食した、これぞ日本の担々麺の底力である!

特に素晴らしいと感じたのが、
凝った作られた自家製調味料の数々だ。。。

和歌山県産の紀州「ぶどう山椒のオイル」!
美しいオリーブ色の油は、まるで花椒にワインを
混ぜたかのような円やかで香り高い「痺れ」だ…。

何もしなくても旨い担々スープでさえも、
コレを入れると華やかにグレードアップする!
辛味調味料もブレンド酢も優しくて美味しい!

これほど拘った卓上調味料も他店には無い。

味変アイテムではなく、あくまでもスープ味の
サポート役に徹していたのも素晴らしい。。。

かなりレベルの高い王道な「担々麺」である!
担々麺好きも、女性客も絶対ハマる事間違いなし。


◆麻婆ライス   380円

試しに一緒に頼んだミニ丼である。
此方の推し麺が「麻婆麺」なので、コレを喰えば
ある程度「麻婆麺」のグレードも分かると考えた。

これもビックリする程高いクォリティの麻婆豆腐!
下手な四川料理店で出て来る麻婆豆腐よりも旨い。

確り辛く、確り痺れ、美味いコクも有って、
葉大蒜・牛挽肉・・・という本場仕様の食材も
ちゃんとセオリー通りに使われているのである…!

量も多めで本格的な「麻婆豆腐丼」である。
これで「麻婆麺」もクォリティが高い事が分かる。

コイツに「ぶどう山椒油」を入れても勿論美味い!


美味しい「担々麺」を出す店も多い銀座エリア。
ここに、こうして王道の味で勝負して来た此方は
恐ろしく強い新人力士のようである。。。

他のメニューもきっとハイクオリティなのだろう。
今から他の麺を食べるのが楽しみになってきた…。


  • 麻婆麺 1000円
  • 確りした本格四川の麻婆豆腐!
  • 三河屋製麺の麺!

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4位

らーめん 稲荷屋 (稲荷町、新御徒町、田原町 / ラーメン)

5回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2017/12訪問 2017/12/14

12月~1月の限定麺イノ・シカ・チョウのコンソメ!

今回の限定は「イノ・シカ・チョウ」という作品名。
スープに「猪・鹿・野鳥(鳩)」が使われていることと、
花札の「猪鹿蝶」に掛けた浅草らしいタイトルである。

ビジュアルは単なる「素ラーメン」のようだが、
流石にフレンチの使い手である店主の渾身のコンソメ
スープという出来であった!ジビエなのに超繊細な味。

店主によれば、、、
普通足し算で作り上げるフレンチの技法を、敢えて
和食の技法である引き算で仕上げた、バランス感覚を
絶妙に要する手法で造ったスープだと言う。。。

獣肉の旨味成分に、キノコ類のグアニル酸を加えた
奥深く繊細な味わいなのに、今まで食べた事のない旨さ。
その信じられない体験が毎回此方では味わえるのである。

ジビエという獣感を全く感じさせない優しい旨味。
繊細且つ端麗で上品なスープだが、一般的なコンソメ
のような立った塩味は無く、旨味成分だけが残る!

中央に鎮座する黒い茸は「黒ラッパ茸」というらしい。
その下に居る、これまた旨味成分が詰まった「杏茸」!
このちっちゃい具材が圧倒的な香りと旨味を振りまく。
長~い「揚げ牛蒡」の風味も中々に素晴らしい。。。

また、今回も素晴らしい食感の極細麺!!
コレも今回のスープだけに合わせた特注麺とのこと。
スイスイ・ツルツル、滑らかでコシもあって美味しい。

毎度毎度、本当に店主には驚かされるラーメンだが、
ご本人は相変わらず飄々としていて軽いノリである…。

そういうとこがまたカッコイイが、実力が有る者に
限ってそんなこたぁ~ひけらかさないのである。。。

遅ればせながら、此方の限定麺をやっと堪能!

5・6月限定のラーメンは、
ムール貝の出汁にセロリやハーブ類の爽味を
合わせた極フレンチなスープという事である。

先々月の限定は「鰻のMatelote blanc」。
あの濃厚な鰻と白ワインのスープとはまた
打って変わってクリアなスープとなっている。

しかし、この「ムール貝出汁のラーメン」、
こんな白湯みたいな透明なスープからは想像
出来ない濃い旨味が凝縮されていた。。。

蛤や浅利・蜆にも負けないムール貝の旨味!
そこにセロリ等の高級で清涼感ある香りが
入って凄く洋風なスープとなっているのだ。

こりゃ~美味~~い!!!!
この旨さはスタンディングオベイション
したくなる程である。今度やったろかな…。


「フォー」のような米粉麺に似たタイプの
軽い口当たりの平型麺。純白な色味も素敵。

アマランサスのほろ苦いアクセント…。
クールブイヨンで炊いたムール貝の出汁の
旨味がハッキリと浮き彫りになる好アイテム。

鳥の巣に見立てたカダイフの中に、
手の込んだロール芽キャベツが鶏の卵のよう。
見た目にもアーティスティックな盛付である。

本当に、味もビジュアルも芸術品!
此方の「中華そば」と書かれた暖簾から、
どうしてこんな商品が出て来ると思える!?

この界隈は、、、
『大和』『麺や玄』『一番太鼓』『さんじ』
等の競合店が並ぶエリアである。。。

そこの何処ともカブらない、
ワン&オンリーな存在感を放つ『稲荷屋』!

ユニークにして天才肌の店主は、最近2度目
のギックリ腰を患い大変気の毒である。。。

そんな店主は、既に来月の限定ラーメンへ
向けて色々と試行錯誤を始めているようだ!


2月末のとある平日、
此方のレギュラーメニューである「塩ラーメン
が食べたくて訪問!その時は「限定」がまだ有る
との事。でも今日は「塩」狙いだったので止める。


◆塩ラーメン+ワンタン  950円

いつもより確実に大きくなっている鶏団子
ゴルフボール大位の大きさだ。筍も入って好食感!

そこに別トッピングのワンタン200円を追加した
もんだから、丼器の上は具材で大渋滞している…。

毎度端麗な塩スープ!クリアで優しい風味である。
細麺も凄く合っている。繊細だが庶民的な旨さだ!

案の定、トッピング具材の方が余ってもうた。。。

本当にいつも店主のサービス精神が表れるラーメン。


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その二日後、
前回の塩スープの影響か、今月最後の此方の限定の
コンソメ」ラーメンを頂きに訪問したが売り切れ!

半ば諦めてはいたが、やはりショックである。。。

そこで教訓。
限定ラーメンは有るうちに喰っとけ~!!


(仕方なく…と言っちゃ~なんだが、)
本日は「辛味まぜそば(中辛)」を頂いた。

結果的にはかなりジャンクな商品で、
とても限定のような繊細で上品なフレンチ系の
ラーメンを出してる同じ店とは思えぬクォリティ!

たっぷりの白髪ネギ、ドデカく切られた豚叉焼
メンマ生卵というトッピング。。。

辛味は豆板醤等を駆使したカプサイシンの結集。
ある程度辛い方が美味しくなる様工夫されている。

麺はかん水の旨味も生かしたストレート太麺!!
この麺がまた旨い。生卵が絡んで超ジャ~ンク!
本当に先日の「塩」とのギャップが素晴らしい…。

でも、色んな仕事が丁寧なので全く雑多な印象が
無いのが此方の店主の人柄が出ちゃってる。。。

内容の充実したラーメンをガッツリ頂けるので、
食後の満腹感と満足感は最高潮である・・・。


★来月から始まる新限定ラーメンは、
川魚とワインを煮詰めて作った出汁の、
これまた独特でユニークなスープらしい。。。
今から凄く楽しみである…!



2017年も絶好調なスタートを切った『稲荷屋』。
その証拠は、正月早々に出された限定麺で分かる。

昨年後半に弟子が急遽居なくなったアクシデントを
もろともせず、更にグレードアップしたフレンチ風
ラーメンを創り出す店主の技とパワーには脱帽だ!

今回は、あのジョエル・ロブションの流れも汲む、
究極のコンソメレシピを復刻させた店主渾身の力作
に加え、片方で中華麺と合わせる為の試行錯誤が
同時に行われたある意味挑戦のラーメンである…!

王道のフレンチ味で勝負した黄金のスープ。
この硬派で直接的に脳を刺激する高貴な風味は、
液体だけでいくらでも飲んでいられる魔力がある。

そんな個体を必要としない至極のスープに敢えて
中華麺を合わせるのはむしろ至難の業である。。。

まるでにゅう麺のような優しい口当たりの細麺!
しかし口内で噛むと確りとコシのある不思議な麺。
滑らかな喉越しと食感が命の素晴らしい麺である。

トッピン具は少しのフォアグラと刻んだトリュフ
この3大珍味の内2つがラーメンと融合するとは
ロブションもガニエールも考えなかっただろう…。

昨今はミシュラン等が如何にも評価しそうな、
トリュフやトリュフオイルを和風スープに
取り入れたラーメンが台頭しているけれど、
こうしたフレンチ真っ向勝負のラーメンは珍しい!


個人的にはラーメンのような庶民的な食べ物に、
わざわざミシュランガイドが降りて来て評価する
のは大反対の立場だが、こういうラーメンには
是非とも食べて評価&採点してもらいたい。。。

この、水墨画の技法を基盤としながらも、
パステル絵具で水彩画を描くようなラーメンは
まさしくラーメン進化の今を代表する拠点である。

今年も『稲荷屋』の挑戦は止まらない。。。

2か月ごとに毎回我々常連客を確実に驚かせてくれる
此方の限定ラーメン!9月と10月はエスニックである。

今回は店主ではなく従業員のお弟子さんが創った作品。
とは言え、師匠の厳しさとストイックさが確りと継承
された素晴らしい唯一無二のラーメンであった。。。


◇ トムカーガイ風ラーメン ◇ 900円  ★★★★

トムカーガイ」とは、ココナッツミルクベース
の香ばしくスパイシーなタイの白いスープである…。
このラーメンも見事にスープが真っ白!!

