2回
2013/12 訪問
きび太郎の燕三条インスパイアラーメン!
夏以来の訪問。
またしても、此方の新作ラーメンが登場した!
地元住民には嬉しいニュースである。。。
■ 燕三条インスパイアラーメン ■ \700 ★★★☆
既に我々にも馴染み深い「背脂チャッチャ」系ラーメンが、
新潟県の燕三条市のご当地ラーメンが発祥だった事を
自分は勉強不足で知らなかった。。。
とはいえ、自分の知るご近所に在る「弁慶」やホープ軒」、
最近の人気店「ごっつ」等は、基本ベースが豚骨スープである。
しかし「燕三条系」のスープは、
濃口醤油に魚介出汁、そこに豚の背脂の甘味が混ざる
「三位一体」のバランスを楽しむ東北のラーメンらしいのだ!
本場の「燕三条ラーメン」を食べたことはないが、
きっと素朴で甘辛く、濃いこってり系ラーメンなんであろう。。。
それを堂々と「インスパイア」として制作・販売したのがコレ。
此方らしいカッキリリとした明確な醤油味。拘りを感じさせる!
魚介の風味は前面に来ず、洗練されたバランスも此方らしい。
背脂の上品な甘味とコクが自然とこのスープに寄り添っている。
滑らかで口当たりの良い太麺。
デフォでも硬めの茹で加減が流石である!
背脂が麺に絡むと、また良い感じの食感で美味しい。。。
柔らかいホロ肉叉焼・メンマ・ネギ・ほうれん草。
シンプルで無駄の無いトッピングは間違いのないもの。
ニンニクや胡椒を入れると、風味もグッと増してくる!
スープが豚骨ベースではないので、
重心の重いこってり感ではない所が軽快で良い。
キレが良く、カエシの風味を楽しめるバランスになっている。
コッテリではあるが、自然と口に入って行く旨味の妙。
最近の「弁慶本店」の不調を考えると、この旨さが罪である。
単純に「背脂・醤油」のラーメンなら、こっちの方が旨い!!
もし、最近の「弁慶」のていたらくを考慮しての「客争奪戦」
だとしたら、笑えるけどシャレにならないかもしれない。。。
それ位、このラーメンは完成度が高いと言えるからである。
本当の「燕三条ラーメン」を知らないけど・・・。
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▼ 美しい鶏そば「浅草ホワイト」と名付けたい! ▼ (2013.7. 記)
かなり久し振りの訪問。
新作の「鶏そば」がある情報は知っていたが、
此方が夜営業になってから中々訪問出来なかった。。。
■ 鶏そば ■ ¥680 ★★★☆
スープがクリアで美しい!見るからに「きび」らしいビジュアルだ。
「塩」のスープかと思いきや、どうやら「白醤油」等のブレンドのよう。
此方は「醤油」に拘ったコンセプトの筈だし、
この風味のパンチ力は、「塩」だけでは表現不可能である。
(あくまでも個人の感想ですけども・・・)
キラキラ光るのは「鶏油」。コクと旨味と照り担当。
麺は極細の縮れ麺。
乾麺のような食感もありながら、モッチリ加減も残した絶妙な麺!
此方らしい「拘り」が伝わ珍しい麺である。「三河屋製麺」制。
ネギ・メンマ・ほうれん草・・・
そして、しっとり柔らか叉焼がこのラーメンをより見事なものに。
塩味のエッジが確り利いたかなり硬派なスープ!
今どきのマイルド軟弱スープとはチョッと違う。
味に自信がないと、こうは行かない。。。
卓上の調味料は無用な「味」の完成度と主張がある。
「きび」らしい頭脳派のラーメンだが、フィジカルに訴える力量がある。
「理屈抜き」という説得力に裏打ちされたラーメンだ。
「浅草ブラック」に対抗し、コレは「浅草ホワイト」と名付けたい!
