４門さんが投稿した中華そば 七麺鳥（東京/鶯谷）の口コミ詳細

昨年の冬から登場した此方では珍しい限定
のラーメン！今年は早くも販売に至った…。


◆背脂生姜ラーメン＋味玉　　　1000円

爽やかに香る生姜の辛味と、
此方独特の上品な背脂の甘味が高次元で
ミックスする至極の醤油ラーメンである！

此方特製の出汁の旨味とカエシの香味が
バシっと一体化した醤油スープと生姜の
相性が抜群に良くて素晴らしい。。。

浅草開化楼特製のツルンとした肌触りの
細麺は意外にも全粒粉仕様。香りも旨し！

何のラーメンを食べても美味い此方だが、
この作品は特に個性的な一杯だと言える。

生姜を入れた清湯醤油ラーメンは多いが、
背脂を融合させ、鶏つくねの旨味や玉葱
の食感をアクセントにした構成はセンス
抜群である。スープ一滴も残したくない！

皆にお勧めしたい限定ラーメンである…。

醤油・味噌・塩・豚骨・・・と、
此方のラーメンは全て高クォリティで美味い！
そんなラーメン店はそう在るもんじゃ～ない。

並々ならぬ店主の拘りとセンスが光り、
それを「浅草開化楼」の特注麺がサポートする。

入谷から鶯谷に移転してから早３年が経ち、
既に地元でも人気店として認知されている。。。

そんな全てが旨い店の名バイプレーヤーが、
此方のオリジナルトッピング「ネギ」である！

見た目も本当に白髪のヘアウィッグのような
細切り「白髪ネギ」に此方特製の醤油ダレが
掛かった唯一無二のトッピングなのである…！

トッピング自体は結構な盛り量で180円。
何のラーメンでも合うので是非お試し戴きたい。

この圧倒的な存在感で名脇役な「ネギ」の味を
一番ダイレクトに味わえるメニューが下記だ…


◆冷やしネギ(裏メニュー)　　　780円

券売機にメニューは無い。
「つけ麺」等(同価格)の食券を買い店主に口頭
でお願いすれば基本的に一年中作ってくれる。

デフォが太麺で、希望があれば細麺でも可能！

茹で上げの麺を冷水でさらし、そこに例のネギ
を大量に盛る。そこに此方特製の醤油ダレを
掛けるだけ…という極めてシンプルな麺である。

なのに、その味わいと食感はあり得ない程旨い。

長ネギサラダ感覚とも言えるし、立派な汁なし
まぜそば感覚でもある。至極のオリジナル感だ！

コシのある麺と共に大量のネギも顎の力が要る。
よ～く噛まないといけないし、気が付けば歯の
間に100％ネギの繊維が挟まるという難もある。

でも、この美味さには代えられないのである…。

「背脂塩ラーメン」や「味噌」等のこってり系
ラーメンにも凄くよく合うトッピングでもあり、
中にはコレで白飯を喰う猛者も居たりする。。。

自分は、敢えて冬場に食べる「冷やしネギ」が
大好きなんである！〆る水道水が冷えてるから
麺もネギもパツンパツンの食感になるから…。


やっと暑い夏も過ぎて行き、少し涼しくなって
来たので、また此方の「味噌」や「冷やしネギ」
が旨いシーズンがやって来た訳である。。。

◆濃厚味玉魚介ラーメン　850円也

此方のお店がまだ『麺屋 御神本』だった頃、
売りだったスープは濃厚豚骨魚介だった。。。

あの頃と今とではスープの質や味が微妙に違うが、
汁の濃度(濃厚さ)は以前よりも濃くなっている。

逆に塩味等の味のパンチ力はソフトに改良され、
万人受けするクォリティに進化している。。。

現在は券売機の右下で目立たずひっそりと販売
されているが、清湯醤油・塩スープで人気の此方
にあって原点のスープも販売している事は昔から
の常連客にとっては嬉しいことである。。。

が、しかし、この「濃厚豚骨魚介」ラーメンも、
今年３月位迄の期限付き販売のようである…！

なもんで、自分は急いで食べに行ったのである。

今年一発目の『七麺鳥』は醤油ラーメンから。

このシンプルにして普遍的な味の中には、
店主の培った研究とたゆまない努力による
テクニックがふんだんに盛り込まれている。

何のひっかかりも無くス～っと入ってくる
スープは、あまりにも自然で印象は薄いが、
深い旨味とコク、キレの良い後味や香り等
分析すればする程素晴らしいスープである。