このスープの香りを嗅いだ瞬間、自分が昔タイ旅行へ
行った時の空間にフラッシュバックしてしまった…!
それくらいデリシャ臭の強い本格的なスープだった。

先ず、いつもの限定通りトッピングの野菜達が秀逸!
分厚く切ったビーツ、小さな黄色い南瓜コリンキー、
超薄くスライスされた大根等…、各野菜達を其々に
煮込んだり炒めたりしての下処理がされている…。

この辺が師匠譲りのフランス料理の精神が表れている。
本場のタイ料理ではこんな手間は掛けない!!

只でさえ普段家庭の食卓では出て来ない珍しい野菜を、
こうして丁寧に下味を付けて各自の旨味を引き立てる
この演出は本当に毎回関心し魅せられてしまう。。。

それに単なる鶏肉で良いものを、敢えてミンチ肉の
ハンバーグ状にしてスープと合わせた演出も特筆物!

本当の「トムカーガイ」はもっと酸味があり、
スパイシーで味が濃いがコレはどの風味の尖りも抑え、
ラーメンにピッタリな状態に仕上げた素晴らしい風味。

麺の太さや茹で加減も申し分無い…!
今回は此方のレギュラー麺が活躍しているようだ。

マイルドで優しいスープだが確りとスパイシーな深味。
レモングラス・カー・パイマックルーナンプラー等、
本場の食材&調味料がふんだんに使われているのが
解るスープである。本当に美味しくて驚いた。。。

コリアンダー(パクチー)を、葉ではなく粒で
スープに散らしたのも良いアイデアだ。爽やかな香り
と刺激が口内に広がる。この手法は、この限定麺が
発売されたばかりの時から進化したようである…。

いつも感じるのは、、、
このクォリティにしてこのトッピング野菜、
とてもじゃないが売価900円では合わないだろう…
と思うのである。此方のサービス精神は本当に凄い。


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フレンチの手法で最近変化したラーメン『稲荷屋』!


此方の店主が元々フランス料理出身の方で、
最近フレンチの手法をラーメン造りに取入れ出したのか、
此方の料理長が交代してそうなったかは知らない。。。

だが、ここ最近そのフレンチの手法を小出しにする事で、
此方のラーメンは少し変わったような気がする・・・!

オープン時に比べ醤油スープの風味も若干替わったし、
特に、最近「限定」で出している創作のラーメンは、
完全にフレンチのソレである!!

そういう意味なのかどうかは分からないが、
此方のラーメンは最近同業者や玄人に評判が好い…。

今回頂いた2016年1~2月限定ラーメンは、
既存のレギュラーラーメンであるシンプルな「醤油」、
鶏団子のインパクトと端麗な塩スープとのギャップの
」とは全く違うラーメンで凄く面白かった。。。


◇ コンソメ・ド・カナール(鴨コンソメ) ◇  900円

ラーメンの900円は流石に高いイメージだが、
これを食べると原価率も相当高いのが分かると思う。

フレンチの基本であるコンソメを基調にしたスープ!
だけど一般的に馴染みのあるあのコンソメとは違う味だ。

それは贅沢というか大胆にも、鴨肉のみでコンソメを引く
という行為、しかも味付けはだけという挑戦の結果だ!
究極のシンプル・イズ・ベストである。

トッピングの西洋野菜達も食感や風味が素晴らしい!
マコモ茸の食感に始まり、舞茸・紅芯大根・若菜の花等、
食べていて非常に楽しく新鮮な気分になれる。。。

肉は細かく切られ処理された鴨肉。風味は弱い。
鴨の出汁…というと『くろ喜』や『』等を思い出すが、
それらは和風の出汁で勝負しているが、此方は洋出汁だ!

そこが今回の挑戦というか、我々のような駄舌者には
少々分かり難い風味のスープになっていた気もしている…。

自分個人の感想も、コンソメ感も上品過ぎるし、
鴨の旨味という店では納得出来る味ではなかった。。。

和風味にした方が安全パイだったろうが、
此方では敢えて洋風にしたのは逆に評価出来ると思うが。

麺だって蕎麦のような仕様とは違い、洋風スープにも合う
スッキリとしながらも小麦感の強い麺が採用されている。

塩味を抑えたビターで深味のあるコンソメの風味。
普通の牛肉から造るコンソメと違って、強い香りや
後に残る肉味等が無くて非常にサッパリしている。。。

好みによって賛否が分かれそうなラーメンではあるが、
今後の3~4月、4~5月の限定ラーメンも凄く
楽しみになる今年第一弾の限定であった・・・!!


ラーメン通の方には是非食べ試して頂きたい。。。


(2016.1.記)

  • イノ・シカ・チョウのコンソメ 900円
  • 食感も素晴らしい極細麺!
  • 黒ラッパ茸

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5位

さんじ (稲荷町、新御徒町、上野 / ラーメン、つけ麺)

3回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ¥1,000~¥1,999

2017/02訪問 2017/02/12

新生さんじの蟹出汁+豚骨「クレイジークラブ」!

無事に5周年を迎えた『さんじ』が、
今度はその節目を機に今迄のキャリアのスープを捨て、
全く新しいラーメンで勝負するという心意気を見せた!

6年目からの新生『さんじ』は、
蟹出汁と煮干出汁をメインとしたラーメンを打ち出し、
今後の運命をこの2本柱に掛けたという訳である。。。


◆Crazy Crab 1000円

これは、一言でいえば豚骨+蟹出汁旨香味油スープの
ラーメンである。斬新な味の織り合わせは凄く旨い!

分かり易く単純な蟹々しい味でもないし、
豚骨のガツンと来る重味もない。凄く不思議な汁だ!

生ハムのようでもあり、ローストポークに近くもある
柔らかくソフトな食感のスライスしたピンク叉焼。
ウズラの味玉も含め、これらも斬新で美味しい。。。

何と言っても素晴らしい浅草開化楼の細麺!!

店主きんちゃん曰く、、、
浅草開化楼なくして『さんじ』なし!である。
それ位に存在感のある麺である。不味い訳なし!

今流行の海老出汁や鯛出汁・貝出汁等とは一線を画す
此方独自の上品さと繊細さを併せ持った作品である…。


確かに、過去5年間でクォリティは最高に進化した!

間違いなく此方でしか食べられない個性で差別化も
実現したし、より確固とした「さんじのラーメン
となった!此方の開店時からを知る者としては嬉しい。

早く『新生さんじ』の全商品を食べてみたくなった!

だが、此方は間違いなく行列店の仲間入り。。。
自分にとっては、より行き難くなったようにも思う。

2017年1月28日は『さんじ』の開店5周年記念日!

この日は特別営業で、事前に限られた常連客にのみ
整理券が配られ、皆この日の昼営業を目指して訪問。

店主はこの日だけの特別限定メニューを作り上げ、
なんと訪問客へは無料提供するという太っ腹振り!
自分も当日までソレを知らなかったので驚愕した。

昼過ぎに訪問すると既に店頭には行列が出来ており、
自分は9番目位に接続。その後も益々列は続いた…。

待っている客たちは皆『さんじ』の常連客だが、
あちこちの場所で食べログラーメンDB等で
よく見るWEBネームの人達が自己紹介し合ってる。
チョッとしたオフ会のような盛り上りだ。。。

10分程で店内に入れた…。
店主きんちゃんと奥様に御挨拶。

日経新聞等のデータでは、、、
毎年3000軒以上のラーメン店が新規オープンし、
毎年同じ軒数の店が撤退している今の日本の現状。

今やラーメン店で3年もつ店は全体の10%程と
いわれているご時世なのに、無事5周年を向かえ、
益々盛上っての6周年目突入というのは凄い。。。

心から「祝・5周年!」と言いたい…!!


本日振舞われたのは、な、なんとあのミシュラン
で去年1つ星を獲得した大塚の『鳴龍』さんとの
プチコラボ担々麺であった!超サプライズ麺だ!

自分も当日コレが出てくるまで全く知らなかった
のでとても驚いた。最初は『さんじ』が担々麺を
今後は勝負商品にするのか!?と勘違いした…!

芝麻醤やタレを『鳴龍』から譲り受けたようで、
確かに濃厚な担々スープは何処かで嗅いだ覚えが。

その濃厚な胡麻&辣油のタレを此方の豚骨スープ
で割った特濃クリーミーな素晴らしい仕上がりだ!
香りも風味も本当にグレイト!旨過ぎて恐い。。。

確りと仕上げられた挽肉(炸醤肉末)も素晴らしく、
珍しいウズラの味玉とコシのある細麺もバッチリ!
シンプルだが全ての要素に無駄がなく完璧である。

この商品1本だけで勝負したって絶対に行列店に
なっているだろう…と思える程のクォリティだ。

濃厚な胡麻辣油風味に徹し、ヘタに本場の四川風な
花椒とか花椒油や菜芽等の調味料を使わなかった
のがバシッと極旨く決まった要因の1つでもある。

この素晴らしいコラボ担々麺が今日の一期一会
だと思うと切ないので、確りと味わい噛み締める。
この味と食感が記録出来ないのがもどかしい。。。


此方は今後早速6年目に入り、
何と今までのグランドメニューを全て一旦白紙に
戻して「カニ」と「煮干し」のラーメンのみで
再出発するという…!(券売機の写真参照!)

早速またそれらの新作ラーメンを頂いて、
ここにレビューさせてもらいたいと思う。。。



つい先日の「オープン4周年記念ラーメン」の発売後、
一時お店を閉店してマイナーチェンジ&リニューアルを
果たした『さんじ』である。とてもアグレッシヴだ!

