5年間乗ったメルセデスちゃん(E350クーペ)を手放しました。価格交渉の結果、ディーラーよりも高く取ってくれる買い取り業者に譲り渡しました。置き去りにして帰る時、私と家内は「バイバイ。次のオーナーさんにかわいがってもらってね」と言って別れを告げると、心なしか悲しそうな表情に見える元愛車。それはあたかもペットと別れる時の疑似体験のようでした。車に限らず機械ってちょっとそんなところがありますよね。買い換えると決めた途端に拗ねて軽い故障をおこして困らせたりね。900万円したのに5年で250万。やはりベンツはセダンが人気でクーペの値崩れは激しいようで。車は買っても売っても損だとはよく言われること。
そういうわけでドイツの令嬢メルセデスちゃんとお別れした翌日、我が家にイギリスの貴公子「砂漠のロールスロイス」レンジローバー君がやってきました。レンジは以前ベンツ購入の時に迷った車でした。ヴォーグとスポーツを迷いましたが、ヴォーグは私たちには車体が大きすぎます。スポーツも幅は同じなのですが長さが少し短く、車高がやや低いのでスタイリッシュに見えます。イヴォーグは見た目が好みではないので最初から考えていませんでした。スポーツの乗り心地については、新型になって格段に良くなっていました。以前はゴツゴツした乗り心地でうんざりしましたが、新型ではヴォーグと共通のオールアルミモノコックボディになり、以前のタイプとは全く違います。体感的にはほとんどヴォーグと変わらないと言ってもいいでしょう。
レンジローバースポーツのグレードは、5000cc V8 DOHC スーパーチャージャーのオートバイオグラフィー、3000cc V6 DOHC スーパーチャージャーのHSEとSEの3種類があり(海外ではもっと組み合わせが豊富)、オートバイオとHSEを非常に迷いました。何度も試乗をした結果、最後の決め手はルックスです。私たちにはHSEの外観の方がエレガントで好みだったのです。一方、オートバイオは男っぽくアグレッシブな外観です。走行した感じではエンジン音などV8の方に分がありますが、これもまたあまりはっきりした差ではありませんでしたので。内装もオートバイオの方がやや良いのですが、これもあまり差がありません。そういうわけで3.0 V6 の上位車であるHSEに落ち着いたわけです(車両本体価格930万円)。
色はフジホワイト。内装はオールレザーのエスプレッソアーモンドとアーモンド。フィニッシャーは木目のゼブラ。無難で落ち着いた組み合わせとしました。あとはオーディオをメリディアンサラウンドの上位機種にしたり(20万円)、車高が高いので乗り降りのしやすさのためにサイドステップが電動で出てくるパワーサイドステップを付けたり(49万円)、フロントとリアにこだわりの金属製のアンダーシールドを付けたり(17万円)しました。カーポートに並ぶ911カレラSとレンジローバー。いかにも車好きの男子が選びそうなチョイス。しかしこれら車に関する選定は、実は我が家では家内がイニシャチブを持っていて私がそれに同意するっていう構図です。