日々、カエシや出汁のスープに気を配り
改良しながら試行錯誤しているという店主。
そのストイックさは確実に味に表れている。

浅草開化楼の細麺も申し分なく、
豚叉焼・鶏叉焼・ネギ・メンマも完璧だ！
そして追加の味玉もパーフェクトな状態。

ココには、味の流行りも麺の流行りも置いて
ないし、ピンクの低温叉焼でさえもう定番と
して今後何十年と残るであろう。。。

この「醤油ラーメン」を美味しくない…と
いう人間が果たして居るのだろうか？と思う
位に美味しくて欠点の無いラーメンである。

何処か昔懐かしさも残しつつ、
完璧に現代平成の東京醤油ラーメンの代表
として何処の何方にも推薦出来る商品である。

地味に安定して極上のラーメンを提供し続ける此方。

寒い冬場は「豚骨」や「背脂味噌」が狙い目である。

特に昼時の「ランチＢセット」(卵掛けご飯)を付けた
「濃厚背脂味噌ラーメン」とのコンビは最高である！

此方独特の橙色した味噌スープは秀逸にして極上だ。

今流行りの濃厚豚骨の味噌の魅力も残しつつ、
クドくない上品な口当たりと旨味を実現している…。

品質の高い背脂にその濃厚さを任せ、
基本の味噌味はあくまでも気品ある風味を守っている。
こういうタイプの味噌スープはまさに此方だけである。

そんな味噌スープにぴったりな浅草開化楼製の太麺。
シャキシャキのもやしの食感と白髪ネギの辛味も旨い！
特に此方自慢のバラ叉焼の香ばしさがスープと合う…。

此方は何を食べても美味いが、
今の時期はやはり「味噌」を食べるべきである。。。

その時は、、、
旨い醤油で頂く卵掛けご飯(TKG)もお忘れなく！

前知識の無い方の為に説明すると、、、

此方『七麺鳥』のオーナーは御神本さん
と言い、入谷駅近くにもう一軒『麺屋 御神本』
も経営している。。。

『御神本』は濃厚豚骨スープのラーメンで、
『七麺鳥』は鶏出汁スープが売りのお店である！

現在は人で不足の為に『御神本』はもう半年近く
閉店しており、自分のような古くからのファンは
辛抱しながらずっと復活営業を待ち望んでいる…。

そんな状況の中、朗報がもたらされた！！！

此方の平日の夜営業に限り、御神本の豚骨スープ
を復活させたというのである。嬉しいニュース！

頑張って豚骨スープも仕込み、裏メニューとして
販売してくれる…というのが先日から始まった！
自分も逸早く駆け付け訪問したのである…！！


◇ 御神本のまぜたま ◇　750円　★★★★☆

そんな訳で、平日の夜営業のみ、鶏出汁と豚骨の
２種類のスープが選べるという贅沢な状況である。

普通に食券を買い、そのまま渡せば鶏のスープ。
一言「豚骨で！」と申告すれば豚骨スープが
出て来るシステムである…！

自分は更に高度な我がままを使い、
「まぜそば」の食券を購入して『御神本』の
「まぜたま」を作ってもらった。。。

単純に「まぜそば」に生卵が乗った仕様だが、
微妙に全体の味わいが違うのだ…！

超久々に対面した「御神本のまぜたま」！！
上がったテンションを抑えながら頂く…。

ビジュアルが一部変わって、
フライドオニオンが乗っていた部分が生玉葱に
変更されていた。しかしコレはプラス要因だ。

店主も仰っていたが、今回の豚骨スープは、
よりキメの細かいシルキーな仕上がりとのこと。

確かに円やかさと滑らかさが強調されて
食べ易くなっている。そこに玉葱の辛味と甘味
がアクセントとなり中々爽やかな風味に。。。

尖った部分が取れた印象の新豚骨汁だが、
男っぽい骨太な味はいつもの御神本豚骨である！
全部混ぜて食べれば何と旨いことか…！！

極太の浅草開化楼麺。
もやし・メンマの食感。
クラッシュ叉焼のほのかな油分と甘味。

身体から抜けかけていた麻薬成分が復活し、
全身に稲妻が駆け巡るかのような衝撃波が！
ヤバいよ！ヤバいよ～！！


今、自重して食べる量も減らしているのに、
今回はすっかり完食してしまった。。。

やっぱり、濃厚な『御神本』の豚骨汁は
唯一無二の存在である！
重厚だが、我々初老軍団にもイケる仕様に
進化させてくれていて嬉しい。。。


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▼ 今年も『七麺鳥』の進化が止まらない！！ ▼


今日は「味噌」が食べたくなって訪問した…。

すると店主が「今日は是非味噌を食べてほしい！」