何と言っても強烈なインパクトなのが、
浅草開化楼と共同開発した割合70%の小麦全粒粉麺

この茶褐色の麺は前代未聞の香りと味わいを届ける。
もうこれは小麦を使った蕎麦である…!!

限りなく和風で攻めたシンプルな「つけ麺」のつけ汁。
冷たい時と温かい時で風味が違うこの新しい麺!
意外とクセは無く素直に美味しく頂ける。。。

この新装された特殊麺に合わせて、
今までの『さんじ』のスープもマイナーチェンジした。
豚骨や清湯スープの出汁量は麺に負けないよう倍に増えた。

メニューのネーミングも、、、
例えば「スペ」は「赤ニンニク豚骨」と改名されたり、
評判の良かった商品は残してブラッシュアップして
より洗練された構成になっている。。。


3周年記念」で『』とコラボしたラーメンも、
よりパワーアップして毎週土曜日のみの限定麺で復活!
とにかく、今年もガンガン攻めている『さんじ』である。

常連客の一人である自分も、またこの新しい麺と倍増した
スープでの再一巡を楽しみにしている訳である。。。


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今夏、人形町の『麺 やまらぁ』とコラボした
冷やし担々麺」は、個人的には今年一番の
冷やし担々麺と言える力作だった…!

長く続いた連続の猛暑日も忽然とカットアウトされ、
このまま完全に夏も終ろうとしている昨今、
早くも秋の新限定コラボメニューの登場である!

今回は、なんと三ノ輪の名店『ジョニーの味噌
から特製のブレンド味噌を譲受け、此方の豚骨出汁
と、浅草開化楼製細麺と合わせた注目作品である!

コラボ第二弾商品という事である。。。
今度は、題して「さんじの味噌」!!!


◇ さんじの味噌 ◇ 850円  ★★★★

勿論このラーメンも数量限定期間限定である。
トッピングは比較的地味。
水菜・叉焼・木耳・糸唐辛子・おろし生姜・・・。

こってりした濃度ながらも非常にマイルドな口当り。
後味はフワッと収まる見事なキレの良さである…。
シンプルだが極旨い!久々に美味しい味噌である。

下味に居るほのかなニンニク風味と後乗せの生姜
が素晴らしい混ざり合いを見せてくれる。。。
隠し味の塩麹も確りと味噌のコクを支えている!

食べ進めば進む程、このスープが傑作な事が分かる。
他店の味噌を完全に喰ってしまったさんじの豚骨汁。
如何に出汁スープにポテンシャルがあったかである。

別発注になるが、
海苔味玉白飯の追飯なんかもかなり旨かった!

後日、本家『ジョニーの味噌』の店主ジョニーさん
も味見をされて、かなり驚いていた…とのこと!!

勝手に此方は他店とのコラボとは無縁の店舗かと
思っていたが、実は物凄くコラボが得意だった…
というサプライズである。マジに素晴らしい!

予定では、今後は入谷の『麺処 晴』とも煮干し
コラボする予定らしいし、今年の『さんじ』は
マジで眼が離せないな。。。

(2015.9. 記)


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▼ 気合と気概で…2015年夏の『さんじ』は違う!▼


毎度定期的に利用してる此方だが、
再レビューは約1年振りである。。。


最近の『さんじ』は気合が入っている!
全ては店主きんちゃんのモチベーションが
上がっているからだ…!

暑くなってる今の時期、
次々と繰り出される新商品にも、
その気合気概が感じられるのである。

そんな此方の「涼麺3種をご紹介したい!


◇ 冷やしラーメン ◇ 750円  ★★★☆

毎年この時期から夏終りまで限定で出される
冷えたスープのラーメンである。

「ピリ辛醤油」と「塩味」が有るが、
スタンダードは「ピリ辛醤油」である…!

見た目はいつも通りの此方のラーメンだが、
氷の入った冷たいスープの中に、
浅草開化楼製のブランド麺「傾奇者」の
細麺が入っている。。。

スッキリ端麗なスープ。
ピリ辛の中にコクと甘味を感じる旨味出汁。
麺の有り得ないコシの強さも特筆ものである。

ゆっくりと舌の上で味わうと、
五臓六腑に浸み渡る真の旨味に出逢える…。

因みに、この商品は夏季限定ではあるが、
日の販売数に限定は無い。。。


◇ つけ麺 ◇ 780円  ★★★★

此方待望の「つけ麺」が出た!!!
スープはスタンダードな豚骨魚介味
ライトな豚骨の旨味重視な仕様である…。

麺が傾奇者太麺
さんじ』満を持しての導入である。。。

定番の「つけ麺」だけに、
此方らしい個性が浮き彫りになってくる。
高級麺の香りと風味を存分に味わえる商品だ!


◇ 冷やし担々麺 ◇ 880円  ★★★★☆

店主きんちゃんと仲の良い『麺 やまらぁ』の
主人から直伝というコラボメニューである。

レシピは同じらしいが、麺や仕込みが違うので
やまらぁ』とはまた違った旨さを頂ける…。

胡麻たっぷりの濃厚&クリーミーな冷たい汁。
自家製辣油花椒等が錬り込まれたスパイシー
炸醤肉末がマジで素晴らしい効果である!

抜群なコシの強さがここでも活躍する
傾奇者」麺のポテンシャルが又素晴らしい。
差ほど辛くはなくて凄く食べ易く出来ている。

このメニューは、、、
1日昼夜それぞれ10~15食程度の超限定商品!
それくらい仕込みが大変らしいのである。。。

早くも今夏ベスト5に入れられる、
本当に素晴らしい「冷やし麺」である!!

(2015.6.記)


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▼ジャンクの先を行く汁なし麺の小宇宙。▼


定期的にお邪魔している此方「さんじ」。

店主の意気込みやサービス精神が、
そのまんま店の商品に分かり易く出ている。
そういうベタな所も気に入っている訳である。

自信作が出来た!
…と店主に通告されていたのが今回の商品。
ここにやっと対面する事が出来た。。。


◇ 隠玉マヨ麺 ◇ 750円  ★★★★

隠玉」とは、丼底に生卵が隠されているから。
此方特製の醤油ダレと隠玉の、そこにマヨネーズ
が掛けられた新作の「汁なしまぜそば」である。

最初、麺がマヨネーズ塗れのカルボナーラ的な物を
想像していたのだが、実際は全然違った印象である。
そこはやはりプロの計算によって出来た料理なのだ!

先ず、温かい麺に良い塩梅で生卵がうっすら絡む。
軽く混ぜると、そこに激旨の醤油ダレも参加する。

そもそも、浅草開化楼日清製粉が開発した
究極の麺「傾奇者」の圧倒的な旨味の妙。
そこへ生醤油と生卵のナチュラルな旨味が加わる。

そして、そこへ絶妙量のマヨネーズがアクセントに!
この量の加減がとっても深い。。。
上品にしてマヨの良さを最大限に発揮させている。

此方毎度のベンチ入りトッピングメンバー、
長ネギ・メンマ・海苔・柔らか叉焼…
コイツらが又活躍するする!美味~い!!

別売りの刻み大葉(紫蘇)を加えると又極上!
品の良い爽やかさと旨味がグッと引き立つ。。。

全部混ぜるとこりゃまたジャンク!
だけども、そのジャンクさの先に覗く上品な味わい。

和食の旨さに洋味の変化球が入って来たような、
「キュイジーヌ麺」と記しても言い過ぎではない。

あくまでも醤油味の「まぜそば」の旨さを死守し、
マヨのアクセントが邪魔しないで調和する。。。
そこに辛味の葱や海苔の風味と麺の小麦の味…。

普段は「ツナマヨ」くらいでしか醤油とマヨの
旨味の調和を身近で実感する機会は少ない。。。

今回はソレを「傾奇者」の極上細麺で体験出来た!

元力士にして大柄な店主。
そんな店主が導き出した何とも繊細な「まぜそば」。

ジャンク好きな方にも、そうでない方にも、
是非食べてみて頂きたい逸品である。。。
大葉も忘れずに!


P.S.
此方は、初回訪問時にサービス券をくれる。
それはほぼ半永久的に使える物で有効期限も無い。
内容は大盛や各薬味味玉を無料サービス!
その後も「顔パス」で券が無くてもサービスOK!!
 
自分は今回も沢山サービスして頂いて恐縮の極み…。


(2014.7. 記)


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▼「チャーメン」は汁無し麺のハイブリッドな超進化系!▼


此方の「炒麺(チャーメン)」が急に食べたくなって再訪!

今年3月に新発売されたこの商品。
「炒飯(チャーハン)」でなくて「「炒麺(チャーメン)」である。

文字通り「炒飯」の麺バージョンな訳だが、
それが、ただ炒めた炒飯味の麺料理ではないのである。。。


■ 炒麺(チャーメン) ■ (夜限定)¥900   ★★★★

券売機にはメニューが記されていない。。。
いわば夜限定の「裏メニュー」のような存在なので、
食べたい者は店主に口頭で注文する仕組みである。

作る工程は、卵や叉焼を中華鍋で炒めるまでは「炒飯」と一緒。
「浅草開花楼」の細麺を固めに茹で上げ、途中から炒め合わせる。
此方独自の豚骨出汁とタレと油を入れて軽く混ぜ炒めるのがミソ。

この料理が素晴らしいのは、決して「焼そば」にはならず、
あくまでも「油そば/和えそば」として成立している事!

風味は「炒飯」のソレであるが、決してソレだけで終わらない。
良質な豚の脂で炒められた玉子と柔らかいホロ豚叉焼。
そして、固めの細麺とそれらを繋げるのもこの「油」なんである!

甘味と旨味とコクが詰まった油。それでいて全然重くない。
この油がこの料理の要である。大量の長ネギが混ざると又旨い。

以前コレを食べた時に店主にアドバイスしたのが反映されてか、
今回は「紅しょうが」「ミニスープ」が付いて来た・・・!
案の定、コレは大正解!!