スゲ~勉強が出来るのに、ダンスも踊れるイケメンな「東大生」みたい。
めっちゃモテそう! でも、頭が良いから同性の男からも嫌われない。
そんな「ラーメン」である。。。(意味不明は御了承を・・・)
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▼ 「きび太郎」のラーメンを全部食べてみた。 ▼ (2012.4. 記)
こちらは「神田支那そば きび」の運営する新ブランドの浅草進出店である。
「浅草」〜「下町」〜「醤油ラーメン」というストーリーで「醤油」に特化したコンセプトだ。
神田「きび」の正統派支那そばには確かな旨さと人気があるので、おのずとこちらにも期待値が上がる。
そんな「きび太郎」が提供する、現存するラーメン類をコンプリートして食べてみた。。。
【 醤油ラーメン 】¥670 ★★★☆
こちらのお店の基本となる醤油ラーメンである。
琥珀色のスープは濃いめで煮干しの出汁が利いている。
鶏と野菜のスープに鰹節・鯖節・煮干しを合わせたという出汁が奥深い旨味を充分に引き出している。
しかし煮干しが全面には主張しておらず、その他の出汁の旨味もしっかり生かされた絶妙なバランスである。
カエシの風味もすっきり。さすが「きび」ブランド!良い仕事が際立つ醤油スープだ。
麺は加水率高めのやや平打ち系の中太縮れ麺。これはきっと好き嫌いが分かれるところだろう。
大きめのナルト・白髮ネギ・メンマ・厚めの叉焼2枚というそ具材が麺とスープにもよくマッチしていた。
煮干しの合わせ方や油分の適度な処理等、随所に現代的なセンスと技を感じさせるラーメンである。
【 浅草ブラック 】¥730 ★★★☆
老舗の「千葉醤油」に、上品な甘みの濃い口醤油を特注したオリジナル醤油をブレンド。
名前のとおり真っ黒なスープだが、風味は意外とあっさり味。このあっさり感は意外だった。
濃厚な醤油の風味と香ばしさがあるが、いつまでも引っ張らないスッキリとした後味。
濃いと言っても塩味が強い訳ではないので、スープを完飲しても身体に悪そうな感じはしなかった。
節系と鶏系の出汁のバランスが良く、煮干しの風味も一段と抑えられている。
近所に最近「富山ブラック」ラーメンのお店が出来たが、そういうブラックとは全く異なる。
具材は「醤油ラーメン」と同じ。麺も同一のものを使用している。
不思議と「醤油ラーメン」よりあっさり頂けた印象なので、見た目だけでは判断出来ないものである。
【 豪快醤油ラーメン 】¥680 ★★★☆
あの「きび」が!? と一瞬驚かされた、まさかの「二郎」インスパイア系ラーメンである!
背脂が浮いた非乳化な豚骨スープ、適度な茹で加減のモヤシ&キャベツという具材に濃いカエシ醤油。
中々なの「ラーメン二郎」の再現である。麺も太めのごわつき麺で、これも「二郎」に近づけている。
加水率低めで小麦感のある太ストレート麺は、やはりこういったワイルド系スープにはよく似合う。
化調の風味が抑えられているので、どこか上品な口当たりの二郎インスパイアラーメンである。
ニンニクを入れると更に二郎感が増すが、いまいちワイルドに成り切れていないところが微笑ましい。
まるで不良になりきれないボンボンのような、どうしても上品さが顔を出してしまう二郎系ラーメンだ。
因みに「特製豪快醤油ラーメン¥880」は、味玉と叉焼が追加された豪華仕様のラーメンである。
【 濃厚つけ麺 】¥730 ★★★
今主流の豚骨&魚介のダブルスープによるつけ麺である。
豚骨を12時間以上も炊き込んだという濃厚豚骨のスープに魚粉を融合させている。
麺はけっこう太めの平打ち麺。手揉み風の縮れが豪快で、もっちり感と噛み応えもしっかりある。
普通盛りだと麺量が少なくてかなり物足りない。あと、このスープがかなり塩分強めでしょっぱく感じる。
濃厚でとろみのあるタイプのスープだが、濃厚さが塩辛さになっているのが悔やまれる。
麺はスープに半分くらい浸して食べることをお勧めしたい。でないと、塩味が強くて他の旨味が入って来ない。
具材は、ナルト・細メンマ・ほうれん草・切った叉焼。価格にしては満足感のある内容のトッピングである。
ほのかに香る魚介出汁の旨味等に仕込みのセンスを感じるが、いかんせんスープが塩辛いのでとても残念だ。
【 醤油つけ麺 】¥730 ★★☆
濃い醤油の風味と、爽やかな酸味が利いたオーソドックスな醤油味スープ。
万人ウケ狙いのさっぱりつけダレにしたのだろうが、言い換えれば可もなく不可もない無難なスープである。
具材と麺は「濃厚つけ麺」と同一の仕様。これといって特徴のないスープだが、やはり塩味強めの仕上がりだ。
ちょっとしょっぱめな風味を酸味がフォローするといった印象のつけダレ。
このつけ麺は、あくまでも「濃厚つけ麺」ありきで作られたつけ麺ではないかと想像してしまう。
「濃厚」に対する「あっさり」という定義で作成された作品だと思えてならない。。。