と耳打ちされた。最近完成したリニューアル味噌
を自分にも試してもらいたい…とのこと。。。

お互いの希望が合致したベストタイミング！！
早速お願いして着席して待つ…。凄く楽しみ。


◇ 味玉味噌ラーメン ◇　900円　★★★★☆

何と言う事でしょう。。。
見事黄金色に輝く至極の鶏白湯味噌スープ！
見た目清湯な感じなのにドロッとした超濃厚な汁。

白味噌の芳醇な甘味と、赤味噌のコクと塩味、
麦味噌の香ばしさが、濃厚な鶏白湯と融合する。
多種の香辛料が入っているとは思えない円やかさ！

溶け込んだ豚背脂が、スープの甘味をアシスト。
コッテリしてるのにアッサリ頂ける魔法のスープだ。
スープに負けない極太麺の旨さと存在感も圧巻。。。

まさに平成27年の「超進化系味噌」と言える品だ！
バターのような洋風なコクを感じさせる鶏油の旨味。
これだけ濃厚なのに、塩分の濃さは一切感じない…。

こういう味噌ラーメンは今までに無かった。。。

和風にして洋風、こってりにしてあっさり。
赤・白・麦・味噌のブレンドバランスの妙…。
上品にして癖になる個性的な風味。。。
又しても店主の自信作がココに完成である！！


味噌ラーメン程その店の指向が出るものであり、
それが又ハッキリと好き嫌いが分かれるラーメンだ。

今年もまだまだ『七麺鳥』の進化は止まらない…！

（2015.1. 記）


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大好きで贔屓にしているラーメン店「七麺鳥」。

今年、根岸のこの地に店規模を倍以上にしての
再オープンした事と、つい先月に元の場所の店も
見事「麺屋 御神本」として復活したという事が、
自分の中での個人的な10大ニュースの一つである。

以前のお店はカウンター席6名程でいっぱいになる
極狭の店舗であった。。。しかも男性客率95％！

それが此方になってからは、4名の家族連れ客や、
女子のみのグループ等が利用しており、
新店舗にした甲斐のある客層の流れになっている！

この事実はまるで自分の事のように嬉しい状況だ。

昔の開店当初の此方のラーメンを知る者にとって、
今の此方のラーメンの仕様やラインナップは、
恰もクセのあるジャズシンガーが、国民的ポップ
シンガーとして大成功したかのようである。。。

個性強過ぎの歌手に世間の光が当たった…という
パターンではなく、歌手が執念の努力で自らの
レパートリーを広げ、歌唱法も変更した結果だ！

こんな事例って歴史的にもあまり見た事ない。
確実に店としての器が広がっているし、凄い！！


自分も既に何度も此方へ足を運んでいるが、、、
超短期間にお弟子さん達も成長・進化し、
店のシステムも同時に進歩しているのも圧巻！

これなら確実に2015年に3店舗目もイケる筈だ。
今後も「七麺鳥」の躍進振りに注目したい。。。


◇ 味玉醤油ラーメン ◇　850円　　★★★★

店主による努力と技術、「饗 くろ喜」の大将の
助言とアドバイスが効いた渾身の清湯スープ！

それが完成してから今日まで進化が止まらない！
日に日にどんどん旨くなっているのだ。。。

流石は職人魂。スープ造りにも終りは無いという
考え方である。明らかに良くなっていく味の進化
には本当に驚かされ、頭の下がる想いである…。

温故知新のコクと旨味、黄金のスープである。
最近確り板に付いてきた低温調理のピンク叉焼！
喉越し最高のストレート麺。そして極上の味玉。

どれもが完璧に近い仕上がり。。。
このラーメンを不味いと言う人は居ないだろう！


◇ まぜそば ◇　750円　　★★★★

豚骨や鶏白湯汁での「まぜそば」が此方の定番。
だが今そのメニューは無い！コレは清湯仕様だ。

それでも元来の味のポイントは外しておらず、
むしろ、より奥の深い余韻を残した味である。
このバージョン違いの「まぜそば」も極旨い！

中毒性ある風味はそのままに、喉奥に感じる
鶏の旨味の重厚さがアドレナリンを発生させる。

ニンニクや豆板醤でのパンチ力増強も自然…。
骨太な個性派俳優が少し洗練されたような感覚。
ブレの無い商品力に脱帽であった。。。


食材の質、味の向上、絶妙のバランス感覚。
本当に「七麺鳥」の進化が止まらないのである！

出汁の配合、調味料の選出と調合のセンス。
どれを取っても進化が止まらない、
只今暴走中の「七麺鳥」である。。。


（2014.12. 記）