時として紅ショウガがオイリーな味を引き締め、
醤油スープの旨味と爽やかさが濃い風味を緩和してくれる。
たまにスープを麺に掛けたりして食べてもコレ又旨いのである。

炒め麺の香ばしさ、油そばのまったり感、豚骨と醤油の旨味。
ネギや海苔による安定感のある味変。見事な進化系麺料理だ!
まさに「焼ラーメン」「油そば」の良いとこ取りである。


サービスで大盛りにして頂いた。
そして後半、「ニンニク」なんかも追加してみたが、
残念ながらニンニクは苦味が立つだけであまり効果は無かった。

シンプルにしてこれ程までに深い味わいの「汁無し麺」が、
どうして今まで一般的に売られていなかったのかが、
とても不思議に思うのである。。。

飯ではなく「麺料理」としても完成している見事な味付け。
このクセになる濃い旨味はビールのつまみにもなる優れ物である。

またこうして、今日みたいにいきなり脳が欲する事が起きるだろう。

(2013.8. 記)


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▼ 今年の夏は「冷やし隠玉納豆麺」! ▼      (2013. 6. 記)


最近の此方の人気商品である「隠玉麺」(卵入りまぜそば)に夏向けの新商品が出た!


■ 冷やし隠玉納豆麺 ■ \650   ★★★★

魚介出汁が利いたオリジナルの醤油ダレに、パッキパキに冷えた浅草開化楼の細麺。
中には生卵が隠れている。そして納豆と、たっぷりの葱と大葉。とてもシンプルな商品だ。

爽やかな大葉の香りが、納豆の匂いなんかは帳消しにする。
固い食感の麺が、かえって納豆のソフトさを際立たせる。ネギの辛味と納豆の甘味。
濃いめの塩味は醤油の仕業。ほんのりと匂い立つ魚介出汁の旨味が心憎い。。。

食材的には自宅で作れそうな麺料理だけど、細かな随所に此方らしい演出が伺える。
値段も手頃でカロリーも凄く低い!これからの季節には嬉しい新商品である。

■ 卵かけごはん ■ \200   ★★★★

何のことはないサイドメニューのTKGである。しかしコレがバカ旨!
「冷やし隠玉納豆麺」で使用されている醤油ダレと全く同じ物が掛かっているんだと!
生卵&白飯と混ざるとこんなにも違って旨いのか?普通に醤油で食べるよりも旨かった。
やっぱり出汁の差。刻まれたネギの効果もあるけれど、かなり美味しいTKGだった。


異端なラーメン店「さんじ」自信作の「冷やし隠玉納豆麺」
いくらでも食べてられるので、注文の際は「大盛り」をお勧め致します。。。


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 新作!さんじ流バカ旨「炒麺(チャーメン)」!! ▼    (2013.3. 記)


相変わらず、オンリーワンなものを探求し続ける店主の新作を頂いてきた!
噂に聞いていた、夜限定メニューの「炒麺(チャーメン)」という商品である。
そのインパクト、ジャンクさ、濃厚さ加減。どれもが個性的で自分にハマる逸品であった。。。


■ 「炒麺(チャーメン)」 ■(夜限定メニュー)\900   ★★★★☆

夜営業の限定メニューで、まだ券売機に項目は無く、口頭で注文し現金払いの商品である。
たまに中華料理で「炒麺」を見掛ける事があるが、アレは言わば中華版の「皿うどん」。
カタヤキ麺に餡かけが掛かった商品で、この「炒麺(チャーメン)」とは全くの別物である。

この商品は、玉子と叉焼と一緒に麺を炒めた、まさに「炒飯」の麺バージョンなんである!
炒飯味の「油そば」とでも言おうか、今までに無かったが、有っても良さそうな商品。。。

此方の「売り」ある豚骨出汁が確りとベースにあり、その炊き出した豚骨スープから抽出した
脂を使って炒めたという焼きラーメンである。
その旨味たぷりの脂が具材と細麺に移り、
極上の美味しさとジャンクさを醸し出している!コレは癖になる旨さだ。そして他に無い!
「焼きそば」等と違う、ねっとりとした油分に麺が絡んだ「油そば」的魅力が素晴らしい。

トロンとした極上叉焼と香ばしい炒め玉子、そこに刻みネギが混ざり、まさに「炒飯」の味!
じゃ~「炒飯」でいいじゃん!と思うかもしれないが、麺でないとこの旨さは出ないだろう。。。
「浅草開化楼」製の細麺は賛否ありそうだが、麺としてのクオリティはさすがに高い。

濃厚なので後半風味に飽きが生じる。色んな調味料や薬味を試してみたい気になる。
食感にももう少しメリハリのあるトッピングが欲しい気もする。麺も自分は太麺の方が好みだ。
そういった細かいカスタマイズが出来ればもっと良い商品になると思うが、味付けは完璧!
プロトタイプの商品としては素晴らしい出来だと思う。チョッとCPは低いけれど。。。


まだ未食だが、新商品に「冷やし納豆隠玉麺」というものも登場していた・・・!
パッキパキに冷えた麺に納豆、そして此方特製の「隠玉」仕様の味付け。旨いに決まってる。
次回は是非頂きたいが、またこの「炒麺」を食べたくなってしまうかもしれない。。。


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▼ 祝・開店1周年!新作の「汁なし」も素晴らしいグレード! ▼   (2013.1.記)


昨今の生き馬の目を抜くラーメン業界において、この上野の地で開店1周年はアッパレと言える。

豪快な店主の溢れ出るアイデアと努力の結晶が、日々此方のラーメンに表現されている。
最近発売された「汁なし」ラーメンも、店主ならではの工夫とユーモアが至る所に見る事が出来た!

■ 汁なし隠し玉麵 ■\700  ★★★
「さんじ」が提案する「まぜそば」である!「油そば」とは違うので仕上がりもアッサリ系。
麵の下に、いわゆる生卵が隠されている。だから「隠し玉」!この効果がこの料理の要である。

コクのあるシャープな醬油だれの風味が美味しく、全卵と混ざることによりマイルド味に変わる。
クラッシュ叉焼の旨味に刻み長ネギの辛味。それが全体のマイルドな感じにアクセントを与える。
よく考えられた「まぜそば」である。麵がラーメンと同じ細麵なので、少々存在感が寂しいか。。。

■ 汁なし隠し玉辛麵 ■\750  ★★★★
前記の「隠し玉麵」に特製の辛味調味料を入れたバージョン!「スぺ」でもお馴染のタレだ。
自分はこっちの方が断然好き!味の奥行きが違うし、細麵の寂しさも不思議と解消されている。
スパイシーな辛味とコク。全卵によるマイルドな滑らかさがお互いを支え合っている。。。
他店では中々頂けない「まぜそば」である。店主のアイデアが功を奏した商品である。


他にも既存の「魚介とんこつ」をアッサリ淡麗にしたバージョン「魚介鶏ガラ」も新発売された!
益々意気揚々の店主であるが、まだまだ新作のアイデアを隠し持っているようである。
今年2年目も、是非とも頑張って頂きたいお店である。。。


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▼ オリジナリティ豊かな他には無い博多豪州豚骨ラーメン! ▼  (2012.6. 記)


2012年1月29日に開店した「さんじ」さんである。
場所は、浅草通りのハローワーク上野の道路を渡った、ややとい面の路地を曲がってすぐに在る。
入口が通りに面していないので、よく観て歩かないと通り過ぎてしまいそうな場所である。。。
店主さんは元力士(尾車部屋の光風関)という方で、オーストラリアで修行したという異色の経歴。
豪州で食べた「博多とんこつ」の味に感銘を受け、逆輸入のかたちになった珍しい豚骨ラーメンである。

店主から直接伺った話を簡略化すると、以下のような話になる。。。
話によると、店主はオーストラリアで修行時代、運命的な「とんこつラーメン」と出会ったそうだ。
その味に惚れ込み、帰国してから東京の何処にもその味は存在しない事を確信し、
オーストラリアのそのお店でしばらく修行をした上で、東京に持ち帰って再現したと言う。。。

此方のラーメンは基本的に8種類用。「こってり豚骨系」「あっさり鶏ガラ系」と分類されている。
トッピング具材は、味玉半個・メンマ・大判海苔・とろ〜り叉焼・長ネギ・胡麻である。
券売機には、トッピングの食券は一切無く、テーブルには調味料も置いてない!
店主の、味に対する自信がそういう部分にも現れている。。。
しかし、一度お店に訪れれば、次回から期限無しで利用出来るトッピング券が貰える。
その券を使って、次からは好きなトッピングや半ライス等をサービスしてもらえば良いのである。

麺は「浅草開化楼」ブランドの中細縮れ麺。具材と麺が全ての麺類に共通して同じもが使われている。
また、此方は「ラーメン+ワイン」という斬新な食べ方(飲み方)を提案・推奨しており、
店主所縁のオーストラリア産ワインを、ラーメンと共に¥500で堪能出来るようになっている。
この手法は意外にハマるコンビネーションで、濃厚な豚骨スープには赤、さっぱり塩スープには白と、
ラーメンもワインもどちらも美味しく頂けるのが意外であった。この食べ方は新しい。。。

【 特製冷やしラーメン 】¥750也(夏季限定1日10食)
この夏限定の冷やしラーメン。冷たいスープが注がれたタイプの冷やし麵である。¥750は安い!
キンキンに冷えたアッサリ醤油スープに、辣油と胡麻油で調味した爽やかな冷麺である。
麺もトッピングも全て温麺と同じ物を使用!パキポキの麺の食感、意外に旨い叉焼の効果が面白い。
見た目程辛味は無く、ほんとうにあっさりした「韓国冷麺」にも似た雰囲気を持っている。
汗だくになる暑い日に、是非食べたい冷やし麵である。でも限定10食!開店1時間で終わってしまう。