【 冷やし醤油ラーメン 】¥730 ★★★★
おそらく夏だけの限定商品だと思われるスープタイプの冷やしラーメン。
冷やしなのにスープがなみなみと丼に入っているこのスタイルは比較的珍しいタイプだと思う。
喜多方ラーメンに似たような商品があるが、こちらのはとにかくスープも具材もキンキンに冷えている。
具のメンマ・白髮ネギ・ナルト・三つ葉・叉焼もそれなりに冷えている訳だが、どれも違和感なく頂けた。
スープに油分が無いのと、叉焼にも脂分が少ない。それに叉焼の味付けが良いのでそれぞれが美味。
その辺は凄く計算されているようで、冷えた叉焼の旨さにも中々驚かされた。。。
勿論スープも相当計算されていて、煮干しの旨味と香りが核となり、柚子で仕上げた見事な出来栄えだった。
かなり濃いカエシの風味がするが、塩辛くなる手前で制御された絶妙なバランスである。
暑い季節には持って来いの商品だが、知覚過敏の方には要注意のラーメンと言える。。。
【 まぜそば 】¥850 ★★★★
最近導入された新メニューである。
「まぜそば」であり「油そば」ではない。しかも珍しく汁が存在する。
トッピングは、キャベツ・もやし・ブロック叉焼・ネギ・全卵という布陣。
そこに、背脂やフライドガーリック・魚粉・辛味調味料等が配されている。具材はかなり賑やか。
ドロッとしたスープ状のタレが多めに入っており、各調味料の部分で風味が七変化する。
全部混ぜるとかなり濃厚になり、ベジポタ仕様のつけ麺タレに麺と具が全て入ったような印象になる。
かなり斬新なまぜそば!こうなるとラーメンを食べているような錯覚に陥り、自然とスープが飲みたくなる。
でも、とてもスープは気軽に飲むことは出来ない。それは「まぜそば」の濃度だから。。。
面白い作品だがフラストレーションも残る。あと、CP的に手軽な値段ではない。
【 餃子 】¥400 ★★★
1人前5個の焼き餃子。
大きめに見えるが、中身の餡は適量なので厚みがなくぺったんこな状態で出て来る。
皮は厚めでも薄めでもないが、ふにゃっとしたワンタンに近い食感のもの。
よく焼かれた焼き目の部分は、噛むとサクッとした音がする。カリッではなくサクッである。
この食感は意外と珍しくて気に入った。中身は野菜中心で大蒜の風味が強く残る。
ご飯が欲しくなる濃いめの下味がついているので、ラーメンのお供というよりもビールにピッタリだと思う。
燕三条インスパイアラーメン\700
なめらかで美味しい太麺!
柔らかいホロ肉叉焼!
店舗外観
安心するホウレン草
燕三条系ラーメンの背脂スープ!
鶏そば\680
極細の縮れ麺!
しっとり柔らか叉焼!
クリアだが塩味の強い見事なスープ!
ほうれん草!
鶏油も利いた「きび」らしいラーメン!
浅草ブラックらーめん¥730
醤油ラーメン¥670
醤油ラーメンのスープ
冷やしラーメン¥730
冷やしの「麺」
特製豪快醤油¥880
豪快醤油ラーメン¥680
背脂ガッツリ
豪快醤油ラーメンの極太麺
基本の麺
濃厚つけ麺¥730
醤油つけ麺¥730
醤油つけ麺のスープ
つけ麺の平打ち太麺
ピンぼけで<(_ _)>
今は亡き「まぜそば」¥850
具材と調味料が豊富!
汁ありのまぜそば!
餃子¥400
メニュータペストリー
2013/12/08 更新
冬季限定の味噌ラーメン!
「醤油」専門店と謳う此方がいよいよ味噌を解禁。
昔の江戸甘味噌を使い、そして醤油に拘る此方の
面目躍如的な調味料である「キッコーゴ」醤油が入る。
「キッコーゴ」とは、都内の秋川渓谷に在る
老舗ブランド醤油の登録商標である。。。
キッコーマンならぬ「亀甲五」という意味である!
スープを飲むと、まぁ~優しい風味が口内に広がる…。
ほんのり甘い昔の江戸味噌。自分もガキの頃味噌汁で
味わった事がある。全体にあっさりした味噌ラーメン!
そんな甘いあっさり味噌のスープに青さが掛かって
良いアクセントになっている。まさに江戸前風な感じ。
キッコーゴ醤油の旨さはハッキリとは分からないが、
この優しい味噌を又優しくアシストしてある意味究極の
「日本のラーメン」に仕上げられていた。。。
この繊細さは日本人でないと絶対に作れないだろう!
柔らかい叉焼が2枚・メンマ・ネギ・・・という
超シンプルなトッピン具材。これが又昔っぽくて良い。
この風味で完成しているので、
七味唐辛子程度で他の調味料は一切入れない方が良い。
麺は太縮れ麺。手作り感が増す仕様である。
全体に地味な拘りが詰まった如何にも此方らしい
限定ラーメンだが、今現在世間に蔓延している「味噌」
と比べてしまうとどうしても実直で優し過ぎる印象だ。
ま、そこがこのラーメンの売りであり差別化なんだが。
このところ「ラーメン居酒屋」としてメニューも充実
してきた此方である。夜からの営業にして好調でもある。
そんな一品料理にも興味が沸くモノが出て来ている。。。