4門さんが投稿した創作麺工房 鳴龍(東京/大塚)の口コミ詳細

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創作麺工房 鳴龍新大塚、大塚駅前、大塚/担々麺、ラーメン、つけ麺

1

  • 昼の点数:4.3

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.3
      • |CP 3.1
      • |酒・ドリンク -
1回目

2014/10 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.3
    • | CP3.1
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

正統派にして精密な「香港式担々麺」の雄姿!

先月せっかく訪問したのに、
人手不足の臨時休業でフラれ遺恨の残った此方。
やっと本日リベンジ訪問出来たのである!

此方はオープン当初からチェックしていた店で、
その前評判も声高。それを裏切らないクオリティ
で今やすっかり行列店となっている。。。

此方のお洒落な様相の店主は、
香港の高級中華レストラン「MIST」で
料理長時代にミシュランの星を獲得した強者。

その腕前を引っ提げて、
大塚に「担々麺」専門店を開店させたのである。


話題は逸れるが、、、
日本における四川料理の勘違いが蔓延している。
その代表的な勘違いが以下の2点である。。。

①麻婆豆腐の元祖「陳麻婆豆腐店」の「陳」は、
 陳建一ファミリーの事だと思われている件。

②日本でスタンダードのスープのある担々麺も、
 陳建一の父が開発したとものと思われている件。


これくらい中華の鉄人「陳建一」の名前は大きく、
又それくらいまだ日本人は四川料理にウトいのだ!

ある中国人が言っていた。。。
日本の四川料理界は「陳王国」の独裁体制だ!と。

自分も陳建一の料理のファンであるし、
それくらい日本人にあった美味しい四川料理を
作るので仕方のない事だと思っているが、確かに
上記の2大勘違いは多く見受けられるのが実態だ。

自分の大好きな「麻婆豆腐」と「担々麺」が、
陳建一ファミリーの独擅場になっているのは、
少々寂しい気持ちになってくるのである。。。


さて、話を戻そう。
担々麺」のルーツに関する正解は文末の補足を
見て頂くとして、自分が一際拘りを持つ担々麺
その噂の評判店の味を楽しみに来た訳である。。。

店到着時刻は13時過ぎ。
外待ち2名、中待ち2名という状態であった。
もっと行列覚悟で来たので非常にラッキーだった!


◇ 麻辣担々麺 ◇ 850円  ★★★★

普通の「担々麺」に特製の辛玉が乗っている。
コレが有れば、普通の味も辛いのも両方行ける!

此方は、店主が丁寧にスープを小鍋に分けて作成。
なので、着席して食券を渡してからも随分待った。
麺は極細で茹で時間1分掛からないのに。。。

カプチーノの泡のごとくクリーミーな胡麻が浮く。
表面は濃厚で、かなり濃厚なスープかと思いきや
下の汁はシャバシャバな軽い仕様であった…!

スープをレンゲ掬うとソレが混ざって至極の旨さ。
鶏ガラだけではない複雑な出汁の味が奥深い。
そして各種スパイスの調合の妙!見事なバランス。

辣油による香ばしい辛さと旨味、ゴマの甘味と
ナッツの香り、スープだけでも相当楽しめる!

炸醤肉末(味付挽肉)」のセンスの良い味付け。
具材はコレとネギしか無いが、これで十分である。

ベースの辛味はそれ程でもなく、胡麻の風味と
出汁の旨味が優先している。そこにさっきの辛玉
徐々に溶かすと徐々に辛くなる。更に旨味も増す。

辛玉に練り込まれた花椒の香りと各種スパイスが
いい塩梅で一緒に溶け出て来る。香りも超美味い!

更に卓上のミルで花椒を振り掛ける。。。
四川省に最初から存在してたかの如く錯覚する味。
それでいてゴクゴク飲めてしまう旨いスープだ。

は博多ラーメンのもの(?) 全く同じ麺かな!?
茹で加減はバリカタ手前の程良い感じである…。

そもそも本場の担々麺はこうした加水低めの麺。
オリジナルの食感やそれに伴う風味も再現された。
どう考えても、このスープにはこの麺がベストだ。

旨味、辛味、深味、バランスの良さと胡麻のコク。

全てが理想的な「香港式担々麺」である!
日本人にも香港人にも四川人にもウケそうな味だ。


◇ 小さなチャーシューご飯 ◇ 150円 ★★★☆

昼限定のプチ叉焼丼。肉質の良さやタレの味、
此方のセンスの良さがこの商品にも凝縮されてる。

単品でも十分美味いが、当然担々スープにオン!
うひゃ~!柔らかい叉焼までもが更に旨味UP!!
麺の替玉をせずにコレを頼んで大正解だ!旨し!


こんなにも緻密に造られた「担々麺」は久しぶり。
計算され尽くした見事なバランスが、最終的には
シンプルな美味しさを醸し出しているのが凄い!
画素数の多い「4K」画面を観てるかのようだ。


=========================


※前記した2大勘違いの補足回答です。
 興味の無い方は是非ともスルーして下さい。。。


①「陳麻婆豆腐店」は、四川省成都に在る
 麻婆豆腐発祥の店で、1860年代に陳婆さんが
 作った麻婆豆腐を継承する日本の支店である。
 
 陳建一とは名字が一緒なだけで、
 この店とは何の関係も無いのだ。ややこしい!



②日本で一般的に認知されている担々麺は汁あり。
 発症の地、四川省成都では、担々麺=汁無し。
 これは比較的有名な話として浸透している。

 しかし、この「日式担々麺」とも言われている
 スープのある担々麺は、長年あの陳健一の父親、
 陳健民が創作して日本で広めたとされている。

 しかしこの説は間違いで、陳健民がNHKの
 料理番組で「担々麺」を紹介したのが1950年代
 後半であったが、香港では既にもう汁担々麺は
 存在しており販売もされていたのだ。。。

 この事実は2007年の朝日新聞にも載っており、
 その記述には、四川省の料理人が香港へ渡り、
 オリジナルの「汁なし担々麺」をお披露目し際、
 香港民には辛過ぎて食べられないという結果に。

 そこで四川の料理人が試行錯誤の上、
 胡麻風味を効かせ、現在の辛味を抑えた
 スープのある担々麺を完成させたというのだ!
 1940年前後の話のようである。。。

 この汁のある担々麺は、昔から中国国内では
 「香港式」と呼ばれ、中国全土に広がると共に
 我が日本でも広まったという歴史があるのだ。



そんでもって、
香港のミシュラン一ツ星中華レストラン
香港Mist」で腕を振るっていた店主が作る
本場・本家の「香港式担々麺」である!!

納得の上に繋がる話であった。。。

長々と長文の御清読、
誠にありがとうございました・・・<(_ _)>

  • 麻辣担々麺 850円

  • 表面はクリーミーな胡麻の泡が覆う

  • 濃密なスープ!

  • 店舗看板

  • 挽肉と麻辣ダネの融合

  • 麺は博多ラーメンのソレ!

  • 麻辣担々麺の肝!

  • 奥深いスープの風味

  • 表面は濃厚クリーミー、下部はシャバく旨辛いスープ!

  • 叉焼ご飯をスープに浸す…

  • 叉焼も敢えてスープの方へ…

  • 小さな叉焼ご飯 150円

  • 卓上調味料

  • 花椒ミル

  • 店内下座

  • 店内上座

  • メニュー(2014.10)

  • 前回フラれた時の告知

  • 店舗入口

  • 店舗前には既に並びが…

2014/11/04 更新

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