【 ふつーのとんこつ 】¥650也
こってり系豚骨スープの基盤となる味のスープである。この麺のみ、デフォでは具が叉焼しか無い。
これは、店主の「ふつーのとんこつには、あまりトッピングは必要無い」という観点からである。
純然たる「博多豚骨」とも、あっさり系の「佐賀豚骨」とも、濃厚な「熊本豚骨」とも違う。
スープだけの色を見ると、豚骨醤油のように幾分ブラウンがかった白濁スープである。。。
しかし「とんこつ醤油」は醤油ダレの甘味が特徴だが、これは豚の背脂の甘味で勝負している。

【 とんこつ醤油 】¥750也
スープは少しとろみがある濃厚系だが、風味は優しく、甘味と塩味のバランスが良い。
しっかりと主張のある豚骨感のスープでありながら、醤油の風味は非常に都会的で洗練されている。
全体的にとてもセンスを感じる豚骨醤油である。具材達との相性もバッチリだ。後味は意外とアッサリ。

【 スペ 】¥750也
「スペシャル」を略した名称のラーメン。コレが店主イチオシの商品である!
とろみのあるスープ、見た目程辛味は無い。大蒜の旨味とコクを利用したオリジナルの創作豚骨である。
豚骨感にしても、醤油のカエシ加減も、スパイシーな大蒜風味も、基本的にどれもカドが立っていない。
非常に円やかで繊細なスープなのである。具材の仕上がりも、店主の丁寧で繊細な仕事が伝わってくる。

【 とんこつ辛油 】¥750也
まるでトマトジュースのような赤味とドロッとした粘度のスープ。
口当たりは円やかで、豚骨のねっとり感がまず先にやって来て、後からじんわりと辛味が追いかける。
見た目程強烈な辛さではなく、とても優しくて厚みのある辛さである。中々奥の深い辛味と風味だ。
中細麺に絡み付くねっとりとした赤いスープ。一口毎に旨味と辛味が広がる新しい豚骨ラーメンである。

【 魚介とんこつ 】¥800也
仕込みの手間の大変さから、午後1時以降から提供される特別バージョンの豚骨ラーメンである。
此方のメニューの中では一番濃厚でパンチのあるラーメンである。圧倒的な魚介の旨味が特徴である。
豚骨出汁の濃厚さもさることながら、魚介の風味が極限まで引き出されている「魚介>豚骨」のスープ。
その繊細な魚介の美味しさを、豚骨の骨組みが脇でしっかりと支えているといった感じのラーメンだ。
トッピングにニンニクを加えると、その濃厚な旨味が更にアップし、後を引いて病み付きになる。。。

【 東京醤油 】¥750也
美しく澄んだ醤油スープ。こってり豚骨とは対照的なあっさり風味である。
淡い色のスープだが出汁はしっかり取られており、鶏と節の風味が正統的な旨さを醸し出している。
ほんのり甘味が感じられるが、関西ラーメンの「神座」のスープような甘さとは全く違い、
それは出汁本来の甘味であり、反面、カエシの塩味とのバランスが良いバランスで取れているので、
後味もスッキリの、中々旨味の深い「醤油ラーメン」として仕上がっている。飲んだ後に最適である。

【 あっさり塩 】¥750也
正統派の鶏ガラスープによる塩ラーメンである。凄くクリアなスープ。透明感が際立っている。
見た目本当にアッサリな雰囲気だが、塩ダレのしっかりした旨味が立っていて薄味ではない。
鶏出汁よりもタレの風味が強固に感じ、自然な風味というよりはやや人工的な化調系の旨味である。
芯の太い塩ダレの風味が逆に個性的とも取れ、大量の大蒜を入れても風味はブレない。頑固なスープだ。
今流行りの無化調スープと、ガッツリ化調の食べ慣れた塩スープの中間に位置する塩ラーメンである。

【 辛塩 】¥800也
塩ラーメンの辛味バージョン! 店主が、ラーメンではなく「料理」と豪語する自信作である。
クリアな塩のスープを、辣油や唐辛子の辛味調味料がほのかに赤く染める。
全体的な風味もシャープで爽快感のある辛味。まさに塩スープの辛味足しという感じの印象だ。
辛味といっても差ほど激辛な訳ではなく、基本ベースの塩スープにパンチ力を加えたイメージ。
スープを飲むと淡い旨味の次に爽快な辛味が追いかけてくる。しかし後味はスパッと切れるのだ。
淡泊な味と思いきやスープの主張は意外と強固。具材の味でスープの風味が変わるようなヤワではない。

個人的には「魚介とんこつ」の旨味が気に入っており、豚骨風味よりも魚介の味が勝っているという、
比較的珍しいそのスープに、物凄く店主の美意識とアイデンティティを感じている。。。
極限まで「魚」の風味を引き出しながらも、魚臭くなっていない所も素晴らしいバランス感覚だと思う。
「魚介とんこつ」ラーメン&「赤ワイン」のコラボも予想以上に美味しかった。その意外さにビックリ!
濃厚な豚骨スープを、ワインの爽やかな酸味が緩和してくれる。塩ラーメン&白ワインも良好である。
店主のキャラクターがそのまま表れた、元気で骨太なのに繊細で細やかな仕事が光るラーメン達である。

  • Crazy Crab 1000円
  • 蟹と豚骨の旨味…
  • 浅草開化楼の細麺が旨い!

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6位

麺酒盗ざい八 (浅草(つくばEXP)、浅草(東武・都営・メトロ)、入谷 / ラーメン)

5回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.1
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.2
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ¥1,000~¥1,999

2019/02訪問 2019/02/08

『ざい八』らしさが出た麻婆豆腐麺の旨さ!

何気に好きな味で通っている此方である。
最近は夜営業のみに変わったので
少し行ける回数が減ってしまった。。。


今日は何気なくいつもと違う麺を選択…。
それが想定以上に美味しくて笑えた!


◆麻婆らーめん   900円

此方は基本が、居酒屋でラーメン店だ。
だから当然品書きに「麻婆豆腐」は無い!

だが、店主:ミスター利根川氏が
豆腐を使って賄い食を作っていた時に
完成したのがこのメニューらしいのだ。

此方の売りである「竹岡式」の濃~い醤油
スープと、店主が造った自家製辣油がこの
作品にも見事に反映されていて素晴らしい。

麻婆豆腐は当然本場四川風ではなく安定の
日本式麻婆で食べ易い。この香ばしい醤油
ダレに絡まった麻婆餡は自家製辣油由来…。

麻婆豆腐が入ろうと、そのスープの味は
変わらず健在で、辣油の旨味と辛味の他、
刻み玉葱の辛味と食感、此方自慢の叉焼も
挽肉に混ざり本当に好い味を出している!

こういう「麻婆豆腐麺」は他では中々味わ
うことが出来ないだろう!まさに竹岡式の
醤油スープ有りきの個性的な味なのである。

あくまでも
此方の「醤油ラーメン」に麻婆豆腐が
トッピングされたという力関係を保った
ユニークな麻婆豆腐麺である。。。

普通だとどうしても麻婆豆腐のインパクト
が勝ってしまうのだがコレは違う…。
それは店主の作る麻婆のレシピにも由来
するのだろうが、良い意味で全て日本産!

絶対に中国人シェフには作れない作品だ。


町屋の『愛心』の麻婆豆腐麺も完全日本式
で旨かったが、彼方は煮干出汁など如何に
も日本風な造りをしていたが、此方のは
普通の醤油スープ麻婆麺なので面白い…。


店主ミスター利根川氏は中々器用な男だ。


今年の6月で祝開店1周年の『ざい八』!

ラーメン激戦区の浅草において、
しかもこんな裏通りの目立たない立地に、
確りと地元客を取り込んでいるのは凄い。

それは、
メインのラーメンが他に無い付加価値と、
無類のオリジナリティがあるからである。


ラッキーにも、今日も店主から…
「良い塩梅に叉焼が煮込まれてますよ!」
という嬉しい報告を受ける事が出来た。

それは、言い換えれば…
「今日のラーメンは特に旨いッスよ!」
という申告でもあるからである。。。


◆ラーメン   600円

此方の漆黒のラーメンスープは、
叉焼を煮込んだ醤油ダレを、別に取った
出汁で割った「竹岡式」を軸にした手法
で造られている。。。

だから、出汁のコクとカエシの香ばしさ
に加え、叉焼ダレの旨味と甘味が微妙に
活きた何とも懐かしい味のするスープだ!

その見た目ほど濃くないあっさり味の
スープは油分も全く癖が無く美味しい…。
懐かしの縮れ麺にメンマ、どれも好きだ。

無理を言って追加で100円分別皿でだして
もらった生玉葱の食感。シャクシャクして
旨い。「八王子ラーメン」にも通じるな。

懐かしさを高次元で味わえるラーメンで、
しかも町中華の様な粗末さは無く現代的。
尚且つ安価で行列なく(今のところ)喰える。

そして、
このラーメンの核となる「叉焼」の旨さ!

しっとり食感に脂身の甘味と肉の食感。
浸み込んだタレが本当に至高の旨さである。

この抜群な叉焼はいくらカブっても好いが、
「叉焼丼」のはちょっと乾いている。。。

そこを、ラーメンのスープ等で追い打ち
しながら食べるのだ!自然と口角が上がる。
まさに此方でしか体験出来ない美味しさ!

まだオープンして1年しか経っていないが、
この辺では1番浅草らしい醤油ラーメンと
言えるかもしれない。そんな粋な味なのだ。

酒もツマミも充実しているので、
好きな方はチョイ飲みの後に〆のラーメン
…なんていうのがやっぱり良いかも。。。



久々の訪問。

ここ最近、此方は公表の営業時間に閉まって
いたり、休みの日以外にお休みだったりと、
もしかして撤退しちゃった?と心配していた。

自分の麺友からも、最近『ざい八』は店を
閉めちゃったの~?と聞かれたりしていた…。

今日も半分不安を抱きながら覗いてみれば、
見慣れた職人さんの顔が見えたではないか!

早速チャリを止め入店!!

調理長に色々と話を聞いてみると、、、
丁度本日より、一調理人からこの店の主に
なった!…とのことであった。。。


どういう事かと言えば、
今まで此方には別にオーナー店主が居り、
雇われ店長として日々ラーメンを作るタスク
だったのが、この度晴れて此方の店主として
全てを取り仕切りる事になったようなのだ…。

そいつは目出度いね~~!!

オーナーの都合でヤム終えず早仕舞いや閉店
になっていたらしい状態も、今後は心機一転、
毎日気合と真心で旨いラーメンを造るとの事。

そいつは嬉しいね~~~!!!


新店主の「ミスター利根川」さんは、
実はバスフィッシング界ではかなりの有名人。
自分も知らなかったがブログも大人気の人だ。
https://ameblo.jp/misutone/

そんな利根川氏、昔は精肉業界でも腕利き
だったようで肉の知識が此方のバカ旨な叉焼
にも確り活かされている。やはり知識は宝だ。


◆ちゃーしゅーわんたんめん  1000円

今日のスープも当たりクジを引いた感じだ!
色も濃く、深い味だが、全然塩辛くないのだ。
まさに江戸っ子が喜びそうなスープである…。

相変わらずブレのない叉焼やワンタン。
浅草開化楼の細麺も、この芳醇極まりない
醤油の旨味にピッタリである!細メンマ旨し。

香ばしい醤油のカエシの奥に、フワっと生姜
の風味と爽味が顔を出す。素晴らしい汁じゃ!

昨今流行っている豪華食材や、調理技術の
押収的な彩りラーメンは凄いけど染みない。
こういう王道シンプルラーメンは心に響くな。


気持ちも新たな新店主、今後は新しいメニュー
等にも挑戦する意思があるようだ。期待大!!

個人的には此方の旨いスープの「冷やし」も
是非食べてみたいと思うし、『ふくじゅ』時代
に店主が作っていた「ニュータンタン麺」も
又味わいたい!新しい肉料理も良いかも。。。

何せ、丁寧な仕事と確実な技術を備える店主だ。
早くも勝手に新メニューや限定商品に心が躍る。

で、また此方のこの浅草的で東京的な、
濃い醤油ラーメンが恋しくなって食べ直すのだ。

奥浅草の名物ラーメン店になってもらいたい!



正月気分もそろそろ抜けそうな1月2週目に訪問。

そろそろ此方の営業再開かな…と思っていたが、
むしろ此方は年末年始ずっと休まず営業してたらしい。
既に店員さんは疲労が祟ってハイ状態かも。。。

明日やっと休みという状態の時に自分はお邪魔した…。

店員さんには気の毒だが、今日はそんな店の状態が
見事にスープ等にも反映していたのである。。。

結果的に休まず継ぎ足し状態となった出汁スープの
加減は、ま~さ~に「当たり!」と言える程の深い
コクと旨味。色味もこの上なく深い状態でラッキー!!


◆ わんたんめん 750円

此方はいつもブレない良いスープを出してくれる。
勿論出来立ての琥珀色したフレッシュなスープも
間違いのない美味さなんだが、今回は年季の入った
ような「いぶし銀」的な旨さが爆発していた。。。

相変わらずチュルモチ食感の素晴らしいワンタン
脂身の旨さを最大限に活かした豚バラ叉焼の妙!
麺と同じ細さで食感だけサプライズの極細メンマ
さりげなくサポートに廻る美味しい刻み玉ネギ
そして、地味な存在感ながら確実な準主役の細麺

そこへ、、、
この老舗おでん屋の閉店間際のような煮詰まった出汁
と老舗うなぎ屋の壺の底に溜まっていたようなタレ…。

もう見た目の濃さからして違った。。。

見よ! この珈琲にも似た真っ黒なスープを!!
でも、味は全然あっさりしていて重くないのである。

このスープは「富山ブラック」のような塩分過多の
塩辛いスープなんかじゃないのだ!極あっさりの精湯。
素晴らし過ぎるこのギャップなんである。。。

年明け一発目の此方は、見事に当たりくじを引いた。
そんな気分である。。。


因みに、、、

此方の「叉焼丼(小) 350円」も間違いのない美味さ!
お腹に余裕のある人は是非頼んでみた方が良いだろう…。

あと、
追加の別トッピングの「粗みじん切り玉ネギ」は、
150円で量が多過ぎ!スープの温度は下がるし微妙だ。
これなら50円で量3分の1にしてもらった方が嬉しい…。
2016年8月10日にオープンした新店である!!!

場所は浅草千束通りからちょいと奥浅草方面へ入った
住宅街。中々ディープな場所であり、直ぐ近所には
浅草大勝軒』が在る。自分も暫く発見出来なかった。

見掛けの外観と「麺酒盗」なのる屋号等、
パッと観は居酒屋のソレだが、完全なラーメン店!

此方はオーナーがホールでサービスを担当。
厨房には、以前『浅草ふくじゅ』に居られた方が
調理を担当していた。かといって此方のラーメンが
『ふくじゅ』と似通った仕様という事はない。。。

此方のラーメンのスープは一種類のみで、、、
オーナーが拘った真っ黒いスープの醤油ラーメン
あとは手作りで自慢の叉焼雲吞が用意されている。


◇ わんたんめん ◇  750円    ★★★☆

此方自慢のワンタンは厚皮薄皮の2種類が有り、
注文時にどちらかを選べる。自分は厚皮をチョイス!

もっとりとした皮の食感と旨味、ちゅる~んとした
喉越しも懐かしく、4枚の大きなワンタンは最高だ!
久しぶりに美味しい雲吞麺を頂いた感じがした…。

何と言っても特徴的な真っ黒いスープ!!
江戸前の蕎麦つゆのような黒見なのに味はサッパリ。
鰹&昆布等の和風の味が冴える確り旨い汁である。

おそらく鶏出汁等も入っているようだが、
動物的な重みが前に出て来ない絶妙なバランスの汁。
昔懐かしい「夜泣きそば」のような風味も感じる…。

麺は細いストレート麺!メンマも麺位に細い。
この両者の食感も素晴らしく後を引く。。。

そしてこの「叉焼」の美味さよ!!!
店主が拘っているというのがよく分かるハンパない
豚ロース肉の仕上がり。次回は絶対叉焼麺にしたい!


浅草には、こうした懐かしい醤油ラーメンを出す店
は少なくないのだが、本当に昔から在る老舗の
どこか間の抜けた昭和名残のクォリティの店も多い。

また、逆に今の現代的な手法で「懐かしい」醤油
ラーメンを出す店は、如何にもなノスタルジーさで
裏のあざとさが見えてしまうクォリティの物が多い。

しかしこのラーメンは、平成の耐震設備を備えた
現代の建物構造でありながら、その外観は紛れもない
重要文化財級の古き良き佇まいを残した状態である。

まさに平成の「昭和東京ラーメン」といった仕様だ!

こういうラーメンを、ミドル世代の浅草住民は潜在的
に待っていたのではないだろうか…???
そう思わせるクォリティの醤油ラーメンであった…。

場所は悪いが、このまま浅草の名物に育ってほしい
ラーメンである。(あくまでも個人の感想です…!)


  • 麻婆らーめん 900円
  • わんたんめん 750円
  • 素晴らしい醤油ラーメンです!

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7位

珍々軒 (京成上野、上野御徒町、御徒町 / 中華料理、ラーメン、餃子)

2回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.1
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.2

    • [ 料理・味 3.2
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.1
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2017/11訪問 2017/11/26

創業70年の味をナメたらアカン!!

上野アメ横のガード下。

昭和23年創業の此方である。
来年でもう70周年ではあるまいか…!

スゲ~な~~!!
戦後の闇市の屋台時代から、、、
ず~っと今の味を守って来た訳である。。。

今、昭和からの味とスタイルを守っている
「町中華」がチョッとしたブームであるが、
此方もガード下の超老舗の一軒と言える…。

現在は3代目の若主人が仕切っており、
早朝から基本となるスープを仕込んでいる。
そのレシピは2代目から変わらないという。


◆ラーメン   500円

ワンコインだからってナメたらアカン!

そのスープは、青ネギ・生姜・玉ネギ等の
香味野菜に、鶏皮・モミジ・豚足等の動物系
素材も丸ごと入った秘伝の出汁なのである。

あっさりとしながらもコクがあり風味は濃い。
出汁が確りしているので化調は殆ど要らない。

薄切りの豚バラ叉焼・メンマ・ネギ、珍しい
絹さやのトッピングもシンプルで美味しい!

極普通の中華麺が懐かしくて、これ又旨い。
東京のラーメンが、まだまだ現役で美味しい
ということが証明されたようなクォリティ!

映画「男はつらいよ」で、寅さんがいつも
旅立つ前に、上野のガード下で食べていた
ラーメンのモデルが此方なんじゃないかと、
マジに思える歴史と場所と品質である。。。


◆タンメン   700円

コレも、まさに「The タンメン」といえる
素晴らしい味とクォリティなんである…!

普通一般的に「タンメン」は大量の化調と
塩胡椒で作るのだが、此方は出汁スープが
元々旨くて確りしているので、殆ど化調は
使わず優しいコクの美味しさが出ている。

ビシっと香ばしく炒められた肉野菜の食感。
麺と合わせると結構なボリュームの全体量。
味も質も量も満足感が得られるタンメンだ!

「タンメン」は鶏ガラ出汁の東京下町系と、
豚骨出汁+ニンニクの横浜系に分かれるが、
コレはまさに東京下町系の代表選手である。

タンメン好きな方は一度食べておくべきだ。


此方は人気店なのでいつ混んでいるが、
朝10時から開いているので自分は時たま
「朝ラー」するのに利用している。。。

あっさり&しっかりの此方ラーメン類は、
一日のエネルギーとテンションを与えて
くれるので非常に助かっているのである。



多分、十数年振りの訪問。

昔より店は綺麗になっている。。。
此方は上野のガード下のテラス席が有名な中華屋。
いつもワイワイ&ガヤガヤと活気のある店である。

此方は朝10:00から営業しているので、
自分のような昼夜逆転した仕事の者には有り難い。

今日は残業後の翌朝帰りでお腹を空かせて入店!
既にもう呑んでいる客に交じっての朝食である…。
自分にとっては夜食なんだが。。。


◇ レバにら炒めライス ◇  850円  ★★★

白飯・漬物・スープの付く、云わば定食である!
此方はラーメンや炒飯等のいわゆる定番中華料理
はどれもシンプルisベストでそれなりに美味い…。

がしかし、此方の常連客には「レバにら炒め」が
人気メニューである。レバにらをラーメンに乗せた
レバにら炒め麺」なんかがメニューにあるのも
珍しく、それ位此方では需要が有るということだ。

先ず最初に出てくる多めのキュウリ漬物!!
コレも古くから此方の名物で結構旨い逸品である。

そして、かなり濃いめの中華スープ
コレがまた白飯にも合って良い塩梅な訳である…。
この付合せ2品だけで昭和中華の味に満喫となる。

そしてメインの白飯レバにら炒めの登場だ!!
此方のように普段からレバニラがよく出るお店は
流石に回転が良いので新鮮なレバーが入っている。

全く臭味の無い豚レバーの生とは違う柔らかさ。
この独特のフカフカ&ポソポソ感も、絶妙な薄切り
加減と野菜との比率により黄金のバランスとなる!

不味いレバニラを出す店は、大概レバーがデカく
切ってあったり分厚くしてあり食感に難が出る…。
此方はそのバランスが素晴らしい。。。

ニラ・ネギ・もやし・キャベツ・ニンジン等も
本当に絶妙過ぎる食感なのである…!

この技ありのシャキシャキ加減も毎日数え切れない
程のオーダーをこなしているからこその職人芸だ。

そして、本当に極シンプルな味付け!!!

皿の下に溜まった野菜と調味料の汁を味わえば、
このレバニラが如何に最低限の味付けで仕上げて
あるかが分かる。逆を言えば少し物足りない位だ。

そこを濃いめの中華スープとお新香で補いながら
白飯を食べ進むのである。卓上調味料だって味方に
つけられる。自分好みに調味すればいいのである。

ま~さ~に「昭和街中華」の味わいが堪能出来る!

また、自分が気に入っているのが此方の営業姿勢だ。
こんな場所に在る古い中華屋だからといって決して
清掃等をおろそかにしてないことが素晴らしい…!

それは此方の女将さんがいつも厳しく目を光らせて
いるからである。こういう場所の店だからこそ、
普通の小奇麗な店よりもビシっと清潔にしてある。

そういう勢が安心して料理も頼める事に繋がるのだ。
要するに、プロとしてのプライドである。。。


しかし、この上野ガード下のディープな店舗達って、
ここだけで立派なB級グルメ本が出せそうな場所だ。
有楽町や新橋のガード下よりも下品で好い。。。

  • ラーメン 500円
  • 麺・汁・脂の超バランス!
  • タンメン 700円

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8位

たこ焼居酒屋 taco.44 (浅草(つくばEXP)、浅草(東武・都営・メトロ)、田原町 / たこ焼き、居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.1
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/05訪問 2017/05/23

本場大阪のネイティブたこ焼きが浅草に!

今、ディープからメジャーに変わりつつある
我が町浅草の「ひさご通り」商店街。

この場所は「入り易い」店舗が増えているが、
その店のどれもが必ずしも浅草らしくない…
というのは皮肉なものである。。。

此方もこのゴールデンウイークにオープン
した新店で、本場大阪のお姉様方が運営する
たこ焼き店&居酒屋というスタイルのお店だ。

taco.44』と書いて「たこよし」と読む!
本店は関西に在るらしいネイティな店である。

自分も「タコ焼き」は好きな方だが、
旨いと言われている都内代表の『銀だこ』や
『京たこ』等はどうしても好きになれない!

勿論不味くはないのだが、1度でも本場大阪
でタコ焼きを食べた経験のある者なら、東京
の高くてイマイチなモノを称賛出来ない…。

フラっと試しに入ってみた此方であるが、
案の定、競馬客のオッサン連中が既に1杯
やっている。コイツらは酒の肴なら何でも
良いのである。安ければ。。。


◆醤油たこ焼き(6個)   400円

此方自慢のメイン商品が「醤油タコ焼き」
とは正直驚いている。東京に合わせたのか?
関西といえばソース文化なのに何故…???

勿論此方ではソースのたこ焼きも売ってるが、
「自慢」という商品なら先ず食べてみたい!

ネギとマヨネーズが無料サービスらしく、
要ります?と聞かれたので勿論頂く。。。

大きなタコ焼きが6個!
見た感じは何も掛かってないような状態で、
既に醤油はタコ焼き本体に塗られ浸みている。

熱々のタコ焼きを口内火傷しながら一気に
カブリつく…!コレがまた美味いのである!

表面の皮は薄く、中がゆるめのとろ~り状態。
コレだ!凄く旨い!!熱くてマジとろとろ!
醤油マヨの風味はとてもアッサリで食が進む。

コーラもビールも勿論合う…!!


◆ソースたこ焼き(6個)   500円

グッと本来の「たこ焼き」の味に迫った印象。
自分は半分の3個をマヨネギトッピングにして
もらったが、どちらも旨くてびっくらこいた!

紅生姜の味が際立つソースの風味。
マヨによりお好み焼きっぽくなって旨味拡大。
鋭角的なソース味と円やかなソースマヨネギ!

コーラもビールもサワーも炭酸系がマジ合う。


正直、最初はあまり期待してなかったので、
凄く美味しく感じる。コレが本場仕様なのか
は分からないが、自分には『銀だこ』なんか
よりも断然美味しく感じるのである。。。

変に東京に合わせないで、ずっとこのままの
スタイルでやってほしい店である。ホンマに!


浅草で「大阪らしい」商品も何だが、
地元住民にとっては大歓迎の此方である!

既に2度ほど訪問している此方だが、、、
次回はスタンダードなソースのたこ焼きも
食べたいし、ポン酢バージョンも試したい。

そして、、、
此方をずっと登録したかったのだけど、
電話番号が分からず登録出来ずに居たが、
登録して下さったマイレビュ様に感謝。。。


  • 自慢の醤油たこ焼き 400円
  • ソースたこ焼き
  • ソースたこ焼き(マヨネギ乗せ)

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9位

大衆食堂シックダール 御徒町店 (仲御徒町、新御徒町、御徒町 / 南アジア料理、カレー、居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 2.9
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2017/12訪問 2017/12/22

バングラディシュのカレーは口に合った!

人間は歳をとると行動パターンが固まってくる。

いつも同じ店に行って同じ料理を頼んで納得し、
そういう店をルーティーンで廻っているのだ…。
この行動パターンは特にジジイに多い。。。

音楽の趣味等も全く同じで、歳をとると昔己が
青春時代に聴いていた音楽しか聴かなくなる…。
今の新しい音楽を買うなんて気は皆無となるのだ。

そんな保守的な行動が「感覚の老化」に繋がる!
「ジジイ化現象」と呼んでもいいな。。。

自分はそれが凄~く嫌なので、今でもなるべく
新しい料理を物色して食べてみたり、新しい
音楽を「iTunes」で探して購入したりしている。


今日も初めて行く店で初めて食べる料理が凄く
楽しみである。美味しければ又発見だから…!
この発見と初体験が脳を活性化させるのだ。


BMして1年近くが経ち、やっと訪問出来た~!
と思ったら、此方はもうすぐ移転だと聞いた。

めちゃめちゃ雑多な店内。
かなり狭いのに無理矢理席を作っている…。
逆にこの雑多加減がお客にウケているのかも!

アジア創作料理のお店かと思っていたのだが、
店主に聞くと、基本的に全てバングラディシュ
の本場の田舎料理のお店なのだと言う。。。

メニューにあるカレーも全てバングラディシュ
のカレーらしく、あちらでは魚のカレーが多く
全体にサラっとしたあっさり系の味付けらしい。

だが、辛い方がやっぱり美味しく頂ける、
あっち地方の独特のスパイス使いなのだと言う。

とにかくあまり自分は食べた事のないバングラ
料理である。最初は此方の店主がそういった客
用に造った徳用のプレートを食べる事にした…。


◆マスバルダートセット   1501円

2種のカレーとサラダが一緒盛になったセット!

インドの「ダルカレー」とは又全然違う味わい
の「豆カレー」と、「ティラピアのカレー」!
そしてマスタード味の辛いサラダがトッピング。

それぞれのカレーの辛さは「普通(マイルド)」
にしてもらったが、ピリ辛程度であり、本当は
2辛位が丁度良い辛さなのだと後から聞いた…。

確かに美味しい2種のカレーだったが、
どちらもアッサリしているのでパンチが無い。
粘度あるカレーなのにサラっとした味わいだ。

時々口の中で弾ける香辛料の粒や葉。
この複雑にも爽やかな感じが如何にもである。

ティラピアの白身は臭味が無く美味しかった!
ジャガイモなんかも入っていて本当に家庭料理。

最後にサービスしてくれた人参ペーストの赤い
デザートは冷えてて甘くて美味しかったな…。
こんなデザートも初めて食ったよ。。。

本当にバングラデシュへ行ったらこんな味の
料理を皆が食べていそうなリアル感が、
まるで旅行をしてるかの様な気分になれる。。。

初めて食べる味わいなのに美味しいという幸福。

折角の世界一のグルメ都市東京に住みながら、
もっと異国の料理を食べてみないとな…と思う。
そういう気分にさせられる妙にリアルな味だった。

ネパールカレーとも確実に違うし、
南インド・北インドカレーとも全然違う。。。
カンボジアのカレーとも微妙にちがうし、
本当に嬉しくて旨い体験が出来たのであった!

しかし、、、
此方はそんな本場な料理で結構な人気店らしく、
夜は予約席で完全に満席状態らしいのだ。。。

だから、広い店(次は新井薬師の方だと聞いた)
に引っ越してもっとお客さんを入れたいらしい。

この場所での営業は、来年1月中旬迄だと。

せっかく美味い店を知ったのに~。。。
頑張って、あと2回は行かなくちゃ!!

ただな~、
この店、ランチ時でも喫煙OKなんだよな~!
狭い店だから美味い料理も煙草の煙で台無しだ。

これだけは勘弁してほしい・・・!!!


  • マスバルダートセット 1501円
  • 豆のカレー
  • ティラピアのカレー

もっと見る

10位

麺屋ここいち 秋葉原店 (秋葉原、末広町、岩本町 / ラーメン、つけ麺)

2回

  • 夜の点数: 3.4

    • [ 料理・味 3.4
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 2.9
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2017/06訪問 2017/06/30

ココ壱の限定カレー担々麺はもう幻!?

『麺屋 ここいち』4月~6月末迄販売の限定麺!

★「カレー担々麺」885円★

自分は、こんな商品が出ている事を
ず~~っと知らなかった。今凄く後悔している。
何故此方をノーチェックだったのか。。。

たまたま見たHPでこの麺の存在をしったのが、
なんと3日前。今日やっと食べに行けた…。

ま、なんとか終了する前に食べられて良かった
のだが、想定外に美味しくて、逆に終わって
しまう事実への無力感で淋しくなってしまった。

間違いなく、此方で何度か食べたカレー麺の
中でも一番クォリティが高かったからである!


「カレー担々麺」という斬新なラーメン!!
でも今は専門店も出る等、決して珍しくない。
自分も既に各店で頂いたがコレが一番の傑作!

あくまでも「ココ壱カレー」の味をベースに、
胡麻のコクと花椒辣醤の辛味と旨味。そして
砕いたナッツの香ばしさ等、工夫は多い。。。

敢えて担々風味に寄せなかった事が勝因かも。

しかし、これはカレー味の担々麺なんだよ!
と言われたら十分納得出来る包容力がある…。
抜群の味のバランスである。本当に美味い!

『天下一品』クラスのどろんちょスープ。
中途半端に「四川風」調味料を入れなかった
思い切りの良さ等、センスが光る一杯である。

カレー味仕込みの炸醤肉末と、ナッツの効果。
どっしりと下支えしている「ココ壱カレー」
のスパイシーさが返って協調された形である。

コレがもう食べられないのかと思うと、
本当に残念でならない。

4月からの販売を知っていたら、絶対に最低
でも毎月1回は食べていたであろう。。。
「後悔先に立たず」、ラーメンは一期一会だ!



およそ1年振りの訪問。

たま~に『ココ壱』のカレーが食べたくなる時があるが、
最近は「ココ壱のカレーラーメン」が喰いたい時もある。

暫く来ないとメニューも流石に淘汰されている。
以前有った「餃子ラーメン」も無くなっていた。。。
笑った!


◇ よくばりカレーラーメン ◇ 1058円  ★★★

コレも以前には無かったメニューのひとつ。

トッピング具材が贅沢に入っている!
味玉・もやし野菜・挽肉・叉焼・海苔・ネギ・バター
・コーン …と、見た目は味噌ラーメンのようだ。。。

どの具材も間違いはないが、海苔だけはいまいち!
でも流石は『ココ壱』のカレー、全具材を吸収する。

ちょい辛」で「普通麺」にしたが、
最初は甘めのスープで楽しみ、後半卓上の辛味スパイス
で風味を引き締める。ラーメンの場合はあまり辛くない
方が美味しいと言える。。。

一緒に頼んだ「小ライス」が今日は酷かった…!
ぼそぼそであちこち固まった白飯が少量。残飯か!!


カレーラーメンのスープとしては間違いなく屈指の
クォリティで美味しい方の此方であるが、
トッピングがまだまだ専門店レベルではない。

どうしてもまだファストフード感覚が残る印象を
今後も打破すべく研究開発してほしいお店である。。。


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▼「濃厚うまこくラーメン」=ココ壱カレーそのもの!▼


先月初訪して早くもリピートして来た!

前回食べた時に、意外と自分の舌に合ったからである。
今回はもうひとつある違うカレースープとの対面だ!

◇ 濃厚うまこくカレーラーメン+煮玉子 ◇ 880円

前回の「うまこく」スープと同じく辛口を頼んだが、
同じ辛口なのに今回の「濃厚うまこく」の方が俄然辛い!

それは多分、この「濃厚」スープの方が文字通り濃厚で、
ココ壱のカレールウをそのまま掛けたような粘度だからだ。
本当にねっとり状態で重厚で濃密。そして結構な辛さ。

うまこく」に対して「濃厚うまこく」の方が、
出汁でカレーが薄まってない分、本当に洋風なというか、
カレールウ本来の味わいに近い。。。

なので、メニュー表に「完熟トマト」や「コーン」、
バター」等のトッピングがあるのが理解出来た…!
このスープには「チーズ」や「トマト」が合いそうだ。

ねっとりカレーのスープに太麺が絡む絡む!
一緒に注文したライスにカレースープを掛けたり、
スープの方に白飯を入れたりしてカレーを堪能。

もうここまで来るとカレーはカレーで、
白飯も関係なくなり、只々重厚なカレールウを
楽しむ行為となる。福神漬もめっちゃ合う!見事だ。


こうなってしまうと、もう「カレーラーメン」という
カテゴリーを超越し、麺で楽しむココ壱のカレー
という状態になってしまうが、その方が潔いかも。

この方向ならば、誰も文句は言わないだろう…!

今回のねっとり重たいカレースープは、
是非とも「つけ麺」で頂きたい気分に駆られた。


(2014.10.記)


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▼ 色々楽しめる「ココ壱」のカレーラーメン! ▼


2年前に秋葉原にオープンした「尾張中華そば」。
そこは、実は「ココ壱番屋」が運営する都内第1号の
カレーラーメンのアンテナショップであった。。。

本場愛知県では5~6店舗展開している
coco壱番屋」のカレーラーメン店

数年前は同じ末広町地区に「ココ壱」が運営する
あんかけスパゲティ」の専門店も在ったが、
自分も含め、アレは都民には受け入れられなかった。

数ある名古屋グルメでも、やはりダメな物はダメだ!


さて、ココ壱のカレーラーメン
以前は「ココ壱」の名前は伏目がちに、ひっそりと
営業していた。それが凄く中途半端な印象を受けた。

しかし今月9月に、
そんな蟠りを払拭してリニューアルオープンした!
ココ壱のうまこくカレーラーメン」という屋号で。

ココ壱が作ったカレーラーメン」と堂々と掲げ、
メニューも一新し、よりココ壱イズムを全面に出した!

●基本のカレーラーメンの値段設定が高い事。
●辛さやトッピングを選んでカスタマイズ出来る方式。
●そうしてアレコレやるといつの間にか高額化する事。
●ランチ時でも気の利いたメニューを置かない事。


等々、随所に「ココ壱」的なメリット&デメリット
が見えていて、とても笑える。。。


この日は、今流行のデジタル券売機が閉鎖していた。
狭いカウンター席に着席してメニューを選ぶ。。。

◇ タレカツカレーラーメン ◇ 770円 ★★★☆

新潟のタレカツに名古屋のカレーの組合せラーメン。
デフォで生卵が付く!辛口で普通麺を選択。

スープは笑っちゃう程ココ壱のカレーそのままの味!
とろみがあり、ココ壱のスタンダードカレーを、
限定発売のココ壱スープカレーで割ったようなタイプ。

辛口はココ壱のカレーでいうと「1辛」位であろうか。
麺は「普通麺」でも結構太い!

タレカツは柔らかくサクサクで美味い!
既に甘辛タレに浸されているがカレースープに又浸かる。
コレが不味い筈がない!麺がガツガツ進んでしまう…。

一緒に100円のライスを注文してる。白飯は必須だ!
タレカツ半分は白飯に乗せる。卓上には福神漬もある!
それも乗せてカレースープも白飯に掛ける。。。

もうコレはタレカツ&ミニカレーライスである!
旨し!マイウ~!美味ィ~!ウマウマウ~!!

卓上のとびからスパイスも利用したり、
付属の生卵をラーメンに掛けたりライスに掛けたり…。
色々な楽しみ方が出来る嬉しい商品である。。。


しかし、騙されちゃいけないのが「ココイチ方式」だ!

例えば、、、
今回の「タレカツラーメン」はスープがうまこくベース
であるが、その上の濃厚うまこくベースには同じ
「タレカツラーメン」が無いのである。。。

だから、もし「濃厚タレカツラーメン」が食べたい時は、
デフォの「濃厚うまこくカレーラーメン」にタレカツ
を別トッピングするしか他に方法が無いのである…!

そうすると、価格はもう930円となる!!!
コレに生卵白飯を追加したら、何と1080円である!!
この加算型高額方式がココイチの賢い戦略なのだ。。。

自分も友人も知人も仕事仲間も、
ココ壱のカレーは旨い事は重々分かっているが、
頻繁に利用しないのはこのカラクリを分かっているから。

ラーメン店でもこの方式を用いたのは、
ココ壱」グループとしては分かり易いと思うが、
果たしてラーメンという食品において有効か否か!?

自分も直ぐにでも再訪したいモチベはあるものの、
ラーメン単品をザックリ千円と考えると足が重くなる。
要するに、ラーメンとしてのCPは決して高くない。


(2014.9.記)

  • カレー担々麺 885円
  • 普通麺/辛口
  • こってりスープ

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